武士の一分初日のあれやこれや

06/12/01

<舞台挨拶>

初日舞台挨拶は丸の内ピカデリーから。6時スタートですが、5時半頃にはものっすごいことになってました、映画館のあるフロア。お客さんと、関係者でごったがえしてます。
映画館の中も、右側の通路、客席最後尾にずらっとカメラやらマイクやらが。
客席にはちょいちょいおかしな人も見受けられました。こんだけ後ろで、クリスマスな帽子をかぶったからといってーー・・・、とか(笑)
舞台挨拶は予定から10分遅れでスタート。司会はテレ朝の武内アナ。
山田洋次監督から登場し、続いて壇れいさん。紫の振袖姿でご登場ー。それから笹野さん。笹野さんは、ステージに上がる階段でつっころびそうになって一笑いとってました(笑)
小林稔待さんがきて、白い着物姿の桃井かおりさん、そして、坂東三津五郎様。
紹介のされ方がよかった(笑)
『名門の出自をひけらかす鼻持ちならぬ男』
そんな紹介のされ方って(笑)!
そして最後が木村さん。他の人たちとは違う歓声の中(笑)、黒ストライプのスーツ姿で登場。真ん中があけてあるので、そこに入りまして、ステージ上では、向かって左から、小林さん、笹野さん、壇さん、木村さん、坂東さん、桃井さん、監督。

挨拶は木村さんから。

「えー、クランクアップから今日、今回初日まで、ホントに長い時間が流れてきたんですが、ほんとにここの場に立てることの幸せを感じてます。ほんとにありがとうございます。撮影の間は、ほんとにここにいらっしゃる共演者の方々もそうですけど、スタッフの方、監督をはじめとするスタッフの方にほんとにひっぱっていただいたので。1カット1カット、出演者、スタッフ、気持ちちをこめて作り上げたものだと思ってますので、思う存分、皆さんの中で楽しんでいただければなと思ってます。よろしくお願いします」

壇さん

「このお話をいただいてからもう1年以上たつんですけど、一つ一つ丁寧に撮っていったものがこうして形となって、そして、いろんなキャンペーンに回らしていただいて、今日12月1日公開ということで、あの、淋しいかなって。もうキャンペーンとか行かないので淋しいかなって思ったんですけれども、皆さんが温かくこの映画を迎えてくださってるお気持ちがとても嬉しくて。もう早く、いろんな方に見ていただきたいなと思っております。どうぞ武士の一分を愛してください。よろしくお願いします」

笹野さん

「こんばんは。よくいらっしゃいました。あのー、わたくし、実はこんな風に映画の発表会なんて華やかな場所に出席するのは初体験でございまして。58歳にして初体験!しておりますので、あまりいじめないようにしてください。もちろん、1年前に始めたもんですけど、今日の日をどれっだけ!待ち望んでおりましたことか。こんなに満員のお客さんに来ていただいてほっといたしております。今日まで何度悪夢にうなされたことか。お客さまが一人もいないところで上映しているという。今日はやっと熟睡できるんじゃないかと期待しております。どうか、山田さんの世界、木村さんの世界、壇さんの美しさ、堪能なさってくださいますように!一重に一重に御願い奉ります!よろしくどうぞお願いします」

小林さん

「今、出番を待っておりますと、壇さんがドキドキして、これくらいドキドキしたことないって独り言言っておられましたが、宝塚で馴れてんじゃないかなって思ったんですが。そういう方でもそうですから。僕なんか、笹野さん以上に緊張しております。また武士の一分。なんか、非常に含蓄のある言葉のように思いまして、いつも、出番を待っていたんですが、撮影所で、セットで、武士の一分、俺の一分はなんだろうな、役者の一分、俺は役者として一分なんだろうな。いつもそういうふうに不安で、撮影をしていたんですが。まぁ役もですね、とっても、人生のたそがれを迎えました、定年間際の男が、ちょっとした事故で責任をとって、ユーモアがやがてなんていいますかね、哀感に変わっていくという、とっても詩的な役ですので、どうか、小林稔待を可愛がってやっていただきたい(笑)」

桃井さん

「ホントに黄色いハンカチから、見られてしまっているので。すごい悪ガキだった時を知られてしまっているので、ちょっと、初恋の学校の先生に会うようなアガリ方をして、現場、ひっどいことになっちゃったんですよ(笑)。それで壇さんは、あがってたんですか?っておっしゃってたんですけど、もうびっしょびしょになるくらい、もく一生分の冷や汗かいたんですけど。でも、木村も出てますし。木村、結構チビの時から知ってるので、なんとなく心配なので、山田さんの演出に勤まる様になっているかどうか、私も見なければならないし、この子がどれくらいになってるか見届けなければならない、芸能界のおばみたいになっちゃってるので、一応はりきっていったんですけど、すっごいはしゃいで行ったんですけど、忘れもしない、1月の5日でした。
もう帰りはどれだけ落ちたか!こないだ監督とお話してたら、あの日はね、やっぱり撮影中止しようと思いましたって(笑)。相当あがってたんだと思います。でも、とにかくこの作品を台本で読んだ時からすっごくいい話なので、出れたのがすごく嬉しくて。ぜひみんなに見てもらいたいなと思っているので、こんなに来てもらえてよかったなと思ってます。これ木村くんのファンだけじゃないでしょうね。それだけが心配で。大丈夫??」
あんまり大丈夫じゃないと思う。おおむね木村ファンと思う(笑)

坂東さん

「そうですね、やはり自分の中にあるヤなヤツの部分とか、スケベなところって、人に見せないようにしてきたつもりだったんですけど、山田監督には見抜かれてたみたいで、このキャスティングをいただきました。このお3人(木村・壇・笹野)の家庭からみれば、ほんと憎らしい、最悪の男でございまして、撮影中はどうしても、その思いがみんなの中にあるから、普通にご挨拶はしてたんですけど、あまりニコニコしてもらえなかったんですけどっ、今日終わって、公開で、こんなに大勢のお客様の前で、久しぶりに木村くんと、おはよう!と笑って挨拶できたのが一番嬉しかったです♪」
坂東さん、相当小柄!ということを初めて知りました。木村さんと並んだらえっらい小さくて。木村さんも、そんな大きいほうでもないのにー。びっくし。

監督

「よく来てくださいました。僕たちスタッフ、にとっては、長い間待ち焦がれていたような初日です。笹野さんが言ってけども、なんども悪夢におそわれた、悪い夢を見て苦しんだとか、特にゆうべはみんな寝られないほど緊張して、今日の日を迎えてるわけです。こんなにたくさんのお客さんが来てくだすってね。あぁほんとうによかったと思っております。シンプルな、単純な物語です。単純だけど非常に深い物語です。けしてにぎやかなクリスマスツリーのような映画ではない。だけど、みなさんが見てくだされば、きっとみなさんの心の中にたくさんのイマジネーションが吹き上がってきて、きっと見終わった後では胸の中があったかくなってるんじゃないかな。そんな風な思いを抱いて皆さんが映画館を後にしてくださることを心から願っております。若い方がたくさん、いらっしゃる。嬉しいです。どうぞ最後まで楽しんでください」

この後、マスコミ向けフォトセッション。最前列にいるカメラが写真を撮るワケですが、この辺りはみんなおすまし。でも、カメラマンがちょっとこっちに、こっちに、とか言い出した辺りで、笹野さんが小さくピースを(笑)あ、笹野さんは、最初の時も両手を広げて、どうぞー!みたいなポーズもやってました(笑)
右通路にいるカメラに向かって、って時も、みんなおすましでしたが、手をふってくださーいみたいになったら、笹野さんが動く動く(笑)あまりに自由に動きすぎて、最終的にだんな様から叩かれてました(笑)もうー、可愛いのぅー!

これにて舞台挨拶は終了で、皆さん帰っていったんですが、真ん中にいた木村さんは、どうぞー、と、坂東さん、桃井さんを先に行かせて、監督にもどうぞってやったんですが、監督からどうぞがえしをされ、先にいってました。背中を押されながら。この歩くために横になったところで、頭のてっぺんの髪がはねてて、鳥の羽根みたいで可愛かった。ぴこんぴこん揺れて(笑)
階段を降りるところで、もう1度どうぞってやったんだけども、またまたどうぞ返しで、先に降りていったら徳平がだんな様を待ってまして、だんな様、監督、徳平の順で帰っていかれましたー!
んー。可愛かった。徳平ラブ(笑)