撮影こぼれ話

この日は朝からあいにくの雨模様。
「春らしい写真を撮りに行くぞ!」と前日から気合いを入れていたのですが出鼻をくじかれた 格好。出かけようかそれとも中止にしようか・・・。こういう時は空に聞いてみるのが一番。
と言っても空に向かって「これから天気はどうなるの?」と乙女チックに問いかけてみるわけではない。(笑)

西の空をじっくり観察してみる。

天気予報では終日雨の予報。だが西の空には雲が切れている部分がはっきりあり、そこから 青空さえのぞいている。風向きも悪くない。
「出かけてみるか。目的地はあの青空の下!」
ダメで元々気楽なドライブである。だがこういう肩の力が抜けている時は得てしていい被写体と 出会えることも少なくない。
目的が無いということは逆に言えば何でも被写体になりうるということ。 途中、道端に咲くふきのとうの群生や種まき直後の畑を撮りながらのんびり西へ移動する。
途中ホトトギスの鳴き声に誘われ、林の中で1時間ほど野鳥を撮るもどれも惨敗。それでもいい。 今日は気楽なそして小さな撮影旅行。

青空を追いかけて辿り着いた町、小平町。太陽はもう随分傾いてここが多分今日の最終撮影地に なりそうである。ふと目の前にキタキツネが現れた。僕は車を止め早速撮影体制に入る。夕日の逆光を 利用としようとキタキツネを回り込むように移動すると・・・。
「なんだ?あれ???」
空には垂直に屹立する虹色の光彩。
その瞬間キタキツネくんには悪いけどこっちの方が僕には魅力的な被写体となった。


撮影データ
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Body Canon EOS-55
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Lens Canon EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM  100mm付近
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Exposure 絞り優先 F16 1/180
評価測光 補正無し
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Film FUJICHROME PROVIA100F
(RDP3) ISO 100
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Filter Kenko MC UV
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etc 手持ち
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