平成13年5月7日 自宅にて

相模湖 釣行レポート

久しぶりに相模湖に釣行しました。今日は天気にも恵まれ、型物には出会えませんでしたが、まずまずの釣行となりました。相模湖の近況、今日の様子をレポートします。

朝は、4時40分に柴田釣り舟に到着、主人が出てくるのは5時ごろだろうと思い、旅館に隣接している駐車場から、相模湖を一望すると、いたるところでモジリがあり、なんだか非常に好い感じがする。車に戻って主人を待とうと思ったら、なんと5時前なのにご主人が現れたのでびっくり。なんか今日は釣れそうな気がします。

船を出すまでの準備
駐車場から桟橋までは、かなりの高低差がありますが、荷物専用リフトがあるので、大きな荷物も桟橋までリフトで搬送します。余談ですがへらぶなつりも結構荷物がありますが、ブラックバスの人たちの荷物も最近すごくて驚かされます。電動のモーター、バッテリー、道具箱(たぶんタックルケースと呼んでいると思う)、竿入れ(同じくロッドケース)等・・・

桟橋でお金を払います。料金は船代3,000円、私はお昼の弁当をいつも頼んでいるので、800円を足して、合計3,800円です。
船はテント付とテントがないものがありますが、料金は変わりません。今日は雨の心配もないので、テントなしの船で荷物を積み込み軽快にいざ出船です。(テント付は風の影響を受けやすいのと、テント用の支柱が邪魔になるので私は好きではありません。)
出船前に、ご主人から最近の釣況、ポイント等の情報を仕入れます。本当は底でやりたかったのですが、底ではにごいばかりとのアドバイスを受けて、中央オダの桟橋を丈三、チョウチンで狙うことにしました。
ポイントまでは数十メートルなので、気軽にオールで漕いで行けます。(また余談ですが、オールの漕ぎ方も人まちまちで、静かに漕いでいるのに結構早くすすむ人、やたらバシャバシャして、なかなか進まない人も居れば、やたら蛇行する人、競技のように必死で漕ぐ人、ほほえましいのは交互にゆったり漕ぐ人は、周りにあまり迷惑もかけずになかなか良いようです。ちなみに私は、周りに人が居ないとレースのように早く漕ぎます。人の横を通り抜けるときは一本オールか、静かに漕ぐようにしています。)
ポイントに着けば、備え付けのロープで船とオダをしっかり結びます。柴田釣り舟の良いところは、桟橋からポイントまでが近いこと、船の固定がオダに出来ることが上げられます。

道具の準備
何の道具から準備を始めるかはまちまちだと思いますが、私は竿系から始めます。まず万力を固定して、竿掛の準備をします。竿をつないで、仕掛けを取り付け、浮子、ハリスを結びます。ここで、慎重にオモリの準備をします。決めた餌落ちメモリの黒帯がきっちり出るまで、オモリを調整します。最後のオモリのカットは自称髪の毛の太さの10分の1カットです。今日は霧舟を使用しました。
仕掛けは相模湖用のハリス1.5号、道糸2.5号のごついものを使用します。針はダムへらの11号です。以前ガマカツの新商品(炭素鋼か何かを使用していて非常に強く、針先が鋭利なことを売るにしていた商品)を使用していましたが、確かに強いのですが、軸が細く粘りがないので折れるのと、細い分餌もちがよくないので今は使用していません。

余談(棚について)
管理釣り場では、大体の水深がわかるので、竿もすぐに決まりますが、ダム湖では毎日水位が変動するので特に底釣りではどの竿を使用するか迷うところです。底釣りでもなるべくチョウチンで釣りをしたいので、私は魚群探知機を大胆にも使用しています。ここと思ったポイントの真上に船を移動して、水深と周囲の地形を魚群探知機で調べます。水深は0.1メートル単位でわかるし、かけあがりの様子や、みお筋の様子も手に取るようにわかるので非常に便利です。”水深が4.1メートルなら丈五にしよう”といった具合で竿が決まり、ポイントからの船の距離も迷うことなく決まって大体の感で竿を決めたけど長かった、短かったといったわずらわしさから開放されます。しかし相模湖では使用しているのは自分だけのようで、他人にはあまり言いません。またへらが居るかどうかの判断は魚群探知機ではわかりません。)

オモリの調整が済んだ時点で底釣りならば棚取りをこれまた慎重にしますが、今日は宙釣りのため餌の準備に入ります。久々の釣行なので忘れ物がないかが心配でしたが、毎回気になるのが餌の賞味期限(有効期限)です。古いものや、開封して月日が経っているものはなんとなく喰いが悪いような気がします。
通常相模湖では餌にこだわる必要がないので、今日もお得意のマルキュー αー21単品標準仕上げです。ずいぶん長いことこの餌を使用していますが、モデルチェンジもないし製品の改良もなくとにかく気に入っています。寄りが悪いときのためにバラケも用意しました。

あと釣りをはじめる前にコンビニ等で販売されているブルーベリーの錠剤を服用します。栄養補助食品ですが、パソコンによる目の疲れ等に効用があるとされています。ブルーベリーは一時的な視力の強化に効用が有るらしく、古くは第二次世界大戦時にイギリスの空軍パイロットが離陸前に、ブルーベリーの実を食していたそうです。また最近テレビでも取り上げられていました。効用は一時的なもので、6時間程度で効果はなくなるそうですが、即効性で服用後40分程度で効果が現るそうです。知人に進められて釣りのときに服用していますが、確かに浮子が、はっきり見えるような気がします。

釣開始
餌が落ち着くまでここで一服します。改めて回りを見回すと、ナイター組みが4艘、5時出船の昼組みが私ともう一艘の計2艘です。計6艘のうち半分が底、半分が宙でした。今日の相模湖は5月に入ったとはいえ冷え込んでいて吹く風が冷たく感じられました。(後に暑くなり半そで、帰りには真っ赤になるほど日焼けする良い天気になりました。)毎年印象的なのは鶯で、今日も元気に鳴いていました。

余談(私の相模湖ジンクス)
ジンクスはあまり作りたくないのですが、相模湖で亀を見たときには、いい思い出がありません。相模湖は亀が多くて困ります。亀の種類はわかりませんが、数種類居ます。大きいのは30cm近くありなるべく見ないように釣りをしています。
その2 毎年鯉がはたいているときは、何故かつれません。今日は亀は居ませんでしたが数回鯉がはたいていました。相模湖の鯉は1メートル近い大きさの鯉がいて、今日もはたきに夢中になって船にゴンゴン当たってきました。水深1メートル程度のところを数匹の群れになって泳いでいました。赤いものや赤白の錦鯉のようなのも結構居ます。
ジンクスは、亀と鯉だけにしておこうと思っています。

餌が落ち着いた時点で、餌うち開始です。この瞬間がなんとも言えずに好きです。浮子が馴染んでいつツンとくるかと思うとわくわくしますが、最初からツンがあるわけなく、5時30分に餌うち開始で、初めてのあたりはなんと3時間後でした。
始めはバラケを上針につけていましたが、へらの気配がなく、寄せて釣るにはしんどかったので、途中からグルテンを数十回練りこんで針もちを良くし、回遊するへらを待つ、待ち釣りに変更しました。
7時を過ぎたあたりで、昼組みの追加の船が3艘出ました。私のポイントは他のポイントへの通り道なので、よく声をかけられ、かけられた私は満面の笑顔でぜんぜんだめですと、3回も言う羽目になりました。(結局この人たちは本当にぜんぜん駄目なようでした。)

餌うち開始後3時間が過ぎて、今日は駄目かと思いかけたところ、さわりが出始め、ツンにあわせると竿が絞られ至極の時を迎えました。結構いい引きで尺はあるなと思っていたら、案の定尺上の合いべらでした。ちょっと残念。
【記念すべき本日の第1号合いべら】

気を取り直して餌うちを続けるとモヤモヤ ツン といった型どおりのあたりが続き、1時間7枚のペースで尺上のへらが釣れました。これは型物も近いと、今度は本当に満面の笑顔で続けていると、地合いは1時間程度で過ぎ去り、その後はまったくあたりがなくなってしまいました。結局このときの地合いが最高で、あとはぽつぽつの拾い釣りとなってしまいました。
【尺一寸のへら 写真ではそうでもないですが結構体高がありました。】

今日の相模湖は当たりも少なかったですが、ジャミ当たり、にごいが宙で一匹もかからないといった珍しい日でした。
ちょっと余談
へらの数え方を1枚、2枚とキーを打っているのに、にごいは1匹、2匹と打っているのに関係しているのですが、最近自宅で柴犬の子犬を飼い始めました。飼い始める前の買うときに(ちょっと変な表現かな?)ペットショップを数件見て回ったときに、店員が犬を抱きながら”この子は男の子です。”とか、”かわいい子ですね”と、犬に言っているのを異様に感じましたが、もっとすごいのが、先日熱帯魚の餌を買いに行った時に、男の店員が新人の女の子に店頭に陳列されている魚の餌のあげ方を説明しているのですが、そのとき男の店員が魚のことを”この子達”と言っていました。これから推測すると、亀を飼っている人は亀を、蛇とかイグアナ、見方によっては非常に気色の悪い蛙とかを飼っている人も自分の子供のように接しているのでしょうか、ちょっと気になったので余談しました。

さて本題のへらは、1時間の地合いの後、さわり、あたりも遠のいて、私はもっぱら、行き交う船の問いかけに答えるかたわら、勤務先から借りたデジカメで(そうなんです。私デジカメ持ってないんです。今自宅の大蔵省と交渉中なんですが、かなり困難を極めています。)ポイントや、オダの様子を撮影したり結構今日は忙しかったです。
【今日のポイントから見た、中央オダ、桟橋】
【スタンド下風景 釣行者が二人居ます。】
【手作りの竿掛と玉網の柄の写真】

12時になると、桟橋から船でお弁当を届けてくれます。弁当を頼むといつもカツ丼なのですが、ほかのメニューもあるのでしょうか?配達時の情報交換によると、他はあまり良くないようです。情報交換といえば、最近携帯電話が相模湖でも流行していて、やれ芦ノ湖はどうだとか、あそこの湖はどうだとかリアルタイムで情報交換をしていて結構にぎやかです。
昼食後にポツポツ釣れたのを最後に結局今日は、5時まで粘りましたが、12枚の釣果に終わりました。約一年ぶりの相模湖への釣行でしたが、結構満足できる結果だと思っています。ちなみに昼組みは私が竿頭でした。

後片付けが非常に早いのが私の特徴です。(ただ単にバックに無理やり入れているとよく言われます。)浮子のトップと竿を丁寧に拭いて後は、バックに放り込みます。ただし帰宅後にはきちんと整理して、竿は陰干しを行います。また相模湖用の仕掛けは再利用せず、釣行後にすべて作り変えます。

桟橋について、若主人と恒例の反省会および情報交換をします。最近ナイターは釣果が出ず、昼のほうが調子が良いようです。また底ではにごいばかりかと思うと、昨日は13尺の底で型物が出たとの事です。ただし安定した釣果は宙が断然有利で、今日も12枚ともすべて尺上でした。今の相模湖は水位が満杯でしばらく安定した釣りが楽しめそうです。またゴールデンウィーク中は6枚の型物があがったそうです。

最終余談
ナイター組みの人は大体午前9時にはあがるのですが、今日居た人の一人がナイターをやって、私が帰った5時過ぎになってもまだ、釣りをしていました。あの雰囲気では、今日もナイターをしそうです。またナイターをやって午前9時ごろに上がった人も、午後4時ごろにまたナイターの準備をして、ポイントに向かいました。皆さんこの時期は泊り込みで型物を狙っているようで、その気迫に恐れ入ってしまいました。

12枚の釣果が多いか少ないかは別として、型物と出会えるチャンスがある相模湖に今後も釣行を続けたいと思っています。

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