ここには、リレー小説に投稿された小説を掲載しています。
第1回目は「らんま1/2」ですリレー小説(らんま1/2編)その1

<1999年11月27日〜2000年3月8日投稿分(1/2)>

良牙は旅に出た。しかし道に迷ってしまった。
ここはどこだ。

一方・・・
朝ごはんを食べてる乱馬とあかねはいつものように喧嘩していた・・・。
「なによ!変態!!」
「寸胴!不器用!!かわいくねえ!!!」
そう言う風に喧嘩していても、みんな知らん顔をしている。
むしろ早雲や玄馬は、『元気があってよろしい!』というのだから・・・・・
かすみやなびきは、知らん顔をしている。
「あっ!!親父!!!」
今度は、乱馬のおかずを乱馬の父、玄馬がとったので、そこで取り合いになった。
やがて、外まで出て、殴り合いの喧嘩となる・・・
玄馬が池に落とされて、パンダとなり、パンダになった玄馬が、乱馬を池の中に突き落とす。
そしたら乱馬は女になってしまった。これが毎日続いている。
だから、学校を遅刻する・・・
そもそも、乱馬と玄馬がこんな体質になったのは、呪泉郷に落ちたからだ。

にいはお、乱馬。壁を突き破りシャンプーの登場。
いきなり、乱馬にだきつくシャンプー。
女同士でなにやってんのよ。と嫉妬するあかね。
まっ、待ってくれ。あかねー。と叫ぶ乱馬。
朝からなにやってんのよ。竹刀を持ち出すあかね。

「あっ、あかねさんじゃないですか!!」
どこから沸いて出たのか、道に迷っていたはずの良牙が現れた。
「あ、あら、良牙くん!」
「良牙っ!てめえ、こんな時まで邪魔する気か!?」
「こんなときて、どんなときあるか??」
シャンプーが乱馬に問う。問われてモゴモゴしている乱馬をよそに、
あかねと良牙はスタスタと歩いていってしまった。
そして、乱馬は「あっ、おい、待てよあかね!」と言ってあかねを追いかけている。
これはいつもの光景。

乱馬が二人を追いかけようとしたその時だった。
「おさげの女〜!交際しよう〜!!」と、突然九能が後ろから乱馬に抱きついたのだった。
当然、乱馬は「朝っぱらから何しやがる!」と九能を空の彼方に蹴り飛ばすのだった・・・・。
「今日もお客様が多いのねえ。」
いかにもこの状況に場慣れしているかのように、かすみが言う。
「乱馬くんーっ、あかねちゃんもなびきちゃんも先にいっちゃったし、
そろそろ行かないと遅刻するわよ。」
「わかってますよーっ。」
朝っぱらからいろいろなことが起こるので、かすみの注意にも乱馬は少々不満気味に応答。

「このままじゃあ遅刻しちゃう」と乱馬は急いで家をでた。
学校に近づいたものの、チャイムが鳴る。
校門の前で校長が立っている。
「サオトメランマ、君は遅刻デース。ここは通しませ〜ん。
HAHAHAHA−HA!!」と校長は叫ぶが、
「どけー!」と叫びながら乱馬は校長を踏みつけたのであった。
「Oh,No!ガッデ〜ム、サオトメランマ!!」と叫びながら校長は倒れてしまった。
そして乱馬は「ふ〜、ギリギリセーフだったぜ。」と、汗を拭いていた。
はっきり言って、これは完全に遅刻である。
それにもかかわらず、乱馬は平然と教室に向かっていったのだった。

そしていつもの様に学校を終え、帰宅する途中のことだった。
「ねえ乱馬、いつになったら中国に行ってその体質直すの?」とあかねが聞いてきた。
すると乱馬は「さあな、知らねえよ。中国に行く金もねえしな」と言う。
「そんなの、泳いで行けばいいじゃないの。ほんとは直したくないんじゃないの?」
とあかねは意地悪そうに言う。そしていつもの喧嘩が始まるのであった。
「んだとっ、簡単に言うけどなあ、きついんだぞ!大体おめえに心配されることじゃねえじゃねえか。」
「何よ、心配してやったんじゃないのよ!あんたなんか、一生その体質でいればいいのよっ!」
と言ってどこから持ち出したのか、あかねはバケツの水を乱馬にぶっかけた。
すると乱馬はあっという間に女の子に変身した。(学校にいる間に男に戻ってた)
「ぶわっ、何すんだ、冷てえじゃねえか!寸胴女!!」するとあかねは
「誰が寸胴女なのよっ!!変態!!!」と喧嘩は本格的になる。

― 一方天道家 ―
「乱馬くんとあかね……どーしていつもケンカばかりするのかしら、ねぇお父さん?」
ふとかすみが早雲に言う。
「まあまあ、喧嘩するほど仲がいいというじゃないか。ねえ、早乙女君。」と玄馬に言う。
「そうだねえ、天道君。」と二人して笑っている。
ちょうどその時、なびきが帰宅した。
「ほんとに仲が悪いんじゃないの?あの二人は。」
と不安がらせる一言を発した瞬間、早雲と玄馬は「う〜む・・・・・。」と考え込んでしまった。
「あら、お帰りなさい、なびきちゃん。」とかすみはそんなこと気にしてないかのように、
のんびりとした口調で言っている。

〜一方乱馬とあかね〜
「かわいくねえなあ〜。」と言うとあかねは「何よ、どーせあたしはかわいくないわよっ。」
とお決まりのセリフが出てくる。
そのあとの乱馬のセリフは「不器用、寸胴、狂暴、まぬけ!!」と火に油を注ぐようなものである。
するとあかねはもう我慢の限界とばかりに「何よ、乱馬のばかーーー!!」(どっかーん!)
と乱馬を吹っ飛ばしたのであった。
その時、ちょうど運悪く九能が現れたのだった。
「天道あかね〜、交際しようぞ〜。」と抱きついた瞬間、
「うるさい!!」とあかねは九能を空高く吹っ飛ばしたのであった。
「まったくもう、乱馬のばか!」とあかねは文句をいいながら歩いている。
まあ乱馬のセリフからは文句も言いたくなるだろうが・・・・。

一方の乱馬といえば、こちらも「ったく、あかねの馬鹿野郎が…」とぶちぶち言いながら、
女になってぶかぶかになった靴を片手にフェンスの上を歩いている。
ちょうどその時、乱馬は良牙とバッタリ出会ったのだった。

「おい乱馬ぁ!話がある!!」と良牙は怒りながら言っている。
「なんだよ良牙、話って。」と乱馬。
「貴様、またあかねさんを泣かせたな!!」と良牙は言う。
すると乱馬は驚きながら「なにぃ、あかねが泣いてる?!いつ、どこでだ?!」
と良牙に質問している。
すると良牙は「ついさっき、俺が歩いてたら見かけたんだ!許さん!!」
と殴り掛かる良牙を川に落とした乱馬。
その下で良牙は「ブキブキィッ」と鳴いている。
(あかねが泣いてる?いつもの喧嘩のハズなのに)と考えながら乱馬は大急ぎで天道家に帰りついた。

「あら、お帰りなさい、乱馬君。」とかすみさんは笑顔で言うが、
乱馬はそんなことおかまいなしに居間へと駆け込んだ。
『がらっ』「あかねいるか?!」と居間にいるなびき、早雲、玄馬に質問する乱馬。
なびきが「あら、お帰り乱馬君。あかねなら帰ってくるなり部屋に閉じこもったままよ。」と言うと、
「やっぱり、あかね泣いてたんだ・・・・・。」とつぶやくと早雲は
「乱馬君、あかねを泣かせたのかね?!」と妖怪変化をし、
玄馬は「乱馬よ、見損なったぞ!!父はお前をそんな風に育てた覚えはないぞ!!!」
と二人とも凄い見幕である。
い、いやあ別に俺はなにも・・・・・。とたじたじになる乱馬。

その場を逃げるようにあかねの部屋に向かう乱馬。
やっぱり、謝らないといけないのか。と躊躇しつつあかねの部屋の前にいる乱馬。
部屋の中から、あかねの声が聞こえてくる。
「あのね。Pちゃん、らんまったら・・・・・・」と言った瞬間なびきが階段を上がってくるなり、
大きな声で、「乱馬くん、あかねの部屋の前で何しているの?」と。
なびきに質問されて乱馬は「あ、いや、その、あの・・・。」
とはっきりしない返事を返しただけであった。
しかし、そこで乱馬のことをわかっていたのかなびきは
「乱馬君、あかねになんかひどいことでも言ったんじゃないの?
それで謝ろうと思ってたんでしょ?」と言われ、乱馬は「い、いや違うって。
なんにもねーよ。だから部屋に戻れよ。」となびきを追い返そうとした。
するとなびきは「わかったわよ。けど、ちゃんと謝んなさいよ。」と言い部屋に戻ったのであった。
「ふ〜、相変わらずするどいな、なびきは。」と独り言を言ってたときであった。

「あんた、そんなとこで何やってんのよ?」と突然後ろからあかねは乱馬に話しかけたのであった。
すると乱馬は「わあっ、い、いきなり出てくんじゃねえよっ。」と驚いていた。
「それで、何やってたのよ?」と言われ、
「い、いやさ、良牙がおめーが泣いてるのを見たって言うから・・・・。その、ゴメン。」
と素直に謝る乱馬。
あかねは(ははあ、こいつ学校の帰りでのケンカの後、
偶然あくびして目をこすったとこを良牙君に見られて、それを聞いたのね。)
と即座になんのことかを理解したあかねは「あんた、いつもあのケンカの後、あたし泣いてたんだからね。」と嘘をつくのであった。

すると乱馬は「ほ、ほんとか・・・・・?」とかなり動揺している。
それを見てあかねは(ぷくくっ、おもしろ〜い。)と内心面白がっている。
そしてあかねは「あんたのその人の心にグサッとくる一言が嫌なのよ!」と怒ったフリをしている。
それを聞いて乱馬は罪悪感に満ちた顔で
「すまん、あかね!許してくれ!!俺、どんなことでもするからさ。」と言っている。
するとあかねは「どお?ちょっとは反省した?」と少し笑いながら言っている。
そして続けて「なんでもするのよね?
じゃあ、まずあたしのことを寸胴だとか凶暴とか不器用とかかわいくないとか言わないこと。
それから、少しは素直になること。
あと、近いうちに呪泉郷に行って男に戻ること。いいわね?」と言うと
「おめー、ほんとに泣いてたのか?俺をハメようとしてんじゃねえのか?」と疑い始める乱馬。
するとあかねは慌てながら「な、何いってんのよっ。あたしがウソついてるとでもいうの?」
と言っている。「ほお〜、その慌てぶりからするとおめえ、やっぱりウソついてやがったな?!」
と怒る乱馬。

「あ〜、やっぱりバレたか。へへっ」といたずらっぽく笑うあかね。
「おめえのウソなんかすぐわかるっつーの。バーカ。」と乱馬がいうと、
「バカとはなによ、バカとはっ!変態!!」とちょっと怒りながらいうあかね。
「ったく、人がせっかく心配したのに・・・・・。」とぶつぶつ言ってると、
あかねが「へ〜、心配してくれたんだ♪」と喜んでいる。
「そりゃあ、おめえが泣いてたら心配するに決まってるじゃねか。」と照れくさそうにいう乱馬。
「乱馬・・・・・それ、ほんとなの?」とドキドキしながらあかねが聞くと、
「あ、ああ・・・・・・。」と簡単な返事で返す乱馬。
「ありがとう、乱馬♪」ととびきりの笑顔で言うあかね。
すると乱馬はお約束の反応で、(ぎしっ)と固まるのであった。
(か、かわいい・・・・・)と心の中でつぶやく乱馬。

「それにしても良牙くんも迷惑なはやとちりしてくれたわよねー。」とあかねが言うと
「そーだよなー。ったく、余計な心配しちまったぜ。」と迷惑そうに言う乱馬。
「何よー。あたしのことさんざん馬鹿にしたんだから、少しはおちこんでないかとかの心配してよね。」
と文句を言うあかね。
「何だよ、ちゃんと心配しただろーが。ったく、ほんっとにかわいくねえ女だよなー、おめーはよ。」
と懲りずに喧嘩を売ろうとする乱馬。
「あんたねえ、少しは反省したらどーなのよ。」と挑発に乗るあかね。

「へへ〜んだ、バ〜カ!」と更に挑発する乱馬。
そしてあかねは「バカとは何よ、バカとは!!この変態男!!」と怒っている。
「こら、その変態っつーのはやめろっつってんだろ!」と怒る乱馬。
「何よ、変態だから変態って言ったんじゃないのよっ!!」と言い返すあかね。
ハッキリ言ってこれではさっき仲直り(?)した意味はない。

<続く>