私立草薙病院 〜草薙先生のアブナイお仕置き〜―――――美紀様 |
「矢吹、検温の時間だ」 「あ、はい、八神さ・・・ん・??!!」 スノボで骨折して入院していた矢吹慎吾は、朝っぱらから素っ頓狂な声を発した。 庵はそれを気にも留めず、今日もいつものように、てきぱきと仕事をこなしている。 しかし・・・今日は患者達からの視線も、医師達からの視線も、 いつもに増して絡みつくような視線を感じていた。 それは、そうだろう。 何せ今日の白衣は、超ミニスカなのだから・・・。 運悪く(運良く?)庵担当の患者だったものは、その細くて白く、 綺麗な生足(ストッキング無し)を惜しげもなくさらした庵を目の当たりにして、 鼻血を噴く者続出だ。 その度に後ろから、草薙医師にキツーイ視線を送られて冷や汗をかいてベッドに 潜り込み、「どうか殺されませんように・・・」等と祈る患者がいたことも・・・言うまでもない。 そう、庵は言わずもがな、草薙先生のお手つきなのだ。 最初、それでも庵に手を出そうとする輩がいたのだが、いずれも原因不明の事故や、 犯人不明の闇討ちにあって、病院から逃げるように出ていった。 今では、誰も庵に手を出す者はいない。というか、出せない。 もちろん、草薙家御曹司で、草薙病院の跡取り(バカ)息子の草薙京に逆らう者など 誰一人としていなかったのだった・・・。 「どうした?体温計、落として割るなよ?」 心配そうにかがみ込んできた庵に、慎吾は慌てて首を振った。 「な、何でもないですっ!!すぐ計りますから!!」 冷や汗一杯の慎吾の目に飛び込んできたのは、かがみ込んで更に上の方まで見えている 庵の白く艶めかしい足と、その後ろで青筋を立てて睨んでいる草薙先生で・・・。 (そんな目で見ないで下さいよ、草薙先ぱぁ〜い!涙 八神さんにそんな恰好させて 見るなって方が間違ってますってばぁ!!!) と、心の中で叫ぶ慎吾であった。 「おい、庵」 慎吾の病室を出てすぐ、草薙医師は庵の腕を強く掴んで引き止めた。 「・・・院内では下の名で呼ぶなと何度言ったらわかる」 振り向きざまにきっと睨み付けるその視線さえ嬉しいと言った面もちでデレデレしてしまうのを やっとの思いで抑えて、何とかまじめな顔を作った。 (・・・しかし、これだけバレバレなのに未だにその事実をしらねーのも庵ぐらいだよな・・・。 まぁ、かわいいし、その方が興奮していいんだけどなv) こほん。 一つ咳払いをして、気を取り直した。 「庵。お前、スカート、俺が指定したのよりちょっと長くしただろ」 少し怒った口調で言う京に、庵は片眉を上げて睨んだ。 「バカか貴様は!貴様の言った長さでははいていないのと同じだろう! これでも俺なりに譲歩してやったのにまだ言うか!!」 「・・・言い訳すんなよ。俺は、俺が指定した通りにしろって、「命令」したんだ」 突然冷たい口調になると、庵はびくりと体を揺らした。 「しかし・・・出来ないものは出来ない」 「出来ない、で済むわけねぇだろ?お前は、俺との約束を守らなかったら 何でも言うことを聞くって言ったよな?」 「・・・・・」 庵は無言で、小さく首を縦にした。 「俺以外のヤツに言い寄られたら、全部報告するって約束だったよな? なのにお前、隠してたんだろ?」 「そ、それはお前が・・・」 (お前が報復をするから・・・) 口に出して言えば相手をかばったと思って京が報復をエスカレートすることは必至で、 とてもではないが庵はこれ以上京に反論する気になれなかった。 「・・・とにかく、来いよ」 掴んでいた腕を強引に引っぱると、庵の顔が青ざめた。 「やっ!ま、まだしごとがっ・・・!」 「仕事より、俺を裏切ったことのが重大だろ?」 ニヤリと笑うと、更に力強く引き寄せた。 「お仕置き、覚悟しろよ?・・・それとも、もしかしてお仕置きしてほしくて わざと言うこときかねぇのか?」 くっく、と喉で笑う。 「そ、そんなわけあるか!!」 赤面する庵の頬に軽く口づけてやる。 「どうだかな」 京の顔に張り付いた笑みは、至極楽しそうで、庵の背筋には冷や汗が一筋流れた。 庵が連れてこられたのは、とある病室。 病室といっても、本当に病室として使われたことはないのだが。 狭いその個室は6階建ての病院の最上階、一番隅の病室で、別名「京様お仕置き部屋」である。 草薙医師が、庵ナースを連れて入っていったときには誰も近づかないようにということは、 暗黙の了解というヤツで決まっていた。 近づいたら必ずや後悔するであろう。 その後2〜3週間は庵の痴態を想像して眠れなくなること必至なのだ・・・。 「き、京!!やめないか?今日は、当直なんだ!!」 必至の懇願も虚しく、京は病室に庵を押し込むと後ろ手に鍵をかけた。 がちゃり。 妙に大きく響いて感じられるのは、庵の錯覚であろうか。 「京?「草薙先生」、だろ?お前が決めたルールだぜ。それに当直なのは 俺も一緒♪ 仮眠室が楽しみだな」 その京の笑顔に、ぞっとした。 今日は厄日だ。当直をそろえたのも絶対にこの目の前の「草薙先生」に決まっている。 朝っぱらからこんな所に連れ込まれてしまったし、夜は夜で、仮眠室が怖い・・・。 草薙先生と庵ナースが当直の日には、この部屋と同じくだれも仮眠室に近づかない、という ルールがあるのは、まさに言うまでもないだろう。 「さて、おしゃべりはやめようか」 するりと腰に回された手に、びくりとする。 口付けて、庵の気をそいでいるうちに、後ろ手に腕を戒めた。 「きょっ・・!ヤメッ!!!」 「ハイハイ、抵抗はダメだぜ、「八神くん」。ほら、お前もちゃんと「草薙先生」って 呼ばなきゃダメだろ?」 自分でした約束も守れないようじゃ、もっとお仕置きしなくちゃな・・・。 小さなベッドに思いきり押し倒してやると、上目遣いに、懇願する瞳を見せた。 「はは。今更謝っても、懇願しても、無駄だって分かってるよな??」 「・・・くっ」 悔しげに瞳を伏せる庵は、かなり扇情的。 京は遠慮なくその白い太股に手を這わせて、さわり心地を堪能する。 「ヤッ・・・!」 (この反応の良さがたまんねえんだよなぁ・・・) 更にミニスカートの中に手を入れて、可愛らしい双丘を撫でる。 ただそれだけでも、庵の蕾はひくりと期待に揺れる。 もう片方の手で下着を下ろし、庵自身を掴んでやると、もうしっかりと力を持ち始めていた。 「く、草薙せ・・んせっ!!」 せっぱ詰まった声で腰を揺らす庵を、京は満足そうに眺める。 「八神くんも、なかなかイヤラシイ体になってきたね」 そう言うと、パッと顔を朱に染めるその仕草が男心をそそる。 膝まで下着を下ろした状態で止めると、更にイヤらしい感じがした。 ミニスカートは、庵のイヤラシイ部分が見えるか見えないかの長さで、なかなかだ。 「服着たままで、ヤろっか・・・」 白衣の上から庵の乳首を探って、押しつぶしてやる。 「あんっ!!」 布越しではもどかしいのか、その中途半端な快楽が余計に庵を興奮させる。 「今日は・・・すげえ乗り気じゃん?やっぱ庵、俺としたかったんだ」 「ちがっ!!」 「ちがわねえよ。ほら、もうこんなに出して・・・」 庵自身を握っていた手を庵の目の前に出してやった。 先走りでベトベトになった手は、ぬらぬらとしてイヤラシイ。 体中を桃色に染めて顔を背けようとする庵を、乳首を弄っていた手で制した。 「ほら、ちゃんと見ろって。お前、こんなやらしいんだぜ? まだ、いっぱい出てきてるみたいだな・・・」 再び庵自身を握ると、先ほどよりも更に立ち上がって、今にもイってしまいそうだ。 「八神くんは、言葉でなぶられるの好きだもんな。・・・でもこれじゃ、お仕置きに なってねぇよなぁ?こんなに気持ちよくしちゃってるんだから・・・」 「はぁ・・・んっ」 先を弄ってやると、こっちがイッてしまいそうな声を出す。 京は庵の手を取って、庵自身へと導いた。 「俺がいいって言うまで、ちゃんと自分で戒めてな」 「やっ!出来なっ・・いっ・」 「出来ない、じゃ済まさないって言ったろ?」 冷たい目で見てやると、色を無くした庵はちゃんと自分の手で自身の根本を戒めた。 「よし、いい子だな。さて、じゃぁお仕置き開始だ」 ベッドサイドの棚からクリームを出すと、庵の秘所に塗りつけた。 冷たい感触に感じて、庵がびくびくと震える。 更におくまで指を埋め込んで、中にしっかりと塗りつけてやった。 「即効性だから、すぐ効いてくるぜ?この媚薬、結構すごいらしいから、覚悟しとけ」 媚薬と聞いて、庵は泣きそうになった。 以前にも京に薬を盛られて大変な目にあったのだ。 体が疼いて仕方がないあの感覚を、今また、少しずつ感じてきて・・・ 「あっ・・!!はぁっ・・」 「おっ。イイ感じに効いてきたな」 庵の秘所はいい具合にとろけて、京の進入を今か今かと待ち受けている感じだ。 京は庵をうつぶせにして、腰を高く上げさせるポーズをとらせた。 庵は京に秘所を余すところ無くさらしている状態で、恥ずかしさに目眩がした。 「じゃ、行きますか」 京はズボンの前をくつろげて、庵の痴態を見ているだけで十分に育った京自身をずるりと 取り出した。 「ちゃんと・・・戒めてろよな。俺がイク前にイきやがったら・・・分かってるよな?」 京の言葉に、庵は必死でこくこくと頷いた。 それに満足そうに笑うと、京はゆっくり、自分のカタチを知らしめるように 庵の中に進入しだす。 「フゥッ・・・あっ」 庵の中をビリビリと快感が駆け抜けていって、更に求めるように腰を揺らめかせた。 京を包み込んで収縮する内壁は、早く早くと急かしている。 「そう、急かすなって・・・。今、天国見せてやるからよ・・・っ!」 唐突に最奥まで突き上げてやる。 「あああああっ!!!」 思わず戒めた手が弛み、庵は絶頂に達してしまった。 「はぁっ・・・はぁっ・・・」 「誰が・・・イっていいなんて言ったよ?」 冷たい視線を、後ろから感じる。 庵の体から一気に力が抜けた。 「ホント、お前って言うことと聞けねぇ悪い子だな。こんなに淫乱になっちまって」 ぐっと京自身を突き上げてやると、イッたばかりの敏感な体が過剰に反応する。 「さっきのクリーム、ホントはただのクリームなんだぜ?媚薬なんて嘘。 なのにこんなにしちまって・・・お仕置きが必要だよ、な?」 無理に優しくした口調は、いっそう恐怖心を煽る。 「許し・・・っ!!」 懇願する時すら与えずに、棚から取り出した赤いひもを何十にも庵自身に巻き付けた。 「今度こそ、本当にイけなくしてやるから・・・」 きつく結わえられた庵のそこは、ひくひくと脈打って涙を流している。 「さ、お仕置きの本番だぜ・・・」 ニヤリと笑った京に、庵は絶望の淵に追い込まれたのだった・・・ 空が赤く染まっていた。 庵は、疲れ切った顔で眠っている。 京はその隣で、また、質の悪い笑みを浮かべた。 「ほんっと、かわいいよな。いじめがいがあってさ・・・」 サラサラの赤い髪を撫でてやる。 頬には幾筋もの涙のあと。 京は白衣を整え、庵の事後処理を行って、部屋をあとにした。 最後に一言残して。 「今夜が楽しみだよ、八神くん」 END −−−−−−−−−−−−−−−−−−− しらす:今夜もの間違いでは?(笑) ぎゃーー!!草薙先生、かっくいぃ〜〜!!! |