投稿者:にょろ&アヤ様
作品名:乱馬&あかねの結婚後>

「はぁ〜」
あかねのため息・・・
乱馬とあかねが式を挙げてからはや一週間が過ぎようとしていた。
あかねと乱馬は18歳に正式に式を挙げたがまだそれと言った進歩は無い。
「考えてみれば結婚はしたものの・・・・それと言って変わったわけでもないしなぁ」
あかねは悩んでいた
「結婚してよかったのかなぁ?」

「トントン」

「はい?」

「ガチャ」

乱馬が入ってきた
「乱馬?どうしたの?」
「あのさぁ・・・・・」
「何?」
「今日、暇?」
「別に暇だけど・・・何か用?」
「ちょっと付き合って欲しいんだけど」
「いいわよ・・・・じゃあ行きましょう」
乱馬とあかねは家を出た
(乱馬は何処へ行くのかなぁ?)
そんな事を考えながら乱馬のあとをついて行くあかね。
(まさかデートかな?)
少し微笑みながらあかねは考える、その時!!
「乱馬!!」
シャンプーである
「シャンプーどうしたの?」
「乱馬、デート誘いに来たある!!」
「あのねぇ!!乱馬は私と・・・・」

―――結婚したのよ!!――――

とは言えなかった・・・・・
まるで乱馬を独占しているみたいでそんな自分が恥ずかしかった。
「私と・・・・何あるか?」
シャンプーが意地悪そうに答える
「あのなぁシャンプー、今日はあかねと買物に行くんだ!邪魔しないでくれるか?」
「・・・・なら私も買い物いくある!!」
「はぁ?」
2人は一緒に言った
「乱馬とあかねがやましい事しないように見張るある!」
シャンプーは口を尖らせながら答えた
(乱馬はOKするのかなぁ?)
あかねはどきどきしながら考えていた。
「ったく〜仕方ねぇな・・・絶対に邪魔するなよ!!」
「わかたある!」
シャンプーは嬉しそうに言った
だがあかねはとても胸の奥が苦しくなった
(シャンプーも一緒!?)
「どうした?あかね一緒に行くぞ」
「・・・・・・・・」
「あかね?」
「・・・・私やっぱり帰る・・・」
「はぁ?」
「シャンプーに買い物付き合ってもらって!」
そう言ってあかねは走り出そうとした
「待てよ!!」
乱馬はあかねの腕をつかんだ
「離してよ!!馬鹿!」
「何カッカしてんだよ!可愛くねぇなぁ!!」

「ズキッ!」

乱馬の後ろで見ているシャンプーの顔が気になる・・・・
(きっとこんな私を見て面白がってるんだ!!)
「どうせ私は可愛くないよ!!」
「あかね?」
「乱馬が言うように寸胴・不器用・粗忽者!なのあんた何考えて私と結婚したのよ!!ばかぁ!!」
あかねは乱馬の手を振り払って走り出した
「あいつ・・・・何怒ってんだ?」
シャンプーは自分のせいで2人の仲にひびが入ったと察し罪悪感が芽生えていた・・・・
「乱馬・・・・すまん・・・・私帰るある」
そう言ってシャンプーはビルからビルへ飛び移り消えていった





「ただいま・・・・」
あかねは家に戻ってた。
「あらお帰りあかね、ずいぶん早かったじゃない。」
なびきが玄関にやってきた
「うん・・・」
「はぁーまた喧嘩したのね・・・あんたらは・・・」
なびきはあきれた顔をして言う
「・・・・・」
あかねはうずくまってしまった
「話聞いてあげるから部屋にはいんな」
そう言ってなびきはあかねの部屋に入った
「・・・・で・・・・何があったの?」
「・・・・私・・・不安何だよ」
瞳に涙をためながらあかねは言う
「不安ねぇ」
「乱馬と結婚してから何の進歩も無いし、シャンプーたちも邪魔ばっかりするし・・・・・
 そんな事に腹が立って独占欲丸出しの私も嫌で・・・乱馬が本当に私の事好きなのかも気になって
 不安で・・・不安で・・・・」
「・・・・つまりあかねは愛情不足なのね」
「愛情不足?」
「乱馬君からの愛を感じないんでしょ?つまり愛情が不足しているから愛情不足!」
「そっかぁ・・・」
「そんな事で不安になるんだったら・・・乱馬君を信じられないんだったら離婚でもなんでもすれ
 ば?」
「・・そっかぁ・・・・」
「私からのアドバイスはこれぐらいね」
「お姉ちゃんありがとう」
なびきはあかねの部屋を出た
(よっし!乱馬にはっきり言わないと!)








―――――夕方――――――

「トントン」
「はい?」
「俺だけど」
「どうぞ」
乱馬が入ってきた
「私乱馬に言いたい事あったの」
「俺もあかねに大事な話があるんだ」
「乱馬からどうぞ?」
「あのさぁ・・・・」
「何?」
乱馬は小さな箱を差し出した
「何これ?」
「開けていいよ」
あかねは包みを開けようとする
「やっぱ俺が開ける!!」
「そう・・・・・」
「あのさぁあかね」
「何?」
「目閉じて左手出して・・・」
「分かった」
あかねは目を閉じた


「目、開けていいよ」
あかねは瞳を開いた。自分の左手にはくすりゆびに綺麗な光っているものが見える
「何これ?」
「指輪・・」
「何でこれ」
「結婚式はみんなに内密に婚姻届しか出さなかったから結婚指輪・・・」
乱馬は顔を赤らめながらあかねに言う
「・・・・ありがと・・・・」
あかねはとても嬉しそうに優しく言う
(何だ・・・・私乱馬にこんなに愛されてるんだ・・・こんなに思ってもらえているんだ)
「そういえばあかねの言いたい事ってなんだ?」
(そういえば結婚は取り止めようって言おうとしていたんだっけ?)
「何言おうとしてたんだよ!!」
「えぇっと・・・・結婚指輪もらったから次は新婚旅行かな?」
「あぁそうかもな・・・・」
2人は微笑みながら言った