CHANGE

1話

<けーたん支持率低迷ー>
ひかるちゃんが、街頭インタビューに乱入までしましたが、下げ止まらない。
そのテレビ放送をぶちっっ!と消して、うるっさい!!と憤慨ひかるちゃん。
韮「おまえ、わざわさしゃしゃり出たのか」
ひ「だって何も知らないのに悪口ばっかりいうんだよ?」
け「ありがとうひかるさん、嬉しいです」
ひ「いいえっ」
納豆トーストを食べてるけーたんの手を、ぺしっ!と叩いて朝ご飯に向かうひかるちゃん。
韮「しかしあれだな。真っ赤に焼けた石にさ、コップで水ぶっかけてじゃーっと蒸発しちゃったなーって」
け「・・・。焼け石に水でしょ?」
韮「傷つかないように遠まわしに言ってやったんだろ」
け「はっきり言ってください」
韮「おまえの人気は急降下だ」
ひ「そこまで言わなくていいでしょ」
韮「どうすんだ、内閣支持率は12%も落っこちたぞ」
ひ「どうするんですか?総理」
け「どうするって言われても」

<リラックスしすぎだ、けーたん♪>
けーたんハウスで納豆トーストを食べたけーたん、けーたんルームに出勤しても、リラックスしすぎ。キャスターつきの椅子に座って、くるくる回るは、ぐいんぐいん動くは。
自由!
子供!
け「何が問題なのかそれを確認しましょう」
そう。すごく大事なこと。まず現状はどうなっているのか、何が問題なのか。ちゃんと把握しないと、解決なんてできません。
で、問題は、総理が神林官房長官を罷免したと国民が誤解していること。
ひ「勝手に辞めたことをちゃんと主張するべきです!」
回っていたけーたん、ぐいーーんと後ろににじっていきます。
でも、それはだめー。総理と官房長官が上手く行ってなかったと国民が理解します。
太郎勘介「マイナスイメージだよ」
け「美山さんは?」
美「私も同感です。こっちがむきになるほど国民が信じない」
ひ「悔しい」
なんで官房長官を辞めたのか。自分がトップに立ちたいにしても、内閣を出ることになんのメリットが?
太郎勘介「何かたくらんでるってことですか?」
け「たくらんでる?」
美山さんが思い出すのは、大同商事ってラベルのついたCD−ROM。
百「神林先生の行動には何か裏がある。油断しないで下さい」
け「解りました。って言われても・・・」
相手の目的が何かがはっきりしない限り、アクションが起こしにくいですからね。そうなったら色々なパターンをシミュレートして、対処方法を考えておくくらいしかできません。
続いて、今すぐにでも決めなくてはいけない問題へ。新しい官房長官。
け「それなんです」
軍「生方先生が候補を挙げるとおっしゃってましたが」
美「それが、なかなかみつからなくて」
ひ「どうして?」
美「つまり、朝倉内閣に入るっていうのが、そのー・・・」
あぁ・・・、と鎮痛な秘書さんたち。
けーたんはなおも回る。
ひ「なんでですか!?」
け「え?あ、つまり僕が嫌われちゃってるってことですね」
けーたんは現状分析のできる子です♪
ひ「なにそれ!」
太郎勘介「官房長官いないと大変ですよー」
色んな仕事してますからねー。記者会見で国民に訴えてもらわなきゃいけませんしねー。これが一番大事な仕事ですしねー。
け「あの!官房長官って議員じゃないとなれないんですか?」
美「そんなことは」
け「だったらもういるじゃないですか」
ごんごん!その人のデスク叩いて、顔真似。ちょっと似てる(笑)ちょっとあいーん、な感じもしますが、似ている(笑)!

<韮沢さん官房長官に就任♪>
ご機嫌で就任会見を行う韮沢さん。
元々国民と官邸との橋渡しの仕事あったので、ここに立ってることになんら違和感はありません、なにらっちです。
そのようにご機嫌な韮沢さんとは違って、美山さんは不安。
美「神林先生は何かをたくらんでる。そう言ってましたけど、実は気になることが」
け「ん?」
美「CD−ROMを持ってらしたんです、神林先生。そこに、大同商事って書かれた小さなラベルが。神林先生はあの疑惑を蒸しかえるつもりかも。でも、そもそもあれは総理ご自身のスキャンダルじゃないし、福岡の保線のときに、総理はちゃんと謝ったんです。それでも有権者は総理を選んだんですから。今さらあれを持ち出したって意味はありません」
け「ありませんよね」
美「でも、あの神林先生があんな思わせぶりなことするなんて。なにかあるんです」
け「じゃ、あるのかも」
美「何があるんですか!18年も前の疑惑なのに!」
け「落ち着いて下さい。まだ何も起きていないんですから」
けーたん素晴らしいわー。
け「辞めましょう。詮索したってしかたないです」
美「総理。政治の世界で性善説は通用しません。裏切るとか掌を返すとか、二枚舌を使うとか、そういうことが当たり前」
け「僕にもそうなれって言うんですか、美山さん」
美「そんなこと」
け「だったらもういいじゃないですか。そうなったら、その時はその時です。大丈夫ですよ!あ、今日の占いカウントダウンハイパー、うお座1位でした」
そうかー。けーたんはうお座さんかー。
そしてけーたん、13時から防衛省改革会議。それまでにちょっと煙草休憩に。
美山さんのチーフを見て、ラッキーってけーたんでした。
カウントダウンハイパーで、出てきた??
カウントダウンハイパーでどんなことが指示されてるのかが知らないんですよねぇ・・・。
血液型選手権は知ってますけど。

<けーたん、困窮するキャベツ農家を知る>
ひかるちゃんが、朝刊からキャベツ農家が座り込みをしているって記事を発見。
毎朝、なんとも魅力的な朝食が並ぶけーたんハウス・・・!うっとりーー!
そのニュースも大変なことですが、その横には。
ひ「なにこれ」
新官房長官、韮沢さんの記事が!
ニラッチと呼んでください、と(笑)
韮「なんかおかしいか」
け「ニラッチ」
ひ「ふざけてる」
韮「どこがよ」
その頃、美山さんは瑠美子先生に呼び出され、ニラッチはふざけてると注意を受けてました。
その上、けーたんの体調が悪いと。リンパ球が少なすぎるんです。これ下手すると大変なことです。
このことは、美山さんにしか言いません。
瑠「ニラッチにも言わない」
気にいっとるんやないかーーい♪

<キャベつ農家のことを助けてあげたいけーたん>
これ、激震災害に指定されると、助けてあげられるんですが、難しいのです。
噴火の時にすでに補助が出ていますのでね。
それを百坂さんに言うのに、喫煙スペースから、ちょっとだけ体を出しているのが可愛いーー!また、なるべく煙が出ていかないように、風を送ろうとしてるのも可愛いーー!
で、補助金は足りてません。キャベツにまだ回ってない。
でも、今更激甚災害指定をしようとしたら、ものすごい根回ししたり、閣議決定したり大変です。
け「それを百坂さんにお願いしたいんです」
百「はぁ!?」
百坂さんはなんでもできる、と思っているけーたんです(笑)
け「火山灰の振りかかったキャベツって食べられます?」
太郎勘介「灰を洗い流せば普通に食べられると思いますけど」
それじゃあ、フジエ村いきまーすってけーたん。
食べられますよってパフォーマンスをやりにいこうとしましたが。
美「いけません総理」
リンパ球の数値が低すぎるってことを唯一知っている美山さんががっちり止めます。
会議もあるし、これ以上のハードワークはさせられません。
美「フジエ村がどこにあるか知りませんが」
け「それが思ったより近いんですよ。高速乗ったら2時間くらい?」
美「私は総理の体を心配して」
け「大丈夫ですよ、車の中で寝ますから」
美「絶対っっダメ!」
っていったのにー。
けーたんは、車で2時間のフジエ村に。
ここで、灰を洗い落としたキャベツもむしむしいただきます。
け「美味しい。美味しいですね、これ。全然問題なしです、はい。甘い♪」

<けーたんハウスで和むけーたん>
夜帰ってきまして、がーって飲んでるのは麦茶ですかね。
美「明日はぎりぎりにお迎えにまいりますので、ゆっくりおやすみになってください。夜更かしはダメですよ、お風呂に入ってすぐに寝る!」
そんな美山ママに笑うけーたん。
美「何がおかしいんですか?」
け「いやよかったなーと思って」
美「は?」
け「神林先生のこと追い出したって思われて、みんなに嫌われちゃったかなーって、凹んでたんですけど。でも、美山さん帰ってきてくれたから。ね!がんばんないと。ここが踏ん張りどころですもんね。僕ね体力には結構自身あるんですよ。長野にいた時は、新しい星見つけたくて、4日、かな。徹夜しましたからね。じゃお疲れ様です!」
それはやりすぎです、けーたん。星ですから、昼間寝りゃいいだけの話で。

<でました、大同商事疑惑!>
週刊誌に、18年前の疑惑についての記事が出ましたが、22人のせい時間の名前が出て、8人、引退が4人。個人の中にはけーたんのお父さんの名前も。問題は、残りの10名。
朝倉内閣の閣僚が8人!
かかか、神林せんせーーー!
美「先生は、最初からこういう事態を予想して人選したんです」
け「そんなことしてなんのメリットがあるんです」
生「爆弾を仕掛けたんですよ」
いつでも手元のボタンで爆発させられるように。すげーーー!こえーーー!
生「18年前のこととはいえ、これが事実だとしたら責任を問われます。一度に8人が引責辞任となれば、政権は崩壊です」
小「すでに内閣の外にいる人間には火の粉はかからない」
美「公表しましょう。人選したのは神林先生だと」
生「総理は大事な人事を人任せにしたのかと非難される」
美「申し訳ありません、私がもっと早く気付いておけば」
け「無理ですよそんなこと。そんなこと、誰にも解らないことですよ・・・」
にらっちも大変。
けーたんも、どうするのか生方先生たちと話してます。
け「もし閣僚の皆さんが金を受け取っていたら、僕は辞任していただくつもりです」
生「18年も前のことですよ?」
け「解ってます」
生「総理ご自信も大変厳しい立場に立たされます」
け「・・・」
顎をこするけーたん。
け「仕方ありません」
にこ、と微笑むけーたんです。
が、小野田先生、心ここにあらず。どうしちゃったの、小野田先生ー!

<閣僚を呼び出したけーたん>
け「僕は、マスコミの記事を鵜呑みにして軽率な判断をしたくないんです。ですから本当のことを教えてください」
まぁ、なかなかそこでやりましたっていえないですよね。全員呼ばれてますからね。一人やったってゆったら、他の人もってなっちゃうますしね。
け「僕は、みなさんを信じていいいですね?」
だからといってけーたんの表情が晴れる訳でもなく、美山さんも心配。
美「信用なさるんですか?総理」
け「あの人たちは選挙で選ばれてここに来てるんです。あの人たちを疑うってことは国民を疑うことになるじゃないですか」
美「・・・」
け「よっし、いきましょう」
けーたん、記者会見へ。
け「今回名前が挙がっている方たちは、今回の疑惑にはまったく関わっていません。僕は信じると決めた以上は、最後まで信じます。なのでこれ以上この問題に対する責任追及は必要ないと思います」
この人事がそもそも神林先生が決めたという報道もあるそうです。あるんだ。
け「いいえ。閣僚は全員、僕の責任で選びました」
二重三重にもよーく考えられた布陣でしたなーー、神林せんせーーー!

<ほっと一息のけーたんたち>
この記者会見で、総理批判のトーンがすっかり下がりましたー。おめでたーい、ということで、けーたんルームで飲み会など!
軍「これで本来の仕事に専念できる」
け「でも疲れたー」
美「そのビール飲んだらお帰り下さい」
百「いいじゃないかたまには」
ひ「ここで寛ぐなんて初めてですね。美山さんもホッとしたでしょ」
ほっとしております。完全ではないですけども。
け「お祝いすることはもう一個ある。あの、百坂さん。ありがとうございました!」
百「あ?」
け「あれ(部屋に入るけーたん)。激震災害指定、おかげさまで、キャベツ農地の復旧を国が支援することになりました」
何でもできると思われている百坂さんが、今回もやってやりました。
け「めちゃくちゃ喜んでましたよ、農家の人たち」
百「あれは僕だけの力じゃない。最初に新聞記事を見つけたのは、君だ」
ひ「あたし?」
百「座り込んでた人たちからちゃんと話を聞いたのも。被害状況を詳細に調べてくれたのは、秋山くんだし」
太郎勘介「まぁ(照)」
百「与党に根回しは軍司さん」
軍「うん」
百「関係各省庁の調整に走り回ってくれたのは西くんで、美山だってマスコミに取り上げてもらえるようがんばった」
美「そんな」
百「これは、チーム朝倉が、やりとげたんです」
ツライことの多い日々の中、けーたん嬉しい・・・♪
け「あ、そうですね。皆さん、ありがとうございました」
ほんわか、とした空気が流れますが。
ひ「あれ?一人忘れてません?」
はい。にらっち、記者会見中ー。
けーたんがキャベツを食べたのは、人気とりのパフォーマンスじゃないんですか?とか言われてます。
韮「例えそうだとしても何が悪い。あの時フジエ村には、灰だらけのキャベツが約8000個売れ残ってました。が、総理が食べてみせたことによってそのすべてが都内のスーパーに出荷されたんです。あなたの奥さんも、もしかしたらお買いになったのでは?昨夜の食卓に、キャベツの千切りは出ませんでしたか?」
笑いもとってました。

<けーたん、ちょっとせくしぃなシーンへ>
美山さんに送られて、帰ってくるけーたん、玄関でけっつまずく。
け「おー。大丈夫」
電気もつかない状況でひっくり返っているけーたんを乗り越えていく美山さん。もちろん、けーたんをふんづけて進みます。
け「すいません。あーーー・・・缶ビール一本ですごく気持ちよくなっちゃって最近全然飲んでないから」
明かりをつけて戻ってくる美山さん。
美「明日の午前中の予定はキャンセルしましたから昼まで寝てください」
け「キャンセル?」
美「色々と大変なことがありましたから、お疲れのははずです」
け「いや」
美「休養が必要だって瑠美子先生にも言われてますから」
け「・・・ありがとうございます」
美「おやすみなさい」
そうやって帰ろうと思うんですが、なんせ玄関にはけーたんが転がっておりましょう。またふんづけて出ていかなきゃいけない訳ですよ。明かりついてるとふんづけづらいですね。
け「美山さん」
美「はい」
さらに、物理的にだけでなく、おしゃべり的にも障害になるけーたん。
け「最近ね、よく思い出すんですけど」
美「何をですか?」
け「初めて会った時のこと」
美「は?」
け「長野の小学校に美山さんが来て、僕に選挙に出ろって」
美「あぁ・・・」
け「いや、あの時の、あーたに」
『あーた』いいです。ここ好き♪
け「僕が会ってなければ、いまの自分はない訳だから、あれは、運命的な出会いだったのかなーって風に。美山さんはないですか?思い出したりとか、そういう・・・」
美「総理は、帰られるとすぐ、変なことを喋り出すくせがあるんですか?」
け「こないだもそうでした?」
美「酔ってらっしゃるんですね」
け「質問の答えは?」
美「私は、・・・思い出すことなんてありません。そもそもあれは運命なんかじゃないでしょう。お父様の後継者は、総理しかいらっしゃらなかったんだから。私が総理を訪ねたのは、当たり前だったんです」
けーたんは、うーんってこめかみを押さえるばかり。
け「当たり前?」
美「はい」
け「絶対?」
美「・・・。はい」
け「あ、すいません。変なこと言って」
美「じゃ、私は」
それぞれに立ち上がりますと、慎重さから、美山さんの胸元にけーたんの顔が来るように。
け「やっぱり、運命、じゃあない?」
上目です!上目!捨てられた子犬の目攻撃!絶妙に自分の立ち位置を低くするのがけーたんはお得意!
美山さんも、この近さは、やばいかも・・・!と思ったのに!
韮「ただいまー」
ひ「疲れたー」
あぁ!大変!こんな接近、見られちゃ大変!と、おそらくは横っ飛びに倒れたであろうけーたん(笑)!
美「総理!」
韮「どうした!
美「酔っ払っちゃって・・・」
に「びっくりさせんなよー」
ひ「缶ビール一本くらいで」
け「あーにらっちだにらっち、だぁー」
韮「俺が運んでってやる」
ものすごい運ばれ方してるけーた。かぁわいいーーーーー、かぁぁわぁいいぃぃぃーーーーー♪♪♪
け「にらっちありがとー、にらっちごめんねー」
かぁわぁいぃいぃぃ〜〜。着ボイスにしてもいいくらい♪

<でました、大同商事疑惑2!>
ひ「どうしたんですか?今日ぐらいゆっくり寝ればいいのに」
け「いやなんか起きちゃうんだよね。疲れてんだけどー」
ひ「そんなんじゃ体壊しちゃいますよー」
け「解るんだけど」
そこに電話。ソファから降りるけーたんですが、そーいや、その緑のソファは、カリモクかしら。カリモクって後ろそんな模様だっけ。なんかそんなイメージ。
電話にはひかるちゃんが出ましたが、あれーー!大変!
今度は、小野田先生の名前が週刊誌に!
けーたんもけーたんルームに出勤。美山さんは連絡しようとしますが、電話に出られません。
け「どうして雲隠れなんですか。こんなの嘘でしょ!嘘でしょ美山さん・・・」
鳴ったのはけーたんの電話。そして小野田先生に呼ばれて、ホテルへ向かいました。
外観は帝国ホテル?
け「小野田先生・・・」
小「総理。本当に申し訳ない。あの記事に書かれていることは事実です。大同商事から、私は不正な金を受け取った。この1週間、針のむしろでした。私は善人面して味方をしてたんですからねぇ。まったく言い訳にもなりませんが、あの金は政友党の資金になった。私は当時、党の経理局長をしていた」
け「じゃ、小野田先生は上からの指示で金を受けとったんですよね、だったら」
小「総理の父上も同じです」
がーーん。
小「朝倉誠先生も私と同じ金庫番だった。私腹を肥やすために金を受け取ったんじゃないんだ。しかし、総理はおっしゃいましたよね。自分は、この世の中に必要な悪なんてあることを子供たちに教えたくはないって。総理のおっしゃる通りです。私は記事が糾弾する通り、不正を行いました。おそらく8人の閣僚も総理には嘘を」
えっ!なのか、やっぱり・・・!なのか。ショックなけーたん。
け「小野田先生・・・それを知ってしまった以上、僕は、あなたをこのままにしておくわけにはいきません」
小「承知しております。総理のご決断に従います」
そして小野田先生は議員も辞職。
みんなけーたんのことが心配です。
壇「総理」
け「いや、大丈夫ですよ」
つんっ!と壇原さんの脇をつっついてみたり。
心配してる秘書さんたちに、あれこれ元気に資料を頼んでみたり。けーたんは元気っぽくしていますー。

<美山さんが資料を持ってやってきた>
ひ「書斎にいます」
韮「明日の予習だってさ」
ひ「意外と元気そうで安心しました」
美「そう」
それならよかったと、書斎をノックする美山さん。
美「総理、私です。美山です」
返事なし。
美「入ります」
けーたんは、家族の写真を眺めてました。夕日が入って部屋の中が綺麗ねーー。
そのシルエットが細く見えるねーーー。ウエストシェイプな感じ。
け「僕が物心つく頃から、おやじは政治家だったんです。いつもめちゃくちゃ声がでかくて、自信たっぷりで。正直僕は、そういうおやじが苦手でした。でももしかしたら・・・、おやじは虚勢を張っていたのかも。政治には金がかかるって、18年前、僕に言ってましたけど、本当は、いやいや汚れ役をやっていたの、かも、しれません。でもだからと言って、許す訳には行きませんよね。・・・僕は総理大臣ですから。内閣が不祥事を起こしたのに、自分は関係ないって座り続けたら僕だったら、怒りますね。というより、みんなを政治で失望させるようなことはしたくないです。だから、僕は責任を取ります」
美「総理・・・!」
け「美山さん、今まで僕の事を支えてくれて、ありがとう。あなたの事は絶対に忘れません。僕の人生を変えた人だから」
美「・・・私、総理にウソをつきました。本当は、いつも思い出してます。総理に初めてあった日のこと。あのもじゃもじゃ頭の先生が、こんなに近い人になるなんて」
この照明具合が!綺麗!けーたんお綺麗!
け「いや、僕だってそうですよ。東京から来た気の強ぉーい女性が、こんなにも大事な人になるなんて」
握手、の前に、手を拭いて、改めて手を出すけーたん。
片手はぐーにして、腰の後ろにあてて。
美山さんも手を出して握手。
美「お疲れ様でした。総理・・・」
ふふっ、と思わず微笑むけーたん。
け「お疲れ様でした」

<けーたん倒れる!>
神林先生とついに直接対決ってことになったんですが、もうみんな心配。一緒についてきてる百坂さんもとっても心配。
テレビ中継されてますので、みなそれを見ています。
国民に説明していただきたいといわれて、立ち上がるけーたん。
マイクのとこまで行くんですけど、なかなか言葉が出てこない。
議長「朝倉くん、答弁を」
け「はい。18年前の疑惑とはいえ、今回のことで政治がまた信頼を失ってしまいました。その責任は、目違いなく、僕にもあります。
まず僕は、それを国民のみなさんに、謝りたい。本当に申し訳ありませんでした。僕は、僕は責任を取ります」
責任をとるとはなんだー!
け「僕は・・・」
ふらっとなるけーたんは、うーん、なんだか気持ち悪ーい、って感じでしょうか。
け「ぼく・・・」
ばたーんっ!
そこ!その時の足っ!左足がぱたーんとのびたところが!膝から下が外にぱーんって出るところが!
そこが好きーー!!
けーたん、膝から下が外にでがちなイメージ。
そこ、好き。
私はそこ好き、ですみますが、周りの人たち大変。壇原さんもすっとんでくるし、美山さんもダッシュ!
けーたんは意識が戻らない!