5月9日 by 若月 裕 さん
夕べの雨が 嘘みたいに晴れて 憂鬱な人ごみを かき分けながら歩いてゆくのさ
味気ない街も好きになりつつある 今日この頃の僕 そんな事考えてるうちに昼が来る
色んなモノを無くしたりして 安っぽい言葉を売り買いして
遠い日の詩を 貴方が歌ってくれても 響く事はもう無いよ
窓から見えた遠くの街の寂しげな昼下がりの中で
きっと貴方は必死に生きてる
落ち着かない僕の未来をゆっくり眺めるのもいいかもね
いつか僕の側をすり抜けてく貴方へ
誰かのルールに引っかかりながら 独りで生きるには 今のままじゃ駄目だと空に 呟いた
色んな人に好かれ嫌われ 流れるままここへ来たんだろ
優しさは時に全てを傷つけて 涙すら流せないよね
毎日がかなりキツくて 守るものはこんなにちっぽけで
まだ悲しみさえ覚えるヒマはなく
金だ夢だ騒いでるうちに 全部なくす世の中なんだから
きっとこれからは幸せに生きて…
暮れてゆく窓から吹く風の行方なんて知らない 痛みが言い訳のように繰り返し止まない
時代は移ろって忘れられてく 同じ日々を大切に生きたい
夕べの雨が嘘みたいに晴れて 今日も日が暮れて行く
今受話器を静かに置いた…
やるせない街の暮らしが 週末の夕日に照らされて
ささやかな幸せをバッグに詰め込んで
家路につく僕の影が 優しく伸び消えて行くまでに
ずっと同じ祈りを交していようか
毎日がかなりキツくて 守るものはこんなにちっぽけで
まだ悲しみさえ覚えるヒマはなく
これからの未来への道が 貴方への「ありがとう」ならば
きっと幸せになれる はずだから…
99.spring
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2000.07.28