<けーたんの病名は>
急性発作トーイ眩暈症。糖衣?どんな眩暈か!
過労とストレスが原因で、耳石に異常が生じて急にめまいが起こるというものです。
つまりけーたんは意識を失って倒れたのではなく、眩暈がして倒れて、そこで頭を打って一時的に意識不明になった、ということですね。
周りが心配ですねー。秘書さんたちも心配。けーたんハウスの二人も心配。
韮沢さんは、倒れる直前、けーたんが何を言おうとしたのか美山さんに聞いてます。
テレビでは、けーたんが倒れるシーンが流れてます。衝撃映像ですもんねー・・・。
色んな角度から撮られてましたねー。
韮「僕は、総理を辞任します。そう言おうとしたんじゃないのか。あいつは」
ひ「何言ってるんですか!」
美「そうなの」
ひ「え?」
韮「総理は、辞任を表明しようとしてたんです。大同商事疑惑の責任を取って」
ひ「うそ・・・」
その後、ひかるちゃんのいない夜の公園で語り合う美山さんと韮沢さん。
韮「俺は遠まわしの言い方は嫌いだ。おまえいいのか、あのままあいつを辞めさせて」
美「・・・瑠美子先生から言われてたの。総理に無理をさせちゃいけないって。もっと深刻な、命にかかわるようなことになっててもおかしくなかったの。これ以上、がんばれなんて私には言えない」
韮「それは秘書官として言ってるのか。それとも」
美「・・・」
韮「はー・・・そうか」
<あぁ、けーたんの意識はいつ戻るの・・・っ!と思ったら>
意識不明なので、寝ているけーたん。
またちゃんとしたパジャマ着ちゃってさー。ひげも生えてます。
右手が可愛い♪右手がぐねってるのが可愛い!
その可愛いぐねった右手じゃなくて、普通の左手を持つ美山さん。
その手をぎゅと握ったところ、もちろんそれはお約束ですからけーたんの意識が戻るのです。
ほんとなら、落ちた涙が、とかがさらなるお約束ですけども(笑)
美「総理。総理・・・!」
け「美山さん」
ちょっと寝ぼけるけーたんも可愛いーー♪♪
け「あれ?」
美「病院です。総理はお倒れになって、ここに運ばれたんです。予算委員会で質疑応答の最中に」
け「え・・・?」
美「ご気分はどうですか?頭は痛くないですか?めまいは」
じっと宙を見上げて己の体調を探った結果は。
け「・・・・・・・腹減った・・・・」
美「は!?」
けーたん素敵。疲れた→寝る→回復する→よく休んだのでおなか減った→食べる。
完璧!生物として完璧(笑)!
髪型ももじゃ度が低く可愛い感じ〜♪
で、おなかすいてますので、ものすごく食べるけーたん。
け「おかわりお願いします」
母「おかわりって・・・」
美「食べすぎです」
壇「いいんですか?」
瑠「これだけ食欲があったら・・・」
け「あれ、僕に来たお見舞いですか?」
けーたんの目に入るのは、果物詰め合わせ。
美「生方先生からです」
け「(きっぱり)食べます」
<この時けーたんが食べたものは>
病院食を2人前、バナナ3本、メロン一玉、イチゴ一パックを召し上がりになりました。
そら、体は回復に向かっておりますわな。
<起きたら起きたで決めること>
総理の臨時代理を決めないといけません。
総理に事故のある時、または欠けた時に変わりに総理役をする人で、初閣議でその順番を決めておきます。
美「朝倉内閣の1位は神林官房長官でしたが、辞任されtなで2位の小松崎総務大臣が」
け「小松崎大臣が」
美「はい」
枕を、ぎゅ、とするだなんて、ひどい!このカワイコちゃんめ!!
美「大同商事疑惑で名前が挙げられてる閣僚です。国民が納得しません」
け「じゃ韮澤さん」
美「とても愉快なキャスティングですが残念ながら国会議員に限られています」
け「そうなんだ。あじゃあ」
ということで、生方さんにお願いすることに。そのため、生方さんは死にそうな目に会わされることになるのです。
<神林先生がお見舞いに!>
次の総理として有力なのは神林先生という記事が新聞に載っていて、けーたんそれを見ています。髪型がまた微妙なことに・・・。
そしてやってきたのは神林先生。
神「言った通り憲政史上歴史的な出来事になりましたね」
け、けーたん!体育座りしているなんて!どこまでカワイコぶるつもりなのかっっ!
神「総理。あなた、辞任なさるおつもりですか?」
け「・・・」
神「もったいない。もし、私が次の政権を担うとしたら、ぜひあなたに入閣していただきたい。いかがですか?」
け「・・・ありがとうございます。でもそれは、お断りさせて下さい」
神「なぜ」
け「それでは責任を取ったことになりません」
神「責任。あなたらしい。どうぞ、お大事に」
余裕で出ていく神林先生。
それにしても、体育座りなんて、体育座りなんて・・・!
けーたんはそのようにかわいこぶってましたが、生方さんは、これ全部読めってか!!と書類に囲まれて死に掛けることに。
<帰ってきたけーたんハウス>
わしわし!とご飯をいただいてるけーたん。
け「ございました」
略しすぎ(笑)
母「ほんとにもー、大丈夫そやねー」
美「じゃ、何か果物切ります」
母「いいのよ美山さん!」
座っててください、やるけん、と、嫁と姑のようなやりとりが。
食べたー、と満足なけーたんに、なんだかやけににこにこしている、にらっち&ひかるちゃん。
韮「トランプやるか」
け「え?」
ひ「賛成!」
ぴしっ!っとひかるちゃんから出てくるトランプ。
け「なんで持ってるの?」
韮「おまえの退院祝いに」
け「退院祝い?」
ひ「ポーカーやりましょ」
韮「ポーカーはしらねーなぁー」
ひ「セブンブリッジは?」
韮「何それ」
け「僕、ちょっとニュースみたいんで」
韮「いいから!そんなのみなくて!」
ひ「じゃ!神経衰弱」
け「病み上がりなんで神経衰弱は」
韮「かんけーねーよ」
け「神経が衰弱すんですよ!?」
韮「じゃなにやる」
け「ばばぬきとか」
韮・ひ「おーーー」
可愛い〜。楽しい〜♪♪神経が衰弱するんですよ!?そう、神経が衰弱する(笑)。たまにやると盛り上がりましょう、簡単なトランプ。
美山さんたちは静かに話しされてますけども、こっちはお構いなしだ!
母「啓太、辞めるつもりなんやね」
首ほそっ!細いですわー、お母さん。
母「しかたなかよ。政治家が進退決めるとは、自分自身なんやけん」
美「お母様」
母「啓太のこと、皆さんにお任せします」
美「はい」
美山さんだけがけーたんハウスの人ではないので、一人で帰ることに。
外には、壇原さん。
壇「美山さん」
美「はい」
壇「本当に、お辞めになるんでしょうか。総理は」
美「それは・・・私たちが考えることじゃありません」
壇「私は、朝倉総理が好きです」
美「私もです」
にこって笑った美山さんのきれーいなこと!!
<またやってます、神林先生>
総理が辞任を表明したってことをマスコミに言ってる神林先生。
美山さん、本当ですかこれ!と慌てるけーたんスタッフ。
さらに、それを家で見ているけーたん。
ちょっと凹みそうになるところに、かつての教え子が乱入。壇原さんを突破し乱入。
壇「総理の教え子だと言っておりますが、おい!」
子供「ここが総理の家かーー!いい感じじゃーん!」
子供「これみんなで書いたから」
寄せ書きを渡されるけーたん。子供らは、けーたんよりもひかるちゃんと遊ぶのが楽しかったらしく、そちらでトランプを。
け「ね、みんな!すごい人紹介します。SPの壇原さん」
子供「かっこいー!」
け「かっこいいだって(笑)」
壇「それほどでも」
子供「SPってほんとに体張って総理守るの?」
子供「でももじゃくらだよ?」
け「なんだよそれ」
壇「最初は納得しなかったねー、こんな頭の素人総理の警護は。でも今は、この人のためなら、自分の命をかけてもいい!」
子供「かっきーー」
つんって壇原さんをつつくけーたん。
子供「ばーん!」
壇「おぉーー!」
そんな銃弾からは総理を守るぜ!
子供「ばん!」
壇「あぶね!」
でも当たりそうだったら避けるぜ!?
け「なんで今よけたんですか。当たって(笑)」
壇「冗談です、冗談。じゃもっかい!やめろやめろ!」
SPと遊んだ後はおやつの時間。みんなでハーゲンダッツをいただきましょう。
けーたん、子供のりんごアイスをいただいたりしてます。
子供「先生」
け「ん?」
子供「総理辞めちゃうの」
子供「辞めちゃうの?」
け「うん」
子供「どうしてー?」
子供「どうして辞めるんだよ」
子供「父さん言ってたぞ、もじゃくらはちゃんとやってるって」
子供「悪いことしてたのは他の人たちで、先生は何もやってないんでしょ?」
子供「辞めないでよ、先生ー」
け「先生も悪いんだって」
子供「どうして?」
け「あのー、あのね、総理大臣には、任命責任ってのがある。大臣を選んだのは総理だから、後になって大臣が悪いことをしていたって解ったら、選んだ総理にも責任がある」
子供「そんなの変だよ」
け「変じゃない。それが政治の世界のルールだから。それをしらんぷりして総理を続けたらルール違反でしょ」
子供「でも・・・」
け「じゃ何?みんなは先生がずることしたほうが嬉しい?」
子供「嬉しくない・・・」
しゅーん、とする子供たち。
け「ほら、早く食べないと6時の電車まであと11分ですよ」
家から駅までが何分で??家を出るまでに後11分??
妙に具体的で、逆になんのことやら?というセリフでした。
<総理に戻るけーたん>
生「おかえりなさい。総理」
け「いや、留守中ありがとうございました。生方さん」
生「よかった。死ぬかと思いましたよ」
け「心配かけましました」
生「いえ、僕がです」
け「は?」
生「僕はもう、二度とごめんですよ。正直驚きました。ついこないだまで政治の素人だったあなたが、これほどの量の仕事とちゃんと向かい合っていらしたとは。・・・本当にお辞めになるおつもりですか」
け「はい」
生「残念です。実に残念だ」
<けーたん残り一週間、何しましょう?>
け「報道の通りです。僕は、神林先生に、辞任の意向を伝えました。残り1週間きっちり仕事をして官邸から出て行こうと思います」
太郎勘介「最後の一週間ですか」
美「そうですね」
西「解りました」
百「がんばりましょう」
ひ「でもたった一週間」
西「何ができるんだろう」
け「いや、今まで通りでいいんじゃないですか?」
太郎勘介「でも最後にどかーんとやりましょうよ」
百「たとえば」
太郎勘介「たとえば」
け「少子化対策」
ひ「少子化」
け「あれ、ちゃんととれてるんですかね、育児休暇ってやつは」
百「総理、1週間では無理だと思います」
美「実現には予算がかかりますし、それ以前に児童手当法などの改正が必要です」
け「そっか・・じゃインターネット犯罪の撲滅」
ひ「インターネット」
太郎勘介「それは表現の自由との関係が面倒ですね」
軍「どうやって規制するかが難しい問題ですよ」
西「それも一週間じゃ無理です」
け「教育改革」
ひ「教育改革!」
け「教師やってた時にたくさんあったんですよ。改善できないかなーってことが。たとえばカリキュラム」
百「教育内容をかえるには、中央教育審議会を経て、学習指導要領を改定する必要があります」
西「もっと現実的な提案を」
け「各都道府県に一ヶ所ずつ星を観測できる場所を」
軍「それは総理のご趣味でしょう!」
け「花粉症を無くす」
太郎勘介「1週間じゃなくせません」
け「ですよね」
ひ「・・・。なさそうですね、1週間で出来ること」
ないかー、となる秘書さんたち。しかし、けーたんは考えてますよ。1週間でできることできること・・・!
け「あ」
百「何か」
け「いやいいです」
美「おっしゃって下さい」
け「あの、毎週水曜日にここで官邸連絡会議ってあるじゃないですか。お茶が出るけど、僕あのお茶飲んでる人見たことないんですよ。無駄だから、辞めません?あのお茶」
・・・・・・・。
<けーたんハウスにて官房長官にご報告>
韮「で、結局お茶になったのか」
け「決定しました」
美「他になかったんです」
ひ「百坂さんたちもしかたないって」
韮「なんという小さな話だ。俺が支えた朝倉内閣の最後の仕事が官邸連絡会議のお茶撤廃だ!」
と、秘書さんたちもシーン、だったし、官房にらっち長官も、えぇーー
?でしたが、もーこれが大変!
なんでやめなきゃいけないんですか?ともめてもめて。激甚災害指定の方がどんだけ簡単か!
お金を使うという方向の方が簡単に通るんですかね。お金を使うのをやめるのは難しいけども。
<悩めるけーたん>
せっまい喫煙ルームに壇原さんと入っているけーたん。
け「こんなことになると思わなかったなー・・・」
壇「お茶の件ですか」
け「もっと簡単に辞められると思ったんだけど・・・」
壇「総理は、今までいくつも前例を破って来たじゃないですか」
け「ん?」
壇「くらげの時も、アメリカ通商代表がいらっしゃった時も。大丈夫ですよ」
うんってうなずく壇原さん。
け「はい・・・」
思い切って、自分からつんっ!ってけーたんを突いてみたり!
け「おいっ(笑)」
壇「すいません!」
ここで、休憩終了。出ていくけーたんは、いつものように煙が出ていかないようにパタパタと中にやって、百坂さんにお願い。
け「去年の官邸の予算内訳だしてもらってもいいですか」
百「いまお持ちします」
け「お願いします」
仕事が始まっちゃったところで、こそこそ出て行く壇原さんもよかったですねーー!
けーたんはけーたんルームに入り。
ひ「総理にはまだやりたいことあるんじゃないですかね。だって総理の口から出たんですよ、少子化問題、インターネット犯罪、教育改革って」
そうだよねー。お茶のことじゃないよねー。
しんみりする秘書さんたち。
しかし、そのお茶のことさえ、できるかどうか解らない。
その最後の壁がやってきました。内閣府の野々村でございます。ちょっとコントキャラっぽくも見えてしまう、内閣府の野々村でございます。
<実はマイ水筒をもっていたけーたん>
会議のお茶を廃止するための、最終決定権限を持つ野々村さんを迎えたけーたん。
け「毎週水曜日に開かれている官邸連絡会議のお茶をー、廃止したいんですけど」
野「そうでございますか」
け「まぁ、大きな経費節約には繋がらないと思うんですけど、誰も飲まないお茶を毎回だすっていうのは。無駄かなーと思いまして。事務次官の方からご指導していただいてもよろしでしょうか」
野「それは、かまいませんが」
け「お願いします」
よかったよかった。これで、お茶だけはやめられたわ、ってけーたん。しかし。
野「次の総理が、元に戻したいと言われれば、すぐに戻させていただきます。長年やって来たことをわざわざ変える必要がどこにあるんでしょうか。失礼ですが、退任間近の総理の気まぐれで内閣府や官邸の職員たちが右往左往させられるのは、いかがなものかと」
け「(かちーん)僕は気まぐれで言ってるんじゃないです。たかだかのお茶でも国民の税金を使ってるのことには変わりがないんです。それに何事も官邸が率先して取り組んでいかなければ他の省庁も、地方自治体も、世の中全体も動かないです。長年やって来たから正しい。それは説明になってません。小さい問題だから見過ごしていい。それは大きな問題を諦めるに繋がると思います。僕は」
退任間際とかはいいんですけど、長年やってきたことにかちーんと来ているけーたん。
け「いや、野々村さん、どうしてもお茶が飲みたいって言う方には持って来ていただいたらいかがでしょう」
野「はぁ」
け「僕、この問題を考えてから、自分で水筒持ってくるようにしたんですけど、これが意外といんですよ。いつでも温かいお茶飲めますし、氷を入れてキンキンにしても。これ。どうぞ」
ちっちゃな付属コップを差し出すけーたん。
け「召し上がってください」
野「うー・・・」
け「どうですか」
野「美味しいです」
け「でしょ!意外とこう、いい感じになりません?水筒のお茶って!」
可愛いやつめ!可愛いやつめ、やつめっ!
そうして、あっさり懐柔される野々村さん。
本当に、お辞めになるんですか、と、残念に思い、お茶の件は了解しました。お茶以外にも内閣府で見直せるところはないか、検討してみますと約束してくれました。
よかったよかった。これで、きっちり終わることができたね!お茶だけどね(笑)!
その水筒のお茶飲んでるけーたん。これまで過ごした部屋を眺めます。政府のマークを見上げたり・・・。
<けーたんハウスもそろそろ最後>
け「乾杯しましょう」
缶ビールを出してきてるけーたん。
韮「なんの乾杯だ」
け「お疲れ様です」
ひ「お疲れ様」
け「はい乾杯」
ビール飲む3人。
韮「終わったんのかー」
ひ「終わっちゃったんですねー」
韮「美山どうした」
け「仕事が残ってるって」
しんみり。
ぴんぽーん。
韮「誰だ」
ひ「美山さん?」
って出て行ったら、小野田先生。
偉い方が来た時は、もれなく和室にご案内。
小「朝倉誠先生とはよーく飲んだんですよ」
け「そうなんですか・・・」
小「今の政治のこと、これからの世の中のこと、散々語り合いました。あなたはまだお父様のことを許していらっしゃらないかもしれない。しかし私は、立派な政治家だったと思っています。朝倉先生には夢があった」
け「夢?」
小「日本は、アジアの国々と共に生きていかなければならない。そうしないと日本の将来はない。それには、子供同士の交流が必要。それが浅倉先生の信念でした。先生が亡くなられた飛行機事故、あれは、ベトナム観光に出かけて行った訳じゃない。現地の小学校を視察に行く途中だったんですよ」
け「え?」
小「無念だったはずだ。遣り残した仕事がたくさんあったんだから。総理は、大同商事疑惑の責任をお取りになるつもりですか」
け「はい」
小「あなたらしい、すがすがしい選択だ。しかし、いかにも政治家的な考え方とも言える。確かに総理には任命責任はありますよ?しかし、本当に国民はそういう責任の取り方をあなたに望んでいるんでしょうか。
あなたの良さは政治の素人だったことですよ」
小野田先生が帰り、書斎に入るけーたん。
眼鏡のつるをくわえて、写真見ます。
小「もう一度初心に返ってみてはいかがですか。あなたが政治の世界でやってきたことは決して偶然ではない」
そんなことも言われました。色々と美山さんの言ってくれたことが思い出されます。
美山さんは美山さんで、けーたんルームで思い出してるんですが。
子供たちからもらった寄せ書きも手にとってみましょう。
『アウトでも全力で走れ!』って書いてます。似顔絵可愛いですーー。
走らなきゃ!と、眼鏡外してけーたんは書斎を出ていくのです!
<美山さんにお願いけーたん>
けーたんルームにいる美山さんのところに行くけーたん。
美「総理」
け「美山さん」
美「はい」
け「あなたにお願いしたいことがあるんです。2つ。まず一つ目は、総理として、みんなに僕の気持ちを伝える機会を作ってもらいたい」
美「みんな」
け「そう、みんなにです」
美「解りました。すぐに考えます。二つ目は」
け「・・・あ、二つ目は。やっぱり、みんなに気持ちを伝えた後に美山さんに教えます」
美「・・・はい」
け「お願いします」
美「はい」
勢いだけじゃいえないこともありますかね、けーたん。
<前代未聞の生放送>
テレビ中継が入りまして、直接けーたんがカメラ前で語りかけることになりました。
太郎勘介「総理が直接語りかけるって」
西「アメリカ大統領みたいだ」
百「日本じゃ前代未聞だな」
水筒のお茶飲んで待ってるけーたん。
美「緊張されてるんですか?」
け「かも・・・(笑)」
笑う美山さんは、お台場での演説の時と同じに手を出して、にこ。
そこに手を合わせるけーたん。
ぱちっと合わせて本番です。
<けーたんの22分演説の全文。・・・何もそこまで>
け「皆さんこんにちは。朝倉啓太です。
実は今日は、僕が内閣総理大事に就任して、ちょうど50日目なんです。
そんな今、朝倉内閣は一つの区切りをつけようとしています。ぼくは内閣総理大臣として、今の気持ちを直接国民の皆さんに伝えたい。そうわがままを言って、こんな機会を作っていただきました。
まず僕は、皆さんに謝らなければなりません。
18年前、政界に未公開株がばらまかれた大同商事疑惑。この時不正に利益供与を受けた政治家を僕は何も知らずに自分の内閣の閣僚に任命していました。八人も。
僕は、みなさんを失望させたと痛感しています。申し訳ありませんでした。(お辞儀)
今日は、皆さんにいくつか、話したいことがあります。
できるだけ、自分の言葉で。難しい言葉は使わずに。以前僕は、小学校の教師をやっていました。ですから、小学5年生の子供にも解るように話をしたいと思ってます。
皆さんもご存知の通り、僕は、国会議員になる3ヶ月前まで政治の経験は全くありませんでした。
長野の平凡な、ホントに平凡な小学校教師で、正直いって、政治、に特別な関心もありませんでした。
でももちろん、政治の世界で何か事件が起こったり、話題になる人が出てきたり、国民的なブームが起こったりした時は、人並にニュースを見たりしてました。
でもだからといって、その時に選挙に行ったか、というと。
すいません。
行かないこともありました。
政治は大事なことだって頭では解ってるんですけど、どうも身近に感じることができなかったと言うか。というよりも、政治に何かを期待することは、ありませんでした。
あなたの一票で政治は変わるって、よくそう言いますけど、自分の一票で、政治が変わったって実感したことはありませんでした。
その瞬間だけは、誰々が買ったーとか。何々党が躍進したーとか盛り上がったりするんですけど、結局その時だけで何も変わらないし。
政治家が言ってた公約も、いつの間にか、うやむやになってるし。
後になって考えると、あの時、盛り上がった自分は、なんなんだろうって。期待したことが、なんかバカみたいに思えて来て、もうどうでもいいやってなっちゃって。やっぱり自分の一票で政治が変わるなんて思えませんでした。
そんな僕が、なぜか、選挙に出ることになってしまって、なぜか当選して、国会議員になったんです。
政治の世界は戸惑うことばっかりでした。
小学校の先生をやっていたんで、先生って呼ばれるのはギリギリ大丈夫だったんですけど、JRや地下鉄にはタダで乗れるし、年上の方は頭を下げて来られるし、こりゃ誰だって偉い気になっちゃうだろうって、思いました。
でも、政治家になったからといって、何をしていいのかは、解らなかったんです。言われるがままに委員会、に僕も入ったんですけど、そこで、何を議論しているのか、全く理解できなくて。
まぁあの、委員会って言ったら予算委員会ってのは聞いたことあるんですけど、あの、その時に僕の秘書をやって下さってた方が、本会議は、小学校でいえば、全校集会。常任委員会は図書委員会。特別委員会は運動会の実行委員会だって考えばいいんだって教えてくれて。やっとそれで、あぁなるほどって。
そんなレベルだったんです。恥ずかしいんですけど。
でも何回か聞いていれば会議の内容はなんとなく解ってきます。でもその議論ってのは、結論が出ないままに終わっちゃったりするんですよ。
つまり、与党と野党がそれぞれの意見を主張し続けてるだけで、噛み合うことも、納得することも、もちろん考えなおして相手の意見に同調することもなく強行採決されちゃったりするんですよ。
え?これで終わり?って、僕の頭の中はクエスチョンマークだらけでした。
・・・あの。僕は、小学校の時に、生徒に、こういう風に言ってたんです。何か問題があった時は、答えが見つかるまで議論しようって。それで、相手の意見をちゃんと聞いて、もし自分が間違っていたと思ったなら、それは素直に認めようって。でも、ここではそんなルールは通用しなかった。
議員というのは、党や、派閥の方針に従うのが当たり前で、ある人なんかは、今までずーっと反対してきた法案を、派閥の先輩議員が賛成って回った途端に自分も賛成に回っちゃったりするんですね。
それで、その法案がホントに国民のためになってるかどうかは。誰も確かめようとしないんです。
僕は政治の世界に入ったんですけど、ますます、政治を遠く感じるようになってました。
そんな時です。総裁選に出ないかって話をいただいたのは。
1年生議員どころか、政治のド素人に総裁選。
最大与党の、政友党の総裁って言ったら総理大臣ですよ。有り得ない以前の話でしょ。
いや、最初はもちろん断りました。でも、ふと思ったんです。
もし自分が総理大事になったとしたら、子供たちに、希望ある未来を用意してあげられるかもしれない。結局、僕は、総裁戦に出ることになってしまいました。ところが、その、他の候補の方たちの意見を聞いてるうちに、いやそれは違うんじゃないかなとか。自分だったらこうするって思いみたいなのがどんどんできて、そこで気付いたんです。
政治には関心ないって思ってたんですけど、自分の中にも世の中がこうなってほしいとか、こうしたいって気持ちがあるんだって。
僕は、あの、総裁選の時に、みなさんに、こう約束しました。
みなさんと同じ目で今行われている政治の間違いを見つけ出し、そしてそれを正します。
みなさんと同じ耳で、弱者といわれる人たちのどんな小さな声も真剣に聴きます。
みなさんと同じ足で、問題が起きている現場にためらうことなく駆けつけます。
みなさんと同じ、手で、自分・・、自分も、汗まみれになって働いて、そして、この国の進むべき道を指し示しますと。僕の全ては、皆さんと同じですって。
僕は、総理になっても、その約束は、ずっと忘れないでいました。
僕は、政治のプロじゃない。
権力を持ちたくて総理大臣をやってるんじゃない。僕のことを支持してくれて、僕のことを期待してくれた、僕のことを期待してくれる人たちのために働くんだって。
そう思って今日までやってきました。
でも、結果的には、みなさんのことを裏切ることになってしまいました。
大同商事疑惑は、朝倉内閣の重大な不祥事です。内閣だけではなく、8人の閣僚の他、15人もの国家議員が、不正な金を受け取っていたということは、この国の政治の信用を失う大失態です。
ほらやっぱり政治家は汚いことしてるじゃないか。そんな政治家が大臣になるのか。だから政治家は信用できないんだ。みなさんの声が、はっきり聞こえます。僕もそう思います。
そんな政治家たちが、それを許した、総理大臣が、何食わぬ顔して居座り続けているのは間違ってるんです。
僕は改めて、みなさんに、お詫びします。本当に。申し訳ありませんでした。(手がゆらゆらしてかわいーの♪)
でもどうか、これだけは言わせて下さい。
僕がこの政治の世界に入って、希望を感じることも、たくさんあったんです。
そしてそこから、いろんなことを、学ぶことができました。
どうか知って下さい。
権力には一切執着せず、熱意と、使命感、それに燃えて、働く政治家がいるってこと。
どうか知って下さい。
長いキャリアと影響力を持ちながら、自分の過ちをはっきりと認め潔く、身を引く政治家がいることを。
どうか知って下さい。
官僚といわれる人たちの中に、本当にこの国の事を考え、必死になって、働いている人たちが、いることを。
どうか知って下さい。
この国のために、国民みなさんのために、自分の命をかけて、総理大臣を守ろうとする警察官がいることを。
(あぁーー!けーたん泣かないでーー!)
どうか知って下さい。
永田町の空気に染まることなく、国民の目で、政治を見続けられる女性がいるってことを。
どうか知って下さい。
熱く、強い気持ちがなければ、政治は出来ないんだって、いつも僕の背中を押してくれた人がいたことを。
どうか知って下さい。
(泣かないでーーー!!!)
すいません。(ぐすって涙拭いて)
政治には、人の血が通っていないと、いけないと、僕に教えてくれた人がいたことを。
みんな素晴らしいパートナーでした
僕は、彼らに本当に、感謝しています。
(目をこしこし)
最初に言ったように、僕は、一つの区切りをつけようとしています。
その区切りというのは、僕は、内閣総理大臣を辞任することに決めました。
ただ僕は、今度の問題は、それだけでは皆さんに責任取ったことにはなっていないと思います。
疑惑の政治家たちは、まだこの政界に、残っています。
なので僕は、その人たちに、いえ、議員全員に、辞職してもらおうと思ってます。
つまり衆議院を解散し、もう1度総選挙で、国民の皆さんに国会議員を選びなおしてもらいたいんです。
選挙での一票一票はとても大切なものである。そこで選ばれた人は、国民の代表であり、国民の意思に沿う仕事をしなくてはならない。政治の進むべき道を決めるのは。国民一人ひとりなのである。
これなんだか知ってますか?
国民主権という考え方なんですけど、実は、難しいって思われるかもしれませんが、この小学校の社会科の教科書に載ってるんです。
ですから、みなさん、知ってるはずなんです。つまり、この国の主人公は、国民なんです。
僕は、この国の政治を、皆さんの手に、委ねたいんです。
この国には、問題が山積みされてます。
少子化問題。教育問題。医療問題。その他、いろんな問題を解決しなければなりません。
でもそれは、政治家だけが考えるものではなくて、国民の皆さん一人一人が真剣に考えなければいけないことなんです。みなさんには、本当の、本物の政治家を選ぶ、権利と義務があるんです。
私利私欲に走らず、約束を守り、国民と同じ目線になって、動ける政治家。働ける政治家。それを国会に送り出せるのは皆さんなんです。
以前の僕は間違ってました。
でも今、僕は、確信を持ってはっきり皆さんに言えます。
あなたの一票は、政治を、この世の中を変えることができると。
僕は、内閣総理大臣として、衆議院を解散することを決意したことをここに宣言します。
この解散は、朝倉内閣の実績を皆さんに問うためのものではなく、子供たちに、希望ある未来を用意するための解散です。
僕の話は以上です。最後まで聞いて下さった皆さん。
心より感謝します。ありがとうございました」
これ、テレビ史上でも初、みたいに言われてましたが、でしょうねーー。よく我慢した、といいますか。
話してる最中に、他の人も映したかったろう。違う角度からも撮りたかったろう。一度ちょっと寄ったくらいで、じーっと我慢したのは面白かったーと思います。
よかった〜♪
<放送後のけーたん>
失礼しますと席を立つけーたん。残るのは空の椅子だけ。この椅子、ライティングの関係だかなんだか、すごい色に見えてました。
22分喋り続けたけーたん、壁にもたれて、はーー・・・。疲れたーーー。
で、振り返ると、全員見ています。
あれ?だめ?ってけーたん。
ううんって美山さん首振ってを拍手。みんなで拍手。拍手っぷりが可愛いぞ太郎勘介!
壇原さんの拍手は怖いぞ!
官房長官ルームで見ていた韮沢さんも、よぉーし、選挙だ!とパワーアップ。
そう。韮沢さんは選挙が大好き!
総選挙だ、総選挙。そうかー、と、なんとなくウキウキした空気の中、やってきたのは神林先生。
<神林先生と最後に会うけーたん>
デスクに向かって、はーーっと脱力していたけーたんの背後に神林先生。けーたん、後ろ後ろー!
ふりむけばそこに神林先生。
神「一つだけ、聞かせてくれないかね」
け「はい」
神「君は、私から学びたいと言っていたが、何か学べたのかね」
け「神林先生には本当に感謝しています。大同商事疑惑のことも。先生のおかげで、政界の膿を出すことができました。本当にありがとうございました」
眼鏡はずした神林先生にものすご寄られるけーたん。ちょっとのけぞらなければならないほどに。
神「選挙の検討を祈るよ。本会議場であろう」
そして、神林先生は美山さんに、頑張りなさいといって出て行くのでした。
けーたんは、小6社会の教科書で、おでこをかりかり。
この後、神林先生は、一気に反主流ってことになりましたが、何がどーなるかよく解らないもんですね。
<けーたんプロポーズ♪♪>
スーツを肩にかついで官邸を眺めるけーたん。並んで立ってる美山さん。
け「官邸ってやっぱりでかいな」
美「ここが、日本の政治の中枢ですから」
け「すごいところで働いてたんですね」
美「やっぱりあなたは、私の思った通りの人でした」
け「え?」
ううんって美山さん。
け「美山さんどうするんですか?」
美「え?」
け「選挙。立候補するんですか?」
美「総理は、もう私がいなくても大丈夫ですか?」
け「いやだって美山さんの夢は」
美「総理は、二つ目はなんですか?」
け「はい?」
美「お願いが二つあるって」
け「あぁ。・・・」
スーツを肩からおろして。
け「僕のそばにいてほしい」
美「いるじゃないですか」
け「ずーっとです」
にこ。
美「はいっ」
かわいいー!!
美「私の夢は、今叶いました♪」
け「よかったーーー」
手を出すけーたん。つなぐ美山さん。
距離が遠いので子供みたいでかわぁいいーーー。
ぐっ引っ張ったりするのも可愛いぞぉーー!!けーたーーーん!!
<再始動けーたん>
書斎でみんなで撮った写真見てるけーたん。笑ってます。
け「また始めますか」
片眉上げるのかっちょいーーねー。
けーたんは、福岡選出の国会議員ですので、また地元に戻ります。1話と同じようにやってきてくれた韮沢さん。かっちょいいわーーー。
韮「俺が来たからにはもう安心だ!なんてった俺は、総理大臣を選ぶ総裁選を仕切ったたった一人の選挙プランナーだからな!」
しかし、そのプランナーを待たずに、けーたんはもう遊説に。
韮「もう行ったのか!俺をおいて!」
撮影は横浜で行われましたが、福岡という設定の場所にけーたんが。
あぁ!指輪が!左手の薬指に指輪がある!気付かなかった!
バスのしたにいる美山さんとアイコンタクトするのが、素敵だったねぇ。美山さん、綺麗だったねぇ。
け「みなさこんにちは!(撮影時には、『政友党公認候補の朝倉啓太です!皆さんと一緒に、0からスタートしたいと思います!』までゆってました)」
けーたんは、これからも頑張っていくのです。
少子化も、教育問題も、インターネット犯罪も解決しちゃうかも。花粉症もなくしちゃうかも!
CHANGEは、私の好みどんぴしゃでした。深刻ぶらない。やれることをやる。愚痴らない、怒らない、ねたまない。
神林先生にも怒らない。もう取り戻せないことならゆってもしょうがない。そこから、立て直す方法を考える。
感情は置いといて、理性で対処する。
好きーー。もうとてつもなく好き。けーたんは、だから、相当賢いキャラで好きでしたねー。けーたんルームのスピンオフも見たかったねー。
クイズもよかったねーー。車が当たりましたって連絡がまだきませんけど、どーしたんでしょう(笑)?