私のことなんて忘れてしまって
あなたの重荷になんてなりたくないから
私のことなんて覚えていなくてもいい
あなたの枷になんてなりたくないから
   
あなたは鳥
大空をはばたく、大きな鳥
   
あなたに魅かれていた
初めてあった、あの時から
   
だから、忘れて
私のことなんて、全部
かけらも残さないで
あなたの中に

あなたに憧れていました
     

あなたを愛していました

        私のこと、忘れないで
あなたの重荷になるって解っているけど
        私のこと、覚えていて
 あなたの枷になるって知っているけど
   
   だってあなたが忘れてしまったら
   私はどこにもいなくなってしまう
   
        私が生きていたことも
      私が死んでしまったことも
   
         だから、忘れないで
         ほんの少しでいいの
        ほんの少しでいいから
       あなたの中に…いさせて

   
   
   
   
   
   

忘れてほしいけど、忘れて欲しくない。
矛盾するけど、そういうのってあると思うのよね。
私としては、エスメちゃんにとって一輝は、恋愛感情よりも
憧れの方が強かったような気がします。
自分がこの島で迎えるであろう結末は、解りすぎるほど
解っていたからこそ、そんな運命とか、重荷とかを振り捨てて
いける一輝は、彼女にとって最後の夢であり、
希望だったんじゃないかな?


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