CHANGE

1話

<東京のおうちにいるけーたん>
朝です。おでかけの準備。
重厚なお部屋になんとなく苦々しき顔のけーたん。こちらはお父さんの使っていたおうちだそうです。六法全書などが詰まってます。
ピンポン、でやってきたのは美山さん。
け「あ、おはようございます」
美「おはようございます、朝倉先生。素敵なおたく」
そう。素敵なおたくなので、けーたん、ここに住むつもりです。
美「じゃあ議員宿舎にはお入りなられない」
け「ダメですか」
美「永田町に通うには多少不便ですけど。今日はこれから登院していただきます」
け「はい」
初登院なので、解らないことは美山さんにお聞きすればいいです。よかったね、けーたん!でーもー。
美「でも、先生のサポートは今日だけです。私は、神林先生の秘書ですから♪」
け「ですよね・・・」
美「皆さん、秘書はご自分で探してらっしゃいますよ。・・・新人議員が楽してどーするの」
け「はい」
ドスを聞かせた美山さんが見ているのは、けーたんの天体観測グッズ。
け「これいいでしょ♪」
と、説明するものの、そろそろ出ましょう、とクールに言われてしまいました。
煙草持って、携帯持って、準備準備。
け「はい」
美「はーー。その頭で」
け「・・・」
スーツおいて、洗面所に向かうけーたん。
美「うぅん!」
けーたん、スピードアップ!うなり声一つで急がされるけーたん、可愛いーー!

<国会議員になるとタダになるものを知るけーたん>
JR、ほとんどの地下鉄、東京と、地元を往復する航空券は3回から4回タダになります。
その理由は国会議員だから!
正確には代議士としての仕事を円滑にしてもらうためです。
け「まじで!?」
まじです。
その頃はまだ元気でしたが、永田町に到着するとちょっとテンション下がり気味。
美「朝倉先生、行きましょう!」
言われて着いていきつつ、手をちょっとわきっ、とさせてるのも可愛いーーん♪

<けーたんには関係ないですが>
メナードのCMのふかきょんと松坂慶子様。何を歌ってらっさるのか。
いや、ともかく可愛いな!と思いましてー(笑)

<初登院けーたん>
びくびくしてるけーたん。議員バッチつけられてます。
はー、とそのバッジをちらっとみます。
おめでとうございますと言われ、自分でも拍手を。
け「ありがとうございます」
胃b「総選挙で当選された先生方はマスコミの前で華やかにやるんですけど、先生はね、補欠選挙だからっ」
け「はい。あの、このバッチもし」
事務の人?「無くされた場合12000円いただきます」
け「はい」
事務の人「登院されましたらこの登院板を押してください」
つける。
け「これですね」
消す。
事務の人「・・・」
け「今は、はい」
つける。
美「じゃ、いきましょう」
け「これよろしいですか」
国会パンフレットもらいます。
そこで、美山さんに遅れてしまって、部屋出て左へ。
け「あれ美山さん?」
美「こっち!!」
ああっ!と右へと。あっぷあっぷです。あっぷあっぷ!
でも、自分に解ることがあったら張り切りますよ。
け「壁のどこかにアンモナイト、どこ!」
美「知りませんっ」

<初総理&初マスコミとけーたん>
廊下を急がされていると、マスコミにキャバクラについて聞かれている総理が。何があった総理!
目が合ったら、君福岡の!
総理「あーいやいやい、おめでとうおめでとー。諸君、新人議員の朝倉啓太くんだ!へーー、テレビ映りもいいがー、実物はもっといいじゃないか!おい!これからはね、若い人の時代ですよ」
記者「ご自身の時代は終わったということですか?」
総理「今度テニスやろう」
け「いや僕は」
別に返事が聞きたい訳じゃなく、総理はマスコミを置いていってしまい、残されたけーたんに群がる議員。
ここも美山さんに守ってもらいました。テニスはお好きですかって聞かれてもーー。

<政友党の会?に参加するけーたん>
福岡12区の補欠選挙で当選した朝倉啓太くんですと紹介されたのに、拍手してくれたのは美山さんだけ。
け「よろしくお願いいたします」
それはね、選挙運動中に大同商事疑惑に触れて、お父さんの不正を認めちゃったから。
そんなことするなんて、君ねぇ、というつめたーい空気。
け「いやでもあの、自分なりに考えて・・・」
助け舟は、かっちょいーーーい!神林先生から。
神「皆さん。今日のところは彼の当選を祝ってやりましょう」
そこでチャイムなりまして。
・・・チャイム!?時間割り制!?
出ていく先生方に、よろしくお願いしますと頭を下げるけーたん。
さらに、神林先生にもご挨拶。
美山さんは、神林先生大好きですから、うきっ♪ですが秘書が決ってないとなる。
神「じゃあ、君が彼の秘書をやったげなさい」
美「えっ?」
神「美山くんは元財務相の官僚だ、優秀な女性だよ」
け「いんですか!?」
神「二人でがんばりなさい」
け「はいありがとうございます!」
よかった!
ほんとよによかった!とけーたんお喜びですが、美山さんは、なんであたしが!と、飲んだくれ〜。
そしてテレビでは、けーたんのことを『国会王子』と命名しておりました。

<国会王子の晩ご飯>
コンビニ弁当と、ペットボトルのお茶です。
地味!
国会王子、電話がなったのでテレビを切ります。テレビっこには考えられないその動き!
け「はい」
ひ『つまんない』
け「はい!?」
ひ『退屈なんですけど』
け「・・・え、なに?出会い系?」
ちょっとワクっ♪
ひ『朝倉、啓太、朝倉啓太でございます』
け「ひかるちゃん!?」
ひ『ぴんぽーん。うぐいすのひかるでーす♪』
け「まぎらわしい電話やめようよ」
せっかく出会い系っ?とワクっとしてみたのに(笑)
国会王子ー♪と呼ばれ、電話の向こうでは後援会のおっちゃんおばちゃんらも盛り上がり中。うるさっ!なけーたん。
け「いや、あれはテレビが勝手に言ってるだけで、そんな気分じゃないよ。右も左も解らないし」
ひ『もう凹んでるのー?』
け「開き直ってがんばります」
ひ『そうですよ。やばい国会議員立ちなおさせちゃった』
け「別にひかるちゃんに立ち直らせてもらったわけじゃないから」
ひ『思い切って電話してよかった。すごいドキドキしてたんですよー?だって私はぷー、朝倉さんは国会議員』
ぴんぽーん。
ひ『また電話していい?私の番号、拒否しない?』
け「しないよ。おやすみ」
ひ『おやすみなさい♪』

<お客さんを迎えるけーたん>
ドア開けると韮沢さん。
韮「よう、代議士先生」
反射的に閉めようとしたけども、もう足が!
け「おお・・・!」
なぜ閉めようとしたのか。不穏な空気を感じ取っていたのか。コーヒー入れるけーたんなんですが。
平「一人じゃ広すぎるな、この部屋」
け「議員宿舎って息が詰まりそうで。これ(お土産)すいません」
韮「おかまいなく。神戸の選挙は終わった。次は八王子だ」
け「あぁ、韮沢さんの・・・」
韮「全国飛び回ってるからな、家がない。正確にいえば家はある、だが俺は帰らない」
け「意味がよく解らない」
韮「解らなくていい。八王子までこっから通わせてもらうぞ」
えぇっ!?
韮「俺がここになにしにきたと思う」
遊びに来ただけかと思ったのに!そんな韮沢さんじゃないのです。意味が解らないけーたん。
韮「俺は利害関係でしか動かない。ギブアンドテイク」
け「じゃあ韮沢さん、僕になにしてくれるんですか?」
韮「政治の世界は魑魅魍魎がうごめく恐ろしい世界だ」
け「解ってますよ」
韮「解ってても無駄なんだな。おまえには人脈がない。政友党に生方つねおという議員がいる。俺が徳島の選挙をしきった。あいつは信用できる」
け「生方・・・」
韮「これで利害関係成立だ。風呂は」
あっち、と指差すけーたん。
韮「よし!」
け「いや、その人紹介してくださいよ」
韮「甘えるな!人脈は自分で切り開け!」
け「お願いしますから」
両手でおがむなんて!可愛い!可愛いよけーたんっ!!
韮「国会王子(笑)どうかと思うよ?」
け「俺もやですよ」
韮「ヒャッ!」
け「どっから声出してんですか・・・」

<常任委員会について学ぶけーたん>
美「常任委員会に入っていただきます」
今、空があるのは、『決算行政監視委員会』ですって。
・・・。その『決算行政監視委員会』が何か、と言うこと以前に。
け「常任委員会ってなんですか?」
美「・・・」
け「すいません、まだ僕何にも解んないんで」
美「(にほん)国会は委員会中心主義を採用しているの」
と、だーーーーっと説明していく美山さん。ああ〜、これは大人としての常識なんでしょうかーー。当然私もまったく解りませんーーー。
け「?????????はい!僕を、小学5年の子供だと思って話してもらってもいいですか?」
美「?」
け「解り易く」
美「はぁ・・・!」
がっくりしながら、美山さんは解りやすく説明してくれました。
美「全校集会が本会議で、図書委員会が常任委員会で、運動会の実行委員会が特別委員会!」
け「・・・。あぁ、なるほど」
なるほど!実際にことが決るのは、常任委員会ですね!
美「絶対耐えられない・・・」

<取材を受けるけーたん>
何せ国会王子ですから、取材は引きも切らず。
記者「趣味は」
お、お母さん、なんて答えれば、と美山ママを見る僕ちゃんけーたん。いけっ、と操縦されてます。
け「天体観測ですね」
記者「宇宙規模で環境問題を考えてるんですね」
け「そんな大げさな・・・。北極星が好きです」
記者「それは環境問題にどんな関係が」
北極星と環境問題は関係ないかとーー。
別の取材では、理想の結婚は?と聞かれます。
け「は!?」
環境問題から、結婚問題まで、国会王子への興味は幅広くーー。

<どんどん人が集まるけーたんハウス>
例の、どんくさそうなパジャマでドアを開けると、美山さん。今日中に必ず目を通しておいてくださいという資料をどさっ!と。
け「休もうと思ってたんですよ」
パジャマだし、帰って、っぽくするけども、帰ってくれない美山さん。
美「週末に神林先生との会食が入りました♪」
他に大物ばっかり3人も一緒です。
韮「みな大物ばっかりだな」
美「ひっ!?韮沢さん!?」
け「なんでそんなすごい人が」
美「なんでいるの?なんで裸?」
け「八王子の選挙にここから通ってるんです」
韮「クライアントは元ボディビルチャンピオンだ。選挙カーの上でポーズを決めるのがバカ受け」
ピンポーン。
美「あたしの許可なしに、こんな人入れないで」
韮「こんな人?」
け「許可必要なんですか」
韮「こんな人ってなんだ」
選挙終わったら出ていく、はずなんですけどね。
韮「俺がいちゃまずいのかねー」
美「ここには機密書があるんです」
け「そんなんないっすよ(笑)」
美「2年目3年目になったら、あなただって重要な問題任せられるの」
ぴんぽんぴんぽん!!
美「早くでなさいよ」
け「はい!?」
美「うるさいわね、ぴんぽんぴんぽんっ」
韮「秘書が先生にそんな口きいて」
美「彼は今注目されてるの。、悪い虫を近づけさせないのが私の役目なんです。てか、服着なさいよ、早く」
韮「女が裸でいるわけじゃなし」
そこに入ってきたのはひかるちゃん。
け「ねちょっと!」
ひ「汗かいちゃった、シャワー♪」
何事ーー!!と、慌てる美山さん。
韮「おまえらいつの間に!」
け「違いますよ!」
美「ウグイス嬢に手を出したの!?まさか選挙カーの中で!?」
そ、そんな!そんなどっかの府知事みたいに(笑)!
けーたんにも訳の解らない状況ですが、ひかるちゃんは、後援会長直々のお願いで、スタッフとして送り込まれてきたのです。
韮「雇ったほうがいい」
やる気はありますよ。炊事洗濯なんでもやります!
美「炊事?」
け「洗濯?」
韮「まさか」
美「住み込み!?」
け「住み込み!?」
ひ「今日からお世話になります♪」
美「なに考えてるのあなた!」
け「二人きりはまずいですよえ」
韮「俺もいるんだよ」
美「二人は絶対だめ!」
ひ「韮沢さんここに住んでるの?」
け「選挙の間だけ」
韮「その後は暇なんだよな」
ひ「じゃ、ずっといれば?3人いればいいでしょ」
美「意味がぜんぜん解んない」
ひ「初めてやりたいことみつけたんです私!こんな姿を見たら、きっと両親が泣いて喜んでくれるっ!」
韮「雇ってやれ。政治家にはこういう献身的な支持者が必要なんだ。しばらく俺もここにいてるやる。体冷えた。風呂入ってくる」
きぃーーー!!って美山さんなってます。
でも、もうけーたん限界。
け「ていうかお願いだから、寝かしてください。美山さん、ほんとに問題とか絶対ないんですから。おやすみなさい」
美「先生!」
そんな生臭い気分にはなれないけーたんなのでした。出会い系?とウキっとはしたけどね♪

<国会でお友達を見つけたけーたん>
その、図書委員会的なものに出てるんですが、何がなにやらもーーさっぱり解らないけーたん。
その気持ち解ります。新しい職場でいきなり会議とか出さされても、何をゆーてるの?え?ってなりますよねーー。
ぐったりと部屋を出ると、記者に囲まれる国会王子けーたん。そのけーたんを助けてくれたのが、生方さん。
徳島の国会王子。
いや、それくらい言われていいでしょ、この方も。
け「生方・・・。あ!『選挙は戦争だ!』ってでっかい・・・」
生「あぁ!」
では、一緒にカレーでも食べながらおしゃべりを。
生「朝倉さんも韮沢さんの世話になったんだ」
け「生方さんは信用できるって」
生「だめだよそんな簡単に人を信用したら」
け「でも、さっき、僕のこと助けてくれたじゃないですか」
生「いいねー!永田町に染まってない感じが」
け「あの、実は、僕政治家になりたかったわけじゃないんですよ」
生「俺もそうだよ」
け「は?」
生「もともと証券マンだったんだけど、オヤジが急死して引っ張り出された」
け「・・・怖いぐらいおんなじなんですけど。もう慣れました?」
生「慣れないねー。ここは嫉妬の世界」
け「嫉妬?」
生「誰かが目立てば足引っ張ってやろうとか。気をつけた方がいいよ、朝倉先生」
け「はい」
そしてテレビ見たら、総理大臣のセクハラ疑惑が報道されていて。
ええ!?と、さすがに驚く皆さん。
け「えっ?こういう時、どうするんですか?」
どうしましょう!

<国会王子のファッションチェック>
をされたテレビを見ながら机を動かしてレイアウト変更中のけーたん。
け「勘弁してよ、もう・・・」
その頃、総理大臣は辞任発表。でも、けーたんと、神林先生のの会食は予定通りです。
それは知らずに、ただただせっせとお片づけ。そこに電話が。
電話電話ー。どこー?と思ったら、美山さんのデスク。
け「もしもし。受付?あここの。陳情?僕に!?」

<陳情客とけーたん>
美山さんが帰ってくると、けーたんのところにはお客さんが。
美「あの人は」
け「陳情ですよ、陳情。ほんとにくるんですね♪」
美「帰ってもらってください」
だって、7時から神林先生との会食があるんですもの。
け「あ、そっか・・・じゃすぐ終わらせますね」
しかし、全然終わらない話。大変ですよ。猫が35匹いるから出ていけといわれてるんですよ。
ややこしやーーーー。
何度も帰ってもらって!という美山さん。最後まで聞いたら帰ってもらいますからってけーたん。
しかし、いつまでも最後までいかない。
美山さん、けーたんの腕をつかんで引っ張っていくという強硬手段に。大人しくついていくけーたん(笑)
美「1年生議員が党の実力者を待たせてるんですよ?」
け「・・・あの人困ってる訳だから。僕には聞く義務が」
美「義務!?変なところで急に張り切らないで。いやいや継いで議員になられたんでしょ?いま、政治のことは何一つおわかりになってらっしゃらないのに朝倉先生が優先すべきなのは政界の大先輩に礼儀を尽くすことです。新人議員というのは・・・」
け「勘弁してくださいよ!決算行監視政委員会に出たって全然ついてけないんですよ。国会議員たって、僕なんにもできないんです。選挙の時たくさんのひとに僕の名前を書いてもらって、毎日タダで電車に乗らせてもらってますけど。なんでもいいから誰かの役に立ちたいと思うのは間違ってますか?・・・僕はあの人の話を聞きます」
美山さんすっかり不機嫌。その横をお茶の用意をして通っていくけーたん。
け「猫、どなたかに差し上げるっていうのはいかがです?」
35匹もいますからねえ。
け「どうしてそんなに猫が好きなんですか?いや、優しいなーと思って」
お茶いれて、お茶出して。
陳情に来てた村山さんは、そもそも猫は死んだ女房が話し出し、そして泣き出し!
け「ティッシュティッシュティッシュ!」
お片づけ中にもしっかり目についていた5箱入りティッシュを出してきて渡すいけーたん。
け「村山さん、まずは解決策を考えましょう」
村「かずこーー!」
け「えーっとー。どこに電話すれば・・・」
可愛いーー。タウンページ出してくるなんて、可愛いーー(笑)インターネットとかじゃないですよ!タウンページ!よしづみか(笑)!
け「保健所、区役所(眼鏡かけて)もうちょっと待ってくださいねー」
村「もういいですよ、先生。なんかすっきりしちゃったな。全部話したら気がすんじゃった。猫の貰い手探しますから」
け「村山さん。あれ、え?僕何にもしてないですよ」
でも、村山さん、満足して部屋を出ていきます。
村「しかしー、いい先生ですなー、朝倉先生だけですよ、話を聞いてくれたの」
け「いや、村山さん、あれ?」
さっさと出ていき、美山さんと二人に。
きまずーーい。
け「・・・さっきはすいませんでした。なんか、偉そうなこと言って」
美「申し訳ないと思われるなら、政治家としてちゃんとやっていきたいと思ってらっしゃるなら、もう今日の様なことはやめてください」
け「政治家として?」
美「あんなことは議員じゃなくてもできます。国会議員には大切な仕事が山ほど」
け「違うんですね」
美「は?」
け「美山さんが思ってる政治家と、僕が思ってる政治家って。あ、すいません。あ、行きましょう。早く!」
美「はやくぅ〜〜!?」

<急ぐけーたんには、韮沢カーが!>
け「電車ですかね、タクシーですかね」
美「もう手配しました」
け「あ。(目をすがめてみる)・・・あぁ!」
そう!そこには韮沢カー!
美「乗って!」
韮沢カーには、韮沢さん、ひかるちゃんが。
美「神楽坂まで急いで!」
韮「大物4人を待たせるなんて何考えてんだおまえは!」
美「もっと言って!」
ひ「でも韮沢さん飛んできたんですよ?、大変だーって」
韮「遅刻は出世に響くから」
政治家は出世しないとやりたい政治ができないんですよ。
け「僕は特にやりたい政治は」
美「ありませんよ、そんなものっ」
韮「リンカーンに憧れたことはねーのか」
け「みんなあるんですか?」
韮「シュワルツネッガーは」
け「好きでした!」
韮「ほーらみろ」
け「それは俳優としてのシュワちゃんで、州知事としては・・・」
ひ「おにぎり食べます?」
け「食事なんで」
美「食べ物なんか残ってる訳ないでしょ?!」
断られた時のひかるちゃんのがっくり顔が可愛い!
け「・・・何系ありますか?・・・明太系で」

<料亭のけーたん>
料亭到着、廊下のカーブで、かくっとなる。可愛いっ!!
すすすすーーっと廊下をすり足で走って、失礼します!と二人して、ふすま開けて、平身低頭。平身低頭、可愛い!
冗談のように広いお座敷に、残ってるのは神林先生だけ。
中に入るようにいわれて、よれっと立ち上がるけーたん。ちょっとの正座でも苦しいけーたん♪
不自然にそれぞれ距離を取ってあるお座布団に座り、お酒をついてもらうけーたん。
神「初めてだね、こうして向き合うのは」
け「はい」
神「ま、どうぞ」
美山さんもついでもらって、それぞれ飲みますが、けーたんが思ったとおり、うわ、って、なってくれるのが可愛い。キツかったのか、美味しかったのか。お酒は苦手キャラっぽい〜♪
陳情は、飼い猫が多すぎて追い出されそうになってて、と正直に言っちゃうけーたん。
今までにないタイプの政治家だね、と、美山さんに言う神林先生。
神「実は、今日は君にお願いがあってね。総裁選に立候補してくれないか」
け「・・・・・・・?」
美「・・・・・・・誰が?」
神「朝倉先生だよ」
け「立候補?」
神「総裁選だ」
美「・・・・・・・・あぁ、総裁選?はははは!」
け「笑うところなんだ、ははは・・・」
神「推薦人の20人は私が集める。すでに、二瓶先生、垣内先生、小野田先生の応援はとりつけた」
け「は!?」
神「与党の総裁になるということは。解るだろう?君に、総理大臣になってもらいたい。日本憲政史上、35歳の新人議員が、総理になったことはない。君が歴史を作るんだ。朝倉くん」
けーたん、顔ひくっ!
エンディングの写真で登場の泉しげる、かっちょよかったですねー(笑)

<次週は>
あの、選挙演説の現場には私も参加・・・!目を皿のようにして探さねばなりません!けーたんと美山さんが歩いていた通路の外にも私が!あれは映りようがありませんがな!