栄光の豊見城1
昭和49年〜51年

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赤嶺時代の思い出

昭和50年代前半、豊見城の赤嶺賢勇投手は当時の沖縄野球少年達の憧れだった。赤嶺は沖縄に初めて現れた高校野球のスターだろう。

第47回選抜高校野球に初めて出場した豊見城高校の初戦の相手は、千葉県代表の習志野高校。習志野は超高校級の小川投手を擁し、その大会の優勝候補の筆頭だった。当時の沖縄は全国でも最も野球の弱い地域。しかも高校生が監督だという。(初出場時の監督は年齢制限の為試合出場出来なかった亀谷興勝氏が努め、裁弘義氏は部長としてベンチ入りして采配を振るった)。当然誰もが初出場・豊見城の惨敗を予想した。

当時小学生だった私は豊見城の試合には大して興味を持っていなかったが、父と弟の3人で何となくテレビの前で応援することになった。
しかし、豊見城は予想外のドラマを見せてくれる。マウンド上の新2年生・赤嶺投手の堂々たる投球は私たちの心を奮わせた。この試合、赤嶺は強打・習志野相手に2安打・10奪三振の完封劇を演じる。打線の方も浜川・新垣・当間らの猛打に平良の本塁打まで飛び出して、豊見城は快勝した。豊見城の校歌がテレビから流れたその時の興奮と感動は今でも忘れない。(ちなみに習志野は、その年の夏の甲子園で全国制覇を果たす)

豊見城は次の日大山形戦でも快勝を収め、見事ベスト8進出を果たす。準々決勝の相手はこれまた優勝候補の東海大相模。当時の東海大相模は原・津末らのスター選手を擁して全国で最も人気のあるチームだった。この試合でも赤嶺は絶好調で、9回裏1死を終えた時点で豊見城は「1−0」のリード。東海大相模は赤嶺を全く打てず、散発4安打に抑えられていた。そして原辰徳から2個目の三振を奪い、この試合計12個目の奪三振で2死となった時は、沖縄県民のほとんどが豊見城の勝利を確信した。しかし、この試合は赤嶺を悲劇の投手として印象づける試合となる・・・。東海大相模の底力は土壇場で豊見城をうっちゃる・・・。

この大会を皮切りに、赤嶺は3年の春・夏と合計3度甲子園に登場し我々の心を熱くさせてくれた。3年春は初戦でサイクル男・玉川の土佐高校と対戦。この試合赤嶺は肋骨を骨折しながら力投、負けはしたが好試合を演ずる。最後の3年夏も好投手・黒田を擁し優勝候補と言われた小山高校を撃破しベスト8進出。準々決勝では快速球・小松辰夫の星稜と対戦、素晴らしい投手戦を演ずるが「0−1」で敗戦、赤嶺の高校野球は終わった。

赤嶺はその後ジャイアンツにドラフト2位で指名され入団するが、芽は出なかった。
しかし、あの頃の赤嶺投手の雄姿はいつまでも忘れない。豊見城は今でも私の中では沖縄最高のチームである。そして赤嶺賢勇は沖縄高校野球史上最高の投手だ。



昭和51年・第58回全国高校野球選手権大会(8強)

センバツは2度経験している豊見城だが、夏は初出場。
初戦は秋季九州大会でも対戦した好投手・井上の鹿児島実業と対戦。比屋根・宝らの活躍が光り、赤嶺も好投。九州大会に続き「3−0」の完封勝ち。
3回戦では、センバツ準Vの小山高校と対戦。小山高校は剛腕・黒田を擁し、2回戦で原・津末の東海大相模を破るなど実力の高いチーム。この試合豊見城は気迫を見せる。1点のリードを許しながら、6回に金城・赤嶺の連打の後安次嶺の犠牲フライで同点。8回には宝・城間政の二塁打で逆転。「2−1」で見事ベスト8進出を決める。
準々決勝は、超快速球投手・小松辰夫の星稜と対戦。初回に小松の二塁打で先取点を奪われるが、その後赤嶺は力投。
緊迫した投手戦となるが、星稜・遊撃手の種本の好プレー等に阻まれ、「0−1」の完封負け。赤嶺の高校野球は終わる。

昭和51年・第58回全国高校野球選手権沖縄大会(優勝)

この大会、対戦相手に1点も許さず決勝まで勝ち上がってきた豊見城だったが、決勝戦では那覇高校相手に思わぬ苦戦を強いられる。高良・山口の那覇投手陣に巧くかわされ、8回には那覇・池畑の二塁打で1点差まで追い上げられるが、かろうじて「3−2」で逃げ切る。那覇の健闘が光った決勝戦だった。豊見城は初めての
夏の甲子園出場を果たす。

昭和51年・第58回春季九州高校野球大会(8強)

初戦は都城と対戦。都城とは49年秋の九州大会でも対戦、豊見城が勝っている。この試合でも赤嶺の好投が光り、「1−0」の2安打完封勝ち。
準々決勝では、50年秋季大会でも対戦した強豪・柳川商。前回は剛腕・久保に
17三振を奪われながら勝利を収めた豊見城だったが、この試合は柳川商の立花・末次らの強打が爆発。「0−3」で完敗。


昭和51年・第48回選抜高校野球大会(初戦敗退)

二度目のセンバツ出場の豊見城だったが、初戦でサイクル男・玉川の土佐高校と対戦。赤嶺は肋骨骨折という負傷を負いながら力投するが、「3−4」で敗戦。しかし終盤に土佐・片田投手を攻め、あと一歩まで追い上げた豊見城の粘りは見事だった。

昭和50年・第57回秋季九州高校野球大会(準優勝)

初戦は剛腕・久保投手に末次・立花ら超高校級スラッガーらを擁する強豪・柳川商が相手。豊見城は柳川商・久保投手に17三振を喫するも稲福らの活躍で「2−1」で勝利。赤嶺は久保に一発を喫するも8奪三振と好投。
準決勝では好投手・井上の鹿児島実業と対戦、「2−1」で勝利を収め決勝進出を決める。この試合でも赤嶺は被安打2と好投。
ダブルヘッダーの決勝戦では日田林工と対戦。豊見城は下手投げの日田林工・喜見投手を崩せず、また連投の赤嶺も試合巧者の日田林工に9安打と打ち込まれ「1−4」で敗戦。準優勝に終わる。しかし、豊見城はセンバツ出場権獲得をほぼ確実とする。


昭和50年・第25回沖縄県高校野球秋季大会(優勝)

赤嶺も最上級生となり新生・豊見城の戦いぶりが注目された大会だったが優勝。
ダブルヘッダーとなった決勝戦では、沖縄水産相手に連投の赤嶺が完封。「4−0」で勝利を収め、去年に続く九州大会進出を決める。


昭和50年・第57回全国高校野球選手権沖縄大会(4強)

優勝候補の最右翼だった豊見城だが、準決勝でコザ高校によもやの敗戦・・・。
強打を誇る豊見城だったが、コザ・大宜見投手にかわされる。赤嶺はコザ打線から12三振を奪うも、立ち上がりが悪く沢岻選手に本塁打を許すなど4失点・・・。
「3−4」で無念の敗戦・・・。

昭和50年・第56回春季九州高校野球大会(8強)

初戦は鹿児島商工と対戦。新垣の本塁打等で「4−3」の逆転勝ち。
準々決勝は九州学院と対戦。豊見城は九州学院・古木投手に3安打に抑えられ、「2−3」で敗戦。この大会、豊見城と共に出場した普天間は決勝まで進むが同じ九州学院に破れ、準優勝に終わる。


昭和50年・第47回選抜高校野球大会(8強)

豊見城、初の甲子園出場。
初戦は優勝候補の習志野と対戦。この試合、甲子園初登板の赤嶺が好投。強打の習志野を2安打10奪三振で完封する。打線も4番浜川を中心に新垣・当間・仲田・仲里らが活躍。平良の本塁打も飛び出し大型右腕・小川を粉砕。「3−0」で見事に甲子園初勝利を収める。なお、習志野は夏に全国制覇を果たす。
2回戦は日大山形と対戦。前半で4点を奪った豊見城は中盤、日大山形の反撃をくらうも後半は赤嶺が立ち直り、「4−2」で逃げ切る。
準々決勝は強豪・東海大相模と対戦。この試合でも赤嶺は好調で、東海大相模・村中と緊迫した投手戦を展開する。豊見城は7回に赤嶺・当間・比嘉・新垣の連打で先制。赤嶺も人気選手の原辰徳から2三振を奪い12奪三振・被安打4と強打・東海大相模を完璧に抑える。しかし、9回裏二死無走者から津末の二塁打を皮切りに反撃をくらい、「1−2」でまさかの逆転負け・・・。
しかし初出場・豊見城が春の甲子園に巻き起こした旋風は、その後の豊見城伝説の始まりであることを確信させた。


昭和49年・第55回秋季九州高校野球大会(4強)

初戦は都城と対戦。この試合、浜川・仲里の本塁打が飛び出す等豊見城打線が爆発。「4−2」で勝利を収める。
準決勝は門司工業と対戦。1年生・赤嶺投手の好投が光り、緊迫した投手戦のまま延長戦となるが、延長11回に赤嶺は力尽きサヨナラ負けを喫する。「1−2」で
準決勝敗退するも、豊見城は初の甲子園出場をほぼ確定する。


昭和49年・第24回沖縄県高校野球秋季大会(優勝)

準々決勝で好投手前泊擁する興南に「7−6」、準決勝でも好投手・安里和の普天間に「7−6」と激戦を勝ち抜いた豊見城は、決勝戦で、これまた沖縄を代表する好投手・糸数の石川高校と対戦。豊見城打線は糸数投手を打ち崩し、九州大会出場を決める。


昭和49年・第56回全国高校野球選手権第2次南九州予選(初戦敗退)

石川高校とともに沖縄県で開催された南九州大会に出場した豊見城高校は、初戦で延岡と対戦。延岡・大山投手に完璧に押さえ込まれ「0−3」と完封負け。石川も初戦で高鍋を破るも決定戦で同じ延岡・大山投手に「0−3」で完封負け。

昭和49年・第56回全国高校野球選手権第1次沖縄予選(代表権獲得)

1年生投手・赤嶺が初登場した大会。猛打で準決勝まで進出した豊見城高校は、準決勝戦で好投手・知花を擁する読谷と対戦。この試合で豊見城は1年生の赤嶺が先発。沖縄を代表する好投手・知花と素晴らしい投手戦を演じ、見事に「1−0」で完封勝ちを収め、知花に投げ勝つ。知花も強打の豊見城相手に好投したが、赤嶺は力のある速球に落差のあるカーブで散発2安打に封じる完璧さだった。赤嶺のデビュー大会は、まさに沖縄野球史にその名を残す投手に相応しいものだった。なお、豊見城は石川高校との決勝戦を行わず、両校ともに南九州大会出場。



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最終更新日: 2000/05/6
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