- 前奏
前奏が始まるとともに、司式者と牧師が入場し、牧師は講壇に立ち、司式者は所定の席に着席します。心を落ち着け、神を礼拝するにふさわしく整えます。そのためには、一週の歩みを振り返るだけでなく、これから始まる礼拝のために祈る(黙祷する)ことです。聖霊を慕い求め、神の臨在のもとに、神の言葉が力強く確かに取り継がれることを願います。また、そのために仕える奉仕者たちを覚えて祈ります。
[神の招き]
- 礼拝招詞
前奏の終了とともに起立し、神の招きの言葉(聖書の言葉による礼拝の招詞)を聞きます。礼拝は、聖霊の降臨のもとに、神が言葉をもって臨んでくださることで成り立ちます。
- 讃詠
神の招きに、感謝をもって応答します。ここでは、神を讃える讃詠によって応答します。
[悔い改め]
- 罪の告白
神の招きは、神に背いて来た私たちの罪を自覚させます。『罪の告白と神の赦しの言葉』にある詩編の言葉に託し、これを交読することで、罪を告白します。
- 黙想
しばらく黙想し、個人的な罪を思い起こし、神に赦しを求めます。
- 神の赦しの言葉
『罪の告白と神の赦しの言葉』にある聖書に記されている神の赦しの言葉を聞きます。
- 十戒
神の御意志が明らかにされている「十戒」(出エジプト20・1-17、cf・申命記4・7-8)を共に唱えます。「十戒」は、私たちの罪を明らかにするとともに私たちが神の与えてくださる新しい命と愛に生きるための道しるべであり、服従することで感謝を表します。
- 讃美歌
神との交わりが与えられていることを喜び、讃美歌を歌います。ここでは、父なる神を讃える讃美歌を歌い、神をほめ讃えます。
[神の言葉 ]
- 聖書( 旧約、新約)
聖書に記されている神の言葉が、旧約、新約から読まれます。私たちも実際に該当する聖書の箇所を開き、朗読を聞きながら読みます。
- 祈 り
私たちを代表して司式者が祈りを捧げます。礼拝に招かれた感謝、悔い改め、聖霊と福音の説教とを求める祈り、願い、執り成し、祝福を求める祈りなどが捧げられます。最後に一同で「アーメン」(確かに)と共に唱えます。
- 讃美歌
神の言葉が示され、説教がなされることを感謝し、讃美歌を歌います。ここでは、子なる神を讃える讃美歌を歌い、神をほめ讃えます。
- 説教
与えられた神の言葉に基づいて、牧師が説教し、御子イエス・キリストによる救いを明らかにする福音が告げられます。
- 祈り
牧師による祈りが捧げられます。最後に一同で「アーメン」(確かに)と共に唱えます。
- 聖餐
説教が目に見えない神の言葉であるのに対して、目に見える神の言葉としての聖礼典である聖餐が牧師の司式によって執り行われます。説教とともにこの聖餐において、私たちの救いが神の御子イエス・キリストの犠牲の死と復活にあることを確信させられ、その恵みを魂のまことの糧としていただきます。
[感謝]
- 讃美歌
神の言葉により、御子イエス・キリストによって私たちの内に神との交わりが回復されたことを喜び、讃美歌を歌います。ここでは、説教の使信に沿う讃美歌を歌い、神をほめ讃えます。
- 信仰の告白
信仰を告白することによって、神の支配とその恵みに応え、神を讃美します。世界の教会に受け継がれている公同信条の一つである「使徒信条」を用います。聖餐が執り行われた場合は、「ニカイア・コンスタンティノポリス信条」を用います。
- 献金
私たち自身を神への感謝として献げ、そのしるしとして献金をします。讃詠を歌い、神をほめ讃えます。
- 主の祈り
讃詠に引き続いて、「主の祈り」を祈ります。「主の祈り」は、御子イエス・キリストが教えてくださった祈りであり(マタイ6・7-13)、御子イエス・キリストの来臨を願う終末論的な祈りです。神の恵みに応えて神の栄光のために献身を決意する私たちは、御子イエス・キリストの来臨を願いながら、「主の祈り」を祈ります。
[派遣]
- 頌栄
三位一体の神を讃える頌栄を歌い、神に栄光を帰します。
- 祝福
神の祝福の言葉を受け、一同で「アーメン」(確かに)と唱えて、礼拝を終えます。
- 後奏
共に神を礼拝することのできた恵みを覚えつつ、しばらく黙祷します。
- 報告
教会の報告や案内などがなされます。
(退場)
退場のための奏楽が始まり、司式者と牧師が退場します。司式者と牧師が退場してから、静かにお立ちください。神の祝福を受け礼拝を終えた私たちは、神によってこの世に派遣されます。新たに与えられた一週の歩みを、神の見守りを確信して世に赴いて行きます。
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