本物のザクを作るために
まぁ、最近はあれですな。何はともあれパソコンと言うことになってますな(スタパ齋藤風)もう何でもかんでもパソコン。テレビをつければパソコン、雑誌を開けばパソコン、日用品を売ってるスーパーでもパソコンの特売なんてあるし、633で12年の小・中・高校生も学校の授業でパソコンやってるし、社会人になってもパソコンでワープロに表計算、インターネットで商談交わしてると思えば、奥様方もパソコン使ってショッピングにいそしんでたりするし、キャプテンA・Tにいたっては、押入の中でHゲームに明け暮れる毎日・・・てなかんじですかな。かくいう俺ももう何時間もパソコンの前に座りっぱなしで、腰痛はひどくなるわ、ディスプレーをずーーっとにらんで目を痛めるは、指にはキーボードだこはできるは、さらにはパソコンがおもしろくなるにつれて、マニア度が本格化するわで、今さらなんですが、パソコンが扱えるようになってのあんましいいことなしってところですかな。まぁ、キャプテンA・Tに関しては、元々戦略シュミレーションしかやらなかった彼に俺がHゲームいっぱいコピーしてあげたのが失敗でしたな。
・・・なんて長々とかいちまいましたが、ホントはそんなこと、どうでもいいことですな。本題に入りますと、実は先日、某ヲタク向けの雑誌で、ガンダムのプラモデルのデータがパソコン用のCO-ROMで出てるのを見たんですな。ただのデータベースではなく、背景つけたり、いろんなポーズつけたりできる優れモノで、ちょうどそのころ、俺がプラモデル作りに精を出していたこともあって、接着剤のシンナーにトリップしそうになりながらも「う〜む今やプラモデルもパソコンで楽しむ時代になったか・・・」なんて思ってたんです。
それで今時のプラモデルなんですが、いやぁ精巧に出来てるんだこれが。同じザクでも10年以上前に俺が作ったのと比べると、可動部分は格段に多いし、ポリキャップに二点関節当たり前だし、普通は見えない中のメカまで組み立てちゃうし、パーツの会わせ目も目立たないしで、往年のザクファンの俺としては感動のあまり、シビれてクラクラしちゃったもん。(ま、これには、前述のシンナーも一役買っていたものと思われる(笑)そのできあがったザクをうっとりと見つめながらふと思ったんですよ。これだけ精巧なプラモデルを作る技術、そして、昨今日進月歩の勢いで成長し続けるコンピューター産業、うちのボロイパソコンでもアポロ13号クラスなら2048回は打ち上げられそうだし、これらを併せたら本当に本物のザクが作れちゃうんじゃないか?どっかの企業も二足歩行のロボット作ってたし!ノストラダムスの予言には間に合わないかもしれないけど、いざ戦争が始まったらザクをはじめとするモビルスーツがずらっと・・・・なんてことにならないかなぁ・・・
(お断り*この文章は兵器としてのザクが本当に作れるか?という仮定の下においてのみ書かれていますので、たとえば戦争の功罪とか、戦争についてどう思ってるのかなんてことについては一切触れないことにいたしますのであしからず)
ん?でも待てよ・・・現実的に考えて、現代の戦争ってのはボタン一つで核がズドンと飛んでって世界の終わりって感じだ。核でなくても長距離ミサイル大活躍だし、そんな時代にあんなロボットが鉄砲抱えて白兵戦ってのはコスト的にも思いっきり無駄だ。
やはり本当に兵器としてのザクを作るためにはやはり時代がモビルスーツなる人型巨大兵器を求めるような環境が必要なのである。
ではガンダムの世界ではそこら辺のとこをどのように説明してるのか見てみよう。
宇宙世紀0069,8月15日、地球と月の間の重力が安定する地点、ラグランジュポイントに浮かぶコロニー群の一つ、サイド3=ジオン共和国は公国制の施行を宣言。ザビ家による独裁体制に移行する。同年、同国の物理学者、T・Y・ミノフスキーによってミノフスキー粒子(以下M粒子)の存在が実証され、独自の物理理論による技術体系が誕生する。翌0070 3月にはM粒子散布に伴う電波障害などの特殊効果の確証実験に成功した公国は、同年5月にメガ粒子砲を完成させ、翌71年にM粒子散布下における新兵器の開発に乗り出した。
M粒子は静止質量がほとんどゼロで、正か負の電荷を持ち、目に見えないフィールドを形成する。そしてそのフィールドを伝わろうとする電磁波のうち、ある範囲の波長域の電磁波を著しく減退させる。さらに、その濃度によっては超LSIなどの集積回路にも機能障害を起こすため、レーダーによる長距離探査や索敵、通信などが阻害され、高度なナビゲーションシステムによる「いわゆる近代的電子戦」は、コスト面などにおいて不可能となった。ジオン公国はこのような状況にあっても有効な兵器の開発に着手し、そして見いだした答えがモビルスーツ(MS)だったのである。
MSの開発は、宇宙ポッドを基にして始まったという説と、宇宙戦闘艇の開発途上で計画が変更されたという説がある。だが、どちらにしてもMSはボディに四肢ををつけることで作業効率が向上し、姿勢制御の際に消費する膨大な量のプロペラントを節減し、宇宙空間においては圧倒的な機動性と運動性、そして汎用性を獲得することができたのだ。さらにM粒子が散布された空間では黙視による戦闘が不可避となる。人間の姿を模したMSは接近戦にも非常に柔軟に対応することができた。まさに公国軍にとっては理想的な兵器だったのだ。
MSがほぼ現在に近い形を獲得したのは研究を開始してから2年後の0073年で、MSの名を冠されるのもこの年であった。さらに何度かの改良を重ね、年内にはミノフスキー型超小型反応炉の搭載も完了し、翌0074年2月、MS-05が完成。「ザク」と命名された。
(ほぼMGザク?マニュアルより抜粋)
なんだか長々と語ってしまいましたが、一応ここらでやめときますか・・・ま、とにかくこれによると、実際にザクを作るためには二つの条件が必要と言うことになりますな。一つは宇宙世紀がやってくること。すなわち人が地上にあふれ、その居住圏を宇宙にまで広げる時代がやってくることです。この条件についてはまぁ、当分はムリでしょうが、不可能ではないように思われますな。一昔前のSFの産物が実現されるなんてのは、今では当たり前におこってることですし、現実にNASAでも日本のNASDAにおいてもきたるべき宇宙時代に備えて宇宙ステーションの開発を進めており、すでに小規模ではありますが、スペースコロニーとしての機能も実現されております。仮にそんな時代が本当にやってきたとして、宇宙に生まれ、生活する人々はやはりスペースノイドと呼ばれたりニュータイプに覚醒したりするのでしょうか・・・
ふたつ目の条件は、これが最も重要なんですが、ミノフスキー粒子が発見されることです。ガンダムの世界でも、これがあったればこそMSに存在意義あるわけで・・・・
アインシュタイン以降、物理学の分野というのはすさまじい勢いで進歩しており、新しい理論が現れては消え、現れては消えしております。そういえば一時期、「宇宙は完全な真空状態ではなく、エーテルという目に見えない物質で満たされている」って言う「エーテル理論」なんてのがありましたな。「トップをねらえ!」でもこの理論が採用されてたらしいですが、あっという間に「それは間違いだ」って事になっちまいましたな。それに変わる理論として「ダークマター」ってのがありましたが、これ、今どういう扱い受けてんでしょうねぇ。そもそもビッグバンから計算される全宇宙の質量と実際の宇宙の質量を比較するとわずかなズレがあるんだそうです。(どうやって計算したかはしらんが・・・)そのズレのぶん、まだ解明されていない未知の物質「ダークマター」が全宇宙に霧状に散らばってる、っていうんですがどうなんでしょうかねぇ・・(間違ってたらごめんな)
・・・・で、このミノフスキー粒子なんですが、ウ〜ん、どうなんだろうなぁ・・。でもこれがないとそもそもMSに存在意義すらないしなぁ・・全世界の天才物理学者の皆さん、頑張ってミノフスキー粒子見つけてちょ。