hiroaki imura space
静寂の鈴の音
凛とした静寂の中、一匹の鈴虫が華麗な音色を奏で始める。
心地良く辺りに広がるその音色は一時の心の安らぎを与えてくれる。
やがてその演奏は辺り一面に飛び火し、世界を凌駕する強烈な力となる。
力強く、激しく、大地を打つその光景は、まるで子供の頃見た戦争映画の様に酷く心を打った。
刹那、辺り一面に鳴り響いていた鈴の音が謀ったかの様に一斉に鳴りやむ。
耳の奥に残った余韻を感じながら、漆黒の闇に包まれた静寂を、今一人もの思いにふける。
静寂と鈴の音。この対照と言うべき二つは互いに完成された美しさを持って居る。
陰と陽、黒と白、男と女、楽と苦。
対局したそれぞれの極が、時に心地好く、時に感動を与える瞬間を作り上げる。
極論。半端の無い唯一無二のその答えにこそ本物の美しさが有る。
それが答え。私の答である。
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