留守番電話―――――めそ様


「…あれ、いねーの? ならいいや。また後で電話する」 A.M 2:03

「おーい、まだ帰ってきてねーのかよ。どこほっつき歩いてんだ。
 ……いいよ、また明日電話する」 A.M 3:52

「…あのさあ、連絡もなしにそっち行くとお前が怒るから、
こうやって電話してやってんのになんでいねーんだよ。
 …なんか怒ってんのか?
 俺、なんかした?
 ……分かんねーよ………じゃあな、また電話する」 A.M 1:29

「分かったぜ、お前あのこと怒ってんだろ。ったく、しょうがねぇなぁ。
 な、機嫌直せよ。とりあえず今日はここらへんで。
 じゃあな」 A.M 0:05

「なー、いい加減電話に出ろよ。いるのは分かってんだよ。
 …もしかして、まだ怒ってんのかぁ? 謝るからさ、ゴメン。
 だから声聞かせろよ」 A.M 3:39

「おい庵、海行こうぜ、海。
 すげーキレイなとこ見つけたんだよ。穴場だぜ、穴場。
 準備しとけよ、迎えに行くから。
 あー、楽しみだなあ」 P.M 12:59

「迎えに来たぜ、庵」 A.M 2:00

 受話器を取る。相手は、もう逢えない人。
 懐かしい、声。
 何もない部屋で、電話だけを抱いて。
 意識が途切れる瞬間まで、その声を聞いていた。

 彼のすぐ傍に、白い封筒が置いてあった。
 表には、キレイな文字で。
 『神楽へ』
 

 手紙には、1行だけ。

『やっぱり一緒にいたい』

 

END

 

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

<めそさんのコメント>

 えーと、京サマ死んでます。
 で、京もそれを解ってるんス。
 うー、説明できませんなぁ(するな)。
 この文面からくみ取っていただければ…。
 ちなみに一つだけ。
 京が言ってた、庵が怒っている原因の「あのこと」とは、自分が死んだことです。


最後に

 なーんでこんな話が出てきたのか、全然覚えてないんですよ。
 昨日寝る前(眠りにつきながら)色々考えてたら、ふと浮かんだんですけど、
 そのきっかけがなんなのか……。
 あれー?

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

しらす:うお。なんか、京の死にネタには慣れてないんです、私。
死んでも生きかえるーみたいな。なんか、ガイーンとしました。(わからん!)
こーゆータイプのも良いですね〜v