伝説の教師

第7話

<今日の風間先生>

おしゃれでスタイリッシュな風間先生は、ブティックでお買い物中。どんな素敵なワイシャツを買おうかな、と思っていたら、振り向きざま、店員さんとぶつかってしまった。ぶつかったと同時に、すでに抱きしめている風間先生。条件反射!
申し訳ございません!という店員さんに、おっと、と、あごをかくん、とさせ、君の方こそ大丈夫?と決めの顔を言うのだった。
はぁっ!と驚く店員さん。
その笑顔にやられた!という意味か!?と思うと、口紅がワイシャツの胸元についてしまっていたのだ。
染み抜きしてもらってる最中の風間先生は、またカッコよかった・・・!
申し訳なさそうに、店の品物でよければ・・・と申し出る店員さん。
「それとも・・・」
その言葉に風間先生の反応がなかったため、それじゃあ・・・と考え出した。その「それとも」を聞き逃さない風間先生。「それとも」には、他の案を出してくるという意味があるのだ。
「それとも?それともっつったよね。あーそぉ。そしたらとりあえず、食事にでも付き合ってもらおうかな。もちろん、僕の招待で」
店員さんの手を取り、にっこり微笑む風間先生なのだった。

こんなスマートなやり方は、あいつには無理だろうなんて思ったりしながら。

<その時の南波先生>

「なんじゃいこりゃーー!!!おえ!なんじゃいここのチャーハンは恐竜入っとるやないか!」
なんてことだ!チャーハンの中に恐竜が入っていたのだ!しかもトリケラトプス!
孫たちと遊んでいた店主は慌てた。孫は、騒ぎ出した客に向かって発砲、やられたぁ!と言いながらも南波先生は怒り続けた。
じゃあ、取り替えます。というその言葉。その言葉を南波先生は聞き逃さなかった。
「じゃあ!?じゃあってどゆことや!!!」
ぼーっとしている時に歩いてきたヤツから思いっきりふまれて、「じゃあ、ごめん」ゆーたら「じゃあ、許す」って言うんかい!!と怒るのだ。いいかげんな気持ちで謝るなぁ!!!
そもそも、楽しくチャーハン食べてた時に恐竜が飛び出してきて、とかげ!?と思った南波先生の心の傷は誰がケアしてくれるの?どうやってケアしてくれるの?
「それじゃあね、お代はいただきませんから」
店主は、もう訳わからなくなってそう言った。
お代はいらない・・・・・・・・・!
南波先生の脳裏で、その言葉はキラキラと輝いて見える。
そう、お代はいただかないってことは、タダってこと。それでいいんですか?という店主に、大丈夫!と断言する南波先生。

でも、一つだけお願いがあるのだ。
「餃子も追加していい?」「・・・面白いですね、お客さん」
店主は注文してくれた。餃子追加で恐竜抜き(笑)
「ごめんなさい、ちょっと言いすぎた」「半分何言ってるか解らなかった・・・」
こうして二人は友好を図るのだった。このことは内密にして欲しいという店主に、口は固いほうやという南波先生。たばこをすいながら、ええ店やね、今になってみると、と満足しきりの南波先生だった。

<翌朝の風間先生たち>

風間先生はトイレが長いので有名だ。
女の子だから!?
「でんせーつのーきょうしぃーは俺だぁ〜♪なんば〜、じろう〜♪」
そこに、陽気な南波先生が入ってくる。おはようございます、と挨拶する風間先生。
しかし、南波先生は、ご陽気に歌いつづけるのだ。
「おはようございます。ご機嫌ですね」
「あれ?解る?ちょっとええことあってな。聞きたい?」
「別にいいですけど」
「聞けや!!」
うんざりしながら、風間先生は聞きますよ・・・と返事。それに対し、南波先生は、異常にご機嫌さんだった。
「ちゃーはんをぉぉぉぉ〜〜食べたらぁ〜〜、驚いたぁ〜〜♪」
風間先生は、南波先生の肩に、控えめな突込みを入れる。
「言葉で言ってください。イライラします」
その時の、風間先生の指先は素敵。ほっそりとした指先で、とんとんと肩に裏拳。・・・拳じゃないけども。それは素敵なのだ。ただ・・・・・・・・・
ただ、トイレ中、ということを考えると・・・・(笑)
はっ!だから裏拳なのか!優しい!さすが風間先生(笑)!
そんな控えめで親切な突っ込みをうけながらも、南波先生は歌いつづけた。
「てんちょおぉー−−−−♪」
「歌ってます」
「また歌ってた?なんやこれ!ゆーたら、タダにsるって言うから。おどろーーーいぃーーーたぁーーーーー♪」
「歌ってた、今」
もう絶対大丈夫!と断言した南波先生。自分で事前に用意して、店側に見つからなかったらそれを食べ物にいれて、因縁つけて、タダになるってことや!と新しい発見をしたように喜ぶのだった。
てっきり、あの恐竜もその因縁の一環かと思ったら、比較的うぶな南波先生。
何をいれるのがいいかと考えると、インパクトからいってもやっぱりゴキブリがふさわしい!
「ごきぶりはどこにおるのかなぁーーーー♪」
「解りました。南波先生の家じゃないですか?」
おぉ!!灯台下暗し!急いでトイレを出ていく南波先生だった。私の後輩は、東大元クラスだと思っていた。昔は東大に入れるくらいのクラスだったのに、もうそんな片鱗は感じられないね、という意味らしい。
「なんだあの男・・・。いいかげんにしてほしいな」

<ゴキブリを探す南波先生>

探そうと思うと見つからないのがゴキブリ。出ろ、出ろ、出ろと畳みにはいつくばって探していると、目の前に突然人の足が!
「どっから入ってきたんですか!」
それはもちろん、ぶち抜かれたままの壁からだ。
何やってんだよ、と背広の内ポケットから金を取る借金とり。
「いや、それはー、家賃でー、ありますからー・・・」「家賃はもういらねんだよ」「えっ?」
それは一体どういう意味・・・!?と考え込む南波先生。どういう意味なんですか?と聞いた時、すでに借金取りは部屋から出ようとしていた。もちろん、壁から。
「意味?何それ」
不敵に笑う借金取りは、ごきぶりだよ、と教えてくれるのだった。

「あっ!ごきちゃん!!」

「こうして、明け方近くまでゴキブリの姿を探しつづけ、昼休みがきた」

<翌日の食堂・ランチタイム>

そばを食べながら、南波先生はたくらんでいた。ついに見つけたごきちゃんは、ちゃんとビニールにいれて、内ポケットにいれている。後はこれをそばにいれるだけ・・・・。ふふふふふ・・・・・・・・
と思ったら。
風間先生が、じぃーーーーーーーっと見ていた。お箸をぺしぺしと手のひらに叩きつけながら、じぃぃぃーーーーーーーっと。
凛々しい顔だ。
これはいかん、と風間先生に背中を向け、こそこそと再度作業に取り掛かった時、騒ぎは起こった。
他の生徒たちが、輪ゴムが入ってる!と騒ぎ出したのだ。
輪ゴム!?南波先生もそばをかき混ぜた。あった!やった!これで、今日のお昼はただ!!
生徒たちがお金返して!と騒いでる中、自分も返して!と言ってみたところ。
「知ってるんですよ!ツケで食べてること!」
風間先生に言われた。
イヤ、確かに、ツケではあるけれども、でも、一括で払うのだから、今回は返して欲しいという南波先生。そんな無茶なこと!という風間先生に、大体、なんでここにずっと立ってんねん!そば食べてる自分を見てるねん!気持ち悪い!!とキレるのだった。

<翌日の食堂・再びランチタイム>

今日こそは・・・。とゴキブリを入れようとする南波先生。
しかし、また騒ぎが起こったのだ。今度はクリップが入っていると!
クリップ!と探し出す南波先生。が、自分のそばには入っていない・・・・・・・。え!?ってことは、食べちゃったの!?食べちゃったの、俺!?と慌てる南波先生。
そこに、慌てて他の先生たちがやってきた。
食堂のおばちゃん、ぎんこさんが、場合によっては営業停止も覚悟してくださいと言われてしますのだった。
営業停止・・・・・。
それは、南波先生にとっては、困ることだった。
やってきた風間先生に、クリップぐらいで大げさな、というのだ。一つのサービスだと思えばいい。お子様ランチにミニカーが入ってるように、クリップ入りそばがあってもいいと。
黒いスーツ姿も可愛らしい風間先生は、お子様ランチにはミニカーが「ついて」いるのであって「入って」いるのではない、と主張。
入ってたりしたら、わーい、車入り、車入りだ−!って食べられないじゃないか!と。
風間先生を論破できなかった南波先生。つけがきくこの店は、南波先生のライフライン。なんとしても守ってやる、とぎんこさんに約束するのだった。
でも、今日はツケにいれたらあかんよ、と言い置いて。

<会議中>

「お願いします!営業を続けさせてやってはもらえませんでしょうか!」
ロの字型の机の中で、土下座する南波先生。
そして、「土下座は風間先生の専売特許じゃないのねぇ・・・」という女の先生。
・・・・女の先生たちは、必要以上に風間先生のことが好きなようだが、そんな土下座をする風間先生のことも大好きなのだろうか。専売特許といわれるほど、土下座連発の風間先生が??
その専売特許を奪われて面白くない風間先生。
「どうせツケのためでしょう?」と南波先生を告発。「南波先生は、毎日、そばをツケで食べてます」
そして、あっかんべぇ〜、的な顔をするのだ。
・・・可愛いじゃないか、風間先生・・・!
ぎんこさんの店は、まだ半年契約が残っているが、そこにイタメシチェーンが入りたい名乗りをあげてることもあり、違約金を払っても辞めてもらったほうがいいんじゃないか、という意見も出た。
が、ぎんこさん本人のお願いもあり、今後は細心の注意を払って営業を行うように、ということで存続が決定したのだ。

「これで一軒落着に見えた。しかし、その翌日、本当の事件は起きた」

<しかし翌朝>

食堂があらされ、床にメッセージが残っている。
この店を潰せといったメッセージの最後には、私の名は、2678という文字。
輪ゴムやクリップも故意にやられたことなんじゃあ・・・と風間先生たちが思っているところにぎんこさんが出勤。メッセージを見るなり、2678という文字を消そうとする。
これで今日も臨時会議だわ、と文句言う先生もいるが、多くの先生たちは、その片づけを手伝うのだ。

「こうして俺は食堂にまつわる、奇妙な事件に巻き込まれることになった」

「俺の貴重なライフラインが・・・」

<今回のオープニング>

電卓。は壊れるんだな。

<会議中に決定したこと>

食堂の床に書かれていたのと同じようなメッセージが理事長室のドアにも張られていた。この2678は生徒かもしれないという考えが主流だ。ともかく、早急にこの事件を解決しなくてはならないので。
「南波先生、風間先生?」
「また俺たちが調べるとか・・・?」
「なんかゆーたら、南波先生ー、風間先生ー、南波せんせー風間せんせーってってそのうち藤子不二雄の代わりのドラえもん描け言われるんちゃうか?」
思わず笑ってしまう風間先生だったが、最初の事件が起きた時、食堂にいたのは2Dの生徒だけだったと言われ、言葉をなくす。
そう。南波先生が、学食の混雑を避けるという理由で、20分早く授業を終わらせてしまったのだ・・・!
そして翌日の事件の時は、授業中に風間先生の携帯がなり、またその携帯に出ちゃったあげく、話までした風間先生が授業を自習にしたため、生徒たちが学食に流れてしまっているのだ!!
がーん!!!
「いや、あのー・・・・・・・すいませんでした・・・」
素直に謝る風間先生。
そして理事長は、2678が誰か解ったら、心のケアをするようにと永作先生に依頼するのだった。

<2678を探そう>

2Dの生徒名簿を見ながら、この中に2678がいるのかなぁ、と半信半疑の先生たち。
「にろなっぱ」
つぶやいたのは南波先生だが、相手にしてもらえなかった。
誕生日かな、と昭和26年7月8日、という日付をはじき出し、今年で49・・・・・・と南波先生をじっとみる風間先生。
「以外と若作りしてるんですね」「あ!?俺を疑ってるの!?」「いや別に?」そんなことを言いながら、カーティガンをつまんでみたりして。イヤそうに(笑)
しかしどう見てもその目は疑ってる目!南波先生は、自らの潔白を証明するため、ポケットの中身をどんどん出していくのだ。タバコ、マッチ、ティッシュ!

「そんでこれがゴキブリ!」
「はぁっ!!!」
驚きのけぞる風間先生、永作先生!
これが!!!ととっつかまえようとする風間先生に、おまえが見てたからやめたやろう!!とじゃあ、見てなかったらどうなんだ!ということを言う南波先生。
「警察いきましょう。自主した方が罪が軽くなる!」
そんな風に二人で騒いでいるのに、永作先生は、ぎんこさんが何かを隠している、と気にしているのだった。

じゃあ、ぎんこさんの話を聞こう。
しかし、ぎんこさんは、全部あたしが悪いんです、としか言わないのだった。
そういうことじゃなく、今回の事件は解らないことが多いから、話が聞きたいと風間先生たちは思っている。
南波先生にも解らないことがあった。
なぜ、ぎんこさんの店では、何を頼んでも卵焼きがついてくるのか。
それじゃあ、卵焼きを頼んだら、何がついてくるのか!?また、その卵焼きが甘いのだ!

食堂でその話をしていると、イタメシチェーンが下見にやってくる。
身の置き所のないぎんこさんに、俺のライフラインが、と慌てる南波先生。しかし、風間先生は現実的なので、それもいいかもしれませんね、と言うのだ。
おうちでご主人の世話をしてるのもいいんじゃないですかね、という、それはどうなのかな、という意見は、11年前に離婚した、ということばでダメだしされ、じゃあ、お子さんの世話・・・と言うと、離婚の時、夫に取られたと言われ・・・・・・・・・
別れたのは、小学校1年生の可愛い盛りで、産まれた時は、後178g足りなかったら未熟児になるくら小さくて、大きくなれ、大きくなれと話しかけて育てたのだ。
南波先生は、そんなしんきくさい話は嫌いなのだ。でも、風間先生に、この店がなくなったら、そのツケを一度に払わないといけない。それができないんだったら、給料から天引きするように理事長に言おうか??といわれ、「風間どん!!」とすがるのだった。

<生徒たちにも聞いてみよう>

クラスで、この2678に心当たりがあるかどうか聞く風間先生たち。うちら疑われてるの?と生徒たちのご機嫌はよろしくない。大体、20分も早く授業を終わらせるからこういうことに巻き込まれるんじゃないか?とお怒りだ。
大体、そこで食べたこともないし、潰れても別段困らない。生徒たちは非常に迷惑な気持ちだった。バイトはあるから帰りたいし。しかし!!世の中広しと言えど、ツケのきく学食はない!と思っている南波先生は、なんだとぅ!?とキレるのだ。なんで早く帰りたいんや!おまえ犯人ちゃうんか!!!この中に犯人がおるのは間違いない!犯人が出てくるまでは帰れへんぞぅ!!!

と、女子生徒の中から、南波先生の名前ってなんだっけ?というざわめきがるう。
南波先生の名前は、南波次郎。
問題の数字は、2678。
すなわち、ジロー・ナンバ・・・・・・・・
「あぁーーー!!!!!!」めちゃ驚く風間先生!ものすごい目だ!南波先生をとっつかまえ、理事長室いきましょう!!と声を荒げる。
なんで自分の名前を!!と抵抗する南波先生。
「大体、ナンバ・ジローでええやないか!なんでジロー・ナンバや!」「外国人へのあこがれですか!?さむっ!!」
南波先生は、年齢ちゃうんか!と言い、26〜78!?とバカにされる。
いや、そうではなく、26・27・28歳。そして風間先生は27。あぁ!風間先生が疑われている!!
いや、もしかしたら髪型かもしれない。風間先生の髪型は、7・3分けでもなければ、センター分けでもない、中途半端な髪型。その髪型を表現してるのかもしれない!!
「合わせて10にならないじゃないですか!」

まったくだ(笑)!!
風間先生は、みんな帰っていいぞー!と生徒たちを帰す。
「おまえの口癖、2678やんか!おまえおかしいわ!!」
騒ぎ続ける南波先生だった。

<データベースを調べる風間先生たち>

落ちついてみると、答えはすぐ側に転がっていた。
2Dの生徒の中で、産まれた時の体重が2678gだった生徒を調べればいい。
・・・そんなもんは、高校のデータベースには残っていないので、小学校1年の時両親が離婚した生徒を調べる。
あいつか・・・・!
と顔を見合わせる風間先生たちだった。

その頃、永作先生は、自分の両輪は離婚していて、自分の母親は理事長だとぎんこさんに告げていた。一度離れた二人の溝はなかなか埋まらないのだと・・・。

・・・大昔、風間先生は理事長の甥とかゆっていたような気がしたが・・・。前理事長の甥だっただろうか・・・。永作先生とは親戚関係なのだろうか・・・?

<解った2678>

風間先生たちは、生徒たちに、2678が誰を指しているのか解ったと告げた。
でも、ここでは名前を言わないから、後で永作先生の部屋に来て欲しいとお願いしていたところで、ぎんこさんが飛び込んできた。あぁ、せっかく風間先生の顔がとてもカッコよかったのに!!
ぎんこさんのサンダルは、左右別々だ。悪いのは私なんです!店を辞めて出ていけば解決することなので、犯人探しは辞めてください・・・と言い、帰ろうとした時だった。
「カッコつけてんじゃねぇよ」
それは、あの食堂で食べたことがないとゆった男子生徒だった。
そう、彼が2678こと、まぁちゃんだったのだ!まぁちゃん!!
余計なことすんなとまぁちゃんは怒っている。自分で捨てたくせに、どの面下げて俺の前に出てくるんだよ、おまえなんか赤の他人なんだよ、と。
ぎんこさんは、どうしてもあなたの側にいたかったけど、もう二度とまぁちゃんの前には現れないから、ごめんね・・・と教室を出てします。
永作先生は、そんな言い方はないんじゃない?とまぁちゃんを叱るのだが、駅のホームに置き去りにされたまぁちゃんの心の傷は深い。
あんたなんかに、母親に捨てられた俺の気持ちなんか解るわけねぇよ!とすてばちなまぁちゃんに、永作先生はきっぱり言った。
「解るわよ。あたしには解るわよ」
そんな永作先生を見ている風間先生はカッコいいのだった・・・・・・・・

<説得する風間先生。そして>

お母さんの気持ちも考えてやったらどうだ、と話しかける風間先生。
俺は捨てられたんだよ、というまぁちゃんに、それは確かに辛い経験だと思うけど、人は流した涙が多いほど優しくなれるって・・・、と、定番のセリフを口にしたところで、南波先生に止められた。
そんなことで悲劇のヒーローに仕立て上げるのはやめろと。
親に捨てられた可哀想なボクちゃんを演じて、それに酔ってるだけやと断じるのだ。
南波先生のお母さんは、緑のおばさんだった。毎日、毎日、自分に一言かけていく。それがとてもイヤだった。
それと同じように、自分の母親が食堂のおばはんだからイヤなんだろうと言う南波先生。
綺麗で金持ちだったらそんな態度は取らないはず。
きったない割烹着で、食堂のおばはんで、それを認めたくなかった。そんな理由で俺のライフラインを切ったんか!!
キレた南波先生は、そんなん、誰にでも捨てられるわ!でも、血のつながりはどうしようもないやろ!!

そんな騒ぎの中、永作先生がまぁちゃんが昔書いた絵日記を持って帰ってきた。
運動会の時、お母さんの卵焼きを食べてがんばったこと。ビリだったけど、来年もお母さんの卵焼きが食べたいという、そりゃあ河井らしい内容だった。
それを教卓にもたれて聞いている風間先生と南波先生。なぜか同じようなポーズでとても可愛らしい。
お母さんのサンダルが左右別々だったのに気がついた?とまぁちゃんに訴える永作先生。ポーズを変えてそれを見ている風間先生はやはり可愛い・・・。
そして、お母さんは、まぁちゃんとの約束を守り、すべてのメニューに卵焼きをつけていたのだ。
あぁ、まぁちゃん、感動・・・!しかし。

「ぎんこさんの和食コーナーは、その日で閉鎖された。そしてぎんこさん本人もその姿を消した」

<一週間後の食堂・ランチタイム>

新しいイタメシ屋がオープンしたが、南波先生のパスタには大変なことが起こっていた。
ハサミが入っていたのだー!!きゃーーー!!!!!
そんなもん入ってるはずないだろう!!と止める風間先生に、2本目!!と騒ぐ南波先生。1本はもう食べてしまったのだ!大変!南波先生のおなかが、ちょっきんちょっきになって、あいたたた!になっちゃう!
しかし、とっとと連行されながら、「こんなん初めてぇーーーー!!」と(ある意味)色っぽく騒ぐ南波先生だった(笑)
そんな南波先生を無視して、永作先生と食堂でランチを食べ様としていた風間先生。まぁちゃんがコーラを前にぽつんと座っているのを発見した。
ここいい?と二人で座り、俺の食うか?とプレートをまぁちゃんの前に置く風間先生。ここの食堂は、丸いテーブルという、効率の悪い作りで、どうしようもないような気がしてしょうがない。プレート4つ置けるだろうか??

しかしまぁちゃんは、手をつけようとせず、そんなところに、こんなの初めてぇーーー!!と連行されていった南波先生が、お弁当を手に帰ってきた。
風間先生の前にプレートがないのを見て、昼飯抜きか、と尋ねる南波先生。
そういう訳じゃないけど、とまぁちゃんにお昼をすすめ続ける風間先生。
「これ、食うか?」「食うかって?」
南波先生、お弁当を風間先生に差し出すのだ。
「こうてきた。大丈夫や。俺もたまにはそゆとこ見せとかんと」
「まじっすか?じゃ、いただきます」
「1000円」
「1000円!?」
なんでおごらなあかんねん!!!と1000円巻き上げ、満足そうな南波先生は、開けられたお弁当の中から卵焼きを取り上げる。
「ただなぁ、この卵焼き。これが、相変わらず甘いのよなぁ〜」

甘い卵焼き。
そのキーワードに鋭く反応する3人。
そのお弁当が校門の前に出ている、弁当屋のものだと聞き、まぁちゃんは食堂を飛び出していくのだった。
ふふ、とほほえましい顔の風間先生だった。

<新しいお弁当や>

もう二度とまぁちゃんの前には姿をあらわさないからといいながら、校門の前で商売していたお母さんの元に、まぁちゃんはお弁当を買いにいき、卵焼きの入ってるお弁当ください!とゆったりする。
あぁ、いいなぁ、ほのぼのと・・・・・
とそれを見ている風間先生、永作先生。

いい気持ちで、まぶしい顔のまま、食堂に帰ろうとした南波先生の目は、あるものを発見してしまった。
「ちょっとまった!ちょっとタイム!」「はい?」
そう、本日サービスデーで、お弁当は300円均一・・・!!
「ぬぉぉぉーーーーー!!!!!なんばぁ!!なんばぁ!!!!」
食堂に乱入する風間先生!
「南波ぁ!!この弁当、300円じゃねぇかよ!!」「あぁそうさ!だましたさ!!」「おおっと逆ギレか!?」「ダマされた方が悪いのさ!!」
そして、計らずもイタメシ屋の営業妨害をしてしまう風間先生たちなのだった。

は!今日はラストに借金取りの影がなかった・・・!!
そして8話!ついに、家でリアルタイムで見ることができる!はずだ!!友達から呼び出しでも食らわないかぎりは(笑)!


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