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| 2006.12.30 「大晦日を迎えます。」 終に、大晦日を迎えることになりました。今年も被害者救出を達成することが出来ずに、厳しい冬を北朝鮮で過ごす彼らに、「頑張れ!」の言葉しか言えないもどかしさに、涙するしかない。 私たちには、懸命に頑張ったという言葉で一年を振り返ることは許されない。こうしている間にも、被害者の命は削られているのであるから。 来年こそ!今年こそ!と言う言葉を何度使ってきたのだろう? 北朝鮮は、再び、「米朝金融協議開催」に条件を付けてきた。是では、金融協議の再開も危ぶまれる。必然的に「六者協議再開」は、先延ばしにされかねない。日本政府は、早急に「追加制裁の発動」を国連安保理に提訴すべきではないか?韓国外交通商相が、来日して「拉致問題解決への協力を約束」という報道があったが、現盧武ヒョン政権下での協力など、「金剛山観光事業」や「開城工業団地事業」を継続し、年間多額の北朝鮮支援予算を計画している中で、何を協力すると言うのか?「金英男」氏のように「離散家族」同様に、北朝鮮での面会を許し、金英男氏に「救助」といわれ、「拉致」と言う言葉を「北朝鮮を刺激したくない」というだけの理由で追求することなく、取り戻すこともせず、北朝鮮での生活を拉致被害者に強いている、現実から逃避するような立場の政権の協力など、何等手助けにならない。 暮れの特別番組では、「北朝鮮問題」を論じているが、わけのわからない解説のなかで、本質とは違う理論を展開するコメンテーターを並べているようでは、来年のメディアの捉え方もわかろうと言うものだ。 一つだけ、はっきりと言っておかねばならないのは、「北朝鮮に核を持たせることは、絶対に許してはならない」ということだ。中には、「インドやパキスタンが持つことを許しているのに!」という論理を展開する輩もいるが、これは、はなはだしい間違いである。北朝鮮とインド・パキスタンの立場の違いを度外視した意見だ。 北朝鮮は「NPT(核不拡散条約)」に加盟していたということを忘れてはならない。{NPT}の加盟国は、核の平和利用に際し、他の国の核技術を提供して貰える立場にいた。その加盟者が、急遽「NPT脱退宣言」し、核保有をするということは、今後、NPTに入り、核開発の技術を取得した後に脱退すればよいという前例を作ることになる。だから、北朝鮮の核実験を許してはならないのである。 ましてや、狂犬のような金正日体制下の北朝鮮政権が核保有することは、決して「東アジアの平和」にとって害はあっても利は見えない。今日、吉田教授がまたぞろ「北朝鮮は、体制保障や支援体制を決定すれば、核放棄はすると思う」などと、北朝鮮擁護をしていたが、国際社会はこれまでも「北朝鮮の体制保障を約束し、支援も重ねてきたではないか!」。常に約束を破ってきたのは金正日政権である。それを無視して、再び彼らを信頼し、時間を与えることはあってはならない! こんな教授をコメンテーターとして出演させるのも如何かと思うが。報道としては、過激な言葉を使用せず、他社から批判を受けないようにという思いであろうが、このような姿勢で、北朝鮮を刺激したくないと言う韓国政府を非難できるはずもなかろう。北朝鮮との闘いは、生半可な考えではできないということを自覚すべきだ。 |
| 2006.12.29 「旭川市でも減免打ち切り」 在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)旭川支部の関連施設に対し、旭川市が固定資産税などの減免措置を打ち切ったことの是非が争われた行政訴訟で、旭川地裁の笠井之彦裁判長は二十七日、総連側の訴えを棄却し、税の減免打ち切りを妥当とする判決を言い渡した。市税の減免は条例で市に裁量権が認められており、朝鮮総連関連施設への税減免を巡っては全国の自治体で対応が分かれている。司法判断はこれまで二例あり、2005年四月の熊本地裁判決は減免措置を妥当としたが、今年二月の福岡高裁での控訴審判決は減免措置を取り消していた。 北海道新聞の掲載である。熊本の裁判は、最高裁への上告中で結審していないのであるが、各地方自治体が、正常な判断をし、厳格な国内法適用を開始したことは、我が国が正常な姿に戻りつつある結果であろう。もともと、日本と北朝鮮との間には国交がなく、総連の施設を大使館と同様の扱いをしていること事態が以上なのである。公共性があると言う判断がなされて「減免措置」を継続している自治体の長は、はたして厳格な調査をしてきたのであろうか? 以前の総連は、日本の加害者意識を利用し、「行政による優遇処置」を獲得するために恫喝や、威力業務妨害を繰り返し、優遇されてきた。以前の総連の機関紙の記載には、「彼らの獲得した権利として、国税の課税に関しても「総連の意向なしには、決められない」ことを強調、総連の組織員の獲得を目指していた。結果、日本人に対する逆差別が生じてきたことは否めまい。 2002年、「北朝鮮による日本人拉致」の発覚を契機に、これらの「優遇処置の見直しが叫ばれてきたが、多くの自治体が熊本のように異論を唱え、減免措置の継続を続けてきた。しかし、その施設の使用法に本当に「公共性」が見出せるのかどうかの厳格な調査も行わず、心理的な贖罪意識の中で優遇し、日本の国内法を厳格に適用してこなかったことは、「法治国家」の中で暮らす日本国民に対しての裏切り行為ではなかったか?そのような行為が、逆に差別意識の助長を生むことになってしまったのではないか? 総連の機関紙は、度々「北朝鮮擁護」の論調をはっている。「核実験」に関しても肯定的な論調であり、それは日本国政府の「核保有を認めない」という方向性とも違う、危険なものではないだろうか?日本国民に多大な危惧をもたらす「朝鮮労働党の政策」を擁護、支持している労働党傘下の総連に対し、減免措置を継続していることは、自治体自ら「テロ支援団体」に貶める行為であることを自覚しなければなるまい。 米国は、「よど号犯を秘匿、擁護」し、「多くの外国人を拉致している」北朝鮮政権を「テロ支援国」と断じて、如何なる経済的な援助もしていないし、国際銀行等からの北朝鮮への融資を許していない。しかし、わが自治体は、自らをも脅かす政権の関連団体への優遇措置を続けている。何か、おかしくないか?「核実験宣言をした北朝鮮によって「危機的な状況」になっているのは、日本国なのである。再考を促したい! |
| 2006.12.26 「六者協議の実態」 今日、「六者協議」に参加した佐々江アジア大洋州局長以下、梅田参事官などの報告を受けた。報道によって、ある程度の内容は知っていたが、本当にこの協議を続ける意義があるのだろうか? 米国のヒル国務次官補も、最終的には「怒り」をもって北朝鮮の行動に対し、批判的になっていたという。当然、ヒル次官補は、帰国した場合に、八方から協議の不調と北朝鮮の姿勢を是正できないことで、自分の立場を危うくしかねない状況になっているし、責められるのは必至であろうから、「このようなばかげた政権のために!」という思いが強いのではないか? 佐々江局長は、テレビで見ていたように「起こりながらの会見」そのままであったようだし、中国は議長国として、何等責任を果たせない無力さを痛感していると思うのだが、それでも5カ国の間で、「六者協議の継続をやめよう」という発想は生じていないと言う。今後、圧力強化をする選択肢もあるが、対話の窓口として「六者協議」の場は維持していきたいということだろう。 「北朝鮮政府が話し合えば理解する」という考えなのであろうが、何回同じ過ちをすればすむのだろう?今回の金桂冠の姿勢を見る限り、「六者協議」に出席する意向を見せて、これ以上の「圧力強化」を避けることができ、「核開発」の時間を稼げると思う金正日の命令を受け、金桂冠としては、国内的なメッセ―ジ{私は、一生懸命にやりましたよ!おっしゃるように、将軍様}を完遂した満足感に浸っているのだろう。唯一、満足度十分の六者協議だったと思う。 これ以上、北朝鮮に時間を与えていいはずがない!是は、我々の「拉致問題」だけでなく、「日本の安全保障の問題でもある」しかしながら、日本国民にも、マスメディアにもその「危機感」が感じられないのはどうしてだろう。今後、北朝鮮が「核保有」を成し遂げた場合の危険性を考えれば、今、中国に対しても圧力をかけながら、韓国への働きかけを強めて、北朝鮮の姿勢を変化させなければならない。 その点で言えば、昨年9.19の共同宣言などという北朝鮮の嘘に何時までも付き合ってはいけない。北朝鮮は、「朝鮮半島非核化は、金日成以来の悲願」と言いながら、「核の開発をし、実験を強行し、核保有宣言をしている」。全く矛盾した言い分を臆面もなく展開している政権に、何時まで5大国が付き合っているのか? 朝鮮新報という総連の機関紙で言っているように、北朝鮮が「9.19以降の情勢変化によって、六者協議参加国の政治的軍事的立場が変化した」という思い上がりをそのまま許しておくことは、日本の安全保障のためにもけっして良いものではない。 日本政府は、このまま「北朝鮮にお願いする形での協議再開はしない」といっているが、それでは北朝鮮に時間を与えるだけだ。もう、中国政府の尻をたたいて、「毎月、何日から2〜3日の六者協議開催を宣言」させ、それに同席するように北朝鮮に対し命令をして、それに参加しなければ、5カ国で制裁協議をやればよい。参加市内のであれば、国連安保理での制裁決議案のグレードアップをすると申し入れればよい。あまりに北朝鮮のわがままを許しすぎていないか? |
| 2006.12.25 「六者協議決裂での各社社説」 今回の六者協議決裂の批評を新聞各社が社説で取り上げている。その論調が各社の特徴を現しているので、要約してみる。 朝日 6者協議 まず米朝で打開の道を 読売 [6か国協議]「『北』の核廃棄へ制裁強化が必要だ」 毎日 6カ国協議 時間稼ぎは得にならない 産経 6カ国協議休会 制裁決議の強化が必要だ |
| 2006.12.18 「厚顔な金桂冠!」 六者協議が紛糾しているようだ。想定内のことである。17日北京入りした「金桂冠外務次官」の憎らしくも、舐めきった顔を思い出すたびに、「六者協議」の存在そのものが問われるものである。 18日の「六者協議」冒頭の各国基調発言の内容を見ればわかるように、北朝鮮の姿勢は容認できるものではなかった。メディアや日本政府は、「北朝鮮は、相変わらずの瀬戸際外交を展開している。最大限の要求をして、落としどころを模索するつもり」などと悠長な論調をはっているが、拉致被害者にそのような悠長な時間はない。北朝鮮との交渉では、はっきりと相手の意思を見極める必要がある。そして、喫緊の問題を抱える協議であるからこそ、もっと国際社会の意思を明確に伝える必要があるのではないか。 「六者協議」と「六カ国協議」と呼び方さえ統一されていない。日本政府は、現時点で「北朝鮮」を国家と認証していない。」米国もそうである。だからこそ「シックス・パーティ・トウクス」なのである。日本外務省も今回の協議を「六者協議」と言っているのは、北朝鮮を国家と認証していないからだ。然るに、日本のメディアは「六カ国協議」という言葉を使いたがる。このような曖昧な、甘い姿勢が、北朝鮮を増長させる要因でもあろう。 北朝鮮を除く5カ国は、世界有数の軍事大国であり、経済大国でもある。それが、アジアの最貧地域の独裁者の意向に振り回される状況では、今後の世界の揉め事を話し合いで解決していく道が立たれてしまうのではないか? 確かに、「金持ち喧嘩せず」・「大人の対応」という冷静な判断もあろうが、北朝鮮との協議は、四年もの長きに達しているのだ。その間、大国・5カ国が、独裁者に振り回される構図というのは、同じく独裁的な政権を維持している国々の勝手を許すことになりはしまいか?5カ国は、早々に「国連安保理」で可決された「制裁の厳密な発動」をしていくべきだ。 国連総会では19日、外国人拉致を含む北朝鮮の人権状況を非難し、「非常に深刻な懸念」を表明する決議案を賛成99、反対21、棄権56で採択した。昨年に続き、2度目の採択で、決議に法的拘束力はないが、北朝鮮の人権状況改善や拉致問題解決を求める国際社会の意思を改めて示した。決議は昨年同様、外国人拉致を「未解決の問題」とした上で、今年は「他の主権国家の国民の人権侵害」との表現も加え、非難を強めた。決議の賛成票は昨年の88票より11票多かった。韓国は昨年の棄権から今回、賛成に転じた。中国とロシアは反対票を投じた。決議は日本と欧州連合(EU)が主導。北朝鮮内での拷問や公開処刑、女性の人身売買なども合わせ、「組織的で広範かつ重大な人権侵害」への懸念を表明している。 2年連続での、国連総会の採決を基本に、北朝鮮に誠実な履行を求めていくべきだ。犯罪を何等反省せずに、協議の中で、勝ち誇ったような顔を見せる「北朝鮮の外務次官」に冷や水を浴びせるぐらいの、気迫あふれる論議をしてもらいたい。見えてこない会議の内容に、苛立ちを覚えるのは私だけなのだろうか?日本のメディアは、危機感を持っていないのであろうか?不思議な現象が続いている。 |
| 2006.12.20 「強く抗議する!」 ニューヨークタイムズ(17日付)が、「北朝鮮による拉致問題」が右翼勢力によってあおられているという記事を書いた。書いたのは東京支局長のノリミツ・オオニシという方のようである。 「日本政府や拉致被害者の家族らが進める「北朝鮮人権週間」に右翼組織のメンバーが関与していると指摘。拉致問題への理解を訴えたポスターの図柄なども引き合いに出し、北朝鮮への危機感をいたずらにあおる内容だ |
| 2006.12.19 「六者会合の共同合意はどうなった?」 昨日始まった「六者協議」の報道で、北朝鮮の強硬姿勢を報じるメディアはあるのだが、北朝鮮も合意した昨年の共同声明違反に関して言及する報道は無い。 昨年9月に発した「共同声明」の中には、「朝鮮民主主義人民共和国は、すべての核兵器及び既存の核計画を放棄すること、並びに、核兵器不拡散条約及びIAEA保障措置に早期に復帰することを約束した」・「アメリカ合衆国は、朝鮮半島において核兵器を有しないこと、及び、朝鮮民主主義人民共和国に対して核兵器または通常兵器による攻撃又は侵略を行う意図を有しないことを確認した」・「朝鮮民主主義人民共和国は、原子力の平和的利用の権利を有する旨発言した。他の参加者は、この発言を尊重する旨述べるとともに、適当な時期に、朝鮮民主主義人民共和国への軽水炉提供問題について議論を行うことに合意した」とある。 この共同合意の精神から考えると、履行していないのは北朝鮮だけではないか。つまり、北朝鮮は自らが合意した共同声明に違反している状況で、しかもこの合意に基づき次の会合を早期に開催することにも合意しているのもかかわらず、それにも違反した。北朝鮮が違反したまま、会議に戻ることは、北朝鮮の核保有を半ば認めたことになるし、昨年の「共同合意」も破棄されねばならない。メディアは、この件に関して、何等問うことなく、「北朝鮮の強硬姿勢」と「米国の金融制裁解除」の落としどころだけを問うている。これは、北朝鮮の姿勢を容認するような「ミス・リード」になりかねない。 国際社会のルールを遵守することを強く主張するメディアであるならば、もっと「北朝鮮の核実験」が「共同同意違反である」ことを論じ、今の北朝鮮の主張を批判すべきではないか?昨年の「共同合意」を尊重するなら、先ず、北朝鮮の核放棄が先決であり、金融制裁の解除との落としどころなどという論調を展開してはならない。 何故か、北朝鮮の主張やペースに乗っけられているのは、日本のメディアであるような気もする。もしくは、親北朝鮮勢力が柔らかい言葉で、北朝鮮の主張を後押ししているように思えてならない。 米国が北朝鮮に対しかけている「金融制裁」は、北朝鮮の犯罪行為に対する制裁であり、核実験とは何等関係がない。それを同一視するようなメディアの報道は、基本的な北朝鮮解釈に問題があるとしかいえない。だから、今のような報道になるのであろう。 北朝鮮も米国も相互信頼に欠けるから、話し合いが進まないなどと言う論調は、さも「金融制裁」をかけ続ける米国も問題であると言っているようなものである。是は、以前、左翼勢力が言っていた「板門店の北朝鮮側から見ると、先軍政策も理解できる」と言っていたものと同一である。 「阿呆らしい!」としか言えない。通貨偽造は、その通貨を国の通貨としている国家に対する「テロ行為」である。それを国家的な事業としてやっている北朝鮮は「テロ国家」である。先ず、このことを認識し、「テロとの闘い」を宣言する国家のメディアも、このテロを許さないと言うスタンスを貫いて貰いたい。 メディアは、ミスリードすることなく、北朝鮮の姿勢に批判的でならなければならない。このあたりが曖昧であるから、北朝鮮の増長を助長していることを認識しなければならない。 |
| 2006.12.18 「六者協議再開」 やはり、北朝鮮の譲歩は見られないようだ。当然、北朝鮮の主張として「核の放棄ではなく、核軍縮会議」、「売国の金融制裁の解除、あらゆる制裁の解除を優先しなければ、協議への復帰は出来ない」等々、言いたい放題ではないか?最初から、このようなトーンで来させてしまったのは失敗なのではないか?中国が、ホスト国として「六者協議再開」を優先的に考えたせいであろう。北朝鮮以外の5カ国は、北朝鮮の核保有は認められないという立場を共有しているはずである。それならば、先ず北朝鮮の暴言を許すような土壌での再開はいけなかった。聞くに堪えない「妄言」である。 しかし、もう一つ考えて見なければなるまい。調査会の荒木代表によると、「北朝鮮が発する言葉は、先ず疑ってかかるべきである。うそであるという前提で、それでは何故、そのような嘘をつかなければならないか、という思考から入るべき」との観点から考えると、 北朝鮮が「核保有国としての強気の発言を繰り返している」のは、実は先の「テポドン発射実験」や「核実験」が失敗しているという弱さから来るものではないか?実験に失敗してしまったから、「核保有国として」という言葉を強調して、恰も「核を保有しているかのように見せ、協議を有利に運びたい」という願いの裏返しなのであろう。 昨年からの日本政府の「制裁の発動により、精密部品が入りづらくなった」がために、核実験に必要な精密部品や消耗品が入らずに失敗した。北朝鮮は「失敗した核実験」にあせりを覚えているが、核保有を強調することで立場の好転を図ろうとしている。先ず、制裁の解除をしてもらわなければ、次の実験も出来ない状況にあるため、制裁の解除を強く求めざるを得ない、というところではないか?何回も言うが、「北朝鮮・金正日政権が核の放棄をすることは出来ない」。臆病な金正日は、核の保有なくして、自分自身の保身はないと強く確信しているから、核は保有しなければならない。しかし、制裁が続く限り、海外から「核実験」に必要な精密部品が入らないし、買うことも出来ない。制裁解除がない限り、協議に復帰することは、己が政権を危うくすると考えている。 北朝鮮が、「制裁解除が先でなければ、協議に復帰しない」というのであれば、他の5カ国は、粛々と制裁強化のカードを出せばよい。北朝鮮の能書きに付き合って、貴重な時間を費やすべきではない。北朝鮮の「与太話」を聞くたびに腹立たしい気持ちになって、精神衛生上良くない。速やかに判断して欲しい。 9日の李英和さんの講演の中で、気になる言葉があった。 中国が北朝鮮の核放棄と改革開放への歩みを促すためにみせた「アメ」が、2兆円規模の経済援助と金政男の経済政策中枢への起用という。この中の2兆円という額は、日本から北朝鮮に渡される「戦前の補償額−有償・無償含む」に合致するのである。中国が北朝鮮に対し、「お前が核放棄すれば、日本から必ず2兆円の資金援助をさせる」という言葉を言っている可能性があると思っている。この点に関して、李英和さんに質問してみたが、李さんは、「さすがの中国と言えども、日本のお金に対し言及することは無いと思う」と言われたが、中国と言う国の性質上、自分たちのお金を一切使うことなく、影響力の維持を図ってきたことや、日本に対する高圧的な姿勢から判断すると、あながちないとはいえまい。李さんは、まだ日本という国に対して幻想を抱いている可能性がある。「いくら何でも、中国に言われたからといって、日本政府が北朝鮮政府にお金を出すことはない」と思っているのかも知れないが、経済大国・中国にODAを実施している実績から、考えられないことは無い。中国は日本から多額の経済支援を受け、自分の銭は、軍拡に使用し、日本からのお金を、アフリカや東南アジアの途上国に回し、中国を支持する国々の増加を図っているのではないか?第一、ODAを受けている国が、他国への経済援助をしていると言う構図を考えねばなるまい。 |
| 2006.12.16 「金正日こそ大量破壊兵器!」 13日の「国際会議−北朝鮮による国際的拉致の実態と解決策」の中で、趙甲済(チョウ・ガプチェ:月刊朝鮮編集委員)氏が、披露された見解である。世界中の拉致被害を指令し、偽ドル札の製作を主導し、2〜300万人の北朝鮮人民を餓死させ、麻薬を製造して世界に撒き散らす。果てには、核兵器の製造に着手している北朝鮮の最高指導者・金正日こそが、世界で最も酷い「大量破壊兵器」である、という意味である。 確かに私たちは、金正日そのものを「人として」考えるのではなく、「大量破壊兵器として」捉えてみたほうが正確な判断が出来るということであろう。人と思うから、話し合いさえすれば問題の解決に迎える、話が通じるはずである、話し合えば分かり合えるという幻想は捨てるべきときに来ているのではないか? そのような幻想を抱きながら北朝鮮との「六者協議の再開」に臨むとすると、大きな過ちを繰り返すことになる。米国国連大使・ボルトンが言っていた「ミラーイメージ」を考え改めなければなるまい。 金桂冠が北京入りし、六者協議への出席をするようであるが、北京入りした時にも相変わらず「米国の制裁解除の先行」を強調している。このような姿勢を崩そうとしない北朝鮮政府に、どうやって引導を渡そうとしていくのか、未だ5カ国の足並みが揃っていないように見えるのであるが、この状況で駄々っ子の金正日の機嫌をとるのではなく、世界の趨勢を教えていくことが出来るのか?いや、教えるだけではなく、戒めていかねばならない。 今日で、「北朝鮮人権侵害問題啓発週間」が終了する。私たちは、単に「北朝鮮に拉致された家族の救出」だけではなく、世界に広がる北朝鮮による拉致被害者の救出を訴え、今も苦しむ北朝鮮人民の解放を訴えてきた。朝鮮総連は、自分たちの権利を失うことだけに固執し、日本政府の制裁発動を非難している。自分たちの家族だけのために批判を続けている。本当にそれだけで、北朝鮮問題が解決するというのか?この期に及べば、北朝鮮政権の擁護は、反国際的な行為である。自分たちの家族だけの問題を訴えていては、真の問題解決にはならない。金桂冠を翻意させるような厳しい姿勢を見せてこそ、北朝鮮人民自らの手によって、解放・改革がなされる第一歩となろう。総連も「祖国」として大切にするのであれば、改革開放を推進するために努力すべきであろう。闘うべきは金正日である。 今、李英和さんの話で気がかりなことがある。90年代後半にでた餓死者300万人の内、4割が10歳以下の子供であった。そうした弊害が今後必ず、北朝鮮社会に出てくる。日本で問題になっている「少子化」などというものではなく、もっと深刻な若い世代の欠如が、北朝鮮を復興するための障害となるという。又、人民は社会不安から子供を作ることを躊躇し始めたという。是が続いていけば、日本の高齢化どころではない。総連の若者よ!本当に祖国の発展を望むのであれば、北朝鮮の改革開放を早め、民主化した上で祖国のために帰国して、祖国の復興に努力する覚悟を決める必要があろう。 |
| 2006.12.15 「もう少し!?」 もう少し、早く安倍政権が出来ていたら!もう少し、早く制裁をかけ始めていれば! これが今回の一連の集会や行事が終わりを迎える際に感じたことだ。 安倍総理は、14日の法務省主催の「拉致問題を考える国民の集い」の中で、はっきりと「拉致問題の解決が無い限り、『日朝の国交回復はありえない!』と断言された。この意思の発動がもっと強く、もっと早く行われていれば、行政官庁の「拉致問題」への取り組みが変わっていただろう。10月の「国連訪問」の際の国連日本代表部の取り組み方や、11月のワシントンでの「ABDUCTION−めぐみ横田ストーリー」への日本大使館の取り組み、更に、今回の「北朝鮮人権問題啓発週間」での政府の対応を見るにつけ、もう少し早く!もう少し、スピードを上げていればという思いが沸いてくる。 昨年秋、米国の「金融制裁」を受けて、日本独自の「経済制裁」を「拉致を冠に」かけていれば、今年中の解決もあったかもしれない。 今年も既に15日、あと2週間強で新年を迎えることになった。今年2月の「日朝並行協議」を受けての家族会の思いは、「今年中の解決」、「もう、あの極寒の地に、あの暗闇の中に家族を置いておくことは出来ない」との思いから、走り続けてきた。冬が来る前に、暖かい日本の地に帰国させてやりたいという思いで、走り続けてきた。それが結局叶わぬまま、新年を迎えてしまう。 日本政府が、北朝鮮への制裁を実施したのは、7月5日の「テポドン発射実験」を受けて、初めて実施がなされ、10月9日の「核実験」によって「制裁強化」がなされただけである。2月の「並行協議」の後に、「日朝協議を進めようとしない北朝鮮」に対して、直ちに「制裁発動」をしていれば、北朝鮮の国力の衰退化が早まっていたであろうし、「テポドン発射実験」や「核実験」も早まり、「国連安保理での制裁決議」も早かったであろう。北朝鮮の「六者協議復帰」も早まった計算になる。 何故、日本政府は「制裁発動を躊躇ったか?」それは明白であろう。北朝鮮を刺激したくない!という発想である。「制裁の発動」を理由に北朝鮮政府は「六者協議」に復帰してこなくなる、だから制裁発動は控えたい。という及び腰の可能性を重視したに過ぎない。しかし、今如何だ。米国は「金融制裁」をかけ続け、日本政府は「制裁強化」を考えている状況(実質、制裁をかけ圧力を増し続けている)の中、北朝鮮は「六者協議」への復帰を決めざるを得ない状況になったではないか! 田中均元外務審議官は、2003年5月、クロフォードでの日米首脳会談の際、「圧力と対話」の話し合いが行われたにもかかわらず、「圧力」の2文字を「ミサイルが飛んでくる。とんでもないことになる」との理由から、削除しようとした。その後、「ミサイルが飛んできたか?とんでもないこととは?」及び腰の追従は、交渉の席において何の結果を得ることは出来ない。結果を恐れていては、厳しい交渉に勝利することは出来ないということは、民間では常時やっていることなのだが、官僚にはそれが出来ない。保身を考え、「何事も無いほうがよい。無事、是名馬なり」の考え方しか出来ない方々なのだから、それを動かすのが政治決断であったのは、間違いないのだ。 小泉さんが本気で「拉致事件を解決しよう」としていたら、解決への動きが早まっていた。被害者の帰国も早まっていた。と思うのは私だけだろうか? 家族会のメンバーは皆、そう感じているであろう。 これ以上の被害者の「北朝鮮内での越冬は許されない」 |
| 2006.12.14 「北朝鮮人権週間」 10日から始まった「北朝鮮の人権状況に関する啓発週間」の行事で東奔西走する日々が続き、少々疲れ気味である。しかし、7団体の主催する各種集会や会議の充実振りを見ると、政府の北朝鮮問題に対処しようとする本気度が垣間見える。 18日から再会される「六者協議」の先行きが不透明な中、日本政府としての確実な意思統一を図る上でも重要な一週間であろう。わが国は今まで、北朝鮮に対し接する姿勢に一貫性が見えてこなかった。しかし、「拉致事件」を契機に多くのメディアが、北朝鮮という闇の実体を次々に報道を開始し、今まで不気味としか写らなかった北朝鮮の実体が、国民の目にも見える形が整ってきた。その上で、隣国に位置し、危険な集団の支配する土地があることを知るようになった。さらに、北朝鮮という地域で行われてきた「非人道的な行為」や「反国際的な行為を続ける支配層」への批判が高まってきた。この意思統一こそ、北朝鮮問題を解決するために必要な意思なのだと思う。 北朝鮮を擁護したり、支援している人たちの言動のおかしさが、我が国内にある「ゆがみ」をも浮き彫りにしている。わが国は今、正常な国家への歩みを確実に踏み出していると思う。 自分たちの安全は「自らの努力によってこそ守れる」という当たり前のことが、これまで否定されてきたこそこそが、拉致被害者を生み出し、不正な行政をも生み出してきたことに気づき始めている。 メディアは今まで、自らのイデオロギーの下に政権批判を繰り返し、批判してさえいれば「事足れり」の姿勢で、本質の問題を避けてきていたのではないか?これからの国つくりのためにも、このような姿勢を変え、「社会の木鐸」としての本来の姿に持って欲しいと思う。 さて、今回の「北朝鮮人権週間」のあらゆる会議で噴出していたのは、北朝鮮問題を語る際に欠かせないのが、中国の正しい理解であることが分かる。中国がどういう姿勢で北朝鮮問題を考えているのか?中国の北朝鮮に対する影響力の有無を正しく認識していかなくてはなるまい。私たちは、中国こそ北朝鮮をコントロールできる唯一の国であろうと考えていたのだが、「核実験」を機にその考えを改める必要があるのではないか? いまや中国は北朝鮮をコントロールする力を失った。その北朝鮮の姿勢に苛立ちを感じ始め、お手上げ状態にあるのが中国である。このまま「六者協議」の議長国を続けているのは、中国の国際的面子を保つためだけのものである。北朝鮮への重油供給や擁護は、北朝鮮を「六者協議」に出席させ、議長国の面子を保ちたいが為の目的である。その様な、無様な国が、六者協議の議長国であるとすると六者協議の失敗は目に見えてくる。もはや中国は議長国の立場を去るべきではないだろうか。このまま、中国の議長国を認証し続けるならば、北朝鮮の思惑通りに、ただ時間の浪費を続けるだけで、北朝鮮人民の苦難を見過ごし続けることになる。北朝鮮の惨状を是正するためにも、「北朝鮮人権週間」をより効果的なものにして、人権の立場から中国へも物申していかねばなるまい。 |
| 2006.12.11 「よど号乗務員に聞く!」 1969年8月に結成された共産主義者同盟赤軍派は、前段階蜂起―世界革命戦争という前段階武装蜂起論を掲げる「戦争宣言」を発し、「大阪戦争」や「東京戦争」と称して交番や警察署を襲撃。11月5日、首相官邸襲撃のための軍事訓練を目的に大菩薩峠に結集していたところを摘発され、政治局員数人を含む53人が逮捕(大菩薩峠事件)。翌年の1970年3月15日には赤軍派議長の塩見孝也も逮捕される。幹部が逮捕されて組織が弱体化した赤軍派は、1969年12月から1970年1月にかけ、労働者国家に武装根拠地を建設して世界革命根拠地国家に転換させ、後進国における革命戦争と日米の革命戦争を結合して単一の世界革命戦争に推し進めるとする国際根拠地論を打ち出す。これに基づいてアジアにおいては、日本の前段階蜂起 → 北朝鮮の左旋回化革命と革命根拠地化(金体制の変革) → 朝鮮半島の武力統一 → 日本全面武装蜂起と結合 → 毛沢東・林彪派の革命的変革―解体(毛体制の変革) → 中国の世界革命根拠地化 → 北ベトナムと結合 → 南ベトナム解放民族戦線のサイゴン攻略 → 東南アジアへの革命戦争拡大、という構想を提起した。北朝鮮が選ばれたのは、北朝鮮の体制を支持していたからではなく、もっとも身近に在る「日本帝国主義と敵対関係にある国」だったからにすぎず、赤軍派の意図によると、北朝鮮を赤軍派の軍事基地として変革(北朝鮮革命)するつもりだった。北朝鮮の左旋回と革命根拠地化、つまりは北朝鮮の"赤軍化=オルグ"を目的に、北朝鮮派遣部隊(田宮グループ)が北朝鮮に渡ることになった。しかし、既に逮捕状が出されており合法的な出国は不可能なため、渡航手段として民間旅客機の乗っ取りが決まった。1970年3月31日、午前7時33分、羽田空港発板付空港(現在の福岡空港)行きの日本航空351便(ボーイング727-89:機体記号JA8315、乗員7名、乗客131名、犯人9名)が、富士山上空を飛行中に日本刀や拳銃、爆弾などの武器を持った犯人グループによりハイジャックされた。犯人グループは男性客を窓側に移動させた上で、持ちこんだロープにより拘束し、一部は操縦室に入って航空機関士を拘束、機長の石田真二(故人)と副操縦士に北朝鮮の平壌に向かうよう指示した。 これが、「よど号事件」の概要である。このよど号に乗り合わせた乗務員の話を直接聞く機会を得た。生々しいしその話を聞きながら、当時、私たちが聞いていた話と少し違う感覚を得た。昭和45年、私は中学生であり、るみ子は高校生であった。何もわからずに、ただ大きな事件がおきたという感覚で画面を食い入るように見入っていた事件が、その後の私たちの運命にもかかわってくるなどとは考えもしていなかった。 田宮、小西、田中、魚本、吉田、岡本、若林、赤木、柴田の9人の実行犯のうち、生存が確認されているのが6人、内2人が帰国している。その二人の柴田は5年の刑期を終え、一般の人とともに日本に暮らす。もう一人の田中は12年の刑が確定し服役中である。残りの小西、魚本、若林。赤木の4人は、今も北朝鮮の地に留まり「帰国を望んでいる」という。なんとも勝手な話である。 望んでいった北朝鮮であるならば、北朝鮮の地に同化し、北朝鮮公民として生涯を終えて欲しいものだが、今になって日本への帰国を望むとは、彼らが拉致した人々を安全に帰してから、日本への帰国を果たすべきだ。それすらもしないで、自分だけの都合で帰国を望むその神経が疑われる。彼らの身勝手な言い分で、普通に暮らしていた人たちが、拉致され人生を狂わされた。その償いも、解決もしないで帰国すると言うことがどれほど理不尽な思いであるのかを感じられないのか? 私たちは認めない。彼らの行為によって苦しんでいる拉致被害者のことを考えると、彼らを許すことは出来ない。彼らの子供たちさえ、北朝鮮の教育を受け、革命思想を植えつけられているのであれば、朝鮮総連と同様に日本国に危険な分子であることは間違いない。直ちに北朝鮮へ帰っていただくことが良い。私の姉にも二人の子供がいるという。その子らは、今でも北朝鮮の極貧の中で、死の危険の中に晒されているのに、拉致実行犯の子供だけが、日本の繁栄を享受している現実を思うと、法治国家とはいえ、拉致被害者のことを思うと切なくなる。 |
| 2006.12.7 「小泉元総理、三度目の訪朝!?」 今朝から各社の報道によって知らされたこの報道を聞いて、先ず「ふーん!?」という感じしかない。北朝鮮にとって、小泉さんが未だ「価値」があるかどうかの判断では、それこそ使い捨てにされている現状では、小泉さんの訪朝に何等価値を見出せない金正日が、入国すら認めないのではないか? 1994年、北朝鮮政策に行き詰ったクリントン政権が、カーター元大統領を北朝鮮に送ったが、あの時と同じと考えているのであれば、考えが甘いとしかいえない。米国と北朝鮮は、当時「一触即発」の危機をはらみ、クリントン政権も「開戦」の覚悟をしていたと、当時を良く知る人たちから聞いている。その開戦に対し、一番恐れを抱いていたのが北朝鮮政権であった。北朝鮮の何時もの「瀬戸際外交」により、米国の武力制圧を引き出してしまった北朝鮮政権は、誰かに何とかして欲しいと思っていたであろうから、カーター特使の登場は歓迎すべきものであったであろう。だからこそ、カーター特使の北朝鮮訪問を許可したのである。 カーター特使は、金泳三韓国大統領(当時)の強い反対や日本政府(細川元総理)の煮え切らない姿勢を見て、開戦無しでのまとめを目指したがために、羹錫柱の策謀にのせられてしまった。そこに、「何が何でも北朝鮮の核開発を許すまじ」という不退転の覚悟が無かったがために「金正日リスクの強大化」を許す結果となってしまった。それでも、当時は、北朝鮮にとって米国の特使は「喉から手の出るほどに欲していた人物」であったからこそ、入国を許可したのである。 はたして、小泉さんにそれほどの「価値」を北朝鮮政府が見出すのであろうか?私は、そう思わないのだが。北朝鮮政府は、今でも「米国の存在」しか見えていない。現在彼らが欲しているのは、「昨年秋から課せられた『米国財務省主導による金融制裁』である」ことからすると、日本の元首相と言う立場の小泉さんとの対話など何の価値も見出せないであろう。小泉さんが総理の時でさえ、「日朝国交樹立」をなしえなかった小泉さんに、権限も無くなった小泉さんに彼らの欲しているものを持ってくるとは考えないであろう。ましてや、政権にいたときに約束した「国交正常化」をなしえなかった人物として、北朝鮮政府は評価していないであろうから、冷たい扱いを受けることを覚悟していかねばなるまい。 それでも「訪朝する」というのであれば、「平壌宣言の復活のため」ではなく、「拉致被害者の救出のため」に行くべきであり、そのためには被害者救出まで北朝鮮に留まる覚悟を持って行っていただかなければならない。 平成14年10月15日、中山内閣官房参与(当時)は、5人を迎えにいくときに、北朝鮮政府が突然「帰さない!」と言った場合に備えて、取り戻すまで帰国しない覚悟を持って、数日分の着替えを持参していたという。それほどの覚悟を政治家として持てるかが疑問であるが、これまでの北朝鮮政府とは違う一面を見ることになるであろう小泉さんが、末節を汚すことのないように願うのみである。 |
| 2006.12.4 「仙台で写真展」 本日より、仙台市役所内の「ギャラリー」において「拉致された人々」と題して、写真展が開催されている。「横田めぐみさん」の写真展は各地で開催され、10万に以上の観客が音連れたが、今回は「めぐみさんを含む拉致被害者と特定失踪者の写真(しおかぜのメッセージ月)」展である。来週始まる北朝鮮の人権問題に関する啓発週間に先駆けて、救う会・宮城が主催し、仙台市が講演していただいたものである。 増元家では、私と一緒に映った幼い頃の写真や姉の素顔が写ったもの等、10点の写真を飾っている。他の被害者の写真も同様に彼らが何も知らずに楽しく過ごしていた頃の素顔が見える。 特定失踪者の写真は、失踪者の家族がしおかぜに寄せたメッセージを添付し、家族の気持ちのこもった写真となっている。その数90人ほど。それらが、ギャラリーの中に所狭しと飾られているところは、こんなに多くの日本人が無理やりに北朝鮮という闇の地帯に連れ去られた酷さを際立たせている。多くの人に見てもらいたいと思う。 来週は、東京都庁第一本庁者の45階展望室内において開催される。家族会のメンバーは、昼に全国から参集し、15:30頃から皆で閲覧する予定だ。こちらのものは、この夏から準備してきた大型のパネル展となっており、家族会の戦いの歴史も見ることが出来る。家族の写真とともに、私たちの闘いの歩みも知って欲しい。おそらく、松本京子さんのお兄さん、猛さんも一緒に来ていただけると思う。 10日には、鹿児島で署名活動、神戸において署名活動、埼玉では難民救援基金の主催する「シンポジウム」への参加と各地の家族が参加して、北朝鮮の人権侵害について訴える。私も神戸の署名に行く予定だ。 今年、2月に「日朝協議」が行われて以来途絶えてしまった。今年の冬を被害者に北朝鮮という闇の地域で過ごさせたくないという思いで突っ走ってきたのだが、既に12月も半ばを迎えようとしているのに、何等進展が見られない。六者協議の開催には、程遠い上京にもあり、早急な北朝鮮への圧力強化が急がれる。 早紀江さんは、2日の流山市での講演の中で「どこまでこれ(拉致問題)が延々と続くのかと思うと、体力もないし、もう会えないのかなと時々悲しくなるところがある。(めぐみは)一生懸命生きて毎日お月さまを見ながら必ず助けてねと祈っていると思うんです」といわれた。日頃、懸命に生き続けている早紀江さんが弱音ともとれる発言をされたことに、拉致被害の酷さが浮き彫りになる。決して、この母に悲しい思いをさせてはならないと思う。同じように、鹿児島で待つ私の母にも苦しい思いをさせてはならない。 私たちは、各地での救出運動を通じて、北朝鮮にいる家族に「希望」を与えたいと思う。北との戦いを放棄するわけには行かない! |
| 2006.12.2 「キャピトル東急閉館」 キャピトル東急ホテルが閉館した。多くの人にとって思いで深いホテルであるらしい。「ビートルズファン」にとっては日本における聖地であったということである。実は、私たち「拉致被害者家族」にとっても忘れられない場所のひとつでもあるのだ。 2002年9月17日は、前日から私たちはいつものように芝公園の「三田会館」に泊まっていた。当然、その夜も三田会館に戻り、失意のうちに一夜を明かした人もいただろう。(私と姉は、都内の自宅に戻っていた)翌18日早朝、安倍官房副長官(当時)が三田会館に来るということで、急遽、会館に出向いたものであった。その朝、一部の報道では「朝鮮学校の生徒に暴力被害」という記事が出ていて、素早い報道に驚きを感じた。 その後、9月末、「日本政府による拉致被害者に関する調査団」が結成されることになり、その聴取を受けるために集められたのが「キャピトル東急ホテル」であった。初めて泊まるそのホテルは格式の良さを感じさせるものであり、さすがのものであった。そのB1Fの会議室に集められた被害者家族に会いにきたのが、田中均アジア大洋州局長(当時)をはじめとする外務省の面々であった。その中に「調査団団長」として家族の前に始めて登場したのが、斉木参事官(当時)であった。これから、斉木さんの苦労が始まった。 当時、メディアの注目を集めていた被害者家族であったため、ホテルの出入りにも厳重な警戒をしていたように思う。食事も思うようにとることが出来ないため、ルームサービスを頼んだ人もいた。 翌朝、早朝家族が朝食をとっているところに現れたのが、中山内閣官房参与(当時:現補佐官)である。参与に任命されて直ぐに家族に会いたいということで、朝食の席での面会となったのである。戸惑いを感じながらの出会いであったが、これから家族の信頼を勝ち得ていくことになる。 そんな思い出の残る「キャピトル東急ホテル」が、リニューアルのためとはいえ、閉館することに一抹の寂しさも覚える。我々の家族が帰国を果たせないまま、思い出のホテルが閉館していくことに残念な気持が沸いてくる。 あれから、4年という歳月が過ぎ、我々家族も高齢になっていった。父は倒れ、他に数名の家族が倒れていった。 四年といえば、中学に入った子供は高校生となり、高校生は社会人或いは大学へ進学できる年月である。大学に入った子が、卒業し、就職していける年月である。それでも被害者を北朝鮮に残したまま、救出できないでいる。 メディアの期待する「六者協議」さえ、何の進展も見られない。先の見えない日々が続く中、各地で家族の運動が展開されている。今年も12月10日から始まる「北朝鮮の人権に関する啓発週間」の期間中、各地での活動を展開している。家族の命を削る日々が何時まで続かなければならないのだろうか? |
| 2006.12.1 「本国と統一行動をとっている」 総連の機関紙で、今回の警察による強制捜査に対して批判をしている。その内容が、北朝鮮の主張と一緒であることが、朝鮮総連という組織が「在日朝鮮人の権利を守るため」のものではなく、北朝鮮労働党の意向を受けて存在している組織であることを証明している。特に、「北朝鮮外務省は、日本の六者協議への参加を拒否の警告をしている」との談は、彼らも日本政府の六者協議への参加に不賛成という意向の表明であろうか。 日本に住む半島人は、北朝鮮のミサイルや核の直接的被害者になりうるにもかかわらず、日本政府の六者協議への参加反対というのであれば、彼らは在日半島人に対する安全をどのように守ろうとするのか?日本政府が守らなければ、彼ら自身も傷を負うことになるのだが、そのことに一顧だにせず、脅しをかけようとする行為は自らの存在を否定するものだ。彼らが抗議すべきは、何回も言うようであるが、「北朝鮮・金正日政権」である。彼らの暴挙が、貴方たちが住み営みを続ける日本に対する脅威であること。北朝鮮本国の行為が、貴方たちの生活権をも脅かす結果になっていること。北朝鮮本国の嘘だらけの報告が、日本人の反発を受けていることを正しく非難していかなくてはなるまい。 自由と民主主義の法体系の中で守られた在日半島人だからこそ、正しく本国の政権に対し、苦言を呈していかなくて、誰が貴方方の同胞の真の解放が出来るのか?総連は目覚めるべきだ。このままでは、北朝鮮人民の苦難が続いていくことを、しっかりと金正日政権に伝えるべきだ。 六者協議への参加に対し、金桂冠外務次官は条件闘争を試みているが、米国が「金融制裁」に関して、事前の妥協は無いことを感じねばなるまい。このまま、北朝鮮の姿勢が変わらなければ、世界中の国々からの批判を浴び、国連安保理での制裁強化につながる。そうなれば、中国も最早反対することは出来まい。世界と協調行動をとることになるのだが、その時、中国のなしうる制裁は「原油の供給停止」の方向へ向かう。今年の冬の暖をとるための石油不足は、即、凍死へとつながる。ましてや、この夏の水害被害で多くの穀物がダメージを受け、食糧不足となることが予想される北朝鮮に住む「拉致被害者」の生死にもかかわる問題になる。寒さに震え、空腹に震える日々を過ごさざるを得なくなる事態は避けたい。 人民に凍死者や餓死者が出る事態も考えられることを、総連関係者はどのように感じるのであろう。貴方たちこそ、自身の身内だけではなく、多くの人民を救うために立ち上がれ!今こそ、日本政府との闘争ではなく、北朝鮮本国との闘争を始めるべきだ。 |
| 2006.11.29 「六者協議を「核軍縮会議」にしてはならない!」 北京において、米国・ヒル国務次官補、中国・武大偉外務次官、北朝鮮・金桂冠外務次官という顔ぶれで協議が始まったようだ。北朝鮮は、相変わらず「核保有国」としての六者協議出席と米国の金融制裁解除を条件にしているようである。しかし、ここで「核保有国」として認めたうえでの六者協議の再開となれば、それは「核放棄の協議」ではなくなり、「軍縮会議」となる。となれば、日本と韓国は会議への参加はする必要はなくなる。核保有国としての出席は認めてはならない。 ヒル国務次官補は、昨年の六者協議における「共同合意」の失敗から、米国国内における批判を受けた。同じような過ちは犯さないであろうが、ここで米国が少しの譲歩をすることは、北朝鮮の核保有を認めることになる。事前協議の中においても、北朝鮮のわがままを許してはならない。 もし、北朝鮮が核保有国待遇での六者協議出席ということになれば、日本政府は即刻六者協議の枠組みから離脱すべきである。「核軍縮会議」における如何なる合意にも批准することは許されることはないから、合意がなされた場合における日本の支援策を決定されないように、事前に厳しく「北朝鮮の核保有国としての出席は認めない」旨、発していくべきであろうし、その場合、六者協議の破綻を宣言して協議参加を取りやめる方向でいかなければならない。 しかし、如何考えても金桂冠が「米国の金融制裁解除」と「核保有国としての出席」という主張を変えることは考えにくい。そうなれば、六者協議事態の破綻を米国サイドとしても発して、国連安保理での更なる制裁強化に早く進む必要があろう。このまま、ずるずると北朝鮮や中国の思惑にのって、六者協議の引き延ばし=北朝鮮の時間稼ぎに付き合ってはならないだろう。 北朝鮮は、「朝鮮半島非核合意」・「ジュネーブ合意」・「南北宣言」・「平壌宣言」とあらゆる合意や宣言に違反してきた。これからの協議での合意や協定を正直に批准するものではないことを知っているのであれば、事前での北朝鮮の主張を受け入れることは無いだろうが、六者協議の事前協議こそが北朝鮮の時間稼ぎに使われてしまう。既に、北京に六者協議の各国担当者が集結しているということであれば、実質的な六者協議であり、事前の協議ということではないわけで、そこでの北朝鮮の姿勢を見ることによって、北朝鮮の本意を知るべきである。 「ミラー・イメージ」ブルトン米国国連代表部・国連大使が言っていた言葉を思い出す。北朝鮮の高官や北朝鮮の政府関係者と話す時に、彼らが私たちと同じ考えを持っているという誤ったイメージを抱いて対話をすることは間違いであるという意味をはっきりと知っておくべきだ。北朝鮮高官や政府関係者は「鏡に映った自分たちとは違う」ということをはっきりと自覚して欲しいものである。 |
| 2006.11.28 「確信犯だろう!」 昨日、ついに「在日本朝鮮人総連合会(通称:朝鮮総連)」に対して、警察の強制捜査が実施された。これは、今年5月の「万景峰92」に不正に取得した栄養液や肝臓薬を持ち込み、北朝鮮に運び込もうとした容疑である。 奇しくも、26日の「米子集会」において『朝鮮総連への強制捜査を実施すべき』と強く訴えた翌日であったので、少し驚いてしまった。私は以前から、「総連への捜査は必要」と言っていたが、実際に実施されるかどうかは否定的に考えていた。それは、この国にはびこる「誤った人権意識」と「誤った差別意識」から、総連本部への捜査を妨害する政治勢力が存在してきたからである。2001年に「強制捜査」が入った時は、社会党代議士二人が「不当捜査」と声高に叫んでいた。必ず、社会党は友党関係のあった北朝鮮労働党の支配する総連への捜査を妨害してきたし、総連への支持も行ってきた。噂の段階であるが、総連から社会党の代議士に対し、歳暮や中元が贈られていたという。 そのような中、警察の英断か、ついに朝鮮総連本部への強制捜査が敢行された。今回は、さすがに社会党の代議士の妨害は入ってこなかったようである。この時点において、北朝鮮をかばうような行為はできないのであろう。 テレビでは、この時期の強制捜査に関しての疑問や持ち出そうとした薬品の意味を論じている。皆一様に、「被爆の治療」用とか「金正日の肝臓治療」とか考えているようだ。しかし、あの金正日が「核関連の従事者の被爆治療」のために、高価な薬品を使用するのだろうか?核関連施設で働く人員の健康に全くといっていいほど考えてこなかった政権が、「被爆治療」まで考えながら、薬品輸入を強行するのだろうか?そこまでやるのであれば、核施設の人員への健康を守るための設備を作ってきたであろう。放射能の中に、全くの無防備といっていいほどの服装しか貸与せず、人民の命など歯牙にもかけない政権のやることではない。それでは、何故「薬品の不法購入」を命じてきたのか?それはやはり、一部にいわれる「生物兵器の培養」に資するためと考えるのが順当であろう。 運び屋として選ばれた女性が、その目的まで知っていたかどうかは定かではないが、北朝鮮本国からの指令によって調達したものであることは間違いあるまい。女性は、「自分のために持ち込んだ」とか、「北朝鮮にいる息子のため」とか言っているが、北朝鮮の嘘と同様に明らかな嘘の証言である。もし、女性が薬品の用途を知りながら、調達したとすると「騒乱罪」までも視野に入れなければならない。確信犯的な女性を逃してはならないし、その背後にいる人間までたどり着かねばなるまい。 警察は今年、「在日本朝鮮人科学技術協会(通称:科協)」に今回と同様、「薬事法違反」という軽罪で、家宅捜索を実施し、科協にあったパソコンすべてを押収した。その中にファイルされていたものから、「北朝鮮への不正輸出」を行っていた日本の企業の摘発まで行い、日本にある北朝鮮の核や軍事力増強に関与してきた勢力を把握している。 今回も「朝鮮総連」から押収した物品の解明を急ぎ、できれば「拉致被害者」の実質的な数と被害者の名前を割り出して欲しいと思っている。 |
| 2006.11.24 「懐かしい顔があった」 先日のワシントンでの「めぐみ上映会」には、家族会・救う会がこれまで訪米して、面会した多くの関係者が来ていた。ローレス国防次官・デトラニ元大使(北朝鮮問題担当)・マイケル・グリーン元NSC上級部長(アジア担当)、ビクター・チャNSCアジア担当等々、ローレスさんは、相変わらず大きな体を座席に沈めて、私の隣に座った。その隣には、デトラニ氏、拉致問題に関心の深い方々である。 米国では、この時期「サンクス・ギビング」のために、国会議員は地元に帰ったり、遠出をして、ワシントンにはいない。そんな中、多くの関係者が来てくれたのも、在米日本大使館の活躍の賜物であろう。在外公館の多くが、拉致問題解決のために多くの時間を割いてくれるようになっている。今回も在米日本大使館が、上映会の共催というかたちでかかわって、多くの努力をしたようだ。ワシントンの関係者は、「北朝鮮による日本人拉致」の問題をよく理解していたと思うのだが、特にマイケル氏は、日本語も堪能であったし、何回も面会をしていたので、理解が深いと思われたのであるが、上映後のレセプションの時に、「理解していたと思ったが、私たちの知らなかった多くのことが、映画の中にあり、更によく理解できた」と言われたことが印象的である。そう、多くの人が「拉致問題」を知っているのであるが、まだすべてを理解していないところもあるようだ。その点では、このような上映会を多くの人に見てもらう重要性がある。ワシントンでは、24日から「Eストリートシネマ」において、一般公開される。 斎木公使とは、米国に到着した19日の夕方にお会いして、長く語らいの時間を取ってもらった。斉木さんは、米国での激務のためか、7キロも痩せられたようで、日本にいたときよりさらにスキニーになって、さらにかっこよくなっていた。あれぐらいの慎重があり、スキニーになると男ぶりもあがる。 上映会は、順調に終了していった。私にとっては6回目の観賞であったが、見るたびごとに新しい発見がある。一番最初に見たのは「スラムダンス映画祭」であったが、当時は、銀幕に映る自分の姿が恥ずかしく、じっくりと見ていることはできなかった。3回目から、内容を確認しながら見ていけたのであるが、「横田さんたちが辿った道」や「家族会メンバーが辿った道」を思い出しながら、懐かしく、又、悲しい思いを抱いていた。4回目から、場面場面での小さな確認ができ、当時の政治家の心情も見えるようになった。そして、この映画が、ドラマを越えたドラマであることを知ってしまった。私たちの歩んできた道は、何も脚色しなくとも、それだけで人間ドラマであった。悲しいドラマであり、力強いメッセージを与えうるドラマであると感じている。できれば、数回見て欲しいと思う。 日本においても明日(25日)から、全国の映画館において順次上映される予定である。明日は、渋谷の劇場での上映会に参加することになる。多くの方に見てもらいたいと思う。 余談ではあるが、ワシントンでの上映会に小泉純一郎氏のご子息が来ていた。何故、その場にいるのか知らないが、あの映画に中の父親を如何捉えたのであろうか?上映後のレセプションの会場において、目を合わせたのであるが、あちらも挨拶を交わそうとしなかったし、私からも特に挨拶をすることは無かった。元総理のご子息とは言え、彼は民間人であるし、年下でもある。礼を失するということもあるまい。 |
| 2006.11.18 「韓国の軌道修正」 韓国政府が、今回の国連第三委員会での「北朝鮮の人権状況に関する非難決議」に賛成票を入れた。これまで、再三の国連での決議に対し、常に「棄権」してきた韓国政府が英断を下したようだ。韓国政府は「北朝鮮を刺激したくない!」との論理から棄権を繰り返してきたのであるが、さすがに「核実験」を実施した金正日政権への宥和政策を通してきた盧政権に対する、韓国国内の批判や世界的な問題として、非難を決議した国々との軋轢をさけるためか、ついに「賛成」の立場を表明した。 北朝鮮はこの「非難決議採択」に対し、即座に決議を認めない主旨の発言をしたようであるが、国連各国の認識として「北朝鮮の人権侵害」の対する懸念は大きいもので、北朝鮮代表部が認めようが認めまいが、世界は北朝鮮非難の方向へ動いている。 又、北朝鮮代表部は、決議案を共同提案した「日本政府」に対し、口汚く罵ったということだが、世界は北朝鮮の言い分には耳を貸すことは無かろう。しかし、日本は共同提案国であり、EU諸国が主体となっているにもかかわらず、日本批判を強めたということ事態、人権問題としての世界的広がりをみせる「拉致」に関して、神経質になっている証であろう。今後も、「人道や人権」という世界普遍の問題で圧力を強めていかねばなるまい。 今日の「産経新聞」の一面で、総連組織の「在日科学技術者協会」が北朝鮮本国の意向を受けて、「核開発」の援助あるいは協力をやってきたことを報道している。組織員、およそ1500人という人員にも驚くが、彼らが自らの首を絞めかねない「核開発」の協力をしていたことに、いまさらながらあきれた。 我が国も以前は、「万景峰号92」の入港を許し、あの船で多額の資金と多くの核開発技術や核開発に必要な溶液、部品を運ばせていたのであるから、人事とはいえないのであるが、彼らも又、自分たちを傷つける「大量破壊兵器」の製造に協力して来たのである。彼らは、自分たちの生存している日本に打ち込むことはないと考えていたのだろうか?彼らの開発した核が、自分たちの家族をも巻き添えにしてしまう「大量破壊兵器」を金正日将軍様を信じて、開発協力してきたとすると正しく裏切られた思いなのではなかろうか? 今、朝鮮総連の組織員が減少し、機能を果たすことができなくなりつつあるというが、それでも「衆議院会館前」では、「座り込み」をしていたのであるから、彼らにとっての真実とは何なのであろうか? 明日から、ワシントンD.C.に出かける。「ABDUCTION〜MEGUMI YOKOTA STORY」の上映会が開催されるからだ。今回は、ワシントンにおいて議会関係者・政府関係者・マスメディアの関係者を招いての上映会と聞く。そこに呼ばれたものであるが、この映画がメディアを通して、一般の米国民に「北朝鮮による外国人拉致」という非道が浸透すれば、共和党政権であろうが民主党政権であろうが、米国民の怒りは北朝鮮政府にも向かうであろう。中東だけではなく、東アジアにも大きな人権的な問題が、しかも緊急を要する課題があることを認識するのではなかろうか? |
| 2006.11.15 「自民党拉致問題対策特命委員会」 自民党内に作られたこの委員会の初会合に出席させていただいた。朝08:30分の会合というのに多くの国会議員が集まっていた。早朝だけに集まりやすい時間だったのであろうが、それだけの方々が真摯に対策を練っていただけることに、隔世の感を覚える。確かに、以前の「拉致問題対策本部(本部長安倍晋三元幹事長)」も作られ、今でも存在するのであるが、それとは別に中川昭一政調会長を委員長として動き出した委員会に、大きな期待を寄せたい。 中川政調会長は、二代新拉致議連の会長に就任いただき、その後、経済産業相、農林水産相を歴任されたのであるが、そのたびに、拉致問題の解決のために尽力いただいた。 例えば、制裁発動をしない政府の中で、北朝鮮への輸出物品の検査の厳格化を推進し、北朝鮮への核関連部品の流出を防止していたし、北朝鮮への「コメ支援」に関しても許可を出すことを難しくしていた。今度は、自民党の政調会長として、出来うることをしたいと「特命委員会」の設置を考えられた。常に、そのポジション、ポジションで考え、推進していただいたと思う。感謝したい。 私はこれまで、被害者救出に動こうとしない政治家や政党に対して批判的な立場をとっていたが、政府には、安倍総理を中心とする「拉致問題対策本部」、党には「拉致問題対策特命委員会」と、万全の体制をとっていただいていることに感謝したい。それでも、物申す時には物申していくつもりではあるが。 その委員会の中での論議で、北朝鮮への短波放送の有効性を問われた方がいた。それに対し、西岡副会長が答えていたが、「北朝鮮の党幹部の多くが聞いているという。脱北者の聞き取りでは、7〜8割が『北韓自由放送(金聖ミン代表)』を聞いていたという。北朝鮮ではラジオの選局ができないようにされているが、多くの人たちが細工をしているという。私たちは、日本の『しおかぜ』、韓国の『北韓自由放送』、更に『NHK』の短波とを駆使し、あらゆる放送を北朝鮮国内にいる被害者に届けて欲しいと思う。被害者に希望を持たせ、被害者の安全を確保させるようなメッセージを送る必要がある」 これを受けて、「日本の『しおかぜ』への資金的援助も考えていかなければならない。政府の対策本部を運営する意味でも、資金は必要であろうから、早急に予算の概算を出していったほうがよい」という意見等々、積極的な話になっていく。 私たちの「国連訪問」の時もそうであったが、日本政府のそして、国会での積極的な取り組みと、家族会の活動がマッチしてきたという思いである。これもやはり、トップ即ち総理の交代という出来事から来るものであろう。 小泉政権では、某秘書官が「家族会・救う会は敵だ!」といって、家族会・救う会・議連主催の「大阪集会」への参加を見合わせるように、自民党議員に通達していたという噂があった。実際「大阪集会」への参加を打診していた議員から、「今、繊細な時期だから」という理由で出席を断った方もいる。残念ながら、そのような方もまだ、国会議員としていることは事実であり、国会議員すべてに浸透しているわけではない。 しかし、あえてもう一度言いたい「主権を侵されて、国民を拉致された国というのは、恥ずかしいことであるということ。その被害者を30年も救出できない国家は国家とはいえないこと。国会議員一人一人が、現状を恥ずかしいと感じて欲しい。 それを実践しているのが「安倍総理であり、中川政調会長であり。平沼議連会長であり、西村真悟議連幹事長である。」 |
| 2006.11.14 「プライドを失くした韓国政府」 韓国政府の動きが、再び不可解なものになっている。N.Y.では、ワシントンの韓国大使館の公使が、新任の北朝鮮国連代表部の公使とあったということである。新任の公使ということであれば、金正日の意向を受けてのものであろう。韓国政府との対話を画策した北朝鮮政府が、非公式の会談を持ったということか?話をするならば、韓国国連代表部の公使がカウンターパートとなるべきだが、大使館公使ということが奇妙に写る。 韓国政府は、「核実験後」の閣僚級会談での北朝鮮政府の対応を忘れたのか?「我が国の軍事力により守られてきた南朝鮮が、我が国にコメを送るということは当たり前」とまで言われて、それでも包容政策を継続しようとし、日・米・韓の枠組みで北朝鮮の核開発と核拡散を防止しようとする、日米の努力をも踏みにじるような行為に走る韓国の真意とはなんぞや!先月、北朝鮮政府に「制裁への協力は宣戦布告」と脅された結果か? 半島人はプライドが高いと聞いていたが、彼らのプライドはそれだけのものなのか・ 朝鮮日報の報道によると、韓国政府は今年提出された「北朝鮮人権決議案」にまたしても棄権をする可能性があるということだ。韓国は「国連人権理事会」の理事国であり、国連事務総長を輩出した国であるにもかかわらずに、国連の決議案に反対も賛成もしない、国際社会の責務を果たそうとしない国が、国連の人権理事国であっていいのか?とい疑問をも払拭して、北朝鮮の脅しに屈している姿にプライドは感じられない。 国際社会の強いメッセージこそ、金正日に「核開発」を諦めさせ、韓国の言う同胞の解放につながるというのに、彼らにとっての同胞は、自分たちを危険に晒さないようになだめておくだけの相手なのか?金正日のために次々斃れている北朝鮮人民は同胞とは呼ばないということか? 安保理の制裁決議に基づいて、「禁輸品のリスト」が出来上がろうとしているときに、韓国政府は、「PSI(核拡散防止構想)の不参加」や「金剛山観光・開城工業団地」への援助をもやめようとしない盧政権の考えは、米韓同盟の解除、北朝鮮・金正日政権への服従への道を歩もうとしているとしか思えない。これほど、北朝鮮の情報が入り、自由な社会を築いてきたはずの隣国・韓国が、どれほど狂えば「親北」の道を選択したのか理解に苦しむ。韓国メディアの真摯な報道にも、耳を貸そうとしない盧政権に、日・米は期待できるものではない。このままでは、中・ロ・韓・北対日・米という構図の「六者協議」になり、北朝鮮の思惑通りに運ばれる可能性さえ見えてくる。 最終的には、「六者協議」の破綻を画策しなければならなくなる。このまま、中国政府の主導する「六者協議」は、時間稼ぎの場に使われ、結局は北朝鮮に「核保有」を許してしまう結果に終わることになる。日本政府は、六者協議の欺瞞性を見抜き、六者協議の冒頭において、「『拉致・核・ミサイル』の包括的解決がなされなければ、一切の経済的な支援はできない」ことを表明すべきだ。特に「拉致被害者の解放が無ければ、如何なる合意もできない」と即刻表明して貰いたい。 |
| 2006.11.13 「悲しくなるほどの論理」 総連関係者が先ごろ、議員会館前で「座り込み」を実施したようだ。彼らの言い分は、「ミサイル発射実験以降、在日朝鮮人に対する暴行・脅迫が続いている」ということであるが、先ごろ、在日韓国系社会の人たちとの知己を得た。日本人も朝鮮人も韓国人も、同じ土地に住み、暮らしを営み続けているのであるが、韓国系の人々への暴行という話は聞いていない。朝鮮系と韓国系の在日の見分け方があるのだろうか?私たちがそれを見分けることは不可能に近いと思われる。朝鮮語と韓国語の間には、少々の違いがあるといわれる。だから、話してみればわかるとはいえ、日本人にはそこまで理解できるほど、朝鮮語或いは韓国語に堪能な人は多くは無い。であるならば、どうやって韓国系と朝鮮系を見分けたのであろう。 日本人も人間だから、皆が皆良い人ばかりではない。中には、卑怯な人間もいる。非道な奴もいる。だからこそ、犯罪がなくならないのである。私は、日本人すべてが善人などというようなことは言わない。なかには、誹謗したりした人もいたかもしれない。非難した人もいたと思う。しかし、そのような対立構造を作ってきたのは、被害者意識を前面にだしてきた彼ら自身でもあったのではないか? わたしは、鹿児島という土地に生まれ、18の年まで暮らした。私の出た小学校や中学校には、在日と思われる級友もいた。当時、机を並べ、一緒に学んでいたそこには、差別意識などなかった。お互いに対等の個人としての付き合いがあっただけである。ひとつ思い出すのは、彼らは一様に喧嘩が強かったということだ。 そんな環境の中、育ち、北朝鮮に対して何等、反感さえ抱いていなかった姉を北朝鮮は拉致していった。それは、犯罪であり、テロである。それを無視するかのように、総連関係者は、祖国・北朝鮮を庇護し、恰も「拉致事件が終結したような北朝鮮本国の主張」と同様の発言を繰り返すことに疑問を感じざるを得ない。 私たちは、「救出運動」を通じて、北朝鮮国内の惨状を知ってしまった。人民の自由と生きる権利を蹂躙する「金正日政権」という悪魔の存在を知った。我々の家族の救出運動が、北朝鮮人民の解放にもつながるんだと言う思いも強くした。 然るに、総連関係者は、祖国の惨状に目をつぶり、本国の指令通りに「日本政府を批判している」。彼らが非難すべきは、「多くの外国人を拉致して、約束に反して核開発」を続ける金正日政権ではないのか?自由と民主主義を基軸とする日本国内にいる民衆が、今の北朝鮮の政権を受け入れることができないのは明白であろう。 彼らが闘うべきは、彼らの同胞を苦しめる金正日政権ではないのか?北朝鮮政府が、話し合いで問題解決をしていける相手であったら、「制裁措置」など必要ない。話し合いが通じないから、制裁という圧力を持ってしか問題解決に向いていかない。 不思議であるのは、北朝鮮政府を非難する人々は、「北朝鮮国内における人権侵害」をも訴えているが、擁護する人たちは「同胞の解放」を謳わない。北朝鮮の実情を一番良く知っているはずの彼らが、最初に声をあげるべきと思われるのだが、それをしようとしないで、自分たちの権利ばかりを訴えている。彼らにとっては、自分たちの権利が北朝鮮人民の解放より優先するのであろうか?この点をはずしては、彼らとの共闘は有り得ないだろう。 |
| 2006.11.11 「松本京子さん、ついに政府認定!?」 昨日からの報道で、鳥取の「松本京子さん失踪事件」を北朝鮮による拉致と認定される見込みであることがわかった。 松本京子さん拉致とは、2002年の「日朝首脳会談」以後、ご家族が調査会へ申し出られた事案であるが、政府は既にあの時期から「北朝鮮による拉致」を確信していた節があった。2002年10月末の「第9回日朝正常化交渉(クアラルンプールで開催)」の場において、日本側から北朝鮮政府に提示された、当時の認定被害者以外の拉致被害者の名前として、田中実さん、小住健三さんとともに松本京子さんの名前を出して、安否確認を申し出ていた。田中さんや小住さんの場合は、以前から「北朝鮮による拉致被害者」であることが救う会の調査によって明らかにされていたが、松本さんに関しては全くノーマークだったのである。それが、数多の失踪者が明らかになっていた時期に、特に「松本京子さん」の名前を出していたのであるから、警察や政府の中では、北朝鮮に対し直接聞いていたのであるから、確信的なものがあったのであろう。それにもかかわらず、政府はなかなか認定してこなかった。 この3人の中で、政府認定されたのが2005年4月25日、「JR福知山線の脱線事故」があった当日に警察発表を受け、小泉総理(当時)が認定したものであった。日本の耳目が西日本に集まる日に、「新たな拉致被害者の認定」をやったことに疑問もあるが、とにかく認定被害者を増やしたわけである。この時、調査会では「古川了子さんの拉致認定」を求めて裁判が始まった時期でもあった。私は、政府は余程「新たな拉致被害者を認定」することを嫌がっているが、裁判への対応と世論の沸騰を抑える時期としては、「JR西日本」の不祥事の勃発した日の発表にしたのであろうと感じていた。又、田中さんの場合、実質的なご家族が不在のため、面倒な家族が増えることが無いとの判断もあったように思った。 その後、小泉政権の中では忘れ去られたように「小住健三さん」も「松本京子さん」の認定作業は行われなかった。小泉さんの「拉致事件」に関する興味が薄れたのと「旨味」がなくなったためであろうと思う。 それが「安倍政権」になり、新たな被害者が特定されると言うことは、やはり「政権の拉致事件に対するスタンスの違い」と考えざるを得ない。本気で拉致事件を解決しようとする姿勢から、新たな被害者の認定に踏み切ったのであろう。今後おそらく、「小住健三さん」に関しても拉致認定が進んでいくものと思われるし、他の失踪者の中からも認定者が出てくることが考えられる。 「日本人の命、一人たりともおろそかにはしない」−安倍総理の言い続けてきた言葉である。北朝鮮・金正日が隠す多くの拉致被害者の救出のためにも、政府の積極的な姿勢を歓迎する。さらに、拉致認定だけでなく、国内にいる「拉致協力者」の逮捕・拘束にも力を入れていただきたい。警察は国内の拉致事件の解明に全力を注ぎ、外務省・政府は被害者の救出に向けて全力をあげて欲しいと思う。 |
| 2006.11.8 「ブッシュ共和党の敗北」 11月8日16時40分現在、米国中間選挙でのブッシュ共和党の敗北が決定的となっている。2001年、ブッシュ政権が誕生し、私たちの米国詣でが始まったのであるが、それはソフトランディング(融和)政策をとってきたクリントン民主党政権では、北朝鮮という謀略国家との交渉は難しいと思っていたからである。民主党はリベラル派といわれ、どちらかというと日和見にちかい政策を展開してきた。中国との関係改善もその一種であるが、其処に同盟国である日本の立場に立脚した政策をとってきたとは考えにくい。北朝鮮問題でもそうであったから、クリントン大統領に期待するものは少なかった。 2001年の米国大統領選挙前、佐藤救う会会長の一言「ブッシュ政権になれば、必ず拉致問題にも影響が出てきて、大きく進展が見られるはずだ」の言葉に期待し、ブッシュ政権になり、直ぐに米国訪問を果たしたのである。結果は周知のように「金正日が怯え、拉致を認めざるを得ない状況」を作り出した。そこから「日朝首脳会談」に繋がったのだ。我々にとっては、ブッシュ大統領と共和党の存在が「拉致被害者」の一部とはいえ、帰国を果たす大きな原動力となった。 その政権の敗北は、北朝鮮政策に関して一種の危惧を感じざるを得ない。これは、米国市民が選択した結果であり、米国市民の大きな思いの表れなのであろうが、この敗北がもたらす意味は大きいのかもしれない。又、金正日政権に希望を与えることに繋がってしまうのではなかろうか?金正日は、2008年、米国大統領選挙まで持ちこたえれば、民主党政権となり自分の体制維持を画策していけると考え、延命策を講じてくることが考えられる。金正日の個人資産は45億ドルとも言われ、全てを費やせば1年や2年は持ちこたえることが出来る。そこで、人民が如何に困窮しようが金正日はなんとも感じないし、多くの餓死者が出たとしても何等痛痒は感じない人物であることは、90年末の2〜300万人という餓死者が出たことでも実証済みである。とにかく、持ちこたえれば如何にかなると思ったら、再びノラリクラリの持久戦に持ち込むことが考えられる。 ただ、ブッシュ大統領の金正日嫌いは本物と感じている。先の国連訪問の際に、ボルトン大使が言っていた言葉「ブッシュ大統領はアナン事務総長と4回面会し、その時に『私の政権の間に、金正日政権が存在していることは汚点となってしまう!』といっていたことでも分かる。この言葉から推察すると、ブッシュ大統領の任期のあいだに「金正日政権問題」に決着を付けたいとする気持が現れている。そうなると、後2年の間に問題決着を図ろうとするはずだ。実質的には、最後の一年は「レイムダック状態」となってしまうために、この一年で決着を付けたいと思っているのではないか?そうすれば、問題の解決は早くなる。 日本には、「安倍政権」という北朝鮮にとっては手強い政権が存在し、米国と連携し北への圧力を強化している。其処に、何の乱れもあるまい。安部総理の下、拉致問題解決の最速化をはかって、動きが急速になる可能性さえ出てくる。金正日が持久戦をとる余裕を与えずに次々と圧力強化によって金正日を追い詰めていくことが考えられる。私たちは希望的観測として後者を望むのであるが、いまだ流動的であろう。 ブッシュ共和党の敗北が決定的になった今、安倍政権を磐石なものにしていかなければなるまい。日本国民の手で金正日に対し、一歩も引かないという意思を示していかなければ、結局拉致被害者の救出は出来ないであろう。父が残した「日本を信じる!」という言葉が現実のものとなって欲しい。 |
| 2006.11.7 「日本は六者協議に参加しなくていい!」 北朝鮮政府が、正式にこのような声明を発表した。馬鹿げた論調であるが、私自身、六者協議の意味合いを考えるとき、実際に話のまとまらない六者協議の必要性に疑問を感じている。 北朝鮮・金正日政権が六者協議の目指す「朝鮮半島非核化」や「核放棄」を受け入れることはないと思っているからである。このまま、六者協議に多大な期待を抱いていると、単に北朝鮮政府の時間稼ぎに使われてしまうことになる。議長国の中国の人権に関する姿勢を見てみると、今回の国連訪問での中国代表部への面会拒否、先の中国社会科学院との会議のドタキャン等、中国は「北朝鮮伊よる中国人拉致」に対し何等考慮しようとしていない。中国国内において、「統制社会」を継続し、厳しい言論への弾圧を続ける国が、まして自国の拉致被害者を救出しようとすらしない国が、他国の「拉致事件」への協力などするはずもなく、日米が望む「六者協議で人権問題を話し合うこと」など考えてもいないであろう。中国・韓国・ロシアと北朝鮮対日米という構図の六者協議において、金正日政権が存在する限り、核開発を止めようとしない北朝鮮との合意はまやかしでしかなく、何等、北東アジアの平和に繋がるものではないからである。 1994年、米朝の間で交わされた「ジュネーブ合意」を見よ!あの時、アジアは米国の英断によって「開戦回避」を実現し、北東アジアの平和に寄与することが出来たと思い込んだ。しかし、実際は北朝鮮・金正日政権は「核開発を放棄」せず、多くの人民を餓死させて、日本人拉致を継続していたのではないか。多くの工作員が日本に出入りし、日本から多額のお金を奪い取り、核開発に必要な部品を調達してきたのではないか。お人よしのわが国は、その様な政権に、米朝だけで決定された「合意」のもとに10億ドルの「軽水炉建設資金」を拠出した。(結局5億ドルの拠出に止まったが) この経過を見ても、実際に朝鮮半島非核化を実現するためには、金正日政権の排除しか考えられないのに、六者協議を開いて金正日政権を擁護するような愚を犯そうとしている。核・拉致・ミサイルの問題解決には、金正日政権の排除しか考えられないのであるが、六者協議でそのことが話されることはない。それでは、北朝鮮政府の術中にはまる。 日本のマスメディアは、六者協議への期待感を報道し、六者協議で全ての問題の解決が図れるはずという思い込みの中で、誤った報道を続けている。六者協議こそ、問題解決を遅らせる枠組みであることを認識しなければならない。4年も費して、結局「北朝鮮の核実験」を許してしまった中国に責任を感じてもらわねばならない。 今月にも再開されるであろうといわれる「六者協議」冒頭で、わが国のステートメントとして、「わが国は、拉致と人道問題が解決しない限り、一切の合意も出来ないし、北朝鮮へのいかなる経済的支援を行う用意はない」と断言するべきである。そうすれば参加国の全てがあわてることは間違いないのであるから、日本の発言権が強くなる。北朝鮮・金正日政権も表題のような「戯言」を言えない現実を実感するはずである。そこから、全ての問題、とりわけ「拉致事件の全容解明」が始まるのだと思う。 |
| 2006.11.5 「帰国」 ニューヨークの街を歩き回った一週間であった。国連各国の代表部は、国連本部の近くに点在しているために、全ての代表部を訪ねるのにすべて歩いて廻っていたから、非常に疲れが残る訪米であった。自分では体力はあると思っていたが、さすがに今回の訪米は疲れた。 拉致被害国と安保理常任理事国、あわせて13カ国の代表部と国連事務局の政務局長とお会いして、北朝鮮の外国人拉致を訴えてきた。北朝鮮が‘78年に世界中で拉致していた事実に各国が共通課題として取り組んで欲しいと思う。 米国についた翌日の29日には、「北朝鮮が六者協議へ無条件復帰」という報が入った。以外に早い復帰である。もう少し、駄々を捏ねて今年中は復帰しないだろうと思っていたのだが、北朝鮮も国際的な非難の中で耐え切れなくなったのか?それとも、国内情勢が余程困窮している証拠か?無条件復帰とは、北朝鮮の面子とやらは何処へ言ったのか。しかし、六者協議へ復帰したからといって、単なる時間稼ぎに使われてはならない。国際的な圧力が強まる中、一先ず矛先をかわす為の復帰と思われるが、更に圧力を強化して六者協議の開催を早めていかなければならない。そして、結局「核放棄しない北朝鮮」への制裁決議を採決していく方向になる。その先、北朝鮮が何処まで耐えられるか?そう長い時間は必要ないように思う。此処まで、崩壊の足音が聞こえてきている。 最後の悪あがきのように、「日本が六者協議に参加する資格を問う」てきた。口汚く日本への批判を広げる北朝鮮には、何等反省もなく誠意もないことがわかる。日本は単独制裁の強化をしていく必要がある。先の韓国への恫喝といい、日本への脅しといい、北朝鮮から弱いと見られる国へのふてぶてしい態度には、度し難いものがあるが、あのような山賊政権の言うことをいちいち気にして入られまい。もともと、私は六者協議など「拉致の解決」に寄与するものなどなしと感じていたから、北朝鮮があのように言うのであるなら、六者協議への参加などしなくても良い。但し、日本は六者協議でのいかなる合意がなされようと、北朝鮮への支援など一切しないという言明が必要だ。 もし、日本が不参加を決断し表明したなら、日本の資金で北朝鮮を立ち直らせようと考える中国と韓国の思惑が外れるのであるから、両国が必死の引止めを行うことになる。そうなれば、日本の立場は強くなり、発言権が大きくなることになるのだからそちらのほうが良かろう。 国連第3委員会での北朝鮮のステートメントと、日本政府への反論を聞いていると、北朝鮮がまともな意思を持つ、国家とは言えないことは明らかだ。世界各国も、北朝鮮の反論にうんざりしているということであるから、早く第2章に基づいて、国連からの除名をしていけば良い。数年にわたる国連人権委員会での「北朝鮮の人権にかんする非難決議」にも従わず、昨年の総会での非難決議採択にも従わない北朝鮮が、国連の一員である道理はない。又、安保理での制裁決議に関しても即座に否定的な態度を取ったことから、直ぐにでも除名をして、国連からの援助対象からはずすべきだ。 ひとつ、面白い光景があった。神余大使が北朝鮮への反論を行っていたときに、国名を「北朝鮮」と呼んだことに対し、北朝鮮代表部は机を叩き、神余大使の発言をさえぎり、「DPRK」と正式名称で呼ぶことを求めた。日本は、北朝鮮を正式には国家と認めていないのであるから、「国家の正式名称」など存在しないのであるから、北朝鮮でもよいのだが、国連加盟しているために、国家としての地位を得ている。これ以上、国家として取り扱う必要はあるまいに。 |
| 2006.11.3 「不思議」 国連代表部を廻って不思議に思っているのであるが、北朝鮮の人権侵害や人道的問題に敏感に反応しているのは、最も距離の近いアジア諸国ではなく、米・英そのほか、距離の遠い諸国の代表団であることだ。 レバノンのカロリナ次席大使は、自国にもイスラエルやシリアに拉致され、未だに帰ってきていない国民のいることを挙げて、北朝鮮による拉致に対しての批判をしていたし、昨年、北朝鮮の人権に関する非難決議に対し、第3委員会では棄権に廻ったが総会では賛成票を投じた経緯があり、今年提出された「北朝鮮の人権に関する非難決議」には必ず賛成すると言明した。 英国のカレン・ピース次席大使は、青い目を輝かせ、私たちの言うことをまっすぐに見て、北朝鮮の拉致事件に関しては関心があり、北朝鮮の非道に対して怒りをもっていることを明らかにした。彼女は、以前駐日英国大使に勤務し、北朝鮮の拉致事件に多大の関心を持っていたということである。 国連の政務局長・イブラヒム・ガンバリ氏は、アフリカ出身の事務方だが、北朝鮮による外国人拉致に対し、非常な関心を示した。彼は先週、日・韓・中を歴訪し帰国したばかりであり、日本では小池百合子首相補佐官とも面会したときにも、拉致問題に関して話を聞いたと答えていた。小池さんも仕事をしているようだ。 それに引き換え、昨日あった「マレーシア」のハミドン・アリ大使は、同じ北朝鮮伊よる拉致被害者を抱える国の代表部とは思えない他人事のような対応であった。1970年代は、混乱の時期であり、政治的に北朝鮮に亡命したコミュニストもいたので、北朝鮮にマレーシア人がいたとしても不思議ではない。マレーシア人拉致に関しては捜査したが、新しい情報がなかったために、その後の進展はない。家族が訴えれば、再度捜査・検討をしたい。などと、自国民の拉致に関しても政府の責任さえ認識していない状況である。 中国にいたっては、代表部への面会要請に対して、面会希望を大使から順に下の役職へ降下しているにもかかわらず、未だに会おうともしていない。 これらの事象を見るに、アジアには真の意味での「人権・人道」の運動は受け入れられていないということであろう。我々、日本人との共通の価値観からはかけ離れているように感じた。確かに、各国の事情や国益に沿うものがあるのであろうが、人道・人権とはイデオロギーや国の利益に左右されるべきものではない普遍性を持たねばならない。然るに、北朝鮮に近く、国交も持ち、内情も知っていると思われる国々が、北朝鮮国内における人権抑圧や外国人拉致に関して無関心なのは、不思議でならない。 日本はアジアと仲良くせねばならないという声もあるが、「価値観」があまりにも違いすぎる国との付き合いは、用心してかからねば足元をすくわれる結果に繋がるのではないか?アジアにも、日本と価値観を共有する国々があるはずである。それらの国々との関係強化を図っていくべきである。 |
| 2006.11.2 「ミラーイメージ」 先月31日(現地時間9)、米国国連大使のボルトン氏に会ったときに聞いた言葉である。 「皆さんが、この時期に国連を訪ねてこられたことはいいことだと思う。各国代表部を訪ねて、話をしてください。どうも、北朝鮮関係者と話をするときに国連の関係者は、ミラーイメージをもって話す傾向がある。つまり、鏡に自身を映すように『北朝鮮関係者も自分と同じような人間であり、考え方も同一』という誤ったイメージをもって会話をしてしまう。彼らはけっして私たちとは違う価値観で話をするということがわかっていない」ということだ。なるほど、『ミラーイメージ』とは言いえて妙である。 確かに、国連第3委員会での北朝鮮代表部のステートメントを述べるときの彼等を見ていると、厚顔無恥というか、ふてぶてしい言い様であった。私たち(飯塚副代表と私)は、田口八重子さんと姉・るみ子の写真をかざしながら傍聴したのだが、それに一顧だにしない姿勢は感心した。此処まで、金正日政権への忠誠の姿勢を示さねばならないのかと。 彼らも一見、普通の人間として見えるのだが、彼ら自身、何年もニューヨークに住み、自由な世界の人たちとも付き合いがあろうに、亡命したくならないのだろうか?西岡氏に問うてみたが、「彼らも北朝鮮に家族が人質としているだろうから、難しいのではないか。」といわれた。確かにその様なこともあるのであろうが、北朝鮮人民の将来を思うのであれば、決断をするときではないか? 第3委員会の休憩直後、私たちは廊下で報道各社のインタビューを受けていた。その時、私たちの脇を北朝鮮代表部の2人が通り抜けて言ったようだ。西岡さんの「嘘つき」(勿論北朝鮮語)の大きな声が廊下に響いた。あとから事情を聞くと「北朝鮮代表部の人間が通りかかったので、『嘘つき』と声をかけたら、北朝鮮代表部の次席大使が『どちらが真実かは、直ぐに分かること』といったそうで、それに対し立ち去ろうとする二人に大きな声で、再び投げかけた」ということである。 実は、第3委員会での北朝鮮代表部のステートメントには、相変わらず「拉致のような840万の強制連行と120万人の従軍慰安婦の虐殺」という文言が入っていたのだ。確か前回までは、「20万人の従軍慰安婦」としていたものを今回は「120万人」と100万人も増やし、しかも虐殺したとまで言っているのである。さすがにこれを「共産党や社民党、左翼の人間たち」は認められないだろう。 神余日本全権特命大使はすかさず反論し、「北朝鮮の主張は認められない。過去の誤った認識のものと、今現在も継続中の拉致という非人道的行為を同じ土壌で比較することは許されない」と。此処で、当日の時間切れとなり、北朝鮮代表部の反論と日本の応酬は、次回となったのであるが、『現在継続されている拉致と比較できない』と断じたことは評価できる。 西岡さんとしては、学識専門家として、黙視できない事実誤認を許せなかったということであろう。廊下のやり取りがこの後にあったのである。 |
| 2006.10.28 「国連訪問」 北朝鮮を非難する決議がなされ、今又、イラクの制裁決議に向けて動き出している国連への働きかけが、どのような効果を生むのかは不透明であるが、とりあえずニューヨークへ出向き、各国の国連大表部を尋ねるために、明日、成田を発つ。 いや、イラクへの制裁決議に動こうとしている今だからこそ、動かねばならないのかもしれない。七月の「ミサイル実験」からここまで、北朝鮮の無謀な行動が続き、国連も漸く北東アジアの平和への危機を実感したようで、早急な対応がなされた。しかし、この制裁決議はあくまで緊急的なもので、じっくり考えられた政策的なものでは無いように思う。勿論、安倍さんにとっては、昨年からの国内法の厳格な適用からの北朝鮮政策に関しては、想定された対応処置であったろう。だからこそ、「ミサイル発射実験」後の当日に発令された「制裁発動」であったろうし、国連への制裁決議の採択を促す機敏な反応であったのであろうが、安保理メンバーの国々にとってはそうでもなかったと思う。 米国は、昨年からの金融制裁をとることにより、必ずや北朝鮮・金正日政権が六者協議に復帰せざるを得ないと考えていたし、中国・韓国は、北朝鮮が自らを窮地に落とすような愚行は起こすまいと考えていた。中国はとくに宗主国としての自負もあったろうから、最終的にはコントロールできると考えていたと思われる。それが、自分たちを無視するような動きを見せる北朝鮮に慌てだしたのではないだろうか?「ミサイル発射実験」の時に決議された北朝鮮非難のときの、中国国連代表部の王光亜大使の笑顔で余裕の表情と、「核実験」後の国連安保理での制裁決議の時の王大使の表情とは、明らかに違うと感じられた。 今では、どの国も影響力を発揮できない状況に陥ったと思わざるを得ない。唐家セン国務委員が、急遽訪朝し、金正日の説得に動いたことでも分かる。中国が本気であったなら、ミサイル発射後に直ぐ訪朝していただろうが、あのときに訪朝したのは、如何でもいい副首相と武大偉であった。いままで、北朝鮮を甘やかしてきた付けが来たとも言える。 国連での重要課題が、今現在は「核開発をしようとしているイラン」より、「核実験を終え、核保有していると宣言している北朝鮮」の問題が最優先であるということを認識してもらいたいと思うし、毎日、金正日政権のために多大な人権侵害を受け、命を落としている北朝鮮人民や、命の危険に晒されている各国の拉致被害者がいることを認識して欲しいと思う。 だからこそ、ライス長官が言ったように「核問題での進展が見られるまでの国連制裁決議の実効」ではなく、「非人道的な問題での進展が見られない限り、国連制裁決議は実効性を継続させるべく」訴えていかなければならない。世界に広がっている「北朝鮮による拉致被害者の解放」がなければ、制裁は継続されるというところまで問題意識を持ってもらうために、制裁決議の条文の中に「拉致」というはっきりとした言葉を明記してもらいたいと思う。そのための訪米であり、そのための国連詣でである。 明日からの訪問が、実りあるものにしていきたいと思う。一朝一夕にはいかないことも、重々承知しているが懸命に訴えてこようと思う。 |
| 2006.10.27 「我々が望む放送内容」 各メディアが協力して、北朝鮮国内にいる拉致被害者へ、次のメッセージを送っていくことを決定してくれないだろうか?もし、このHPを見ているメディアの人たちがいるならば、メディアが結集して「しおかぜ」への支援を含めた形での協力体制を、とってもらえないものだろうか?私たちの言って欲しい放送は、次の内容だ。 1. 被害者に対するメッセージ 「皆さんの家族は、皆さんの生存を信じて、今でも闘いを続けています。金正日政権は、現在、世界中の国々に広がる人 道的見地からの制裁を受けつつあり、世界中が皆さんの生還を祈念しています。帰国の日まで、もう暫くの辛抱です。健 康に留意して頑張ってください。」 2. 被害者を管理している政権中枢の人間に対して 「我が国は、日本人一人の命もおろそかにすることは無い!被害者を傷つけたならば、今後貴国の復興に関して、一切の 援助・支援することは、日本国民の意思としてありえない。決して、傷つけるような行為は許さない。最後まで、その責 任を追及していく。金正日政権は、世界中からの制裁により歩み寄らなければならない状況に陥っている。今後の世界情 勢をみて、正確な判断をすること を望む!再度警告する。拉致被害者を絶対に傷つけるな!」 3. 金正日政権へのメッセージ 「我が国は、拉致被害者の生存を信じ、すべての拉致被害者の帰国がなされるよう、あらゆる方策を採ることを決定した 。安倍総理を本部長とする『拉致問題対策本部』を設置し、全閣僚参加型の体制を作り上げた。今後、拉致事件に関して 妥協することはありえない。速やかにすべての被害者を帰国させ、謝罪せよ!」 4、情報収集のためのメッセージ 「北朝鮮によって拉致された我が国の国民の情報を求めている。確実な情報を寄せ、被害者救出のための有益な情報に対 しては、報償していく用意がある。 私たちは、拉致被害者の生存を信じている。その被害者を安全に確保、救出するためにすべての道具を使い、すべてのスキルを使いたいと思っている。北朝鮮に支局を置くことより、確実に拉致被害者の救出につながる方法にこそ、報道の力を資金を使って欲しいと思っている。 北朝鮮・金正日政権は、崩壊過程に入っている。その混乱の中で、確実に被害者を保護し、取り戻すために動いて欲しい。報道の役目とは、確かに正確な情報伝達と問題提起なのかもしれないが、以前メディアが見捨ててきた被害者を救出するために、贖罪意識を感じている報道各社がいるならば、すべてのメディアが結集して貰いたいと思っている。最早、悠長な論議を重ねている場合ではないと思うのだが・・・・・。 |
| 2006.10.26 「塩竃神社、被害者帰国祈願」 24日、肌寒い雨の降り注ぐ塩釜の、一森山に位置する由緒ある「塩竃神社」において、拉致被害者全員の帰国を願い、ご祈祷をお願いした。厳かな雰囲気の中、宮司の祈祷が流れ、巫女の舞が披露されての儀式全体の美しさに、日本古来の伝統を感じた。 帰京して、TBSの番組のインタヴューを受けた。「NHK命令放送」に関する件である。皆が誤解している節があるのだが、国外にいる邦人に対して発せられる「注意勧告のための放送」は、何等問題なくなされたのに対して、北朝鮮にいる邦人に対する「注意勧告」のためになしていただきたいと思う放送に関して反対意見が起きるというのは、納得のいかないものである。私たちの望む放送は、「しおかぜ」や「北朝鮮自由放送」においても行われている「被害者向け」或いは、「被害者の管理向け」の放送であり、日本政府が正確な被害者の住居に関する情報をもてない今、他に方法があるのだろうか?私たちは、家族の安全を確保するために、できうる限りのことをして欲しいのだ。 早紀江さんは被害者の状況を「おぼれている人たち」という言葉を使われるが、今、おぼれている人を目の前にして、その救出のために方法を選択している場合なのであろうか?この道具は、将来に禍根を残すことが考えられるから使用しないほうがいい。この方法は、今後の我々の思想的な圧力となるから排除せねばならない。とか、被害者の命の前に「建前」を優先しているように思えてならない。 私たちの望むのは、北朝鮮で精一杯生きている被害者に希望を与えられるような放送なのだ。金正日政権の崩壊のシナリオが進行している中、崩壊後の混乱の中で被害者の生命を安全に確保していくために必要と考えられる放送なのだ。具体的には、「被害者保護を管理しているものに呼びかけるもの」・「情報提供を呼びかけるもの」・「被害者への希望をあたえられるもの」等々である。日本政府には邦人保護のためになすべきことをなしていただきたいと思う。 岡山の倉敷市が発表した「金剛山歌劇団」の会館使用の許可取り消しに関して、九団体が「取り消し撤回」を求め、地裁に申立書を提出した。その理由として、「正当な文化活動である公演を妨害する抗議活動を理由に取り消すことは理不尽。在日は今回の核実験とは無関係」といっている。この抗議を受けて倉敷市は一転して会館使用を認めてしまった。 金剛山歌劇団は、朝鮮総連の下部組織であることは紛れも無い事実である。総連のHPには、下部組織の一つとして記載してある。そして、総連が歌劇団の文化公演を理由として、資金集めをしていることは見逃せまい。その総連の機関紙である「朝鮮新報」は、北朝鮮の「核実験」と「核武装」を正当な権利として主張している。同じ在日の「科学技術者協会」が、「核実験」に必要な部品等を調達していたということも明らかになっている。 又、総連が北朝鮮の軍事的な予算の一端を担っていたというのは、間違いあるまい。九団体は、米国非難を続け、戦争への批判をしている団体も含まれているが、彼らも北朝鮮の核武装を認めるというのであろうか? 「インディペンデンス・デイ」という映画を見たことがある。UFO好きの米国民が、ロックフェラーセンタービルの頭上に位置したUFOへ歓迎の意思を示すため、屋上での歓迎コールを行っていた彼らの頭上に、攻撃を受けて霧散した場面を思い出す。理想のために活動することは問題あるまいが、日本を危機に陥れる行為には疑問を感じざるを得ない。 |
| 2006.10.23 「中国発表と米国発表の違い」 先々週からの、北朝鮮核実験宣言にともなう、世界列強の外交担当責任者の行脚は、本当に「戦争一歩手前」の相を呈していた。特に、中国・唐家セン国務委員と米国ライス国務長官の動きは、すさまじい動きだったといえるのではないか?安倍総理と盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領の訪中は、核実験以前に予定されていたもので、直接的には「核実験」を受けての動きではないが、唐家センとライスは違う。明らかに、北の核実験宣言を受けての動きであった。 先ず、最初に動いたのが中国であった。その報道を見る限り、米中の意思確認ともとれる内容であったが、うがった見方をすれば、北朝鮮に影響力を失いつつある中国の言い訳を米国に報告したとも取れる。唐家せん国務委員が、今回の北朝鮮の暴挙に対し、米国への謝罪と、今後の方針転換の説明に動いた。しかし、中国の本音は「北朝鮮の体制維持=難民対策」であるから、唐家センの言葉に米国とは温度差があることを感じた米国が、再度、5カ国への梃入れとして、各国を歴訪し、北朝鮮への強い非難措置を遂行するように、強行に申し入れたということであろう。 中国・唐家セン国務委員の訪朝に関して中国政府は、「訪朝して、金正日と面会したことが重要」と、その中身には触れずに中国外交の成果ばかりを強調したことを考えると、北朝鮮からは何等具体的譲歩を引き出せなかったということではなかろうか?中国の外商部は対外的な面子を重んじるところでもあるし、訪朝したが何も無かったとは言えなかったし、もしかしたら、ライス国務長官と会ったときに「北の主張」を言わされた可能性さえある。だから、韓国メディアを使って、成果としての嘘を垂れ流したのかもしれない。この嘘によって、世界の中国外交に対する期待感が醸成され、米国の制裁要請の緩和を図ろうとしたとも取れる。 ライス長官はこの報道を受けて、否定することにより、中国の思惑をかわす姿勢を示した。ブッシュ政権にとって、北朝鮮への軍事介入は物理的に困難であることから、国連決議における圧力の効果的な実施によって、北朝鮮の譲歩を促す必要があり、そのためには周辺国の決意が求められるのであるから、早期に5カ国の姿勢を固める必要があったと思う。 それにしても、日本国内外の親北勢力の言っていることは同じように「北朝鮮への米国の柔軟姿勢」を説いている。昨日もロシア・プーチン大統領は「米朝の対話」を要請したようであるが、どうしても金正日政権の体制維持を願っているように見える。日本国内の、今では出てはならない学者や不穏な人物が、TVに出てきて盛んに「北朝鮮擁護の発言」を繰り返している。即ち、「米国は北との対話をすべき」という論法である。 米国は、これまでにも「六者協議の枠組みの中で、二国間協議もできる」といっているが、それを拒否しているのは北朝鮮である。「六者協議への復活は、米国の金融制裁解除が条件」と言い続けているではないか。しかし、米国の金融制裁は、北朝鮮の犯罪行為に対する制裁であり、核に関してのものではない。従って、核問題を話し合う『六者協議』に関係ないのである。六者協議と金融制裁をバーターしていけるものではない。 ライス長官の、各国歴訪の成果が現れることを願いたい。 |
| 2006.10.21 「やはり二度目はない!?」 韓国の報道によると、訪朝した唐家セン国務委員に対し、金正日の言葉として「二度目の核実験はおこなわない!」との言明があったということである。 昨日書いた「惠谷 治さん」の話が、本当であったということではないか?惠谷さんは「北朝鮮は二度目の核実験をする体力は無い」と断言された。さらに「二度目をおこなえるようなら、未だ体力があるということである。無いということなら、金正日政権の体力が落ちて、政権崩壊の秒読みが始まったということだ」といわれた。二度目の実験をおこなわない理由が、恵谷さんのいわれた体力の問題であるとすれば、政権崩壊の秒読み段階も事実となる。これは、即、拉致被害者の帰国も秒読みに入ったということである。 韓国報道をどのように評価するかで、北朝鮮内部の見方が違ってくるので、尚、注意が必要であるが、金正日のこの言葉が引き出されたのは、唐家セン国務委員が訪朝した結果ではなく、北朝鮮の内部事情であるということも考えられる。これを見誤ると、中国の評価を誤ることとなる。中国の役割を過大評価すると、後におおきなしっぺ返しを喰らう。 実際、中国の忠告を無視し「核実験」を強行した国が、唐家セン国務委員が訪朝しただけで、「核開発を放棄する」とは思えない。そこには何らかの事情があるということを考えねばならない。国連での「制裁決議の全会一致」が、北朝鮮をして方針変更を余儀なくされたのか、北朝鮮の財政事情により、二度目の核実験ができなくなったが、金正日政権の面子と体制崩壊を防ぐために、中国が懇願するから致し方なく、「二度目の核実験」を止めてやったと言う体裁を繕ったのか?私は、後者であろうと考えているが・・・・・。 即ち、中国はもはや北朝鮮に対する抑止力とはならないということである。中国が、何らかの飴をちらつかせた結果と考えると、後に禍根を残すことになる。 しかし、世界は慎重に「北朝鮮という政権」の約束破りの歴史を冷徹に見ていかなければならない。あの政権の最終目標は、「核保有国」として金王朝体制の維持を考えているということ。そのためには、一時的な嘘をついても平気な政権であるということ。結局、最後まで圧力を緩めずに「核廃棄を検証可能な方法で確認する。核開発の不可逆的検証」をせねばならない。もう、騙されてはいけない。 そして、金正日政権の下に、多くの北朝鮮人民が或いは処刑により、或いは政治犯収容所という地獄の中で倒れて言ったことを忘れてはならない。更に、2〜300万人の人民が「飢え」の苦しみの中で倒れて言ったことを忘れてはならない。 そのためにも、「国連の制裁決議の中に、はっきりと人道的問題としての『外国人拉致』という文言を明記して貰いたいとおもう。「核」・「ミサイル」の問題が解決しても、「拉致」の問題が解決するまで、国連の制裁決議が生き続けるためにも、必要となる。 北朝鮮による拉致は、日本固有の問題ではない。当然、多くの被害者のいる韓国の問題であり、タイ・中国・レバノン・マレーシア等、世界12カ国に及んでいるのであるから、国連の制裁決議の文言としても充分通用するものである。今月末には、家族会・救う会の役員が、NYを訪れて「安保理の大使」にお会いして、訴えてきたいとおもう。 |
| 2006.10.20 「核実験は失敗だった!?」 昨日の「東京集会」での「惠谷治氏」の発言である。今回の北朝鮮の「核実験は失敗だった」と断言された。 惠谷さんの経験則では、あの実験は失敗だったとしかいえない、とのことなのである。北朝鮮は、1889年には、既に「起爆装置の完成」を見た。当時、金日成政権下において、70回の起爆実験をおこない成功を収めた。これは、寧辺での実験であった。 当時の実験結果から見ると、今回の実験で成功してもおかしくはないのだが、今回の実験での規模を測定した結果は、事前に中国に通告していた規模(4万トン)としては、地震の揺れが小さすぎる。おそらく、起爆装置が正しく働かずに、不完全な爆発しかなかったからである。プルトニウム型の核では、起爆に関して厳しい条件がある。「丸いボール状の形状の内側に、同時(100万分の1の誤差も許されないに爆発し、圧力をかけていかねばならない。そうしなければ不完全な圧縮しかできずに結果として、小規模の爆発しかできない。地震計の数値がそれを物語っている。起爆実験は80年代末に成功しているにもかかわらず。 それでは何故、今回は上手く機能しなかったのか?先ず、考えられるのは、昨秋から始まった米国の「金融制裁」により、貿易に大きな影響ができ、充分な部品が揃わなくなった。又、同時に日本の厳しい監視の目があり、日本からの部品調達もできなくなった。 だからこそ、「テポドン発射」も「核実験」も失敗したのである。 「テポドン」に続いて発射された「スカッド」や「ノドン」の乱射結果をみると、あの程度の着地点精度では、近代戦では使用できないミサイルであるといえる。その程度の精度のものしか作れない北朝鮮の技術では、ミサイルの弾頭に使用できるほどの小型化はできていないと見る。であるから、北朝鮮の核は、現時点での脅威はない。ということなのである。 さらに、北朝鮮の二度目の「核実験」はないと見ている。制裁の効き目で、部品の調達は困難であるし、先ず、失敗の原因を突き止めなければ、更なる実験などやっても意味がない。できるものではない。又、パキスタンやインドと違い、連続実験をするためには、それなりの核保有をしておかなければならないが、北朝鮮にはそれほど多くの核は存在しない。実験に成功したとしても、次に使用する核がなければ、何の意味もないから連続実験で消費することは許されない。又、政権の体力もないから二度目の実験はないだろう。ということであった。 一先ず、精神異常の狂人が「核」という大量破壊兵器を持つことはなくなったということである。この詳細は、次の「サピオ」に書かれてあるということである。興味のある方はご一読願いたい。 惠谷氏は最後に、こうも言っている。「TVは、インタヴューを撮るときに、『二度目は無い』という話は、すべてカットし、『落ちたらどうなる』というところしか放映しない。TV的には、落ちたらどうなるということのほうが面白いから、それだけしか放映しない」ということである。現在、多くの「北朝鮮に詳しいという」有識者が、二度目の実験の有無で論議しているが、真実は何処にあるかわからない。 私は、多少安心しているが、最悪のことも考えていかねばならないとの思いは強い。 国民に突きつけられた問題であるということである。 |
| 2006.10.19 「同じ過ちは犯してはならない!」 中国の唐家セン国務委員が平壌入りをしたらしい。それほど、中国も本気で北朝鮮を諌めようと考え出したのであろう。しかし、此処は歴史に学ばねばならない。 1993年、北朝鮮は「ノドンミサイル」を日本海に向け発射し、韓国・日本に対し恫喝外交を繰り広げた。同時に「ウラニウム型原爆の開発」を表明し、NPT(核拡散防止条約機構)を脱退、米国への恫喝も開始した。目的は、国内での経済破綻を受けて、国際的な無償援助が欲しいというものであった。 米国は、日本海に空母を配備し、今にも北朝鮮との交戦をも考慮にいれ、北朝鮮の核開発凍結を迫ろうとした。 その時、韓国は金泳三大統領の時代であった。保守的な物言いをしてきた金泳三大統領でさえ、北朝鮮との開戦を避けるために、「韓国国内の基地を使うことに許可しない」と言って、米軍の足を止めた。 日本は、日本新党時代であり細川護熙総理の時代であった。この時、噂によると細川総理は、「戦争を始めた総理」という不名誉な名前を蒙りたくないと、突然の辞任を発表したという。私たち一般市民は、細川総理は「多忙な総理の仕事のプレッシャーに耐えられなくなった」と、突然の辞任を理解したものであったが、そうではなかったということだ。しかし、国難の危機に逃げ出したとすると非常に困った宰相であったということだ。 結局、日韓の強烈な不支持からか、カーター元米国大統領が訪朝を果たし、機器を回避するための話し合いがもたれたわけであった。その際の合意によって、北朝鮮は「軽水炉の無償供与」。「年間50万トンの重油の供与」という報酬を受けることになった。北朝鮮恫喝外交の勝利の瞬間であった。米国は、この後何年も北朝鮮に騙された道化を演じていかなければならなかった。 北朝鮮は、「ウラニウム型の凍結」こそしていたようだが、「プルトニウム型」の開発にひそかに着手した。以前、北朝鮮の高官が言っていたようであるが、「約束は破るためにこそ存在する」ということである。 北朝鮮との約束は、履行されることはない。とくに「核兵器」に関しては、金正日体制の維持にとって不可欠と考えている以上、今後も開発を思考していくであろう。 94年の段階での不用意な合意が、北朝鮮に「核開発」の時間を与えてしまったということである。あの時の「甘やかし」が、脅威の継続となってきたことを学ぶ必要がある。 中国の唐家セン国務委員の平壌訪問が、北朝鮮に「飴」を与えるものでないことを明確にしてもらいたい。再び、「飴」を与え、時間を与えてしまったら今度こそ、北朝鮮の「本格的な核武装」を許してしまうことになる。今回は、世界が決して妥協することなく、厳しい姿勢を見せ付けていくことが必要である。 中国よ!米国クリントン政権の二の舞はしてはならない」 |
| 2006.10.18 「本当にそれでいいの?総連!」 朝鮮総連が、日本の「北朝鮮への制裁強化」に対し、異論を唱えている。本当にそう考えているのだろうか? 在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)は17日、「日本政府が不当な制裁措置を即時撤回し、在日同胞の人権と生活権を保障することを強く求める」とする南昇祐(ナム・スンウ)副議長の談話を発表した。談話では、制裁を「前例のない常軌を逸した異常な措置」と非難。そのうえで「世界で唯一、農水産物の交易やスポーツ、文化に至るすべての人的交流にまで制裁対象を広げ、『ヒト、モノ、カネ』の往来を全面的に遮断しようとすることは非道極まりなく、朝日関係を極限の対立にまで至らしめる非常に危険な行為」と主張している。 これではまるで、北朝鮮の反社会的行為に対して、容認しているような発言ではないか。自由と民主主義を基軸とする社会に生きていこうとしている多くの在日をも裏切る発言である。もし、万が一「北朝鮮の暴発」があった場合、多くの在日社会の人たちも、日本人と同様に危機に晒されることを考えているのだろうか?本国からの要請であったとしても、今は、総連自身が本国へ「国際社会の空気」を正しく伝えなければならない立場であろう。北朝鮮の愚行が、祖国の存続の危機だとして、諌める立場ではなかろうか? それをも無視し、日本の制裁強化に対し、「非道極まりない」という言葉で非難をしているのは、筋違いである。「非道極まりない」拉致を行っているのは、北朝鮮政府であったことを忘れてはならない。今、金正日政権に対し、在日という立場からも非難の声を発していかなければなるまい。 祖国に帰った彼等の多くの同胞が、多大な苦難を強いられている事実を知っているはずだ。その多くの同胞を見捨て、今又、日本にいる多くの同胞の意見をも無視した意見ではあるまいか? 日本政府が、北朝鮮の核保有を認めることは安全保障の問題からしてもありえない。その意思を伝えることが、喫緊の問題であるとすると、間違ったメッセージを送ることはない。正しく国際社会への復帰を促すためにも「制裁の強化」が必要であることは、子供でも分かる道理ではあるまいか!日本に在住する在日だからこそ、今こそ、平和のために行動を共にする必要があるのではないか?彼等の安全を確保するためにも、本国の暴挙を諌めねばならない。 昨日(17日)は、親父の4回目の命日であった。「日本を信じる。お前も信じろ」と言い残して逝った親父の思いを、もう一度確認し、姉・るみ子の救出だけでなく、全ての拉致被害者の救出を願った親父の気持を確認し、いま日本政府の行っている制裁強化を支持して行きたい。 親父が死んでから4年もかかってしまったが、もうまもなく闘いの日々が終焉を迎える。被害者の帰国後、新たな闘いが始まるかもしれないが、とりあえず救出への道のりは終わろうとしている。日本社会の改革は、その後始まる闘いの中で明らかにしていくつもりである。 |
| 2006.10.16 「国連での北朝鮮制裁決議案採択!」 日本時間10月15日早朝、国連安保理での「北朝鮮への制裁決議」が採択された。奇しくも、4年前の今日、「拉致被害者5人」が帰国を成し遂げた日である。因縁というか、新たな展開への予兆を感じながら、制裁決議の採択を評価したい。 制裁決議の条文には、「北朝鮮が国際社会の人道上の懸念に対処することが重要」と記され、「拉致」他「脱北者問題」、「北朝鮮強制収容所」等、懸念される人道上の問題解決に対処せよと記されたことは大きい。金正日政権が一番気にしている「人権・人道」という言葉での圧力は、かなり政権内部への揺さぶりに効果があると思っている。 北朝鮮人民の中にも、心ある人々が居よう。タリバン政権下において、「米国人キリスト教布教団体」の女性を保護し、解放した人がいたように、金正日政権下にも必ず、心ある人間がいるはずである。国際社会が、金正日政権の軍事的な問題だけではなく、人道的見地から懸念を表明し、是正を求めていることを確認できれば、北朝鮮国内の内圧の強化にも繋がっていくと思う。そうあって欲しいものである。 「我々は今追い詰めている」、これは救う会常任副会長の口癖であるが、7月からの北朝鮮の愚行は、追い詰められた金正日政権の足掻きと受け取れる。金正日が自身の政権維持と延命を望んでいるだけに、自身から全てを失う武力行使という選択肢は考えられない。必ず、譲歩してこなければ延命はできないというメッセージを送ることこそが、平和的解決に繋がると信じている。しかし、国家は不足の事態に対処できるように、常に対応策を考え、備えをしておかなければなるまい。 国会では、公明・民主・社会・共産の中に(自民党の中にも)、備えに対し躊躇する輩が見られるが、予断を許さぬ状況では、「備えあって、憂いなし」の精神での対処が必要となろう。 その様な中、私たち「被害者家族」は、現在北朝鮮にいる被害者の安全確保のために、短波放送での呼びかけをお願いしているのであるが、朝日や毎日の記事にあるように「音好宏・上智大文学部助教授(メディア論)の話 放送法には総務相がNHKに対して放送事項について命令できるという規定はあるが、公共放送としての編集権を尊重して運用されてきたのが実態だ。総務相の命令で特定の政治的な問題について放送することになれば、メディアの編集権の独立を侵食することにつながり、大きな問題がある。」 拉致事件を政治的に捉え、被害者の安全保護のための政策を批判している方がいるということであるが、「拉致事件」は政治的な問題ではなく、人道的見地から考えなくてはならない。どうも、まだメディアの中には本質的なことが分かっていない方がいるようだ。北朝鮮にいる被害者を守るためにも「緊急避難的措置」がとられるべきではないか?自由な意見はあってもよい、しかし、ほかに適当な方法がない以上、「なすべきことを為していく」方向でまとめて欲しい。被害者には、放送規定とか言論の自由とかは、関係なく、家族の声を、日本の声を届け、希望を持たせてやりたいと思う。有識者にとっての懸念は、被害者への配慮があってしかるべきではないか?彼らは、今まで日本国内の法律によって守られなかった人々だ。又、見捨てるような行為は許されない。 |
| 2006.10.14 「朝日新聞らしいといえば朝日らしいのだが・・・」 昨日の朝日新聞夕刊紙上において、菅総務大臣のつぎのコメントに対し疑義を申し立てた。 {「NHKには命令放送を行わせることができる。内閣が代わって、拉致問題が国の最重要事項になっていることは間違いない。そういうことを含めて検討したい」、菅総務相は、安倍首相を本部長とする「拉致問題対策本部」が設置されたことなどを指摘。「国としての重要事項が変わってきている」、菅総務相は、「しおかぜが短波放送を欲しいということであれば、ITU(国際電気通信連合)に正式に申し入れたい。NHKの施設を使えるよう前向きに考えたい」と支援を表明。国際放送のための新たな周波数の割り当てに向けて国際機関に働きかけるほか、NHKの送信所を活用するなどの支援策に乗り出す考えも示した。」これに対し、{〈服部孝章・立教大学教授(放送制度論)の話〉 政府による放送内容への関与は、放送の不偏不党、表現の自由をうたった放送法1条の理念に反する。放送法は、国際放送の命令を規定しているが、番組の具体的な中身にまで踏み込むことは記していない。基本的に受信料で運営されている点からも、命令放送の拡大には慎重になるべきだ。 と、異論を唱えた。 異論というより、反対という意思の表明とも取れる。放送内容に、国家が介入し、命令する前例を作りたくないという意向からだろうが、この反論には、拉致被害者救出への方法の否定が含まれていることを、知っているのであろうか?いや、知っているのであろう。即ち、拉致被害者を救出するために、国の電波を使用し、国家の介入した方法をとるべきではない。ということと解釈している。 今、北朝鮮は「ミサイル発射実験」・「核実験」と立て続けに、国際社会への挑戦を強めている。その中で、北朝鮮国内にいる「拉致被害者の安全を確保するために、あらゆる方法・あらゆる努力をしてほしい」と申し入れた家族会の切実な思いを踏みにじるものである。北朝鮮国内が、混乱した場合にそなえて、なすべきことをすべきという思いを判ってもらえなかった。私たちは、しおかぜや北朝鮮自由放送において、金正日政権を支える人々にメッセージを送っている。「拉致被害者を傷つけるな!傷つけたら、決して許さないし、日本は今後の北朝鮮の復興に援助することはない。被害者を無事保護し、安全に帰せば、報償等貴国への援助をも考える」と。手の届かない被害者を守るためになすべきことをなそうと思って、政府にも要請した。それに対し、異論を唱えたのである。 朝日は反論するだろう。「いや、拉致被害者の救出には全力を投ずべきというスタンスは変わらないが、放送への国家介入ということには、政権へ釘をさすことはしておかなければならない」と。 早紀江さんは、講演の中でよくこう表現される。「拉致被害者は、水の中でおぼれかけて、藁をすがる思いで助けを求めている状況です。私たちは、おぼれている人を目の前にして放置していていいものでしょうか?いいぇ、放置するのでしょうか?」と。 朝日は、藁をもすがる思いで助けを待つ人を助けるために、傍らにあった道具を使用しようとする人に対し、「それは、禁止されている道具だから使用してはいけない。今後の自分たちの責任問題になるから使用してはいけない」といていることと同じである。先の不安材料を排除するために、目の前でおぼれる人を見捨てる行為ではないか? 「言葉は力!」といっている朝日が、私たちの言葉を理解してないというのが皮肉である。今は、被害者の安全確保のために出来うることは全て(武力行使以外で)やって欲しいのである。それさえもできないというのであれば、どうやって被害者を救出できるのか?まさか、金正日に平身低頭して懇請しろと言っているのか?朝日は「拉致報道では、ずいぶん変わりました」と言っていたが、本質は変わっていないらしい。 |
| 2006.10.13 「揺れる韓国」 北朝鮮に対し、太陽政策=宥和政策と、金大中・盧武鉉政権と2代続いて支援をしてきた韓国において、保守系の団体の大掛かりなデモがおき、盧武鉉大統領が追い詰められている。 確かに、中国・韓国の北朝鮮支援が、悪魔の金正日政権の延命につながったのは間違いないことであるが、我が国においては問題なかったのか? 1990年の「田邊・金丸訪朝」以来、政府与党や社会党では北朝鮮との「国交回復」をはかり、北朝鮮有利の状況を作り出してきた。朝鮮総連には、税制上の優遇措置を施し、また、積荷検査においても厳しい検査をおこなわずにやってきた。そして、多額の資金や核開発に供される部品等が、平然と送られていた。 そのような中、総連からは莫大な金額が本国に送金され、その送金するカネを捻出するために破綻をきたした「朝鮮銀行」への公的資金導入まで許してきた。実にその額は、一兆四千億円ほどにもなる。 このように「テロ国家」を支援するような政策をとってきたのは、韓国だけにとどまらず、我が国においてもなされてきたのだ。その責任者は、今でも永田町の中で、大きな顔をして政治家然としている。盧武鉉大統領だけではなく、我が国の政治家の中にも辞めていただかなければならない方が、大勢いる。 北朝鮮・金正日政権の延命ばかりでなく、彼らが「ミサイル開発や核開発」を手助けするような行為を平気でやってきたのである。 それでもメディアは、彼らを追及することなく番組の中で発言をさせている。 学者の中にも、金正日政権を擁護し、政府の厳しい対応に対し苦言を呈するような言動を発している。 学者の場合、北朝鮮の本質を見抜けなかったとしても責任を取ることはできないが、政治家は「日本国民の生命・財産を守らなければならない義務」がある以上、このような事態に立ち至った責任は免れることはあってはならない。直ちに、議員バッジをはずし、更に叙勲されている方は、勲章を返上すべきではなかろうか? 現在、日本各地において、尚、総連の施設に対し、その公益性を認め「減免措置」を継続している自治体があるが、ここに至っても北朝鮮労働党の下部組織に対する優遇措置を継続することの是非を問いたい。 日本政府は、安全保障の観点から即座に「北朝鮮に対する追加制裁」を決定した。素早い対応に、毅然とした政府の姿勢がうかがえ、評価できるものであるが、日本全体では、未だ融和的な発言をする人々が多く存在する。 我が国は、「自由と民主主義」を基軸とする社会であるから、どのような言動をしようが結構であるが、その行為が行き着く先に、我が国の安全が脅かされていることを忘れてはならない。北朝鮮は、究極的に「核保有こそ体制維持に必要」と考えている政権である。こちらが誠意を見せても裏切ってきた政権であることを忘れてはならない。 |
| 2006.10.12 「素早い対応に驚く!」 現内閣の素早い対応には、驚きを隠せない。やはり、官邸主導での対応策を次々出してくることが、功を奏しているのであろう。それにもまして、安倍総理が主体的に対応していることが大きいのかもしれない。 先週、中山恭子補佐官とお会いし、「国連での制裁決議案に『北朝鮮の外国人拉致』の文言を入れていただきたい。その前に、日本独自の追加制裁をする際には是非、『日本人拉致』に関する条項を入れていただきたい」と申し入れをしたが、直ぐに官房長官が、追加制裁の理由として、「北朝鮮の誠意ある対応が見られない」ことを上げていただいた。補佐官が、私たちと会った直後に、官房長官とも会われたと聞くので、そのときに言っていただいたのであろう。 しかし、これだけではなく、「テポドン発射実験」の際の「制裁発動」といい、国連安保理での「北朝鮮非難決議採択」といい、これまでの日本外交にはないスピーディな動きに、金正日政権も驚いているであろう。これだけ、北朝鮮の犯罪行為に対し、毅然と反応していることは、日本政府の確かなメッセージを送っているものと思う。 政府だけではない。自民党には従来「拉致問題対策本部」があったが、今回「北朝鮮核実験問題対策本部」がつくられ、幹事長が兼任されるとみるや、「拉致問題特命委員会(仮名)」(中川政調会長が委員長)を立ち上げて、拉致問題解決のために強化を図ろうとしていただいた。「核問題」で「拉致問題」が、影に隠れることを恐れる家族にとっては心強い動きである。 これも、「北朝鮮による日本人拉致」という犯罪に対して、国会議員として、政府として容認できないという強い思いを持つ方々が、政府と党の両方の要所に配置されているからである。安倍総理・総裁の気持ちの表れであろうし、総理と同じ思いの方々がそばにいるということの利点であろう。 「仲良し内閣」とか揶揄していた国会議員がいたが(自民党内部も含め)、この体制だからこそ出来た事である。安全保障問題には、時間をかけて「小田原評定」していてはいけないのである。 先日の国会で、前原前民主党代表が、「金正男」の件について、「当時の政府は、誰か特定できなかったといっていたはずだが・・・・・」と責めていたらしいが、当時の福田官房長官時代にあった政府発表を、国民の99.9%が信じていなかったはずである。前原さんは、数少ない信用した人の中にはいっていたのだろうか?信用していなかったとしたら、何故、当時追及しなかったのであろうか?家族会は、あの時「緊急集会」を開き、政府の対応に苦言を呈していたが、国会では問題視されずにやり過ごされてしまった。 前原さんは、当時、国会議員ではなかったのか?ご自分が追求もしなかった問題を政局のために利用するというのは、卑怯と言わざるを得ない。拉致問題を政治の具とせずに、一致団結して解決の方向へ動いて貰いたいものだ。 卑怯な行為は、日本人としての品格を問われる。論戦を挑むなら、揚げ足を取るものでなく、建設的な討論に終始して欲しい。 |
| 2006.10.11 「親父の遺言」 4年前の10月11日の午前中、病室に座る私の横で、何かにうなされている親父の様子を、何も出来ずに看取っているしかなかった。 9日東京から戻った私は、その足で友人宅を訪れ、ビデオ映写機を借りていた。 10日、病院へ赴き、まだ力のある親父の姿をカメラに収めておこうと思ったからだ。前にも書いたが、家族会では北朝鮮にいる家族に対してメッセージを送ろうとしていたが、のびのびになっているうちに、5人の帰国が決まってしまった。そうこうしているうちに、ビデオを送るきっかけを失うと考えた私は、即実行に移しておかねばならぬと考えた。そして、日に日に体力や気力の落ちていく親父にもう一度、姉の救出運動を思い出し、姉の帰国まで奮闘していかねばならないという気力を呼び起こさせるためにも、ビデオをまわして親父の映像を撮っておきたいと考えた。親父は以前、「娘が帰ってくるまでは死ねません」とはっきりと大声で宣言していたのであるから。まだ、帰国の叶っていない段階での死は約束違反であることも思い起こしてもらおうと考えたからだ。 しかし、結果は親父の弱気な言葉を引き出すことになってしまった。 「るみ子、父ちゃんもね、こんな風だから、もう迎えにはいかないから、どこかそこら辺でまっちょってくれ!」 親父も自分の体のことは判っていたのだろう。これ以上の言葉は聞けなかった。 そして11日を迎えた。午前中からうなされていた親父の言葉を聞き取ることは難しかったが、断片的に聞こえたことから察するに、姉の幻影を捉えていた様である。姉と修一さんがお互いにかばいあいながら、生きている姿を見て激励するような、叱咤するような言葉を投げかけていた。その様な幻想の中で飛び出したのが「わしは、日本を信じる!だから、お前も信じろ!」という言葉だった。 その言葉は、ベッドからむっくり起き上がった状態で、私に向かって発せられたものだったが、幻影の先の姉に向かっていっていたようにも思う。姉たちが奮闘している中で彼らに対し、「日本を信じろ!必ず、日本国が、日本人が助けてくれることを信じろ!」と言ったのではあるまいか?かっと見開いた目の向こうに私が捉えられていたのか?姉の姿を捉えていたのかは、今となっては分かる術はない。 大正生まれの親父は、若くして戦争にとられ、辛酸をなめていたと思うが、日本国に対し、何等恨めしい言葉を発することなく、祝日には必ず、日本国旗を掲げていたことを思うと、日本という国が好きだったのだろう。娘を拉致されて政府に怒りをぶつけていたのだが、美しい国・日本を好きだったのだろう。そして、日本の国の力で姉を救出してくれることを信じていたと思う。 残念ながら、未だに救出することは出来ていないが、昨今の金正日政権の足掻きを見ると、もう少しのところまできている。過酷な条件で生き延びてきた姉にはもうちょっと辛抱してもらわなければならないが、確実に解決への階段を上っている。 親父が信じた日本が、日本国民が金正日政権の脅しに屈することがなければ、必ず解決する。そして、それを信じている。 |
| 2006.10.10 「北朝鮮の核実験」 ついに、やったのか?最初に聞いたのは、奈良へ向かう新幹線の中であった。確かな情報が入らなかったため、朝鮮中央通信の発表だけであることから、又、ブラフかとも思ってしまった。 北朝鮮の場合、平壌市内の風景でさえ、巨大な劇場として、すべての通行人が外国人に見せるための演技者であり、常に演技をしている国民であるということから、朝鮮中央通信でも演技上の発表であってもおかしくない。米国への対話を求めて、核実験実行を偽装してもおかしくない。核実験をしたということになれば、核保有を決定付けることになるわけで、簡単に手出しはできなくなるとの思惑からブラフを用いてもおかしくない。と、思ったのであるが、後の情報から「核実験らしきもの」を実行したのは間違いがなかろう。 それが、成功か?失敗かは、論議が分かれるところだが、北朝鮮が核実験を実行したと宣言した以上、国際的な更なる圧力は強まることになろう。それが、次なる脅威を生む可能性があるとしても、負の連鎖を断ち切るためにも「国連憲章第七章」を含む制裁決議をしていくことになる。 米国は、イラン政策に関する影響を考えると、必ず厳しい姿勢にならざるを得ない。日本政府も、「核実験実行ならば、追加制裁」と言ってきていることから、制裁の強化をしていくであろう。北朝鮮の後ろ盾の中国・韓国の対応からも、愈々追い詰められていく金正日政権が、内圧から崩壊していくシナリオを構築していかなければならない。 そのときに、問題となるのが「拉致被害者の救出」である。現在、我が国が拉致被害者の居所を把握しているとは思えない。では、どうやって北朝鮮にいる拉致被害者の安全を確保していくのか?今の所、確かな方法は思いつかないが、短波にのせた我々のメッセージを北朝鮮人民向けに送っていくしかあるまい。「外国人拉致被害者の保護と確保をしていくことが、北朝鮮人民のために必要である」というメッセージを! しかし、このような時期にまたぞろ「平壌詣で」をしている「共同通信社」社長一行は、平壌でどのような立場にいるのであろうか?先週末に平壌入りした「社長一行」が帰国したのかどうかは定かではないが、彼らの滞在中に実験が敢行されたのは間違いない。社長自ら、北朝鮮の真意を探ってこられるのか? 太陽政策を見直さねばならなくなった韓国政府同様、共同通信社もテロ国家の支援政策の見直しをせねばなるまい。日本政府の制裁強化にともない、日本の報道も歩調をともにして、テロへの反旗を翻す必要がある。 この核実験を受けて、国内の在日社会はどうするのだろうか? 日本国内に住む北朝鮮公民は、日本国民とともに「核の脅威」に晒されるわけである。自国民300万人を餓死させた為政者が、日本にいる在日に配慮してミサイル投下を逡巡するとは思えない。北朝鮮の暴発は、必ず在日社会へも被害を及ぼすことになる。在日が、日本国内で稼いだ金の多くが北朝鮮に流れ、そのお金で核の開発を許し、自らをも危険に晒している現実をどのように感じているのだろうか? |
| 2006.10.9 「回想−4年前その弐」 早朝、鹿児島を飛び立った飛行機は、9時頃には羽田に着いたと思う。それから、内閣府に直行した。内閣府「拉致被害者家族支援室」の奥にある参与室に家族は集められた。家族といっても当時の家族会役員である。即ち、横田代表夫妻、蓮池透事務局長(当時)、増元照明事務局次長(当時)である。実際に生存とされた家族では、蓮池氏だけであった。又、救う会からは、佐藤会長、西岡副会長、荒木事務局長(当時)であった。 政府側からは、安倍官房副長官(当時)、中山恭子内閣官房参与(当時)と支援室メンバーが同席した。今思えば、あのような重要な事案を家族に話すときに、担当部署の外務省から出席者がいなかったのも奇異ではある。 最初に家族に切り出されたことは、「北朝鮮政府が、生存者5人を帰国させるという連絡が入りました。」ということである。家族会・救う会では、9・17の発表を受け、即座に生存者の帰国を促すように要請していたし、声明文でも一月以内の実施を北朝鮮政府への申し入れを行っていたのだが、まさか、このように素早い動きがあるとは思っていなかった。それまでの「北朝鮮政府」の対応を考えると、生存者の帰国には、もう少し時間がかかるであろうと予想していたからである。突然の報告に戸惑いを感じながらも、質問をしていった。 「帰国というが永久帰国なのか?北朝鮮の家族はどうなるのか?」 「今回は、一時帰国ということです。又、子供たちや家族は一緒に帰国させることはないとのことです。」 「それでは、本当に意味での帰国にはならない。家族を置いてきての帰国では、寺越方式と一緒で北朝鮮の思惑にのってしまう危険性があるのではないか?」 「それは理解しますが、此処は被害者5人の帰国を優先させて、ご家族との再会を果たしていきたいと思うが、如何でしょうか?」 その様なやり取りがあり、最終的には家族の再会を優先するというかたちで、北朝鮮政府の申し入れを受けることにした。だから、この時は家族会も「被害者の一時帰国」ということを考えていたと思う。そして、被害者家族への連絡は、役員が手分けして電話をすることになった。私が受け持ったのは、地村保さんであった。 電話口で話を聞いた保さんは、即答で、 「そんなんやったら、あかんぞ!子供たちも一緒やなかったら、本当の帰国にならん!子供たちも一緒の帰国でなければ受け入れられん!」というものであった。 「地村さん、ここは一先ず被害者の帰国を優先させていきましょう!その後のことは又、考えましょう!」といって、漸く説得して、北朝鮮の申し入れを受けて、被害者の帰国を優先させた。 帰国日は、10月15日。その前に家族会全員の招集をかけ、家族会総会を13日に開くことを決めた。 今、思うと「被害者の子供たちや家族」といっても、日本にいる被害者家族にとっては、未だ見ぬ存在であり、被害者の生存を伝えられて日も浅いことから、実感がわいていなかったのではないだろうか?被害者の顔を久しぶりに見て、再会したいということのほうがより、重要であったと思う。 その日の午後、日本政府の発表により、「被害者の帰国」が報じられた。私は、「姉の新たな情報」という期待を裏切られながらも、被害者の帰国というわくわくした思いを抱いて、鹿児島便に乗って帰郷した。 |
| 2006.10.8 「回想―4年前」 4年前の今日、10月8日は火曜日であった。活動を続けながら会社務めもこなしていた私の下に、実家より連絡があった。「父ちゃんの様態が急変したから、一度実家に帰ってきて欲しい。」と。当時、水曜日休みのあった市場の休みを利用し、ついでに週末の連休まで休暇を貰うことを決意し、親父に最後の孝行をしておきたいという気持ちから、帰郷した。 9月に報告のために帰郷したばかりで、会社に対し気はひけたが、最愛の娘の生存さえ定かでない結果を踏まえ、悲しい思いのまま、逝かせるわけにはいかなかったから、無理を承知で休暇をとった。大体、9月に帰った時に聞いていた話では、半年の命と聞いていたので、正月休みまで病院にいて貰い、正月には実家で過ごして貰えると思っていたものであったから、急な体調異変に戸惑いもあった。 帰郷後すぐ、病室でみた親父は想像以上に衰弱していることがわかった。医者の話では「今週中にも危篤状態になるのではないか?」との言葉であった。何故?半月前は6ヶ月といっていたものが一月しか持たないのかと愕然とするしかなかった。やはり、北朝鮮の報告は親父の気持ちを萎えさせるに充分だったのだろう。 家族会では、9月末の調査団の報告での「生存者5人」のビデオを見て、すべての被害者が、「お父さん、お母さん、北朝鮮に会いに来てください」という言葉を言っているのを見て、家族会は訪朝しない、家族を必ず帰国させるという思いを強くして、更に、返答として、日本の家族のビデオ映像を送ることに決めていたのであるが、親父の姿をみて、その姿をとっておく必要も感じたのである。又、それだけではなく、気力を失い衰弱していった親父に対して、もう一度、「るみ子の帰国まで頑張ってもらいたかったから、気力を取り戻して欲しいと思ったから」、友人にビデオを借りることにしたのだが、その日のうちに手に入ることはなかった。 夕方になり突然、携帯の呼び出し振動(マナーモードにしていたため)により、現実に戻された。その携帯の向こうの声は、9月に就任されたばかりの「中山恭子参与(当時)」のものであった。就任された後、一度だけお会いしたことがあり、声に聞き覚えはあったが、中山参与が何の用だろうと訝しい思いであった。 「増元さん、急用ができましたので、明日、内閣府まで来ていただけませんか?」 「私は、父の病状急変で鹿児島に帰ってきたばかりでいけないのですが・・・・。」 「それでも、どうしても来ていただかねばならないことが起きましたのでお願いします。」 「どういうご用件でしょうか?」 「電話では、お話できないので、明日お願いします。」 こんなやり取りがあり、家人に訳を話して、翌早朝、鹿児島を離れ、上京することにした。何の用であろうか?何故?姉の消息の新たな情報でも入ってきたのか?何故? 心に一抹の不安と期待を抱きながら、一夜を病室で過ごすことになる。 |
| 2006.10.7 「懲りない真紀子さん」 国会の代表質問において、田中真紀子さんが民主党の時間を使用して質問に立った。確か、真紀子さんは統一会派には参加しているが民主党には入っていなかったはずである。にも拘らず、岡田さんの前に質問をしたようである。本当にそれで良いのか? 民主党に入れた票は、無所属の田中真紀子さんへの票ではなかったと思うのだが、その国民の意思を無視して、民主党の代議士ではない田中真紀子さんに時間を与えていることは、国民に対する裏切りではないかと思う。 統一会派入りしているとはいえ、代表質問の時間は民主党議員に使用してもらうべきではなかろうか?各種委員会での質問に関しては問題ないと思うが、代表質問の時間である。 にしても、他の民主党議員も唯々諾々と真紀子さんに質問してもらったことを批判していないことを考えると、皆、納得の上でのものであろうが、何か疑問を感じてしまう。 又、安倍総理に対し、あの田中真紀子さんが「拉致問題」についての追求を使用とするとは、正気の沙汰とは思えない。国民の誰もが、真紀子さんが「拉致問題」で安倍総理を追及出来るとは考えていないであろうに、それを追求し、安倍総理の人気を貶めようとする行為は、愚の骨頂である。 総理の答弁でもあるように、我々は「真紀子さんより安倍総理の実績を評価し、信頼していることは火を見るより明らか」である。 2000年の自民党本部前「座り込み」のとき、真紀子さんが突然我々の前に現れ、父親譲りのだみ声で、横田さんを探すでもなくいきなり、「蓮池さんはいる?蓮池さんは?」ときた。蓮池さんは、真紀子さんの選挙区の住人であったようで、他の被害者家族には目もくれないで、蓮池さんを探したのだ。その時続けて、「この前手紙がいったでしょ。必ず、拉致問題を解決するから」と言っていたと記憶している。 しかし、その後の発言では「10万トンなんて中途半端なものじゃなく、私なら100万トンを送るわよ」といっていた。後に外務大臣になろうとする人が、それだけの北朝鮮認識しかなかったのだから、蓮池さんを一票としか思っていなかったのではないか? 外務大臣時代に、金正日政男事件が起きるのであるが、真紀子外相(当時)は「テポドンが飛んできたらどうするの?早く帰してしまいなさい」といって、審議官級6人を付け、出国したシンガポールではなく、中国・北京にファーストクラスに乗せて帰したのだ。法治国家の法を破った金正日政男に対し充分な取調べもせずに。 真紀子さんは、「小泉総理が決断した」と言い訳をしたが、それこそ連帯責任ではないか?それ以来、彼女が拉致問題の解決のために努力したとは聞いていない。例えば、彼女の得意な中国への協力要請をしても良かったが、動いた形跡はない。 又、外相時代に有名な「人事課立てこもり事件」があったが、あの時、監禁した人事課長は「斉木昭隆」氏である。あのまま、真紀子氏が外相を続けていたら、斉木審議官の登場はなかったわけで、拉致問題の解決の妨げになったのは間違いない。 やはり、真紀子氏が拉致問題で安倍総理を攻めること事態がナンセンスである。 |
| 2006.10.5 「「めぐみ」試写会」 今日、東京商工会ホールにおいて「めぐみ〜引き裂かれた家族の30年」の日本上映に先んじて、試写会が開催された。上映前の舞台には、横田ご夫妻と一緒に、監督夫妻(クリス・シェリダンとパティ・キム)が並び、挨拶をされた。その中で、早紀江さんが「めぐみの誕生日の日に、このような試写会が開かれ・・・・・・・」といわれて、私も気づいたのだが、今日は私の誕生日でもある。 そう、奇しくも私とめぐみさんは9年違いの同月同日に生まれたのである。同じ日に生まれた2人がともに数奇な運命を辿ったということである。なんとも悲しい運命ではあるが。あらためて、北朝鮮による拉致というものの非道さを呪う。 上映会は、「GAGA」コミニュケーションズ主催で行われ、多くの関係者や報道が来ていた。上映中は、映画に集中している様子の中、あちこちですすり泣く音が聞こえ、私と一緒にいった友人達もハンカチを持ち出していたので、感動していたのであろう。 私も久しぶりに見て、涙がこぼれるのをとめることができなかった。友人たちの感想を聞くと、実に良くできた映画であると絶賛していた。日本人ではなく、外国人に作られたことが悔しいといっていたが、外国人だからこそ客観的な描写で描くことができたのではないだろうか。政治的なものは排除したいという監督夫妻の意向もあり、極力政治的メッセージを送らずに、家族の30年の心の葛藤を描き、感動を呼び起こしている。日本人が描いた場合、もっと生々しくてじめじめしたものになったかもしれない。とも言われた。 米国で4回見た私が面白く感じたのは、米国人が笑う場面がほぼ一緒であったことであった。それは、「自民党本部前で座り込みをしている家族が、自民党に向けて訴える場面で、有本さんが『バカヤロ〜!』と叫ぶ場面」と「横田家で早紀江さんが、外国人についての感想を述べている場面(手振りを交え、体の大きさと尻の四角いのが印象的)」の場面であったが、日本人はさすがにその場面では笑っていなかった。唯一、笑いが洩れたのが「横田ご夫妻が、軽い言い争いをしているところ」である。日頃、見慣れない横田家の素顔を垣間見て、夫婦喧嘩しているところが、普通の家庭の風景に見えていたのではなかろうか? この映画は、11月25日から都内数箇所、数都道府県で上映される。その上映館は、シネマGAGA!、銀座テアトルシネマ、テアトルタイムズスクエア、Tジョイ大泉(東京)、TOHOシネマズ川崎、109シネマズMM横浜(神奈川)、エクスワイジー・シネマズ蘇我、京成ローザ(千葉)、Tジョイ新潟万代(新潟)梅田ブルク7、シネ・リーブル梅田(大阪)、MOVIX京都(京都)、シネ・リーブル神戸(兵庫)、ゴールド劇場、109シネマズ名古屋(愛知)、シネテリエ天神、Tジョイ久留米、Tジョイリバーウォーク北九州(福岡)、Tジョイマークプレイス大分(大分9鹿児島ミッテ10(鹿児島)、スカイシネマブレックス札幌劇場(北海道)である。(現在)その後も、上映館は増えていくことになると思うが、画面に出ている自分を見ていると恥ずかしい気持ちになってきた。これが、全国で上映されるということは、なんともはや!という気持ちになるが、拉致の現実や本質を多くの人に見知ってもらうために、私の感情など無意味なことであろうと考え、我慢することにした。本当に多くの方に見てもらいたいと思う。 |
| 2006..10.4 「北朝鮮がついに「核実験」か?」 北朝鮮中央通信と平壌放送が、臨時ニュースとして「北朝鮮外務省は同日声明を発表、『自衛的戦争抑止力を強化する新たな措置』として『科学研究部門で今後、安全性が徹底的に保障された核実験をおこなうことになる』と報じた。声明は、北朝鮮のミサイル発射を非難する国連安保理決議に言及し、「米国が決議採択で事実上の『宣戦布告』をおこなったと非難し、米国批判を繰り返した上で自分たちの行為を正当化しようとする小狡さが見え隠れしている。 又一方、「核兵器を絶対先に使わない」として「核の威嚇や移転に関しても許可しない」と強調、さらに『朝鮮半島の非核化を実現し、世界的な核軍縮と終局的な核兵器撤廃を推進するためのあらゆる努力をする』と続けた。 『朝鮮半島の非核化を実現』とは、何をかいわんやである。国際的な約束事を反故にし、又、二国間での協定や宣言を反故にして、核開発を続けた政権が言うことではない。おそらく、日米以外の北朝鮮に対し融和的な姿勢を続ける韓国や中国、EU諸国への弁明をしながら、日米への恫喝をしていることが伺える。 これまでの北朝鮮政府のやり方では、今回のように事前の宣言などなく、ミサイル発射等、国際社会に脅威を与えるやり方をしてきたのであるが、これまでとは違う事前宣言という行為の中に、北朝鮮の意図があるのだろう。 この意図をどのように読むのか? 今までの北朝鮮政府のやり方では、「先に、日米を脅し、後にその他の国に媚びるような宣言などありえなかった」が、そうせざるを得ない状況に陥ったということだろう。米国との話はしたいが、金融制裁を解いてくれるという方向性が見えないと「六者協議」へ出て行けない。何とか、米国を中国や韓国が説得してくれることを望みたい。「もし、してくんなきゃ、本当にやっちゃうぞ」という子供の仕草と類似している。一国の指導者の赤ちゃん返りというのも情けない。 「米国は必ず譲歩する」と考えるしか選択肢がないことが、金正日政権を追い詰めている証拠であろう。ここで、核開発を嘘をついて、支援をもらいながら続けた政権の尻馬にのって、米国批判をするようなことは許されない。今度こそ、世界中が国際社会の動向を示していかねばなるまい。 EU諸国の多くは、北朝鮮国内に「領事館」・「大使館」を持つ。その機関を通じて、必ず金正日本人に面会し、米国の強硬な姿勢と断固たる決意を伝えねば、金正日に耳障りな情報を上げていない担当者を排除していかなければ、正しい判断が出来まい。 あくまでも恫喝の一端ではあるが、今後、北朝鮮が「核実験」をしないという保障はない。しかし、ここで北朝鮮の恫喝外交に応じてしまったら、のちのちの脅威がさらに大きくなることを知らねばなるまい。 ここが正念場である。拉致問題解決のためにも、北東アジアの恒久的な平和の一助とするためにも、北朝鮮人民の解放のためにも、ここでの妥協はしてはなるまい。 中国も韓国も、北朝鮮・金正日政権への厳しい姿勢を見せるべきだ。 |
| 2006.10.3 「鹿児島宝山ホール」 1日横田夫妻を迎え、「救う会一周年記念大会」が、鹿児島市の「宝山ホール」で開催された。定員1500名のホールに立ち見が出るほどの鹿児島県民が参加した。この日、鹿児島県下では、小学校の運動会がおこなわれていたため、孫や子供が参加する運動会への出席者が相次ぐために、どれほどの方々が参加されるのか不透明であり、主催者の「救う会・鹿児島の担当者」は、胃の痛くなる日々を過ごしてきたとのことであった。しかし、主催者の危惧も何するものか、定員を大幅に超える鹿児島県民が参加したのだ。未だ、国民の「拉致事件」に対する関心や、横田ご夫妻をはじめとする被害者家族への支援は続いている。また、非道な北朝鮮に対する怒りの感情を抑えきれないものがあるのではないだろうか? 鹿児島救う会は、私の姉・るみ子と市川修一さんの小・中・高の頃の同級生が中心となって組織する会である。純粋な市民運動として発足し、活動を続けてくれた。この組織ができるまでの「旧救う会・鹿児島」(浜田会長)は、9.17以前に組織されたものであったが、平成5.22「小泉総理再訪朝後」の家族会バッシングを受け、救う会・鹿児島に対する非難に耐え切れずに「家族会とは関係ない」という主旨の記者会見をおこなったために、家族会との共闘をできなくなったため、全国協議会から脱会・除籍されたものである。 その中で、現在の同級生を中心とする「同級生・救う会」が全国協議会に参加する形で、救う会・鹿児島に昇格したものである。一般のボランティアを集い、この一年「街頭署名」を続けてきたが、ここに「一周年記念講演」を開催するに至った。 しかし、従来の会員だけでは大規模な集会を開催することはできないため、事前に一般ボランティアを集ったところ、老若男女100名を超える方々が集まったということである。救う会曰く、「鹿児島もまだ、捨てたもんじゃないという感動を覚えた」ということであった。 実際、日曜日とはいえ会場のあちこちで忙しく働く大勢のボランティアの姿を見て、本当にありがたく思うし、漸く鹿児島にも「救出運動の火」が燃え始めたことを実感した。 ボランティアの皆さんと参加いただいた会場の皆さんに感謝申し上げたい。 会場でも訴えたが、今年の「北朝鮮との並行協議」の中で、北朝鮮サイドが最も関心を持っていることの一つに、『日本国民の拉致事件に対する関心度の高低』がある。このような集会への参加人員の数に注視しているように思われる。だからこそ、多くの参加者が集会に集うということが、どれだけ家族の救出につながるかわからないし、私たちの大きな力にもなっていくのである。 ところで、この「宝山ホール」、以前は「鹿児島県民文化センター」といって、私の小学高時代の行動半径のうちにあるものであったので、非常に懐かしいところである。確か、小学時代の合唱コンクールでこの舞台に立ったことがあったと思う。それ以来であるので、32年ぶりほどの登壇であった。まさかこのような形で再び登壇するとは・・・・。 この地域の学区は「名山小学校」といい、わが「大竜小学校」とは隣り合わせ、確か、森進一さんの母校であったと思う。近くには、西郷南洲翁の銅像(上野とは違い、軍服姿)が立ち、鹿児島を見守っているような中心地であった。 非常に懐かしい場所での集会を終わり、何かしら感慨深いものがある。 |
| 2006.9.30 「総理の涙」 官邸に勢ぞろいした拉致問題対策本部の面々は、安倍晋三総理、塩崎恭久官房長官、鈴木政二官房副長官、下村博文官房副長官、安藤裕康官房副長官補、三谷秀史情報官、中山恭子首相補佐官、佐々江大洋州アジア局長、梅田参事官他、首相秘書官がずらりと並んで座った。秘書官の中にも顔を見知った方々が並び、横田代表が言われたように、今考えられる最強の布陣であると確信した。 総理が本部長というだけではなく、一人一人が「拉致」という非道に怒りをもって、被害者の生存を信じ、救出のためにやっていただけると期待している。 飯塚副代表も言われたが、総理官邸の門をくぐる時は、何時も不安や不信を抱きながら入ってきたが、今回は清々しい気持ちで胸膨らませて入ってこれた。早紀江さんも、同様の気持ちを言われていた。 メディアがひきとった後、雑談が始まった。その中で、安倍総理が言われた。 「9.17以降、被害者の救出のために努力して来ましたが、未だに解決できていないことを申し訳なく思います。いま、この立場になって私のできうる限りのことをしたい。飛行機のタラップを降りてくる被害者を待っていた時の喜びを、皆さんにも味わっていただきたい。」この言葉を、声を詰まらせながら、訥々と言われた時に、総理の目に涙があふれるのを感じた。 家族会のメンバーは、多くの国会議員、官僚に会ってきたが、これほど私たちの心に響く面会は、日本では初めてである。それほどの決意を気持ちを総理の涙に感じ取ることができ、私たちはもう、政府を非難することがなくなりよかったという気持ちが沸いてきた。 これまで、心のない方々が心無いやり方で「拉致処理」をしようとしてきたから、時には声を荒げ、時には嘆きながら訴えることしかできなかったが、この方々にお任せしていればきっと良い方向に向かって貰えるとの思いが、心を癒していった瞬間でもあった。 会話の中では、冗談も飛び交ったが、佐藤会長が「昨日まで体調が悪く、寝込んでいたが、皆さんの顔を見て、救う会も解散していいという気持ちです」といった。と、安倍総理は、「いやいや、国民運動は大事なものですから」と切り替えされた。 皆が横田夫妻の健康を心配されて、「お体だけは気をつけて!」と口々にいっていただいたが、明日は「鹿児島集会」で鹿児島入りされる。序でに我が家に立ち寄り、親父に線香を上げていただけるということだ。私も同行して、故郷・鹿児島の人たちに訴えることになる。久々の鹿児島での講演であるが、鹿児島県民に理解していただき、総理を支持し、何があっても信じていくことを訴えることにしたい。 |
| 2006.9.28 「拉致問題対策室の設置」 すばやい動きである。政府内に「拉致問題対策室」の設置は、総理の並々ならぬ解決への意思を感じる。これまで、政府内にあった拉致関係部署は、2002年9月に立ち上げた「拉致被害者家族支援室」(現拉致問題連絡調整室)と、安倍総理が官房副長官時代に作った「北朝鮮問題専門幹事会」(現特命チーム)の二つであった。 そして、安倍さんが自民党幹事長時代に発足させた「自民党拉致問題対策本部」(当初安倍本部長、現逢沢一郎本部長)、その後、西村真悟さんや松原仁さんらの尽力により、民主党にできた「民主党拉致問題対策本部」(鳩山由紀夫本部長)、公明党には「公明党拉致問題対策本部」(漆原良夫本部長)と相次いで発足した。 当然、議会内には「北朝鮮に拉致された日本人を早期に救出するために行動する議員連盟」(平沼赳夫会長)と出来ている。 今回は、安倍総理自らが本部長となり、塩崎官房長官が副本部長と実質的な政策を実施していくために、大きな力を発揮してくれるだろう。 何処が違うというと、先ず、総理・官房長官のところには、すべての省庁からの情報が入るシステムになっている。ということは、警察庁・公安調査庁・内閣情報調査室等、北朝鮮関連のすべての情報を入手できるのである。勿論、防衛庁をも含んでいる。 その情報入手が不完全と判断したら、即座に情報入手の強化を図ることが出来る。心強い布陣である。 このメッセージが金正日に伝わることを期待する。 それにしても、韓国政府のだらしなさが浮き彫りになる。韓国の文化財庁は昨年、北朝鮮の文化財のユネスコ世界文化遺産への登録を支援する事業を推進する過程で、学術討論会を北朝鮮で開く代価として30万ドル(約3510万円)を提供していたということだ。しかも、30万ドルとは別途に学術討論会参加者の宿泊費や交通・通信・講演費など、会議の実費もすべて負担し、北朝鮮側の出席者の宿泊・食費なども韓国が支払ったというものだ。つまり、30万ドルは北朝鮮政府に貢いだものといえる。ここまで来ると、北朝鮮を国際社会に参加させるという目的とは違う、「朝貢」としかいえない代価ではないだろうか?いったい何を考えているのだろう。韓国国民を金正日政権下において、辛酸をなめさせるつもりであろうか? このまま、盧武鉉大統領を放っておいたら、任期までの間に「南北連邦政府の樹立」を宣言して、金正日政権下に韓国国民を置くようなことにしてしまうのでは、ないかと心配する。韓国国民は、自分たちで直接選んだ大統領であるから致し方ないが、そうなると我が国の安全保障上、極めて問題になってくる。 そうなる前に、北朝鮮問題の解決を急がねばなるまい。米国との連携を強化して、政府内の拉致問題対策本部の動きに注視したい。 |
| 2006..9.27 「安倍総理の考える教育基本法」 安倍総理を誕生させた臨時国会の会期中に、総理は「教育基本法」の改正を成立させたいと考えているという。この教育改革こそが、現在の日本の喫緊の問題であると判断されているからだろう。この理念の下になるのが、1988年、イギリスでおこなわれた「サッチャー改革」であろうことは、総理のこれまでの発言から容易に想像できる。 サッチャー改革とは、戦後、荒廃したイギリスの教育現場の問題点を洗い出し、是正していくというものだ。それまでの法律では、地方教育当局の自主性、教師の自主性、生徒の自主性に任せて教育をすべきという原則に基づいており、歯止めがなく、国家が教育内容に関与するという基本理念がなかった。そうしておこなわれていた「自虐的な教育」と偏向的な歴史観に基づく教育を、政府が介入して教育を正しい方向に持っていこうとしたのが、「サッチャー改革」であった。 当初、イギリス国内では、1944年教育法に基づき、自分勝手に教えていた教員組合やリベラルといわれるマスコミ勢力までも反対していた教育改革に関し、一種先鋭的とも思われる対立構造の中で、国民の理解を得ることからはじめ、ついには成し遂げ改善された。そのイギリスの教育改革のプロセスを研究し、改善していきたいと総理は思っていると感じる。 教育と拉致問題、一見、関係ないように見えるものであるが、私たち被害者家族が感じていたことは、9.17以前の日本国民の拉致事件に対する無関心さであった。同胞が、北朝鮮という悪魔の国に拉致されていることに対し、何等痛痒を感じない、「北朝鮮のやったことでは仕方ない」という歴史に対する贖罪的なあきらめが感じられた。この考えの起因しているところを突き詰めると、戦後、教育現場で行われてきた「自虐史観」から来るものであったと思う。「日本は、周辺諸国から何をされても文句は言えない」という贖罪意識に基づき、「拉致は許せないが、運が悪かった」などという、左派的な考えが支配的なものであったからではないか? つまり、現在でも家族会に対し中傷されるように「朝鮮半島には、多くのめぐみさんがいる」というものである。戦時中に、日本が朝鮮半島に対し、おこなった植民地支配の謝罪を先にすべきであり、9人や10人の拉致だけを言うのではフェアーじゃない(辻元清美談)を主流とする考え方だ。戦前の「日韓併合」時の出来事を歪曲し、戦後の国家犯罪を論じている北朝鮮の犯罪を正当化するような発言である。韓国の女性首相も同様のことを言っていたが、国際社会を危機に導く「国家テロを容認するような発言」は、許されるものではないだろう。 「国家の品格」(藤原正彦著)でも言っているが、国家の品格を保持し、国際的な尊敬をうるためには、先ず「家族愛」・「郷土愛」・「祖国愛」を教え込む教育構築が急務とであると。家族を愛する心、郷土を愛する心、祖国の伝統・文化を愛する心をはぐくむことで国際社会に通用する人材を育成できるということだ。この順番は、家族愛・郷土愛・祖国愛の順番でなければならない。即ち、荒廃する教育現場で、先ず家族愛を教えることから始めて、世界に通用する人材をつくっていくことである。 教育現場で「家族愛」に関して多くの教えがなされていれば、「拉致」などという非道に対し、声を上げ是正していける国民が育ち、まともな国家が、平和を愛しむ国家ができるというものだ。 だからこそ、総理は教育改革が急務と考えているのだろうと思う。 |
| 2006.9.26 「中山恭子さん、再登場!」 今日の安倍首相の誕生を受け、安倍内閣の組閣がなされた。すべての閣僚選定に関して満足しているということは言えないが、こと「拉致問題」に関しては、強力な布陣が出来上がったといえるのではなかろうか。 中でも、首相補佐官に「中山元参与」が入ったということは大きい。 事前に言われていた「拉致問題担当相」は、官房長官兼務ということであったが、拉致問題の解決のためには、自身の経験から官房長官という職についている閣僚が最適であろうという判断なのである。官房長官という地位は、すべての情報の集まるところでもあり、拉致の解決には、情報収集と的確な判断を即座に下し、関係省庁に影響力のある立場の方がやらなければなるまい。その点、官房長官の兼務というのは、考えられる閣僚としては最良なのであろう。 鈴木官房副長官も留任し、引き続き各省庁(宮内庁を除く全省庁)の担当者からなる「拉致問題特命チーム」のトップとして、手腕を発揮して貰いたい。 このサイトで、前小泉総理の施政の中で唯一評価できるのは、一内閣一閣僚であると書いたが、終結の見えていない拉致問題で、担当者や責任者が代わることは避けたかった。その点、鈴木官房副長官は、精力的にこの問題に取り組んでいる姿勢が見え、北朝鮮問題を学んで来られた方であるから、一から始めることではない。経験を生かしながら、対処して貰えば、的確な判断が出来うると考えたい。 そこへ、中山恭子拉致担当補佐官の登場である。中山恭子補佐官に関しては、我々が言う前に皆さんがお分かりと思うが、被害者や被害者家族に信頼の厚い方であり、北朝鮮をして「未だ、あのような外交官が日本にいたのか?完全な外交的敗北を喫した」と言わしめたほどの手ごわい外交官であった。二年前、内閣官房参与の地位を辞職されたのも、北朝鮮とパイプを持つ官邸の一部の意向で、北朝鮮サイドの願いを受け入れて、下ろされたと信じて疑わない私には、北朝鮮にとって最も嫌な人間が、拉致問題担当補佐官として登場してきたと思っている、 この安倍総理の強いメッセージが、金正日に伝わることを期待している。 余談ではあるが、今日夕刻、早速中山補佐官から電話があり、補佐官就任の挨拶があった。ちょうど、記者会見終了後であったので、早紀江さんに代わり、話をしていただいた。早紀江さんは心から喜んで祝辞を述べられていた。その満面の笑みが見られただけで、良かったと思う。明るい話題が皆無の家族会にとって、安倍総理の誕生と中山補佐官の再登場は、心強い明るい話題である。 実は、先日の幹事会で聞いたことであるが、北朝鮮のテポドン発射に際し、「制裁の発動を閣議決定した」わけであるが、万景峰の入港禁止措置について、閣僚の一人が、「期限をつけたものでなければ、はんこは押さない」とはねつけたと言うことである。その閣僚が誰なのかはわからないということであったが、大体の見当はつく。今回の閣僚人事で、その人物は排除されたであろうから、原則的な姿勢を貫いていけるであろう。 |
| 2006.9.22 「安倍政権の構想」 20日、自民党総裁選挙において「安倍晋三氏」が選出された。新しい時代の幕開けになることを期待したい。 安倍さんと初めてお会いしたのは、2000年「森元総理との面会」の時である。TVでも放送されたが、私が官邸の応接室において「土下座」したあの日であると記憶している。安倍さんは、当時官房副長官として同席しておられた。この面会は、以前、警察官僚秘書官として勤め、官邸につながりを持つ平沢代議士の計らいの下に実現した面会であったが、面会以前に聞いていた話として、「森総理(当時)は、電撃的に平壌訪問して、『日ソ国交正常化方式』を用い、日朝国交正常化を実現する腹である。そのために、総理としては家族会と面会し、了承を得たというアリバイを作るための面会」であろう、という内容のものだった。 もし、日朝国交の樹立がなされた場合、北朝鮮にいる家族の命が危ないと判断した家族会では、面会時に森元総理に「拉致問題の解決無しの、日朝国交樹立はありえない」との言質を取る必要があったため、カメラの前で意表をつく行動をとり、世間の耳目を集めて、安易な日朝国交の樹立を阻止する必要性を感じていた。そのために、「土下座」を思いついたのである。これが功を奏したのかわからぬが、とにかく「日朝の国交樹立は、拉致問題の解決と同時進行する。決して正常化を優先することは無い」との言質をとった。 当時、私が土下座した時の森元総理と平沢さんのうろたえぶりは、あきらかであった。少なくとも、家族会の決意を明確に伝えられたものと信じている。 首相との面会終了直後、家族会のメンバーの多くが、平沢さんではなく、中川秀直官房長官(当時)ではなく、安倍官房副長官(当時)に直訴するような形で、「よろしくお願いします」と訴えた時が、安倍さんを最初に真直にお会いした日であった。 それから何回か、同席して話をする機会を得たのだが、当時、安倍氏を信頼できると感じた理由は、官房副長官として、官邸に送られてくる数多のメールの内、横田拓也家族会事務局次長が送っていたメールをすべて読んでいると言われた時であったと思う。日に何万通と送られるてくるであろうメールの中から、拉致問題に関する国民の声を積極的に聞こうとしていた気持ちの表れであり、家族会が要請したものではない安倍氏の決意の表れであろうと思われたからである。 安倍氏は、「拉致事件」というものが、家族や被害者がかわいそうという問題ではなく、日本の国家主権を侵され、国民を拉致されている現実が、国家にとって重要な問題であるという意識から取り組んでいることが感じられた。国会議員として当然の意識なのであるが、この意識の欠如している国会議員が多すぎて、拉致被害者を救出しなければならないという決意が薄くなってしまっていたのだと思っていたから。又、利権に絡んで国民の命を粗末にしてきた国会議員を多く見てきたから、新鮮な感覚で安倍さんを評価したのかも知れない。 以降、安倍さんの言動は全くぶれないものであり、誠実に問題解決に尽力していただいたと思う。 今朝、朝の情報番組を見ていて少し驚いた。昨夜の集会での、私の発言が取り上げられていたから。このような集会の場合、発言内容に関して取り上げられ、報道されるのは横田代表や早紀江さんのものが相場と思っていたから、私の発言が取り上げられていたことに驚きを感じたのだ。その発言とは、「拉致問題担当相をおき、24時間、拉致事件の解決に向け、どう被害者を救出するのか?どう交渉をしていくのか?どう情報を集めていくのか?」というものであった。「拉致問題担当相」の設置に関しては、以前から小欄においても言い続けてきたことであるが、時期が時期だけに、安倍さんにプレッシャーを与える発言は控えねばなるまい。安倍さんが良いと思った方法での組閣並びに、党人事をやっていっていただきたいと思う。 如何なる組閣になろうとも信頼していくつもりである。 |
| 2006.9.20 「20日になって」 前日の朝日新聞のすっぱ抜きにより、北朝鮮からもたらされた死亡情報の中の「死亡年月日」について、外務省としても秘密にすることが出来なくなり、各家族に電話で知らされた。私の家に電話してきたのは、村崎担当官(警察官僚の外務省出向組)だった。その月日は、「1981年8月17日」というものである。 拉致されてから2年後という衝撃的な内容であった。当時、家族はその日付に関して、発表する気持ちはなかった。何故なら、お袋にその日付を知られることが嫌であったから。幾ら嘘で固められたものとはいえ、具体的な数字を見せることは躊躇われたからだ。村崎さんに、「何故、この情報を17日に言わなかったのか?」と問いただしたが、何等納得できる答えは返ってこなかった。 外務省から聞いた日付を聞こうと、各マスコミからの問い合わせが続いたが、先の理由で頑なに発表を控えていた。しかし、暫くして、TBSであったと思うが、何処から聞き出したのか?るみ姉の死亡月日の正確なものを報道されてしまった。家族の思いを踏みにじり、その情報をリークした人物に対し、憎いという感情を抱いたのを憶えている。何時もそうであるのだが、必ず情報が洩れる。外務省か?政府関係者か?家族の思いとは関係なく、重要な情報が流出される。わが国の情報管理はどうなっているのだろう? 市川さんのところにもたらされた日付は、「1979年9月4日」というものだった。これを聞いた市川家では、直ぐに喜びに変わった。何故なら、安明進氏から以前から聞いていたことは「1988年〜1990年にかけて、市川修一さんを金正日政治軍事大學で見たこともあり、話もしたことがある」というものであったから、安氏の目撃証言とあまりにかけ離れた「死亡年月日」は、当然嘘と言う事になる。従って、市川修一さんの死亡は信じられる情報ではない結論に達するからだ。市川家では、早々にメディアに発表した。北朝鮮情報の嘘を決定付けるために必要な発表であると判断したのであろう。 この日にもたらされたものは、「死亡年月日」だけであり、死亡理由はB版一枚の報告書には帰されていなかったようだ、それにしても、外務省は何故、この日付を隠そうとしたのか?それは、17日の段階でこれを家族に知らせるということは、その日付の不自然性から、記者会見の場で家族が騒ぎ出すことを阻止したいという理由からであろうと思う。然程に、外務省と政府は、拉致事件の終結を図りたいという思いが強かったのだろうと思う。拉致事件の終結がみられなければ、田中氏が約束してきた「日朝国交の正常化」が破綻するためだ。だからこそ、日本国民の殆どが注目していた記者会見で、家族に死亡に関する決定的な齟齬を持ち出されては困ると判断したのであろう。 被害者の命を、自分の出世と引き換えに見捨てるという決断をした田中氏を、「生涯」許すことはないだろう。 外務省が隠蔽した「死亡年月日」が白日の下に晒された9月20日というこの日に、家族会の最も信頼する代議士の一人である安倍晋三氏が、日本国の総理大臣になることがほぼ決まった。拉致被害者の一人も見捨てないといっていた数少ない代議士が総理になる。 今後、拉致事件の解決へ向けて、その手腕を発揮して貰えることを期待している。 |
| 2006..9.19 「さらに」 19日朝、朝日新聞紙上で、平壌において北朝鮮赤十字から日本外務省に対し、被害者の生存情報がもたらされたのは、17日午前10時であり、同時に死亡年月日も報告されていたことが判明した。日本政府は、17日の飯倉公館での報告の際、「何時、何処で、どうして?」という家族の問いに対し、「わかりません!」の一点張りであった。しかし、事実は午前10時には北朝鮮サイドから聞いていたことになる。後々、その報告紙を見ると、B版用紙一枚に書かれた報告書であった。政府は、家族を飯倉公館に集めたのが午後3時半、そこで植竹副大臣(当時)は、「皆様のご家族全ての安否が判明いたしました。大切なことでもあり、間違いがあってはならないので確認の上にも確認をいたしておりますので少々お待ちください」といって、2時間ほど待たせていたのである。確認のうえにも確認といっていたはずの政府は、何も確認をしていなかったし、死亡年月日に関しても知っていたことになる。それでは何故、「知らぬ存ぜぬ」で押し通そうとしたのであろうか?不可解な動きであった。 この朝日のすっぱ抜きは、外務省職員のリークであったのか?政府関係者のリークだったのか?情報はないが、いずれにしても「田中均大洋州アジア局長(当時)」の専横極まりないやり方に対する反発であったのではなかろうか? 即ち、拉致事件をこのまま終結させて、日朝国交正常化へと邁進する田中氏と官邸(=福田官房長官―当時)サイドの動きを止めたいという気持ちの表れだったのではなかろうか?田中氏の事務次官レースの勝利を阻止するための動きでもあったかもしれない。どちらにしても拉致の本質を置き去りにする動きに対する反発でもあった。 この報道によって、田中氏が北朝鮮サイドからもたらされた被害者の死亡時期を隠蔽したことが明らかになった。その非常識な言動に対し、重大な不信感を持つに至ったことは、大きな報道であったと思う。 田中氏は当時、先ほどの報告紙の翻訳に時間がかかり、報告が遅れてしまった、といっていたが、B版一枚の用紙に書かれた報告事項を翻訳するのに、8時間もの時間がかかったことになる。随行者の中には当然のように、朝鮮語に堪能な職員もいたはずである。それが、B版一枚のハングルを翻訳するために8時間もかかるなどということはありえない。何らかの意図があって隠蔽しようとしたことは明らかだ。この点に関して田中氏は、未だ説明をしていない。何故、隠蔽しようとしたのか?納得のいく説明をすべきであろう。それが出来ないのであれば、頻繁にTVに露出すべきではない。嘘つきを大衆に影響力のあるTVが、話をさせてはいけない。 この報道をきっかけに、私たちの新たな闘志をもたらす結果になったのであるから皮肉なものである。田中氏が拉致事件を終結させるために取った手法が、反って家族の闘志を燃えさせることに繋がったのであるから、田中氏にとっては、大きな誤算であろう。 田中氏はその後、外務省外務審議官に昇進したものの、事務次官レースには破れ、辞職している。今後は、民間人としての活動になっていくだろうが、「自分欲」を捨てて、元外務省公館の名をはずして、私心を述べるべきであろう。何等説明責任も果たさず、被害者を見殺しにするような行為をしておきながら、表舞台に立つことはあってはならないことだろう。 |
| 2006.9.18 「そして」 18日、眠れないまま朝を迎え、早朝よりTVのニュースを見ていた。そして、前の夜、あれほど北朝鮮の非道を非難していたTVの論調の変化に気づく。 私は、魚がしに勤めていた関係で早朝のTV番組など殆ど見ていなかったので、早朝のニュース番組に出ているコメンテーターなる人たちに関して、なじみのない人もいたが、その多くの人たちが一転して「日朝間の不正常な関係が、拉致という悲劇を生んだ。だからこそ、国交の正常化を促進すべき」というものに変わっていた。私は、吃驚して「そんな馬鹿な!るみ姉の人生を奪った北朝鮮と、何故、拙速に正常化をしようというのか」と思った。一夜にして、日本の世論を日朝の国交正常化へミスリードする大きな力を感じてしまった。 早速、北朝鮮から帰国したばかりの安倍官房副長官(当時)に聞いた。「早朝からの報道は、国交正常化を急ぎたい政府の策略ではないのですか?」答えは「そのようなことはありません」というものであったが、不可解な思いは禁じえなかった。 安倍さんの説明で、日本政府として「5人生存についても、8人死亡についても何等の確認をされていないこと」を知り、ずさんな外務省の確認作業を憎んだ。 安倍さんは、北朝鮮の報告を聞いて直ぐに、被害者のことを確認したいので、生存といわれた被害者に面会したい旨を言ったが、北朝鮮の答えは、「被害者がまだ、その気持ちになっていないので、日本政府の高官に会うことを躊躇っている」というものであったようだ。又、安倍さんは「官房副長官として、総理を一人にしていくことは出来ない」との判断もあったということである。それほど、他の同行者に関して信用のおける人間はいなかったということであろう。 そこで、安倍さんの代わりに被害者に会いにいったのが、梅本駐英公使(当時−現北米局長)ということだった。梅本さんは、元北東アジア課長で、何回も家族会に会い、私たちのことをよく知っていたはずの人であった。 その梅本さんが、訪朝団と一緒に帰国しているとの情報を得たのが平沢さんである。平沢さんは外務省に電話をして、何回も梅本さんの所在を聞き、家族が会いたいという意思を伝えたのだが、外務省は所在はわからない。携帯は持っていない。の一点張りでなかなか捕まえることが出来なかったのだが、夕方になり漸く捕まえた。 この時、梅本さんを捕まえることが出来なかったら、翌日英国へ行くことになっていた梅本さんと会うことは出来なかっただろう。それが、外務省の狙いであったのではなかろうか?家族に合わせないで、被害者のことを棚に上げ、国交正常化を急ぎたいという。 蓮池氏は、「梅本氏はきっと平壌に残り、被害者の確保と調査を続けているものと思っていた」といっていた。が、実際は被害者の保護も確認作業さえ行わずに帰国させていた。 結局、横田家と蓮池家の両家の人間が会うことになった。その席でハッキリしたことは、梅本さんも会うには会ったが、それが本人であるかどうかの確認はできなかったということであった。更に、彼等の声も手紙さえも書かせることすらなく、ただ単に会ってきたということだけのものであった。北東アジア課の課長として、長年「拉致被害者家族」とも会い、拉致問題の何たるかを知るべき担当者が、何も問題意識を持たずに訪朝団に加わった事実が浮かび上がる。梅本さんはこういったそうだ。「いきなり同行せよとの命令が下り、とりあえず同行した」悲しすぎるほどの無責任さであった。 私はその頃、鹿児島への機中であったと思う。機中でもるみ子の悲しい運命に涙を抑えきれない状況であり、又、余命幾ばくもない親父への報告を如何したらいいか?決断できずにいた頃であった。本当に確認がなされていない事実を知らぬまま、悲痛な思いを胸に疲れた体を椅子に凭れかけていた。 病床の親父は、私の顔を見るなり「ご苦労さん!」といった。お袋は泣き崩れた。私は、信じられるものじゃないことを伝えた。その時、親父はただ頷くだけであった。 後からお袋に聞いたところ、17日の発表を聞いた親父は「そんなことは信じられない!るみ子は生きちょっど!」と叫んだそうだ。私より強くるみ子の生存を信じていたのだろうと思う。 |
| 2006.9.17 「あの日」 4年前の今日も、朝からどんより曇った日であった。午後3時過ぎから小雨が降っていたように記憶しているが、夜までは続いていなかったと思う。 小雨の降る中、外務省が用意した大型バスに乗り込み、飯倉公館への道を期待と不安に胸を躍らせていたものだった。前日、朝から飯倉公館への招聘があったのだが、被害者全員の安否が判明するのでなければいく必要を感じないということで、衆議院会館でのマスコミ対応に時間を費やしていた昼、外務省から連絡があり、被害者全員の安否情報が得られたというので、飯倉への移動を承知した。その時、外務省が条件として言ってきたことが、拉致議連の幹部のうち自民党の3人だけにしてほしいということであった。即ち、石波会長(当時)、米田副会長(同じく)、平沢事務局長(同じく)の3人である。西村幹事長の同席を拒んでいた。 何故、西村さんの同席を拒んだのか?今、考えると結果を知っていた外務省が騒ぎを大きくしたくないから、自民党の3人にしたのだろう。福田官房長官(当時)としては、うるさ型の西村さんを除けば、自民党の3人は抑えられると思ったのではないだろうか? 家族会も西村さんもそれを了承したのであるが、今思えば、当初から尽力いただいた西村さんをはずすことに同意すべきではなかった。一緒に闘って来た西村さんもあの瞬間には同席してもらうべきだったと後悔している。 しかし、我々にも救う会にもそのようなことを冷静に考える余裕がなかった。申し訳ないと思っている。 結局、飯倉公館で2時間ほど待たされた後、家族ごとに宣告がなされたのであるが、今でも不思議なのは、横田代表ご家族には植竹外務副大臣(当時)が話をし、増元家には官房長官であったことだ。普通、代表ご夫妻には官房長官から直接言うべきことではなかろうか?代表に官房長官で私たちにはどちらでも良かったはずである。それが何故? 穿った見方かもしれないが、前々日、「貴方を信用していない」と官房長官に言い放った私への官房長官の復讐であったかも知れない。即ち、生意気にも自分に対し「信用しない」などと言い放った民間人の打ちのめされる姿を、自ら確認しながら見てみたかったのではないか?ということだ。それを感じさせるほどの冷酷な感じの御仁であったのは確かだ。 外務省は、我々をマスコミから遠ざけて、政府に対する批判をTVに映し出されることを嫌って、飯倉まで呼んだのであろう。我々が、飯倉からの帰りにメディアの前に出て会見をやるとは想像しなかったのではないか?家族の死という情報を得て、家族会は泣き崩れて会見など出来まいと思ったのではないだろうか?しかし、我々は会見場に向かった。今の気持を、現在の怒りを知って欲しかったから。 早紀江さんはあのときの気持をこう言っている。「会見時に家族が泣き崩れていては、カメラの向こうにいる金正日が喜ぶだけだから、喜ばしてはいけないと思った」と。気丈な母親の一面を見ることが出来る。人として冷静な判断を下していた。あの状況の中で、驚くばかりである。 私は、気持は負けていなかったのだが、北朝鮮の報告を半ば信じてしまっていたのは間違いないだろう。西村さんが、「5人生存、8人死亡」という報道を見て、官邸の国旗を半旗にしろという意見にも納得していたのだから。 結局、官邸の留守を預かる警備が主(小泉首相)のいないことを理由に半旗を挙げることを拒否した。主が留守だとは言え、官邸に半旗を掲げる意味を理解しない警備の人間に腹立ちを憶えたことを憶えている。結果的に半旗を掲げる必要はなかったのであるが、あの時には私たちも家族の死を信じ始めていたのかも知れない。 それを打ち破ったのが、翌朝早く我々が宿泊していたホテルに来られた安倍官房副長官(当時)の報告であった。訪朝団は何等、家族の生死について確認作業を行っていないことを告げられ、私たちにかすかな希望の炎を灯してくれた。 その安倍現官房長官が総理になる確率が高くなった。これまでとは違う国家の意思が発動される。拉致問題の解決への動きが加速する。 4年の月日をかけ、漸く此処まで来たという素直な感想である。 |
| 2006.9.15 「不快そうであったブッシュ大統領」 14日、盧武鉉大統領と面談をしている時のブッシュ大統領の顔を見ていたら、早紀江さんと会っていたときの心地よい笑顔ではなく、苦渋の皮肉を込めた笑顔であったように感じた。それほど米韓関係は悪化しているのだろう。 対北政策において、米国の政策と盧武鉉大統領のそれとは、あまりにかけ離れており、戦時統制権の委譲を米国サイドが急いでいることを含めて、米国の盧武鉉大統領に対する信頼は、現在において皆無といってよいのではなかろうか?それを感じさせるブッシュ大統領の不快な面持ちであった。 米国はついに北朝鮮金正日政権の封じ込めに動き出した。近く、対北朝鮮投資や送金、米国人の北朝鮮旅行、北朝鮮人の対米投資を禁じる方針という。 私は、佐藤救う会会長の話として、米国は既に昨年から中国との折衝を進め、6月頃までには、北朝鮮に対し封じ込める制裁に動き出すだろうと聞いていたのだが、中々動かないことに苛立ちを覚えていた。6月に動き出せば今年中の解決も可能であろうと考え、今年初めから、自分らに出来る精一杯のことをやってきた。だからこそ、9月、もう直ぐ10月という時期まで動かなかったことが苛立ちを募らせていた。 しかし、ついに動き出した。日本政府もこれに呼応するように、9月中にも更なる北朝鮮制裁の一環として、改正外為法の適用を考えているということだ。即ち、北朝鮮資産の凍結、送金停止等である。米国の金融制裁に同調することの普及効果は計り知れまい。なにしろ、世界第一位と二位の経済大国が北朝鮮に対し、厳しい姿勢を見せるのであるから、世界中の銀行が注視せざるを得ない。この効果は絶大と思われる。 この動きに対し、北朝鮮と韓国政府がどのように対応するのか見てみよう。おそらく盧武鉉政権は、北朝鮮中央通信の発表と変わらぬ姿勢に徹する事になろう。日本の対北政策に異を唱え、暴発論を展開し、抱擁政策の支持を訴えていくのだろう。 盧武鉉大統領も任期をあと一年とし、その影響力の低下はすさまじいと聞く。又、北朝鮮への宥和政策の失敗を糾弾する論陣も張られ、既にレイムダック状況との話である。 中国に見放され、韓国も頼りにならない状況で、欧州までも北朝鮮非難を開始している時期に、いよいよ孤立を深める北朝鮮金正日政権は何処に行くつもりであろうか?崩壊の足音が近づいていることが金正日本人に聞こえているのだろうか? この動きや世界情勢は、2002年9月17日の「対日政策のうち、拉致問題の解決への間違った道」を選択した金正日政権の失策であった。日本との国交樹立によって、多額の経済援助を受けられるとし、日本人の心を甘く見た政策の失敗である。 勝負事は常に相手の失策に乗じて、攻めて行くことで勝利する。 北朝鮮政府は、政策の失敗を認識し、対日政策者の更迭と変更を余儀なくされる。その時に初めて新たな展開に入ると信ずる。 |
| 2006..9.14 「北朝鮮シンクロ選手団不参加」 今日から始まるシンクロスイミングワールドカップに、北朝鮮が不参加となった。理由として、北朝鮮政府は「日本政府が、北朝鮮選手団の団長らに入国許可を出さなかったことに対して、入国を拒否した日本政府を強く糾弾してのもの」とのことであるが、7月5日、北朝鮮政府がわが国の安全を脅かすミサイル発射実験を行ったことにより発動された制裁措置において、北朝鮮の公務員の入国禁止条項があることは知っているはずである。 ここで、記事について気をつけねばならないのは、恰も、北朝鮮選手団団長やコーチは民間人であるかの様な扱いであることである。忘れてはならないが、北朝鮮の国家体制は「一党独裁」であり、さらに「金日成主義に基づく独裁者の体制」であることである。一党独裁の下では、如何なる地位の人間であれ、北朝鮮の公務員であるということだ。本来ならば、北朝鮮選手自身も、北朝鮮政府から給与その他住居まで提供されていることから、本来入国を認めてはいけないものなのだ。一歩譲って、選手は人道的措置により入国許可を出せても、団長他コーチにいたっては、制裁発動の条項から逸脱しているものではない。しかも、その選手団団長、或いは、コーチの中に工作員が紛れている可能性さえ否定できないのである。又、日本政府がこれら北朝鮮の公務員に対し入国許可を与えれば、政府の発している制裁に逆行することになり、認めるわけにはいかないのだ。 制裁の発動とはそういうものである。善良な(?)日本国民の中には、「何もスポーツ選手の入国まで拒否することはない」と考える方もいるかもしれない。しかし、これが制裁というものであることを理解し、評価していかなくてはならない。 そして、北朝鮮には純粋な意味での民間人は存在しないことを理解しなければなるまい。対文協の職員然り、又、北朝鮮赤十字社は、北朝鮮の工作機関「統一戦線部」の下部組織であることも付け加えておきたい。更に、日本国内に在住する6人の最高国民会議の議員も北朝鮮の国会議員であるから、再入国許可は出せないのである。 それにしても、自分たちのやったことを棚に上げ、「日本政府の入国拒否」を不参加の理由にすることは、北朝鮮らしいと言えばそれまでだが、あくまで自分たちは被害者という立場を強調したいのであろう。 ここで考えねばならないことは、シンクロという競技において、マイナーな北朝鮮選手団が、敢えて日本に来る意味はないことである。メダルを取るとか、日本を負かすことが出来るという競技での参加であるなら、貴重な外貨である交通費を使って選手団を送り込むことには、国家・国民の発揚に関して意義はあるかもしれない。参加することに意義があるというようには考えていない北朝鮮政府が、選手団を送り込むということには、他に目的があったとしか思えない。日本政府に拒否されることを想定の上、拒否されたら日本政府を批判する材料に仕えると思ったのか?それとも、どうしても入国しなければならない指令を受けている人物を紛れ込ませるつもりであったのか?そこまで考えて北朝鮮政策を実施していかなければなるまい。 |
| 2006.9.12 「中国雑感」 前回、中国に関して負の面ばかりを強調してしまった。中国のすべてが悪いというのではなく、良い点もあるということも書いておこう。 先ず、物価が安い。交通事情が悪いし、信号が少なく、皆が思い思いの運転をしているように見えるので、混雑時の様相は日本のラッシュ時より酷いかもしれない。タクシーで目的地まで行くためには、一時間強はかかる。ま〜、土地も広いのであるが、何しろ北京市で四国ほどの大きさと云うからたまらない。しかし、一時間タクシーに乗っていても料金は1000円程度なのだ。日本だったら一万円は下るまい。 ちなみに、万里の長城に設置されているロープウエーの利用料金はおよそ1000円ということである。ロープウエーの使用時間は5分ほどである。如何に観光地の料金が馬鹿高いかがわかる。でも、長城の麓にあるレストランはたらふく食べても一人200円〜300円である。利用料金の基準がはっきりしている。外国人観光客の出入りする施設は高いのだ。故宮の入場料金も700円程度ということであるから、やはりそうなのである。 さて、又、負の面に触れてしまった。 中国滞在中、朝、ホテルの周辺を一時間程度の散歩をした。中国人は早起きだ。6時頃から、人が出てきて、ウオーキングやランニング、或いは太極拳、はたまた社交ダンス等に勤しんでいた。 社交ダンスというのは社会主義国に馴染まないようだが、聞くところによると毛沢東が社交ダンスを好んでいて奨励した時期があったということだ。あちこちの公園の広い場所で、老若男女といいたいが、殆どご老人たちが朝から晩まで途切れることなく、入れ替わり立ち代りで踊り続けている。一日中、人の輪がなくなっていることがなかったように思う。 又、食事は美味い。中華料理というと広東料理とか四川料理を思い浮かべるが、それらとは違う北京料理もなかなかいける。特に、羊肉を使ったモンゴル風の料理が酒飲みには合う。ピリ辛の味付けは絶妙であった。 毎朝たつ市には、野菜や果物、果ては水産物まで露天商のような並びで売っていた。そこに近くの住民が立ち寄り、それぞれに思い思いの食材を買っている。食堂の安さを考えると、その食材も異常に安い値段なのであろう。このような風景が消えて久しい日本人には、懐かしく且つ又、これから発展していくエネルギーを感じた。 しかし、あれだけ油っぽいものを祝している割には、規格外の体型をした人は見かけない。余程のハードワークなのか?やはり中国の薬剤のお陰か?不思議な事象だ。 それにしても人・人・人の国である。その人々が広大な土地に蠢く中国という国は、正しく導く指導者が現れてさえくれれば、世界中に大きな影響力を持つ国となろう。 アジアの覇権を求めずに「人民の幸い」を求めて欲しいものだ。 |
| 2006.9.11 「雷雨で流れた大阪大行進」 10日、大阪で開催された集会に参加した。集会後の大行進に有本夫妻が参加されるというので、有本夫妻に炎天下歩いて貰うことは出来ないと思い、代わりにデモ行進に参加しようと思ったからだ。大阪ブルーリボンの会主催の集会には、何時もの顔が並んでいた。壇上には、西村真悟拉致議連幹事長他、荒木調査会代表、家族会からは飯塚副代表、有本夫妻、特定失踪者のご家族、そのほか大阪の主催者が並ぶ。 当日は、天気予報では雨の予想であったが、大阪に到着した時は蒸し暑いほどの天気で、晴れ間さえ見えていた。ところが、集会終了間際になって、土砂降りの雨に変わり、更に雷さえ鳴り出して、とても行進する環境ではなかったということで、中止の決定がなされた。残念であった。大阪でのデモ行進は始めてのことでもあり、大阪の街中をシュプレヒコールを繰り返しながら、行進することもいいだろうと思っていたのでやはり残念であった。集会終了後、会場の外に出てみると激しい雷雨は既に止み、曇り空の空気もひんやりとした歩きには都合の良い状況になっていたが、中止決定のあとであったため、参加者が散会し、再び呼び戻すことも出来ずに行進をすることは出来なかった。 雷が轟く状況では、危険極まりないので中止もやむをえない。次回のデモ行進の企画まで待つことにする。 さて、その集会の最後、参加者の一人が大きな声で質問をされた。 「政権の変換しか、拉致の解決は出来ないのか?国連という組織もある。他に方法があるのでは?」という内容であったと思う。これは、直前に話した私の話に対する批判であったろう。主催者は「時間の関係上、今、質問にお答えすることは出来ないが、もしどうしてもということなら、後ほど、舞台裏にお越しください。」と言われたのだが、その質問者は、「そういうことなら、もう支援しません」とおっしゃった。その後、舞台裏に来られたという話はなかったので、そのまま帰られたのであろう。 その場で、質問に答えればよかった。確かに、北朝鮮のレジーム・チェンジしか拉致問題の全面解決はありえない。特定失踪者家族の悲痛な叫びを聞き、この問題の先送りはありえないと感じた。正に同時解決しかないのだ。しかし、北朝鮮政府は常に拉致問題を矮小化しようとしてきた。13人しか拉致していないという北朝鮮の発表は信じられるものではない。だからこそ、制裁の外圧で北朝鮮内部の体制の弱体化を図っていくことしかない。拉致の首謀者(命令者)とは、握手することは出来ない。悪魔との取引は許されない。脱北者は、あの国はあってはならない国と叫んでいた。多くの北朝鮮人民の解放を果たすためにも、金正日政権の存続はあってはならない。責任はとってもらわねばならないのだ。 私たちは、平和な国で暮らし、自由を謳歌し生活を営んでいるが、それさえ出来ない隣人が直ぐそばで悲痛な叫びを上げているのに、何もしないで手をこまねいていていいのだろうか? 「善なる人々が行動を怠れば、必ず悪が勝利する」(エドマンドバーグ) |
| 2006.9.8 「中国の論理がおかしい!」 中央日報によると、中国・温家宝首相が5日、外信との会見で「北朝鮮とイランに対する制裁は、これらの国の核プログラムをめぐる緊張を高めることがある」と反対の立場を明らかにし、「当事国たちは緊張を高める言葉や措置をしてはならない」としたらしい。即ち、北朝鮮に対する制裁措置は暴発の可能性があるから、しないほうが良いということだろう。 1990年台前半にあった「北朝鮮危機」、核開発を進める北朝鮮に対し、米国は武力制裁も辞さずの気概を持って、北朝鮮に核開発をあきらめさせようとした。しかし、中国・韓国等、北朝鮮の暴発を恐れる勢力(勿論、日本国内にもいた)が反対し、結局、米国は「核開発凍結の見返りに軽水炉2基の建設」と「毎年、50万トンの重油の無償供与」を約束し、一時的な緊張緩和をなしえた。この時、わが国も10億ドルの軽水炉建設資金を拠出することになった。しかし、それが結局一時的な緊張緩和に過ぎなかったことが、2002年にはっきりした。 北朝鮮の暴発の恐れから、してはいけない譲歩をしてしまったということだ。核開発をすることは今現在、国際法上禁止されている。それに違反した国に対し、悪いことを放棄する見返りに、報償を与えてしまったことが、今日の核問題を大きくしてしまった。あの当時の金正日コストと現在のそれでは、10年間放置してしまった分危機度が肥大化した。ここに、周辺国の責任はなかったか?悪いことをしている国に対しては、はっきりと悪いということをわからせる必要があったにもかかわらず、報償を与えてしまった。 1938年、イギリスのチェンバレン首相は、欧州における「ドイツ帝国」の台頭に宥和政策をとり、ドイツ政策を誤った。結局、ドイツはその後対戦への道を突っ走る。ここでも、宥和に走った間違った政策が、更に大きな不幸を生んでしまった。 中国は、歴史に学べとよくいうが、自国は歴史に学んでいるのだろうか?いや、学ぶどころか、誤った歴史を繰り返そうとしている。相変わらず、自分勝手な国である。2008年のオリンピックや2010年の万博開催がアジアの危機よりよりも大切なのであろう。 私たちは、その歴史をしっかりと学んだ上で、北朝鮮政策を考えねばならない。今、北朝鮮は核を保有するも、ミサイルに搭載するほどの技術はないと思われる。しかし、このまま放置していくと、数年でその技術を得る可能性すらある。ミサイルを発射した後になって、後悔してはいけない。今、確実に北朝鮮のアジアに対する野望を砕いておく必要がある。だからこその制裁発動ではないか?あまりにやんちゃすると国際社会からの大きな制裁が課されることを知らしめる必要があると思う。 中国の論理はおかしい! |
| 2006..9.7 「金王朝の崩壊シナリオ」 金正日の訪中が中断しているようだが、金正日の随行チームは今だ中国国内に残っていることから、計画の再実行がなされる可能性もあるという。金正日訪中の報が流れた時に、平和的「金王朝の崩壊」を描いてみた。 先ず、一足先に訪中している金正日の義弟、張成沢に中国政府の今後の北朝鮮政策方針を告げる。「先の武大偉訪朝の際の北朝鮮の対応に、面子をつぶされた中国にとって金正日政権の存続は認められない。しかし、北朝鮮政府の急激な崩壊は混乱を助長させるだけであるため、平和的な国家主席の交代を望む。中国政府としては、張成沢に政権移譲されることを手伝う用意がある。金正日が、中国訪問した際に、我々は彼の身柄を拘束し、健康を理由に強制入院させ、監禁状態にする。そのまま、抑留を続けている間に、張成沢は本国に戻り、祖国崩壊の危機を乗り切るために、金正日より権限を委譲された旨説明し、軍幹部・党幹部の説得をする。張成沢政権が成立されれば直ちに『六者協議の開催』を呼びかけ、『核兵器の放棄・ミサイル発射凍結・拉致被害者の返還」を受け入れ、各国からの支援を取り付ける。今後は、中国政府の意向を受けて国家再興のために努力することが、北朝鮮国家の存続のために不可欠であることを示していく。」 な〜んて!中国がここまでの覚悟をすれば、オリンピックまでには北朝鮮での混乱も収束すると思うのだが。北朝鮮問題の全面解決のためには、ここまでの覚悟が必要だろう。 恐ろしく神経質で疑い深い金正日が、この計画を知って、自国から出てこないことも考えられるが、張成沢他の改革開放派はなんとしても金正日の訪中を実現させねばならない。 張成沢もいったんは金正日の怒りを買い、失脚したといわれる人物である。再び、失脚しないとは限らない。金正日の義弟という立場も次の金正日の息子の政権では、何の意味も持たないだろう。特に高英姫の息子が政権を取った際には、危うくなると思われる。張成沢その他、改革開放派は自国の存続のためにも決断すべき時だ。これ以上の金正日政権の存続は、国の行く末に暗い結果しかもたらさないことを認識すべきだ。金正日一人のために北朝鮮国家の崩壊はあってはならないであろう。自立し、存続していくために考えていくことを望む。 甘い考えかもしれないが、私には北朝鮮国民のためにも張成沢以下、まともな北朝鮮国民の決意を促していく方向を考えるべき時期と思えるのだが。 北朝鮮では、今夏、集中豪雨のために多大な被害を被ったと聞く。作物にも多大な被害が及び、今年も多くの餓死者が出る可能性を否定できない。又、ミサイル発射により国際的な制裁を受ける中、中国からの重油提供も容易ではない。となると、厳寒の冬を一般の人民がどのように過ごしていけるかを考える時、1秒でも早い金正日政権の交代を模索していかないと、餓死者だけでなく、多くの凍死する人民も出ることが考えられるからだ。金正日は、人民の命などは一顧だにすることはないだろう。中国を含む国際社会は、人道的立場からも一刻も早い対策を講じるべきではないか? 我々の家族が凍死することなどあってはならない! |
| 2006.9.6 「おめでとうございます!ご皇室の皆様!」 今、家族会には「おめでとうございます」という言葉は似つかわしくはないのだろうが、いつでも他の人の喜ばしい出来事に、本心より喜びを口にされる横田ご夫妻の率いる組織の一員としては、それを見習い、喜ばしい時には素直に「おめでとうございます」と言わしてもらおう。 秋篠宮妃紀子様に親王誕生!実におめでたいい日になった。これで少なくとも40年間は、日本という国の形態を変化させることなく、じっくりと先のことを考える時間的余裕ができた。ということは、緊急の問題に総力を挙げて取り組む体制が整ったということだ。 日本国にとっては、41年ぶりの男子誕生であった。それにしても今年は、何年ぶりということが重なった。特に高校野球において、100周年で初出場の松代高校、37年ぶりの甲子園決勝試合の引き分け再試合、そして、悲願の初優勝の甲子園常連校。大きく動きそうな予感をさせる年である。 日本では、安定した国情の中で、緊急の課題にじっくりと取り組むことのできる年になる。緊急の課題にも対処できる政府の構築が可能になるのだ。 さあ〜、どうする金正日! この国を挙げての恩赦の下地のできた中で、今、被害者すべてを返しておけば、日本の中に、拉致の首謀者・金正日への恩赦という選択もありうるであろうが、これを過ぎれば、厳しい対応しか残されていない。今年中に被害者を帰すことだけが、金正日の生きていける唯一の手法なのだが、金さんにそんな覚悟が出来るのだろうか? 今月半ばには、対北朝鮮強硬派と言われる方が日本国の総理となって、今までの緩い政策はとらないだろうし、国内にいる北朝鮮宥和派やテロ国家の支援者及び実行犯に対する追及も厳しくなると考えられる。そんな中、被害者の返還を積極的に推進するのであれば、今だったら、恩赦の方向も考えなくはないのだが、どうする?金正日! 早く決断したほうが、いいと思うんだけどね! 決断力なさそうかな? 先日、救う会の内紛という報道が出ていたが、全国協議会にとっても一度はやっておかなければならない真摯な討論であった。救う会の家族会も仲良しクラブではなく、闘う集団である以上、内での揉め事はあってしかるべきものであろう。寧ろ、今まで協議会内での怒号さえなかったことが不思議である。皆が、真剣に被害者の救出を思うからこそ方法の違いもあるのかもしれないが、大団円は、被害者救出である。多くの討議を重ねて、救う会として纏まっていってくれたら良いと思う。 雨降って地固まる。闘う集団としての体裁を作りつつある組織の支援を受けながら、闘う家族会としての意思表示をしていかねばなるまい。 闘う政治家が、物申す世の中になりつつあるこの時、金正日が決断せねばならない時が近づいている。 |
| 2006.9.4 「中国訪問感想2」 土曜、日曜と全国協議会幹事会・家族会総会と会議が続き、3日には総会後直ぐに集会参加したため、更新することができなかった。訪中感想が中途半端なものとなっているため書き加える。 訪中目的であった「学者」との会議のドタキャンを受け、救う会としての見解を発表してみたら、NHK他数社が「中国政府の対応」に対し、報道したことを受け、まずいと思ったのか?外務省からの働きかけがあったのか?29日になって、民間団体である「中日友好協会」の人間が会うという報が届いた。我々は又、秘密で会うということであるならば断るつもりで、協会の条件を問いただした。 回答は、協会内部での撮影他、報道関係者の出入りは不可であるが、その後の家族会・救う会での報道対応は構わないということであったので、訪問することにした。瀟洒な協会の建物は、歴史を感じさせるもので、聞くところによると、戦前はイタリア大使館であったものという。通された部屋は、100人が入ってもおかしくない広い部屋でお茶を飲みながら、協会の人間が出てくるのを待った。 協会の方からは、副秘書長と友好協会の政治交流部員が出てきた。日本語がすばらしく上手く、時には胡主席の通訳をするほどの日本通であるらしい。中国の国費で日本留学経験を持つといっていた。 我々は、「北朝鮮による日本人拉致」の現況と「マカオ人=中国人」拉致についての説明をした上で、共闘を呼びかけたのだが、副秘書長の言葉は「日本人拉致問題に関しては、多大な同情の念を禁じえない。出来るだけ早く『日朝間の話し合いの中で解決されることを望みます。』」というものであった。その後、更に水を向けたが、これ以上の言葉は出ずに話をはぐらかされたようなものであった。 こちらの感想としては、中国政府自体が中国人拉致問題に対する答えを出せずにいる為に、副秘書長としてもあれ以上の言葉を言うことが出来なかったのではないか?ということである。彼らも、西岡副会長らの提示したマカオ人拉致の書類が、予想したより詳細であり驚いていたようなので、今後、何らかの反応を示さざるを得なくなるのではないか? なんにしても、中国社会に一石を投じたというのは間違いあるまい。そうであれば、訪中した意味も大きくなる。(ま〜、ドタキャンされた効果は、すんなり会議をもったことよりかえってよかったのかと感じている。) ホテルに帰ってから、報道各社の取材を受けたのであるが、当初、幹事社であるNHKがホテル側にロビーでの取材を申し出で、承諾を得ていたようだったが、時間になりロビーに出てみると、ロビー内でホテルサイドと報道がもめていた。なにやら、当初、承諾していたホテル内での取材に対し、上から拒否の姿勢を通達してきたようなのであった。そのときの拒否の理由として、「拉致問題は微妙な問題であるので・・・・」というものであったらしい。私たちは、当然本名で宿泊していたが、何処の団体に所属しているとか明示していたわけではなく、当局から連絡が入ったとしか思えない。仕方なく、ホテル外でのぶらさがり取材となった。そのとき、ホテル側の人間が玄関前で3人ほどその様子をじっと監視していた。そのうちの一人の女性の睨み付けるような目が、とても宿泊客に投げかけるそれではなく、まるで敵でも見るような目つきであったことが不快であった。又、同行した支援者の話では、中国の公安か北朝鮮の工作員らしき人間がその取材の様子をじっと視ていたということであった。やはり、怖い統制国家であると思う。 |
| 2006.9.1 「訪中感想」 今回の訪中は、報道されたように中国サイドの突然のキャンセルで、学者との意見交換会は実現しなかった。 思えば、出発前からスムーズにいかない訪問であった。まず、成田空港での混雑からして異様なもので、出発二時間前に到着した時には、Air China のカウンターには長蛇の列ができ、チェックインするために1時間以上もかかる混雑であった。並んでいたカウンターの前の方でトラぶっている客がおり、自分の並んだ列はなかなか進まず、他の列がどんどん処理されている中、いらいらする心を鎮めることに苦心した。そうこうしているうちに、長蛇の列であったものが胡散していた。何のことはない、その時間帯に出発便が集中して、混雑を助長していたのである。1時間遅く来ても同じだった。 更に、出発時間が三十分遅れ、待合室での混雑も手伝い、出発前から疲れてしまった。 Air Chinaは、国営の航空会社であるため、キャビンアテンダントの愛想の悪いことこの上なく、非常に不快な思いをさせられた。サービスも国際線のものとしては、最低のクラスであろう。以前、Air France に搭乗したときもそうであったが、国営航空会社の乗務員は、公務員ということもあり、サービス業としての自覚が足りないのだろう。できれば、敬遠したい航空会社である。 到着した日、ホテルにおいて中国サイドの担当者が来られていて、翌日から開始する予定の会議が、一日延期となったことを告げられた。突然のことではあったが、この時点では開催の意向は変化していないと思っていた。その後、食事をしながら話を聞いたが、どうやら「北朝鮮政府を刺激したくない」ということが主要因であるらしいことがわかった。我々としては、事前にオフレコということは聞いていたのだが、会議事体の開催を秘密にするとは思っておらず、会議の内容・出席者の名前・発言を表に出さないという程度の理解であったので、会議の開催をも秘密にしたいという意向は聞いていなかった。島田先生の話では、事前に「中国電視台」の取材もあるやに聞いていたので、原則公表に関しては、差し支えないと思っていたのであった。しかし、そうではなかったということだ。 しかし、最初から秘密の会議ということであれば、我々が行くことはなかっただろう。家族会・救う会では秘密交渉のようにとられかねない「中国訪問」であるから、最低限、訪中の事実は公表しなければならない立場であることを考えると、秘密会議というものには、賛同しなかっただろう。 又、学者との会議で訪中するのであれば、せっかくであるから「中国外交部」への訪問、中国人拉致に関する情報提供と、連携しての解決を提示していくつもりであった。が、その打診に対し、「どのレベルでも会うことはできない」との返事であった。「どのレベルでも」というのは、完璧な拒否である。この姿勢には、あきれた。 ブッシュ大統領は、「自由と人権について話し合うことができないほど忙しくはない」と言って、横田さん親子に会ってくれた。中国には、自由や人権よりももっと大事な用事があって忙しいということである。やはり、中国での人権意識は乏しいということであろう。 このような国で「平和の祭典」を開催していいのだろうかと疑りたくなる。 中国でも「共同通信」の記者も来て挨拶されたが、共同問題はまだ、私の中で咀嚼できていないため、現場の記者には申し訳ないが、個別の取材は受けないことに決め、断った。 報道への圧力と捉えかねないから、会見での取材は受けるが「テロ国家の支援社」に対して、私の時間をとられることは避けたいと思う。 |
| 2006..8.26 「産経新聞購読中止はできないな!」 昨日の共同通信の愚挙に対し、苦言を呈した折、『共同との提携をしている産経新聞は、どうするのか?その対処によっては、産経新聞の購読を止めねばならない』としたが、報道のシステムが理解できていなかったようだ。 産経に限らず、どの新聞社も共同の記事を使用或いは、チェックするために共同との提携関係にあるらしい。新聞だけではなく、TVも然り。これでは、すべての報道を拒否しなければならなくなる。社会生活をおくる以上、報道を無視するわけにはいかない。である以上、真摯に「拉致事件」を取り上げる産経新聞を購読することが順当なのであろう。が、この共同の愚挙に対する私の抗議の意思はどのように表せばよいのか?私の購読料が、北朝鮮の工作員の給与になることに対する怒りを何処にもっていけばよいのか? とりあえず、このサイトにおいてしつこく批判をしていくことにする。 共同通信の言い分としては、偏った報道や北朝鮮のプロパガンダに利用されないように、北京支局でのチェックを行い、厳しく検証しながら配信するという。それでは、北朝鮮からの記事は、殆ど送れなくなるのでは?配信する際には、「ということである。」とか、「と、言っている」とかの注釈をつけねばならないだろう。だって、国家間同士の正式な合意に関しても嘘のある国である。私的な機関の発言が、まともなものとはとても思えないから、そのまま発信しては、誤報を堂々と配信することになり、後々、恥をかくのは共同通信そのものであるから。 しかし、それでも北朝鮮政府にいくばくかの資金を投ずるわけで、それは支局開設のための賄賂であったり、或いは使用料として、莫大な金額を払い続けることになるわけだから、共同通信は「テロ国家を支援する組織」と成り下がったわけである。なんとも悲劇ではないか? 又、その資金は、私たち日本国民の購読料や視聴料から捻出されるわけで、共同通信の愚挙は、日本国民をも「テロ国家を支援する国民」にしてしまうものであることを自覚せねばなるまい。これは、報道としては失格としか言えまい。 私たちは、共同通信の世界から生の報道を配信したいという意思は理解するのだが、今、北朝鮮金正日政権を支援する必要性を感じていない。北朝鮮の民主化後、やるべきことではないか? 北朝鮮の人民を苦しめ、世界中から幸せに暮らす人々を拉致し、国際的なルールを無視している政権を利する行為は、報道として自殺的行為と知るべきだ。 北朝鮮の脱北者は、「あの国はあってはならない国」と断じた。朝鮮総連の元工作員、張龍雲氏は、「党中央と総連は多くの在日を騙し、搾取してきた。」と暴露している。その手助けをしてきた自分の役割を恥じて、自分の半生を悔いながら死んでいった。 そのような政権に擦り寄る報道とは、その存在の意義さえ疑ってしまう。 |
| 2006.8.25 「ふざけるな!共同通信!」 ふざけるな!共同通信! 共同通信が平壌に支局を置くという。そのコンセプトは「北朝鮮に取材拠点を置くことにより、正確かつ客観的で質の高い報道を目指す」ということだ。やはり、共同通信は判っていない。先に、加盟社20社ほどを引きつれ、平壌旅行を敢行した新聞社であったが、各社に持ち寄らせた「土産」が功を奏したのか、朝鮮労働党の許可を得られたようだ。しかし、本当に許可が出たのであろうか?北朝鮮は、「約束は破るためにある」と豪語する政権である。支局実現まで不透明であることには変わりない。もし、本当に許可が出るとして、北朝鮮の思惑を考える時、北朝鮮のプロパガンダに利用したいという労働党の必死さが垣間見える。 しかも、特派員は置かずに現地採用職員による運営にするという。あきれてものも言えない。現地採用といっても、労働党の推薦する工作員を雇うことにならざるを得ない。即ち、日本国民の支払うお金で北朝鮮の工作員を養い、北朝鮮のプロパガンダ記事を垂れ流していくということではないか? 日本政府が漸く重い腰を上げ、制裁の発動を実施している最中、民間の報道機関が援助を開始したことになる。これは、共同通信が先に行われた「金英男氏の記者会見」を評価し、支持するという姿勢を示したものと受け取れる。我々が、家族は生きているという主張をしているにもかかわらず、「金英男氏のめぐみさんは死亡」を肯定するような行為に対して悲しすぎる思いを禁じえない。何故、家族会の思いを踏みにじり、我々の家族の生存を信じてくれないのだろう?我々の家族の人生を台無しにした金正日を支持するのだろう? 「正確かつ客観的で質の高い」報道を目指す新聞社が、中国では本当に正確かつ客観的な報道をしているのか?以前、「中国の弘泉報道官(当時)に、中国人(マカオ人)が拉致されている事実を如何考えるのか?」直接聞いて欲しいといったが、中国の報道官を刺激したくないとの思惑からか、一切質問してこなかった新聞社である。中国でさえ、その支局を閉鎖させられることを恐れる(?)あまり、遠慮がちの報道や取材しかできない社が、北朝鮮という報道の自由のない土地で、人民の意志など存在しない土地で、工作員の発信をどのように正確かつ客観的に報道できるというのか? もっとも腹立たしいことは、3日ほど前、横田夫妻を本社に招いて「支局開設」の説明をおこない、しばらく、公表を控えてほしいという要請をしていることである。9月の上旬に支局開設の見込みがわかっていながら、3日前に公表を控えることを約束させ、説明したということは、家族会に説明し了解を得たというアリバイ工作をしたとしか思えない。全く、姑息なやり方だ。こうした姑息な手段をとってまで、金正日に免罪符を与えようとする報道とは、誰の味方なのであろうか? 少なくとも、わたしの購読料で北朝鮮の工作員を養うことはしたくない。産経新聞は今後、共同との提携を続けるのだろうか?もし、そうであるなら産経新聞の購読を止めねばなるまい。 |
| 2006.8.24 「曖昧な中国の対北姿勢」 中国の崔天凱外務次官補が、日本の土井たか子元衆議院議員(あまり動いて欲しくない人物ではある)との会談の中で、対北朝鮮金融制裁措置に関して、肯定的に捉え「北朝鮮のルール違反」という言葉で、批判していた。そして、北朝鮮の地下核実験の準備に関しては、否定的に「「(核実験に)踏み切れば、中国は北朝鮮に協力できない」と警告している。にもかかわらず、「全面制裁に傾くことにも賛成できない」と言っている。 なんとも中途半端な姿勢ではないか?ま〜、外務次官補の言葉としては、これが精一杯なのかもしれないが、このような物言いでは、金正日にたいして正しいメッセージを送ることにはならない。「核実験」を封鎖するためには、断固たる姿勢が必要である。核実験を実施した時点で、一切の援助を止めることを言及すべきだ。それでなくては、抑止にならない。前にも書いたが、フセインにかすかな希望を与えたのは、独仏中ロの対イラン政策である。中国政府の断固たる姿勢が金正日をして、核の放棄を決意させる圧力だ。 今、北朝鮮の政権を支えているのは中国の援助が大である。北朝鮮の石油の年間消費量の大部分を供給し、経済的には実質支配の状況であると聞く。その中国が明確なメッセージを発することこそが、北朝鮮の暴挙を抑止する圧力であろう。 しかし、中国は2008年の「北京オリンピック」開催を控え、北東地区の混乱を避けたいというのが本音であろう。又、北朝鮮の経済に大きく関与している中国としては、北朝鮮への経済制裁は、投資したものがふいになってしまう恐れがあると感じているのか?ばかげた発想である。金正日は、「北京オリンピック」があろうとなかろうと関係なく、崩壊への道を歩み始め、核実験がもたらすものは中国への脅威ということを考えるべきだ。確かに、ミサイルは韓国・日本への脅威であるのだが、それが何時北京へ向くかもしれないということを考えねばならないのに、悠長なものである。 中国こそ、北朝鮮の標的になりうる地域である。北京が核の脅威に晒された時初めて、北の核を意識し始めては遅いだろう。それとも、金正日と合意の上での「核実験」なのか? 国際社会にそう思われても仕方あるまい。北の暴挙は中国の覇権主義の一環だと。国際社会への証明としても、断固たる姿勢を示すべきだ。 金正日が、今月末にも北京詣でをするという話が出てきた。 今年一月、私がマカオに滞在中に金正日は中国詣での最中で、マカオから目と鼻の先まで近づいたことがあったが、今度は、同じ北京市内に滞在するかもしれないと言うのである。余程、私に会いたいのかと疑ってしまう(笑)楽しみにしていよう! |
| 2006.8.22 「37年ぶり」 甲子園にいったのは37年ぶりであったが、37年前と同じように決勝戦再試合になったとは驚きである。37年前、三沢―松山商業の決勝戦と再試合を甲子園の内野席で観戦したことをはっきりと憶えている。 あれから37年も過ぎたことを自覚していなかった。あのときのままの自分であるような錯覚を覚える。あの時は、私の家族へ苦悩の日々が訪れることなど微塵も感じることなく、ただ、高校野球の激戦に喜んでいたものだ。その感覚をしばらく忘れていた私に、高校野球への興味を再び思い起こさせてくれたのが、長野県立・松代高等学校の野球部諸君であった。彼らの快進撃が私をして、甲子園のアルプスへと導いてくれた。そして、37年前の記憶を呼び起こさせてくれた。そして、決勝戦はあの時と同じように「引き分け再試合」となり、日本中に高校野球の新鮮さやひたむきさを教えてくれた。 37年前の、何もおきていない状況に戻ってみたい。何か、戻っていけるような気持ちがしている。姉のいたあの夏の日に・・・・・。 「朝鮮新報」web上に、労働新聞に載せられた「百年来の宿敵、日本と必ず決算」という記事を掲載している。 いつもの日本への恫喝である。日本で論じられ始めた「敵基地攻撃論」に対するおびえから来るものであろう。この論調は、なぜかしら盧武ヒョン政権の日本に対する論調と似ているような気がする。即ち、「米国は怖いけど、日本は脅せばどうにかなる」という発想のもとに、論ぜられているような感じなのだ。 北朝鮮が日本に攻撃をかけた場合、現在の世界情勢から、米国が日本を見捨てることは考えにくい。経済的にも深い結びつきをもつ米国が、(消去)自国の経済にも影響を及ぼすことを座して見過ごすとは考えにくい。即日に、北朝鮮という政権はなくなるということだ。中国も然りである。中国経済の多くを担う日本の経済が破綻するようなことになれば、中国の現在の経済成長は一気に下降になっていく。はたして、対米戦略の完成していない中国が、現時点で日本経済の破綻を歓迎するかどうか?考えにくい。 ブッシュ大統領も既に、「北朝鮮の核実験」についての懸念を表明しているが、そのようなことがなされれば、中国ともロシアとも合意済みで北朝鮮政権のへの影響を強めていく方向に変換していくことだろう。 金正日は、「聡明で賢い」という人たちがいるが、聡明な人間が自分の破滅に繋がる行為をはたしてなしえるのか?疑問には思うが、日本は粛々と安全保障のための動きを早めていく必要がある。 先日、「核実験準備のためにトラックの移動が激しくなった」という報道がなされたが、そのトラックは日本製であることは間違いない。甘い北朝鮮政策をとってきたがために、「自国を脅かす」ツールを与えてしまった日本って如何なのだろう?もっと、わが国が安全に関して真剣に考えていたら、このような事態には至らなかったのではないか? 政治屋や誤った北朝鮮観が、自国を脅かしていることを自覚せねばなるまい。 |
| 2006.8.20 「靖国参拝是非論を論じている間に」 先週は、「小泉総理の靖国参拝問題」で始まり終わってしまったような気がする。その間にも、台風が北朝鮮のほうへ向かった。先日の梅雨前線の影響で甚大な被害を蒙った北朝鮮が、台風によって新たな被害を蒙ったのではなかろうか? 北朝鮮の技術や政権の人民に対する、いや人間の命に対する扱いを見るに、政権中枢にいる幹部は安全なところにいるであろうが、人民や拉致被害者が安全なところにいるとは限らない。北朝鮮の過酷な国家体制の中で生きぬいて、自然災害でもう少しの帰国まで待てずに死んでしまっては、悔やんでも悔やみきれまい。 いま、靖国参拝報道に時間を割くより、現に苦しんでいる日本国民の救出を論じて欲しいものである。 日本国が、国のために亡くなった方を大切にすることは当たり前のことであるのに、何故、このように問題視するのだろう。 A級戦犯問題が、中国や韓国の言うように「靖国参拝しなければ・・・・」などと、本気で思っている人がいることが不思議だ。北朝鮮のミサイル問題への韓国政府の対応を見る限り、韓国盧武鉉政権は「反日」で突き進み、それに呼応する韓国国民がいるということだろう。何時までたっても、我々は不快な思いをさせられる。中国に至っては、江沢民の時代から「日本には常に歴史問題を投げかける」と言っているのだから、無理というものだ。北朝鮮拉致問題で「中国の協力を得なければならない時に、外交的に問題がある靖国参拝は控えるべき」との論調を張る人がいるが、そのような考え方であったから「北朝鮮に国民を拉致される」という犯罪を仕掛けられたのだろう。 それよりなにより、靖国神社とは日本人のメンタルな部分が関係する問題である。明治の昔から、国軍として命を賭して戦った兵にとって、靖国が大切な特別な場所であったことを考えると、後世の我々が先達たちの意志を無視して良いとは思えない。 戦争を知らない世代が、どのような理屈をつけようとも戦時中に一兵卒として亡くなられた先達たちの考えを聞くべきだろう。戦後61年過ぎた今、彼等の意思を推察するためには、70歳以上の方々の意思を確認する必要があるのではないか? 我々は、その方々の意見に耳を傾ける時間がある、イデオロギーに凝り固まった有識者ではなく、市井の国民にこそ真実があるのではないだろうか? 韓国の「拉北者家族会」の崔成龍代表が、おかしなことを言っているが、この発言で彼とは共闘できないことがハッキリした。私たちは、竹島や教科書問題で公に発言したことはないはずだ。それを我々の運動があたかも、家族の死を知りながらイデオロギーのために利用しているなどの発言は許しがたい。私たちの運動は、生存していると信じて救いたいという強い思いの下に続いている。家族の死を前提に解明を求めるような愚は許されない。そのような考え方の組織や個人とは共闘できない! |
| 2006.8.17 「政府の無策が生んだ悲劇」 昨17日、北海道の漁船がロシアの警備艇に銃撃されて、死亡者が出てしまった。戦後61年、日本固有の領土である北方四島の問題を放置してきた国家の責任であろう。政治家と官僚が、厳しい問題を先送りし、或いは見ない振りをしてきたつけが、再び国民の命を危険に晒し、ついには守ることができなかった。 全く、拉致事件と同じ構図ではないか! 政治家や官僚が、面倒な問題を先送りしてきたがために、拉致被害者が多数にのぼり、家族に悲しい時間を押し付けてきた。もっと、国というものを考える政治家や官僚がいてくれたら、と思うと残念でならない。 しかし、はたしてどうしようもない政治家や官僚だけの問題なのだろうか? メディアは?国民は?全く問題なかったのだろうか? 国家とは、「領土」・「主権」・「国民」の三要素からなるものである。そのどれ一つかけても成り立たないものなのである。しかし今、わが国は「主権を侵され」、「国民をかどわかされ」、「領土は占領されたまま」ではないか?即ち、わが国は国家とはいえない状況になっている。何故、このような状況を放置してきたのか?メディアも国民もこの不条理な状況に対し、何等痛痒を感じなかったからではないか? 多くの国民にとって、北方四島がなくても、海を越えて工作員が侵入しようと、同胞が拉致されようと自分に関係のない事象に関しては、無関心でありすぎた。 社会の木鐸と胸を張る「ジャーナリスト」と称される人々にとっても、怒りを持つほどの問題ではなかったのである。なぜなら、自分が不幸なわけではないから。自分が困っているわけではないから! 私は、水産関係に従事していたから、行政の水産業者に対する冷たい姿勢を感じていた。船主が減船に追い込まれるような状況になろうと、保障もなしに放置していった。結果、マグロ漁船は激減し、遠洋漁業は壊滅状態ではないか!政治家が票にならない問題には取り組んでこなかったから。農政に対しては、その票田の大きさから、国会議員は族議員ができるほどに取り組みが違った。あまりにも違う対応に漁民や水産業者の嘆きは大きかったことを思い出す。 北海道の漁民も死活問題として、北方四島付近の漁場での漁獲を求めるあまり、危険な操業を承知で領海ぎりぎりまで入り込んでいった。このような問題を何故、私たちは放置してきたのだろう?自分には直接関係ないから? 今、隣人への思いやりの欠けた国民性が問題になっている。自分のことしか考えられない人間によって、身内や周囲への酷い殺人が繰り返されている。これが、わが国の教育の中で教えられた結果なのだろう。子供たちを平等という美名の下に、半ば、放任し、許容し甘やかしてきたのではないか? もう一度、私たちの社会を考え直す必要がある!今なら未だ、間に合うと思う。もう一度、地域社会のあり方を考え直しても良いのではないか?もう一度、メディアのあり方を考えてみても良いのではないか? 盛田さんのご冥福を祈りたい! |
| 2006.8.14 「ちからをありがとう!」 13日、36年ぶりに甲子園のスタンドにいた。長野県立松代高校野球部の闘いを見届けるために。県立松代高校野球部のマネージャーであった救う会・長野の事務局長、塚田氏のご息女の縁で、この春、署名を受け取りに「松代高校野球部」を訪ねた。その野球部が、奇跡といわれる「甲子園出場」を決めた。しかも、学校創立100周年の今年に、甲子園初出場という快挙を成し遂げたのである。今年、奇跡の闘いを実現しようとする私たちにとっても彼らの快挙は、大きな喜びでもあった。 一回戦、「倉吉北高校」を延長戦の末破り、迎えた二回戦は、屈指の右腕「大嶺君」を擁する「八重山商工」であった。結果は、3-5というスコアでの敗戦ではあったが、試合は決して負けていないものであった。八重山打線を5安打に抑え、制球難でランナーを溜めたときに浴びた痛打が、ホームランとなり失点をしたのであるが、松代高校は8安打を浴びせ、反撃したのである。 劣勢の中、最終回にあげた得点。更に反撃の姿勢を崩さなかった姿勢に大きなちからを得ることができた。 しかし、高校野球とはこんなにもおもしろかったのかしら?長年、高校野球の楽しさも感じずに過ごしてきた姉のいなかった日々。自らの楽しみ方を制御してきていたように思う。一球一球に狂喜する応援団の真ん中に座り、自らも高揚していく心。長く忘れていたように思う。 相手の「八重山商工」も見事であった。統制のとれたアルプススタンドの応援に応え、相手のミスに乗じて得点していった子供たち。ミスは犯したものの、ひたむきに反撃していく「松代高校」の子供たち。君たちは、多くの人たちに夢を見せてくれた。ありがとう! 最後は、両校のエールで終焉した応援団。プロ野球にはない光景。忘れていた秩序。 応援で疲れた体に冷えたビールは、本当に旨かった。 |
| 2006.8.12 「今日は、8月12日、るみ姉が拉致された日」 丸28年が過ぎてしまった。姉るみ子が、私の目の前から消えてから、28年という月日が過ぎてしまった。まだ、救出できないことがもどかしい! 家族の情報が少ない中、北朝鮮での水害被害が報じられた。私たちは、常に生存している家族が、「鳥インフルエンザ」等病気にならないか?水害等の被害で犠牲になることはないか?という不安を抱えつつ救出運動を展開している。 金正日が拉致を認めてからでも4年が過ぎようとしている。家族会結成から丸9年半も過ぎてしまった。日本政府が国会で「北朝鮮による拉致被害」を正式に認めて以来、18年も過ぎてしまっているのだ。その間、常に付きまとうのは、家族の健康状態であり、待遇の問題である。 今夏、日本においても多大な被害をもたらした梅雨前線における水害。インフラ基盤もあやしく、水害に対し充分な対応など考えられない北朝鮮領域内での生活を余儀なくされている家族に、何等問題なくいるのだろうか?という不安の中で活動している家族会の活動が、何処まで救出の一助になっているのかさえ、不安にならざるを得ない。 今年2月、「日朝実務者協議」を終え、家族への説明にきておられた梅田参事官に申し上げたが、「私たちは更に再び、極寒の地で家族が過ごさねばならない状況になって欲しくない。まして、北朝鮮の内部事情を知るにつけ、暖を充分とることにできない家族に、早く暖かい日本での生活を送って欲しいと思っています。是非、そこのところを留意して今年中の解決を目指して欲しい」と。 あれから半年が過ぎ、確かにテポドン発射という北朝鮮政府の焦りが見え始めているが、拉致問題の解決が見えているかというとそう感じない。 漆間警察庁長官は、「今年は、拉致問題において勝負の年である」と年頭に言われたが、その後、北朝鮮関連企業の摘発や拉致実行犯の割り出しは進んだように見えるが、家族の救出まで近づいているのかというと如何だろう? 医療器具も揃わない、充分な医学知識ももたないであろう北朝鮮の医学事情を考える時、一刻も早い救出が望まれる。 病気にならずに、災害に巻き込まれずに生を勝ち取って欲しい! もう少しのところまで来ているのだから! 親父、るみ姉の守護霊となり、守っていてくれよ! 今日は、一人では居たくない日でもある。 |
| 2006.8.10 「松代高校、2回戦へ!」 以前にも書いた「松代高校野球部の甲子園出場」。8日、松代高校は倉吉北高校を延長の末降し、2回戦に進んだ。アルプス席には、ブルーリボンを胸や肩に着けた父兄や、部員が選手の応援を続けているという。次は、「八重山商高」との闘いである。相手は大会屈指の右腕を擁する強豪である。九州の高校と闘うという心苦しい想いであるが、きっと素晴らしい試合をしてくれるものと願っている。 松高野球部は、すべて地元出身の生徒で固め、いまどきの野球留学での補強をしているわけではない。彼らの甲子園での感想は、「他の高校の生徒の体格のよさに驚いている」ということだった。甲子園常連校の生徒は、多くの生徒の中から選抜しているところが多い。そうであるから、比較的体格的にも体力的にも恵まれた子供たちが多い。そんな中、松高の生徒は、比較的に小柄(高校球児として)な生徒が多いということである。実際、この春に会ったときに大柄な感じは受けなかった。その彼らが、何かに導かれるように甲子園の切符を手に入れ、試合後の「校歌」を聞くまでになっている。 昭和46年夏、わが母校「鹿児島市立玉龍高等学校」は、甲子園行きの切符を手に入れた。私が高校一年の時であった。その夏、私は補習授業もあり、遠征費用も捻出できなかったため、地元でのTV観戦・応援であった。わが母校は、快進撃をしてベスト8まで進んだ。そのときの対戦高校が「神奈川桐蔭」であった。白熱した試合結果は、1-0での敗戦だった。その後、桐蔭学園は夏の甲子園を制している。高校生の夏、甲子園での母校応援ができなかったことが残念でならなかった。その後、わが母校は甲子園への切符を手にしていない。 それが、今回、多少なりとも関係の深い「松代高校野球部」が今、炎天下の甲子園で闘いを繰り広げている機会に、私も36年まえに戻ってみようかと思う。 るみ姉もいたあの夏の日に、戻ってみてもいいかな! もう一度、やり直すためにもいいかな! 松高の快進撃が、あの夏に戻してくれるかもしれない! |
| 2006.8.7 「ヘギョンちゃんを嘘つきと言わなければならない状況を作ってはいけない!」 28日から、軽井沢、高松、横浜という強行軍を終えた。その強行軍の初日、即ち28日の「毎日新聞朝刊紙」上において、韓国側からの申し出がすっぱ抜かれた。 「韓国・家族会会長、崔成龍氏から『第3国、又は韓国での、横田夫妻とヘギョンちゃんと金英男氏との面会を考えてみてはどうか?』という申し出を、日本政府として要請があった」というものであった。 この件に関しては、我々も先々週、聞いていた。しかし、毎日が報道した『日本政府の要請』というものではなく、崔成龍氏の考えとして如何だろうかという打診を伝えたというものであった。つまり、拉致問題調整室に直接、崔成龍氏から電話があり、先の内容の話があったということを調整室から、横田家へ伝えられたというものである。であるから、当然のように、外務省も官邸も何も聞いていなかった話であった。それは「日本政府の要請」ではなく、崔成龍氏の提案でしかないというものであり、実現さえ可能かどうか判らないあやふやなものであった。 しかし、この話がもし、北朝鮮の意向を受けた崔成龍氏の提案であるかも知れないとも感じられるものであることは間違いない。つまり、北朝鮮の意向を汲んで韓国政府が崔成龍氏を通じて、横田家への揺さぶりをかけてきたものであるかもしれないということだ。 もし、崔成龍氏の単独の考えだとすると、まさしく「貧すれば鈍す」というものであろう。金英男氏の記者会見そのほか、彼の言い訳を見る限りにおいて、其処で会おうが「北朝鮮に戻る」前提での会談は、同じように「めぐみさんの死を真実であるかのように告げるもの」に他ならないものである。その場面に「ヘギョンちゃん」を同席させるということが、どんなに横田さんにとって惨いことになるかの想像力の欠如が、崔成龍の浅はかさが窺い知れる。 横田家では以前より、「ヘギョンちゃん」との北での面会、日本への一時帰国という形態を含め、拒否の姿勢を貫いている。それは、「ヘギョンちゃん」に数ヶ月に及ぶ「過酷な芝居の稽古」をさせるに忍びないという思いからである。そして、今「めぐみさん」のことが明らかになっていない状況での面会の場を考えると、ヘギョンちゃんが「お母さんは死んでいる」と何回も悲しい嘘をつかなければならない状況を作ってしまう。 それだけではない!もし、横田夫妻がヘギョンちゃんと面会し、「めぐみさんの死について」語られた後、報道陣は必ずこう聞くであろう。「へギョンちゃんの言っていることを如何思われますか?」その時、横田さんは「孫の言うことだから、信じてあげたい」と金英男氏と会ったあとの金英子と同じことを言うわけにはいかないだろう。そういうことは「めぐみさんの死を受け入れ、救出を訴えている運動」を終結させることになる。 日本人や韓国人は「北朝鮮の影響下にある人間が真実を言えない」ということは、当然のように知っているが、極東の小国の問題など歯牙にもかけていない欧米からすれば、横田夫妻が「へギョンちゃん」の言葉を肯定した時点で、「めぐみさん拉致」に関しては終結をみてしまう。だから、へギョンちゃんの言うことを肯定するわけにはいかないのである。 それでは、横田夫妻は次のように答えるしかないだろう。「孫のヘギョンは、うそを言っています。孫は嘘つきです」とTVを通して、全世界に「孫は嘘つき」と言わなければならない状況に陥るのである。このような状況を作ってはいけない。 確かに可愛い孫に会いたいというのは人として当たり前のことだ。だからといって、会ってしまえば、孫を嘘つきと言うか娘は死んだと認めるのかニ者択一しかない状況を作ってしまうことはしてはいけない。 会いたいという感情を押し殺して、めぐみさんの救出を訴えているのは、へギョンさんを嘘つきの立場に追いやってはいけないと思っているからである。 横田さん夫妻にヘギョンさんにあって欲しいのは、私たちとて同様だ。だからこそ、早くめぐみさんを救出しなければなるまい。めぐみさんと一緒にへギョンさんにあっていただく事が早急になされなければならないことではないか! |
| 2006.8.4 「酷いよな!韓明淑(ハン・ミョンスク)首相」 韓国の政権についている閣僚の人道的な価値観は、どうなっているのだろう。日本の日経新聞の取材に答えて、韓明淑(ハン・ミョンスク)首相は次のように答えている。 ―韓明淑(ハン・ミョンスク)首相は、北朝鮮による日本人拉致地問題について、「(拉致被害者である)横田めぐみが、本人の意思に関係なく拉致されたのと同様に、過去、アジアで日本に強制動員された事例が多い」として、「今もアジアには日本の過去の行為によって、多くの『めぐみ』がいる という事実をいっておきたい」と指摘した。− この発言に関して、日経の記者は如何反論したのか聞いてみたい。この指摘を受け、「はい、そうですか。」と、黙認したのであれば、日経の記者に記者たる資格はあるまい。酷い言葉に対しては、相手が誰であろうと毅然と反論すべきではなかったか? 先ず、韓明淑(ハン・ミョンスク)首相の犯罪に対する認識と歴史認識をごちゃ混ぜにする感覚が理解しがたい。歴史認識が判然としない中、北朝鮮による犯罪行為に免罪符を与えるような発言は、為政者の一人として資質を問われなければなるまい。自分の国からは500人近い国民が、北朝鮮によって拉致されている現実からの逃避は許されないだろう。多くの国民の嘆きをもイデオロギーにより無視する馬鹿者には、為政者の立場から去って貰いたいものだ! 「拉致はテロであり、犯罪である」 併合当時の「徴用」と犯罪である「拉致」を同一視していること自体、イデオロギーによって人権を無視し、粗末にしている実態が窺える。人には多くの考え方があることは承知の上で言わせて貰うが、13歳の少女を拉致し、工作員の教育係りとしてスパイ教育に従事させ、拉致発覚後もなお、嘘をつき続けて被害者を帰そうとしない北朝鮮の何処に正義があるのか?ふざけんじゃない!あきれてものも言えない! ウリ党の国会議員である金元雄氏も同様のことを言っているが、ウリ党の考え方はみなが同意見なのであろう。 今、韓国国内において、新聞論調はこのような為政者に対し、厳しい姿勢を見せ始めている。あまりにも北朝鮮を擁護するあまり、国際的な認識とは逸脱した発言が続く大統領や閣僚に対しては、断罪する必要があるだろう。頑張れ!朝鮮日報! 藩基文外相もそうであるが、常識を持たない閣僚が多すぎる。日本の国連安保理の常任理事国入りに対し、強行に反対していながら、自分の国連事務総長へ賛同を日本に求めている行為は常軌を逸している。国連事務総長は、いかなる事象に対しても私心を持ってはならない。しかし、国際的な平和に対しては、毅然と判断し断行できうる強固な志を持たねばならない。北朝鮮の暴挙に対して何等毅然と物言わぬ人物に国連の最高責任者の資格はあるまい。 盧武ヒョン大統領、韓明淑(ハン・ミョンスク)首相、藩基文外相、李ジョンスク統一相等々、問題発言を連発する閣僚ばかりで韓国国民がかわいそう! でも、日本国内にも同様の発言をする国会議員や政党があることを忘れてはなるまい! アジアには、未だ、真の人権主義は存在しないのだろう! |
| 2006.8.1 「真紀子さん、他人の批判より先ず自己批判が先じゃない?」 メディアは「真紀子女史」がお好きのようだ。彼女の毒舌を垂れ流して視聴率や聴取率のUPを図っているに過ぎないのだが、そのお気楽さでミスリードするようなことは止めておいたほうが良い。日本は今、北朝鮮のミサイル・核の脅威にさらされている状況での、総理になりうる「自民党総裁選」を茶化すことしかできない人に、発言をさせ垂れ流すなどの愚は、見ていて腹立たしい限りである。 総理候補をあれほどこき下ろす真紀子女史自身の国家感は如何なのか? 私が聞き手であったなら、まず聞きたいことは「2001年、外務大臣就任時に起きた『金正男』入国事件」である。当時、外相であった真紀子女史は、「ミサイルが飛んできたら如何するの?」と言って、ろくな調べもさせずに、出国したシンガポールではなく中国へ参事官級を6人もつけ、ファーストクラスに乗っていただいて帰した大臣として汚点を残しているのだが、その後、どのマスコミもそのことを追求することなく、結局「秘書給与疑惑」で議員を辞めざるを得なかったわけだが、あのときの処置は今でも正しかったと言うのであろうか? わが国は、法治国家としてしてはならないことをやってしまったわけだが、その責任を負うべき重要閣僚の一人に名を連ねながら、法を無視する行為を果たしてしまったわけである。この理由を正しく、国民に伝えなければならないだろう。国際社会での地位を貶めるような無法を犯しておいて、何等説明も責任もとっていない政治家(?)に発言を求めるメディアもメディアだが、面白ければそれでいいというものではないだろう! この件に関しては、福田元官房長官も同罪であろう。福田氏は、官房長官当時、会見で「密入国しようとした人物が、誰であったか不明である」と言いながら、先ほどの処置を容認していた。国民に堂々と「嘘」を突き通す官房長官を、何処の新聞や報道が追及しただろうか?批判したのは、我々だけではなかったか? 政治家である限り、国民に対し「嘘」を言ってはならない。もし仮にどうしても「嘘をつかなければならない状況」であったなら、事後、影響のなくなったときに説明をしなければなるまい。然るに今、お二人とも未だ、何等説明を果たしていない。福田氏が出馬を断念したことは、この国にとって良かったのであろう。 さて、話を戻すが、真紀子女史の説明を求めたい。 更に、「小泉総理誕生」の担い手として、「私は変人総理の母」とまで、言っ切った真紀子女史の謝罪は聞かれたのだろうか? 先ず、「私の判断が間違ってしまって、トンでもない総理実現に国民を巻き込んでしまって申し訳ない」の一言はあってしかるべきであろう。言いっ放しですむのなら、間違ってごめんなさいといった社民党と同レベルであり、無責任な行為ではないか? 安倍さんの閣僚経験が少ないというが、ご自分は重要閣僚としては「外務大臣」の経験があるのだろうが、結局不適格の烙印を押され、退陣していますよね!閣僚として勉強できるといっていたが、貴方がやったのは勉強ではなく、わがままを通そうとしただけではないか?勉強もせず、なんらの国家感もない人に言われたくね〜よ!と思っている国民も大勢いるんじゃないかな?メディアにも考えて貰いたいもんだ! 無責任な発言や、その時々の感情で毒舌を発する人の話をTVで垂れ流してはいけない。支持者だけに聞いてもらってください! |
| 2006.7.31 「おめでとう!長野県立松代高等学校野球部諸君!」 そして、おめでとうございます!野球部関係者・父兄の皆さん! 28日、松高野球部が快挙を成し遂げた。松代高等学校創立100年にして初めて、野球部が甲子園の切符を手に入れた。長野の甲子園常連校・佐久長聖高を下しての切符であった。 彼らに初めて会ったのは、今年4月15日のことだったろうか?昨年から部員や父兄の皆さんが集めてくれた「署名」をいただきに、横田ご夫妻と一緒に訪問したときである。公立高校の野球部員が、このような署名活動をしてくれたことに驚くとともに感謝した。私たちは、この問題には政治やイデオロギーは関係ないと思うのだが、教育界の中に政治的に捉え、かかわることを忌み嫌う方たちがいることを知っていたからだ。そんな中、部員たちが丁寧に集めてくれた署名に、大きな意味を感じていた。 其の松高野球部は、試合の度に逞しく大きくなっていったようだ。又、応援席の父兄たちは、ブルーのリボンを身につけ、彼等の闘いを見守っていたと聞く。まさしく、父兄の願いとともに松高は勝ち続け、栄光へと導かれた。彼等の快挙は、私たちの悲願である「被害者救出」へと繋がっているようで、大きな希望を与えてくれた。本当におめでとう!そして、有難う! この夏は、甲子園の地に、彼らが「ブルーリボンの願い」を連れて行ってくれた。そして、甲子園という高校野球の聖地に何の邪念もなく、みんなの願いが広がっていく事を目にすることが出来る。甲子園の観客にも「ブルーリボンの祈り」が広がっていく事をねがいたい!今年こそは、28年間見ていない姉の笑顔を見れるという思いが強まった。 この嬉しい報を聞いた同じ日、北朝鮮から招待を受けた山拓氏の報道を聞いた。この報道に対し、山拓氏サイドは否定しているようだが、否定している限りは行くことはないだろうな!山拓さん!国民が、北朝鮮の非道ぶりに怒りを表明し、更なる制裁を課そうとしているときに行こうというのであれば、どのようなことになっても自己責任であることを忘れずに、決死の覚悟を持っていっていくのだろう! しかし、この時期に北朝鮮は山拓氏を平壌に呼んで何をしようとするのだろうか?確かに、北朝鮮が切羽詰り、何らかの打開策を模索していることは理解しているが、山拓氏なんか呼んで、打開できると思っていることが北朝鮮政府の焦りの象徴だろう。山拓さんが、行くんであれば、全ての拉致被害者を連れて帰るまで、帰国しないという覚悟をもって、行ってもらいたいものだ!その覚悟を持てないのであれば、全国民の批判を受けるリスクを免れまい!北朝鮮に住み着くつもりで訪朝して欲しいね! |
| 2006.7.28 「中・露・韓との温度差というが・・・?」 中国は、一党支配の共産主義社会。露は、プーチン率いるソ連共産党政権の生き残り、その2国と同調する韓国は、自由主義を表する国家ではなくなったのだろうか?日米は、今でも「自由と民主主義」を共通理念とする国家同士であり、同盟関係を維持している国家である。確か、韓国も「米韓同盟」を結ぶ自由主義国陣営であったはずである。この関係の中で、韓国が何故自由主義世界からの脱却を図るような政策を取るのであろうか? 答えは簡単だろう。中国も、ロシアも、韓国も、主義主張に関係なく、自国の国益のために「北朝鮮政権の崩壊」を望まないということだ。 中国は、2008年北京オリンピック前に、北東地域での混乱は避けたいし、韓半島全域が自由主義世界に取り込まれることは、自国の安全保障の問題にもつながるために,とにかく穏便に「生かさず、殺さず」の状況を維持していかなければならない。 ロシアは、どちらかというとさほど興味はわかないが、米国一極支配打破のためにも、影響力の残る独裁政権の金政権の延命のために動く。 韓国は、北朝鮮崩壊となれば、世界でも最貧国の一つである地域に住む同民族を引き受けねばならない状況を考えると、やはり中国と一緒に「生かさず、殺さず」の状況でも、あの悪魔の政権を維持して貰いたいという思いが強いのである。盧政権もどちらかというと社会主義思想の強い政権であるから、金王朝へのシンパシーを持っているのは間違いなかろうが、根底に「統一の危険性」は認識していると思う。 国家が国益のために政策を決定するものであることから、これらの考え方を否定することは出来ない。中・露・韓との温度差とは、そのままその国益の違いにしか過ぎない。 それでは、日本はその国益のためにどうすればよいのであろうか?国民を主権を侵されて、連れて行かれた国家として恥ずべきレッテルを払拭することこそ、国家としてしなければならないことではないか?先ず、そこから始めなければならないことは、情けないことであるが、避けては通れない問題である。しかも、その問題の解決は、金銭での裏取引ではなく、正規な交渉の中ですべての国民を救出してこそ、汚名をそそぐ事ができると思う。 国家がテロとの闘いを続けている世界情勢の中で、「テロ国家」北朝鮮との取引は、国としての尊厳をそこない、新たなテロの誘発を促す。まして、国内で酷い犯罪が氾濫しているからこそ、私たちの国はすばらしい国であることを国民にも示していかなくてはならない。誇りある民族のいる国として、内外にその存在感を示していかなければならない。 そこから、「日本再生」への道が始まる。そこから、健全な国家としての道が始まる。 |
| 2006.7.26 「そうじゃないだろッ!盧武ヒョンさん!」 委・ジョンソク統一相の「米国の北朝鮮外交の失敗」発言に対し、盧大統領が、委統一相を庇う形で、「米国は成功していないと言ってはいけないのか?」と逆ギレ状態の発言をしたようだ。 今、韓国国内の朝鮮日報・中央日報・東亜日報各紙による、盧政権の北朝鮮に対する「融和政策・抱擁政策」の失敗を断ずる論調がおきていることに対し、米国批判をして交わそうとした意図があるものと思われる。しかし、盧大統領、よくよく考えて批判しなよ! 韓国政府の無条件の支援により、北朝鮮の状況の改善が見られた顕著な例はあるのか? 終いには「わが国の核・ミサイルが南韓の安全を守っているのだから、米よこせ!」と言われて閉まった。この言葉一つとっても北朝鮮政府が韓国の支援に対し、感謝の念を持ち得ない政府であることを如実にあらわしているではないか? 確かに米国のクリントン政権は、ソフトランディング政策をとり、盧政権と同様に北朝鮮政府に対し、融和的に接して、年間50万tの重油を供与してきた。これは、米朝合意の産物であったが、北朝鮮には核開発凍結の義務があったのであるから、合意を守らない北朝鮮政府を見抜けなかったクリントン民主党政権の失敗といって過言ではあるまい。 しかし、盧大統領が失敗といっているのは、明らかにブッシュ共和党政権の対北朝鮮政策をさしていると思われ、米国が対北強硬路線を敷いたから悪いんだといっている。どうも、盧政権は都合が悪くなると他人のせいにしたがる傾向があるようだ。韓国国内で対北政策の批判が起きたがゆえに、「悪いのは僕じゃない!ブッシュだ!」といっているに過ぎない。米国は、クリントン政権のときに犯した愚、即ち、北朝鮮に時間を与え、核開発を促進させてしまったことを反省して、大人として厳しく躾けようとの方針転換を決定したに過ぎない。ところが、相手があまりにも子供過ぎて、分別のある対応ができないで、前回成功した「駄々をこねる」方法を繰り返している。だから、大きな大人である国際社会の秩序から、改めて躾を強化しているのである。そういう点では失敗したのかもしれないが、そのことを自分の政策の失敗の言い訳にすることは、かなり子供の対応である。 盧政権はこれまでも、現在の経済政策の失敗を「先達の政策失敗が、今の状況を生んでいる」というように責任転嫁の連発をしてきた。 自分は悪くない、皆が悪いんだ! では、一国の大統領としてあまりに嘆かわしい姿勢ではないか?この点で言えば、金政権も同様の言い訳を常套手段として使用している。「私が悪いんではなく、私の言うことを聞いてくれない米国が悪いんだ。だから、ミサイルまで撃つことになったじゃないか!お前らが悪いんだ!」この二人の共通点である。 これほど似た二人であるから、仲良くしたいと思ったのか?国際社会は、韓国政府も見放すことになりはしないか?しかし、韓半島の2つの政権が同じ言い訳をしているようでは、半島人全体がそういう気質であるといわれても仕方のないことになるぞ! あまり、半島人を貶めるような発言や行動は慎んだほうがいいのではないか?素直に自分の政策失敗を認め、路線の変換を推進していくべきではないか! このままでは、半島人全体の品位を疑わざるを得なくなる。 |
| 2006.7.24 「何を考えているのか総連!」 7月20日付けの総連機関紙「朝鮮新報」に、「宋日ボ大使」の会見概要が掲載されていた。その中で、宋大使の疑問が記載されていたので、答えうる限りお答えしよう! 1、 遺骨が偽だというなら、返せばいい? 遺骨が偽者である以上、その遺骨の本当の家族に返すのが正当であろう。金英男氏に返す意味が感じられない。更に、返 還した際に被害者に危険が及ぶ可能性さえあるから、わが国としては、強く生存者の帰国を求めていく方向である。 2、藪中前局長が、金英男氏と秘密裏に遺骨を直接手渡し、公表しないと約束した。約束違反である。 薮中氏は、直接手渡しされた。その上で、横田家として公表し、さらに鑑定をお願いした経緯がある。これは横田家とし ては、当然の権利である。誰のものともわからないものを、黙って受け取ることは出来ない。 3、遺骨の鑑定をした帝京大学の講師が「ネイチャー」誌上で否定した。 ネイチャー誌の記者は、電話取材をしただけで、講師も一般論として、DNA鑑定では「100%ということはない」と いったに過ぎない。我々は講師の言葉として「ほぼ間違いなく、他人の骨である」と聞いている。 4、講師は、警視庁の科捜研に移った。それ以降外部との接触が立たれた。 警視庁の科捜研は当初、それまでの科捜研の技術では「鑑定不能」という結果しかでなかった。これは、松木薫さんの遺 骨の際も同様であった。そこで、帝京大講師の技術を捜査に活かしたい思いから、採用したと思われる。外部との接触に 関しては、聞いていないが、捜査の関係上、外部との安易な接触は禁じられている。 5、蓮池薫氏も記者が自由に会うことが出来ない。 これに関しては、明らかな誤り。記者が会見を望んでも薫氏本人が、静かな生活を望むために拒否しているのであって、 政府が拒否しているわけではない! それにしても、総連の機関紙は何を言いたいのであろうか? 北朝鮮政府の言い分は、誰が聞いても異常な国家の体質をあらわしているにもかかわらず、 その文言を垂れ流し、組織員に納得して貰おうとでもしているのであろうか?又、北朝鮮のいう「拉致は解決済み」を訴えようとするのか?以前、総連では「拉致はでっち上げ」として、我々の救出運動を阻害してきた。そして、9・17以降、そのことを詫びたのではないのか? 宋大使は更に、「遺骨が偽者であると発表したことは、朝鮮に対する名誉毀損」といっているが、それでは‘02年の調査団に対して出された「偽造文書」は、国家間の正式な文書である。しかし、’04年の実務者協議で、「あれは捏造」と認めているが、これは日本に対する侮辱ではないか?まともな政権のすることではあるまい! 平壌宣言に関して、「先ず、正常化して戦後保障をしろ」といっている。宣言とは相互に対して義務付けられたものを、相互が遵守すべきものであり、平壌宣言においては、「双方は国際法を遵守し、互いの安全を脅かす行動をとらないことを確認」とある。北朝鮮は宣言後直ぐに、米国の追及に耐え切れず、「核開発」を吐露し、国際法違反を犯していることを自ら認めているではないか?NPT脱退は明らかな宣言違反である。そのような政権との宣言を今でも破棄しない日本政府もまともではない。 それにしても、総連機関紙は宋大使の発言要旨を載せて、北朝鮮政府の正当性を言いたいのであろうか?自由と民主主義の世界に生きている多くの組織員が、この文章を信じるとでも考えているのか?私たちには、多くの総連系在日の組織員から激励の言葉が送られている。総連幹部も既に、本国の金政権の論理の破綻を認め、同胞の苦難のために動くべきではないか・ |
| 2006.7.20 「フォラツエン氏がハンスト中!」 今日入ったメールによると、フォラツエン氏が韓国外務省の前で、ハンストを始めて8日目に突入したとのことだ。以前、フォラツエン氏が韓国警察に暴行を受けたという報はあったが、ハンストをしていたとは聞いていなかった。更に、メールでは脱北者の朴サンハク氏が、やはり北朝鮮のミサイル実験に反対し、プレスのインタヴューを釜山(南北閣僚級会談が開催されていた)で受けていたところ、警察に殴られ、正当な理由なしに収監されたということだ。朴氏は留置所の中で吐血したようだが、警察は部屋の掃除はしても治療をしないで放置し、彼は1日半の間、耐えたようだ。今は、ソウル市内の病院に入院中で、2日間ほど何も食べられない状況ということである。 フォラツエン氏は、雨の中、ずぶぬれになり、震えながらハンスト実行中であったようだが、ムーン・クーハン氏が見かねて、暖かく眠れるように毛布を買い、差し入れたということだ。更にフォラツエン氏は、今、2日間排尿が無いということである。 この報せは、米国在住の人権活動家のスザンヌと一緒に活動しているシン・ユーナム氏からもたらされたものだが、シン氏は、こう締めくくっている。 「サポーターは訪れてはいるが、未だ誰も彼とともにハンストをやってはいない。ノルベルト!病気になるな!私たちは今もこれからも君が必要だ!」 韓国政府はどうなっているのか?金正日の「ミサイル実験に抗議する」人を痛めつけている。しかも、一人は北朝鮮の人間、一人はドイツ人、即ち韓国では外国人ということになるのだが、その外国人を排斥するようなおろかな行為に及んでいる。 フォラツエン氏は、1990年代末に北朝鮮に「国境無き医師団」の一員として入り、多くの患者を救い、そして将軍様から勲章まで貰った人物である。彼が、その特権を活かし垣間見た北朝鮮の実情に怒り、北朝鮮国内の人権侵害を批判、国外退去処分になった。その後も、世界に北朝鮮の人権侵害を訴え、金正日政権を批判し続けている医者である。そのフォラツエン氏を韓国政府は黙らせようとしている。韓国の同胞の人権を回復するために闘う医師を、同民族の韓国が庇護しない。何かまちがえてはいないか? 外国人であるフォラツエン氏が、命がけで北朝鮮の人民を救おうとしているのに、朝鮮総連の幹部たちは、同胞を見殺しにしているという矛盾を感じてしまう! 目覚めよ!総連の組織員よ! フォラツエン!頑張れ! 負けるな!フォラツエン! 何も出来ない自分に対し、怒りを覚える。 |
| 2006.7.19 「ついに、国内の北朝鮮関連企業にメスが入る!」 「政府は18日、北朝鮮のミサイル発射に対する経済制裁措置として、外国為替及び外国貿易法(外為法)に基づき、日本から北朝鮮への送金停止や、国内にある北朝鮮関連資産の凍結などの金融制裁を早急に実施する方針を固めた。・・・まず米国と連携して制裁措置を発動した上、関係国にも同調するよう働きかける。政府は、北朝鮮国内の口座や、北朝鮮関連企業が第三国に持つ口座への送金は許可制としたうえ、送金目的がミサイル・大量破壊兵器に関連していないことが明確なもの以外は、基本的に許可しない方針だ。金融資産の凍結については、北朝鮮政府関係者など、対象の精査を急ぐ」(読売新聞) 日本政府が本気になった証しと理解したい。これが実施されれば、今まで野放し状態であった「北朝鮮関連企業」の違法性が浮き彫りになるのは必至であろうし、これらに便宜供与していた政治家へのアプローチも始まっていくことを期待する。 わが国は、これまで「差別」という言葉によって、北朝鮮関連企業へのもろ甘の政策をとってきた。北朝鮮系在日商工人への課税問題しかり、万景峰によるミサイル部品運行の黙視、巨額の資金の流出の黙視等、独立国家とは思えないやり方であった。その現場に漸く、政府のメスが入るということは、拉致の実行犯や協力者が割り出せないできた警察への情報提供にもなろう。国内の工作員や協力者の摘発にもつながっていくことをも期待している。 拉致実行犯や協力者の摘発が即、拉致被害者の生存情報につながることは無いかもしれないが、少なくとも国内から拉致されている日本人や、在日の被害者の把握に寄与することは間違いない。今まで、沈黙を続けてきていた「やむなく協力せざるを得なかった在日の人たち」が、もっと声を上げる時期に来ている。もう、黙ってすごせるような状況ではない。今、告白すれば犯罪者としての、そしりを受けることは緩和されるだろう。しかし、摘発後に告白したとしても「犯罪者」として、国民の敵として、社会的地位さえ失いかねないことを知るべきだ。 ここにきて、民主党の動きがおかしくないか? 小沢代表が、「日本は強硬論を言う役割だけ」といったそうであるが、国難に際し、与党・野党関係なく、政府の足を引っ張る言動は如何なものか?今回の国連安保理での北朝鮮非難決議の採択に寄与したのは、話し合いでもなく、日本国家の毅然とした姿勢であることは間違いない。「日本外交として戦後初めて」と外務省幹部に言わしめた結果に、茶々を入れることなく、今後の対応に与野党が結束して対応していくことが必要ではなかろうか?北朝鮮政府に、一歩も引かないという一致した国家の姿勢を見せることこそが、北朝鮮の次なる暴挙を控えさせる圧力になる。ひいては、拉致問題の全面解決に向けて、日本の断固たる姿勢を見せ付けることによってこそ、早期の解決に繋がるものと信じるものである。 日本の国会議員は、社民党も共産党も含めて、「拉致被害者を傷つけるような行為は、決して許さない。被害者の保護をしていれば、今後の経済協力をすることができる」という発信をあらゆるパイプを使って、始動してもらいたいものだ。 |
| 2006.7.18 「チキンゲームに負けるわけにはいかない!」 北朝鮮非難決議が、全会一致で国連安保理で採択された45分後、北朝鮮の朴国連大使は、決議を拒否、強気の姿勢を崩さなかった。ボルトン米国国連大使にして、記録的と言わしめた北朝鮮の対応には、あきれてものも言えないのだろう。安保理に引き続き、サンクトペテルブルクで開催された「G8サミット」においても、議長総括として「北朝鮮のミサイル・核・拉致」に対する懸念が盛り込まれた。国際社会が、徐々に北朝鮮・金正日政権を追い詰めつつある。 今後、北朝鮮が国連の非難決議を受け入れるかどうかは不透明であるが、どちらにしても「北朝鮮問題=北朝鮮国内の人権蹂躙・虐殺、更に12カ国におよぶ拉致被害=」は、終結に向かいつつある。 国内では、政府が次なる制裁の準備に入った。日本の港では、北朝鮮船籍の入港に際し、拒否をする港湾も出てきている。自主的な国民による制裁も広がりを見せている。自治体の中には、金剛山歌劇団に対し、遺憾の意思を本国に伝えるようにという意志もみせたが、後援取り消しまではいかないようだ。 金剛山歌劇団は、朝鮮総連の下部組織に属し、総連の資金集めの団体といわれている。もちろん、団員に何等責任は無いわけだが、彼らを利用して資金集めをしている総連本部とその上部組織の朝鮮労働党に問題があるのである。総連本部では、自治体の指摘に対し、不快感を示したというが、北朝鮮本国のしている無法行為には、日本国内にいる在日を代表して、諫言を呈することも必要なのではないか?だからこそ、自治体も苦言を呈しているのだろう。片や、友好を口にして資金を集め(勿論ミサイルや核の開発費になるかもしれない)、片や、ミサイル発射で恫喝することは、常識として許される行為ではない。日本に住み、少しでも自由社会の恩恵を被っている総連の組織員だからこそ、考えなければならないのではないか? 今でも、北朝鮮のミサイル発射実験に対し、寛容に構え「体制や制作にこだわらずに困っている人を助けるのが人道支援」といっている。貴方の言う困っている人とは金正日その人ではないか?人民を虐殺し、飢えさせ、他国をミサイルで恫喝している張本人を助けるほど、我々はお人よしではない。 かつて、南アフリカのマンデラ氏は、「我々は国際社会が、南アに経済制裁をかけることを歓迎する。一時の苦しみを乗り越え、将来的な希望や自由を勝ちよるためならば、喜んで苦渋に耐えよう」といっていた。北朝鮮人民も現体制下の苦難を排除するために、制裁で体制変化することを望んでいるのではないか?証拠に脱北者の殆どが、金正日体制の変換を求めているし、金正日体制を憎んでいるではないか? 同胞を裏切る総連と、なぜか金正日を助けようとする日本の勢力に疑問を感じざるを得ない。 |
| 2006.7.17 「デモ参加のみなさん、お疲れ様でした。」 15日東京、17日福岡と連続して「国民大行進」と銘うって、被害者救出を訴えるために都心を、或いは博多の中心部を練り歩いた。暑さ厳しい中、参加いただいた方に感謝申し上げたい。また、お疲れ様と申し上げたい。なにはともあれ、何の事故もなく無事終了したことには、感謝申し上げる。この大行進のためにご尽力いただいた方にも、大きな感謝をしたい。 東京での行進は、草莽会の方の呼びかけに応え、多くの市民が「被害者家族だけの問題」ではなく、「国民一人一人の問題」として考え、行動しなくてはいけないというコンセプトの下に企画され、実現した。家族が一緒にいなくとも国民がやるべきことをやっていくという思いが嬉しく、この思いが全国各地に広がっていくことを願って止まない。 さて、今日未明、「国連での非難決議案」が採決された。日本政府が本来求めていた「国連憲章第7条」を削除した、しかし、拘束力を伴なうと解釈される英仏案に落ち着いたようだ。早期に国連安保理での全会一致の容での採決に一定の評価をしたい。勿論、制裁を視野にいれた制裁決議安が採決されることが望ましかったのだが、日本の外交政策として、安保理での北朝鮮非難決議というものが、明らかになったことは大きな前進であろう。 しかし、今回の採決時での中国の王国連大使の笑った顔を見て、どの国が大きな障害になっていくのかを実感した。 CNNでのニュースを見る限り、既にイスラエルとイスラムシーア派組織ヒズボラとの全面戦争が開始された。其の中で100人以上の犠牲者が出ているという報道を受けている安保理各国にとって、辺境北朝鮮のミサイル発射問題などは大きな問題ではない。というのが欧米諸国の主流と思われる。つまり、北東アジアの平和と自由の問題に一番責任を持たなければならないのは、日本であることを自覚しなくてはなるまい。多くの市民が犠牲になっているパレスチナを横目で見ながら、サンクトペテルブルクでは、世界の大国の首脳が一同に会し、笑顔で世界の情勢を話し合っている姿を見るにつけ、「事件は現場で起こっている」という某物語の決め台詞を思い出してしまった。 国連での会議もそうであるが、話し合いを続けているうちに尊い犠牲者が増え続けている現実を、国連の加盟国は考えるべきではないか?日本では国連至上主義の傾向が強いが、実際、国連が介入して紛争を解決できた事案があるのだろうか?話し合いの下に紛争前に解決できた事案があるのだろうか?「難民高等弁務官事務所」がありながら、命をかけて北朝鮮を脱北した人民を捕らえ、死地に強制送還している中国の姿勢を変えられない国連の組織は、今後機能するのだろうか?そろそろ、国連の存在意義を根本から考え直さねばなるまい。その国連の維持費の20%を負担しているのは日本である。拒否権をちらつかせている国は何%負担しているのか、の事実とともに知っておかなければなるまい。 各国は、己が国家の国益を考えて、エゴを通そうとする。それが現実的な考えである。国家としては当たり前なのである。日本も、国益を考えた外交政策、国連改革を提唱する必要があろう。「覇権主義」の中国から身を守るためにも、今後のわが国あり方を真剣に考えるときだ! |
| 2006.7.14 「制裁決議か?非難決議か?」 わが国がもっとも注意していかなければならないのは、大国中国の動向であろう。北朝鮮うんぬんより、韓国がどうしたよりも、中国の今後の動き方で「拉致問題」・「国家安全保障問題」が語られる。徒に、「嫌中流」をあおるつもりはない。冷静に中国の考え方を知っておくべきと考え、その上で我々がどうしていくのかを考えるべきである。 ここに、二冊の著書を紹介したい。一冊は『「日中友好」のまぼろし』(古森義久氏著)。もう一冊は「中国の核が世界を制す」(伊藤貫氏著)である。ワシントン在住の両氏から見える日中関係の危うさや、米国政府のアジア外交の基本政策が垣間見える。勿論、両氏の持論でもあり、偏った見方なのかもしれないが、このような現状であるということも考えながら、わが国の基本政策を練り直していかなければなるまい。 中国はよくも悪くも13億以上の人口を抱え、近年、経済発展を遂げつつある軍事大国の動向というものを見誤るととんでもないことになるので、日中友好の美名にだまされること無く冷静に見ていきたい。 昨日の唐家セン外交部長と北側国交相との会談の中で、唐家セン氏が「友人の日本の怒りは理解できる」という言葉を使っていたが、この人物は「止めなさい!」と靖国問題で、内政干渉そのものをやってきた人物であり、思うに「日本は友人ではなく、中国に仕える国」との認識を持つと考えるべきである。その人物から「友人」という言葉が飛び出した。一党独裁の政権内部の人間としては、北朝鮮制裁決議に持ち込みたくないから、日本の懐柔策として「友人」という震えのくる言葉を使ったのだろうか?中国4000年の篭絡の技を見くびってはいけないだろう。 日本政府には、最後まで「制裁決議」を求める姿勢を崩して欲しくない。今後、わが国は「拉致問題」でも「核・ミサイル問題」でも不退転の覚悟をもって処していく姿勢を、国内外に示しつつ、特に中国の人権問題に対する不誠実さを浮き彫りにし、北朝鮮政府への圧力をかけざるを得ない状況を作って貰いたい。 中国の影響は未だ、大きな力であることは確実だ。中国がライフラインを止めることにより、いよいよ北朝鮮・金正日が追い詰められることは確実だが、中国のペースでことが運ばれるとマイナスになってもプラスになることは無い。日本政府が、真剣に北朝鮮問題を考えるならば、中国の動向を警戒しながら、中国を動かすほどの圧力をかけていくべきであろう。 中国は、靖国問題を重要視しているわけではなく、反日思想の中で動いていることを忘れずに! |
| 2006.7.13 「資本主義者は自分の首を絞める紐をも売る!」 この言葉は、レーニンの言葉であるが正に的を得ているではないか!各地で北朝鮮船舶の入港拒否が起こっているが、ある日本海側の港では「カニなど水産物の入荷がなくなると経済に支障をきたす」との見解から、入港を今後も受け入れる見込みである。その水産物の利益は、北朝鮮軍が管轄し、北朝鮮軍の装備・人員の支配のために使用される。即ち、私たちのお金が、私たちを脅すミサイルの開発に使われている構図をどう理解しているのだろうか?先日、報道で「日本が買わなくとも、中国や韓国に売れるので痛くも痒くも無い」といっている場面を見たが、日本が買わなくなったら中国に安く買い叩かれることは自明の理である。実入りが少なくなると、ミサイル開発や食料の調達にも事欠くことになる。しかも、北朝鮮は毎年食糧不足に陥り、人民の食すものが無くなっているというのに、その食料となる水産物を取り上げるということは、非人道的行為ともなる。私たちは、北朝鮮からの水産物の代わりを早急に探すことを考えねばならない!北朝鮮が民主化し、人民のためになる体制になってから、大いに入荷することがいいのではないか? 同じように、中国や韓国も「テロ支援国家」とならないように気をつけたほうがいい。米国では毎年、テロ支援国家リストに北朝鮮の名を挙げているが、今後「テロ支援国」から「テロ国家」に格上げされる可能性さえある。その時に中国や韓国の現状では、米国から韓国・中国の名を「テロ支援国家」に指定される可能性さえあるではないか。そうなれば、米国の国内法により「世界銀行」等からの融資をする場合、必ず反対しなければならない。従って、韓国・中国経済に多大な打撃を与える。かつて、日本国もテロ支援国であった。北朝鮮に制限無くコメ支援し、万景峰の入港を許可し、ミサイル部品や軍関係の部品を送っていた。企業は挙って、日朝国交回復後の利権を得んがために、レインボーブリッジなど怪しげなNGOを通して、北朝鮮を擁護・支援してきた。メディアは平壌支局解説のために、北朝鮮政府のプロパガンダに協力してきた。漸く、北朝鮮の非道ぶりに気づき始めたようだが、すでにミサイルを配備されている現状では遅いというほか無い。 正に、「自分の首を絞める紐を売ってきた」わけである。 韓国・中国には、日本の轍を踏まぬように望みたい! |
| 2006.7.12 「精神障害でも起こしたのか?韓国政府!」 ここまで来ると哀れとしか言い様が無いかなぁ!昨日の韓国政府の対応には呆れざるを得ない。国際社会、とりわけ東北アジアの平和に対する脅威を及ぼす行為をしているのは、日本なのか?北朝鮮なのか? 独立国家として、わが国は防衛手段を持つことは自明の理ではないか?それに対し、日本は持つべきではないという批判は、日本を独立国家として認めないという表明だ。「何でん、かんでん」という言葉が鹿児島弁にはある。「何でも、かんでも」と同義語であるが、「何でん、かんでん」軍事大国への道に結びつけ、侵略精神として断罪する韓国政府には、うんざりする。まあ、朝鮮戦争で追い詰められ米国に助けて貰ったにもかかわらず、南北分断を米国政府の戦争介入のせいにして、仁川にあるマッカーサーの銅像を倒そうとした人たちであるから、世界の常識からは考えられない思考形態なのであろう。これは、北朝鮮も常識の通じない集団としては同族なのだが、ここまで民族性を披瀝してしまうと、今後の国際社会での発言権を失うことになりはしまいか?韓国国民がかわいそうになってしまった。本気で韓国は、世界を相手に戦うつもりなのか?以前、韓国国民へのアンケートと称して、韓国の若者の考え方として、「北朝鮮が米日と戦火を交える時は、北朝鮮とともに戦う」と言わしめたが、「拉致問題アワー」の中で洪先生に聞いたところ、「殆どの韓国人はそんなことは考えていない」と断じられた。今、韓国国内では、「ウリ党」率いる左翼と保守系の人たちとの厳しい戦いを繰り広げ、保守系が勝利しつつあることも言われていた。盧政権も長くはないだろうが、今、自由主義社会の足並みを乱すような発言は慎んでもらいたいものだ。イラクの時もそうであったが、変にかばう国が存在することが最悪のシナリオになる。ここは、一致して国際社会のルールを教えるためにもかばい立てはしてはいけない。ましてや、日本批判など笑止の選択であろう。 メディアの中には、中国に期待する論調もあるが、よく考えて貰いたい。中国は一党独裁の共産党支配であるということを。自由主義社会にいきる米・欧・日とは根本的に違う。従って、彼らは独自の利益のために動いている。自国の体制を維持するために動いているとすると、日米の強固な関係を苦々しく感じている。だからこそ、北朝鮮金正日政権の延命に手を貸してきた。北朝鮮人民の人権に思いを馳せず、人権蹂躙を続ける悪魔を擁護する政策をとり続けてきた。そんな中国に期待しすぎることは危険である。 北朝鮮の非難決議であれ、制裁決議であれ、もっと人権侵害の事実を掲げていくべきだ。悪魔に手を貸そうとする中国や韓国が反対できないようにするためにも、わが国は、北朝鮮の人権問題も含め、制裁決議を提出していることを強調すべきではないか?韓国にも、中国(マカオ)にも拉致被害者がいて、彼らを救出するためにも制裁決議が必要との観点からせめていけば、拒否権を行使したり、反対表明をすることは、人権に反対する異常な国家として浮き彫りになり、世界中の顰蹙を買うことを認識させることが必要だ。 |
| 2006.7.11 「現実的な対応だろうが・・・・。」 今回の採決延期は、中国政府が動いている今、他の安全保障理事国の理解を得られないと判断してのものであろう。それほど、中国政府の切り崩し政策が急であり、功を奏したものであろう。日本政府が、「時間が過ぎればそれだけ切り崩し工作が進む」といっていたように、難しくなるかもしれない。中国の老獪さは4000年の歴史から学んできたものであろうから、日本としても充分対処すべきことである。 今のところ、日本政府の姿勢は「議長声明ではなく、採決」といっているので、このまま姿勢を崩すべきではない。中朝の話し合いの中で、北朝鮮が求めることは、米国による体制保障と金融制裁の解除だろう。中国からは、ミサイル開発と発射実験の凍結、更に無条件での六者協議への参加と見られる。米国は、体制保障に関しては昨年の「共同声明」のなかで謳われているので、確認するだけであろうが、金融制裁については譲ることはない。とすると、中国がほかに提示しそうなことは、日本政府が課している制裁の解除を引き合いに出すことが考えられる。日本の制裁解除を口実に北朝鮮を六者協議に復帰させる。北朝鮮の面子はその点で立てることが出来る。とにかく日本は「六者協議の再開を邪魔するのかといえば、容易に応じる」とか何とか言って、北朝鮮の六者協議への復帰を達成し、ホスト国としての面子を立てることも出来る。北朝鮮はもともと、駄々をこねただけだから、問題が大きくなって引っ込みがつかなくなっているので、中国の申し入れに飛びつくことだろう。さて、日本政府は如何出る? 中国の王国連大使が、「日本が議決案を変更すれば、賛成もありうる」といっているらしいが、私も王大使の言葉に賛成である。 今回の議決案には、拉致問題が記入されていない。イラクの制裁決議には、クウエート人拉致も入れて、制裁決議をしていることを忘れていないか?イラクの大量破壊兵器だけではなく、人権問題も含めて非難し制裁決議を求めたものだった。日本政府も北朝鮮の核・ミサイル・拉致を包括的に解決するといっているのであるならば、千載一遇の機会である今、国連の制裁決議案に北朝鮮の人権侵害を訴える「拉致問題」を盛り込むべきではないか?是非、再考、書き換えをして欲しい。それとも独立国としては、拉致されても30年近く放置していることを国連の公式文書に残したくないのかな?とにかく、人権問題をセットとして出すことによって、中国が拒否した場合の問題点として、中国の人権への考え方を責めることも出来る。人権のない国だから、人権について興味がないのか?とせめていけるではないか?そう簡単にもいかないだろうが、人権でももっと責めるべきだ。 7月5日のあの日、万景峰の入港する日とも重なったのだが、米国の独立記念日に発射しなければならない。まあ、日本政府は万景峰の入港禁止などという措置はとらない。とったとしても、又脅せば如何にでもなる。そこまで考えていたのかもしれない! これ以上、国家としての品格を貶めぬよう、毅然とした姿勢を貫き、拉致被害者の救出に結び付けて欲しい! |
| 2006.7.10 「もう、止めないか!物証探し!」 先週より、日本の報道陣に示された「めぐみさんが埋葬されたという嘘のはなし」に付き合って、映像が流されている。病院の副院長と称する人物が出てきて、人間一人支えきれない松を示して、この木で首を吊ったといっていると報道しているが、明らかに嘘とわかる話を垂れ流して、それを見る家族の心を乱しているとは思わないかなぁ〜。勿論、北朝鮮の嘘を突きつけるということも必要なのかもしれないが、映像が流されるとそれだけで、めぐみさんの嘘の死を信じてしまう人がいるかもしれない。人は皆、忙しい生活の中でTV報道を見る。つい、「墓の跡」とかいう言葉を聞いただけで、そのほかを聞き逃す人もいる。結果、死亡が一人歩きする恐れがある。そのような画を見せることよりも、現地において説明している院長が本物かどうかの追求をしているのだろうか?又、火葬場といわれる施設の職員と称する人間に何故、建築物の中を見せるように迫らなかったのであろうか?あの火葬場は、「松木薫さんの遺骨を保管していた場所」と同じである。さほど大きな施設でもない建物に、火葬場と納骨堂が混在しているということだが、納骨堂も確認して欲しかった。以前、「調査委員会の委員長と称する」人物が出てきていたが、あの人物の胡散臭さも未だ払拭できていない。こんな、分けの判らない人間の言葉を検証もなしに、国民に伝える手法は解せない。まぁ、北朝鮮の発表しているすべてが信用できないし、検証できないのであるから仕方がないかもしれないが、いい加減「死亡の物証探し」は止めないかなぁ。平壌に入った記者は、今まで拉致問題に関して取材をしたことのある記者が入っているかというとそうでもないらしい。少なくとも、私の知る限り見たことのない記者が、現地取材報道に出てきている。彼らは、拉致についてそう多くは知らないから、質問も出来ないだろう。今後は、このような取材に応ずることなく、日本人には全く納得できる説明ではなく、全員の生存を前提に取材をし、時には北朝鮮政府を厳しく追及する姿勢を見せて貰いたいものだ。必ず、「めぐみさんたちを傷つけるようなことをしたら、日本人は許さない!」ということを突きつけてきてもらいたい。宋イルボの不遜な態度に、どちらが不当行為なのかを突きつけて貰いたい。 しかし、片やミサイルを撃ち、同日には金英男氏の会見を実施するところに、北朝鮮の弱さが垣間見えるのではないか?普通、ミサイルを撃ち、制裁の発動を受けて会見の中止になってもおかしくないのに、会見をしっかりやっている北朝鮮政府には理解に苦しむことがあるが、それこそが北朝鮮政府の弱さと捉える。発射はしたけれど、日本とは対話をするつもりだから、制裁はしないでというメッセージかもしれない。これも健勝のできないものだが。悪戯をしてごめんなさい、でもそんなに怒らないで!というメッセージかもしれない。 日本国政府は、大人の行動として駄々をこねる幼子をしつけるためにも、きっちりと制裁をかけていかなければならない。国際ルールを教えてあげるためにも、悪戯でもやってはいけないことをやった場合、厳しい制裁を受けるのだということを!そして、世界中の国々が北朝鮮に躾を施していかない限り、これからの平和は得られまい。 |
| 2006.7.9 「間違えました、済みません!」 昨日書いた本文中に誤りがあった。金英男氏が写っていたのは、蓮池薫氏の家族が写っていた画の片隅だった。遠くに小さく写る後姿のめぐみさんと、其の後ろに控える後姿の金英男氏の姿であり、髪の毛の量までは判別が難しい。これは、はっきりと私のあやまりであった。間違った憶測でものを言ってはいけないので、素直に謝りたいと思う。が、あの写真等には違和感を持っていることは変わらない。昨日の夜に、ある記者から疑問を投げかけられた、「増元さん、あの写真に違和感はありませんか?」私は、素直に疑問を言ったところ、「実は、ある人から『凱旋門の写真で、あのアングルから記念写真が撮れるものか?疑問がある』といわれている」そうである。憶測ではあるが、私もやはりおかしいとだけ、言っておきたい。 宗イルボの会見は酷い物である。自分たちの非を完全意正当化し、日本を恫喝する行為にはしった。まぁ、宗イルボも自分の対日政策の失敗で、今後の金正日体制の中での立場が危うくなるのだから必死であろう。だからこそ、迫力ある脅しになっていくのだろうが、日本人はもはや脅しには屈しない。しかし、北朝鮮はまだ、わかっていないんだな!これまでの「恫喝外交は、もはや通じない」ということを!今後、厳しい制裁が待つことになろう。もし、北朝鮮が次の物理的行為を起こした際に、北朝鮮・金正日政権の破滅になることを言っておかなければなるまい。 今、日本周辺には、日本国の保有するイージス艦4隻と米国のイージス艦7隻が取り巻き、北朝鮮のミサイルに対する警戒をしている。さらに、もう直ぐ米国のイージス艦が1隻加わるが、これは米国にも3隻しかいない「ミサイル迎撃可能」なイージス艦である。それほど、日米の協力体制は確固たるものがある。又、安易に日本へミサイルを撃ち込んだ場合、在日米軍への攻撃とみなされ、直ちに8000発のトマホーク、そのほかスカッド等爆撃がなされる。しかも今、ピンポイントでの爆撃可能という高度なテクニックをもつ時代である。必ずや、金正日政権の中枢に届くのである。そこまで、追い込む行為を愚かな金正日政権は選択するのか?私は出来ないと思うが、それでも万全の体制は整えておかねばなるまいし、わが国は北朝鮮の恫喝に怯えてはならない!怯えて、妥協することこそ、北朝鮮の術中にはまる行為である。 今まで、自主防衛に関して配備が遅れた責任は否めないが、日本は今後「自主防衛網」の充実を図らねばなるまい。 |
| 2006.7.7 「不自然さが目立つ写真」 昨日新たに提示された写真を見て、最初に何か違和感をもってしまう。特にヘギョンちゃんの誕生日の写真である。背景と2人の姿の間に一体感が感じられない。特に、金英男氏の髪の毛がふさふさしている点である。あの髪の毛の写り方は、何か葬式写真の修整後の不自然な感じがある。更に、ヘギョンちゃんの一歳の誕生日時の写真とすると1987年頃であろう。が、曽我さん親子の海水浴の写真を思い出して欲しい。後方に写るめぐみさん家族の夫といわれた人物の額は既に、後退していたはずだ。一緒に写っている曽我さんの娘さん(美加さん)の年齢から察すると、ほぼ同時期であろうと思うのであるが、髪の毛の量が違いすぎるのではないか?私は年齢相応に後退してきたもので、若くして後退するスピードが想像できないのであるが、1年や2年でこれほど違うようには思えない。北朝鮮にとって、金英男氏の髪の毛はふさふさして若さを強調しなければならなかったとしか考えられない。 凱旋門での写真に関しては、遠近感の点で不自然さを感じる。特に凱旋門と英男氏の姿の境のラインは不自然である。この背景と人物の境のラインの違和感は、白頭山での親子の写真でも感じた。北朝鮮の人間にとって聖地といわれ、一般人のなかなか入れないところでの写真ということで、特別待遇を受けていたという印象を与えるために出してきたものであろう。しかし、当時のめぐみさん家族は単なる拉致被害者の家族であり、蓮池薫さんの言っていたことが真実とすると、簡単に入っていける場所ではないはずだ。めぐみさん家族が、特別待遇を受ける理由や時期を考えると首を傾けざるを得ない。 これらの写真もコピーであろうから、正確な検証は出来まいが、構図そのほかから専門家の意見も聞いてみたい。 会見の内容は茶番であるから、検証する必要もないと思うのだが、ヘギョンちゃんの言葉として言わせた言葉で許せないのは「本当に孫娘に会いたければ、こちらへきてください」と、訪朝しない横田夫妻を恫喝している点だ。これは、罪を犯した北朝鮮が完全に開き直った言葉ではないか!本来ならば、北朝鮮政府が拉致した被害者を丁重に帰すべきところを、「本当に」という言葉をつけて、会えないのは横田夫妻の責任とでも言いたげな責任転嫁の言葉であり、孫娘の処遇に関しては北朝鮮政府がすべての権限を持つという人質をとって脅している言葉ではないか?このような言葉をヘギョンちゃんの口を借りて言わせている北の蛮行に対し、非常な怒りを感じる! しかし、いい加減メディアもわかんないかなぁ〜!何回もこんな茶番を見せられ苦痛に耐えなければならない家族の心情を!ヘギョンさんの言葉として、聞かされる早紀江さんの苦痛を考えないのかなぁ〜。芝居とは言え、涙を流させられたヘギョンさんの顔を見せられるのはつらい。私がこの涙を芝居と談じるのは、この言葉を聞いて涙を見せた金英男氏の姿からだ。28年ぶりに再会した母親の前ですら、涙を見せなかった金英男氏が、日本で「涙を流さない」と批判されて以来、たびたび涙を見せるようになった金英男氏の姿を見てからだ。あまりにも酷すぎる姿ではないか?金英男氏も苦しみを抱える拉致被害者である。そんな彼に何回も芝居をさせる北朝鮮。そして、その芝居を撮り続けるメディア。納得がいかない。 あるメディアは非情にも「今回もめぐみさんの死を裏付ける物証は示されませんでした」といっていた。その後に「だから、生きていると考える」という言葉をつけるのであれば、まだ納得できる(これも心情としては嫌なのだが・・)。しかし、平壌の特派員は最初の言葉を言い放つだけだった。貴方たちは、めぐみさんの死を決定付けるものを取材に平壌に入っているのか? ふざけるな! |
| 2006.7.6 「北朝鮮に過ちを認めさせるために」 国連安保理での緊急理事会が開かれ、本日、午前の非公式協議後実務者協議を行い、日本は弾道ミサイル発射を非難し、制裁措置として北朝鮮の大量破壊兵器開発につながる資金や物資、技術の移転阻止を国連加盟国に義務付ける安保理決議案を提示した。が、やはり中露が拘束力のない「議長声明」の採択にすべきという、北朝鮮擁護の姿勢を示した。 これは、1998年の「テポドン1号発射実験」の際に発せられた声明と同等のもの、ということであるが、イエローカードも2枚累積するとレッドカードになることを忘れていないか?国際社会の平和に影響を与える行為に対しては、毅然とした制裁を課していかないと、何回も過ちを繰り返していこう。世界の秩序を乱すものに、何等拘束をしていけないのであるならば、国連の存在意義が問われるものではないか? 今、暴走している北朝鮮政府に、ミサイル発射が国際秩序に反する行為であることを理解させるためには、厳しい制裁を課すことだけである。世界中の国々が声をそろえて非難の声をあげていくべきだ。北朝鮮政府は、大量破壊兵器の問題だけではなく昨年決議された「人権問題」でも、総会での決議がなされているではないか?再三の「人権非難決議」にもかかわらず、一向に改めようとしない北朝鮮政府の愚行を抑止できないのであれば、国連などいらない。もう一度、何故国連が存在するのか?ロシアと中国は国連の常任理事国として、その責務を果たせないのであれば辞任すべきだ。 イラクの問題でもそうであったが、フセインを擁護する声が少しでもあったから、フセインが米国の決意を読み取ることが出来なかったのである。フランスやドイツが最後には、武力制裁を抑止し、政権の維持と自身の保護をしてくれるという淡い期待を抱いたからではないのか?あの時、すべての国が警告を発していれば不幸な戦争は起こらずにすんだかもしれない。北朝鮮政府はイランほど豊かな国ではない。人民も金政権にうんざりしている状況だ。そのような悪魔の政権を何故、擁護するのか? ロシアや中国が、悪魔にシンパシーを感じ、拒否権を行使するなら、それは平和に反する行為として、歴史に糾弾されるであろう。 日本政府の制裁発動は、自国の安全保障のためにも当然の措置である。 日本はこれまで、主権を侵されて国民を拉致され、領土を奪われ、又、不当に占拠されても、何の声も発してこなかった国である。今、ようやく普通の国の道を歩み始めたといえる。だが、日本嫌いの党のために、完全な安全保障のためのスキルを放棄してきたために、充分な防衛体制をとっていない。国民を守れる体制になっていなかった。この責任は誰がとるのであろう。既に、10年以上も前に、日本全土にとどくノドンを配備された時に、防衛のためのスキルを身につけておくべきではなかったのか? これ以上後手に回って、国民を捨てるようなことがあってはならない! |
| 2006.7.5 「金王朝の崩壊が始まる!」 北朝鮮が本日未明、ミサイルを発射した。しかし、6発も撃つかなぁ〜。何が目的なのかわからない。ましてや、7月4日「独立記念日」で祝賀ムードの米国に対し挑戦するかのような日に。金正日政権は、この行為が自殺行為であることが理解できなかったらしい。米国ブッシュ大統領の性格からして、この挑発行為は許しがたいものであろう。米国の姿勢はいっそう圧力の方向へ傾くであろうことが容易に判断できる。今後、金融制裁の更なる強化を図っていくことが考えられる。日本政府は、制裁の発動を宣言していたのだから、制裁のほうへ傾くことがわかっていたはずである。然るに、発射した。国際社会への挑戦でもある行為は、必ずや金王朝の崩壊への序章になるであろう。 しかし、今回も政府は「テポドン発射が平壌宣言違反」として制裁の発動を通達したにすぎない。ここに到っても、拉致問題の全面解決を謳って制裁の発動をしていない。日本政府にとっては、拉致被害者の奪還は優先事項ではなかったという証明がなされたわけだ。非常にさびしい思いをしている。これからでも遅くない「拉致問題の全面解決がない限り、今回の制裁を解除するつもりはない」と発信して貰いたい。このまま、核・ミサイルで拉致問題が矮小化されないためにも、日本政府は意思を発するべきだ。 今回のミサイル発射が拉致問題に及ぼす影響は、プラスとマイナスの両方を併せ持つ。 プラスの面は、これで日本国内の制裁への機運が更に大きくなること。又、融和政策をとってきた韓国政府に対する批判が、韓国国民の間から湧き上ること。拉致を隠蔽しようとした韓国政府に対し、韓国国民がミサイル発射と同時に、韓国国民の幻想を打ち砕き、親北勢力への大きなうねりとなって向かっていくであろう。 マイナスは、制裁の発動半年間でミサイル問題が決着して、日本国民が「良かった、良かった」として、拉致の問題を忘れてしまい「やはり北朝鮮を刺激してはならない」という弱気な面があらわれる危惧があること、である。日本国民には、絶対に忘れて欲しくない。拉致被害者の救出を求める声を! ミサイル問題の発射に隠れて、見過ごしてはいけないことがある。フジTVの対応だ。フジTVは、先の金英男氏家族の面会会場にいた2人を、安明進氏の証言をとり監視員と報じたが、北朝鮮統一部から批判を受け、報道を誤りと認め謝罪したようだ。金英男氏の会見を見てもわかるように、嘘のシナリオを押しとおそうとする北朝鮮政府の言うことを信じ、安氏の証言を間違いと断じたのである。これまで、安氏の証言があり「めぐみさんの拉致」が明らかになった経緯を無視し、安氏がうそつきと断じたのである。これは安氏に対する大いなる侮辱であり、北朝鮮に阿る姿勢ではないか?安氏の人権を如何考えているのであろう。 何故、フジTVがこのような行為に走ったのか?想像するに容易な事象が一つ思い浮かぶ。当初、明日行われる「金英男氏の会見」への参加報道社の一員ではなかったフジTVが、急遽参加できるようになり平壌入りした。ここから窺い知れるのは、会見への参加を認めて貰えるように、北朝鮮の抗議を受け入れざるを得なかったということではないか?もし、私の想像が間違いではなかったら、フジTVは金氏の会見の正しい報道が出来るのであろうか?北朝鮮政府の意向に逆らってでも正しい報道をしていけるというのか?取材したいという気持ちはわからないでもないが、筋を曲げて、人権を無視して迎合することはあってはならない! |
| 2006.7.4 「平壌入りする報道」 今日(4日)、NHK,TBS,TV東京、朝日新聞、共同新聞、読売新聞の6社が平壌入りしたという情報が入った。昨日から、数社という話があり、何処の社か判明したのが本日である。これらの社が「金英男氏の記者会見」に出席するということだ。次々に仕掛けてくる北朝鮮政府。前回の金剛山での会見が失敗であったと知るや、即座に次の手に打って出た。仕掛けが早い。日本政府にも見習って欲しい一面ではある。我々には座して、笑いながら待っている猶予はない! とにかく、今回の北朝鮮政府の反応の早さには、金英男氏の出現から家族の面会までの演出の成果を、執拗にウオッチしている日本国内の工作員や総連関係者の姿が見え隠れする。先の面会で、金英男氏の時計や服が体にあっていないという報道がなされるや、翌日には修正してきた。涙がないといえば、最後の別れの場面で涙を流させる。めぐみさんの幼い時の怪我を否定すると、交通事故だったと言わせる。驚くほどの反応のよさではないか?それだけ、日本の世論を意識した姿勢が見えるが、そんなに「拉致問題の終結」を急ぐ理由は明白である。 先のテポドン騒動もそうであるが、米国の金融制裁によって追い詰められた北朝鮮政府の必死な姿が垣間見える。だからこそ、韓国人拉致を認めることは出来ないし、日本人拉致は終結させねばならないのだ。それにしても、今後拉致問題をうやむやにして過ごせると考えているとしたら、北朝鮮政府は大きな過ちを犯すことになろう。米国の姿勢はブッシュ政権の目的とも合致し、人権という視点から米国は今後も圧力を強めていく。北朝鮮の宗主国である中国さえも、日米協力して圧力をかけていく方向になっている。これ以上の引き伸ばしは、北朝鮮にとっての命取りになることを自覚しなければなるまい。 こういう状況の中での報道各社の平壌入りである。会見を聞きにいくことに対して(本当は言いたいことはある)、注文だけはつけておきたい。金剛山のときのような会見であったら、拒否をして帰ってくる勇気を持ってもらいたい。会見にならない会見を取材し、報道したとしたら、その時点で報道の生地が問われることになるからだ。やるのであれば、厳しい質問にも答えて貰おうではないか?嘘を続けることは極めて困難なものだ。先の会見でもそうであったが、嘘を重ねると嘘が鮮明に見えてくる。だから、金英男氏にしゃべらせる意味はあるだろうが、それが北の政治ショーに使われたら、日本の報道の姿勢さえ問われることになる。意味のない会見で、北朝鮮のプロパガンダに徹しているものなら無視する必要もあるだろう事を考慮して、取材してもらいたい。社会の木鐸と称する報道に、報道の目的を、報道の意義を思い出して欲しいと思う。 いまこそペンの力を発揮すべきときであることを自覚して取材を敢行すべきだ。ゆめゆめ「支局をおきたい」ために北朝鮮政府のプロパガンダの一端を担ってはならない。日本国民は冷徹な視線で注視していることを忘れてはならない! |
| 2006.7.3 「ヘギョンちゃんでいいんじゃない!」 金英男氏の会見中に発表された「ヘギョンは通り名で、本名はウンギョン」を受けて、各報道が「ヘギョンちゃん」から「ウンギョンさん」への改名を進めている。しかし、その報道も金英男氏の会見は嘘だらけと断じているのに、名前の部分だけ真実との見解を示しているのが不可解なのだ。元々、ヘギョンという名も偽名であったということからウンギョンという名が本名とどうして言えるのだろう?嘘を言わされている英男氏の口から本名という発表だけを信じていっせいに呼び方を変えていいのだろうか? 30日の日、記者会見を待つ横田さんたちと話してみた。「これから、ウンギョンちゃんと呼ぶのですか?」と、そうすると「そうですね〜。困っちゃうね〜。」という言葉が返ってきた。そうなのだ!今までヘギョンちゃんと呼んでいた子を急にウンギョンと言い換える根拠が見つからないのだ。元来、横田夫妻は蓮池薫氏から「ヘギョンちゃんの本名はウンギョン」と聞いていたにもかかわらず、これまで「ヘギョンちゃん」と呼んでいた。マスコミへの対策もあったであろうが、そこに孫の名前への疑義を持っていたからではないのか?報道としては確認できないものだから、金英男氏本人の言うことを根拠に事実として認めてしまったのだろうが、私は、金英男氏の言っていることを否定している立場から、名前だけ事実と認めることはしない。北朝鮮政府の出した発表にこちらが右往左往することはないのだから。そして、私たちは今回の会見のすべてを信じられないという姿勢を見せるためにも、今後もヘギョンさんと呼んでいこうと思う。まぁ〜、本当の事実が判明するまで、通り名といっている以上、ヘギョンさんと呼んでもいいのだろうし、日本に帰国した際(金英男氏が再婚している以上、めぐみさんと一緒に日本へ在住することがいいのだと思う)、和名を正式に決めてから改名しても遅くはあるまい。 先週末は、「金英男氏の会見」の検証を各報道でやっていた。いろいろな角度から検証していたものもあったが、一番面白いと思ったのは、会見中の英男氏の声を分析し、心の揺れを表して、興奮状態の兆候を読み取っていたものがあった。こういう金の使い方には、感謝したい。家族会にも救う会にも出来ないことだから。その中で、金氏の発言で明らかに動揺が見られる箇所は、1.拉致ではない。2.めぐみさんは自殺。という点であった。これはおそらく「嘘発見器」と同様の手法と思うのだが、近く日本の報道が平壌に入り、宋イルボとの会見をするということだが、金氏もそこに登場する可能性がある。そこで、金氏に「ウソ発見器」を装着しての会見を希望してみては如何だろう。まず実現不可能だが。しかし、又、北朝鮮政府の嘘を何回も聞かされるこちらの身にもなって欲しい。「はらわたが煮えくり返る」ほどの怒りを覚える会見を何回も聞き続けていくと健康障害を起こしてしまう。横田夫妻の健康を考えると、北朝鮮政府の談話を無視し、追及の言葉を投げかけて欲しいものだ。出来るのかな?日本の報道者に、それが! この4年間、いや私たちは10年にも及ぶ長い期間、常に北朝鮮政府の欺瞞と恫喝にさらされてきた。そのたびに怒り、空しさを覚え、カリカリしてきた。その間、日本政府はそれに対して、一つ一つ検証し時間を費やしてきた。そして、後手後手に回ってきた感は否めない。もうそろそろ、この構図を打破する時期に来ているのではないか?米国が金融制裁したように、日本政府もこちらから仕掛けていく時期ではないのか?外相の決断を請う。 小泉総理は「制裁をすると対話が途絶える」といっているが、米国の金融制裁に対して、「北朝鮮政府は対話をして欲しい!」というシグナルを送り続けているではないか。日本政府も決断すべき時期に来ている。 |
| 2006.6.30 「茶番だな!」 もう少し賢い言い方があるだろうに、南北政府が仕組んだ壮大(?)な計画の下になされた今回の面会にしてはお粗末過ぎないか。日本では、誰しもが想像していた域を脱しない話ではないか。先ず、拉致ではなく救助だった。ンな、あほな! 北朝鮮政府は、現時点にもいても「韓国人拉致」に関しては認めていないので、どういう言い訳をしてくるかと思って楽しみにしていたのだが、あまりに稚拙な詳細な説明で「救助」を主張している。誰が考えたって、ありえない話だ。漂浪して沖にでてしまい、遭難覚悟の死を覚悟、緊張して意識が朦朧としているところに救助の船。何故、そこにいるのか不思議な北朝鮮の船に乗っていったら南浦だった。北の人たちは親切で優しくて、居心地が良いので定住することにした。帰っても実家は貧しいし、楽園の北朝鮮で勉強した後、戻ればいいと思っていたらいつの間にか28年が過ぎていた。今現在は党の特殊任務についていて裕福な暮らしをしているということだが、人間成功し、財を成したら貧しい母を呼び寄せるだろう。そんなにいい国なら母に手紙を書いて、貧しい暮らしをする母の面倒を見たいというのが人間だろう。それが、今回のDNA鑑定の結果が出るまで沈黙を守り、一昨年の日本代表団には偽名まで使用し、存在を隠した理由は何だろう?かわいそうなのはごろつきにされた金英男の友人たちであり、貧しいといわれた実家の母ではないか?言わされているとはいえ酷すぎる話だ。 めぐみさんの話も想定内である。相変わらず、自殺説を滔々と述べ、死亡を確定させようとした。が、三号庁舎も「拉致ではない」理由をひねり出すことに汲々で、94年死亡を最初93年死亡といってしまった言い訳までは考え付かなかったのか、記者会見では多くを語れなかった。鬱病から自殺への流れを維持するために、子供時代の頭部の大怪我の話まで持ち出した。しかも、横田夫妻が聞けば直ぐに判明するうその話を持ち出した。最後には、開き直った姿勢での「私の家系にはうそつきはいない」といって、日本政府や横田家の誹謗中傷を行った。「金・チョルス」という嘘を平気で言ったのは忘れたのか? ただ、今回の証言の中でひっかかるのは「めぐみさんの子供時代の大怪我」に言及したことだ。何処から仕入れた話なのだろう?横田夫妻も忘れていたような「子供時代の怪我」を言えるのはめぐみさん本人でしかない。金正日が拉致を認めてから4年、今までにもいう機会があったにもかかわらず、今回初めてこの話を持ち出した。 今回の茶番劇、何が目的化は明らかだ。DNA鑑定で明らかになった「韓国人拉致」に、沸騰しそうな韓国国内世論を抑えるため、北朝鮮としては出してはいけない「金英男氏」を出さざるを得なかった北朝鮮が、この機会に日本人拉致も終結させなきゃ、自分の地位が危ういところまでたたされた北朝鮮政府が、日米の首脳会談の最中に「人道的見せ場」を演出し、北朝鮮のプロパガンダにしたいとしたものだ。しかし、嘘の上に嘘を重ねて話をすると必ずどこかに破綻が生ずるものだ。結果として、映像に出る金英男氏の嘘で、彼らの目的は頓挫してしまった。最後ヘギョンちゃんが会見に出てこなかったことは良かったと思う。幼いヘギョンちゃんが、-母親のことで嘘を言わなくてはならない状況を見る横田夫妻の苦悩がなかっただけ良かった。 |
| 2006.6.29 「奇妙な面会」 金英男氏家族の28年ぶりの面会に不自然さを感じたのは、私だけではないらしい。皆が口をそろえて、涙を出さない金英男氏を不信に思ったようだ。私自身、最初にその映像を見た時に、終始笑顔で接する金英男氏を自分に置き換え、私だったらあのように笑顔で姉にあっていることは出来ないだろうと思っていたから。先ず、最初に「ごめん!」と言って泣き崩れることは間違いないと思っているから。28年の不在に対して何の感情も持たずに面会は出来ないだろうと思ったから。 金英男氏は、自分の北朝鮮在住という不可思議な事象にどのような理由をつけてくるのだろうか?三号庁舎の担当者の頭の程度がうかがい知れることになる。 それにしても金英男氏は、たまたまヘギョンちゃんの父親の可能性の高いといういわば「宝くじ」に当たったような幸運があり、家族との再会を果たしたのだが、同時期に拉致されていったほかの4人の高校生の家族は、この面会を如何見ているのか?「なぜ、ヘギョンちゃんの父親でなかったのか?父親であってくれれば私たちも崔桂月さんのように、息子に会えることができたのに」と思っているのではないだろうか?日本の拉致被害者「横田めぐみさん」の家族だから、特別待遇を受け、存在を明らかにし、家族との面会を許可されたのであるから、他の家族にとってはたまらないのではないか?まして、韓国人拉致問題が、この面会で幕引きをされてしまっては、残された家族は悲惨な思いを抱き続けなければならない。 南北統一がなされれば、・・・・・。そんなことはありえない。 韓国国民の多くは、世界最貧国の北朝鮮を抱えることは、韓国の経済事情では無理であることを充分知っている。だからこそ、崩壊をさせないよう「生かさず、殺さず」の支援を続けているのである。金正日体制がそのままでの南北統一などできっこないのは明白なのだから。 今日の金英男氏の会見を注意深くみてみたい! |
| 2006.6.26 「ここまでいくとお人よしではすまされない!」 TBSの「報道特集」で明らかになった事実を、日本人は如何思うのだろう?北朝鮮のミサイル部品の100%が日本製であり、それが万景峰で運ばれていたということだ。これは、北朝鮮労働党という集団を知っている人には既に常識であったが、一般の人にはまだそれほど浸透していなかった事実であろう。日本人の一部や総連系の人々が口を揃えて声高に言っていた「万景峰号は人道・友好の船」という隠れ蓑の下で、世界の平和を脅かすミサイル製作のための重要な役割をしていた「大型工作船」であったということだ。そして、差別という言葉で充分な税関検査や入国検査をさせてこなかった総連関係者が、北朝鮮という悪魔に送っていたのが、日本を狙うミサイル部品であり、その製作費となる現金であった。日本人は、日本人で自分の首を絞める道具を笑って殺人者に手渡していた日本という国。自分たちの住む日本の領土を破壊するミサイルのために、違法で稼いだお金を送金していた朝鮮総連。どちらもどちらではあるが、日本人が一番愚かなのではないか? いい加減目覚める必要があろう。一事が万事、北朝鮮という集団に友好という言葉は通じないし、金正日政権に在日朝鮮人の忠誠心は通じないということを。 いままで言われてきた総連の違法を挙げてみる。 国税との取引で、在日総連系の商工人の課税は朝鮮総連を通さなければならない。つまり、課税額が総連の意見を聞かなければ決められないということであった。当然国税当局は否定しているが、総連の機関紙にかかれたこともあるので噂だけではすまない。 破綻した総連系の銀行から北朝鮮政権に対し、不正送金が行われ、大きな負債額を生じた。それを補填したのは日本政府であり、国民である。その補填には公的資金導入(1億4000万ほど)がなされた。即ち私たちが納めた税金が、北朝鮮のミサイル開発や核開発につぎ込まれていった。 日本は自分の金で、自分の技術で自国を滅ぼす武器を笑顔で渡していたということだ。 政・官・財の愚かな人たちの行為が日本を危機に陥れ、我々の家族の生命に危機をもたらした。財界人は我々が選んだわけではないが、政治家は選良と言われ、我々が選出した議員たちだ。如何考えても愚かな国民といわざるを得ない。政治への外交への無関心が生んだわが国の危機である。 |
| 2006.6.24 「平壌宣言違反をしようとしていても入ってくる万景峰92」 あまりにも厚顔無恥ではないか!片や、「テポドン発射準備」を進めながら、片や「友好・人道の船」という名目で新潟市に万景峰の入港許可を要請している政権とは、二枚舌のしたたかさではないか!それに対して、毅然と入港拒否を宣言できないわが国というのは?二枚舌のしたたかな国と変わらぬ恥を知らない国家と成り果ててしまったのか? 入港前々日、新潟港湾は「万景峰92」の入港許可を直ぐには出さなかった。理由は、テポドン発射問題を抱える国の船を受け入れがたいというものであった。しかし、前日には入港許可を与えてしまった。何故?テポドン発射準備を解除したわけでも、恫喝外交をやめたわけでもないのに、入港許可を与えたということは「テポドン発射」を許容するというメッセージを与えてしまうことになるのではないか?全く信じられない行為である。世界中のどの国がミサイル開発を続ける「テロ国家」に譲歩し、友好的に迎えるというのだろう。世界に向かってもわが国は恥の上塗りをしてしまったのではないか? もともと、北朝鮮政府がテポドンを発射するという行為に及べば、あの政権が崩壊へ導かれることは明らかなだけに、金正日も安易には発射できないと思っていたが、今日になっても発射できないというのは、最初から恫喝のためだけに見せかけの発射準備をしていたとしか思えない。なぜなら、多くの専門家が言うように、燃料を注入したら「発射する」か「燃焼実験」をするしか選択肢がない。燃焼実験をするには、北朝鮮政権には金銭的余裕がないから発射のための準備と見るほうが正しいのだろう。 もしくは、最初からフェイクだったのか?北朝鮮政府が言うように「米国と日本政府の北朝鮮敵視政策の産物」というのは、信じられない。世界第一の衛星技術を持っている米国通信衛星が間違うとは思えないからだ。フェイクとすれば何処までも人を食ったような政権である。我々、普通の感覚では理解できない政権ではある。 それにしても朝鮮総連の姿勢には合点がいかない。日本在住の彼らは、わが国民と運命共同体であるということを忘れてはいないか?もし、北朝鮮のミサイルが実験ではなく、実射段階を向かえていたとしたら、日本在住の彼らにも多大な被害が及ぶということを考えているのだろうか?人民の命をなんとも思わない国だから、その多くが敵対階級に属する在日朝鮮人のことなどは、何等敬意を払うことはないだろうが、そんな北朝鮮政権に忠誠を尽くし、北朝鮮政府の言うとおりの声明を出してくるとは悲劇である。 総連の組織員は、9.17以前総連の機関紙の「拉致はでっち上げ」を信じ、祖国を信じ、見事に裏切られたことを忘れたのだろうか?今回も総連の発表は、北朝鮮政府のメッセージそのままなのだが、何の懸念も疑いも持たないのだろうか?総連内部の良識は存在しないのだろうか?むごいことになってしまった。 今回の騒動で、はっきりしたこと。 1. 経済制裁は確実に北朝鮮政府に効果がある。 2. 日本政府は本気になれば、単独で制裁の発動をする用意がある。 ということだろう。私は、「拉致問題の解決」のために日本政府が早く本気になって欲しい。 |
| 2006.6.21 「結局、どのように気を使おうが言うことをきかない!」 先日も書いたが、日本政府は北朝鮮政府に「六者協議」への復帰を促すために、制裁の発動をすることが出来なかった。結果は?日本政府が如何考えようと、北の政権は言うことを聞かないのが明らかになったでしょう。私たちがどのように行動しようと、北朝鮮政府は、ミサイルを発射する時は発射する政権である。「平壌宣言」違反だといってみても、われ関せずに「「いかなる声明にも拘束されることはない」と北朝鮮政府関係者が言っているように、これまで北朝鮮政府はすべての声明や宣言、国際条約さえも破ってきている政権である。こちらが毅然とした対応をしないから、瀬戸際外交が功を奏すると考えていると思われる。1994年「米朝合意―ジュネーヴ協定」に調印しながら、核開発を続け、重油だけはきっちりと貰い、軽水炉の建設費まで出させた経緯からも判っていたではないか!小泉総理は金科玉条のごとく「平壌宣言」にしがみつき、北を刺激しないように韓国政府と変わらぬ宥和政策を採ろうとしていたよね! 2002年9月17日、社民党・土井党首(当時)は、「北朝鮮政府が拉致などという非道なことをする国とは思わなかった。見誤った」といっていたが、小泉総理は北朝鮮政府がテポドンを発射した際に如何言い訳をするのだろう。金正日を頭のいい人といい、朝鮮総連の創立50周年記念式典に戦後初めて「祝賀メッセージ」贈った総理は、今回のテポドン騒動に「北朝鮮がそんなことをするとは思わなかった」とでも言うのだろうか?私は、相手を見誤って国民の生命を無視した社民党の国会議員には、日本国民の生命を守るべき日本の国会議員の資格はないと思うといったが、相手を見誤って国土と国民を危険にさらすような総理は如何なのだろう? 朝鮮総連中央本部・南昇祐副議長が、今般成立した「拉致問題その他北朝鮮による人権侵害問題への対処に関する法案」に対して談話を発表している。社民党と共産党が反対した件の法案である。この内容を見ると、先日出された朝鮮中央放送で発表された「北朝鮮政権の意思」と全く変わらない論調であるのに気づく。特に「アメリカの対北朝鮮敵視政策に追従」というフレーズと「反人倫的犯罪行為」という言い方は、本国のそれと同じである。これひとつとっても、総連が北朝鮮政権の影響下にあるということが窺い知れる。本国に逆らえない総連の幹部とはいえ、本当に日本国内で共生している組織の発言だろうか?私たちは、北朝鮮人民の圧制に苦しむ姿を聞いて、このままでは多くの犠牲者が出ることを危惧し、隣国の国民として北朝鮮人民の苦難に対し行動を起こしてきた。彼らは同胞の苦難をどのように解しているのだろう? 今、「偽の遺骨」を渡してきたり、「捏造した死亡診断書」を提出した北朝鮮政府に対し、誠意ある対応や努力をしていると考える日本国民はいない。本当に日本人は怒っている。自由と民主主義を守りたい日本国民は、疑問を持たざるを得ない。 |
| 2006.6.19 「テポドン騒動に思うこと」 最近、テポドン発射準備の件で騒々しくなってきた。1998年、最初のテポドン発射後、北朝鮮政府の再度の発射実験の可能性についてのコメントが出た。それに対してわが国政府は、「再度の発射がなされた場合、『人・もの・金』を止める」という制裁の姿勢を鮮明にした。当時、わが国には「単独制裁に関する法律」がなかったにもかかわらず、単独制裁をにおわせたのである。家族会は結成以来、制裁発動を訴えていたのであるが、それに対しては何等具体的な発言をせず、テポドン発射に対し制裁を発動すると言明したものであった。あの当時、私は非常に悲しい思いにさせられた。テポドンはあくまでわが国の上空を跳び越し、太平洋上に落ちたもので実害はなかった。さて、拉致は?政府認定被害者が7件10人(当時)いたのである。即ち、実質的な被害者がいるにもかかわらず、日本政府は制裁に関しては消極的であった。私たちの生命を守るべき政府が、実害のなかったテポドンで制裁を課し、実害のある拉致に対しては何等手を打たない状況に、わが国は本気で被害者を救出しようとしていないとわかったからだ。 「そんな馬鹿な!もしかして、政府には拉致された人間の安否がわかっており、制裁は無駄であると考えていたから、拉致での制裁の発動に積極的なのか」とも考えた。もしくは、政府自身も「拉致はでっち上げ」という北朝鮮の発表を信じているのかと。しかし、2002年、5人の被害者の生存が確認されて、98年の政府の対応が前者、即ち、本気で取り戻そうとしていなかったということが判った。 今日また、テポドン発射に際しては制裁の発動、更に国連安全保障理事会への提訴も行うという。ここ数年、拉致の解決のために「制裁の発動とりわけ万景峰の入港差し止め」を訴えていた私たちにとって、この対応は前回の対応と同じ発想を感じさせてしまう。一部の政治家が発信していた「制裁は効果がない」論や「北の暴発を誘発する」論はなんだったのか?麻生外相自身もいっていたではないか「今、わが国と北朝鮮との貿易額は1/3に減少し、経済制裁する効果は疑問である」と。今回、それでは効果がない制裁論を発信して、北朝鮮の暴挙を抑止しようとしているのだろうか?それとも、日本の国家意思としての「制裁発動」を示しているのか?私たちは更に日本政府の拉致被害者救出への意欲の薄さを感じざるを得ない。 効果があるなしに関係なく、国家意思として制裁の発動をすべきと言ったのは、実害のなさそうなテポドン発射実験などではなく、未だに拉致問題解決に誠意ある姿勢を見せない北朝鮮政府に示すべきと思ったからであり、それこそが、わが国が本気で被害者を救出するという不退転の姿勢を北朝鮮政府とわが国国民に示しうる唯一の方法であろうと思ったからだ。やはり政府は本気で拉致被害者の救出を考えていない! しかし、何故今、北は「テポドン発射準備」をしているのだろう?発射と同時に国際社会の非難を受けるのは必至であり、さすがの中国も制裁に対し反対をすることは難しくなる。ま、韓国政府はそれでも北を擁護するだろうが。そうなったら、北朝鮮政府だけではなく、韓国政府の異常さも世界中に非難されるようになる。即ち、北朝鮮はその宗主国の支持も友好国の国際的位置をも失墜させるのであるから、マイナスそのものであるはずである。にもかかわらず強行する姿勢が理解しがたい。 考えられるのは、2つ。 1、 韓国政府の説得に応じるように中止を発表する。そして、韓国政府の宥和政策の有効性を世界に訴え、北への圧力を軽減させる。韓 国政府は成功することによって、国際社会の地位を上げることが出来る。 2、 日本に対して、国内における北朝鮮関係施設への圧力を軽減させるための脅しであり、結果、日本政府の譲歩を勝ち取る。日本国内 にいる親北派による世論誘導により、圧力政策を控えさせる。 今、テポドン発射された場合、日本国内の世論は如何動くのだろうか? いずれにせよ、発射実験を強行した時に金正日政権の崩壊の速度が増していくのだろう。 |
| 2006.6.15 「社民党よ!いい加減にしろ!」 北朝鮮人権侵害対処法案について、社会民主党幹事長又市征治名にて、(談話)形式で反対論を出してきた。以下、論評を交えてその(談話)なるものを以下に書いてみる。 1. 朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)による日本人拉致事件という国家犯罪・人権侵害は極めて許しがたいものである。以前、貴方の党はそのHPの中で、拉致を疑い、我々の救出の声を掻き消そうとしてはいませんでしたか?又、「9人、10人のことだけを取り上げるのはフェアではない」と半ば日本人拉致を容認した発言をした議員がいましたが、許しがたいものであるというのであれば、その言葉を述べられた辻元議員に離党勧告されましたか?しかし未だに、北朝鮮に誠意ある対応が見られないのは極めて遺憾である。友党関係にあった北朝鮮労働党のしていることなのですから、責任を持って抗議して欲しいな〜。2002年の「日朝平壌宣言」を誠実に履行することにより拉致問題を解決していくことを、北朝鮮に求めるものである。平壌宣言を履行させるために対案を出して欲しい。拉致問題の解決するまで、友党関係のあったわが党の国会議員を平壌に常駐させますとか・・・・。 2. 本日、北朝鮮人権侵害対策法案が、与党と民主党の合意により、衆議院拉致問題特別委員会で、急遽委員長提案された。しかも一切審議をしないまま採決されたことは、議会制民主主義を踏みにじる重大な問題である。共産党の笠井亮氏と社民党の重野安正氏が、反対意見を述べられた後、多数決をとり採決されていますが、民主主義を踏みにじるといえば、何でも反対し審議を遅らせ、法案の成立を阻止するやり方が、民主主義の原則を踏みにじることにはならないのかしら?この法律によって事態がどのように解決しうるのか、提案者は展望を示すべきであるにもかかわらず、その点も全く示されていない。対話と圧力といいながら、ここまで誠意を見せない北朝鮮に対し、今後どのように話し合い真実を語るように促すのか?対案を示して欲しい。時間稼ぎの片棒を担ぐことをするな! 3. 法案第7条は、経済制裁の発動に関し政府にすべてを白紙委任するものとなっており、国会の関与も保障されていない。国会議員として国民の生命に対し、大きな責任を感じているのなら、もっと早くに社民党が「制裁法案」を出して、社会的弱者の拉致被害者を救出するために頑張って貰いたい。また、脱北者支援に関する第6条の措置は、従来から難民受け入れについて消極的な対応をとっている政府の難民条約の取り扱いと整合性に欠けるものとなっており、明らかに不公平である。消極的な難民対策を積極的に転化させるためにも、一つの突破口と考え賛成できないかな〜?国内外の民間団体に情報の提供をし、財政上の配慮をするという点についても、不明なところがある。外交機密費とか国民にとって不透明な資金の使い方をするより、ずっと有意義であり国民も納得すると思うのだが。 4. 本法案がこれまでの外交的努力、国際的な努力を阻害させる恐れがあるばかりか、かえって拉致問題の解決をも遠ざけるのではないかと危惧せざるを得ない。昨年末、国連総会での北朝鮮の人権に対する非難決議の採択を更に北朝鮮政府に批准させようとしていると思うのだが、社民党は。国連での総会決議に関しても反対ですか?問題の解決を近づけるための法案であることから与党と民主党は理解し合意を目指したものである。この文章からは、北朝鮮が怒って審議拒否する可能性があるから、北朝鮮政府を刺激するな!と聞こえるが、これは韓国親北政権のやり方を真似て、北朝鮮におもねるものの論理である。北朝鮮におもねるもの=金正日政権の人権侵害に手を貸すものという論もある。積極的に北朝鮮にテーブルにつかせるように努力するのが、国会議員・正統の責任であろう。政府はアメリカだけでなく、中国・韓国・ロシアなどとの連携を強化して、2005年の共同声明を生かすために、北朝鮮に六カ国協議(正しくは六者協議)へ復帰し、日朝包括協議の再開に応じることを強く求めていくべきである。中国・韓国の国内事情を考えていないのか知らないのか、知っていても本気でないからきれいな言葉だけを並べればいいと思っているのか?国際感覚の甚だしい欠如としか思えない。 |
| 2006.6.14 「しおかぜ再発信」 明日から、電波妨害を受けて聞き取りづらくなっていた「しおかぜ」の放送を、周波数を変えて再発信することになった。関係者の努力に経緯を表する。 第一放送は午前5時30分〜6時、周波数 9785キロヘルツ、 第二放送は午後7時30分〜8時、周波数 9855キロヘルツです。 第一放送はすべて日本語です。 (1)拉致被害者・拉致の疑いのある失踪者の氏名等データの読みあげ (2)ご家族からの手紙の代読 (3)ご家族の直接のメッセージの放送 第二放送は当面以下の内容で放送します。 (1)朝鮮語・英語・中国語での拉致被害者・拉致の疑いのある失踪者のデータ読み上げ (2)日本語・朝鮮語・英語での拉致問題に関するニュースと解説の放送。 北朝鮮向け放送は、他にも「北韓自由放送」においてなされている。電力の乏しい北朝鮮が、妨害電波を出すためには多くの電力を消費しなければならない。重油不足の北朝鮮国内では、大きな問題になろう。これで、麻薬工場の電力も不足し、偽札の造幣にも影響が出るかもしれない。それにもまして、一般の国民の生活に多大な影響を及ぼすことは間違いないだろう。こうして、北朝鮮国民に金正日政権では国が持たないという認識を植えつけることが出来れば、崩壊の音が近くに聞こえるようになる。 昨日、よど号犯の子供が帰国できたようである。北朝鮮崩壊の前に豊かな国への移住がなされたことに関しては、本人のためにも良かったのであろう。しかし、自分たちだけが豊かな国の恩恵を受けていることに恥を感じて、北朝鮮人民のためにこそ努めて欲しいものである。 逢沢幹事長代理が訪韓していたが、李ジュンソク統一相とは会えたのであろうか?会って、拉致問題に関する意見交換なしであったのであるなら、惜しい機会を逸したことになる。韓国政府は本気で北朝鮮政府が約束を守る国であると思っているのだろうか?ただ、本当に北朝鮮との南北統一がなされることが怖くて、時間稼ぎになだめすかしているようにしか思えないのだが、もし本当に北朝鮮政府と信頼を築けると思っているのであれば、国民を棄てる愚かな政権であるとしかいえない。今、北朝鮮との融和は彼らの同胞の苦難を長引かせるだけのものであることを認識すべきではないか? 韓国政府が非難している「日本政府」が、北朝鮮人民のために人権法を作り、金正日政権を非難しているのに、彼らのいう同族・同胞を棄てる制作を続ける韓国政府に吐き気を覚える。 |
| 2006.6.12 「遺骨」 父が他界してから3年7ヶ月が過ぎた。久しぶりに再会した父は、小さな骨壷に収まった物言わぬ存在であった。あれから。この間の推移を如何感じているのだろうか?母の夢枕に祖父が現れ、墓参のなさに嘆いていたといっては墓参した母が、父の夢を見たという。もう直ぐ、移転する霧島の納骨堂から墓への移動を許しに来たのであろうと考えた母が、新たに墓石を用意し、遺骨を納める場所を得て安心したかったのだろう。そして墓への納骨の日を迎えた。手続きは簡単だった。霧島へ出向き簡単な手続きの後、遺骨の入った壷を受け取り、経を上げ霧島を後にした。そのまま、墓石のある墓苑のところまで車で移動、道路からはっきりと「増元家の墓」の文字が見て取れる小さな墓苑であったが、こじんまりとしてかえって良いと思う。階段がない事もひざの悪い母には好都合である。杖を突きながら、緩やかな坂を上り墓石のところまで到達した。真新しい墓石は青みがかった御影石で、光沢を保ちながら住人の到着を待っていた。真新しい墓石に書かれた父の名を確認し、骨壷を墓石の中に入れた。これからはここで姉の帰国を待つことになる。姉が帰国してこの墓に詣でるまで静かにその時を待つ。 日本人は、古の昔からこのように遺骨を大切に扱い、死者を弔ってきた。その文化を持つ私たちにとって、謀略のためとはいえ、他人の遺骨を拾い集め雑多に骨壷に入れて、「松木さんの骨」とか「めぐみさんの骨」と称して嘘をつく朝鮮人の心根が理解しがたい。朝鮮文化がそうとはいえないのだろうが、悪の総合商社・金正日の命令とはいえ、一度は妻として暮したであろう「めぐみさん」を死亡として、横田家を欺こうとした金英男氏の胸中は如何ばかりであったろうか?金正日の命令には逆らうことは出来なかったが、一片の罪悪感はあったのであろうか?申し訳なさや慙愧の気持があったのであろうか?その金英男氏が、28日崔桂月さん他の家族に面会することが決まった。再会の場面での金英男氏の気持は、嬉しさだけであろうか? 叶わぬ思いとわかった上で、めぐみさんの家族への思いやりを持ってもらいたい。本当のことは言えないことを重々承知している上で、拉致され28年間、厳しい現実にさらされた被害者として、闘う気持を持って欲しい。彼の生存は確認されたのであるから、北朝鮮政府も彼や彼の家族に下手な手出しは出来まい。米国も注視している「拉致問題」の直接の被害者が正直に訴えられる機会を逃すことは、悪の金正日政権の延命に手を貸し、更なる被害者を生み出す行為であることを自覚して欲しい。そして、共犯者にならないために少しの勇気を持って欲しい! 明日は、松木薫さんの誕生日である。この日、熊本市内では「署名活動」を行う。その日、松木さんの拉致に関与したよど号犯の妻・八尾恵の長女が関西国際空港に到着する。彼女もこれまでの子供たち同様に、厳しい追及を受けることなく日本社会へ復帰するのだろう。私は必ずや彼らは「有本さんの子供」のことを知っていると思う。厳しい洗脳教育の中で育てられた彼らに、周りの人たちが北朝鮮の正しい情報を与え、洗脳を解いて社会に復帰させてやることに努力するべきだと思うのだが、厳しい北朝鮮の現状に目をつぶり、他国の圧力に協力する人たちには望めまい。出来れば子供たち自身が、多くの情報に接し目を開けてもらいたいものである。 |
| 2006.6.10 「帰郷」 鹿児島に帰ってきた。親父の納骨のためである。親父は、生前父祖代々の墓に入るのを躊躇った。祖父の墓は、鹿児島市内の唐湊墓苑にあるのであるが、そこは桜島の眺望できる大きな墓苑である。小さいときからずっと、盆には墓参りをしてきたのであったが、市内を出て姶良町に引っ越してからは、なかなか墓参りも叶わなかった。墓守は祖母や叔父に任せていたこともあり、又、何よりも「86水害時」に水浸しになってしまった墓内を見て、親父が其処に入るのを嫌がったこともあり、親父の希望した霧島にある納骨堂に収めていたのである。しかしやはり墓石というものを新たにつくって納骨したほうがよいということになり、今年出来上がった墓に遺骨を納めるために帰ってきた。親父の遺言とは反することであるが、霧島に行くより近くに墓石があって参るほうが、帰郷時にいつでも墓参りをすることが出来るのでありがたい。これもまた、るみ姉の帰国の予感を強く感じるからに他ならない。姉貴が帰ってきて、納骨堂ではなく墓石に参ってもらうほうが強く親父の意思を感じてもらえるだろうし、姉の心の安らぎにもつながるだろう。 ここ一連の拉致問題の動きの中に、大きな変化を感じることが出来る。北朝鮮政府がそれまで認めていなかった「韓国人拉致被害者・金英男氏」の存在を認め、家族に合わせるというところまで追い込んだ。金英男氏は帰国することは出来ないだろうが、彼の存在を北朝鮮政府に認めさせたというのは大きな出来事だろう。たとえ、それが北朝鮮政府の思惑と一致したとしても、今後の動向は不透明である。そもそも、「日朝首脳会談」で、拉致を認め日本からの巨額の援助を期待した北朝鮮政府の思惑にのった日本政府ではあったが、多くの国民の怒りの感情に、両政府の思惑を打破されてしまった。さほどに人心と言うのは図り難いものであるということを北朝鮮政府は理解できないのであろう。一党独裁政権の中で恐怖政治を布いてきた人々には、人民の怖さがわからない。先日の韓国統一選挙でのウリ党大敗北を目の当たりして、急遽、韓国国民の怒りを静めようとして、朝鮮中央通信を通じて声明を出し、北朝鮮政府が人民の意志を尊重するような姿勢を見せ、今金英男氏を出して懐柔策をとろうとしている北朝鮮政府の困惑が見て取れる。もう少しの外圧が加われば、金正日政権が新たな対日政策への転換を強いられるのは間違いない。 与野党協議で今国会会期中の「北朝鮮人権法案」の成立がほぼ確定的になった。又、一つ北朝鮮に対する圧力が加わることになる。まだ、いろいろ問題を含むものではあるけれども、とりあえず今国会での成立がなせるということは良いことであると思う。法案成立に向けた与野党の関係者の努力に感謝したい。一歩一歩の歩みが金正日を追い詰めていく。 |
| 2006.6.9 「余程、追い詰められたか金正日!」 今日、韓国人拉致被害者「金英男」氏の存在を認め、金氏の家族を金剛山での「南北離散家族再会」の中に組み入れるという方法をとってきた。訪韓した際にも、金氏家族が来日した際にも感じたことであるが、彼らは最後には北朝鮮に行くだろうと思った。こちらが、どのような説明をしようと「会いたい」という老婦の感情を抑えきれるものではないだろうと。私たちも、家族会結成前は勿論、結成後も「家族に会いたい」という気持ちが優先し、あの時に北朝鮮からの誘いがあったら行っていたかもしれない。いや、行っていたであろう。2002年2月、「全国協議会幹事会」があり、その中で北朝鮮情報として、某TV局が有本恵子さんらのインタヴューを撮ったという噂が話題になった。あの当時はまだ北朝鮮政府は「日本人拉致」を認めず、社民党や共産党も「でっち上げ」或いは「疑惑でしかない」と言っていたときであり、もし、恵子さんのビデオ撮りが本当ならば、北朝鮮政府が拉致問題で行き詰まった日朝関係の打開のためにヨーロッパから拉致された3人(石岡、松木、有本氏)を出し、彼らの口から「私たちは自分の意思で北朝鮮に入り、すばらしいこの国で将軍様の庇護の下、幸せに暮らしている」という表明をさせ、「拉致問題の終結」を図るだろうと思っていた。まさか、「めぐみさんや姉の拉致」を認めるとは思っていなかったのでその結論に達したのであるが、そのとき私は幹事会に参加されていた幹事の皆さんに「皆さんの運動に反するかもしれないが、会えるというのであれば有本さんに会っていただくことを了承願えないか?」とお願いした経緯があった。有本さんご夫妻は、家族会の中でも高齢の部類であったから会えるときにあって欲しいと思ったからだ。結局、噂はガセであったために実現することはなかった。家族会として行動し、救う会との連携をしてきた私でさえ、親子の再会に関してはどのような方法であろうと実現させたいと考えていたのである。だからこそ金氏の母親の一心に望む姿を見て理解できたのであるが、日朝首脳会談後の北朝鮮政府の姿勢に策略の国の実態を目の当たりにし、訪朝の危険性を実感したものであった。 しかし、北朝鮮は未だに「韓国人拉致」を認めていない状況で、どのような形で「金英男」氏を出してくるのかと思っていた。韓国人拉致を認めることは出来ないだろうし、金英男の存在をどのように説明するのかという興味も持っていたが、結局「離散家族」の枠組みに組み入れての方法をとったのか?ま、それしかないか! ここで、考えなければならないのは「認めてはいけない金英男氏の存在」を認めざるを得ない状況に北朝鮮政府が追い込まれているということであろう。2002年、米国の圧力に屈した北朝鮮が「日本人拉致」を認めざるを得ない状況になった。2004年、日本の議会で2つの「経済制裁法」が可決されようとして、可決されては困る北朝鮮政府が「被害者の子供を帰さざるを得ない」状況に陥った。それは、単に「日朝国交正常化」を成し遂げて、多額の経済援助を欲したからに過ぎない。北朝鮮政府もしたたかであるから、「子供を帰すから制裁の発動だけはやめて欲しい」という確約を総理周辺と交わしたというのは、想像できる。なぜなら、当時、総理も官房長官(福田)も外相(川口)も制裁法の可決と同時に発動を否定するメッセージを北朝鮮に伝えていたではないか。北朝鮮政府が「拉致問題」で動いたのは常に外的圧力を受け、その効果が想像される時であった。今、「韓国人拉致被害」の件で動いてきたのは、韓国国内の北朝鮮非難を和らげ、韓国政府の無条件の大量援助を受けなければならなくなったからであろう。「金正日政権」が路線を変えざるを得ない状況まで追い詰められているということだ。 私たちの行動は間違ってはいなかったと思う。外的圧力を強めるために「制裁発動」を訴え、「訪米・訪欧」を繰り返したことが、金正日を追い詰め始めている。更に「日本人拉致被害者」の解決のために北朝鮮政府が動かざるを得ない状況にするために、わが国が「制裁発動」を示唆して欲しい。せめて、万景峰92の入港を認めないという言葉を発して欲しい。 |
| 2006.6.6 「北朝鮮人権法案の今国会成立を要請」 今日(6日)、家族会代・表横田さん、救う会会長・佐藤さん、難民救援基金事務局長・加藤さんと共に、「議連」平沼会長、「自民党拉致対策本部」逢沢一郎本部長、「民主党拉致対策本部」中井本部長、「公明党拉致対策本部」漆原本部長を訪ね、今国会中での「北朝鮮人権法」の成立を目指していただけるように要請してきた。先月、自民党が「北朝鮮人権法案」を提出して、与党案・野党案が出揃い審議する土壌が整ったのだが、未だ審議されていない中、会期末が18日に迫ったことを受け、是非とも今国会中での成立を目指して貰いたいと思ったからだ。米国の「金融制裁」がなされ、ブッシュ大統領が早紀江さんと面会したことにより、欧米諸国での「北朝鮮による拉致問題」の認識や問題の重要性が広がりを見せる中、当事国の日本政府が何らかのアクションを起こしておくことが北朝鮮への更なる圧力となることを考えると、今国会中での成立がもっとも望ましいと考えたからだ。要請したすべての関係部署が、積極的に人権法案の成立に前向きで、与党・野党とも大きく食い違うことはないのであるから、全会一致での成立が早急に話し合われるとのことであった。後は、両者の担当者の情熱一つで決まるものと思う。 この法案の成立は、次国会への継続は許されない。今のタイミングがベストなのである。今年中に被害者全員を救出する意味においてもお願いしたい。 要請後、報道のぶら下がりを受けていた時に見知らぬおじさんから「強制連行を如何考える」という罵声を浴びた。信じられない行為である。私たちは政治家に対しては、強い口調で抗議をしたことはあるが、民間人のしかも必死で家族を取り戻そうとしている人に対し、自分たちの主張を押し付けたことはない。彼らの言い分は「200万の強制連行」という言葉で、私たちの家族の救出はあきらめろ!というのに等しい。戦時中に日本が行ったとされる行為と平和時に北朝鮮が行った犯罪を同列視し、私たちを非難してきたのである。本当にそうなのだろうか?あの方たちは、ご自分の家族が拉致されていてもそういえるのだろうか?親とは子供を必死で守ろうとするものであるが、それさえも自分のイデオロギーのために否定するのだろうか?しかも、北朝鮮は日本人拉致だけでなく、更に多くの韓国人(朝鮮戦争後485人)、タイ人・マカオ人ほか12カ国に及ぶ被害者が存在するのだが、韓国人拉致被害者家族やタイ人被害者家族にも同じことをいうのだろうか?ましてや被害者は、北朝鮮に対し何等非難も批判もしたことはない無辜の人ではないか。残念でならないし、私はイデオロギーのために人間の尊厳や命を見捨てる行為は断じて許すことは出来ない! 以前、「理由」という映画を観たことがある。「死刑廃止論者」の法学者が、死刑囚の要請により再審を勝ち取り、その裁判の中で無罪を勝ち取った物語である。ショーン・コネリー主演の映画だが、その法学者が勝ち取った無実の元死刑囚が、実は犯人であり、その元死刑囚はこともあろうに法学者の娘を誘拐し、殺そうとしてきた。そのとき彼は心底元死刑囚を憎み、彼と戦いついには勝つのであるが、「罪を憎んで人を憎まず」という論理で死刑廃止を唱えた法学者が、その犯人を憎んでいく過程が、被害者でなければ感じえない感情を見せていくことに興味を持ったし、共感したものであった。はたして、今日の彼らには感じられないものなのだろうか? |
| 2006.6.4 「新潮よ、もっとしっかりした取材を!」 今週号の新潮の記事を見て驚いた。「週刊新潮」というのは以前、しっかりした取材を行い、誤った記事は書かないものだと思っていたが、どうやら違ったようだ。今週号50ページに記載されている内容には、明らかな誤りが2箇所見られる。先ず、「崔さん一行は安倍官房長官や麻生外務大臣とは会ったものの」とあるが、結局彼らは、安倍官房長官との朝食会には出席したが、麻生外務大臣との面会は崔桂月三の健康を理由に欠席した。次に、「横田早紀江さんらが訪米しブッシュ大統領と面会した際、ともに同席したほどの有力活動家」との記載も間違いである。早紀江さんがブッシュ大統領と面会したとき同席したのは、ハンミちゃん一家と北韓自由放送代表の金聖_(キン・ソンミン)氏である。その金氏は、救う会と親しく交流し、「日韓連帯集会」と「国民大集会」両方の集会に出席しているし、安倍官房長官、自民党拉致問題対策本部・外相面会・議連総会・民主党拉致対策本部と、29日に予定された全ての行事に参加した。この2箇所の間違いは、確かな取材不足であり、読者をミスリードするものである。崔成龍氏は、韓国人拉致被害者家族ではあるが有力活動家というと疑問を抱かざるを得ない。新潮ともあろう週刊誌が、このような明らかな間違いを検証なしに記載した事実については猛省して欲しい。今後の真摯な取材姿勢を望みたい。 横田代表ご夫妻は、相当お疲れのようだ。先日、某地域の集会への講演依頼があったので打診してみたのだが、「代表、夫人とも一連の集会・新潟行きの行動で疲れが目に見えてきたので、暫くは新しい約束は御遠慮したい」との回答であった。確かに、私も27日からの一連の行事に参加して非常な疲労感を覚えた。まして、横田ご夫妻はその中心的存在で、常にメディアの前に晒され崔桂月さんの健康問題に気を使われていたからなおさらだろう。高齢のお二人にこれだけの活動を強いねばならない現状を嘆く。又、横田ご夫妻に新潟行きのプランをお願いしたにもかかわらず、ドタキャンした崔成龍氏に対して疑問を抱かざるを得ない。 6月3日、藤沢での集会に寄って見た。「よど号犯岡本武の妻、福留喜美子さんについての勉強会」であった。福留さんはよど号犯の妻にされ、工作活動に従事させられていた事実はあるものの、主体思想研究会に関与していた形跡はなく、モンゴルへの旅の誘いに騙され北朝鮮入りしたと思われる経緯があり、拉致の疑いが濃厚である。しかし、警察庁は福留さんに関しては拉致ではないと言い切っている。1999年、福留さんのお母さん信子さんが四国の片田舎から上京されて、家族会への参加と喜美子さんの救出を訴えたいと申し入れられた。高齢の健康に不安のある身で上京され訴えられる姿に私の母を髣髴とさせるものがあった。お母さんは2001年に他界されたが、さぞ無念の思いが強かったであろう。国や警察に訴えても、拉致とは認められず容疑者扱いであったし、孤軍奮闘の努力の甲斐もなく、生前に喜美子さんにあうこともなく喜美子さんの汚名を返上することも出来ずに他界された。お母さんの分まで、喜美子さんの汚名を返上し救出していきたいと思う。 |
| 2006.6.2 「韓国拉致被害者家族との隔たり」 一連の喧騒が収まり、新たな活動への準備が整った。韓国中央日報や日本の産経新聞において提起された「韓国拉致被害者家族との隔たり」に関しては、今後の課題となろう。日本の家族会が、訪朝に関して慎重な姿勢を見せるのは、これまで10年にもなろうとする北朝鮮政府との闘いの中で学んだ最善の方法である。私たちは、拉致された家族に会うために声を上げたのではない。あくまでも家族を取り戻すために闘っているのである。一部無責任な人たちが、横田さんの訪朝を進めているようであるが、彼らはその後、起こるであろう事象に対して責任をとれる立場の人間ではない。私たちは、家族の人生にも責任を持って対処しなければならない。私たちの会いたいという感情に走って、訪朝したときに彼らの救出は更に困難になることを知っている。先日、寺越友枝さんがテレビに出演されていた。友枝さんの選択は「母として、できることはしてやりたい。会いたいという気持ちと武さんに平壌に来て欲しいという願いに応えてやりたい」という思いであったのであろう。しかし、結局武さんは帰ってくることはなく、今でも訪朝を続ける母の姿を見ていかなければならない。一回100万単位の費用を捻出するには大変なご苦労もあったが、今現在は支援者がいて、費用の負担も軽減したと聞いている。それでも、友枝さんが元気な間は、北朝鮮政府の宣伝効果に一役を買うメリットはあろうが、健康を損ない、訪朝が出来なくなったときに、北朝鮮政府が寺越武さんをどのように遇するのか不透明な部分が多い。もし、そうなった場合武さんの今の地位や待遇がそのまま保証されるとは思えない。 1963年、北朝鮮に拉致された寺越武さんは、日本では拉致とは認識されず、遭難として既に葬式も出し、死亡とされていた。1987年、寺越外雄さんの実家への手紙が到着してから、北朝鮮での生存が確認された。1987年とは、「大韓航空機爆破事件」の起きた年である。手紙が来たのが1月で、事件が11月であるから想像に過ぎないが、爆破計画を練っていた北朝鮮が、最悪の場合を予想し、人道的な国であることを宣伝するために武さんたちを表に出したとしか思えない。一井の公民として地方に暮らしていた武さんを、中央の労働党幹部として遇し、日本の家族の前に出す必要性は、そのほかの目的以外は理解に苦しむものであるからだ。彼らにとって、拉致したとはいえ遭遇拉致の場合の被害者の境遇に何等配慮をする必要がない。そのまま、国内で静かに暮らさせていればよいのではないか?何故、わざわざ地方から呼び寄せ、労働党の幹部にしなければならなかったのか?日本からの支援欲しさなのか?もっと深い策謀の産物なのか?真実は問題が解決するまでわからないであろう。現実として、武さんは公民として真実を言えずに帰国をすることは出来なかった。報道の前に出て「私は北朝鮮に救助された。今では将軍様の庇護の下、幸せに暮らしている」といわれてしまえば、日本政府は手を出せなくなった。国際的に見て、極東の小国の問題など重い問題ではないし、北朝鮮政府と国交を回復した国が多数あることから、北朝鮮の体制に興味ある人はそう多くはないだろう。一般的に、本人が言っていることが真実と捉えられる。その中で日本政府が武さんの言葉を否定し、取り戻そうとすることは、非人道的行為になってしまうのだ。私たちが訪朝し、「めぐみさんの死やるみ子の死」が一人歩きする危険性が高い。我々にはリスクが大きすぎる選択だ。会うことによって、私たちの家族の自由が奪われたまま、不自由な人生や恐怖の中で生活し続けねばならないとしたら、私たちには、その選択肢はない! 我々も家族に会いたいという思いは、友枝さんや崔桂月さんに負けるとも劣るものではない。姉の話をするたびに涙する母に会わせてやりたいという思いは強い。しかし、それではるみ姉の幸せは永久に来ない! |
| 2006.5.31 「崔祐英さんの涙」 29日朝、安倍官房長官主催の朝食会での政府関係者の対応、09:00から自民党拉致対策本部での逢沢本部長等との面会、10:00からの麻生外務大臣との面会等重ねて、11:00から衆議院議員会館での拉致議連との面会をしているとき、韓国家族協議会会長の崔祐英さんが突然大粒の涙を流し始めた。私は吃驚するとともに心配になって会議後、祐英さんに「如何したの?」と聞いてしまった。すると彼女は次のように語った。「皆さんの活動は素晴らしい!政府や国会議員が皆、こうやって熱心に活動されているし、対応してくれている。韓国では全く考えられない。お父さんがこのことを知ってくれたら、どんなに喜んでくれるか判りません。そう思ったら自然に涙が溢れて、止まらなくなりました。」 日本の対応に驚きと敬意の念を感じた涙だった。確かに、日本の国民の拉致問題に関する関心度や、政府の対応は韓国政府とは雲泥の差があり、長年虐げられてきた彼らには、羨ましくもあって、悲しく悔しい思いがこみ上げてきたのであろう。 確かに、拉致問題に熱心な国会議員や政府関係者は大勢いる。その方たちの御尽力には感謝もうしあげたい。だからこそ不可思議なのだが、金正日が拉致を認めてから3年8ヶ月が過ぎても、死亡とされた8人・未入境とされた2人、更には多くの特定失踪者に関しては何等明らかになったものはないではないか。わが国は、民主主義の国であるはずだ。これだけ多くの国民や国会議員が、制裁の発動・圧力の強化を支援、叫んでいるにも拘らず一人の人間の考えだけで何もできないと言うことが、理解に苦しむ。私たちの気持の強さが伝わらないのか?私たちの本気度がまだ足りないのか?この3年8ヶ月の間でさえ、被害者は健康を害する危険度は高いのである。 午後の拉致特での証言の中で驚くべき答えが出てきた。それは、金英子さんに対する松木議員の質問から始まった。「英子さん、貴方は北朝鮮で弟さんと面会したときに、北朝鮮政府から英男さんとヘギョンさんを連れて帰ってもいいと言われたら、如何されますか?」というものだった。それに対し英子さんは少し考え、「家に帰って家族と相談しながら決めたい」というものであった。私は、即座に「当然、直ぐ連れて帰ります」という答えが出てくると思ったのであるが、「家族と相談して」の言葉には驚いた。それだけ韓国の事情が我々には理解できない複雑なものなのだろう。29年前にいなくなった弟の生存がいきなりわかり、しかも日本で話題の「めぐみさん」の夫であったかもしれないという情報には驚きと戸惑いが混在したものであったろうし、ただ、会いたいという感情だけで来ているのだろう。私たちは身内であるからこそ、被害者の将来をも含めて考えなければならない。無責任な感情論では、私たちの家族の真の意味での救出にはならない。自由な日本で、多少不自由な暮らしかもしれないが、安全で安心して暮して欲しいからこそ「取り戻す」為の闘いを繰り広げている。これ以上、彼等の恐怖や生活苦を続けさせてはならない。何処までも彼等を守って生きていかねばならないと思うからこそ、北朝鮮の非情な体制の下、異常な暮らしを続けさせてはならない。 |
| 2006.5.30 「国民の結集が家族を救う!」 27日、「日韓連帯で拉致被害者の救出を!」のスローガンで星陵会館において集会が開かれた。其処には、多くの情宣もなしに400人ほどの人たちが結集した。雨模様の土曜日の午後だと言うのに。韓国の拉致被害者家族・ハンナラ党の国会議員・月刊朝鮮の元編集長・自由北韓放送の代表(元北朝鮮軍大尉)の話を聞きに、これだけの人たちが結集した。横田代表の訪韓時に「会う必要はない。来る意味がわからない」といった李・ジョンスク統一相、「無条件で更なる支援をしたい」といった櫨武鉉韓国大統領。今韓国がおかしいと感じた人たちが、韓国の実情を知りたくて参集したのだろう。実に熱心に聴いていた。私たちもある程度は知っていたが、こんなに酷い状況とは思わなかった。我々が韓国政府と協力していくことは難しいし、下手をすれば足元をすくわれかねない。趙ガプチェ氏は、今月末の統一地方選挙では与党・ウリ党は記録的な惨敗を記すだろうという。それほど、韓国国民は現政権に対し失望し怒っているというが、ハンナラ党の宗議員は、楽観はしていないと言っていた。たとえ今回の地方選挙で勝利したとしても来年の大統領選挙では、どうなるかは判らないといっていた。なぜなら、韓国のメディア、とくに映像メディアは政府に牛耳られ、左翼の少人数の集会は報道するが、保守の10万人集会は小さな扱いしかしない。そのようなプロパガンダが長く続いた場合、とくに若者たちの投票行動に悪影響を及ぼしかねない。ということなのだ。今は、朝鮮戦争を(韓国では韓国戦争と言っている)知る世代が必死の抵抗をしていると言うことだが、これからの韓国の将来は不透明である。左翼政権がこれ以上長く続いた場合、北朝鮮主導の統一がなされ、韓国のみならず、日本の安全保障まで危うくなってしまうことを考えていかなければならない。実に恐ろしきは、北朝鮮の工作だろう。この工作組織に翻弄された人たちが日本国内にもいることを忘れてはならない。 28日、朝から嵐のような雨。昼には小雨になったとは言え、足元の悪い日曜日の午後、1000人を超える人が、水戸の市民会館に結集した。北朝鮮は、集会に集まる人数さえ確認して、日本の国民の拉致問題への関心度を測っているという。そのような中、1000人を越える人たちが参集してくれることは、私たちに大きな力を与えてくれる。私たちも焦り、疲れきってしまうこともある。そんな時に、私たちを励ますように多くの人たちが集会に集まり、頑張れ野声をかけてくれる。その声に押されるようにもう一度気力を取り戻す。これの繰り返しでこの3年半を駆け抜けてきたような気がする。もう少し、解決までにはもう少し!その気持が私たちを支えてきた。 同日東京では、「国民大集会」に2500人が結集した。遅れて入った私の目に、客席の人の顔が、声が飛び込んで、私の目頭が熱くなる。国民がこれほど解決を願い、協力してくれているのに何故、一向に解決の兆しが見えないのか不可思議である。壇上には多くの国会議員が並び、懸命の努力を訴えている。又、県会議員単位でも30を超える府県で拉致議連が出来るといっている。それでも尚、「制裁」の一つも示せないでいる。万景峰一隻さえ入港拒否できないでいる。この国は民主主義の国ではなかったのか?一人の愛のない政治家の思うままに政策がなされていると言うのか?そうではないだろう。やはり、私たちの思いが未だ通じていないことが原因だろう。これ以上、如何すればいいのだろうか? |
| 2006.5.26 「北朝鮮に異変アリ?」 中央日報によると、「中朝修交57年目にしてビザ優遇措置を廃止」とあった。北朝鮮政府側から踏み切った措置のようだ。どうやら、北朝鮮主要都市に入り込んだ中国人の統制が出来なくなった北朝鮮政府が、ビザの優遇を廃止して治安を回復する目的のようだ。進退窮まったということか?今、北朝鮮の実質支配を目指した中国は、鉱山の採掘権利を手にいれ、港の使用権利も手に入れた。あとは、人的支配を目論んだものであろう。当然、中国人が多数入ることにより、情報が入る。又、中国人は北朝鮮に対し優位な立場にあるために、傍若無人に振舞う人間もいるのだろう。他の国々の観光客のように政府から決められた場所だけの出入りではなく、入ってはならないところへも金を使ったり、脅しすかしで入り込んでいるのではなかろうか?それでは、統制社会の北朝鮮政府は困るからビザの優遇措置を廃止し、中国人の出入りに歯止めをかけたいと考えたのかもしれない。しかし、北朝鮮は「お金さえあれば何でもできるという社会に変貌している(金ソンミンー北韓自由放送代表)」ということであるから、歯止めが利くとは思わない。金が横行して更なる人身売買や犯罪が北朝鮮人民を苦しめるのではなかろうか? ビザの優遇は当然、「相互主義」の観点から認められるものであるから、中国政府もこれを廃止したのだが、それにしても北朝鮮政府はよく思い切ったものだ。中国の援助なしには生きていけない北朝鮮が、中国に対して優遇措置を廃止し、57年の修交に危機をもたらす決断をしなければならない状況は、我々が想像していたよりも更に「金正日政権」の求心力や指導力が低下しているということだろう。もともと、そう長くは持たない政権であったものが、米国の金融制裁によって崩壊のシナリオが早まったと見るべきだろう。崩壊のシナリオが早まったということは、すべての北朝鮮問題の解決が近づいているということだ。しかし、日本人拉致被害者の身柄確保のための救助体制がわが国に存在するかというとはなはだ不安である。情報不足のわが国は、崩壊のシナリオが目に見えた時におろおろするのが関の山ではなかろうか?もっと、情報の収集に熱心になって欲しい。そうでなければ、必ず「すべての日本人拉致被害者」ではなく、漏れが生じてしまう。緊急を要する事項である。 今年中にすべての拉致被害者を救出するというスローガンで、28日「国民大集会」が開催される。官民一体となって、被害者救出に何ができるかを、何が必要かをあらためて確認する集会にしたい。多くの国民が集い、金正日への圧力になることを望む。 |
| 2006.5.22 「制裁の効果?」 麻生外相が、『「(日朝間の)経済関係はすでに5年で5分の1以下になったのでないか」と述べ、発動の効果は薄くあえて踏み切る必要はないとの認識を示した。』と言われたらしいが、「貿易額」が5分の1以下になろうが0になろうが、日本政府の姿勢を示していくことが必要であろうと考えている。米国は、元々「北朝鮮」との国交はなかったし、貿易に関しても殆どゼロに等しかったが、「自国の通貨に対するテロ」を仕掛けてきた北朝鮮への「制裁」を毅然と実行した。これは、「国家として自国への国家的犯罪を仕掛けることを許さない」という毅然とした姿勢を示すことによって、犯罪者に自重を促すものである。今現在明らかになっている「偽ドル札」は、太平洋にバケツ一杯分の水を流すに等しいということである。それほど大きな影響もない量であることが窺えるが、それでも「自国の通貨に対する犯罪」を許さないという意味で必要との判断から、「六者協議」を継続していく意思を持ちながらも「制裁」を課している。更に「米国の金融制裁」は2次的波及を呼んでいる。即ち、「米国の制裁」を恐れて、世界中の銀行が北朝鮮との取引を停止し始め、北朝鮮は貿易の決済に関しても銀行決済を利用しづらくなっている。ましてや現金は、それが「判別するに難しいスーパーZ」という代物だから、現金での決済も嫌がっている。これでは、ミサイルや核開発に必要な部品を調達するにも困難を生じてきているはずだ。以前、北朝鮮中央放送の中で「わが国は、米国の金融制裁など何等こたえるものではない」と言っていた。前にも書いたが、「北朝鮮がメッセージを発する時は先ず、その言葉を否定し、そこから何故そのような言葉を発する必要があるのかを考えなければならない。」この論理から、強がりや困窮が見えてきている。これほど「貿易」に関係ない国の金融制裁が、効いている事実から言えるのは「貿易額の大小」ではなく、世界第一の経済大国の「金融制裁」がじわじわと効いていることを示す。ここで、世界第2位の「経済大国」である日本が、「拉致問題」を理由に「金融制裁」に同調する意向を示すことは、世界中の銀行への影響力は計り知れないものがあるのではないか。そこの点を無視して「経済制裁は効果がない」などといってしまうのは、「北朝鮮」の圧力に屈してしまうものであろう。何故?日本国内には「制裁は効果がない」などと北朝鮮政府の喜ぶことを平気でいう有識者がいるが、その人たちの提言を聞いて発しているのであろうか? 米国は今、北朝鮮への圧力を強めるために「六者協議」のホスト国・中国への圧力をも強め始めている。即ち、「中国銀行」に対し「バンコ・デルタ・アジア銀行」への関与を理由に「取引停止」まで視野に、中国へ北朝鮮問題の解決を迫っている。 「Show The Flog!」 日本はこのまま、中国に遠慮し北朝鮮に怯え、韓国に屈していくのであろうか? 国民の命や領土も放棄し、何のための国家なのだろう。ポスト小泉候補がこれでいいのだろうか? 昨日(21日)、「蒲田駅前」において署名活動を行った。署名していただいた皆さんが口々に「だらしない日本政府」に不満を持っていたし、北朝鮮政府の誠意のなさに怒りを感じていた。約一時間の署名活動で集められた署名は、275名分。寄付は「108、180円」に達した。協力いただいた蒲田有志の皆さんと署名と寄付を頂いた皆さんに感謝いたします。「家族会」活動費として使わせていただきます。ありがとうございました。 |
| 2006.5.19 「陰惨な事件が続く」 朝から、悲痛な思いに駆られてしまった。秋田県能代市といえば今年3月の集会に参加したばかりである。未だ白い幕に覆われた箇所が目立ち、春近からずという印象を持った静かな平和な町に見えた。そのような町で今回のような陰惨な事件が起こると、日本国が壊れていると実感せざるを得ない。冥福を祈るというような型どおりの言葉では言い表せない怒りを禁じえない。昨日、久しぶりに楽しい「東京集会」を終えて、充実した疲れを感じていただけに、早朝の訃報は悲しすぎた。 >>韓国政府筋などによりますと、今月初めから北朝鮮北東部ハムギョン北道ムスダン里のミサイル基地で、大型のトレーラーなどが活発に活動を始め、その後、全長およそ35メートルのミサイルが発射施設の近くに持ち出されているのが、衛星写真などから確認されたということです。このミサイルは、大きさなどから北朝鮮の弾道ミサイルのうち、最も射程が長い「テポドン2号」とみられています。「テポドン2号」は射程がおよそ6700キロで、アメリカ政府高官は、改良型であれば1万5千キロとアメリカ本土全域を射程におさめるという見方も示しています。テポドン2号をめぐっては、2004年4月に、同じミサイル基地でエンジンの燃焼実験が行われたともみられています。ただ、北朝鮮は、2002年9月に合意した日朝ピョンヤン宣言の中で、2003年までとされていたミサイル発射の凍結期間をそれ以降も延長することを表明しています。今回のミサイルも現段階では発射準備は整っていないとみられ、核開発をめぐる6か国協議の再開のめどがたたない中、北朝鮮への圧力を強めているアメリカを揺さぶる狙いがあるのではないかという見方も出ています。このためアメリカや韓国などは、引き続き動向を注視しながら、北朝鮮の真意がどこにあるか慎重に見極めることにしています。(NHK)<< この「大型トレーラー」は日本企業が北朝鮮に輸出した可能性が否定できないことを忘れてはいけない。北朝鮮の軍備の60%以上が日本の製品であることも思い出して欲しい。その北朝鮮軍の車両の部品は、日本の大手メーカーが受注し、発送していることもついでに考えよう。日本の企業は「自分たちを脅かす武器の使用に供されるものを、お金のために売り渡していたこと」も忘れないで欲しい。 1998年、北朝鮮は前年行った「テポドン1号」の発射実験に続き、「テポドン2号」の発射実験を準備するという様子を見せたことがある。そのとき、日本政府は「今度発射実験を行った場合、人・物・金を止める」と宣言していた。しかし、その時現在のように「独自で経済制裁の発動は出来る法律」を持っていなかったのである。法律がないのに、実害のない発射実験で「制裁」を断言していたのである。即ち、あの当時の法律でさえ、法解釈で「独自の制裁発動を出来る」と踏んでいたのであろう。しかし、当時既に「拉致問題」は正式に日本政府の公式見解として存在していた。それでも「実害のあった拉致で制裁の発動に言及せず、テポドンの脅威が解消された後、我々が要求した制裁の発動には法律がないから『日本独自の制裁は出来ない』と言っていたのである。それから独自の制裁発動が可能になるには、2004年の「改正外為法」・「特定船舶入港禁止法案」の成立を待たなければならなかった。それでも、小泉総理、福田官房長官(当時)、川口外相(当時)は、成立と同時に「制裁法の発動はしない」と北朝鮮に安心感を与えてしまった。なんとも情けない思いを禁じえない。 冒頭の事件といい、北朝鮮に対する国家の姿勢といい、「日本という国が存在しなければならない理由」をどのように国民に納得させるのだろう。
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| 2006.5.18 「訪韓報告」 15日から17日の日程で、韓国訪問をしてきた。家族会から、横田代表、横田哲也氏、平野フミ子、増元照明の4名。救う会からは、西岡副会長、平田事務局長の計6人だった。これは、先月11日に判明した「キム・ヘギョンさん」の父親が、韓国人拉致被害者「キム・ヨンナム氏」であったことから、横田代表が、「ヨンナム氏のご家族にお会いしたい」という思いからであった。訪韓前、イ・ジョンスク統一相の「何故来るのか?理由がわからない」とか「会う必要を感じない」などの発言があり、不穏な空気が流れる中の訪韓を決意させたのは、「韓国人拉致被害者に冷淡な姿勢しか見せない韓国政府、盧武鉉大統領に対し違和感を覚え、韓国政府ではなく韓国国民に強く訴える機会を得たい」という気持ちが強かったように思う。「崔ゲウォルさんや金英子さん」に会うことも重要なことではあったが、それ以上にこれまで連携してきた「朝鮮戦争中の拉致被害者家族会」や「拉致被害者家族協議会」のこれまでの活動の困難さへの配慮の面が大きかったと感じている。「金英南氏」の家族との面会より、崔祐英さんとの交流が主にあったことからも窺える。ただ、どこの家族でもそうであろうが、急に親戚といわれてもなんとなく「気恥ずかしさ」や「戸惑い」が先にたち、最初はギクシャクした出会いになるものであろう。今後の交流の中で、親交も深まっていくことになるのではなかろうか?今月末には、「崔ゲウォルさんや金英子さん」を招聘して、集会を開く。その集会を通して彼らに「日本国内の被害者救出に対する熱い思い」を感じてもらうことで、「会いたい」ではなく「取り返す」という思いを強めて欲しい。韓国メディアの反応はすさまじいものがあった。同行した日本のメディアの言った言葉「一時期の日本でもあったメディアスクラムを思い出した」と表現されたように、ルールなしの取材攻勢に圧倒されつつ、韓国メディアが一過性の報道ではなく、人道的観点から目覚めてもらえると、そのときこそ本当の「日韓連携して拉致被害者の救出運動」が始まるのではなかろうか。今後の動きに注目したい。これが一過性のもので終わるようでは、韓国メディアの人権的批判も「ご都合主義」の産物ということになる。日本でもそうであったが、メディアの使命を考える時、両国とも「拉致問題」について報道していくことが「社会の木鐸」としての使命を果たせるのであろう。 今回の訪韓が、韓国国民の人権に対する関心を喚起し、メディアの本来の使命を自覚させていくことに繋がればありがたい。しかし、わが国はわが国でやはり「同胞の人質の解放」のためもっと動いてほしい。もう直ぐ、今年も半分を終えようとしているではないか。前回の「日朝協議」から4ヶ月が経とうとして、進展は見られない「拉致問題の解決」。このまま、座して時間の過ぎるのを見ていてよいのか?横田さんは疲れ果て、有本さんだって疲れが目に見えて目だってきている。もっと、果敢な政策展開をして欲しい。 |
| 2006.5.15 「北韓自由放送での収録」 15日訪韓し、直ちに韓国の「北韓自由放送」・「拉致被害者家族協議会」・「朝鮮戦争拉致被害者家族協議会」等、表敬して連携を強化する。韓国政府があのような「体たらく」では、韓国国民の世論喚起に徹していくしか他あるまい。彼らも人であり、親であろうから、北朝鮮の現状を知ることによって「傀儡政権」の危険度を認知するはずだ。そこから始めなければならない韓国の現状を憂う。安氏や崔氏ら脱北工作員・軍関係者には歯がゆい韓国の対応であろう。それだけではなく、彼らの身に危険が及ぶ可能性すら否定できない状況だ。いま、真に人権問題について人間的対応が出来る人々が呼びかけるべきだ。日本国内にもいる「思想のために現実を見ようとしない人達」とか決別し、今困窮の中にいる人々を救出していく連携を強めたいと思う。 以下は、今回「北韓自由放送」での収録に際し、私からの姉へのメッセージである。 「るみ姉! こう呼びかけるのは、今年2回目ですね!照明です。「しおかぜ」の放送は聴きましたか? るみ姉が拉致されてからもう、28年が過ぎてしまいます。この間、親父もお袋もるみ姉を探し続けて、ついに「北朝鮮」に連れて行かれたことを知るに及び、当初は貴方に危険の及ぶことを心配し、政府に任せていましたが、10年ほど前から一生懸命救出運動に身を投じてきました。なれない署名用紙を持っての署名集め、時には無視され、時には罵声を浴びせられ、それでも諦めずに続けてきた成果が上がり、蓮池さんや地村さんたちが帰ってきました。祐木子さんから貴方のことを聞いて涙が出てしまいました。拉致当初はどんなに不安で怖かったかと思うと悔しくてなりません。そして、未だに助けてあげられないことが残念でなりません。親父は、祐木子さんたちが帰国された2日後にるみ姉に会いたいという思いを半ばに他界しました。死の直前、るみ姉に対してメッセージを残していますので、それを伝えます。「るみ子、父ちゃんはもうこんな状態だから迎えにはいけないけど、どこかそこら辺でマッチョってくれ!」最後まで親父はるみ姉の生存を信じて、救出したいと、思いを持って他界しました。親父の思いを引き継いで俺もるみ姉に会えるまで、頑張るから。諦めずに健康に気をつけて生き抜いてくれ! 北朝鮮の人民に告ぐ! 金正日の命令によって日本人を拉致したことは明らかになっている。貴方たちに罪はないことも充分承知している。しかし、今後「日本人拉致被害者」を傷つけたら、日本国民は貴方たちを許すことはない!中国の実質支配を許す「金正日」を見限り、解放の日まで「日本人」を守り続けることが貴方たちの未来に繋がる。中国が頼りにならないことは貴方たちも知っているだろう。日本こそ、貴方たちの救世主だから!「拉致被害者を返し、核を放棄したならば直ぐにでも世界は貴方たちを助けるだろう」絶対に、傷つけるな! 平成18年5月15日 きっと、届いているはずだ!家族全員の無事を信じている。 |
| 2006.5.14 「カンタティ・タイ外相との面会」 カンタティ外相の発言概要 今タイ政府が大変心配しているのは、人がいなくなって北朝鮮からの情報が出てくるということだ。タイと北朝鮮は去年、国交樹立30周年を迎えた。長い国交関係がある。私は2回北朝鮮を訪問したことがある。1回目は与党の代表者として、そして2回目が国交30周年のとき外相として訪問した。2回ともジェンキンスさんの本が出版される前のことだ。タイ政府がわかっているのは、アノーチャーがマカオで78年に行方不明になり、その後音信不通ということ。ジェンキンスさんの本にはアノーチャーと思われる写真が載っている。これが分かった後、すぐアノーチャーの家族を外務省に呼び、家族からどういうふうにアノーチャーが行方不明になったか具体的に話してもらった。 アノーチャーの家族の一人から次のように聞いた。アノーチャーがマカオで働いていたときの友達が、「アノーチャーは、『ある男性とお茶・ご飯に行って1時間程度で帰ってくる。もし1時間経って帰ってこなかったら警察に通報してくれ』と言って出かけた。それっきりアノーチャーは帰ってこなかった」と、2、3ヵ月後にタイに戻ってアノーチャーの家族に伝えた。その友達はマカオで警察に通報したが、家族は通報しなかった。それ以降アノーチャーからの連絡はなかった。 私は、北朝鮮政府に、真実を知りたいという書簡を出した。タイ政府は行方不明者としており、拉致という結論は出していないが、一番の決め手はアノーチャーの写真だった。それをもとに北朝鮮政府に要請した。北朝鮮政府からの返事は、アノーチャーは北朝鮮にいない、アノーチャーに似た人もいない、というものだった。 この件は非常に難しいと考えている。最初に日本人が感じた気持ちと似ているのではないかと思う。タイ政府の方針としては、しばらくの間は二国間関係を使ってアノーチャーと家族が会える、あるいは連絡がとれるようにすること。その後アノーチャーがタイに帰ってくるか北朝鮮に残るかどうか彼女自身が決断することになる。タイ政府としては、日本の、このような問題に直面している家族に同情するし、ぜひがんばっていただきたい。 日本側にアノーチャーに関する追加情報があったら伝えてほしい。その情報に基づいて今後の対応を決めていく。私自身、西独で育ったこともあり、肉親が離れ離れになっていることの心の痛みが充分分かる。 家族会・救う会の皆さんとは情報交換・意見交換を続けていって、一緒にがんばろう。 これが、カンタティ外相の発言だった。タイ政府としては大きな戸惑いを感じているようだ。国交樹立30年という歴史を持つ両国の関係を維持しつつ、アノーチャさんと家族の面会を実現させたいということであろう。ただ、其処には小泉総理が陥った誤りの一端が窺える。即ち「アノーチャの意思確認」と言う点である。自由のない独裁国家の中で国民の意思確認等で起用はずはないことを認識しなくてはならないだろう。小泉総理もジェンキンス氏の意思確認を北朝鮮国内でしてしまい、誤った道を選択しなければならなかったように、タイ政府も「アノーチャの意思確認」を北朝鮮国内で行う愚はしないで欲しいと思う。拉致被害者の救出運動に関しては、日本に万部ものが多いと思う。犯してはならない愚となすべき政策を知ってもらいたい。月曜には日本政府関係者とも会うということであるから、官房長官から良く説明して欲しい。ここで、再び強調したい。「北朝鮮政府は、国交のあった国の国民さえ拉致して自由を奪い続けている」ということ。日本の一部の有識者は「日朝の不正常な関係が、拉致と言う不幸な出来事を生んでしまった」と言っていたが、国交があろうがなかろうが必要ならば何処の国からでも拉致していたと言う事実からもわかるように、理不尽な為政者の理不尽な考えによって生じた国家犯罪である。罪を犯したものには、国際法廷での裁きを受けてもらわねばなるまい。犯罪者にはその犯罪の重大性を認識してもらわねば、反省のない犯罪者は再び同じ罪を犯してしまう。4半世紀に及ぶ人権蹂躙の惨さを身をもって償ってもらわねばならない。結して、笑って握手できる相手ではない。 |
| 2006.5.10 「悔しくて、悲しくて・・・・。」 万景峰92が今年も入り続けている。今年最初の入港は、先月の25日であった。「家族会」主要メンバーが訪米している時に、堂々と入港してきた。片や、米国において「日本人拉致被害者の救出」への協力を求めて、ブッシュ大統領との面会も果たし、「G8サミット」で主要議題として取り上げるという方向性も見えて、国際的な協力体制も整えられる状況まできているというのに、当事国のわが国は国交のない北朝鮮政府の「大型工作船」の入港を認めている現状において、はたしてサミット参加国の首脳は、日本政府の対応を如何見るのだろう?実社会でもそうであるが、「天は自らを助くる者を助く」という言葉通り、自ら何等努力しないものに、どこの国が協力を申し出るというのか?懸命に努力して結果、依然として事体が進まない時に初めて、他国が協力を申し出てくるのである。私たちは、W杯や先頃開催された{WBC]での日本代表の必死の姿に感動して応援したではないか。必死の姿勢も見せないものに誰が応援してくれるというのか。訪米時、米国下院での公聴会の際、米国議員から発せられた「日本は何をしているの?」という言葉にすべての問題点が浮かんでくる。普通の国家であるならば、自国の国民の危機に際し最大限の努力をするものであるから、日本政府の対応に疑問を呈するのであろう。北朝鮮という小国に怯え、国家の意思を示せない日本に対する侮蔑の響きを感じてしまう。かつて、ブラウン・バック上院議員は「Send Marines!」と言っていたが、日本国は「武力」を行使することは出来ないのであるから、せめて「経済力」を行使して国家の意思を示すべきではないのか?「制裁は単なる政策手段ではなく、道義的声明である」。効果あるなしではなく、拉致被害者を解放しない北朝鮮政府に対する、日本国の道義的処置ではないのか?それでこそ、北朝鮮政府との対話を促すことが出来る。今、中国の北朝鮮侵略が始まり、愈々中国が太平洋への道を手に入れようとしている。そして、中国は2008年、2010年国際的イベント(オリンピック、万博)を控え、朝鮮半島の混乱を防ぐために北朝鮮を擁護する姿勢を崩すことはあるまい。そして、何年後かに「日朝国交正常化」後に支払われる経済協力金を梃子に北朝鮮経済を立て直し、実質支配から生まれる利益を得て巨大化することも視野に入れていると思われる。それまで、私たちの家族は帰ってこないのだろうか?そのうちに日本で待つ被害者の家族は次々に倒れ、北朝鮮にいる被害者も多くが倒れていくのである。 あの「万景峰92」も止められない日本政府の姿勢には、私たちの「悔しくて、悲しい」思いが通じないのであろう。新潟の中央埠頭に立ち、ただ、「大型工作船」が日本の地を踏むさまを見せられている家族の「悲痛な」思いが通じない。在日の商工人の証言では、「万景峰92」を止めるだけで、北朝鮮への大きな影響があるという。中国の北朝鮮侵略が進み、日本の「経済力」が効果を果たさなくなる前に、中国に対しても「日本は拉致問題が解決されない限り、いかなる経済協力はありえない」という、中国の北朝鮮建て直しに極めて重要なファクトを取引材料とするためにも、まず「万景峰92」の入港禁止を打ち出して欲しい。新潟県は「国際港湾法」により入港を拒否できないというが、かつて兵庫県は「核の保有」を理由に同盟国である米戦艦の入港を拒否しているではないか。「万景峰92」が大型工作船と判明している今、あの船に何を積んでくるかわからない危険性を考えないのであろうか?新潟の安全保障のためにも入港禁止を打ち出して欲しい。
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| 2006.5.9 「脱北者、韓国見限り米亡命」 『北朝鮮を脱出し韓国籍を取得して脱北者が米国で初めて「政治亡命」を認められた。 「北朝鮮人権法」の履行徹底で、米国の北朝鮮への圧力と韓国に対する警告がなされた模様である。これは、「人権法」に記されてある中国に対する人権という観点からの攻めの姿勢とも受け取れる。これに対し韓国は「困惑と波紋が広がる」という記事にあるが、前回の話の中でも書いたが、韓国政府の「対北朝鮮政策」は、「融和」というものではなく「傀儡」そのものであることを「脱北者」たちも感じて、自由と民主主義を求めて命を懸けた脱北者が出した結論である。確かに韓国国内における「脱北者」に対する「差別」が実在するという話は聞いていたが、彼らが求めた「安住の地」が結果「安住の地」にはならなかったということだろう。またまた李鍾そく統一省が、「亡命はナンセンスとかそんな事実(韓国政府による政治的弾圧)は全くない」等不快感を表したとあったが、実際「自由北韓放送」への妨害行為など、韓国政府の指示によるものともとれる実態はある。それほど、韓国国内は危うい状況になっていることをもう一度確認せざるを得ない今回の「亡命」である。ただ、体制の違う政権下から逃げた人々に、自由主義の中の生活には戸惑いもあり、耐え難いものになってしまったのも仕方がないのかもしれない。これは韓国だけの問題ではないだろう。日本国内にいる「脱北者」への人権的配慮に欠けるわが国の問題でもありはしないか? 今、自民党・民主党からそれぞれ「北朝鮮人権法案」が提出されたと聞く。これに先立ち、日本国内にいる北朝鮮問題にかかわるNGOや任意団体が話し合い、両党に対し「早期の採決」と「具体的な要望」をまとめようとしている。その話し合いの中で、国内にいる「脱北者」の境遇や生活全般の厳しさを聞いた。彼らは「日本人妻」であり「帰還事業により帰国した在日朝鮮人」である。何れも「日本政府」の犠牲者であり、「朝鮮総連」の犠牲者でもあろう。そして、「帰還事業」を煽った「マスメディア」にも責任はあるのではないだろうか?わが国は彼らに対しても人道的見地から配慮すべき点は配慮すべきではなかろうか?「家族会メンバー」の斉藤文代さん(松木薫さんの実姉)が、昨日ノルウェーに旅立った。そこで開催される「北朝鮮人権会議」に出席し、訴えるためである。世界中に「北朝鮮による日本人拉致」の非人道的行為を訴えるわが国が、人道的配慮を脱北者に対しなさないならば、わが国民は「自分だけの問題」を訴えるだけの民度の低い国民と捉えられはしまいか?わが国も「国際的に人権意識の高い国」であるということを実証していかなければなるまい。 |
| 2006.5.5 「李鍾ソク(イ・ジョンソク)統一相にあう意味が感じられない」 韓国の李鍾ソク(イ・ジョンソク)統一相が、「横田滋さんの訪韓の際に、要請があっても会うつもりはない」といったということであるが、私たちは当初から「面会要請」をしていないし、する意味が感じられないと思っていたので、何故統一相がわざわざそのような談話を発表したのか?意味がわからない。もともと盧武鉉政権の首相と統一省は、新聞によると「北朝鮮融和派」ということであるが、北朝鮮専門家によると「北朝鮮の工作員という立場とも言える運動家であった」ということであるから、私たちが何を言おうと協力を得られるとは思っていないし、最近の盧武鉉大統領、李鍾ソク(イ・ジョンソク)統一相の言動を見聞きしていると、いかにも「北朝鮮の報道官化」しているな〜!と感じていたので、今回の統一省の言葉は何等痛痒も感じない。 北朝鮮政権は発足以来、「南朝鮮の赤化統一」が悲願であり、その実現のためにあらゆる努力をしてきた。世界中から「拉致」してきたことも、その目的のための政策の一環であった。特に「韓国国内への潜入」のために韓国人を拉致し、平壌の地下にソウルの町を再現させ、工作員の現地人化教育を推進するために「韓国人」を拉致したのであり、国際的信用のある日本国籍のパスポートを取得、「背のり」のために「日本人」を拉致し、工作員の日本人化教育を行ってきたのである。それが、30年来積み重ねられた実績から今の「盧武鉉政権」が出来上がったことを認識しなければなるまい。即ち、現盧武鉉政権は、北の謀略の産物である。その政権の中枢にいる首相や統一省が、「北朝鮮政権」の傀儡といわれる言動があっても不思議ではない。そんな政権に対して我々が、頭を下げること事体「ナンセンス」であり、意味のない行為であろう。私は、誤った思想のために「国民の命」を無視する為政者や政党を認めないし、政権を批判していくつもりだ。勿論、個人の利益のために「国民の命」を真摯に捉えない為政者はもっと認められない。しかし、「韓国国民」は違う、朝鮮戦争以来、「自由と民主主義」の世界に生きてきて多くの情報を見聞きしてきたはずである。そんな国民が「悪の政権」の実態を知るにつけ、その「悪」と結託する自国の政権に対し、激しい抵抗は必ずや起きると信じたい。それがために「韓国人拉致問題」が韓国国内に浸透していくことを望んでやまない。 横田代表が「訪韓」することによって、「金英南」氏の家族が、それまでの心の苦しさや今後の希望を持てることが出来れば幸いだ。また、北朝鮮から息子を救出するために気持ちを強く持ってくれたらと思う。日本の救出運動の声を肌で感じて、「息子と会いたいではなく、救出して自由の空気を吸わしてやりたい」という思いを強くしてもらうためにも、5.28の「国民大集会」へ参加し、私たちと思いを共有して欲しいと思う。 |
| 2006.5.3 「人間の尊厳と自由について話せないほど忙しくはない!」 これはブッシュ大統領が、早紀江さんに対して最初に言った言葉だ。そして面会後、「就任以来、最も心を動かされた面会の一つ」と称して、拉致問題の重要性を認識し、協力を確約してくれた。このブッシュ大統領の言葉を、感動を持って早紀江さんは受け入れた。人としての感情を持ち合わせ、人としてなすべきことを確実に捉えられた人間の言葉ではないか?ブッシュに関してはいろいろな批判や異論もあるだろうが、加藤在米全権大使も言われたが、「彼は、人権や人道という普遍的な問題に関しては非常に熱心な大統領である。」という言葉に表れているように、ここは素直に大統領の言葉を信じたい。これに対し、「米政府も米国会も拉致問題に大きな関心を持つという意味において、非常に心強いことだ。世界の世論を喚起し、北朝鮮がしっかりとした、誠意ある対応をするよう、粘り強く働きかけねばならない」といった小泉総理の他人事のような言葉に、家族は失望した。当事国のトップがもっと積極的な発言をしてもらいたかった。実際、私たちが米議会や米政府に働きかけてきた背景には、日本国政府の積極的な対応を促すためでもあったことを考えると悲しさを通り越して怒りさえ覚える。もう一度、早紀江さんの公聴会での証言を聞いて欲しい。「めぐみたちはまだ元気であちらにいるのです。本当にもう心身疲れておりますけれども、子供たちが助けを求めている間はどんなことがあっても倒れることが出来ません。(中略)世界が心を合わせ『拉致は許せない。全被害者をすぐ返しなさい。それがないなら経済制裁を発動します』とはっきり言っていただきたいのです。それが私たち家族の心からのお願いです」この言葉を聞いてさえ、他人事のように話す当事国の首相に疑問を感じざるを得ない。 また、日曜日のTBS「サンデーモーニング」コメンテーターが「米国政府の人権的立場をアピールするために、拉致問題を利用している」等のコメントを出していたらしいが、今、そのような評論家的の意見を言うときなのだろうか?「心をあわせて」、被害者が帰ってくるまで評論家的意見を控え、北朝鮮に圧力を加えるためにも米国との連携強化を言ってもらうことは出来ないものだろうか?米国がどうであろうと日本人として同胞を助けるために、言葉は悪いが米国政府をも利用していくつもりで、「今こそ、米国とともに北朝鮮のテロと闘う時ではないか」の言葉が欲しかった。評論は救出後、どのように批評しようと今はただ、救出優先に考えることは出来ないのだろうか?残念だ。総理の人事のような発言や、有識者といわれる方には「人間の尊厳や自由」についての緊急性を感じて欲しいと思う。市川健一さんが何時も言っている「私の両親は共に91歳になります。時間がないんです。」 この言葉の意味を理解して欲しい! |
| 2006.4.29 「ついに実現した「ブッシュ大統領」との面会」 訪米したのは、4月22日。ワシントンでの「拉致被害者救出コンサート」に出席し、直ちに「ボストン」へ飛んだ。実に20年ぶりのボストンだった。29、30歳という若い時代を思い出す。[ABUDUCTION]は、ボストンでも好評であった。最後にスタンディング・オベーションで、見送ってくれたことを忘れない。24日早朝、ワシントンへの予約便が2時間遅れとの情報で、急遽07:00発の便に変更したのだが、これも結局2時間弱の遅れで出発。米国航空会社の慎重さなのか?不甲斐なさなのか?とにかく、「遅延」が多いのである。それでもどうにか「訪米団本隊」の出迎えをすることが出来、先発隊の使命だけは果たすことが出来た。空港には、斉木駐米全権公使も出迎えに来てくれていた。皆合流後、宿泊ホテルへ向かう。とにかく今回は早紀江さんの体調温存が最優先の日程調整が組み込まれていた。米国滞在中は、極力余裕のある日程を目指し「公聴会」への力を温存する方向で調整した。公聴会での証言に関しては、ワシントン到着後、直ちに早紀江さん・西岡さん・島田さん・スザンヌ古森さんの4人で調整された。日本で書いて来たものでは不充分という結論から、公聴会でのアピール度を増すために考えをまとめだしたものである。しかし、公聴会での証言時間は10分(通訳も入れて)しかなく、何回も証言書の書き換えや読み直しがなされた。提出用のものは、詳しいもので良いのだが証言時は、極力短時間で訴える内容となった。日本でご覧になった方もいると思うが、早紀江さんの証言は当日の方が迫力があり、訴える力があった。そばで聞いている我々さえも思わず目頭を熱くするもので、出席議員の方にも涙を誘う力強い証言力を発揮されたと思う。又、スザンヌさんの通訳も感情の入った素晴らしい読み方であったと思う。その後の脱北者の証言や韓国軍捕虜の証言が、時間無視の長くかったるいものであったから、尚一層際立ったものになった。皆さんにその場で聞いて欲しいと感じたものだ。公聴会の証言が終わり、早紀江さんには休んでいただき、そのほかのメンバーで議会関係者のレセプションに出席しているときに「ブッシュ大統領」との面会が正式に大使館を通じて伝えられた。実は、26日の「国防総省」への訪問時に、「イングランド国防副長官」が、「ブッシュと会えるようになってよかったですね」と、言われていたのだが、事前にこのことが漏れると面会中止になることが考えられ、報道に伝えることは差し控える方針であったのだが、レフコウィッツ人権大使がNHKのインタビューに答えたものが流れ、事前に報道に流れる結果になった。報道関係者から「確認の電話」がいくつも入ったのだが、我々としては公になり、面会中止になる危惧を払拭できずに惚けるしかなかった。でも、「大統領との面会」に関しては、確信のようなものを感じていた。私たちが昨年から画策してきたものが現実になったことが達成感をもたらした。シーファー大使も「大統領と私は付き合いが長く、大統領の考えを熟知しているが、大統領も私と同じ考えであろう」と言われたときから、訪米時での面会を予想していた。米国の昨今の「北朝鮮政策」からも、大統領が拉致被害者家族と会うという図式は、北への更なる圧力となるため、希望が叶うだろうと思っていた。早紀江さんは大統領との面会でもその証言力を発揮していただけるものと信じ、ワシントンを後にすることが出来た。しかし、小泉総理の記者懇談での会話を聞くたびに、あの方にとっては「拉致被害者の救出」は他人事なのだろうと思えてならない。どうにかして欲しい!
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| 2006.4.21 「めぐみさん写真展に脅迫状!?」 札幌で26日から開催予定であった「めぐみちゃんと家族のメッセージ」展の会場予定のデパートに脅迫状が届いたようだ。考えられないことだが、実際このようなことが起きると、日本に侵入している工作員の策動としか思えない。総連は日本に長く住み、日本国民の感情や考え方を理解しているので、このような脅迫行為が逆効果を及ぼすことを知っているのでやらないだろう。「拉致問題」に対し沈静化を謀る金正日政権なら、まして「日本人は脅せばいうことを聞く」と考えている本国の人間ならありうることだと思う。警察関係者には、このようなテロに通ずる脅迫者に対して、「いたずら」も視野にいれ、毅然と対処して欲しい。また、「めぐみさんの物語」劇を予定している「てんびん座」にも同じような脅迫状が届いたということである。脅迫の内容が「北朝鮮との戦争をあおるのか?」とか「当日何がおきても知らないぞ!」などというものであるらしいが、北朝鮮非難に繋がることがなされる時、必ずこのような脅迫や示威行動が起きることに不快感と共に寂寥感を禁じえない。「めぐみさん拉致問題」を劇化したことのどこに戦争をあおる意図があるのか?考えても理解できない。 工作員の中にも、人間らしい感情を持った人間はいるはずだ。脱北した工作員の多くが、非人道的な北朝鮮政府に対し、嫌悪感や憎悪の気持ちを抱いている現実から考えると、早く目覚めて欲しいと思う。万が一、総連が関与したものであるなら、そのエネルギーを「祖国」を覚醒させるためにこそ、使って欲しいと思うのだが・・・・・・・。 今日、「調査会」において「難民救援基金」の加藤さん、「守る会」の山田さん、「法律家の会」の木村さん、「救う会」の平田さん、「調査会」の荒木代表、杉野専務理事等と一緒に、「北朝鮮人権法」への要望書をまとめる話し合いが行われた。皆さんが、「北朝鮮人民の人権回復」のために、本当に真摯に考え、闘っているのに、片や「脅迫状」を送りつける人間がいることを残念に思う。会議の中で、それぞれが「すべての問題の完全解決のためには、金正日政権の崩壊を視野に入れなければならない」という共通認識を持ちながら、「北朝鮮人権法」の成立を目指さなければならないという思いであった。「小泉再々訪朝」などでは、完全解決に至らないという北朝鮮問題、山拓代議士が動いても根本的な問題解消にはならない北朝鮮問題。すべての日本国民が同じ認識を持って金正日政権と対峙しなければ、被害者は帰ってこないし、日本を含む北東アジアの平和はありえないことを理解して欲しい。荒木さんが言っていた。「加藤さんや山田先生のように、北朝鮮政府から逮捕状が出るように頑張りたい。まだ、北朝鮮政府の評価が低いことを残念に思う」という意識を持ちたいと思う。 明日から、米国に向かう。ホワイトハウス前での「人権コンサート」には、韓国拉致被害者家族や脱北者も参加する。米国下院での「公聴会」でも日韓両国の被害者家族が証言する。いまや、世界的に広がる「北朝鮮の国家テロ」への認識が更に強まり、EUや中国をも巻き込む状況になることを望む。米国へはPCを持ち込むことはしないので、しばらく書き込めないが、手書きのFAXを送ることも考えたい。 |
| 2006.4.20 「間違っていないか?小泉評価PART3」 第2回小泉訪朝前、議連の会長平沼赳夫代議士は、小泉総理と15分面会し、「平壌へ行く限りは、5人の家族のことだけではなく10人、いやそれ以上の拉致被害者について言及し、解決の糸口を探って欲しい」とも仕入れていた。家族会は「金正日が家族の帰国を認めたら、着の身着のままでもいいから政府専用機に乗せてきて欲しい。ジェンキンスさんを、北朝鮮国内で説得するような愚は犯さずに、とにかく日本の地を踏ませて欲しい。見返り的なお金や援助は出さないで貰いたい。」と申し入れた。が、結果は皆が知っている体たらくであった。小泉総理は会談初っ端から「25万トンの食糧援助と1000万ドル相当の医療支援」を差し上げて、被害者5人の家族の8人の内5人の帰国の許可を得、さらにジェンキンス氏の説得を命じられた。10人の被害者のことを持ち出すと、金正日は「拉致は解決済み」と席を立とうとしたから、慌ててそれを制止して、会談を続けるように懇願した。以後、多くの拉致被害者の件に関しては問い詰めることは出来なかった。会談は1時間30分続けられていたわけだが、通訳を入れると正味45分の攻防であった。核・ミサイル問題も話したであろうから、拉致に関しては30分のやり取りであった。更に最悪だったのは、家族会・救う会が「拉致問題の解決」のため不可欠と考え、成立に努力してきた、改正外為法や特定船舶入港禁止法など制裁法を封印することを約束させられた。もっとも最悪と思われるのは、金正日から「日朝国交正常化」の促進を促され、それを了承してきたと思われるところである。総理の帰国後の会見で発せられた言葉は、「任期中の国交正常化」であり、「拉致問題の解決」ではなかったことから推察するに、平壌で相当強く、約束の「正常化」の履行を追及されたのだろう。 帰国後、小泉総理は「金総書記が、拉致被害者の調査を白紙に戻して調査する」という確約を取ってきた。と、成果を強調してきたが、その「再調査」が、「めぐみさんの偽遺骨」であり、「でたらめな被害者の死亡説明」であったことを考えると、再び、総理は騙されてきたということである。5.22のその日、私は総理に対し「9.17と5.22と2度訪朝し、二度も騙されてきて、プライドはおありですか?」と問いただした所以である。実は、あの日、私は総理との面会直前に、川口外相(当時)細田官房長官(当時)が説明に来られた時、「曽我さんを北京で家族面会させるようなことだけは避けてくださいね!」と強く申し入れていた。にもかかわらず、川口外相は、その数分後には、在日中国大使館へ電話をして、「曽我さん家族の面会への協力を申し入れていた」事実からも、政府関係者が北朝鮮という悪の政権の実態に無知であったと考えられる。或いは、参院選投票日前に如何しても「面会」を実現したかった政府の焦りから来たものであったろう。政府関係者が北朝鮮の実情に疎いという事例はもう一つある。5.22その日、小泉総理は「赤い」ネクタイをしていった。山拓さんに推奨されたといわれ、メディアも「決意の赤いネクタイ」と報じていたが、我々は安明進氏から、「北朝鮮では、大人の男性は赤いネクタイをしない。なぜなら、赤いネクタイはボーイスカウト等子供がしているから、大人はしない。赤いネクタイは侮られると考えられている」と聞いていたから、やはり総理は北朝鮮という国を全く知らなかったということを露見していた。これだもの、「なめられても仕方ない」。 これが、「小泉総理の訪朝」・「再訪朝」の検証である。これらの事実を踏まえて、私たちが、「小泉再々訪朝」に不安を抱える理由をお分かりいただけるのではないか?「再訪朝時」に借りたものを返しに行くのが落ちではないか?行くとしたら、「国民に向けて決意表明をして、数日間を費やすつもり」で行くことが必要となろう。「今回は、拉致問題の全面解決のための訪朝であり、国交正常化のためではない」と世界中に表明しての訪朝でなくては不安である。 |
| 2006.4.19 「間違ってないか?小泉評価!PART2」 昨日、「第一回小泉訪朝」の検証をしたが、今日は「第二回小泉訪朝」の検証をしよう。 2004年の初頭から、「小泉再訪朝」の噂が流れた。4月には、山拓、平沢両代議士が大連において、北朝鮮の対日担当者の宋日昊と面会した。当初は、「極秘会談」と言われていたのだが、蓋を開けると「日本のTVクルー」が会談場所に現れて、尚且つ、2人はある女性ジャーナリストを同行していたらしい。最初から極秘ではなく、バレバレの会談だった。これには、さすがの北朝鮮サイドもあきれていたらしい。しかも、「小泉総理の親書」なるものさえ携えて行ったというものであった。私は今でも、会談後の宋日昊の嬉々とした姿を忘れることは出来ない。あれ程の嬉々とした姿を分析すると、会談の中で如何に北朝鮮サイドの望んでいたことが、実現可能となった会談であったかが判る。即ち、北朝鮮の望む「拉致問題の終結と国交正常化」そしてその後の「一兆円を超えると言われる経済援助」の実行が、約束されたのであろう。それと同時に、「被害者5人の家族のうち、5人の返還」が北朝鮮サイドの提案であったと思う。実は、家族会・救う会では、北朝鮮が5人の家族を帰すとは考えられなかった。被害者の家族を帰すことにおけるリスク(他の被害者の情報)を北朝鮮が犯すとは思えなかったから。しかし、冷静に考えると「5人の被害者の家族を帰し、曽我さんの家族を留めることによって、被害者の口を塞げる」を考えていた節がある。それを具現化したのが、「小泉再訪朝」であろう。しかし、官邸では「大連会談」とは別に、「総連ルート」での話し合いも進行していた。飯島秘書官と許宗萬との間で話されていたものだ。結局、総理はこのルートを使って北朝鮮との交渉に入る決断をすることになった。それに激怒したのが福田官房長官(当時)である。それまで自分主導で進めてきた「北朝鮮問題」を頭越しにやられてしまったので在るから、官邸での権力闘争を繰り広げていた福田氏としては、面白くなかったし、あきれて「官房長官辞任」をすることになった。その後官邸は「飯島秘書官」の意向抜きには物事が進まなくなった。これが、「拉致問題の膠着状況」を生んだ元凶であろう。「小泉再訪朝」前、官邸では金正日に対する土産として、1)25万トンの食糧援助と1000万ドル相当の医療支援、2)在日朝鮮人に対する差別に対し総理の謝罪、の二つが用意されることが決定した。それが「5人の家族」を帰す見返りとして提示された。勿論、「国交の正常化」は約束どおり履行されるという確約もなされたであろう。大連での会談で決定された事項も含まれたのであろう。しかも、時は「参議院選挙」直前であった。第一回訪朝で得た高評価の再来を望み、この時期に実施したかったのは間違いない。しかし、この日本サイドの都合を許可する容での合意が、如何に借りを作ってしまったのか窺うことが出来る。小泉総理は再訪朝後、「任期までの国交樹立」を言い出し、戦後初めて、政権与党の総裁が「朝鮮総連結成50周年記念パーティ」に祝賀のメッセージを送ったのである。方や、「総連施設への課税問題」が進められていた時期に、総理が総連のパーティに祝賀を送ることにより、「課税問題」が停滞してしまった。許宗萬は、このことを持って困窮する総連組織の地盤回復をなし、北朝鮮での地位も上がっていた。弱りきっていた総連を総理が助ける形になったのである。今回はここまで、また次回。 さて、韓国政府が「拉致問題と韓国軍捕虜問題」の解決のため、更なる「経済支援」を表明している。いかにも「盧武鉉政権」らしい選択ではないか。信奉する金正日を孤立状態から守りたい政権にとって、「韓国人拉致問題」を利用して金正日政権を助ける「支援の増大」を持ち出したとしか思えない。根本的解決ではなく、北朝鮮への忠誠の表れだろう。このような状況で、「韓国」との連帯が有り得ようか?我々がやるべきは、韓国国民の世論形成のために動くことで、韓国政府の対北政策を見直すように促すしかあるまい。 |
| 2006.4.18 「間違っていないか?小泉評価!」 このH.P.の中で何回も書いてきたが、皆、「小泉総理の訪朝」の成果を過大評価しすぎていないか?最近、「小泉再々訪朝」待望論が聞かれる。朝の報道番組の司会者やコメンテーターの中で、「小泉再々訪朝」の可能性を望むことをやたら言っている人がいるが、本当に「小泉総理が行けば、動く」と思っているのだろうか?私が何回言っても、彼らの耳に届かないのが悔しい!もう一度、「小泉訪朝」の時、何が起こったのか?検証してみて欲しい。 第一回「日朝首脳会談」の時、小泉総理は平壌に着くや否や、「5人生存、8人死亡、二人に関しては知らない」という報告を受けた。その後の安倍官房副長官(当時)の「金正日本人の謝罪がなければ、このまま帰国しましょう」との提言を盗聴していた金正日は、午後の第一声で「謝罪」を口にしたが、真実を述べずに「部下の所業」にして自分の責任には言及しなかった。しかも「犯人は処分済み」といいながら、「辛光洙は、国民的英雄」として処遇し、日本の総理を騙していた。それにもかかわらず、総理は「平城宣言」にサインし、「拉致問題」の終結を北朝鮮政府と共に印象付けようとした。更に「政府系知識人を使って、『日朝間の不正常な関係が不幸な出来事を生んだ』ということを喧伝させて、「日朝国交正常化」への国民の機運を作ろうとした。だから、北朝鮮の発表した「被害者の死亡年・月・日」を隠蔽しようとしたのである。即ち、2002年9月17日は、「平壌宣言にサインありき」が優先順位としてあり、「拉致問題」の真相究明や「生存者の救出」は、二の次になってしまっていた。それは何のためか?「日朝国交を回復した総理」として名を残したいという、小泉総理の名誉欲に他ならなかった。 次の話も何回も書いてきたが、「小泉訪朝」が実現したのも、田中均氏や日本政府の努力からなされたものではなく、ブッシュ政権の「悪の枢軸」発言から、米国の武力制裁を恐れた金正日が、日本政府の対米姿勢を操ろうとして日本政府に接近する必要性を考えたからだ。「日本と国交を回復し、日米間に楔を打ち、米国の武力制裁に韓国政府のように反対を唱えるようにしたい」そして、あわよくば「日本の経済援助を受けることが出来れば、自分の独裁体制を磐石にできる」とふんだからに過ぎない。つまり、小泉総理の名誉欲と北朝鮮・金正日の謀略が合致した結果である。「5人の生存者」を取り戻せたのは、日本政府の努力ではなく、米国の圧力がなした結果であるということだ。残念ながら、国民の多くが「小泉さんが行ったから、拉致の扉が開いた」とする評価と大きく違うのである。小泉総理が本当に「拉致被害者の救出」を決意していたのであれば、9.17の日にもたらされた「生存者5人」をその場で救出できたはずである。「平壌宣言ありき」が目的であったから、「生存者5人」を放置して帰ってこれたのではないか?私なら、何はさておき「生存」が確認された被害者とその家族をその場から連れ戻してくると思う。外交関係云々ではなく、拉致された国民なのだから直ちに取り戻すのが国家のリーダーのするべきことではなかったろうか? 10月になって、「生存者5人」が一時帰国の容で日本にやってきた。日本政府はあの時、本当に北朝鮮に5人を帰すつもりでいたことは間違いない。田中均氏は最後まで、「5人を帰さなければとんでもないことになる」と言って、せっかく帰ってきた5人を北へ送ろうとした。北朝鮮政府は、「5人の一時帰国をなし、悪化していた日本国民の感情を和らげ、小泉総理との約束、国交正常化を急ごうとした」、勿論、小泉政権もそうであった。それを拒んだのが、安倍官房副長官(当時)であり、中山恭子内閣官房参与(当時)であった。 第一回から「小泉訪朝」の評価が大きく異なってくることをわかって欲しい。次回は、「-第二回小泉訪朝」を検証したい。 昨日の報道で、「ロシアの高官、めぐみさん目撃情報」が流れた。報道が事実なら新しい目撃情報として歓迎したいが、この報道には、疑問を呈さざるを得ない。果たして「北朝鮮政府が死亡といい続けているめぐみさんを、人の目に触れる公の場に出すだろうか?もし、出したとするならば、日本政府に対する示威行動だろう。彼らは今でも被害者の生殺与奪の力があるという脅しである。被害者の生存に関して、日本国民の多くに北朝鮮の死亡説を受け入れている人々がいることに慙愧の念を禁じえない。今度は私たちの言葉「被害者は生きている」をみんなで信じて欲しい!
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| 2006.4.17 「怒りを露わにした早紀江さん」 昨日(16日)、横浜開港記念館で開催された「日韓連帯で拉致被害者の救出を」の早紀江さんは、確かに怒っていたように見えた。それは、「共同通信社」が企画し、20社あまりの加盟社が参加した「平壌詣で」に触れたときである。 「日本の心が一つになって、金正日という悪魔と対峙しなければならない時に、何のために平壌に行ったのでしょうか?」 前にもいったが、北朝鮮に入国するためには「金正日政権の許可」が必要なのだ。ために「北朝鮮批判」を続けた産経新聞は、以前「訪朝団の同行」さえ許可されなかったこともあるのだ。ということは、新聞社の責任者(社長が多いと聞く)の入国許可を出したこと自体、北朝鮮が利用できると踏んだ証である。案の定、彼らが取材した「宋日昊とのインタビュー記事」で、ただ「宋日昊の言い分」を垂れ流すに止まった記事しか配信できなかったではないか?確かに加盟社の内「新潟日報」と「福井新聞」は、「めぐみさんの死に関しては受け入れられない」と食い下がったようだが、それに関する宋日昊の反応は記事にされていない。日本人が一番知りたいその反応に関して一片の記事にもしないで、北朝鮮の言い分だけを配信する姿勢に疑問を投ぜざるを得ない。 集会では、北朝鮮政府から指名手配の名誉に輝いた「難民救援基金の加藤博さん」・「帰国者の人権と命を守る会の山田文明さん」も来られていたのだが、その話からも、今の北朝鮮難民が陥っている苦境を私たちも更に実感し、動き出さなければならないのではなかろうか?特にメディアの力を発揮する時ではないか?日本のメディアは中国に支局を置き、中国の実情を本当に正しく伝えているのだろうか?中国国内で年間7万件以上も起こっているデモや抗議行動に関して大きく報道している大メディアはいないように思えるが?更に未だに「弘泉報道官にマカオの拉致被害者に対する中国政府の対応に関して質問している節」も見られない。私たちはメディアの影響の大きさも知っている。メディアの重要性も知っている。だからこそ、もっと真実を伝えて欲しい。日本の拉致被害者の救出にも寄与すると思われる中国の動向を、今の「北朝鮮擁護」から「北朝鮮への圧力を連携して実施」するように、人権的な問題で「中国の非人道的な行為」を正しく批判する姿勢も必要となるはずだ。中朝国境に命を賭して出国してきた「清貧の北朝鮮人民」が中国国内で密かに隠れ住まなければならない真実を、大きく報道すべきではないか?既に「人身売買」の罠に陥った人民も多くいることを!加藤さんは言われた「私が中国政府に拘束され、北朝鮮に引き渡されそうになった時、国際社会が日本のNGOの処遇に関して批判的な論陣を張ってくれたおかげで助かった」と。著名なNGOだからこそ国際世論に助けられたが、名もない貧しい人民が闇から逃れられたと思ったときに、中国の官憲に拘束され、北朝鮮に強制的に送還され、絶望の淵に立たされている事実を何故、大メディアは論陣を張って非難しないのだろう?私は、その強制送還された人たちの中に「日本人妻」や「日本人拉致被害者」が含まれない可能性を否定できないと思っている。その行為に対して無力な「難民高等弁務官事務所」の批判記事も書いていかなくてはならないだろう。はたして「社会の木鐸」と称する著名なジャーナリストは、この大きな人権無視の姿勢に何か異を唱えただろうか?メディアは中国政府の代弁者のように「靖国問題」だけを報じるのではなく、中国政府の行っている重要な人権侵害にも言及すべきである。それをしないのであれば、支局を置く意味が半減するのでは?毅然とした報道姿勢を望みたい。支局の閉鎖を恐れるあまり、中国政府に遠慮するようでは情けない!乱暴な言い方をすると「人権無視の政策を続ける中国に、はたして「平和の祭典・オリンピック」を開催する資格があるのかとの殿言葉で国際世論を動かしていかなければならない。 |
| 2006.4.15 「軟禁状態の報道」 14日、午後の新幹線で長野上田市に向かった。着いた上田市は「千本桜」で有名な「上田城」のあるところ。上田城は「真田家」の城。六文銭の旗印のあの真田である。そこから、レンタカーにて「県立松代高校」へ向かった。其処の野球部の子供たちが、顧問の指導もあり、何年も「署名」に協力してくれていることを知り、横田御夫妻とともに表敬訪問した。夕闇ももう直ぐ訪れるという時間帯に、子供たちは我々の到着を待っていてくれた。其の子達の父兄も一緒に私たちを迎えてくれた。直立不動の子供たちが、整列して私たちを迎えてくれた後、代表の挨拶、早紀江さん、私と続いた。そこで初めて聞いた。公式戦の試合応援に来られた父兄が皆、ブルーリボンを付けて「被害者の帰還」と「子供たちの勝利」を願い応援していることを。本当に嬉しいことだ。「ブルーリボン運動」を推進中の私たちには、その姿こそ私たちの思いと同じなのだ。何時、いかなる場所でも、「ブルーリボン」を付けて、「被害者の帰還」を願う人が増えることによって、話題にもなり、ひいては日本国民の思いが圧力となって金正日政権に届けたいと願うのである。多くの人が「ブルーリボン」をつけることによって、その数の多さに議員たちが問題の大きさを再認識し、真剣に「救出運動」に取り組む姿勢を見せていくことを願っている。この「ブルーリボン」は「反共」や「打倒金正日」のシンボルではなく、「人権を奪われた被害者の救出」をひたすら願うシンボルなのだから。それを実践している「松代高校野球部関係者」の皆さんに感謝したい。彼等の行為は、私たちの目指す運動への、私たちの願いへ到達するための大きなエールである。この行為につい私も彼らへの「エールをきりたい」という衝動に駆られた。しかし、残念なのは大切な人権回復の運動に公立の多くの教師たちが、政治的に捉え、その意識から「救出運動」に消極的であることだ。彼らは、「おぼれた人を助けようとする行為に、政治を持ち込み、その火を点けようとしないことである。何のための人権教育なのだろう。何のための平和への願いなのだろう。 その夜は、嬉しい思いに包まれながら、おいしい長野のお酒に酔った。 15日は、朝方から民放の生出演を横田御夫妻と果たす。韓国の拉致被害者家族会の崔代表からの情報として、「北朝鮮高官が『金英南とヘギョンちゃんが、軟禁状態にある』という情報を寄せた」ということで、この情報について横田夫妻の感想を聞きたいということだったが、考えても見て欲しい。拉致被害者は総て「軟禁状態」か「監禁状態」であり、今に始まった「軟禁状態」ではない。私たちの行動は「軟禁状態にある拉致被害者を救出」するものであるから、これまでの状況と何等変わらない。ましてや、「金英南氏やヘギョンちゃん」は、北朝鮮が今現在も生きているといっている人物である。むやみに彼等を傷つけることは、北朝鮮政権の命取りにもなるということだ。今私たちがやるべきは、「彼らがどのような理由であれ、死亡と言う発表をした時点で北朝鮮政府は、今後いかなる経済支援は受けられない」という強いメッセージを伝えることである。そして、日本国民と日本政府は不退転の意思を持つということを表明しなければならない。早急に総てのメディアでこのメッセージを発して欲しい。そして、日本政府にも毅然とした意思で「制裁の発動」を決定して欲しい。今度こそ、日本国の力で苦境にある被害者の家族を救出してもらいたい。 |
| 2006.4.14 「断食終了」 昨日、金桂冠外務次官が離日した。18:40成田発、北京行きNorth West便ということであった。昨日も言ったが、米国政府に媚を売るように「米国航空会社」に乗って帰還したわけだ。北朝鮮の人間はプライドの高い人種と言われているが、其のプライドは何処へ霧散したのだろう?まあ、其の程度のプライドということ。 私は、金外務次官の出国に合わせて「おかゆ」を食するために、大手町のビルに中にある「おかゆ専門店」にいった。やわらかいおかゆの米がやさしく胃の中に流れていくのがわかった。それはセットになっていたので、おかゆにワンタン、揚げパン付き。久しぶりだったからか、それだけの食事で胃がフル稼働しているのが感じられた。其の感覚は初めてだったので、今日も酒は控えようと思い、家路を急いだのだが、家へ帰る寸前、北海道の旧友から電話が鳴った。「今、東京に来ているのだが、断食は終ったか?」、終了直後だったので迷ったが、せっかくの機会であるから飲みに引き返した。「天が、もう呑んでもいい」という啓示だったのだろう。久しぶりのビールを味わった。その後、あったかい「カル−ア・ミルク」を2杯。普段では考えられないが、それだけで止めた。私もまだ、命はおしい。しかし、相変わらずの旧友で楽しかった。又話をしていくうちに彼の家族の話とかしているうちにお互いの年齢の積み重ねを感じていた。 さて、宗日_が平壌で次のように言ったらしい。『拉致問題については「解決済み」と強調した上で「われわれが説明すればするほど疑問が膨らみ、新たな疑問が生じる。解決の糸口を見いだすのは不可能ではないか」とし、歩み寄りは厳しいとの認識』ということらしい。盗人猛々しいとはこのことだが、「疑問が膨らんだのではなく」、日本政府の努力によって、嘘が剥がされているだけであって、最初から嘘で固めたものしか出せない宗の責任ではないか。これからは、北朝鮮が何を言っても日本人は嘘だと感じてしまうだろう。元々我々は、「北朝鮮政府の千三つ」は知っていたが、一般の国民も「北朝鮮の虚言癖」をよく判ったことと思う。しかし残念なのは、私たちの気持を無視して「平壌観光」を敢行した「共同通信社と参加社」だ。今、何故、平壌にいかなければ成らないのか?結局は「物見遊山」にしか過ぎないとは言え、日本国民の怒りを忠実に知らしめられないのであれば、「嘘で固められた平壌」に行くより、まだ「中国へいって、中国の人心を学ぶ」方が国民のためになるかわからない。このような宗日_とのインタビューの最中に、本当に日本人が聞きたいことを厳しい言葉で反論し、質問したのか?」聞いている中では、何も反論はしていないようである。宗日_の言葉を「たれ流し」に行ったのであれば、読者の思いとは違う行為に対して、我々は抗議しなければならない、先にも書いたが、「支局」のために厳しい質問が出来ないようであれば、「支局」をおく意味がない。真の報道をするためには、社長自らが率先して、厳しい質問を矢継ぎ早に投げかける行為が欲しかった。まあ、「物見遊山」の旅ではそうもいかないか?しかし、貴方たちの「物見遊山」が拉致被害者の身辺に危険を及ぼすかも知れないという責任は感じて欲しい。 今日はこれから「長野千曲市」に向かう。明日の集会のため。 |
| 2006.4.13 「断食5日目17:15 昼の金桂冠の記者会見」 12時に「金桂冠外務次官」の記者会見があったようだ。その中で、外務次官は、成果として、さまざまな国の方と会えて自分の立場、相手の立場を話し合い分かり合えたこと。米国とは「対話」出来なかったが、会えなかったということも成果である。と言い放った。また、「米国の金融制裁が解除されない限り、六者協議への参加はない。時間があればあるほど、わが国は抑止力を手に出来る」と言い放ったそうだが、哀れである。調査会の荒木代表が常日頃言っている「北朝鮮の出す言葉は、先ず嘘であると考えてから分析しなければならない。何故、そんな嘘を表明するのかという観点から考えなければならない」という論理から考えると、「もうこれ以上、耐え切れないから勘弁してよ〜!」という見方になる。1994年の「米朝危機」の時もそうだ。最後まで駄々っ子のように泣きべそをかきながら強気の言葉を発していた時と同様に、駄々をこねればどうにかなると思っているのかもしれない。実際あの時は、「核開発凍結」と引き換えに「軽水炉建設」と「年間50万トンの重油の無償供与」を勝ち取った。わが国は10億ドルの建設費用を約束させられた。今回もまた、その手法を踏襲しているに過ぎない。が、ここで北朝鮮が考えねばならないのは、クリントン民主党政権とブッシュ共和党政権の違いである。やわなクリントン政権と違い強固なブッシュ政権を同一視しているととんでもないことになるということを理解すべきだ。北朝鮮の核は抑止力に見えて抑止力にならないことを知るべきだ。今の最新技術でガラス張りになっている北朝鮮の軍備とその配置から「ミサイル」を一発撃っただけで1千発の「トマホークミサイル」の洗礼を受けることを理解すべきだ。今の金正日に1千発の「トマホーク」の洗礼をうける準備も気構えも無いと見るのが自然である。以前は米国の強行姿勢に「ニューヨーク・ソウル・東京を火の海にする」といっていた政権が、今は「火の海」の言葉ではなく、「相手にしてくれないなら核を作っちゃうぞ」といっている事実からも米国への刺激的な言葉を控えている。これが、北朝鮮の変化である。今、米国は前より厳しい「金融制裁」にて「金正日の財布」を締め付けていることからすると、もっと過激な言葉を吐いても不思議ではないのだが、柔らかい表現になっていること事体が、北朝鮮の困窮を物語るものだろう。 さて、拉致問題に関しては、相変わらず「拉致問題は解決済み」の意見を変えずに「DNA鑑定」にも何等言及していない。小泉総理は、ここまで虚仮にされても「北朝鮮は誠意ある対応をすべき」としかいえないのか?何故、「誠意ある対応をするようにしていく」といえないのか?何かの弱みを握られているのでは?と疑いたくなるくらいはっきりした言葉を言わない。普段の小泉総理とは違い「北朝鮮の問題だけは明確ではない」。何かわけが?ただ、不気味なのは金桂冠が最後に言った「今後の交渉を見て欲しい」という言葉である。金外務次官は、4月7日から12日までのほかの政府高官と違い長期滞在となった。ここに嫌な感じを受けるのである。金桂冠が宿泊していたのは「赤坂プリンスホテル」である。ここは、かの「飯島秘書官」の定宿である。そこに足掛け6日間も滞在していたことを考えると、最後に嘯いた「今後の交渉結果」というものが非常に不気味である。 世論には「小泉総理の再々訪朝待望論」もあるようであるが、小泉総理が再々訪朝しても結局3回騙されに行くようなものであり、最悪は「電撃的な正常化宣言」に繋がりかねない。そうなった時、米国の姿勢から日本への圧力が発生していき、日本の国益に反することになる。しかし、国内において「小沢人気」が高まり、小泉総理の有終を飾るため、無理やり決行することも考えておかなくてはならない。何しろ、国益と利己益では後者が上回る方だから。 さて、断食5日目であるが、体全体の力が抜けたような感覚だ。普通の生活は出来るが行動そのものが緩慢になったように思う。偏頭痛は治まったが、ボーっとした感覚は否めない。また同時に胃の痛みが生じてきた。5日間動かしていない胃の筋肉が何かを欲するようにきりきり痛み始めている。やはり水だけでは体の正常な働きではないため、痛みを生じるのであろうか?しかし、北朝鮮にいる私たちの家族は、30年近くに及び慢性の食糧不足で、今の状態が続くことを思えばなんでもない。ついに「金桂冠外務次官」は、羽田のVIPルームに消えたということだ。国交のない「外務政務次官」がVIPルームとはあきれる。飛行機は「North West」便ということだが、米国の航空会社を使用することに北朝鮮の「媚」を感じるのは私だけだろうか?私なら「自分の国」と問題のある国の航空会社は使わない。ここら辺は「高いプライド」も邪魔はしなかったようだ。やはり今までの高飛車な言動は「駄々っ子の叫び」にしか聞こえない。大人になれ北朝鮮! 最後に丈夫な体に生んでくれた母に、再度感謝しつつ「おかゆ」を食べに行くことにする。
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| 2006.4.12 「断食4日目」 昨日、突然「めぐみさんの夫は韓国人拉致被害者と確定」の報道がもたらされた。「断食3日目」の文章を書いた後であった。それは先ず、報道関係からの一報だった。昼ごろのTVで第一報が流れたのである。それから、調整室に電話して確認するも「未だ、此方には何の連絡もない」という回答。横田家へ連絡してみてもなかなか繋がらず、漸く繋がって確認するも「未だ何も知らされていない」という。前々から、「韓国人拉致被害者・金英南氏」で確定的であるという情報はあったが、政府からの連絡がなかったので確信はもてなかった。私自身も「韓国人拉致被害者」よりも「日本人拉致被害者」の確立が高いのではないか?という思いがあったので俄には受け入れがたいものだった。しかしながら、科学的検証で「めぐみさんの夫」が「韓国人拉致被害者・金英男」と確定された限りは、認めて今後の対応を考えざるを得ない。盧武ヒョン政権の現状から考えると政府間の連携の困難さが浮き彫りにされる。救出にとっても困難な状況が生まれるかもしれない。しかし、最後まで横田家への連絡が遅れたことには遺憾の意を表したい。結局午後2時を回った時点で連絡があったものである。以前から、メディアへのリークが先になり横田家としては不快な思いをしてきただけに残念である。 さて、断食の状況を述べなければならないが、本人いたって元気である。昨夜は夜の報道番組を見ている午後10:30頃には眠くなり熟睡した。朝は05:30頃に目覚めてシャワーを浴び、朝のTV番組の報道を見て「めぐみさんの夫」報道をチェックした。どの局も「めぐみさんの夫が韓国人拉致被害者と確定」の件で騒いでいたが、出来れば「金桂冠外務次官」が来たときにこれほどの報道をしていてくれたら、私が「断食」する必要は感じられなかったのにな〜と思う。そうこうしているうちに、時間がきてTV局へ向かった。局内で席に座る時に久しぶりなので緊張したのか?クラッときてしまったが、後は全然何も感じられなかった。しかし、皆さんが「お体は大丈夫ですか?」と聞かれ恐縮する。一週間の断食ってそんなに難しいことなのだろうか?未だ4日目なので極限状況になっていないし、反って寝覚めがよい。体も軽くなっていい。ただ、TVのコマーシャルで「食べ物」が出てきたり、「おいしそうに食べる顔」が見える時、唾がじわっと滲み出すのがわかる。町を歩いても、「ラーメン屋さん」とかの看板を見ると思わず入りたくなる。以前はそうでもなかったが、今度はこの店に入ってみようなんて思いが出てくるのが不思議といえば不思議。 金桂冠外務次官は、昨日の鑑定結果を受けて14日まで滞在する予定を切り上げ、13日の午前にも出国すると言ううわさもあるが、これで日本国内の「拉致問題」に対する関心の高さは実感として受けとったと思う。日本人の怒りを正直に本国へ報告して、「北朝鮮の日本人拉致問題の対応」を早急に変化することを望む。 |
| 2006.4.11 「断食3日目、午前11時」 昨日も言ったが、今回の断食に関しては「怒り」から来るものではなく、「日本に来ている北朝鮮の高官に対し、我々の強い意志と今後も妥協はしない姿勢を見せ付けなければならない」と考えたからであり、昨晩放送しているように、単なる「怒りにまかせた行動」ではない。報道関係の方にはその辺の誤解をしてもらいたくない。あくまで、「北朝鮮に対する抗議」としての「断食」であることを強く意識して欲しい。 さて、断食1日目の朝、一念発起しての行動であったが、人間一日食事を取らなくてもなんと言うことはない。だから、1日目に関しては、何等苦痛も体の変調も見られなかった。 断食2日目、朝から水だけで過ごしていくうちに頭痛がおきてきた。「記者会見」において発言する際、頭がクリアでない感覚があった。その後、事務所に戻り作業を続けていくうちに頭痛がするようになった。頭痛といってもひどいものではない。軽い偏頭痛のようなものかもしれない。夜まで頭の中がもやもやする感覚が払拭できなかった。昨晩は、昼の疲れもあり、早くに眠ることが出来た。これも「断食」のせいなのだろうか?多少疲れやすくなっているのだろう。実家からは、体の心配をする電話があったが、丈夫に生んでくれた両親に感謝しよう。私は大丈夫! 3日目、朝から取材であったが昨日より頭がすっきりとしている。多少寝不足の状態を呈しているが、昨晩は7時間寝ているので、寝不足ということはないはずなのだが。今日はこれからいろいろやることがあるので静かに、粛々と行動していくつもりだ。 今日は、渋谷での抗議行動をして横浜に行くつもりだ。「横田めぐみちゃんの写真展」が今日まで「横浜高島屋」で開催されている。北朝鮮が「日本の世論の動向」を気にしているということなら、今開催中の写真展に多くの国民が参加した事実を報道して貰いたいから。 今の状態で考えると、金桂冠外務次官が帰るまで何等問題ない! |
| 2006.4.10 「断食開始!」 4月7日に、北朝鮮高官である金桂冠外務次官が来日したことは既に伝えました。そして、前回のHP上で述べたように私として何が出来るか?考えました。それがこの「断食宣言」でした。4月7日、8日と夜は多忙でニュースを見る時間がなかったのだが、金桂冠外務次官は来日以降、「被害者や被害者家族、そして日本国民への謝罪の言葉すら述べていない」らしいことが判った。2002年9月17日以来、北朝鮮高官が来日するのは初めてである。その際に北朝鮮高官が発するべきは、「謝罪の言葉」ではないのか?数十年にわたり、日本人を拉致し続け、未だに返さず、犯罪を実行中の政権の高官が被害国の地を踏む時に、人として先ずやらなければならないこと。それは「謝罪の言葉を述べる」ことではないのか。日本の政治家が訪朝するたびに謝罪を繰り返していることからも、金桂冠外務次官は先ず、謝罪すべきだ。それが全くないということは、「誠意ある姿勢」とは感じられない。今回は、民間主催の「国際会議」であり、民間の施設を使用しての会議であることを考えると、その会議の開催されているホテル前での抗議行動は、控えねばならない。しかし、金桂冠外務次官の誠意のない無礼な態度には、何らかの家族としての意思表示をしなければならない。それでなければ、昨今の報道でも「拉致問題」を取り上げることが少なくなってしまった事象を金桂冠外務次官が見ていて、日本国内での「拉致問題」に関する関心が薄くなってきたという印象を持たせてしまう。先の「日朝協議」でも北の担当者は、日本の世論の動向を指摘し、「新潟の写真展は人が入らなかったようですね!」などと誤った情報を聞いていたことが判った。それは、日本国内の世論を異常に気をつけているということに他ならない。だからこそ、私は家族として、「強い決意」と「強い意志」を示す必要があると考える。「家族は、被害者の生存を確信しているし、必ずや救うという意思」「このままでは、日本国民は絶対に許すことはないという意思」を示していかなければならない。私は、金桂冠外務次官が出国するまで、「断食」を断行し家族の意思を伝えたいと思う。 今回の国際学術会議「北東アジア協力対話」の主催者の理事の一人として、前外務審議官田中均氏が入っているようである。田中氏が「拉致被害者の救出」に努力してきたと言うのなら、会議の中でも金桂冠外務次官に対して、「拉致被害者の返還」を強く求めるべきではないか?そもそも「北東アジアの協力」のためには、「北朝鮮による拉致」の問題を避けて通るべきではない。北東アジアの発展と平和を求める会議であるなら、「被害者の返還」を強く求めるべきだ。はたして、田中均氏にそれが出来るのであろうか? 「るみ姉を返せ」「めぐみさんを返せ」「恵子さんを返せ」「八重子さんを返せ」「修一君を返せ」「薫君を返せ」「原さんを返せ」「ミヨシさんを返せ」「亨君を返せ」「久米さんを返せ」「すべての拉致被害者を返せ」 |
| 2006.4.8 「金桂冠がやってきた」 何年ぶりに北朝鮮の高官が来日したのだろう。思い出しても2000年、鄭大使が「第10回国交正常化交渉」のため飯倉公館で、高野全権大使や河野洋平元外相と会うために来日して以来ではないだろうか?6年近く、来ていなかったことになる。あの時は、北朝鮮の報道機関の記者といわれる人間を引き連れての来日であった。当時は、今ほど「拉致」が認識されていない時で、世間は「北朝鮮高官と日本政府の外相」の正常化に向けた会談という捉え方であり、我々の怒りや苦悩は知られることはなかった。私たち(横田ご夫妻と私)は、救う会のメンバーと共に、飯倉高官の塀の前まで進み、鄭大使に聞こえるように「家族を返せ!」・「金正日の犯罪を断罪する」等、シュプレヒコールを繰り返した。本来なら、一般人は立ち入れない場所での抗議行動に対し、警察は取り締まることなく1時間に及ぶシュプレヒコールを静観した。河野元外相は、大使に対して「表で叫んでいる家族の思いを受け止めて欲しい」と苦言を呈したという。バスから私たちの叫ぶ姿を見て、北朝鮮の報道機関の人間は何を思っただろう?時は過ぎ、「金正日の告白」から来日を嫌がっていたはずの北朝鮮の高官が、率先して来日したのには何かわけがあるのだろう。10〜11日の会合であるのに7日から日本入りした目論みは何だろう。「小泉総理再々訪朝」が噂される中、総理との密談が設けられることを恐れる。今、北朝鮮政権は米国の「金融制裁」に喘ぎ、金正日の中国訪問で打開策を探ろうとしてきたが、米国の本気度を知り中国も手助けできない状況に、日本への策謀をめぐらすことを考え始めたのではなかろうか?安倍官房長官の下、日本国内で強まる圧力で朝鮮総連の引き締めが必要になったのか?日本国内にいる「親北朝鮮派」に対するアプローチとか、ただで帰ることはなかろう。小泉総理には「国民の生命を守る」という一点で行動して欲しい。毅然とした姿勢で対処して欲しい。このような時、私はいったい何が出来るだろう。今回は民間団体主催の会合ということもあり、又、6ヶ国の高官も来ることから会場傍での抗議行動もとれない。しかし、何らかの抗議は示していかなければならないだろう。10日には「声明」を出すことになった。 「姉を返せ」「めぐみさんを返せ」「恵子さんを返せ」「八重子さんを返せ」「修一君を返せ」「薫君を返せ」「原さんを返せ」「ミヨシさんを返せ」「すべての拉致被害者を返せ」
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| 2006.4.6 「朝鮮総連H.P.に載った酷い言葉」 各界日本人士の連帯あいさつ △清水澄子、朝鮮女性と連帯する日本婦人連絡会代表 戦後60年経った現在も、このような事態が起きていることに日本人として憤りと悔しさを感じている。 今回の政治弾圧は、在日朝鮮人の存在すら認めないという旧帝国時代への逆戻りであり、決して許してはならない。 また、日朝国交正常化交渉と6者会談の破綻をもくろんだものであり、卑劣極まりないものだ。日本人の立場からも、この問題は民主主義を守りファッショとたたかうことであり、手を携えてたたかっていこう。 △床井茂弁護士 今回の事件ではっきりしたのは、「外国人は煮ても焼いても構わない」という思想がいまだに残っているということ。過去にもそうした思想から「外国人学校法案」や「出入国管理法案」が廃案には追い込まれたものの、国会に提出された。 在日朝鮮人は言わば、「かごの中の鳥」だったが、それを一つひとつたたかいを通して勝ち取ってきた。 現在の厳しい状況の中では、こうした先人たちの姿を見習うべきだ。 △浅野健一、同志社大学教授 現在、日本には45年以前の植民地支配によるものと45年以後、朝鮮を敵視し、在日朝鮮人を差別してきた二つの罪がある。 また、日本政府の中には2つの潮流が存在する。一つは右翼的な考えを持つもので、もう一つは民主的な考えを持つものだ。しかし、前者は国際的に見た場合、孤立していくだろう。後者の流れを大きくするためにも、徹底的に今回の事件の不当性を明らかにしていかなければならない。 △野田峯雄、評論家 拉致問題に関する取材を進めていくうちに感じたことは、「拉致運動」なるものが当初の目的を喪失し、大きく逸脱しているということだ。 この運動の目的は、日本の核武装、戦争国家化である。つまり、「人権」や「被害」をうんぬんしている運動の指導者たちが拉致をあざ笑っているのである。 日朝間の問題では、責任も取らず歩んできた日本に責任がある。それを日本人が直視して分析し、今後の道を探っていかなければならない。 △吉田康彦、大阪経済法科大学教授 「救う会」などの団体は、「全員救出」を声高に叫んでいる一方で、朝鮮の「政権転覆」という排他主義的な主張をしている。仮に「政権転覆」が実現すれば、「全員救出」は絶対に無理だ。多くの日本人がこの矛盾に気づいていない。 さまざまな情報を分析してみると、小泉首相は9月の退陣までにもう一度、平壌を訪問する可能性もある。 正義は一つ。状況は厳しいが、みんなでがんばってこの難局を乗り越えていこう。 △加来洋八郎、南大阪平和人権連帯会議議長 今回の強制捜索は、6者協議が必ずしも米国、日本の思惑通りに進んでいないこと、いかにも朝鮮と総聯が悪く、怖いというイメージを作るための焦りでもある。このような選択は、日本を不幸に陥れ、民主主義を崩壊させる。まさに、法治国家として、アジアの一員として生きぬくためにも、私たち自身の課題として取り組まなければならない。 今後とも、日朝国交正常化、南北統一問題など含め、地域で仲良くしていきたい。 △長崎由美子、市民活動家 今回の強制捜索が拉致問題の真相究明に必要であったのか。もちろん拉致問題の解決を望んでいるが、悲しむ遺族の想いは、日本による強制連行で幾多の悲しみを持つ在日同胞のそれと同じだと思う。ここにおいては、互いが不信の念を抱きナショナリズムをぶつけ合うのではなく、理解を共有することが大事だ。 一方、日本人に向けた朝鮮学校の公開授業を続けることは、マスコミ報道のそれとはちがうもの(世論)に発展していくだろうと信じている。 本当に日本人が発した言葉なのだろうか?お一人づつにお話したい。 清水澄子さんへ 貴方は以前にも「常に『ミサイル』とか『李恩恵』、今度は『拉致疑惑』など、自分自身の過去の清算が課題の第一なのに、他の問題を同列に持ち込んでいる。」(労働新聞、2001.01.01掲載)等といわれて、拉致問題の解決を遅らせようとしていたが、日本人として真に憤りや悔しさを感じなければならないのは、「北朝鮮人民2300万人」とも言われる人民に大いなる苦痛を強いたり、100人以上の日本人を「拉致」し、未だに「嘘をつき続けている」金正日政権に対してではないのか?社会主義国家の実現を目指す貴方が、「民主主義」を守るということは既に論理の破綻ではないのか?「ファッショ」とは、言論の自由もなく、抑圧された生活を強いる体制である。貴方たちが戦うべきは金正日政権ではないのか?金正日政権が自由な言論を本当に許していると思っておられるのか?私たちは、多くの脱北者と会い、北朝鮮国内における大いなる人権侵害の実態を聞いた。真に不幸を強いられている人民のために活動しなければ、貴方たちの言う「戦前の植民地支配への謝罪」にはならない。一部の特権階級のために人民を見殺してはいけない。 床井茂弁護士へ 戦後、日本人の贖罪意識から多くの「在日に対する優遇税制」や「優遇的処置」がとられてきました。その既存利益を利用し、「金正日の弾圧政治」を助けることになり、ついには300万人の朝鮮人民が餓死に追いやられた。盲目的に「悪」を見ようとせず、単に反日の思想の下に朝鮮人民の苦難に目を向けないことは許されることではない。 浅野健一、同志社大学教授へ 大阪府商工会に対する強制捜査は、「右翼的な考え」から発したものではなく、犯罪者をあぶりだすものであることを忘れないで欲しい。「国際的な孤立」をしているのは、「北朝鮮政府」であり、日本ではない。その点では、教授の言われていることは正しいと思う。「正義は必ず実行される」 野田峯男、評論家氏へ 「拉致運動」を取材し、といわれるが「被害者家族の何方に会われたのか?」実際の当事者に会わずして、取材されたというのは可笑しいと思います。私の知る「ジャーナリスト」は最低限、取材対象に直接会って結論を出すことなしに断じてはならないといわれるのですが。「RENK」・「北朝鮮難民救援基金」・「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」の方々の努力を如何見ておられるのかな! 吉田康彦大阪経済法科大学教授へ 私は、今のままで「小泉再々訪朝」がなされる時は、「拉致問題の解決のためではなく、終結させて国交樹立のための訪朝」であろうと感じている。それでは、「拉致問題」の解決にはならない。金正日政権を擁護される教授たちが、「北朝鮮人民300万人の怨嗟」を生み出したと思う。 加来洋八郎、南大阪平和人権連帯会議議長へ 平和・人権という名前をつけた団体は、拉致問題の解決に一切動いてこなかったのだが、日本人拉致被害者の平和や人権はどうでもよいのでしょうか?「北朝鮮が核武装」することはよいことなのでしょうか?以前何方が言われたことか憶えていないが、「米国・韓国が武装している以上、北朝鮮が武装するのは当然だ」といった方がいたが、その方は「北朝鮮が核武装した場合、日本の核武装も当然」といえるのか?そうではなかろう。これ以上の「核拡散」は地球の消滅に繋がるから、持たせないようにしているのではないのか?北朝鮮が1994米朝合意を破り、核開発をしたことをご存知であろう。先ず、平和を履行すべきは北朝鮮政府である。 長崎由希子女性活動家さんへ 我々は、在日の方々との連携を否定したことはありません。ただ、「原さん拉致」に大阪府商工会の商工人が関与したことは明らかなのです。ですから、犯罪に関しては明らかにして欲しいと思うし、酷い犯罪は許してはならないと思うのです。何を捉えて「不当捜査」というのだろう。もう一つ、私たちは「家族会」であって「遺族会」ではありません。生存する被害者を救出するためにいろいろな圧力をかけていかなければならないし、国内法に基づいて事実の解明も進めて欲しいと思っています。 皆さんにもう一度お話したい。「皆さんが北朝鮮に対し何らかの贖罪意識をお持ちで、何とかしなければならないと思っているのであれば、困窮する北朝鮮人民のためにこそ活動して欲しい。私にも在日の方々の友人・知人がいる。彼らの苦しい立場も理解している。しかし、彼らの祖国を本来の姿に戻すためにも、金正日政権と対峙し、同胞(朝鮮人民や帰還した在日)を救うことを真剣に考える時ではなかろうか? |
| 2006.4.5 「万景峰92の11日入港がなくなった」 この一報を聞いたのは、3日、山口県防府市から奈良県吉野山の吉水神社へ行く途中であった。防府での講演に、私の高校時代の級友が来ていた。彼はY君といって実に30年ぶりの再会であった。おそらく「防府での集会」を知り、私の来訪を聞きつけて細君と一緒に開場に来ていた。30年も経ち、私のことを気にかけてくれたことに感謝したい。日本中にこうした友人や支援の輪が広がっていることを嬉しく・心強く思う。 吉水神社では、4月3日より「拉致された日本人家族を救う大祈祷」を5月7日まで続けていただけることになり、御礼を兼ねて表敬訪問をさせていただいた。宮司の佐藤氏のご好意により、「祈祷会」が行われるのであるが、吉野山にはこの時期全国から観光客が訪れることから、署名用紙を用意してあわせて署名のお願いをしてもらう。ちなみに「吉水神社」のH.P.アドレスは下記の通り。 http://www.yoshimizu-shrine.com/ 南朝皇居として後醍醐天皇をお迎えし、後醍醐天皇の保護をされた由緒あるお寺であったものが、明治になって「神社」として今に至る。その展示物には、「義経の鎧」他、日本史上に登場する武将や、後醍醐天皇の玉座を保存している。一見に値するものであろう。吉野山に行かれる方は、是非お立ち寄り願いたい。 4日、午前10時に祈祷を開始したが、一般の見学者にも参加していただき、日本の心で日本人として「被害者救出を願ってもらう」ことにより、「拉致問題の風化」を防ぎ、多くの方に啓蒙して貰えるのではなかろうか! さて、「万景峰92」だが、4月16日の『金日成誕生祭』に先立ち、日本から多くの物資を運ぶつもりであったろうに「保険契約の遅れ」を理由に入港を断念せざるを得ないとは、解せない。2月16日の「金正日の誕生日」にも平壌の市民や軍人に下される「記念品」や「食料品」も配分されなかったのであるが、今回の「金日成誕生日」にも何も配分できないとなると「金正日政権」の基盤が危うくなってくるのではなかろうか?これまで、金正日に忠実な市民や軍人に「記念品」を与えることにより求心力を維持してきた政権が、それを出来ないとなると今後の政権維持に支障をきたすことになるのではなかろうか?それほど重要な儀式を控える11日の入港が断念されたということは、単なる「保険契約の遅れ」とは思いがたい。米国の「金融制裁」により、金正日の財布が貧窮している証ではなかろうか?お金がないから物資を購えない。だから、「入港が出来ない」ことを理由に物資の購入を断念したように見せたのではなかろうか?今、米国の「金融制裁」の効果が顕著になりつつあるということか? |
| 2006.4.1 「共同通信社の不可解な行動」 昨日、いやな情報が入った。「共同通信社が加盟社に対し、『平壌詣で』の募集をしている」というものだ。共同通信社は昨年も前社長が平壌入りしたという噂もあり、その目的が不透明であることから不信感を禁じえない。多くの拉致被害者が抑留され続け、「拉致は解決済み」とする北朝鮮政府に報道の立場でどのようなアプローチをすると言うのだろう。おそらく共同側としては、「このような状況だからこそ行くのだ」と言うのかもしれない。だが、平壌在住のNGOや各国大使館員が、不自由な行動を強いられ、何処に行くにも北朝鮮政府の許可や監視員の帯同を義務付けられている中、自由な取材が出来ると思っているのだろか?これまで北朝鮮に入ったメディアが北朝鮮という国に対する疑義を唱えることが出来なかった事実を考えると、またぞろ「北朝鮮政府のプロパガンダ報道」を垂れ流しにしてしまうのではないか?何にもまして、早紀江さんが集会で言われている悲痛な叫びに耳を傾けて欲しい。早紀江さんは何時もこういわれている。「日本が日本の国民皆さんが心を一つにして、拉致という非道に対し怒りの思いをもって欲しい。皆さんが一つになることによって大きな力になる」と。今、共同が「平壌詣で」をすることは、北朝鮮政府の許可なしには出来ないことであるから、申請という形をとるのだろうが、おこらなければならない政権にお願いするという立場で出かけることこそが、北朝鮮に日本国内の不一致を見せてしまうことにならないだろうか?日本の報道陣は、「北朝鮮政府の言うとおり、既に問題は解決済みというスタンスでいること」にはならないか?共同通信社は、「いや現地に行くことにより拉致問題を強く訴えることが出来る」し、「やる」というかもしれないが、本当に出来るのか?私は、今年1月に米国からの帰国後の記者会見において、「報道関係各社は、在北京の駐在員に連絡して、弘泉報道官に聞いて欲しい『中国政府は中国人(マカオ人)の拉致被害者がいることが明らかになったが、どのように考えるのか?』、『どう北朝鮮政府に対処するのか』」と要請したが、4月の段階になっても未だ「弘泉報道官」へ質問した様子は見られない。共同だけではなく、すべてのメディアが聞いていない。何故か?それは、各社が「中国国内の活動に支障をきたす恐れがあるから、中国政府の嫌がる質問はしたくない」ということだろう。中国国内にある支局が閉鎖に追い込まれかねないからではないか。そのような報道各社が、中国よりももっと秘密性の高い北朝鮮で、本当の取材や報道が出来るのか?実に疑わしい。出来るというなら先ず、中国政府への質問を投げかけてみて欲しい。1990年代後半、報道各社は「平壌市内に支局を置きたい」という思惑から、北朝鮮政府の怒りを買わないように、拉致報道を控え、北朝鮮の悪い面に目を閉ざしてきたではないか。今またその愚を犯そうとしているのか?そもそも、報道各社の滞在費は北朝鮮政府の利益となり、各社の滞在中の食事は飢えに苦しむ北朝鮮人民の食すべきものである。それを明確な目的なしにお金を払って取り上げるというのは、人民に対する非道ではないのか?再考を願いたい。 |
| 2006.3.31 「北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会」 上記がいわゆる「拉致特」といわれる衆議院に設けられた特別委員会の正式名称である。この「拉致特」が30日開催されたので、傍聴することにした。先ず「傍聴するため」に知己の議員にお願いし「傍聴券」をいただいた。衆議院側の議員面会所と書かれた入り口から建物に入る。そして、傍聴者のゲートのあるところで荷物をロッカーに預けなければならない。勿論、携帯電話や電子機器も同じだ。その後、金属探知機を潜ると机に座った衛視に傍聴券を渡し、代わりに黄色いリボンを受け取る。廊下を「傍聴者はこちら」という案内にしたがって移動。しかし、曲がりくねり案内がいないと迷いそうになる。13:30に「院内放送」で「北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会理事はお集まりください」の声。13:40「北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会委員は16委員会室にお集まりください」の放送があった。傍聴席には殆ど誰もいない。カメラも一台。記者席にも数人しか座っていない。閑散とした傍聴席や記者席と同様、熱気の感じられない委員会が始まった。出席者は、政府側から麻生外務大臣・安倍官房長官・塩崎外務副大臣が並ぶ。更に見知った外務官僚や内閣官僚・警察官僚が答弁の機会を待っている。委員長は平沢勝栄氏、委員は自民党・赤城徳彦筆頭理事以下十数人、民主党松原仁筆頭理事以下数人、共産一人、社民一人の構成である。(詳しくは後ほど)3時間に及ぶ委員会質疑(自民・吉田六左衛門氏と渡辺篤氏で70分、松木謙公氏と西村智奈美氏、松原仁氏で70分、公明池坊保子氏で20分、共産葛西亮氏が10分、社会重野安正氏が5分)が行われた。途中、沓掛国家公安委員長もきて、各委員の質問に答える内容であった。3時間、昨夜の寝不足も手伝って眠気を抑えながらの傍聴であったが、各委員の演説調の質問と政府サイドの決まりきった当たり障りのない答弁。いまさらながら聞くことかなという思いを持ちながら、激しいやり取りもなく、淡々と時間だけが過ぎていった。そこに感じられたものは、何か他人事のような美辞麗句を並べた質問、拉致被害者が危急に瀕していることさえ意識がないような気がしてしまった。数人が同じ質問を繰り返し、答弁者も同じ答弁を繰り返し、緊迫感の感じられないものが多かったように思う。六左衛門氏は「万景峰92」のことを話しておられたが、政府に「経済制裁の発動」の意思がない今、突っ込み方が足りないのではないか?何故、制裁発動しないのかの追及が不足していた。麻生大臣は「この3年の間に北朝鮮との貿易額は半減しており、中国や韓国との貿易が増えている状況があり、実質的な制裁効果があるかどうか?考えなければならない」といっていた。安倍長官は、「政府は『対話と圧力』の基本方針に沿って、国内的に出来うる法の厳格化を実施し、圧力を強めている」といわれた。しかし、どうやって「100人以上の被害者を救出しようとするのか」の指針が見えることはなかった。お二人とも「対話も圧力は手段であって、目的は@生存者の奪還A拉致の全容解明B容疑者の引渡しであり、そのために何が一番有効かを考えなければならない」というスタンスであった。国会中継を見ていてもそうだが、鬼気感迫るものを感じないのは何故だろう。傍聴席に人がいないから?カメラがあまり入っていないから?もっと何か出来るのではないか?眠気を抑えながらの3時間を終え、疲労だけが残った。 最後にこれだけ付け加えておきたい。「制裁は単なる政策手段ではなく、道義的声明である」(ジョージ。ブッシュ)
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| 2006.3.29 「また、脅しにかかったか!」 北朝鮮外務省(外務省といっても朝鮮労働党傘下と考えてよい)が、「原敕晁さん拉致事件」に関連した日本の警察当局による在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の傘下団体歩の家宅捜索や、政府・自治体の朝鮮総連施設に対する課税強化の動きについて「弾圧行為」と非難、「協力に対応する」と警告する談話を発表したらしい。NGO4人に対する逮捕状といい、日本在住朝鮮人の朝鮮総連関連施設への捜索に対する非難といい、いよいよ追い詰められたか?北朝鮮政府はこれまで、やってもらっては困ることに対して必ず反応してきた。そして、必ず「物理的な報復」とか「東京を火の海にする」とか脅して瀬戸際外交を繰り返してきたことからすると今回の捜索や総連施設への課税強化が北にとってかなりいやなことであり、阻止したい事象であるという証である。このまま圧力としての動きを止めないで貰いたい。北朝鮮政府は、更に「すでに解決された拉致問題を意図的に朝鮮総連に結びつけた暴挙だ。日朝平壌宣言に違反し、許しがたい主権侵害行為だ」と激しく非難しているという。「平壌宣言違反」とは笑止。自国の国際条約違反を棚に上げて自ら「平壌宣言違反」など論外である。また、「許しがたい主権侵害」とはあきれる。何年も日本の主権を侵して侵入し、日本の領土から暴力的に日本人を拉致していった国の政府が「主権侵害」とは盗人猛々しい。「すでに解決された拉致問題」と重ねて言っていることから北の誠意ある対応は望めない状況も判断できる。北が「平壌宣言違反」としているのなら此方は「平壌宣言破棄」と捉えて粛々と「経済制裁発動」を準備すべき時ではないか?北は再び「強力に対応、重大な事態の責任から逃れられない」と脅してきた。この報道に対し小泉総理の談話は想像できる。おそらく次のようなものだろう。「真意を見極め、冷静に対処したい」であろう。何回も同じ言葉を使って「拉致問題の解決」を遅らせる言葉ではないか?脅しに屈して圧力の手を緩めることになれば、北の思惑に乗ってしまうことになることを認識すべきだ。安倍官房長官はNGOの引渡し要求に対して、「ばかげた話で、この行為一つとっても北朝鮮政府の拉致解決に向けた誠意を疑う」といわれている。「誠意ある対応がなければ厳しい対応をとる」といった日本政府にはそろそろ見極めて貰いたい。そして、北朝鮮政府には毎度毎度脅してきても「何等利益に繋がらず、北にとって不利になるだけである」ことを再度表明し、被害者の早期帰国の実現を要求して貰いたい。 そもそも、「日本の総連傘下団体への捜索」よりも「米国の金融制裁」が実質的な効果があり、困窮しているはずだが、米国への脅しは今回鳴りを潜め、日本政府に対してだけ「脅し」をかけてきたことを考えなければならない。これまでの日本がそうであったように「日本は脅せば言うことを聞く」と思わせてきた日本政府の優柔不断さが問われるのではないか?毅然と北の抗議に対して非難をしてもらいたい。 参考に「平壌宣言」を見てみよう。 日朝平壌宣言 朝鮮民主主義人民共和国 在日総連関連施設への国内法における「強制捜査」のどこが「平壌宣言違反」なのだろう? |
| 2006.3.28 「ハーバード大学の学生」 27日、帝国ホテルの最上階ラウンジの一室でハーバードの学生との懇話会(?)があった。20名ほどの学生が「拉致問題」について聞きたいということで、私と西岡さんが呼ばれた。と言うか、要請があり出かけたのである。韓国からの留学生6人を含む、さまざまな国籍の学生であった。日本国内で日本人に話す時と違い、最初から「拉致」という犯罪の説明をしなければならず、短時間での理解は難しいだろうと感じたが、質疑応答に時間をかけて、外国人からみる「北朝鮮による拉致」を知りうる機会にもなった。ハーバードで学ぶ学生であるから、後にはそれぞれの国でエスタブリッシュメントとして活躍するであろう人々。彼らが捉える「拉致問題」とは?興味が湧く。私の話の後西岡さんが補足し、質疑が始まった。予想通り数多くの質問が飛ぶ。 ○ 北朝鮮は何のために他国の人を拉致したの? ○ 今後解決のために、今考えていることは?国連・NGOとの関係も含めて。 ○ 核問題を抱える北朝鮮との関係の中で、拉致被害者の救出をどうしていくのか? ○ どうして北朝鮮は5人を帰してきたのか? ○ 今、被害者が生きているとしてどのように暮らしているのか把握しているのか・ ○ 被害者の健康状態について不安は? ○ 20人程度の人数では政府が全力を尽くすことは難しいと思うが、如何考えるのか? ○ どうして日本は放置してきたの?(暗に日本はもっと強い国と考えていたニュアンスがあった) ○ 解決のために米国への要請をしているが、今後更に米国の助力を求めるのか?中国という国に対してはアプローチしないのか? 極めて自然な質問が多かった。これらに対する答えはさまざまな機会に話しているので割愛するが、私がパークシティで感じた「驚き」の感情はなかったように思う。学生にとってどのように捉えられたのか?彼らには余りにも情報不足で判断しかねるという感じであった。ただ、外国の学生がその研修で「拉致被害者家族」や「救う会役員」を呼び、聞いてみたいという思いを持ったことが、これからの国際社会に訴えていく中で貴重な体験にもなった。しかし、学生の研修で「帝国ホテルの最上階」での懇話会形式というのに驚く。多くの経費がかかる研修であったろう。 北朝鮮が、脱北者の支援をしている4人のNGO、加藤博さん、野口孝行さん、山田文明さん、李英和さんの逮捕状をとり、身柄引き渡しを要求してきた。こんなばかげた要求をしていったい何の意図があるのかわからない。通常の人間の考えることではない。北朝鮮政府もついに精神異常に陥ってしまったのか?もし、金正日が命じたのなら馬鹿げた指導者だ。こんな為政者に対し、何等抵抗なく受け入れている「在日」の人がいることに不自然さを感じる。多くの在日はそうではないと思うが、最高人民会議の議員たち6人には説明を請いたい。愈々、断末魔の声が聞こえ始めた。 |
| 2006.3.26 「春未だ浅き(北海道大学恵廸寮第30回記念祭歌)」 昨日、靖国神社で開催された公演「流れる雲に」(草部文子さん脚本)を見てきた。野外で午後7時開演の観劇は、ひざ掛けをした身にも、充分体全体を冷やす寒さであった。昨日は昼間気温が上昇し、桜の季節の到来を感じた日でもあったが、夜は未だ浅い春を実感させられるものであった。靖国の桜は、未だ三分咲き程度かと思われる中で、それでも夜桜の下で花見を敢行している猛者もいた。公演は、「戦時中に沖縄の海に消えていった若き特攻隊員」の物語を通して、命の重みや生きている意義を考え、平和への願いを訴える中、「今、日本はいい国ですか?」と観客に問いかけるものであった。「日本はいい国だ」と即座に言い切れない自分が悲しい。 私が学生時代、「半村良」氏の著書に出会った。主な作品に「妖星伝」・「戦国自衛隊」等々読みふけったものだ。作者のいくつかの作品を読み、共通して作者が読者に訴えていたもの。それは、人は何のために生を受け、何をするために存在するのかということだ。人が生きる時、それぞれが何らかの意味を持って生まれ、生きているんだろう。「日本をいい国」と答えられない今、私が家族の救出に動いているのも、姉が「拉致」という被害にあったのも何かの意味があり、意義があるものであると考えたい。そう思わずには不条理な事件がわが身にふりかかったこと整理ができない。 「春未だ浅き」− 家族会のメンバーの心境を表す言葉ではなかろうか?米国の金融制裁によって、「金正日政権」が追い詰められ、更に日本政府の動きが圧力に変更して言っているのも判り、もう直ぐそこに私たちの春が近づいていることは理解できる。しかし、「日朝協議」は、2月で止まったままだし、かといって「経済制裁発動」もしえない日本政府の不透明な意思を考えると、何等変わらない現実にぶち当たる。姉がどこにいて、どう暮らしているのかさえ明らかになっていない状況が苛立ちを募らせる。結局「私たちの春は未だ浅い」のだ。私たちの運動の完結には遠いことを思わざるを得ない。このまま、国内での圧力が即、「被害者の救出」に繋がらないのは残念だ。私たちは待つことにも我慢できるが、しかし、何も見えない今は心の安寧にはなっていない。だから、動いていかなければならないのだろう。北朝鮮政府が嫌がることを私たちの意志としてやっていかなければならないのだろう。 来月、11日には又「万景峰92」が新潟の西埠頭に接岸予定だ。その船に乗って「金昭子総連女性部長―北朝鮮最高人民会議議員」が出国予定ということだ。又、新潟に詣でて「抗議集会」を繰り返すことになるのだろうが、せめて「疑惑の大型工作船・万景峰92」の入港を禁じて貰えないものか? |
| 2006.3.24 「原敕晁さん拉致事件捜査で見えるもの」 26年という長い年月が過ぎていた。「原敕晁さん拉致」は、1985年の段階で日本にもたらされた衝撃的な事件であったはずである。それを無視したのは当時の政治状況での致し方ないことだったのか?いや、そうではない。北朝鮮による拉致は発生当初から認識され放置されてきたのである。今当時の警察関係者から次々に明らかにされつつある事実関係からも明白である。しかし、「拉致」は公表されることなく闇の中に隠されていった。日本で暮らしていた姉たち被害者が、暴力的に連れ去られ、闇の中から声にならない声で救いを求めていた時に、国家は彼らを見捨て闇に葬ろうとしていた。彼らが信じ、拠り所としたであろう国家が見捨ててきたのだ。そのような現実に直面した被害者たちは、日本という国に対して如何感じ、如何考えてきたのだろうか?助けに来てくれない家族に対し失望していたのかもしれない。そのときの気持ちを考えると居たたまれない思いがする。あまりの失望感で気力を失った被害者もいたかもしれない。「北朝鮮による拉致」はあってはならないことであるが、北朝鮮との関係を重視した政治とマスコミが、被害者を見捨ててきたのだ。1995年の「朝日放送」の取材でも追及されていた「原敕晁さん拉致」に関して、他のマスコミは後を追うことなく見過ごしてきたのは何故なのか?日本国内にあった朝鮮半島に対する贖罪意識?国民の平和ボケ?国というものに対する意識の欠如?いろいろな要因はあっただろうが、その中で最もひどいと思ったのは、政治家が自分の利益のために国民の生命の危機に関して鈍感であったということだろう。そのような中で姉はその人生の大半を「悪魔の土地」で暮らさなければならなかった。そして、今でも命を削りながら我慢を強いられている。朝鮮総連は、今回の強制捜査に対し「不当捜査」・「差別」などと何時ものように自分たちの権利を声高に叫んでいる。私たちの家族は声を上げて生活の改善を訴えることも出来ない状況でいることを忘れていないか?総連関係者が「日本人拉致」に関与していたことは明白なことである。総連を支配している北朝鮮・金正日政権が意図して拉致を実行したことも明白である。どれだけの被害者がいるのか?誰が拉致されているのか?不透明な事件である。すべての事実を明らかにするためにも総連は協力をするべきではないか?原さんの拉致には、元朝鮮学校の学長もいたという。総連の現責任議長の徐萬述、副議長の許宋萬は北朝鮮の現職の最高人民会議の代議員=国会議員だ。先日、「再入国許可」を申請した金昭子女性同盟委員長も同じだ。彼らは、北朝鮮政府の代弁者としてその責任を果たすべきではないか?彼らは率先して警察の捜査に協力すべきだ。多くの関係ない無実の在日の人のためにも・・・・・。
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| 2006.3.23 「原敕晁さん拉致事件」 1980年6月に起こった「原敕晁さん拉致事件」に漸く捜査の手が入った。事件発生から26年が経とうとしている中の強制捜査である。実に長い年月がかかった感が否めない。 朝鮮総連傘下団体「在日本朝鮮大阪府商工会」への強制捜査である。警察庁漆間長官が今年初め、「拉致問題の勝負の年にしたい」と言った時から、この「強制捜査」も視野に入れていたのだろう。実は1990年代始め、警察庁は「田口八重子さん拉致」に関与の疑いがあった在日商工人「安商宅」邸への強制捜査を画したこともあったのだが、直前になって政治家の圧力がかかったのか?強制捜査がつぶされたことがあった。非常に残念なことであったが、当時は日本という国が「異常な国家」であったということだ。「女給一人のことで日朝関係がおかしくなっていいのか」と言い放った「金丸信」。「九人十人返せばかり言ってもフェアじゃない」と言い放った「辻元清美」。他にも大勢いた「親北朝鮮」族という国会議員が「拉致問題の解決」を遅らせてきたことは明らかだ。漸くこれらの呪縛を取り払い、総連系への強制捜査が実施されていることに隔世の感を覚える。 「安商宅」に関しては、次の記述がある。 「一九七七年四月一五日の金日成六五歳の誕生日に際して、北朝鮮は元「帰国」船団長・金相一を総聯系商工人のもとに送り組織的な献金集めを開始した。 一九八二年の金日成七〇歳の誕生日には、群馬県の商工人崔景植が三億五千万円、サクラグループのオーナー全演植、 金融業者具次龍ら二一人が各々一億円など合計五〇億円の祝賀金を集めて北朝鮮に送った。 「中央土地」という不動産会社を経営しており、倒産した総聯所有企業・東海商事会長でもあった安商宅は 一九八七年五〇億円(実際彼が負担したのは三〇億円、詳細は後述)を一人で献金した。 一九八九年七月、北朝鮮は平壌で「世界青年学生祭典」を開催した。前年韓国ソウルで開催されたオリンピックに対抗してのものだった。このとき北朝鮮が総聯に要請してきたのが一〇〇億円だった。 一九九二年の金日成八〇歳の誕生日にはまた一〇〇億円の献金の要請があった。(以上は献金額などについては佐藤勝巳『崩壊する北朝鮮』文藝春秋に拠った)。 在日商工人がなぜこのような多額の献金に応じたのか。その理由は名誉である。異国日本の地で不動産や金融、パチンコなどでカネは稼いだが、社会的地位はなかった多くの商工人にとって、献金の見返りに手にできる本国での名誉は魅力的だった。 大口献金者は北朝鮮に行くと金日成が優先的に接見し、記念撮影に応じた。一〇億円相当の貨物船を寄付した文東建は 夫婦で金日成と写真を撮り、北朝鮮が発行していた日本語宣伝誌『今日の朝鮮』一九七六年八月号にそれが掲載された。 当時それを見た総聯関係者らは、総聯議長の韓徳銖といえどもあのような形で金日成と写真を撮ったことはないと 一様に驚き、「結局、金日成もカネが第一なのだ」と考えるようになったという。文東建は総聯副議長にもなった。 また、一九八二年金日成七〇歳の誕生日に大口献金した商工人らは金日成の名前で「朝鮮民主主義人民共和国愛国賞」を 授与された。三億五千万円出した崔景植は同賞金メダル、一億円出した全演植、具次龍ら二一人は同賞銀メダルだった。 カネで与えられた勲章だ。 一人で五〇億円を献金した安商宅は、平壌に彼の名前を付けた「安商宅通り」ができ、総聯副議長、北朝鮮最高人民会議議員(国会議員)にも任命された。 これは、『月曜評論』平成14年3月号掲載の記事である。救う会西岡副会長の論文を転載したものである。この論文には「破綻した朝鮮銀行」の問題を詳しく論じている。その中に登場するのが「安商宅」である。是非一読して貰いたい。 「原敕晁さん事件」で捜査が開始されているということは、今後あらゆる「拉致事件に関連した在日商工人」への捜査もあるのではなかろうか?例えば、「田中実さん拉致」に関与したとされる東北に暮らす二人の在日商工人への捜査も・・・・・。 平成15年5月7日、「東京国際フォーラム」での集会会場で調査会の荒木代表がこういった。「会場に来ているであろう総連関係者に伝えるが、今皆さんが拉致に関して事実を話せば、英雄となることが出来ます。しかし、問題が露見してからでは、犯罪者になるということを肝に銘じておいてください」捜査の進展を望みたい。 |
| 2006.3.22 「愛国心と日の丸」 22日付け読売新聞の『「日の丸」背負う重み』の中から引用させてもらう。 『WBC準決勝、決勝の会場となったサンディエゴについた日。横綱朝青竜が「日の丸を振って応援に行きたかった」と話したと聞き、こう語った。「彼(朝青龍)は高校から日本にいるんだったかな?俺(王監督)もだけど、純粋な日本人ではない方が、かえって愛国心があるんじゃないか」・・・・。大会前、(王監督が)会見で国籍について問われた時には、「日本で生まれて日本で教育を受け、日本で野球を覚えた。自分は日本人的な人間だと思っている」と言い切った。』 国際大会の時には日本選手団は「日の丸を背負い」試合に臨んでいる。そして、サッカーW杯・五輪と日本国民すべての人々が、一つになって「日の丸」がポールに揚がることを切望している。かたや、日本国内での「日の丸」や「国旗」に対する扱いは如何なのだろう。 親父は、その最期の時期に「わしは日本を信じる」といって、息をひきとった。生前、親父は「旗日」になると必ず、国旗を揚げていた。私の実家は今、新興住宅地に移動しているのだが、周りの家々に「国旗」が掲げられることはないように思う。私の高校時代の親友もその地域に家を建てたのだが、彼が出勤する時、我が家に「国旗」がはためくのを見て、自分の家に上げるのを忘れていたことを思い出して引き返したこともあったという。その時も他の家々には国旗は見られなかったという。国旗とは「愛国心」の象徴として教員組合から「忌み嫌われている」ようだが、本当に教育の現場で「日の丸」の意味することを教えなくてよいのだろうか?「拉致問題」の本質、未だに多くの被害者がいるにもかかわらず、国民が一つになって彼らの帰国を望むことが見られないのは、「愛国心」の欠如や人への思いやりを失った国民性に起因するものではないだろうか?野球やサッカー等で見られる「日の丸」への思いや「国を背負う」ことへの思い入れが、そのまま「この国の問題」として「北朝鮮による拉致」というものへ移行していけば、このまま見捨てられないという大きな声となっていったのではないだろうか?戦前のものすべてが是とは言わないが、ここまでの日本はすべてを悪として過ごしてきたのではなかろうか? 「教育基本法」の問題で、「愛国心」を問題にする勢力がいる。かの人々は、「野球やサッカー・五輪」で日の丸を背負って闘う姿についても否定的な考え方なのだろうか? 私は親父が信じた「日本」を守りたいと思うし、信じて生きたいと思う。 それにしても日本野球の歴史的な勝利に、選手の熱き思いに拍手を贈りたい。又、勝利の後に「日の丸」をマウンド上にマウンドを守るように置かれた絵が美しかった。野球人にとって重要な意味を持つマウンドを傷つけないような、さりげない行為に喜びの中にも礼節を尊ぶ日本の心を見たような気がする。 |
| 2006.3.19 「金正日の病気」 金正日が重病であるという説が出てきている。今年の訪中の大行列が、「米国の金融制裁に対する対処を中国政府にお願いするために、胡錦濤に昨年言われたとおり_小平の改革解放政策(以前金正日が否定した)を認め、追随の意を表するために、_小平の改革路線を推進し成功を修めている地域を廻らされた道化師の役割をおった=即ち中国の軍門に下った証としての中国訪問」というせつもあり、又「金正日の健康が北朝鮮の医療水準では完治することが出来ないほど悪化している」という説が浮上しているのである。後者に関しては「朝鮮日報」が詳細に、韓国の医学者の解説をつけHP上にて説明しているものである。私たちは、其の両方の可能性を考えてはいた。勿論「米国の金融制裁」が金正日政権にとって深刻な事態を生みつつあることは事実であろう。ために、金正日政権は「マカオの銀国」に開設していた口座を移動しようとしているということである。しかし、後者の説を全く否定できないのが金正日政権の難しいところだ。北に関する事項が総て不確実な情報であり検証できないものであるから、誰も確定的に云えない難しさはある。 ただ、私たち「家族会」にとってどちらの事象が家族を安全に帰せる情報なのかが判断できないのが現状なのだ。確かに「金正日の死」によって「拉致問題の解決」に好転するかどうかが不透明であるからだ。「金正日の死」によって周りの軍関係者や党関係者が、「総ての責任を金正日一人に押し付けて、彼の罪として謝罪し被害者の総てを帰国させる」構図が一番望まれることなのだが、果たして日本政府が「何の意思表示=制裁」をしていない段階での「金正日の死」によってもたらされる結果がシナリオどおりにいくかも不明であるし、金正日の死後、中国政府が座して北朝鮮の民主化を見過ごすかも不透明ではないか!今現在、わが国の外から見て、「わが国の北朝鮮による拉致問題」に対する姿勢を見ていて、果たして外国の政府は日本人が、日本政府が本当に拉致被害者を取り戻そうという気でいるのか判断していないのではないか?以前李登輝前総統が言われていたそうだが、「日本政府は本気で被害者を取り返そうとしているのか疑問である」という内容に私たちも同意見であるからだ。「金正日の死後」、安全に被害者を帰国させるためにも、金正日の周辺にいる軍属や党関係者にわかるように「日本の意思」を常に示してもらいたい。「わが国は、国民を傷つけた国家に対し、いかなる援助もしない」と。 もう一つ、果たして「金正日の死」で金正日に対し免罪符を与えるような結果にして欲しくない。彼には生きて私たちの家族や北朝鮮人民に対し行ってきた「悪魔の所業」の償いをしてもらわねばならないから、安易な方法での解決がいいのか?考えざるを得ない。私たちの家族が早期に帰ってくるのは「金正日の死」は早道なのかもしれないが、それだけでは釈然としない気持もあることは確かだ。どちらにしても日本政府には、その意思表示を早くしてもらいたい。今年中に解決させるために! |
| 2006.3.17 「今、追い込んでいる?」 シーファー駐日米国大使と横田夫妻が肩を並べて、新潟のめぐみさん拉致現場を歩いた。これは、昨年5月に家族会役員が大使の就任に伴ない、前任者のベーカー大使にお世話になったお礼と、今後米国政府の顔として赴任されたシーファー大使への表敬を兼ねた訪問の際に、大使自らが言葉にされた「わたしが拉致現場を視察してもよい。其のことが解決のためになるのなら・・・・」という思いからであった。その後、日程の調整がつかずに長引いてしまったが、今回、米国フリゲート艦「ゲアリー」の入港もあり、新潟に来られたということであるが、大使館関係者から事前に話があったとき、「米艦船の入港がなくても来たいと思っていたし、今回は拉致現場の視察がメインである」という言葉を頂いていたとおり、実に丁寧な視察であった。多くの報道陣を引き連れ500メートル足らずの道を当時とは変貌した町並みを見ながら、心にある深い悲しみを押しとどめて説明されている横田さんを見ていると、ほんとうに早期に解決したいと思った。視察後、新潟ホテルの一室で、「めぐみさんの同級生だったさとさん」・「めぐみさんの小学校時代の恩師・馬場先生」等と面会した。私たちは米国政府関係者や国連職員といった外国人にお会いしたときにいつも感じていることだが、彼等の言葉は通じなくとも、其の雰囲気やしぐさで私たちの心に強く訴える彼等の気持が伝わってくるのだ。会見場での雰囲気も大使の言葉一つ一つが心に響き、涙ながらに訴える早紀江さんやさとさんの心を受け止めていることが伝わり、感動の空気が流れる。大使は「私が駐日大使である限り、最善を尽くしていきたい」といわれた。この気持が北朝鮮に対する大きな圧力となる。残念ながら、金正日政権は米国を相手にする中、日本を見ていない。今米国が「拉致問題」を重要視していることが伝わることにより、金正日政権の政策変更を促すことが出来る。「3回あったからもう会わない」などと言ったどこかの首相とは違い、真摯な態度が北への圧力となる。対話を続けながらも不正義に対しては厳しい姿勢を貫く、これが「テロとの闘い」を続ける米国の姿勢である。テロ国家・北朝鮮とは「対話」だけでは話が出来ない。 |
| 2006.3.14 「何しに行ったの?山拓さん!」 昨日の報道で、元自民党副総裁山崎拓衆議院議員が、ソウルに日帰りで出かけ、金大中や鄭東泳統一相などに会ったということであるが、私は2004年4月の大連での極秘会談の時の宋日旻が歓喜した姿を忘れることは出来ない。あの時の会談内容はなんだったのか?平沢氏と山拓氏2人で出かけてなされた約束に歓喜したものであろうが、その後の展開を見た時、「拉致問題」全体の解決を目指したものでないことは明らかだろう。しかし、「宋日旻が歓喜した姿」の意味するものは、決して私たちの欲するものではなかったと思う。したたかな北朝鮮高官が歓喜するということは、そういうことであると見るのが北朝鮮と対峙してきた専門家の意見である。あの時、山拓さんは「小泉総理の使徒」として出向いたといわれることから想像すると、「宋日旻が歓喜した姿」は小泉再訪朝後の「経済支援の約束、即ち国交正常化の約束」がなされたものと考えるのが自然だろう。そんな山拓さんが、また動き出したということは、家族会が抱える不安を増幅するものになる。ましてや、辛光洙を北へ返還した金大中や、親北といわれる鄭東泳統一相とあって「拉致問題の解決」の協力を頼むということが何を意味するのか?判っているのだろうか?またぞろ、宋日旻の歓喜の二の舞になりことを危惧する。家族会は今、政府の一本化した路線の中で国家としてのきっちりとした対応の中で、早期に被害者を帰国させる政策を望んでいる。二元外交などと揶揄される行為でかき回して欲しくない。しかし、何故今なのだろう。国会が「偽メール問題」で自民有利で動き、落ち着いたように見える中、総裁選に向けて動こうとしている時に、ご自分の失地回復のために動いたのであろうか?又、「拉致被害者」を政治に利用しようとしているのか?真意はわからないのだが、「北朝鮮政府」は山拓さんが考えるほど容易な相手ではありませんよ!政治家の考える「落としどころ」では、必ず救い出せない日本人が出るということを考えているのか? 今回の訪韓が「拉致問題」に関係ないことを望む! |
| 2006.3.13 「北朝鮮国会議員が日朝を自由往来できて、なぜ拉致被害者が帰れないのか」 緊急声明 名古屋入国管理事務所は、朝鮮総連幹部で北朝鮮の国会議員(最高人民会議代議員)である金昭子氏が先月27日申請していた、再入国許可を本日、認めた。大変口惜しいの一言である。北朝鮮政府は日本政府認定だけでも16人の日本人を拉致しながら数十年間、拉致などしていないと開き直り、平成14年に拉致を認めたあともいまだにその大部分の被害者を帰国させず、偽遺骨や偽死亡診断書などを出してきて一方的に「死亡、未入境」などと開き直り続けている。 |
| 2006.3.6 「名古屋入国管理局の英断を望みたい」 昨日、下記の報がもたらされた。(救う会ニュース) 在日で6人いるとされる北朝鮮の国会議員(最高人民会議代議員)に対し、名古屋入国管理局が再入国許可を保留したという。 北朝鮮国会議員に再入国許可保留 本件につき3月3日の中日新聞が概要以下の報道を行なった。 ・一時的な出国に必要な「再入国許可書」の交付が保留されているのは不当として、愛知県小坂井町の在日朝鮮人、金昭子さん(63)が2日、名古屋入国管理局へ申し入れを行った。保留の理由の説明や局長への面会を求めたが同入管は拒否した。 ・金さんはいとこの1周忌のため4月に万景峰号で北朝鮮へ行く予定で、2月27日に同許可書の発行を名古屋入管に申請した。いつもその場で発行されていたが、今回は「審査が必要。後日連絡する」として発行されなかった。 ・翌日、弁護士らと抗議すると、同入管職員は「局長判断になっている」と説明。その理由を「時節柄」「テレビ、新聞などでいろいろ報道されているようなこともある」などと話した。 ・金さんは日本生まれの在日2世。「自分の国に帰るのは人間の初歩的な権利」と話した。 中日新聞は「在日朝鮮人、金昭子さん」としか書いていないが、この人物は在日に6人いるとされる北朝鮮最高人民会議代議員の一人で、日本の国会議員に相当する。また同氏は、朝鮮総連女性同盟委員長でもある。家族会・救う会は、北朝鮮への制裁の一環として6人の在日最高人民会議代議員の再入国許可を取り消すべきことを再三申し入れてきた。今回は、許可の取消しではないが、「保留」とされた経緯に、未だに国家犯罪を償おうとしない北朝鮮への制裁を求める世論への配慮と政府の強い意思が動き出した結果ではないか と考えられる。そもそも、朝鮮総連は、かつては拉致などありえないと否定し、金正日が拉致を認めてからは、日本に暮らす外国人の組織として祖国に対し、救出を求めるのが本来のあり方であるにも関わらず、何らの働きかけも行わないばかりか、未だに独裁者の「指令」に従い続けている。また、総連組織員が拉致に加担していることが明らかにされている。多くの日本人拉致被害者が、今も北朝鮮の地で、金正日政権によって抑留され続け、帰ってこれないままである。家族への手紙さえ許されていない。金昭子は、北朝鮮の国会議員として対日政策にも一定の責任を有している。その人物が自らの人権のみ言い立てるのはいかがなものであろうか。また、「在日朝鮮人、金昭子さん」とのみ書いて、個人の人権問題に矮小化している中日新聞にも問題があるのではないか。 金昭子氏は「自分の国に帰るのは人間の初歩的な権利」と述べたそうであるが、日本は帰国の自由を束縛はしていない。再入国を保留しただけである。金昭子氏はまず、日本の帰国の自由を祖国に訴えるべきではないか。名古屋入国管理局が最終的にどういう決定を行なうのかを見守りたい。 これは昨(4日付け)の「救う会ニュース」である。金昭子は、「自分の国に帰るのは人間の初歩的な権利」といっているようだが、私たちから見れば「初歩的な権利を奪った国は、貴方が国会議員をしている祖国といわれるところですよ!」といいたい。これが一般の在日の方なら、家族の命を救うためにも訪朝し、再入国することもいたし方あるまい。しかし、彼女は北朝鮮最高人民会議代議員の一人として、今の祖国のやり方に責任を負わなければならない人物ではないか。そして、祖国の再建のために尽くさなければならない立場の人間であろう。その人物が「人間の初歩的な権利」と謳い、拉致被害者の権利や人権には何等言及してこなかったことを考えると許されることとは思えない。私たちが北朝鮮最高人民会議代議員の再入国拒否を言っているのは、こうした責任ある立場の人間に目覚め、責任を取って欲しいからである。「拉致問題が解決しない限り、出国は自由だが再入国は許可できない」という責任のとり方があるのではないか?今、日本の国会議員の責任のとり方が論じられているが、国会議員という地位の方はそれだけの責任を有するし、明らかな責任の所在を説明すべきと思う。私は、金昭子女史を含む6名いるといわれる北朝鮮最高人民会議代議員に国会で証言していただく必要もあると考える。日本国内に居住する人物であれば、平壌などにわざわざ出向かなくとも毎日協議できるし、本国との連絡も出来るのであるから、日本政府のいや日本人の要請にこたえるべきではなかろうか? |
| 2006.3.2 「政治家の責任のとり方」 民主党永田議員の「お詫び会見」とその後の国会内の混乱を見るにつけ、「政治家」というものを考えさせられる。あまり言及は避けたいが、今回永田議員が「進退は党にまかせる」という発言について、質問時の稚拙な確認といい、その出処進退の仕方といい、あまりに未熟な考え方ではなかろうか?わたしは「辞めろ」といっているわけではない。政治家は、選挙区の有権者から票をいただき、国会へ進出したわけで、党から任命されたものではないことを考えなければならないと思う。そして、有権者はその人物を信頼あるいは期待して投票したものである。それが、自分で出処進退を表明せず、党にまかせるなどと判断を自己で下せないひ弱な人物には投票しなかったのではなかろうか?辞める、辞めないは党利党略ではなく、議員自身で判断し下すことが大事なのではなかろうか?その点、西村真悟代議士は、民主党からいち早く除名されようと「自分は選挙民に拉致問題を訴え、解決のために議席をいただいたものであり、拉致問題の解決に重要な展開をしようとする時点でバッジをはずすことは不適当」といわれ、ご自分で批判を覚悟で辞職されなかったこと、毅然とした意思の表明をされたことを考えると永田議員の姿勢に疑問を感じる。私は西村代議士に個人的に接していて、代議士がお金のために国会議員をしていないことを充分承知しているし、赤貧の暮らしぶりも聞いている。多少迂闊ではあったとは思うが、国会議員としてするべきことを認識している点で揺らぎのない姿勢に信頼も出来るのではなかろうか?重ねて言うが、永田議員に辞めろといっているのではない。政治家はその出処進退は自分で判断するべきと思うだけである。それがどのような批判を受けようがそれを受け止めるだけの度量を持って欲しいと思うのである。今国会の軽率な「質問」で国会が空転し、小泉政権への追及が不完全で終わろうとしている中、やはり永田氏は責任を痛感して欲しいとは思うが。 先週、斉藤文代さんと警視庁に赴き、「よど号犯の妻」たちの告発をしてきた。未だ帰国できない被害者がいるにもかかわらず、「よど号の妻たち」が次々に帰国し、微罪で釈放されていることを思うと、残念でならない。田中義美が収監されている熊本でもその姿を見たという。今、「石岡亨さん、松木薫さん」を拉致したと思われる黒田佐喜子容疑者と森順子容疑者が帰るという情報が流れる中、警視庁にはしっかりと捜査、追求して欲しいからだ。実際、既に帰国している妻たちの中に必ず「有本恵子さんや福留貴美子さん」を知っている妻はいるし、その所在さえ知っていると思われるのに警視庁は追及できずに放置していることが、口惜しいし残念である。それにしても「よど号」の支援者たちは、本当に彼らが拉致に関与していないと思っているのであろうか?いや、知っていても彼らのイデオロギーのために他者を犠牲にしていることに何等痛痒を感じないのであろうか?私たちには理解しがたいものである。国民をだまし、彼らの思いを成就して何のための、誰のための革命なのだろうか?社民党は、「弱者のための党」といいながら、弱者であった「拉致被害者」を見捨ててきた。それと全く同じ構図であることに気づかないのだろうか?人として、嘆きの中に戸惑う被害者家族の言葉を真摯に考えてほしいとおもうのだが・・・・。 |
| 2006.2.22 「国政調査権」 今まさに問題となっている「国政調査権」。私が国政選挙に立ち、明らかにしたかった問題もこの「国政調査権」を発動し、これまでの警察の資料・外務省の対応を検証し、「拉致」をこれまで無視してきた政治力というものを知りたかったものであったし、そこから見えてくる「日本の政治の闇」を明らかにすべきと思ったからである。今現在国会で議論されていることを見ていると、私の思いも簡単には応じて貰えない類のものであったのかな?と感じている。確かに「あやふやな提示やうわさ」に基づいて「国政調査権」の乱用は悪例を作るものであろうが、今回の問題と違い、国家のあり方としての問題であったから、追及してしかるべきと考えたのであるが。それにしても、先週永田代議士が問題提起してから、一週間が経過しても何等明らかにならない国会審議に苛立ちをおぼえる。永田代議士は、「証言者は、野口さんの二の舞にならないように充分配慮して・・・」といいながら、国会での追及に時間をかけすぎていないか?証言者の身の安全を考えるならば、余人が危害を加えられない状況に持っていくために、又、危害を加える前にもっとすばやく行動を起こすべきであるし、証言者の確保や保護を党として実施しているのだろうか?その上で、追求を急くべきなのではなかろうか?あまりにも稚拙な攻め方であり、国民に不信感を持たせてしまう国会審議ではなかろうか?乱暴な言い方をすれば、予算審議にこのような問題で時間だけをかけていくことの是非が理解できない。「耐震強度」・「拉致」・「国家安全保障」の問題等、国民の命にかかわる問題が喫緊の問題として後ろに控える中、もっとスピーディに論戦をやってもらいたいと思うのは私だけだろうか?時間だけが過ぎ、何も明らかにされない状況は、フラストレーションを重ねるだけである。 中国上海領事館の外務省職員の自殺問題も不問に付されようとしているなかで、メディアも政府も明らかにしようとしないのは、「拉致問題」と同様に中国という経済的に重要な国に対し、「刺激したくない」という気持ちが働くからではなかろうか?国家の安全保障という問題から極めて重要な問題であるにもかかわらず、その後明らかになるような動きにはなっていない。ご遺族としてはどのような気持ちでおられるのであろう。 政府だけではない、メディアもそうである。今年、米国から帰国した日の会見で、「マカオの拉致被害者」に関して言及し、「各メディアの北京駐在員に聞いてもらいたい」といった。それは「弘泉報道官(中国政府)に質問して欲しい。マカオの被害者が限定されたが、彼女は中国人である。中国政府としては、『北朝鮮による中国人拉致』が存在することについて、今後どのような対応をしていくのか?」というものであったが、一月が過ぎようとしている現在も質問したという話しも聞かないし、その気配さえない。これは「外信部」か「政治部」の記者が何等反応しないためらしい。何故、反応しないのか?そこに「メディアの思惑」が見え隠れする。中国在住の駐在記者は、中国政府に対し「睨まれる」ことを嫌がっているのではないか?ある新聞社に至っては、「支局の設置のために中国政府を刺激したくない」という理由で遠慮していると聞く。それが本当なら、彼らは報道記者として失格ではなかろうか?日本人ではないが一人の人間が数十年にわたり、人生を奪われ、悲しい思いを募らせている現状に対し、何の痛痒も感じず、個々の利益のために質問さえしないという現象は、日本国内において長年「拉致」を隠蔽したことを助長した一因でもあることを忘れていないか?「報道はペンの力で暴力に対抗する」というのであれば、相手が誰であっても聞くべきことは聞くべきである。私が何故、このように強く中国の姿勢を質したいか。それは中国政府の「拉致問題」に対する姿勢を明らかにすることで、「六者協議」の欺瞞性を公表することが必要であろうと考えるからだ。自国民の拉致に関して「無関心」な国が主導の会議において、「日本人拉致」が解明されるわけはないし、日本政府が「拉致問題の解決」を最優先と考えるならば、中国主導の「六者協議」に何時まで付き合うのかをはっきりさせる必要があろう。それにしても、「弘泉報道官」に聞いて欲しい。「中国政府として自国民の拉致を如何解決するつもりなのか」 |
| 2006.2.17 「静かな闘い」 今日、北朝鮮へ細菌兵器の製造などに転用できる凍結乾燥気を不正に輸出したとして、「西浦商事」が家宅捜索を受けた。先日も川崎にある大手メーカーが、迂回で「核」の製造に利用できる「遠心分離機」を製造できる機会を輸出した疑いがもたれるとして、家宅捜索がなされたのだが、「大手ゼネコン」・といい、日本の企業は何を考えているのだろうか?それだけ、北朝鮮の工作が進んでいるのか?お金のためなら、倫理を無視してもいいという考えなのか?自国を滅ぼす可能性のあるものを平気で他国に売り渡す倫理観に大きな憤りをおぼえる。昔は、「エコノミック・アニマル」と呼ばれ、世界に暗躍した日本のビジネスの姿勢が問われ、企業の倫理観が問題になった時期もあったが、本当にどうなっているのだろう。商社である以上、商業取引をすることは否定できないが、「売れればどこでもいい」という考えには首を傾げざるを得ない。今回、北朝鮮への武器輸出に近い商取引をもった人物や会社は、今問題になっている「北朝鮮」という国を脅威と捉えていないのか?自分だけは、何があっても大丈夫と考えているのだろうか?本来ならば国家に対する裏切りで重罰を受けても不思議ではない罪であるが、日本にはこれを厳しく罰する法律がないから、再び「罰金」を支払い、反省することなく同じようなことを繰り返すのだろう。国家の安全ということを日々考えていない国だからこそ、重要な問題と捉えることができないのだろう。しかし、今おきている警察による摘発は、昨年の「西新井病院関係の会社―科学技術者研究所(北の工作機関)−」の家宅捜索で得られた情報を下に進んでいることなのであろう。正しく「国内における法の適正化」が着々と進んでいる。無言の「圧力」が北朝鮮へかけられつつある。そんな中「熊本市」は、先の福岡高裁において下された「朝鮮総連の施設に対する減免措置は違法」との判決に不服として、最高裁への上告を敢行した。2月7日付けで出した「救う会」・「家族会」の共同声明(速やかに課税をして欲しいという)を無視して、高裁の「朝鮮総連が、北朝鮮の指導のもとに北朝鮮と一体の関係にあって、もっぱら北朝鮮の国益やその所属構成員である在日朝鮮人の私的私益を擁護するために、わが国において活動を行っていることは明らか」という判断にも不服を申し立てたものであるが、熊本市長は何を持って「朝鮮総連の施設」が公益性を持つと判断したのであろう。それを立証しなければならないが、その前に今回の一連の捜査によって「朝鮮総連」の日本国の破壊活動が明らかになった時、その判断ミスに対し責任を取りうるのであろうか?以前社民党は、「拉致はでっち上げ」という論文をホームページ上に長く載せ、私たちの家族の「救出運動」を阻害してきたが、誰もその責任を取ることなく未だに「弱者のための党」として国会に議席を有している。しかし、熊本市長は「県民の生命」に対し責任ある立場であり、単なる判断ミスではすまないことを重く受け止めて欲しい。市長には市長の判断があるであろうが、その判断には「県民の生命」という重いものがかかっていることも充分に考慮しなければならないだろう。 |
| 2006.2.7 「実りのない日朝協議が終わった」 当初から予想できた展開であるが、日本側が重要課題とする「拉致問題」には何等誠意ある回答を避け、「拉致は解決済み」という姿勢を崩していない。更には、RENKや守る会の活動家に対し、言われなき罪名をつけて引渡しを求めるなど言語道断の要求を突きつけてきた。迷惑なのはRENKや守る会だろう。理不尽な対応に対し、直接交渉をつづけた交渉団には、ご苦労様といいたい。以前外務省の担当官から「北との交渉は、タフさが要求される」等、話し合いにもならない状況があることを裏付ける言葉も聞かれた。今回新しく「北との交渉」で直接担当された梅田参事官は如何思ったのだろう。今度聞いてみたい。 交渉団は夕食会を開いて、次回の開催について協議を開いているということなので、まだ「協議を開催するつもりだろう」。当初からの予定で2回は協議を持とうということであろうが、ここまで北朝鮮政府は一貫して「拉致は解決済み」といい、日本政府は「拉致問題の解決なくして、国交正常化はない」といっているのだから平行線が続くだろう事は予想できる。そして、北朝鮮の時間稼ぎに付き合うことになるのだろうか。安倍官房長官も言っていたが、「拉致問題の協議で誠意ある対応が見られないのであれば、交渉そのものをやめて帰ってくる」ぐらいのことをして欲しかった。 日本政府にはこういって欲しいのである。 「貴国は拉致の解決に関心がないようですが、私たちは国交正常化交渉をする意味もない。なぜなら、以前から言っているように拉致・核・ミサイルが解決しない限り、正常化はありえないのだから、此処にいる意味がない。このままでは、厳しい対応を考えざるを得ないでしょうね。それでは、気持ちが変わったら連絡ください。我々は本日帰ります」 私は以前から何度も言っているが、「次の冬を被害者に迎えさせることはできない」立場から、何時までも北の引き伸ばしに付き合ってもらっては困る。今回、何等進展なく次の協議まで待つということは、今のペースでは3月下旬になっていくのだろうが、次までに進展がなければ、時間的には冬を北で過ごさざるを得ない被害者の確立は高くなり、生命を失う危険度は高まる。 今年に入って、前国交正常化全権大使が共同新聞の取材に対し、「めぐみさんの遺骨問題を明白にした後、国交正常化した後で合同調査団を組織して、拉致問題の解決を図ることを国民に納得して貰うしかない」と言い放った。田中均前外審や福田元官房長官の下に任命された全権大使とはいえ、国民感情や家族の意見と全く違う見解を持って北との折衝を続けていたわけで、この方にはやめていただいてよかったと思っているが、今の担当者もよもや鈴木氏のような考えはないであろうことを祈る。 |
| 2006.1.27 「スラムダンス映画祭」 米国中西部ユタ州のパークシティーにおいて開催されたスラムダンス映画祭に行ってきた。成田から9時間の行程でサンフランシスコに着き、そこから1時間のフライトでソルトレイクシティーに着く。更に車で40分程度走ったところに、パークシティーがある。映画好きの方なら知っている「サンダンス映画祭」が同時開催されていた。歴史的にも規模においても「サンダンス映画祭」には及ばないものの、全米から出品された500もの作品の中で選ばれた9作品の中に入ることは非常に栄誉なことであるらしい。この中に選ばれることで今後の米国内での上映が現実のものとなるということである。製作者のクリスとパティは、カナダ人で今ワシントンに住むジャーナリストであったが、2002年の首脳会談で明らかになった「日本人拉致問題」に衝撃を受け、報道に携わるものとしてフィルムに収め、全米に、世界に知ってほしいという思いで自費5000万円を費やし作り上げた。私が行った20日(金曜日)には、既に日曜日の上映のチケットは売り切れ、現地での評価も上々のようであった。それでも、翌火曜日のチケットを売り切るために零下10度の中、道行く人々に映画の情宣をやっていた。私も「ABUDACTION」のカードを道行く人々に配りながら、反応を見ていたが、もともとパークシティに集まっている人たちは、上質の映画を見たいという人々が集まってくるので、配っているカードを興味深そうに手にしていた。クリスとパティとその家族は、めぐみちゃんの写真入のT−シャツを揃ってきて、映画の説明をしながら「是非見て欲しい」と呼びかけていた。その甲斐あって、火曜日の上映分も売り切れた。日曜日午後6:00からの上映を楽しみにしながら待った。まだ家族会・救う会のメンバーも誰一人見ていないフィルムを私が初めて見ることになった。父の病床のテープで始まる映画は、太鼓や不気味な挿入曲が織り成すおどろおどろしい雰囲気で始まった。全編日本語で話され、英語字幕で訳されているため判りやすく、何等違和感なく見られた。上映中、あちこちですすり泣く声が聞こえ、私も涙ぐんでしまうほど、私たちの悲しみや悔しさをよく表現していた。多くの米国人が感動し、涙する様を見るにつけ、「家族愛」は世界共通の感情であることを痛感できた。日本の政治家に見せてやりたい光景である。 映画は「拉致」という非道を時系列にそって判りやすく説明し、「家族の闘い」を鮮明に描いていた。上映後の質疑応答にも多くの人から質問があり、「北朝鮮の拉致」という行為に非常に関心を持ったことが窺えた。日曜・火曜の上映後の質問に共通していたのは、「私たちに何ができる?」という問いであった。非道な拉致に苦しむ被害者のために何かをしたいというのは、日本人と共通していて、他国のことではあっても、人として何かしたいという現われであろう。火曜の上映に来ていた3人の日本人に感想を聞いてみた。彼らは、30台前半の若者であったが、「日本で見聞きしたフィルターのついた情報ではなく、ストレートに入ってきたもので、よく理解できた。これから自分たちが何ができるのかを考えていきたい」と言っていて嬉しく感じられた。クリスとパティは「政治的」にならず「人間的」なものとして表現したいということで、横田代表夫妻や私の私生活をオープンにして、「普通の人々」が厳しい闘いを続けていることを強調した。私としては、非常に恥ずかしい思いで見なければならない部位もあり、日本での上映になった場合の気持ちを考えると、日本での上映は見合わせて欲しいと感じた。今のところ、全米での上映を目指し、全米各地で開催される「映画祭」への出品を目論んでいるので、当分は安心だろう。とにかく、米国での初上映は成功裏に終わった。 |
| 2006.1.18 「マカオの家族との面会」 去る、12日から15日にかけて「マカオ」に赴き、孔さんの家族(父親と弟)に会ってきた。 孔さんの家族は、チェ・ウニさんの書いた「闇からのこだま」で27年前に失踪した娘あるいは姉の消息がわかったことに非常に感謝していた。父親は「チェさんは他人とは思えない。家族のように思っている」とチェさんに対する最大の謝辞をおっしゃった。しかし、救出運動には未だ踏み込めない思いを告げられた。中国という社会体制の中で、北朝鮮との闘いに関して踏み込むことの怖さ、更に声を挙げることにより「家族」への危険を感じて、今暫く静観したいということである。しかし、弟さんの私に対する熱い思いは最後に握手した手の力に込められていた。「皆さんの活動で姉を救ってください」という思いが感じられた。マスコミの前に出たがらない親子が「拉致被害者家族」の私には会いたいといったということでも判る。私たちの活動はこの親子の家族を取り戻すことにも繋がるとの思いを強くした。今は、表に出て戦うことはできないだろうが、何時の日か家族の救出に立ち上がるであろうことは間違いない。 面白いことに私たちの香港滞在中に、「金正日」が香港からもマカオからも近い「深セン」に来るという情報が得られた。私と西岡さんは真面目に「深セン」にいって金正日の間近で「抗議行動」をするのもいいかもなどと話したが、いったとしても近づくことはできまいし、最悪の場合中国官憲に拘束されることも考えられた。そうなった場合、日本政府は「自己責任」という言葉で我々を見捨てるであろうことを考えると迂闊には動けないと思った。しかし、残念である。今回の金正日の中国訪問に関してはいろいろ取りざたされているが、真相は誰もわからないであろうが、昨年の胡主席の訪朝への返礼というだけではあるまい。行き詰る「六者協議」と米国の金融制裁に困り果てた金正日が、中国に泣きついたというところであろう。米国の金融制裁は「金正日の個人的なお金」に対する制裁であり、金正日としては米国の制裁を解除するために中国の力を借りたいというところであろうが、米国は本気であるから愈々厳しくなっていくのではないか?金正日の困惑状況は2002年の時に似てきた。またも米国の圧力であるという点では不満も残るが、今年は「拉致問題」で大きく動くような気がする。 |
| 2006.1.12 「辛光洙が何故今?」 昨年末、年初の報道にて、辛ガンスの名前が浮上した。何故、今なのか? そもそも、「辛光洙」なるものとは?私たちの間では、「北朝鮮の工作員」としての名前は理解していたが、それが「めぐみさん」や「地村家」の拉致に関与していたということは認識していなかった。辛光洙容疑者は、昭和60年(1985)に「原タダ顕さん拉致」に関与したとして、韓国政府の裁判記録に残っていた。今から20年前から、日本国政府は「北朝鮮による拉致」行為を知っていたにもかかわらず、それを放置してきた。あの時、本気で「北朝鮮の拉致事件」を解明し、被害者救出にむけ動き出していたなら、もっと早くに運動が展開されて、「めぐみちゃん」の事件さえ、浮き彫りにされたのであろうが、日本政府が隠密裏に葬ったことで、横田家では「失踪者」としてしか考えられずに、ただ苦しい日々をすごさなければならなかった。横田家に「めぐみちゃん拉致」が伝えられたのは、10年後の1997年、しかも民間の努力によるものであった。 1999年、「ミレニアム恩赦」で釈放された辛光洙は、「長期非転向囚」として「北朝鮮へ帰れる日を待つ」といっていた。しかし、そもそも辛は、韓国で捕まり、スパイとして裁判を受けていたのであるから、裁判の過程で「原さん拉致」を認めていたのであり、韓国政府に屈服した人物である。それが、「死刑」の宣告を受け「約束違い」(おそらく韓国の安企部と)だといって、再び「北朝鮮万歳」を言い出したものであろうから、非転向囚というものではないのではないか? そのことは置くとしても、2000年「南北首脳会談」後、「長期非転向囚」として、北へ送り返されることになるのだが、勿論私たちは、日本政府にも韓国政府にも辛を北へ帰すことは、証人の隠匿になるとして反対し、「辛の身柄引渡し」を要請した。しかし、時の金大中大統領は、我々の要請や日本政府の要請(?)−実際に要請したかは定かではない−を無視し、もともとリストに記載されていなかった「辛光洙」をリストに大統領の独断で割り込ませ、帰国させた経緯があった。これが何を意味するのか?韓国政府は北朝鮮を刺激したくないという思惑から、わざわざ「日本人拉致」に関与した辛光洙を帰国させたということであり、日米韓の枠組みで「対北政策」をとってきた友好国への完全な裏切り行為であった。金大中はお金でノーベル賞を買い、金正日のために友好国を、そして自国の拉致被害者を見捨てた大統領であった。北朝鮮に融和路線で接した人物は、非人道的人物でもあったということである。 しかし、何故今、「辛光洙」の名前が総ての拉致事件に関与したかのような報道になっていったのか?今しばらく考えたいと思う。 |
| 2006.1.5 「新しい年の始まりに」 あけましておめでとうございます。 私たちは何回この言葉を言ってきたのだろう。毎回、今年はよい年でありますようにとの思いを込めて、賀状に、そして言葉にして発してきたものである。私の父や母はどういう気持ちでこの言葉を言ってきたのだろう?そして、姉るみ子は「北朝鮮」という過酷な土地で、どういう気持ちで新年を迎えていたのだろう? しかし、とりあえず新年を迎えた。そして今年こそ!という思いが強い信念でもある。昨年からの米国の「北朝鮮への金融制裁」が功を奏して、北朝鮮政府が日本政府との「対話」を始めようとしている。毎回のことであるが、北朝鮮政府は米国重視の姿勢を抱きつつも、米国との対話に行き詰ると、日本政府との対話を考えざるを得なくなる。2002年も同様の状況であったことを考えると、今年は何か大きな変化が起きるような気がする。その時、我が政府には、2002年の時と同じ愚を犯して欲しくない。今回の機会を逃さずに一機に「拉致問題全体の解決」に邁進して欲しい。2002年当時は「国交正常化」のための「日朝交渉」であり「日朝首脳会談」であったが、次回は必ず「拉致被害者全員救出」のための「日朝協議」であらねばならない。ブッシュ政権も後3年弱となった今、この機会を逃すことは許されない。もし、又この機会を逸したならば、「拉致問題」の全容の解明は、今後50年かかるのではないだろうか?日本政府関係者には、誤った考えや認識に基づく行動をしてほしくない。其の点、気になるのが「田中元大洋州局長」の言動である。先にも「朝鮮中央日報」の記者とのインタヴューにおいて、自らの正当性を論じていたが、内容を見ると田中氏は、今でも北朝鮮政府の「8人死亡2人未入境」という言葉を信じているようだ。即ち、「特定失踪者」もいないし、拉致被害者も生存していないという考えだ。全ての思考が其処から発しているために、自らが正当であるという主張のように聞こえる。元々、官僚は自分のミスを認めようとはしない体質である。しかし、田中氏の場合はすべてが自らの功であるという論理である。一つだけ解せないことがある。氏が言うように「すべての被害者」が既にいないという論理から、何故彼は、2002年「帰国した被害者5人」を北朝鮮に返そうとしたのだろう。いったん、北朝鮮に返し、後々子供ともども取り戻せると考えたのであろうか?其の自身は何処から来ているのだろう。Mr.Xという北朝鮮の工作員の言葉を信じきっていたのだろうか?未だに理解できない。あの時、被害者を帰していたら、本当に取り戻せていた。と考えるならば、誤った認識ではなかろうか?「めぐみさんの遺骨」と称するものさえ「偽者」であったことを考えるとき、北朝鮮の誠意を疑わざるを得ない。其処に「信頼できる政権」という発想が生じること事態が不思議である。田中氏に言わせると「あの時、被害者を返さなかったから、偽者を出す結果になった」ということになるのだろうが、信頼をつくらなければならないのは、先ず北朝鮮政府である。「拉致」は国家テロであり、国家犯罪である。其の首謀者が嘘をつくようなことでは、私たちが信頼をすることは出来ないのである。田中さん!貴方のお子さんが拉致されいたら、今のような言葉が言えるのですか? |
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