<SPがつきました、けーたん>
おトイレにて、用を足しまして、ハンケチをくわえて手を洗っていたら、出口にはSPが。
終了です、と、インカムにて上に連絡。かっちょいい!SPかっちょいい!でもそこまで!
け「終了です・・・」
真似して言ってみるけーたんです。終了って言葉が、言葉が・・・!
<華麗なる秘書たち>
けーたんの主席秘書官はそのまま美山さん。
そして、事務秘書官が、阪神特殊製鋼の一之瀬工場長と、銭高常務と、帝国製鉄の和島所長と、山口地検虹ヶ浦支部村上事務官です。かなり華麗です!ちょっとHEROです!
でも、この人たちは、全員が帝国製鉄の和島所長くらい意地悪なようです。
銭高常務は財務省から来てまして、美山さんの随分先輩。普通なら口も聞いてもらえません。官僚は、入った順番が一番なんです。つまり、芸人と同じです。
け「でもここでは美山さんが上司ですよね♪」
睨まれるけーたん。
け「・・・やりずらいですよね・・・」
年上部下だけでもいやなのに。つん!と部屋を出ていく美山さん。
け「そんな怒んなくってもいいじゃないですか・・・」
あ、もちろん、村上事務官の秋山太郎勘介って名前はむちゃむちゃ素敵ですよね!
<組閣はお任せのけーたん>
神林先生から、組閣のイメージを訪ねられるけーたん。
け「・・・って言われても、あの」
そんなもの、ある訳がないのです。
なので、神林先生がリストを作って来てくれました。
け「助かります」
そのリストによりますと、官房長官が神林先生。
けーたんからすると、それ以外は知らない人ばっかりですけども、美山さんもオッケーですから、じゃあそれで、ってなっちゃいますね。
それから、朝倉内閣の写真撮影。こういとき女性は結構へんなかっこよね。やっちゃったな!っていう。
でも、この組閣には、韮沢さんも、生方先生たちもどーかと思ってます。そんな生方先生の部屋には、徳島グッズが一杯。リアル(笑)!
<けーたんのお仕事>
まずは大量の書類に署名をするのがけーたんの仕事。あまりに大量なので、読まなくていいって言われます。なんせ時間がない。
スケジュールを聞かされて、じーっと時計を見てるけーたん。
け「これ読んでる時間は」
美「ありません。お願いします」
広げて。眼鏡出して。読もうとしているのを総理!と止められる(笑)
け「これどういうことですか?」
美山さんは渡された書類をさーっと見ただけで、クラゲが発生して猟ができなくなったのは、ダムのせいだということを認めるわけにはいかないので控訴するための書類だとテキパキ説明してあげますが、けーたんははいそうですかといかない。
け「なんで認める訳にはいかないんですか?」
美「総理!」
け「認める訳にはいかないっておかしくないですか?」
そして呼ばれるのが、その書類を持ってきた官僚たち。
け「これじゃ解らないんですけど」
直接説明を聞きたいけーたん。手短にお願いしたい美山さん。
け「長くなっても大丈夫です、お願いします」
そんなこと言ったら官僚の機嫌を損ねて、意地悪されます。大量に運び込まれる資料のダンボール。
け「うっそぉ」
美「こんなに!?」
資料山盛りです。山盛り
美「総理、所信表明演説の草案作りを」
け「気合入れて読みます」
美「えぇ!?総理!総理!!」
<首相公邸に入るけーたん>
執務室から出て、マスコミに囲まれるけーたん。
け「初日からこんなキツイとは思いませんでした」
なんて答えながら、トランクをころころ。
け「あの人たちは?」
美「番記者は総理が一歩外に出れば常に張り付きます」
け「この人たちも」
美「もちろんです、SPですから」
で、ほんの何メートルかで公邸です。
ちかっ(笑)!
け「どうしてもここに住まなきゃいけないんですか・・・」
美「公邸の方が緊急事態に対応できます。セキュリティも抜群です。さ!いきましょ」
そして中に入ると、いや、外から見てもでか!と思いましたけど、その屋根の高さ、尋常じゃないですよ!?
け「広いなーー」
広いし天井高いし、この部屋は日常を過ごすには無駄の多そうな場所ですねーー。
美山さんは、明日のスケジュールを言って、8時半にお迎えにあがりますって帰ろうとします。
け「え、もう帰っちゃうんですか?!」
こんな広いだけの場所にけーたんを置いてっ?
け「あの、お茶とか。飲んで行きません?」
美「総理には勉強しなきゃいけないことが山ほどあるのでは?」
け「あぁ」
よいせっ!とトランクをテーブルに上げるけーたん。
美「それは着替えじゃ」
け「これくらげの資料です」
美「総理!明日も分刻みのスケジュールです。それでもくらげに関わりたければご自分で時間を作っていただくしかありません」
け「約束します」
メガネをかけ、きりっ!と答えるけーたん。
美「寝る時間がなくなっちゃいますよ」
時計見て、うーんってなるけども、でも、読むんです。けーたんは読むんです!そーなんです!(懐かしいフレーズね)
美「失礼します」
つんっ!と帰ろうとする美山さん。
け「美山さんっ」
そんな美山さんに眼鏡外して笑顔を向けるけーたん。
け「やっぱり帰っちゃ・・・」
美「ダメです!」
<一人ぼっちのけーたん>
そのひろーーーーーーい部屋で、席を移動しながら資料を読んでるけーたん。
けーたん、けーたん、きっと1部屋じゃないよ。もっとこじんまりした部屋あるよ。やだよ、そんなでかい1ルーム一戸建て(笑)
でも、廊下が暗くて怖いから他の部屋にもいけないのか、けーたんは脱出を決意。
SPたちが、もうお休みになられただろうと持ち場を離れるのを狙って、こそーっと外へ。
SP壇原「あの総理、僕より年下ですよ。いんですかね」
そんな話をしてる最中、トランクが、がらっ!って音を立ててしまい、ばっちり目が合う、けーたんとSPズ。
一体何が起こっているのか、というSPズは、けーたんが見上げた空を、一緒に見上げてしまい、ダッシュを許してしまうことに。
SP「総理が逃げたー!待てー!」
待てって(笑)!
トランク抱えたまま、けーたんダーーッシュ!
<けーたんハウスのけーたん>
ひかるちゃんは住んでますし、美山さんはけーたんの荷物を引きあがるべく帰ってきたところ。
韮「よー」
け「お疲れ、なさい・・・」
あぁっ、可愛いこと!『お疲れなさい』!
ひ「朝倉先生!」
壇「ここに住むとおっしゃってるんですよ、総理は。警備配置がきまるまで私が立っています。・・・まったくです!」
ぷち。
そして睨まれるけーたん(笑)
け「す、すみません、ホントにお忙しいのに・・・」
あぁ、きょどってる。可愛い・・・♪
壇「SPから逃亡された総理は初めてです」
け「すいません・・・」
しかしSPがいなくなっても、続いては美山さんが。
美「逃げたの・・・?」
け「いや、あっちはなんていうか広すぎるって言うかちょとさみしい」
美「さみしい!!」
ひ「そーりったらもぉー!あたしと一緒がいいのね♪」
韮「俺と一緒がいいんじゃねぇか?」
け「いやいや、ここ僕んちですから!」
け「総理になった途端公邸に住むなんて、調子乗ってるもんな」
美「乗ってない!普通!総理の家に若い女と、得体の知れない男がいたら!」
ひ「私は親戚の姪っ子にしてください」
韮「俺は甥っ子ってことで」
ひ「公邸でも官邸でも一人じゃ可哀相。うさぎはさびしいと死んじゃうんだから」
け「あぁ、うさぎはそうね」
美「あなたはうさぎさんなの?!」
別にうさぎちゃんでなくてもいいんですけど、尻尾のある生き物がいいですね。しっぽがぴるぴるしているのがぐぅ、ですね。
韮「官邸でもひとりぼっち?」
ひ「官僚が総理をいじめるんですよ」
け「え!俺いじめられてるの!?」
韮「なんで助けてやんないんだ。それでおまえ主席秘書官か!」
け「美山さんは助けてくれてますよ!」
韮「くらげは押し付けてんじゃん。俺は一緒に読んでやってるのに!」
ひ「あたしもてつだうー」
け「これは僕のわがままでやってるんで」
韮「おまえはわがままでいいんだよ!わがまま大いに結構。総理の意思を尊重するのが主席秘書官の役割だろうがよ」
美「総理の意思って・・・」
韮「僕は、間違ってますか?」
美「・・・」
韮「聞こえません♪」
美「間違ってません!!」
韮「なら結構!おまえはここに住んでいい!」
け「ここ僕んちなんで!」
韮「おまえも、ここに住むか?」
け「えっ!?」
美「けっこうっですっっ!ふんっ!」
出ていく美山さん。
け「あの、僕んちですからね、ここは・・・」
怒った、怒ったって言われてますが、美山さん、結構ぷんぷん。
美「解らない、あの人たちの意味が解らない!」
壇「それはこっちのセリフだ」
ほんとにたってるSP壇原とにらみ合う美山さんでした。
<読み続けるけーたんたち>
読んでも読んでも終わりませんが、官邸にはそれの100倍くらいあります。
韮「やれやれ・・・」
ひ「でもがんばる!」
け「・・・すいません」
しかしひかるちゃんちゃんはテーブルに突っ伏して寝てしまい。時間はもう3時。
韮「あれはおまえが決めたのか」
その頃、けーたんは、フリスクを無茶な食べ方してました。
韮「内閣の顔ぶれだよ。神林が口出ししたか」
け「口出しって言うか。僕は神林さん信頼してますから」
韮「そうか」
け「・・・んっ?」
資料には、ダムとくらげの間に因果関係があるといった専門家の意見が書かれてましたよ。
け「韮沢さん、これ・・・!」
が、韮沢さん、もう寝てます。どこに顔があるのやら。どーなっているのやら(笑)
ひかるちゃんにはカーディガンかけてあげて、和室に移動してさらに読見続けるけーたん。けーたん、一箇所にずっと座っているのは逃げてらしい(笑)
け「一部専門家・・・、誰っすか・・・」
そして、解らないままに朝。ドリンク剤とともに迎える朝。
け「俺も寝よ、ちょっとだけ・・・、ちょっとだけ・・・」
ぴんぽーん♪
け「うっそだろーー」
8時半でございます。いや、もうちょっと早いかもね!
<就任二日目のけーたん>
ですが、大あくびで登場。
け「あー、今日もがんばります」
記者からは、昨日けーたん抜きで行われたホテルの会合のことを聞かれましたが、なんせ抜きで行われてるので知るはずなし。
そして、美山さんには、わき腹を鋭くつかれ車の中に押し込まれちゃいます。
出ていく、車。残る記者団。
ひ「姪っ子です♪」
韮「甥っ子です」
ひ「じゃあ行ってきまーす♪」
いやな甥っ子だなーー!
<寝ずとも働くけーたん>
美「閣議でご発言していただく内容です。しっかり理解しといてください。初心表明演説も考えないといけないんですからね」
しかしけーたんは眠たい。
美「約束は覚えてますよね、総理。寝てなかろうが」
け「仕事はちゃんとやりますっ。さっきホテルがどうとか言ってましたけど、大丈夫ですか」
美「いい加減な質問は気にしなくていいです」
執務室に到着してもまだ眠いけーたん。
神林先生が、所信表明演説の草案を持ってきてくれましたよー。
美山さん感激・・・!
け「これをたたき台にして」
神「おそらくそのままで大丈夫だと思いますが」
け「・・・そういうところあったらです、ね・・・」
おどっ。
また、くらげのことでも苦言を呈されるけーたん。
神「まさか、国の責任を認めるおつもりですか?」
け「ていうか、自分でちゃんと理解できていないと署名はできないなーと思いまして。現場を見に行って貰ってるんです」
神「現場を?」
美「え?」
その頃現場ではにらっち、やってくれちゃってます。
ものすごいルックス(笑)
美「なんで韮沢さんが行ってるの」
け「俺が視察に行ってきてやるっ!あ、そろそろ経団連の会長来ますね」
美「総理!」
け「僕も早く結論は出したいんですけど!絶対似約束は守りますから。会議資料にめぇ通したいんで5分だけ時間もらっていいですか?」
ちっっ!とでていく美山さん。
<総理らしい仕事をしているけーたん>
ミスすだちからすだち関係商品をいろいろいただいてるけーたん。生方さんも徳島なので来てますです。
け「官僚の人たちに嫌われちゃったりするとやっぱり面倒なんですかね。てかもう嫌われてると思うんですけど・・・」
生「ははは!面倒なことになるでしょうね(笑)」
け「やっぱり・・・」
生「でも、それを恐れて何かを躊躇することはない。総理が正しいと信じるなら思う通りやるべきです」
け「はい、ありがとうございます。でも、この間で総理はやめてください。朝倉で」
生「失礼します。総理(にこ)」
け「だから・・・」
でもまだまだ続きますよー。ドイツの偉いさんと握手ー。資料渡されるー。健康診断に行くーー。
女医「徹夜なんてだめですよ」
け「やることが一杯あるんで」
女医「にんにく注射いっときますか」
リアルけーたんが得意なそれ(笑)
け「それ、痛いんですか」
女医「目が覚めますよ・・・!痛かったら言って下さいね〜♪」
って、結局痛くでもやめてくれないもんですけどね(笑)
そんながんばってるけーたん。SP壇原もがんばってるなぁ、と。
美山さんも、確かにがんばってるなぁ、と。
<くらげ仕事に戻るけーたん>
け「プライマリーバランス、国際などの借金に頼らず、税収など本来の収入でどれくらい賄えているかを示す指標」
ほほー。そうですかー。・・・世の中は知らないことだらけだなぁ!
ここで5分くらい時間ができたので、くらげの資料に戻るけーたん。ひかるちゃんもお手伝い。
美山さんは、ぐったり風味。銭高常務にはいじめられるし。
そして韮沢さんも官邸に到着。
びっくりするのが、SP壇原と、韮沢さん、身長変わらないってこと。SP壇原そこまで大きいイメージなくてびっくりですよ!ひゃー!
韮沢さんは視察にいった上、おみやげとしてもみずくらげを持ってきてます。びくびくしているけーたん。びくびくさせたら日本一!
そのクラゲが海面にびっちり。漁師さんは漁に出られません。どーにかして!という韮沢&ひかる同盟に対し、もう決まってることで、前例がない!という美山さん。
韮「前例がないからできないか。やっぱりおまえは元官僚だな!」
美「はぁ!?」
け「美山さん、僕は感情的にはなりません。ただ、すべての情報を知りたいだけです、その上で署名するかしないか、それを決めたいんです」
きりっ。なけーたん。
そこに電話がありましで、小野田幹事長がやってくるというのです。木枯らし小野田紋次郎です。
相棒ファンには、小野田、という名前は特別なものでもあります。
<木枯らし小野田紋次郎、来る>
くらげ問題で当時の大臣だった小野田さん、いいから署名するように説得にやってきました。
小「それを今更認めれば、官僚全員を敵に回すことになりますよ。そうまでしてこだわるような問題じゃないですよ」
け「・・・!いや、八ツ島湾の35件の漁師さんのうち28件の方が失業に追い込まれてるんですよ。その人たちにとっては生きるか死ぬかなんですよ。こだわる、べき!問題なんじゃないですか」
小「間違いを謝罪するということは、単に頭を下げることではありません。金を払う、ということなんです。国民の税金が何十億も使われる。同じような問題は全国各地にある。あなたはそのすべてに金を払ってもいいとおっしゃるんですか」
け「国に責任があるならそうするべきだと思います」
小「財政が破綻してもですか」
け「破綻してもです。悪いことをしたら償うのは当たり前じゃないですか?普通に生活してる人とより、国の方が偉いんですか?官僚の方が、偉いんですか?小野田先生、僕は約束したんです。みんなと。みんなと同じ目線に立って政治をするって」
小「・・・これは?」
け「今回の件に関する資料で、こっちがもうすんだヤツ、そっちがこれから目を通すやつ」
小「なるほど。私は、市議会議員からスタートしました。あの頃は私も、膨大な資料を読みました。市民を守るために。・・・神林先生は間違えたなぁ・・・。私の記憶が正しければ、東京大学の、くのそうじろう先生です。総理が探してらっしゃるお名前は」
け「東京大学のくのしょうじろう教授」
そうじろうだか、しょうじろうだか・・・。
け「美山さん、お願いします!」
美山さん、先輩を怒鳴りつけて呼んできてもらうことに。
素敵・・・!OLの憧れ・・・(笑)
執務室の中では、やった・・・!よっし・・・!と小躍りしてます。可愛い(笑)
木枯らし小野寺紋次郎も、にこ。
<久野教授登場>
久「やっと、ちゃんと話を聞いてくださる総理が現れた・・・」
いやいや、握手握手と、苦労して握手の二人。
床に座って、荷物動かしてと、といかく精力的に話をします。
けーたんハウスに戻ってもさらに検討。美山さんも入ってて、韮沢さんがおにぎりも握ってくれますが。
・・・でかい。
韮「いやー、握ったー!」
美味しそうですけどね!
<結論を出したけーたん>
朝、おうちで歯磨き中のけーたん。ぐいーーんぐいーーん。
きりっ!
唇に歯磨き粉たりっってついてるけども、きりっ!
そしてマスコミの前で発表。
け「水くらげの異常発生の原因がダム建設にあるということは否定できません。なので、国は責任を認め控訴は断念します」
記者「えっ?」
美山さん、微笑み〜。
け「僕は総理として漁業関係者の皆さんに心からお詫びします。これからどういった形で償っていけばいいのか。どうすれば八ツ島湾を元のようにできるのか真剣に考えていきたいと思います。僕からのご報告は以上です、失礼します」
ねむーーい、けーたん。己にびんた!
<八ツ島湾のけーたん>
のびーー!なけーたん。
おばあちゃんから、魚を焼いてもらって、まぁー美味しそうーー。
美味しいお魚を美山さんにも分けてあげましょう。SPさんにも分けてあげましょう!
あぁ、美味しい。そしてほのぼの〜。
帰りの車では、ついに眠っちゃって、美山さんに気遣われてます。
寝顔けーたん可愛いからねーーー。
シートベルトでひっかかってるの可愛いしーー。膝まで落ちたら戻されて、でも、肩までは支えてくれる深山さん♪
可愛いことっ!ほのぼのだことっ♪