終らない景色のなか、終らない君が微笑みかける。
長い道の途中で、物憂げな僕が佇んでいた。
陽炎のように揺らめく地平。僕は僕の影を見つめている。
道端で優しく咲く花を見付けた。なんていう名前なんだろう。
いや、きっと名前なんて知らなくてもいい。
ただそこに安らかに咲く花は、ただそれだけでいい。
たくさんの名も無き花を見付けよう。そして、
いつかまた、君にその花の話をしてあげよう。
そうやって僕は歩いていこう。
地平は、揺らめいている。
道は、続いている。
世界という私
孤独という事実
個と呼ぶ幻想
心という風船
恋と呼ぶ我侭
愛と呼ぶ道
存在というあきらめ
生という旅路
死と呼ぶも生
例えば、あなたは確実に存在する。
電話をかければつかまるし、出紙を出せば届くだろう。
でも、あなたはいない。
例えば、私は確実に存在する。でも、
電話もかけられない。手紙も出せない。
あなたの中には、私は存在しない。
私は存在しても、私は存在しない。
私は、ここから動けない。消え去ることも、できない。
疲れ果て、事実だけが突きささる。
電話もかかってこない。手紙もこない。
あなたは今、存在する。
私は、なくなっていく。
忘れえぬ人よ
いまひとつだけ伝えられるなら
優しき時を忘れるな
忘れえぬ人よ
いまひとつだけ望むなら
何時の日か、笑い会おう
深く、静かに積み重ねた流れは
君が全て君である証
忘れえぬ人よ
君は独りではない
懐かしきは彼の香り
優しきは彼の微笑み
全ては今日のため
全ては君のため
空を仰ぎ、我は今日も想う