「あっ、…あは…ぁああ」
ぬるぬるとした粘液が這う感触に、庵は喘ぐ。
体中を舐めまわされ、体を仰け反らせてもがいても、自身を戒められているせいで解放されることはなかった。
「きょ、うぅ……もぅ…やだぁ」
落ちた涙を辿って、目尻に接吻ける。そうすると庵は濡れた睫毛を震わせて目を開けた。
庵には、京が何を思ってこんなことをしてくるのか、全く分からなかった。
ただ、不機嫌になっているのは分かった。
では一体何にそんなに不機嫌になっているのだろうと、混乱してしまっている頭で考えても、やはり理解不能だった。
「ひあっぁっ…」
胸の突起を押し潰されると、耐えきれずに声が洩れる。
京はそうやって庵を攻め立てるが、決して庵自身には触れようとはしなかった。
決定的な刺激は与えられず、長時間快感を与えられ続け、庵の理性はすでに崩壊している。
眼下で体をくねらせて悶える庵のあまりの艶に、京は唾を呑み込む。
早くイってしまいたくて、腰を揺らす庵。けれど、イかせてはやらない。
あんな顔を、自分以外に見せたのだから。
「庵、もっとしてやるよ」
そう告げれば、何をされるのかと怯えた目をする。そんな表情をする彼に、やけに優しく接吻けて。
先走りの液でどろどろになった蕾に、指を差し入れた。
「―――っ! んあっ…アアアッ!」
いきなり指を3本入れられて、体が強張る。
傍若無人に動き回る指に敏感な部分をしつこく攻められて、否応なく快楽に濡れた声を上げてしまう。
「あ、アア……も、いやあぁぁ」
「いや、じゃないだろ。ココ、ぐちゅぐちゅいってる」
「んっ…んん…あ…ふぁ…っ」
中で指を曲げると、喉を仰け反らせた。現われた白い肌に噛みつくように接吻け、舐め上げる。
それにも、庵は耐えきれないというように悲鳴を上げ、首を振った。
「指だけじゃ足りないだろ?」
「くあっ…あっあっああっ!」
勢いよく指を抜くと、白い液が糸を引いて滴り落ちた。
凄まじい快感に、けれど吐き出すことは叶わなくて、苦痛に涙を流す。
そんな姿がとても、色っぽく、そして可愛らしくて。
庵のどんな姿も見逃すまいと、京はまばたきすることも忘れて、彼の痴態を観察する。
いつもは本当に血が通っているのかと、疑いたくなるほど白い肌も、今は仄かに紅く染まり、淫らに光る粘液を弾いていた。
振り乱された紅い髪が白いシーツに零れて、そのコントラストに眩暈がする。
天を向かってそそり立っている彼自身を掴むと、軽く扱く。そうしてやれば、庵は身も世もなく悶え、甘い責め苦に涙を零した。
「きょ、う……キョ…。うん、んんあっ」
荒い息を吐きながら、思うように動かない腕を京の首に回す。
喘ぎに掠れた声で名前を呼べば、京は目を細めて接吻けを落してくる。
深く舌を絡め、お互いを貪りあう。
その間も京の指は庵の体中を這いまわり、敏感な部分を暴いていった。
「……ぁ…ぅ…、ひぃ…ぃ」
庵が過ぎた快感に噎び泣く。
あれから何度イかされただろう。けれど京は自分を弄ることをやめようとはしなかった。
「た……すけ、…てぇ」
どこまでも堕ちていく恐怖に、手を伸ばして助けを求める。
すでに庵の瞳からは焦点が失われ、ただただ与えられる快感に震え、涙を零すだけ。
ずるり、と何度目かも分からない精を放った京が抜け出る。
あの後暫くしてようやく戒めが解かれて、熱を放ったものの、すぐさま新たに快楽を与えられ。
息も絶え絶えといった状態の庵に、抵抗する術はなく。
終わりなく攻められ、弄られ続けた。
「…っ、京ッ……も…だめ…ぇ…おかしくっ……なる…っ」
体をうつ伏せにされ、再び後ろを弄くりだした京に懇願する。
けれどそれが受け入れられることはない。
呼吸することすら苦しいと言うのに、まだ彼は自分を貪ろうというのだろうか。
押し当てられた熱に恐怖を感じた瞬間、灼熱の杭が幾度目かも分からない侵入を果たした。
日がだいぶ高くなっていた。
けれどあまりのだるさに起きあがることもままならない。
結局、夜が明けるまで抱かれ続け、悲鳴を上げさせられた。
喘ぎすぎて、喉が痛い。
庵には、未だ京が何を思ってこんなことをしたのか、分からなかった。
END
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<めそさんのコメント>
ただ、エロが書きたくて、エロの修行に書いてみたもの。
うーん、なんだろう。
京サマ嫉妬バージョンエロ。
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しらす:タイトルは情事という意味だそうですvv
キャー!再び降りてきてくれました、エロ魔人様!!エロが書けるってのはいいことです。
めそさんのとこの庵には思わずちゃんづけしてしまいますvvv
くっそ〜〜〜〜〜〜〜!!!可愛いぜ!!!
一体誰が庵ちゃんのどんな顔を見たというのでしょう!!!
続いたりしないんでしょうか!?(またとんでもないこと言ってる)
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