木酢液について

木酢液を使用するようになったのは、ADAのカタログから黒髭苔には、ADAのフィトンギットの2倍希釈液を黒髭苔に、刷毛等で塗り、2,3分放置すると、苔が駆除できるという情報を読み、始めはフィトンギトを使用していましたが、価格もそれなりに高く、使用頻度も多いので何か代替え品は無いかと探していたところ、インターネットのホームページで木酢液でも代用できると書いてあったのがきっかけです。


木酢液は今はホームセンターに行くと、入浴用、園芸用とかなり多くの種類が販売されています。(入浴用は最近、竹酢液が主流のようです。)
早速購入してみたところ、種々の成分は違うと思いますが、外見、においは非常によく似ていて、黒髭苔に試してみたところ赤化して、同じような効用が見られました。ここで注意したいのは、入浴用の木酢液は、比較的pHが高いですが、園芸用の物は非常にpHの低い物があり使用前には、是非商品のpHの測定をしましょう。
当初はペットボトル入りの物を使用していましたがこの商品は、原液のまま使用しても大丈夫でしたが、その後園芸用の木酢液を使用したところ、アヌビスの葉が枯れてしまいました。今ではこの園芸用の木酢液を3倍に薄めて使用しています。園芸用は安いし量も多いのでお買い得です。
木酢液で、黒髭苔が枯れてしまう原因は、塗布する事による浸透圧の変化による細胞の破壊です。酸性度の高い物、長時間の塗布は、水草自体の細胞も破壊しますので、取扱には十分注意が必要です。(お酢やハイターよりは安全?)

木酢液の使用は、今ある黒髭苔の駆除ですので、撲滅には水質管理、システムの見直し等の根本的な発生原因の究明もしなくては意味が有りません。
ただし黒髭苔の撲滅は永遠の道程で、多かれ少なかれ私の水槽では発生が見られるので、現在の所下記のように活用をしています。

使用例
1 水槽から水草を取り出して3倍希釈液を洗濯物用のスプレーで塗布し、2,3分放置し水洗い後水槽に戻す。
2 水換えの際、水面より上部にある器具、キスゴム、ホース等に直接スプレーする。
3 底床付近にある器具、流木等は取り出してスプレーする。
水槽に戻すと、黒かった黒髭苔が、白くなったり、赤褐色に枯れたように見えるのが確認できます。
枯れた物は、自然に消滅はしないようで、大和沼エビ、オトシンクルスを入れてある水槽の苔は消えますが、入れてない水槽の物は増えはしませんが、消滅もしません。エビ等の居ない水槽では、塗布後人為的に取り除く必要があります。
また枯れた(弱った?)黒髭苔は、生物兵器が処理するようですが、弱っていない黒髭苔だけはどんなに空腹でも食べないようです。

使用上の注意点
1 濃度と水洗いまでの時間には充分気を付ける。
2 希釈液でもにおいが非常にきつい。
3 使用後は葉の状態及び水質の変化に注意する。
4 飼育水の水質の急変に気を付ける。

フィトンギットは、バクテリアの活性を促進させるようですが、木酢液では効果があるかどうかは不明です。

使用している木酢液の紹介 2001.03.05追加
現在使用している木酢液を紹介します。かなり酸性度が強いので3倍に希釈して黒髭ごけの駆除に使用しています。取り扱いには十分注意しましょう。

メーカー 大幸TEC株式会社 住所 大阪府吹田市
商品名  木策維新(高純度蒸留精製木酢液) 1kg入り
商品説明 本品は、蒸留により有害物質といわれるタール分およびメタノールなどを完全に除去した蒸留木酢液です。ほうれん草や白菜などの葉菜類はもちろん根菜類や果物類にも安心してご使用できます。農薬の減量や作物の品質向上にご使用ください。

上記の商品説明のように農業用(園芸用)に開発販売されている商品のようです。酸性度が強く、ph2.4(原液)です。2倍希釈液をスプレーして3分放置すると、アヌビスなどの硬い葉にも端的に悪影響があります。(数日後に黄色くなって枯れてしまいました。)3倍希釈液を黒髭ごけにスプレーして2分程度放置すると赤化して、除去することが出来ます。商品にはラッパのマークでおなじみの正露丸と同じラッパのマークがあります。裏面には大幸薬品の社名も印刷されているので系列会社のようです。
使い方によっては、有効に使用できかつ、安価なので試してみてはいかがでしょうか。

メールをいただければ、会社の電話番号をご連絡します。(近くに販売店がなく、購入方法を問い合わせるためにご利用ください。水草水槽への使用方法を問い合わせても、詳細はわからないと思います。)



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