95' Love is… by 若月 裕 さん
夏の訪れ 澄み切った夜空 とりとめの無い話をして
君を家まで送るこの道 華やかな街のネオンサイン
僕が一番言いたいことは 何時も言えずじまいだよ
君と別れて 一人帰り道
どこへ行けばいいの
寂しげな横顔とはじける笑顔が 僕の中でまだ燻っている
眠れぬ夜に見上げた夜空は 君も今見つめてるはず
少しづつ風が冷たくなる道に 二人少し俯いて
いつも別れる曲がり角で君は 僕の手をぎゅっと握り締めた
ネオンサインに映る横顔 少しも変わらないね
「家にだけはもう帰りたくない
もう少し 一緒にいてよ」
人ゴミの中を当ても無く歩いてく はぐれないよう手をつないで
何かから逃げようとしている君に 何もできない僕がいる
響き続けてる人のざわめきが 二人の間を埋めている
「少し寒いね」と呟いた僕に 君は小さく肯いた
「もしも君が望むんだったら いつまでもそばにいるから」
そう言う僕に君は微笑んだ
月が二人を照らす
冷たい風が僕らに吹きつける 君の痛みを見透かすように
いつまでもこのままでいたいと願う 僕は独り善がりなのか
肩にもたれてる君の微かな 吐息が今も聞こえてくる
キレイな夢が見れていますか? もう二度と独りじゃないから
97.Summer
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2000.07.19