せいのび by Junk さん

 

はじめてあった あのときは

ひとり心細くほほえんだ

新しいもの この小さな手で

あふれてしまうほど 握りしめた

 

キラキラ光る ひとみには

見たこともない しあわせが

しあわせと分からず眠っている

いつかのために眠っている

 

いつもよりおめかしして

いつもより刺激もとめてた

大好きなあの子が来るから

「おはよう」の一言くり返す

 

にあわない その服で

ぎこちない 敬語ばかり

人に話しかけられるより

みんなに話すことが多かった

 

なにかと理由をつけては

1秒だって君のそばにいた

やさしくさわってあげないと

簡単にきずついてしまう

 

青く晴れた空に向けて せいのびした

君はふり返り笑ったよ

つかめるだけの しあわせかかえ

笑って、、、笑って、、、

それだけでいい

 

いつのまにか 君ははなれて

あとに残ったのは 思い出だけさ

そして、、、

やっと気付いたんだ

せいのびしてた

本当は 僕が、、、


一言感想欄
作者さんへの感想、助言等一言でもいいので書いてくださいね。

                  


2000.06.26

TOPページへ