黒髭苔撲滅までの
永遠の道のり

  ・・・黒髭苔・・・  正式名称は何というかわかりませんが、苔の中では一番やっかいな苔ではないでしょうか。

水槽設置当初は、珪藻などが発生し珪藻等比較的濾過が落ち着くと消える苔のあとに、黒髭苔の出番が  やってくるようです。水も出来て、濾過も順調に進み、水草・魚も順調と一息ついていた頃に現れます。
現れ始めると至る所に発生します。この時点で気づいたところから徹底的に駆除して行けば蔓延はしないかも知れませんが、黒髭苔のしつこさを知らない初心者の私は、珪藻、○○苔ぐらいの除去方法で十分だ取ろうとタカをくくっていたのが、今から思うと苦労の始まりでした。
この苔は、水の富栄養化、照明の強すぎ、水の汚れ、フィルターの汚れ等他の苔の発生原因とは無関係に落ち着いた水槽に発生するようです。水槽を立ち上げて濾過も落ち着き一安心すると出て来ます。現に自分の水槽ではすべての水槽に落ち着いた頃に見られました。
黒髭苔が発生するのは水槽が落ち着いた証拠と達観できれば良いのでしょうが、水草に取り憑いた黒髭苔は非常に見苦しく、放っておくとどんどん増えるし、早期に対策を立てた方が良さそうです。
自分なりに発生原因及び対処方法を検証し今では水槽内にほとんど気にならないぐらいになりました。
雑誌、専門誌等に出ている方法では、なかなか取り除けない感じがします。

---------発生原因--------
・この苔は、フックのような物がついていて水流にのって水槽内を漂い、増えていく。
・発生場所は、水槽のガラス面、ガラス器具、流木、成長の遅い水草、アクセサリー等あらゆる場所に発生するが、シャワーパイプの穴の部分の発生が最初に見られる。
・水質、濾過の能力、照明灯はあまり関係ない。(ただし無照明の水槽には発生しない。)

--------対応策---------- -
・少しでも現れたらすぐに駆除する。
・シャワーパイプの吹き出し口に発生が見られたらすぐに漂白剤につけて取り除く。(漂白剤は非常に手軽な苔駆除剤として使用していますが、使用後に充分洗浄し乾燥させましょう。)
・葉についた物は木酢液を薄めた溶液をスプレーして、数分後に水槽水で濯いで水槽に戻す。

ADAのフィトンギットを薄めて葉の縁に刷毛で塗る程度では葉にあまり影響が出ませんが園芸用の木酢液 は、非常に強い酸性の物がありpHを充分測定し、刷毛塗り・スプレーを初めは、濃度の低い物を短時間から様子を見ながら始める必要が有ります。
葉に発生した程度によっては葉ごと取り除いてしまいます。(ただし苔の発生が多いときはすべての葉を取り除き、水槽内に水草が無くなってしまう危険性があります。それでは寂しいのでひどくなる前に対処しましょう。)
また成長の早い水草には、あまり発生が見られませんので、有茎草をメインとしたレイアウトにしてみると良いです。ただし有茎草でも成長が止まった葉には取り憑くことがあります。

----------予防策----------
・シャワーパイプの穴を広げて水流を弱める。ドリル等で穴を広げる際バリは徹底的に取り除く。
・ガラス面についた苔を取り除いた場合、飼育水中に漂わせずに、極力全量を水槽外に取り除く。
・アヌビス系、ミクロソリウム等の葉の堅い水草に発生した物は初期の内に木酢液で処理をする。
・プレフィルターの表面に発生するので、水洗いだけではなく木酢液による表面の黒髭苔駆除、熱湯による駆除をこまめに行う。

早めの対応及び予防策を行っていると黒髭苔が気にならなくなってきました。発生しても葉を取り除く、スクレッパーで取り除く等の比較的楽な方法で発生が予防できます。

また90cm水槽に設置した紫外線殺菌装置 は絶対策ではありませんが、予防の対応策としては充分効力があります。黒髭苔発生でわらをも掴みたいという人にはお勧めです。
ただし、予防策対応策を完璧に行っても表題のとおり 黒髭苔の撲滅は永遠の道のりのようです。


黒髭苔
写真ではわかりにくいですがミクロソリウムの
葉の縁に発生しています。

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