信玄の領域支配の方法
(政策・法律)



おお 私は今レポートで武田信玄についてまとめているのですが・・・信玄の具体的な領域支配の方法(政策・法律)ってなんでしょう?甲州法度!?ん・・・いろいろみててもよくわからない・・・

小林 領国を支配する上で重要なのが、誰の利益を守るのかということです。また武田家(だけではありませんが)では農村の村社会を基本にした寄親寄子制度が軍政の基本になっています。
 この点を念頭において甲州法度を改めて読み返すと、おぼろげながら信玄の目指した政治・置かれていた状況が掴めてくると思います。ちょっと抽象的ですが。
 あと、武田家と国人領主は決して近世大名とその家臣のような関係ではなかったことなども含めて考える必要があると思います。
 武田勝頼から人心が離れた原因の一つに、急激な中央集権化を推し進めたことがあると思います。特に保守的な土地では受け入れられなかったのも無理は無いと思います。しかし、時代の趨勢が中央集権化した組織でないと生き残れない状況に成りつつあったことを考えると、勝頼の取った行動は当時精一杯のものであったと思いますね。
 その辺りの信玄と勝頼の相違を考えるのも面白いのではないでしょうか。

> あ、あとそれについてかいてあるHP、資料(なるべくインターネット)をおしえてください!!
 資料には余り詳しくありませんが、個人的に藤本氏・笹本氏・上野氏の著作が比較的良質のように思われます。小和田氏のはちょっと…。二木氏に至っては、個人的に全く読む価値の無い物だと思っています。(ちょっと言い過ぎかな)


神長 たいしたことを言えないと思いますが一応分かる範囲で伝えます。領域支配という意味がちょっと・・・領国支配でいいのかな?
 基本は貫高に応じた軍役の賦課(永禄期ぐらいに整備だったかな?)による軍団編成→領国拡大。検地により貫高を確定させます。検地は差し出し検地。税としては御料所(直轄地)からの収入。棟別銭・・武田氏の領国一円から徴収。などなど・・あと細かいのがいっぱいあります。しかし各税がどれぐらいの割合で武田氏の収入になっていたかなど詳しい事は知られてません。
 武田氏の研究でまず見たほうがいいのは『武田氏の研究』柴辻俊六編。なにしろ戦国大名論集の10巻だから。領国支配なら信濃では笹本正治氏の『戦国大名武田氏の信濃支配』とかは支配について分かりやすい。これを組み合わせればかなりLVの高いものができるんジャン。




                     戻 る