外は雨 今日も眠れない
雨音が聞こえる 僕の嫌いな音
あの日のこと また思い出してしまう
もう忘れたい 忘れてしまいたいのに・・・
眠れない僕の隣で悟浄が寝返りをうつ
紅い髪が僕の目に飛び込んでくる
あの日、死にたくて、死にたくて
どうしようもなかった僕に
紅い髪は血の色に見えた
僕への戒めだと思った
でも今は違う、暖かくて、
見るたびにほっとできる やさしい色
「今まで僕は、あなたにどれだけ助けられたか分かりません
 僕が生きていられるのも、あなたのおかげです」
寝ている悟浄に僕はそっとつぶやいた
あなたといると、何だって大丈夫だって思えるんです
この雨だって 悟浄といればいつかきっと
大丈夫だって思える日が来ますよね
「ありがとう、悟浄」
悟浄にそっとくちづけて 隣で僕も眠りにつく
もう、あの夢もきっと見ない 悟浄といれば大丈夫











悟浄のもつ「紅」が、以前と違って見えるのは、きっと
八戒が良い意味で変わってきたからなんだと思います。
癒して癒される関係ですよね。《結花》





《言の葉あそび》