CHANGE

1話

<パパラッチされたけーたん>
さすが有名人。あっさりパパラッチされたけーたんと美山さん。
これは、けーたんのスーツが出来たときに、みんなでご飯を食べにいったときの写真でした。
・・・スーツが出来たから、みんなでご飯・・・?
およそ行きができたから、みんなでご飯・・・(笑)??
いや、たまたま、そういうタイミングだっただけなのかも知れません。
もちろんみんなので韮沢さんもいましたし、ひかるちゃんもいました。
ひ「二人のそばにいました!」
韮「あっ!俺の足だ!」
け「でも美人秘書官って」
美「嬉しくありません!」
ひ「どうして私じゃないんですか!?」
きぃーー!!悔しいひかるちゃん。
秘書官さんたちも気軽ーーに喋ってくれてますね。
西「男女が一緒に仕事してりゃすぐそういうこと言われるんですよ」
ひ「私もしてます」
太郎勘介「ムキなっても仕方ありません」
ひ「てか、一緒に住んでる!」
そんな中、一人シリアスなのが、百坂銭高専務。
百「お二人に責任があると思いますよ。女性秘書官と噂されるだけで政権にマイナスイメージを与えかねません」
美「なんで総理と私が!ありえないありえない!これからは、雨が降っても傘をささないでください!」
け「そういうことは」
美「そういうことなんです!」
け「・・・」
ちぇーっと、美山さんの机に新聞置くけーたん、払う美山さん。
そんなノンキな空気感でしたが、補正予算案が・・・!
け「要はお金が必要になっちゃったってことですね」
そうです。いくら必要になったかというと。
神「1兆3000億です」
後は、総理の承認を貰うだけ。
け「でも、難しいですよね、お金の問題は」
百「政治と言うのは、一言でいえば予算ですから」
け「はい・・・。では、目を通させていただきます」
めがねかけなおして、なんだかなーって顔で書類を読んでいくけーたんです。

<けーたんハウスにて小児科医について聞かされるけーたん>
美山さんの先輩、息子さんが入院中。
け「たらいまわし?」
美「8つ目の病院でやっと見てくれたんですって」
ひ「肺炎だったんでしょ?」
美「だから処置が遅れて腹膜炎おこして入院」
け「なんで病院すぐみつからなかったんですか」
美「今は小児科医がいないんですって!」
ひ「いない?」
美「とくに小児救急の医者全然たりないらしいの」
け「そんなの政府がなんとかしないと」
美「政府ってあなたでしょ!」
け「・・・あそっか。ていうか美山さん遠すぎません?」
スイカを食べながらの話でしたが、けーたんハウスにそんなスペースあったんだ、というようなとーーーい場所にちょん、と一人座る美山さん。
美「総理のそばにいたらまたパパラッチに狙われます」
ひ「ここ大丈夫ですよ」
け「むしろ不自然でしょ。はいもういっこ」
美「来ないで!いやっ!」
け「いや?」
美「こういうことは、徹底しなきゃダメなんです。書類をお持ちしただけですから」
なので帰ります、ってところに韮沢さん。
韮「読んだぞ!予算!」
け「なんか解りました?」
典型的なバラまき型の予算だと読み取った韮沢さん。
け「それで公共工事を?」
韮「そういうこと。って、なんであんたそんな遠くにいるんだよ」
美「ここが好きなの」
け「神林さんがそんな予算組みますかね」
美「別に悪いことじゃありません」
韮「何に金をかけるかその政治家の優先順位の問題だ」
けーたん、両手にすいかを持って、もしゃもしゃいただいてますけども、次の1個を韮沢さんに取られて、あっ・・・!
帰ろうとする美山さんは、けーたんを避け、大回りしてキッチンへ。
け「美山さん」
美「近づかない!」
け「あの、さっきの話ですけど」
美「パパラッチ?」
け「どこに入院してんですか、その男の子」

<お見舞いに行くけーたん>

入院中のりょうすけくん。えーっと、この子は何のドラマに出ていた子でしたでしょうか・・・。
寝ているりょうすけくんをお見舞いした後、病院のお医者さんに話を聞くけーたん。
小児科医の不足は、危機的状況。報酬は変わらないのに仕事がキツいんで、どんどん辞めていきます。
け「残されたお医者さんには相当な負担がかりますよね」
医者「結果その人たちも辞めていくんです。小児科医を目指す若者も激減しています」
美「だから、りょうすけくんのようなことが」
窓の外を見るけーたん。
じっと考えております。
外にいる子供らに手を振られて、あ、にこ、となってる。ぎこちなくにこ、がかーわゆーらーしーーー!

<ぱーちーに行くけーたん>
け「僕こういの初めて着るんですけど、これ前は(うきうきっ)」
美「しめてください。ごそごそしない!」
ママに叩かれるタキシードなけーたん。
今日はパーティーいお招きされてます。美山ママに叩かれていたなどとはまかさ気付かれまいという笑顔で登場。
握手したり、挨拶したり、フランス大使の前に行ったり。
け「ぼんそわー」
大使「なんと素敵な奥様」
美「奥さま!」
えっへんって手を出してましたけども、美山さん。
け「僕の秘書官です」
大使「これは失礼しました」
大使から離れる二人。
け「緊張したーー。やっぱ、僕ウエイターっぽくないですか(うきっ)?」
美「そうですね」
け「・・・・・・」
それでショックを受けた訳じゃないでしょうが、プールのあるお庭に出ているけーたん。
美「総理、ちょっとよろしいですか」
け「はい」
美「やっぱり、あのことは忘れてください」
け「あ、ウエイター?」
美「いえ、小児科医の問題です」
け「あぁ」
美「なんとかしたいと思ってらっしゃるんでしょう?」
け「いけませんか」
美「私の話がきっけけだと知られたら、また誤解を招きかねません。さ、そろそろ戻りましょう」
け「いやいや。ちょっと待ってください。きっかけは関係ないじゃないですか」
美「マスコミは絶対そうかくんです」
もうすでに写真も撮られてますよ!
け「書かせばいいじゃないですか。僕ら独身な訳だし、不倫してる訳じゃないんだから」
美「なんてこと!」
壇原さんもびっくり!
け「美山さんって、恋愛がらみに異常な警戒心持ってません?」
美「異常?」
け「異常、です。いたなー、担任したクラスにそういう女の子。黒板に相合傘で名前書かれるだけで、すっごい怒るんですよ。そういう子に限っておませさん」
美「おませさん?」
け「でも恋愛とか男の子とかに興味あるんです」
美「私もそうだと・・・?」
美山さん、かっちーーん。かっちーんになると、綺麗さ際立つ美山さん。けーたんにセクシィに近寄っていって。
美「・・・セクハラで訴えますよ」
け「だから、そういうとこが」
美「恋愛にかまけてたら政治はできません。私は仕事と結婚したんです」
け「なんでそんなもんと結婚・・・」
美「とにかく!小児科医のことは忘れてください」
つーん!と帰る美山さんの足元が滑ってプールに!
け「あぶな!」
抱きとめるけーたん、プールに落ちる段原さん!
け「落ち着いて落ち着いて!」
壇「あ、浅い・・・」
そんなところも、どんどん撮影されていたことなど知る由もない3人なのでした。

<補正予算を変更するけーたん>
けーたんルームにやってきた神林先生、百坂さん。
け「あのーー、補正予算案を変更したいんですけど」
百「は?」
け「小児科の先生を増やす対策費用を組み込めませんか」
美「総理!」
百「しかし他を削らなくては」
神「なぜ総理が医療問題に興味をお持ちになったのかは解りませんが、地方からの陳情で一番多いのは公共事業です。お考え直しください」
しかしけーたん、一度向こうを向いて、やっぱり、と振り返りますよ。
け「いや、やはりやってください。これは、優先順位の問題です(バーイにらっち)。僕は内閣総理大臣として、小児科医療対策を最優先したい、です」

<囲み会見のけーたん>
けーたんが登場しての会見なんですが、カメラマンは美山さんに夢中。その前に立つのが風邪っぴき壇原さん。
こっちですよーって言わなきゃいけないほどに、美山さん大注目。
けーたんからの報告は、小児科のお医者さんが足りてないので300億補正予算に追加したってこと。
1兆3000億に対して、300億ですから、対したことないような気もすんですけども。
記者「野党に押し切られたということでしょうか」
け「???は?」
記者「野呂代表も、小児科医療対策に使うべきだと」
け「・・・え、そうなんですか?同じ考えの人がいたんだ。よかったー、やっぱりやるべきことなんですよね?革新党の?」
記者「野呂代表です・・・」
け「野呂先生。・・・はい?なんか??」
周りの人たちの反応に、なになに??なけーたんでしたが、そのあと大変。
1兆3000億に対して300億ですから、ちょっとずつ削ってくれたらすーぐにでもできそうなもんですが。
百坂さんはイライラするし、けーたんは言うこと聞いてもらえないからやっぱりイライラするしー。
け「できなんてやってもないのに簡単にわないで下さいよ!小児科医の不足は前から問題になってるんです!疲れきってるんですよ!今やらないと、日本は子供の命を守れない国に、もしもし!?」
美「総理・・・」
け「どうして動いてくれないんですか?」
美「少しお休みになって下さい」
け「大丈夫。僕だけじゃないですから。百坂さんだって寝ずに頑張ってるんですから」
きりっ!なけーたん。
そゆこと言われると、百坂さんもがんばらなきゃって思っちゃいますね。

<これから閣議に行くけーたん>
百坂さんのがんばりのおかげで小児科医療対策を盛り込んだ補正予算案完成。けーたんはこれを持って閣議へと向かいます。
ベストの後ろが、きゅっ!ってなってかなりなウエストシェイプ。
ウエストシェイプ好きにはたまらない!
ブリーフケースっていうの??それもって部屋を出るけーたん。
け「それじゃいってきます」
閣議決定されれば、後は国会ですよ。
け「ゴールが近づきましたね」
美「こうなったら絶対成立させてください」
ひ「いってらっしゃい」
け「はい」
みんなにこにこ。
百「あの、総理・・・」
け「はい?」
百「いや、なんでもありません」
け「いやいやいやなんですか。言ってください」
百「いや、あの・・・閣議では反対する大臣が出てくるかも」
け「は?」
百「そうなれば全会一致を原則とする閣議決定は」
け「できないんですか?」
韮「今言うなよ!」
美「でも反対されてしまったらどうすればいいんですか?」
百「総理には人事権があります。反対された時はその人を指差してこういうんです。『あなたを、罷免します』」
け「罷免って・・・」
百「その場で大臣を首にし、あなたがそのポストを兼任し、署名する。そうすれば全会一致です」
カッコいーーー!
けーたんはレベルアップした。『ヒメンします』を覚えた(笑)

<閣議でのけーたん>
け「こちらの補正予算案を皆さんに承認していただきたいと思っています」
小松崎「反対する意見が、与党内にもあるということをご存知ですか?」
け「聞いてます」
小松崎「じゃわざわざ火種を作ることはないでしょう」
中村「革新党の野呂代表を喜ばせるだけだと思いますな」
け「今発言された方は反対だとおっしゃるんですか?」
神「この予算案を閣議決定するのは難しいようですね」
ぺらぺらぺらぺら。書類をめくって呪文を思い出すけーたん。
け「解りました。ではまず、小松崎総務大臣、あなたを罷免します」
あなたを、って指差し方がたらーんとしてて可愛い。
大昔、広島のライブの後の打ち上げで、中居さんを背後から操っておまえはぁ〜って説教させてたときの手が多分こんな感じ。もちろん見たことないけども、きっとそんな感じ。
け「(呪文の衝撃を感じつつ大臣たちに背中向けて)言いかた違ったかな・・・罷免・・・」
大臣「罷免・・・」
け「(さっ!と振り返り)はい。僕はこの予算案を通したいんです、でも賛成していただけないならあなたを罷免して僕が総務大臣を兼任します。中村農水大臣も」
中村「いやっ、私は」
け「もし皆さんが反対だとおっしゃるなら、僕が全ポストを兼任してもかまいません」
そして笑う神林先生。こえーこえー!けーたんつられて笑ってる場合じゃないですよ!こえーこえー!

<けーたん、仕返しされる>
生「総理に緊急の要件だ!」
壇原さんに引き止められながら突入してきた生方さん。
け「棄権する?」
生「政友党議員のほぼ全員が」
与党が250人、野党が230人なんで、普通は問題なく国会を通過するんですが。
生「噂が本当なら230と2で否決される」
け「2?僕と?」
生「僕ですよっ」
け「ありがとうございます」
生「当然でしょうっ」
そんなとてつもないことが起こったのは、誰かが圧力をかけてるとしか考えられません。
まさか・・・!そんな・・・!
でも、もう議員を一人一人を説得していくしかありません。
フジテレビ笠井アナなどを説得しながら、美山さん、韮沢さんもがんばってるんですけども・・・。

<けーたんハウスでぐったりの4人>
テレビでも、けーたん圧倒的不利が伝えられております。
韮「今の記者は俺の好みのタイプだな」
え「結婚してますよ」
美「いや独身」
ひ「電話してみます?」
韮「どうせ永田町では出会うよ」
美「まぁ〜、運命の出会い、素敵♪」
4人「・・・・・・・」
けーたんハウスに落ちる沈黙。
け「・・・元気だしていきましょう!」
美「はー・・・、政治家って冷たい。私人間不信」
韮「恩知らずなやつばっかだな」
け「国会始まってないですから」
ひ「そうですよ!だから元気だして!」
そこに生方先生から電話。
今すぐ来て!という呼び出しです。

<けーたんは再び味方を手に入れる>
急いで公邸のけーたんルームに行きますと、小野田先生が。
小「35人。与党議員で私についてきてくれるものが35人います」
生「朝倉総理の予算案に賛成するグループですよ」
美「小野田先生が集めて下さったんですか」
小「政治家はみんな、この椅子を目指す。そしていつの間にか、最初の志を無くしてしまうんですよ。私もそうでした。でもあなたが、思いださせてくれたんです、昔の自分を」
生「我々は選挙のために政治をやってるんじゃない。やりたい政治があるから選挙で戦う」
小「そう。やりたい政治があるから朝倉総理を応援する」
生「力強い味方ができましたね、総理」
け「ありがとうございます」
小「しかし総理、35人じゃまだまだ足りないですよ」
け「はい。解ってます」

<けーたん、さらに味方を手にいれるためにがんばる>
テレビでは小野田さんがけーたんの味方についたけども、それでは状況をひっくり返すのが難しいという報道が。
神林先生も、野呂代表も、わっはっはっは!ですが。
けーたんは、野呂先生の方に電話。
け「野呂先生でしょうか。朝倉と申しますが・・・」
野呂「朝倉」
け「はい!」
野呂「総理?」
け「あのー、(こそこそ)すいません、野呂先生は(こそこそ)カラオケとかお好きでしょうか」
最終的にはこそこそしすぎて机の下に入りこむ勢いのけーたん。
野呂「カラオケ・・・?」
なぜか二人そろってめちゃ小声(笑)

<カラオケボックスで篭脱けけーたん>
美山さんとやけっぱちなサバイバルダンスを歌うけーたん。
韮「籠脱けかー」
ひ「篭脱け?」
韮「マスコミの目を盗んで、別の人間と会う。歴代総理が使っていた手だ」
ひ「へー」
韮「普通は料亭でやるもんだけどな」
ここで、野呂代表到着。
美「総理!」
け「はい!」
後はよろしくとマイクを渡される韮沢さんたち。
二人を案内する壇原さん。途中でくしゃみ!鼻かぜはなかなか治らないようです。
野呂代表がいる部屋は、とてもひろーーい。逆に気の毒なほどに広い(笑)
け「失礼します。こんなところですみません。」
野呂「なかなかおもしろいところを選ばれますな」
美「ほかに無かったもので」
け「失礼します」
野呂代表の前に座るけーたん。お店のお姉ちゃんのようです(笑)
け「野呂先生、単刀直入に言います。僕に協力していただけませんか。先生は、最初の補正予算を批判されましたよね。公共工事よりも、小児科医の不足をなんとかするべきだと」
野呂「えぇ」
け「僕もそう思ったんです、それで小児科医療対策に取り組もうと思ってるんですけども・・・つまり、意見が一致したわけです。政友党35人と、革新党ひとつになれば予算案が成立するんです。なので、お願いします」
野呂「総理。あなた、与党を裏切るつもりですか」
け「裏切る?」
野呂「野党と手を組むと?」
け「手を組む??」
野呂「それとも我々を取り込むと?」
け「取り込む???」
けーたん、ひたすらきょとーーーん。
野呂「甘く見られたものだ。我々の目的は、まずは政権交代です。政策の実行はその後だ」
け「いやちょっと待ってください。早急に取り組むべき大事な問題といっしゃいましたよね。僕は一緒に解決したいと思ってるんですけど。え?あれは、嘘だったんですか?」
野呂「総理、あなたは政治というものをよくご存じないようだ」
け「政治。・・・はい、おっしゃる通りです。いまだによく解ってません。でもこの国は今小児科医が不足していて、深刻な状態で、病気の発見が遅れて入院してる子供がいるってことは知ってます。そしていますぐ取りかからないと解決できないということも解ります。党や派閥が大事だってことはなんとなく解るんですけど、でもそれが邪魔をして同じ気持ちの人間同士が協力し合えないのは、おかしい」
BGMは天城越え。あなたとーーーぉ、越えたい〜〜♪天城〜〜声ぇ〜〜♪♪
け「・・・あっ、先生も何かお歌いになりますか?なに系がよろしいですか?あの、洋楽とか」
けーたん、なんで一発目が洋楽ですか。
あっ、マイウェイか!おっさんはマイウェイか(笑)!
だからといって、野呂代表が歌ってくれるはずもなく、立ち上がる帰っちゃいますよ。
野呂「あなたにもメンツはおありでしょうから、この場で返事はしないでおきましょう」
け「いや、あの先生」
野呂「一つだけご忠告を、裏切りや、手を組むという言葉は知らなくとも、せめて、根回しやかけひきという言葉だけは覚えておいた方がよろしいかと」
そして、帰っていった野呂代表。
モンスターを倒して、そのまま味方にするはずが、作戦失敗ですよ、けーたん。

<支持率落ち出したけーたん>
写真週刊誌に二人の写真が。
見ているけーたん。両手をぐーにして、雑誌の脇においているのが可愛い。反対から見ようとして首をひねっているのも可愛い!
韮「おまえは気付かなかったのか!」
美「はい」
ひ「いいなー、二人お似合いでっ」
美「申し訳ありませんでした」
け「美山さんが謝ることじゃないですよ!」
美「こんな大事な時に総理の足を引っ張って・・・私、辞めます」
け「えっ?」
美「私がいたら総理に迷惑がかかるばっかりです」
け「逆ですよ!」
太郎勘介「記者会見の時間ですが今日はキャンセルしますか」
美「そうしてください」
け「いやいきます。これで辞めたら、認めることになるでしょ」
ひ「そうですよ!」
韮「大丈夫か」
け「んっ?」
か、可愛い!そうだった!『んっ?』爆弾!可愛いわーー、ずーっと考えこんでるところに聞きとれない程度の声で話かけたいわーー。
け「はー・・・」
ばしっ!と韮沢さんに叩かれ、はっ!いかなきゃ!

<記者会見のけーたん>
美山さんとはベッドの中で会話をして、なんてことを言われるけーたん。
たっぷりと間をとって。
け「あ、この記事のことですよね?ちょっと見せてもらってもいいですか?」
で、記事の写真を確認。
け「これは、もう誤解されるようなことは一切しないでくださいって言われたとこですね。で、こっちは、私は仕事と結婚したんですって言われて、僕がどん引きしたところです。こちらなんですけど、美山さんがプールサイドで転びそうになったのを、SPの壇原さんが助けようとししてプールに落ちちゃったところを見てるところです。あの人です」
壇「ぷしっ!」
け「なので、残念ながらこれはロマンティックな写真じゃないですよ。皆さんが、色々想像するのは自由です。何を書いてもかまいません。でも、批判するのは僕だけにしていただけませんか。僕は皆さんに選んでもらった公人ですので何を書かれてもかまいません。でも美山さんは違います、彼女はお給料を貰って自分の仕事に一生懸命打ち込んでる普通の女性なんです。あなたみたいに」
記者「えっ?」
け「だから、もし今後、彼女がほんとに非難せれるようなことがあったら、彼女だけでなく官邸のみんなにあったら、僕が、全て責任を取ります。みな、これからも一緒にやっていきたい尊敬すべき仲間だとかってに思ってるんで」
聞きに来ていた仲間たち、じーーん。
け「今後、もし、美山さんと僕がそういうロマンティックな関係になったとしたら、そん時はまた皆さんにご報告します。なので、もうこれは今日で終わりにして下さい。僕たちにはやらなきゃいけないことが山ほどあるので、こういうスキャンダルにかまってる贅沢は許されないんですよ」
だからって、質問1つで帰るわけにはいかん。記者も質問してきます。事情が許せば美山さんとロマンティックな関係になりたいと?
け「いやもちろん。あんな魅力的な女性とそうなりたくない男がどこにいるんですか、ねぇ、あ、ねぇ、ってごめんなさい。今日はこれで失礼します」
こうして、無事記者会見を乗り切ったけーたん。
壇「お見事です、総理」
そんなことを風邪っぴきに言われ、ぐいっ!とわき腹を突いてみたり。

<けーたんは新しい味方を手にいれた>
美「総理!革新党の野呂代表がお会いしたいと」
け「えっ!ここに!?」
けーたんルームで慌てるけーたん。
やってきましたよ、野呂代表。
け「わざわざありがとうございます。コーヒー飲まれますか?場所変えた方がよろしいですか。空気がここちょっと」
野呂「結構。先日の総理のご提案へのお返事ですが」
け「はい・・・」
野呂「あなたのおっしゃる通りだ」
け「えっ?」
野呂「苦しんでる人を助けることに党は関係ない。我々革新党は、このたびの補正予算案を支持します」
目をぱちぱちさせるけーたん。
野呂「一緒に小児科医療問題に取り組みましょう」
け「ありがとうございます!えっ?でも、どうして・・・?」
野呂「あなたを見ていると初当選した頃の自分を思い出すんですよ」
美「小野田先生と同じこといってる・・・」
韮「これだ。あいつのよさは」
百「決まったな」
カッコいい、百坂さん・・・!
け「ありがとうございます」
野呂「あぁ、それから」
け「はい」
野呂「ウルフルズです」
け「うるふるず」
野呂「カラオケでは私、ウルフルズを歌います」
け「あ、あの、がっつ・・・、あっ、まじですか!」
そうして帰っていく野呂桃太郎侍代表。
やったね!なけーたんです。だって、桃太郎侍に、木枯らし紋次郎が味方なんですよ!
・・・ちょっと庶民すぎるか・・・!?

<お見舞いけーたん>
色々なことの発端となりました。りょうすけくん、もしかして、エンジンの時にいた子か??のお見舞いに。
け「ラッキーも待ってるよ」
り「うん。これ、ラッキーの歯型」
け「えーー!」
そんなお見舞いを終えて帰ろうとしたら美山さんは電話が入って別行動に。けーたんは一人で先に帰りましたが・・・!
あぁ、まさか!
まさか来週へけーたんが涙にくれることになるなんて!!あぁ!!あぁ、どきどき!

小児科医療のことはよく解らないんですが、外科の人たちにはトータルこれだけ、内科の人にはトータルこれだけって報酬を決めて、医者の数で割るっていうのはどうですかね。
医者の少ない科に行くと、一人あたりが多くなるってのはだめですかね。