2008年度データ解析法T レポート課題
課題の概要
- この課題ではSPSSのデータを指定した方法で作り、それを加工して、指定した分析を行います。
- 全部でA〜Dの4問あります。結果は各問題で指定したものを、ワープロに貼り付けたり、あるいは文章にして、そのプリントアウトを提出してもらいます。
- 多くの人がMicrosoft Wordを使っていると思いますので、提出用の原稿作成のためのひな形をファイルで用意しています。ここをクリックしてダウンロードして使ってください。
- このレポートは「定期試験にかわるリポート」ですから、指定の用紙を付けて、指定の期間に、指定の場所に提出してください。
- SPSSのデータを作るためのひな形のファイルも用意しています。ここをクリックしてダウンロードしてください。
- このSPSSのファイルには「番号」という変数が1つだけ入っています。1番から20番までの連番です。
- 最初にこのデータに、新しい変数「データ1」と「データ2」を、下に示す方法でつくってください。
データの作成
- 各自の学籍番号(たとえば7329)の千の位をa、百の位をb、十の位をc、一の位をdとします(例ではa=7, b=3, c=2, d=9となります)。
- SPSSの[変換]→[変数の計算]を使って、次の方法で新しい変数「データ1」から「データ4」を作ります。
- ここでは「変数の計算」ウインドウにある「関数グループ」のなかの「乱数」を選び、その下の「関数と特殊関数」のなかの「Rv.Normal」という関数を使います。
- この関数は2つの引数をとり、ひとつ目が平均値、ふたつ目が標準偏差であるような、正規分布に従う乱数(正規乱数)を返します。
- 「データ1」には上の学籍番号のa×10+d(例では79)が平均、学籍番号のb(例では3)が標準偏差となるような正規乱数を格納してください。
- 同様に「データ2」にはaの10倍が平均(例では70)、cが標準偏差(例では2)となるような正規乱数を格納してください。
- これで、「番号」、「データ1」、「データ2」がそれぞれ20個ずつあるデータができているはずです。
- これらのデータを使って下の問題を解き、指示に従って解答を作成してください。
問題A
- できたデータが表示されているSPSSのデータエディタのウインドウをアクティブにして(データエディタのどこかをマウスでクリックするとアクティブになります)、このウインドウをクリップボードにコピーし(コントロールキーとaltキーを押しながら、PrtScキー(キーボードの上の方を探せば見つかります)を押すと、アクティブなウインドウの「絵」がクリップボードにコピーされます)、それを解答用のワードのファイルの「解答A」のページに貼り付けてください。
- 「データ1」と「データ2」の平均値、標準偏差、中央値を求め「解答A」のページに記入してください。
問題B
- 「データA」と「データB」をそれぞれ被験者内要因で測定された2回のテストの成績と考えて、その平均点の間に差があるか否かを危険率5%で検定してください。結果は文章で記述してください。
- 「データA」と「データB」のヒストグラムを描き、それを解答用紙に貼り付けてください。できあがったヒストグラムをクリックし、コピーを行い、ワードの上でペーストすると貼り付けられます。
問題C
- データの「番号」の1から10までを男性、11から20までを女性のデータとして(このためには新しい変数「性別」を作る必要があります)、「データ1」、「データ2」を被験者内での繰り返し測定とみなし、性別(2)×時期(2)の分散分析を行ってください。
- 性別、時期の主効果と、性別×時期の交互作用に関して、検定統計量、自由度、5%水準での結果を文章の形にして解答してください。
問題Dでは、上で使ったデータは使いません。次の問いに対する答えを文章で(検定統計量、自由度、有意水準5%での結論を含めて)記述してください。
この問題はSPSSを使わなくてもできます。
問題D
- Sh先生は9人のゼミで学生に年齢を明かし、学生に「年齢より若く見える」か、「年相応に見える」かを尋ねた。前者と回答したのは6人、後者と回答したのは3人であった。
- 一方Nr先生は100人の講義で同様の質問をし、前者の回答をしたのは66人、後者の回答をしたのは33人、あとの1人は寝ていて回答をしなかった。
- 両先生のクラスの回答について、それぞれかたよりがあるか否かを、危険率5%で検定し、その結果を述べよ。