Good Luck!
2003/3/23
10話
<白い砂浜>
サッカーしてる子供たち。座って足を撫でている元ちゃん。眩しそうに空を見上げております。飛行機飛んでおります。それにしても、あまりにも見事な白い砂浜です。一体どこなんでしょう!?
飛行機を見上げて、ちょっと考えるような顔になっていたところに、サッカーボールが転がってきました。
座っている元ちゃんから、その距離、1.5mってとこでしょうか。手を伸ばしてどうなるもんでもありません。
なので、立ちあがって。
ふっつーーに歩いて。
ボールとって、砂をはらってあげます。
すいませーん!ってゆってる子供たちを前に、右足をちょいちょい気にしつつ、子供たちにそっち蹴るよ、と指で合図して、空を見上げ、笑顔でキーック!
おっしゃ!足完璧!と歩きだす元ちゃんです。
すごい!あんなに足痛そうだったのに!!と本気で思ってしまう私は、大バカ野郎です(笑)!
<シミュレーター内>
シミュレーター試験を受けている元ちゃん。真剣な顔で受けております。
もうパイロットは無理だと言われ、暴れたこともありました。
飛行機乗せてくれるっていったじゃない!といわれたこともありました。怒ったこともありました。
でも、俺やってみる。絶対飛んでやると言ったのです。
二人で泣いたりもしました、手術もやりました。
そうして、シミュレーター内では無事に着陸。制服をちゃんと着て、外で結果待ちです。
教官に、お疲れ様でしたと、ぺこりとお辞儀。
教「それでは、シミュレーターテストの結果、発表します」
元「はい」
<例の橋>
制服姿でてこてこ歩く元ちゃん。ふと立ち止まり、よっしゃあ!!!
あぁーー!よかったわねぇ〜!元ちゃーん!飛行機見上げて嬉しそうだぁ〜!
元「(サイボーグ香田の声真似)まだまだ安心するな。てかっ?」
に、似ている!似ています元ちゃん!
元「解ってるっつーの!」
またあえて右足で転がってる石とかをキーック!しながら弾むように歩く元ちゃんでした。
<監査室>
サイボーグ香田に報告にやってきた元ちゃん。
元「あのー・・・」
香「シミュレーターチェックは、合格したそうだな」
元「・・・なんで知ってんですか?」
ちらっと開いているパソコンの画面を見る元ちゃん。
香「ここは監査室だぞ」
元「そうすね」
香「足はもう大丈夫なのか」
元「あ、もう完璧です」
軽く跳ねてみたりなんかして♪
元「航空身体検査もちゃんとパスしました」
うきっ、気分の元ちゃんですが。
香「当たり前だ。パスしなければ、飛ぶ事はできん」
えぇ、まぁ、そうですけど・・・。サイボーグ香田は、書類をまとめてます。
香「君が復帰できるかどうかを最終的にチェックする監査フライトの日程が決まった」
元「はい」
香「来週日曜のホノルル行きに乗務してもらう。チェック結果が合格なら、正式に乗務復帰だ」
元「はい。・・・あの」
香「なんだ」
元「その時の、キャプテン、誰ですか」
香「私だ」
なんとも言えない表情になる元ちゃん。
元「・・・よろしくお願いします」
香「言っておくが。場合によっては、今回のフライトが君にとって最後のフライトになるかもしれん。幸いなことに、私にとっても君と組むのは、これが最後かもしれない」
元「・・・では。全力を尽くします」
拳を平手に軽く打ちつけつつ、部屋を出ようとする元ちゃん。
元「あ、手加減は要りませんから。失礼します」
<ハンガー>
整備士さんたちが体操中。歩実は、なぜだか膝がやや曲がっております。
そして、その後ろ、高い場所で同じように体操している元ちゃん(笑)
体をねじる運動〜、で後ろを見て、元ちゃんに気がついた歩実。元は、俺、OKって大きくジェスチャーで合図を。
それを見て、ちょっと微笑んだ歩実。あ、いかん、体操中だ、と前を向いちゃいます。
なんだよ、それって、でもしつこく一緒にやる元ちゃん(笑)可愛い(笑)
そんな愉快な体操の後、ハンガーでおしゃべりな二人。
歩「へー」
元「へーって。1へーかよ」
ばーい、トリビアの泉。知らん地方の人がたんまりおるって!
歩「だって監査フライトにうかるまでは、ほんとにパイロットに復帰できるかどうか解らないんでしょ?」
元「受かるよ俺!・・・俺、足怪我してさ、なんか自信が持てるようになってって言うか。一度、もうだめだってとこまで落っこって、そっからゆっくり上がってきたじゃん。だから。なんだろ・・・。なんで今自分がここにいるのかってのが、すごく解る気が、する」
何度か頷く元ちゃん。
こちょこちょと仕事をしている歩実は、元ちゃんに背中を向けた状態で。
歩「知ってる?」
元「は?」
歩「自信がある時が一番危ないって」
元「おまえ、どんどん性格悪くなってくな!」
はーって、サングラスに息をかけて、ふきふきする元ちゃん。
歩「あたしもいく」
元「えっ?」
歩「だから、そのホノルルに、あたしも乗ってく。乗客として」
歩実の背中を見つめる元ちゃん。
歩「だって監査に受からなかったら、二度と飛べないかもしれないじゃん?」
元「おまえさ、俺のこと信用してねんだろ」
がーっと近寄ってきて、サングラスのつるをくわえる元ちゃんは、さすが、なんかくわえさしたら日本一!
歩「そうじゃないよ」
元「じゃなんだよ」
歩「だから、もう・・・、一緒に飛びたいの」
歩実を見つめる元ちゃん。俯いちゃう歩実。
歩「あんたが勝負してるシップで。あたしも飛びたい」
元「(てれ)・・・じゃ最初からそういう風に言えばいいいじゃん」
歩「(てれっ)監査落ちたら大笑いしてやる」
元「そっちこそ!」
コンテナにつんだ荷物を押していこうとする歩実に言う元ちゃん。
「怖いからって助けてやんねぇからな!」
う、確かに怖い、と、立ち止まり、いや、いけるはず!と、よじよじとコンテナ押しながら去っていく歩実が可愛いっ!
そんなキュートな後姿を見送り、サングラスをかけて飛行機を見上げる元ちゃんでした。
<マンション>
監査フライトの朝。制服を着ながら、天気をうかがう元ちゃん。靴下をはこうとしている足には、えっらい傷跡が。おぉー、怖いのぉー!痛いのぅー!
それから、4本線の肩章を持ち、内ポケットに収めて出発!
と、玄関でたら、となりの部屋が引越し中!
え!?と思ったら、お願いしますと出てきたユンソナに発見されます。
ユ「しょうちゃん」
元「はい」
ユ「わたし。出てくことにしたの」
元「え?」
ユ「しょうちゃんに捨てられたのは悔しいけど、泣いてばかりもいられないし」
捨てられた、という言葉に、引越し屋さんが反応。
元「捨ててないでしょ、俺!ウソですよ!?」
違います!と、身の潔白を証明しようとする元ちゃんに、ぎゅ!と抱きつくユンソナ。
ユ「しょうちゃん」
元「はい」
ユ「もう、しょうちゃんのフリするの、辞めて?」
元「え?」
ユ「ありがとう。さよなら」
悲劇のヒロイン〜、と去っていくユンソナ。
元「おいちょと待てよ!ね、ね!ちょと!」
エレベータまで追いかけていき、ユンソナを見た元ちゃんは、でも、何を言うこともできないのです。だって何もかも解らないから(笑)
元「・・・さよなら」
ユ「仕事、がんばってね」
元「うん」
ユ「日本一の、郵便屋さんになってね」
エレベータ閉じる。
元「え!?郵便・・・、屋・・・?」
これか・・・?とキャップを見つめる元ちゃんでした(笑)
最高だー、ユンソナー、やっぱりあんた最高だー、輝いてるよー!だって木村くんがカッコいいばっかりやんかぁ!とこのドラマを見てくれなかった友達のまりちゃんに、ユンソナDVDを作ってあげたいほどに最高だぁーー!
<実家>
今まさにお客さんを連れて船が出ようとしているところに、制服姿で元ちゃん登場。浮きすぎ(笑)
弟「アニキ」
元「うす」
元「どしたの、こんな時間に」
元「いや別に」
元ちゃん浮きまくり登場に気づいているけど、いかりや父さんは出航の準備。そのお父さんに元ちゃん言いました。
元「あのさぁ。俺、今日飛ぶから」
父「そのなり見りゃ解らぁ」
元「いや復帰試験で、ハワイ。で、それに受かったら。俺またパイロットだから」
弟「おやじ!なんか言ってやれよ!」
元「まこと!いいよ!」
いかりや父さんの方に行こうとする弟くんをとめて、小さく首を振る元ちゃん。
でも、弟くんは言いますよ。えぇ、言いますとも!
弟「なぁ!今日、大事な試験だぞ?なんか父親らしい・・・」
父「・・・みやげだぁ」
元「え?」
父「土産、買ってこい」
元「(土産??となりつつ)何がいい?」
父「ハワイっつったらパイナップルだろう」
元「パイナップル、前買ってきたじゃん」
父「あらぁ甘味が足りなくてダメだ。もっとばっちり上等なやつ、買ってこい」
そうして船に乗っていくいかりや父さん。
弟くんはびっくり。
弟「知らなかった・・・。親父、あのパイナップル食ったんだ・・・」
元「早く行けよ(けりっ)」
弟「いってーなー!なんですぐ蹴るんだよ!」
文句言いながら船に乗る弟くん。ちょっと微笑みながら、帰っていく元ちゃん。
ぴー!って汽笛の音に呼ばれて振り返ると、出航していくいかりや父さんが、操舵席から手を出して、グッドラックと!
なんだよぉ、と、てれっ、顔の元ちゃんっ!
<緒川米店前>
歩実、ハワイへ出発。パスポート持った?とついてくるお姉ちゃんが、巨人!?と思うほどでかい。細いけどでかい。なんだその身長と目のでかさは!ってほどでかい。
目がでかけりゃいいってもんじゃない、ってことを時々思うのですが。いや、お姉ちゃんは綺麗ですよ。綺麗ですが、モデルさんとか、映画とか、舞台にばっちりな綺麗さですから、テレビ女優としては、うぉ!濃いぃ!と思っちゃいますね(笑)お姉ちゃん、ちょっとチワワにも似てますね(笑)?
ま、ともかく、タイプは違いながらも、美人姉妹であることに間違いなし!な緒川姉妹。
妹が、初海外旅行です。
姉「大丈夫?ほんとに」
歩「どうかな」
姉「え?」
歩「操縦すんの、あのバカだからさ」
姉「でも信じてるんでしょ?新海さんのこと」
歩「うん」
ってとても素直な歩実。この、このぉ〜!
歩「お姉ちゃん」
姉「何?」
歩「今度はお姉ちゃんも一緒に行こう。絶対に」
姉「うん」
歩「じゃあね」
荷物をがらがらしながらでかけていく歩実を見送る、お姉さんでした。チワワ似。
<成田>
サイボーグ香田出社。富樫のおねいさまも出社。いよいよですね、新海くんの監査フライト、なんて言いながら、それじゃあシップでと行こうとする富樫のおねいさま。そのおねいさまを呼び止めるサイボーグ香田。
香「このフライトが終わったら・・・」
富「何?」
香「いや。いい」
呼びかけておいて、結局何も言わずに去っていくサイボーグ香田。なんなのよぉ、と不服げなおねいさまです。
同じく元ちゃんも落ち着いて出社中。周りの人に、挨拶しながらずかずか歩きます。フライトプランをもらいに行くと、そこにはジェーン内藤様と、安住が。
元「おはようございます」
安「新海!」
ジ「え?誰?」
元「・・・・・・はい?」
ジ「誰、この人」
元「(しかとしてスタッフに)おはようございます!1052便、新海です!」
ジ「ちゃんとご挨拶できない子にはフライトプラン見せないよ?」
ひらひら〜とフライトプランを泳がせるジェーン様。
元「だって今日キャプテン香田さんですよ?」
太「内藤キャプテンは、新海さんのバックアップパイロットを引き受けられたようですよ?」
するりと登場、パーサー太田。
元「バックアップ?」
ジ「君が使いものにならなかったら、お客様にご迷惑おかけするでしょ?その時のために私が同乗する訳」
元「かけませんよ!」
ジ「面倒くせんだけどな!」
太「(落ち着き)口だけでございます。キャプテンジェーンはご自分で新海さんのバックアップを志願なさったんですから」
ジ「かく言うクローバー太田ちゃんは何しにここに来たのかなぁ?」
太「ワタクシは、新海さんの復帰フライトをお見送りに参りました。残念ながら本日はご一緒できませんが、無事に監査をパスされることをお祈りします」
元「ありがとうございます」
握手する二人。背後からサイボーグ香田登場。ジョーズ風味のBGMなどつけてもお楽しみいただけます。
太「(気づかない)また不運にもあの香田キャプテンが担当だそうですが。まぁ、緊張なさることはございません。あんなものはね、隣にロボットが座ってとお思えば」
元「(気づいてる)ロボットって・・・」
香「(クール)おはようございます」
太「(一瞬で体勢建て直し)いらっしゃいませn」
そしてそそくさとその場を離れていくパーサー太田に、コロッケ定食と注文なさるジェーン様なのでした。
香「始めるぞ」
元「はい」
<成田空港>
歩実、成田にお客さんとして到着。シップに向かいながら、座ってる歩実を見つけた元ちゃんは。
元「すいません、香田さん、香田さん。俺すぐ追いかけますんで、ちょっと、ごめんなさい」
きゃっ!出た、ごめんなさい!好き!可愛いっ(笑)!ちょっと甘えっ!この甘えた!この甘えた子犬め!このこのっっ!
なんだ?と不思議そうなジェーン様をほっといて、さっさと歩実のとこにいく元ちゃん。
元「(俯いてる歩実に)お客様。本日のホノルル便、63番ゲートになっております」
歩「(顔あげて)・・・知ってるよ?そんなこと」
元「ほんとに大丈夫?」
歩「全然!大丈夫」
前もそんなことゆってダメだったのが歩実です。元ちゃん、当然心配なんで。
元「なんか気分悪かったりしたら、ちゃんとCAに言ってよ?」
歩「そっちこそ、香田さんに操縦席から引きずりおろされないようにね!」
つん!とさっていこうとする歩実を呼び止める元ちゃん。
元「ななな、あのさ」
歩「なに?」
元「ちゃんと、無事にホノルルついたら(もじもじ)」
歩「ついたら何」
元「だからちゃんとついたら!」
歩「だから、ついたら何!」
上目っ!で元ちゃんを見上げる歩実。そこで、元ちゃん、歩実の耳元でこそこそっ!っと。
ちゅ、ちゅうしたいとかゆいましたね!?あなたそんなことを、こそこそって!!
歩「ばっかじゃない!?」
バカはおまえら二人ともだーーー!!!
じたばたじたばたじたばた!このかわいこちゃんカップルぐわぁぁーーーー!!!!
そしてキャプテンズのところに戻ってきたかわいこ元ちゃん。
ジ「むかつくなぁ!歩実ちゃんのお見送りつきかよ、おまえ!」
元「違いますよ、彼女お客様ですから」
ジ「お客様ぁ!?なんだよそれ!」
元「いや、このホノルル便、彼女も同乗します。生まれて初めてですって」
そう、サイボーグ香田に向けていうと、そうか、と、サイボーグ香田もうなずき。しかしジェーン様は大暴れ。
ジ「初めて!?どこのホテル泊まるの!?どこのホテル泊まるの!」
元「知らないっすよ。自分で聞けばいいでしょ?」
知らないってなんだぁ!と追いすがるジェーン様!逃げる元ちゃん!
その場に残ったサイボーグ香田に、会釈する歩実なのです。
<キャビン>
ブリーフィング中。
今回のフライトは、元ちゃんの監査フライトもかねてますが、そんなことは乗客にとってはなんの関係もありません。いつもの通り、パーフェクトなフライトを目指すのです。
はい!と元気にご挨拶のCAたち。TBSの女子アナもいるはずですが、みえません。
元「副操縦士の新海です。よろしくお願いします」
CAズ「おかえりなさい!」
元「あ、でも、まだ帰ってこれるかどうかは、今日のこのフライトで・・・」
ジ「多分無理でしょ♪」
加「ジェーンが言うことじゃないでしょ!」
よろしくお願いしますと言って、コックピットに入る元ちゃん。さくさくと準備です。さくさくっと。
その頃、歩実も搭乗。ぼけーっとしてて、やっぱりドキドキ。
地上では、パーサー太田が飛行機を見ながら。
太「新海さん、いってらっしゃい。・・・グッドラック!」
と、指圧の心は母心(笑)!
コックピットでは、グローブをぎゅうぎゅう!とはめている元ちゃん。緊張ーー!しておりますー!
歩実も、外を見るのが怖くって、シェードをしめます。そこで、おねえさん怖いの?と隣野席の子供から声をかけられました。
飛行機怖くないよって、パパもママもいってたって男の子は、両親が仕事で先にいってるため、一人でおっかけてます。どんな仕事!?一人で行くのは初めてだけど、全然怖くないよ!って男にに、微笑みかける歩実。
そーして飛行機は離陸しましたあ。
<コックピット>
元「今日すごいクリアですね。あれ、アンドロメダですよね」
内「なにのんびりしたことぬかしてんだよ、監査フライトの身で」
元「いいじゃないですか、俺楽しみだったんだから」
香「楽しんでるヒマはない」
ジ「その通り!」
え、とレーダーをみると、そこには影が。
元「あれ、これ・・・、積乱雲ですかね」
なんとそれは、雷が発生する可能性もあるというのです!これは大変!
<キャビン>
歩実は相変わらず不安気分ですが、頼みの綱の子供は、とっくに寝ています。
そこに富樫おねいさまが。
富「新海くんの応援ですか」
歩「いえあの・・・」
富「何かございましたら、すぐに声をおかけくださいませね(にこ)」
ここで、サイボーグ香田による機内アナウンス。
この先、気流が悪いところがあるので、シートベルトをするようにというアナウンスだったんですけども。
香「いつもご搭乗いただいているお客様はもちろんのこと、本日が初めての空の旅となられるお客様にとっても、快適な旅となりますよう。安全を第一に運行して参りますので、どうぞご安心下さいませ」
<コックピット>
そのアナウンスを、あらあら、と聞いているジェーン様。そして、見ている元ちゃん。
香「・・・なんだ」
元「(あせっ)いや」
香「I Have」
元「You Have」
雲を気にしている元ちゃん。巨大な雲を目視することができました。ラピュタがあるのかもしれません(←アホですか、私は)
元「これ、でかいですね。左側に張り出してますけど・・・」
香「どうする?君の判断は?」
ジ「よーく考えろよー?監査だぞ?」
元「(うーん、と考えて)トップは四万フィート以上。積乱雲も見えてます。燃料はまだ重くて上昇できないので、一端風上に逃げて、右側から抜けた方が機体の揺れが少ないんじゃないかと思うんですが」
ジ「ちょっ(舌打ち)正解。ナマイキなヤツ」
元「少しは成長したようだな」
元「では。右30度で管制に許可をもらいます」
<キャビン>
そろそろ機体が揺れそうだからと、トイレに入っちゃってる乗客を呼ぶうらら。それは、座席で髭剃りをしてて、化粧室でどうぞと言われていた客で、出てきたはいいけども、何かやばい感じが!おぉう!
<コックピット>
こっちでは、ちょっと雲にひっかかってしまうため、より慎重な操縦が求められてます。雲にかかって機体は揺れ、おまけに雷までなりだして、歩実はびびるし、子供もびびる。しかし、うららは富樫おねいさまからも言われ、必死の笑顔。
大人になったなぁ、うらら・・・(しみじみ)
そのうち、無事に雲を抜け、完全に機体も安定。
元「レーダー上にエコーはなし。雲抜けました」
香「よし。機体計器類のチェックを。キャビンも確認しろ」
元「ラジャ」
ジ「ナイスコンビネーション」
にっ、と笑顔のジェーン様。あぁん、素敵♪
<キャビン>
さっきまでびびっていた子供も、もう大丈夫だよ、お姉さん!と偉そう(笑)
歩「ありがとお」
困ったように微笑む歩実。そして富樫おねいさまは、元ちゃんから連絡をもらっていたのですが、その最中になんとキャビンの電気が一気に落ちてしまったのです!おぉう!
元「え!?富樫さん。もしもし!?どうしました!?」
富「停電です!キャビンの照明が落ちました!」
元「ああ!?キャビンのどの辺りですか?」
富「私のところから解る範囲ですべてです」
客席は大騒ぎです。歩実はめちゃ怖い。でも子供がもっと怖がってます。
歩「大丈夫。この飛行機には、すんごい優秀なパイロットが乗ってるから。絶対に守ってくれるから・・・!」
歩実も必死です。
元は、おねいさまに、コックピットは大丈夫だと伝えつつ、原因を聞いてますが、さすがのおねいさまにもすぐには解りません。なんせ、まずは乗客を落ちつかせなきゃいけないんので。
香「うちの優秀な整備士が乗ってるはずだ」
歩実に原因を究明するよう指示したのは、サイボーグ香田でした。
<キャビン>
歩「香田キャプテンが?」
富「整備士のあなたに、原因を調べてもらいたいって」
えぇ・・・!ただでさえ怖いのに、こんな暗い中でですかい!歩実驚愕!
富「今、私たちは、あなたの力が必要なの。同じクルーとして、力を貸してください」
歩「・・・解りました。やってみます」
富「ありがとう」
でも、子供は怖がって歩実から離れません。これをぶらさげて調べる訳には参りません。
う「お客様は、私たちにおまかせ下さい。大丈夫だよね(にこ)」
男の子をうららにまかえ、髪をキリリとしばり、懐中電灯片手に調べに向かう歩実です。
う「大丈夫だよ。さっきのお姉ちゃんが、きっと直してくれるからね」
<調査中>
配電盤をチェックする歩実。確かにおかしな場所はありますが、原因が解りませんとコックピットに報告します。コックピットでは、ジェーン様が調査中でした。こちらはおかしなところはございません。
歩実は、コックピットの様子を聞きますが、オールグリーンで異常なし。メッセージなし。
歩「おそらく配線のどこかがショートしたとしか考えられません」
香「コックピットのシステムになにか影響を及ぼす可能性は」
歩「原因が解らない以上、100%ないとは言い切れれません。引き続き原因を探します」
香「頼んだぞ、緒川」
歩「了解です。キャプテン」
頼られてるぞ、私!と、きりり!とする歩実。
<コックピット>
元「キャプテン」
香「なんだ」
元「俺もキャビンに行っていいですか」
香「・・・落ちつけ。こういう事態こそ、パイロットは冷静にならなければいけない」
元「俺は冷静です。いや、今、100%じゃないって。システムに1%でも不安があるんだったら、パイロットは、なるべく早く、自分の目でその原因を確かめた方がいいと思うんですよ。そうじゃなかったら、クルーや乗客に、このシップは安全だから信じてくれって言えないじゃないですか。俺たちパイロットって人間がここにいる意味ってそういうことじゃないですか?俺、構いません。監査落ちても。ジェーンさん。コーパイ席お願いしてもいいですか?」
ジ「(のほほん)いいっすよ?」
元「お願いします」
そして、コックピットを出ようとした元ちゃんを、サイボーグ香田が呼びとめました。
香「新海」
元「はい」
香「キャビンにパイロットが降りていくのは逆に不安を与える可能性もる。出ていくからには、乗客の不安をとりはらうまで帰ってくるな。キャプテンの命令だ」
元「(にこ)ラジャ。お願いします」
<キャビン>
しかし、実際元ちゃんがキャビンに下りると、乗客大騒ぎ。わーい。人気ものー。じゃなくってー。
問題ありません!と元ちゃんが手近な乗客に言ってると、サイボーグ香田もアナウンス。
香「機長の香田です。お客様にお知らせします。現在客室の方で停電になっているようです。停電の原因につきましては、現在乗り合わせておりました整備士と、この機のパイロット、客室業務員とが力を合わせて究明にあたっております。どうか今しばらくお付き合いクダサイ。ご不便、ご迷惑をおかけしますことを、心からお詫び申し上げます」
ジ「ナイスフォロー(にこ)」
香「(ちょっと、ム)I have」
元ちゃん、歩実、CAたち、あっちこっちを探してます。乗客もやや落ちついてきたんですが、これ以上はもたないかもしれません。富樫おねいさまの腕を持ってしても!
あぁ!どうしたら!
しかし、ついに加藤CAがおかしな場所を発見!焦げ臭い化粧室です。
元ちゃん、うわ!となりながら、歩実を呼んできてもらいます。そしてその間、焦げついたコンセントを引きぬこうとして、あちあちっ!
歩「ひげそり!?」
充電中にショートしちゃったようです。
歩「ちょっと中見せて」
と、元ちゃんと入れ替わりに中に入った歩実は、配線を見ようとしたんですが、そおも熱くなっちゃってます。
あつっ!って歩実に、自分のグローブを貸す元ちゃん。
元「どう・・・?」
歩「ここだ!キャビンの配線が焼けて切れてる」
元「それ今修理できるの」
歩「ツールもパーツもないし、今は無理」
化粧室から出る歩実と元ちゃん。
元「コックピットへの影響は?」
歩「キャビンのシステムって、コックピットのシステムと別系統だから問題ない」
元「それって整備として言い切れる?」
ん?と元ちゃんを見る歩実。
元「いや、おまえを信じてないとかじゃなくて。おまえを含めて300人の命がかかってるから」
きりり顔の元ちゃんに、歩実もお得意のきりり顔。
歩「オペレーションシステムに、影響は絶対ありません。あたしを信じて、安心して操縦してください(きりっ)」
元「解った。サンキュ」
こうして、二人はまだ煙が出ている化粧室を後にしました。
<説明>
元「副操縦士の新海です。現在お客様には停電によって大変ご迷惑をおかけしております。この停電なんですが、化粧室でお客様がご使用になられました電気シェーバーの、充電中の漏電によって、焼け落ちたと判明しました」
客席の犯人、ぎくっ。
そりゃもう。怖いよねー。怖いよねー。えーーって思っちゃうわねーー。
元「本来ならですね。すぐにでも照明を繋ぎ直して、照明を元に戻したいのですが、現在、この機内ではその作業を行うことができません」
客席「大丈夫なのかよ!」
元「大丈夫!この飛行機は大丈夫です!操縦自体にもまったく問題ございません。必ず、お客様全員を無事にホノルル空港まで安全にお送りします。ご迷惑をおけしております。本当に申し訳ありません。すいません!」
深く深くお辞儀をした元ちゃん。はっ、と、窓の外に目をやります。
むむ!これは!
ぱっ!と体を起こした元ちゃん。
元「もうしよろしければ、窓側のお客様、シェードをおあけ下さい」
富樫おねいさまも、優しい声でおあけくださーい、とお願いです。
元「まもなく、夜があけます。前方、皆様から見まして、左手。東の空から、朝日が昇ってまいります」
内「(コックピット)ひゅー、ビューティフル♪」
元「もうすぐ、機内に朝日が差し込んできます。どうかお願いします。我々乗務員全員を信じてください。お願いします」
そこに、もんのすごく綺麗な朝日が。
窓際に座っていた歩実、外を見てうるうる。照明がまた見事なあたりっぷり!同じく見事な照明をあびている元ちゃん。その歩実を見つめておりました。
そしたら歩実も元ちゃんを見たので、ん?と眉をあげ、ほら、と外に目線をやる元ちゃん。
そぉして、口だけで、「ありがとう」と告げるのでした。
いやーん、素敵ーー!ラブな感じー!人と人の間のラブーーー!
<コックピット>
戻ってくる元ちゃん。
ジ「どうぞ」
ドアを開けてくれたのはジェーン様。まぁ、贅沢!
元「すいませんでした」
ジ「いやいや」
席についた元ちゃんは、何も言わないサイボーグ香田をちょっと気にしていましたが、なんとて窓の外は、おっそろしく綺麗な雲に、綺麗な空に、綺麗な太陽。
うーつーくーちーーーー!!
元「ウェザー来ました」
香「監査の最終チェックだ。新海コーパイ」
元「はい」
香「ランディングを君に任せる」
元「はい」
おぉー、緊張するぜぇーと、手を握り合わせる元ちゃん。あっ、でもグローブがないじゃないですか。ちっ、と思ったら。ぽんと、後ろからグローブが。おぉ、それはジェーン様のグローブ!
ジ「消毒して返せよ」
元「すいません」
ジ「いやいや」
ぎゅぎゅっ、と、きっちりグローブをはめる元ちゃん。
香「You Have」
元「I Have」
操縦桿をしっかり握って、ランディングっす。
元「右側からの風が少し強いのでターゲットアプローチのスピードを多めにセットします」
香「ラジャ」
歩実も微笑む中ランディングっす!
涙目元ちゃん、無事に着陸っす!乗客拍手っす!歩実も嬉しそうっす!正直、はー・・・!よかったぁ〜・・・気分でございましょう。えぇ、えぇ。
内「ナーイスランディン」
<キャビン>
無事に到着したってことで、僕、大きくなったらパイロットになろうかな、な男の子。リュックを背負わせてあげながら、いいかもね、と笑顔の歩実。
さらにこの男の子はうららのところで、今度また絶対お姉ちゃんの飛行機乗るからね!と!
そうか!うららお姉ちゃんの方がお好みか!歩実お姉ちゃんよりも!
言われたうららも嬉しそう。
ありがとう、と、手を振ってお見送りした後に、歩実もやってきました。
富「ありがとう」
CA「お疲れ様でした!」
歩「こちらこそ・・・。お疲れ様でした」
そして、歩実は初の海外であるハワイの地へ足を踏み入れられたのでした。
<コックピット>
元「シップOKです。お疲れ様でした」
香「お疲れ様」
ジ「お疲れ様でした。いや、なかなか楽しかったよ。久しぶりに朝日を見たって感じだ。よいしょ(立ちあがるジェーン様)じゃあ、後はミスター新海、ゆっくりと監査の結果をあおぎたまえ。グローブ消毒して返せよ?じゃね」
ジェーン様退場。サイボーグ香田、書類にサインし、元ちゃんにパス。
香「では、監査の結果を発表する」
元「はい」
香「副操縦士としての業務に関しては、特に指摘する点は見当たらなかった。ただし、横風時におけるファイナルコースのアラインに、無駄がみられた」
あ・・・って元ちゃんですが。
香「だが。経験を重ねていうことで、上達すると考えられる。合格。正式なコーパイ復帰だ」
横向いて、さらに下を向いちゃう元ちゃん。
香「どうした。不服か」
ううん、と首を振る元ちゃん。・・・この、カワイコちゃんめっっ!!
元「いや・・・。はー・・・。俺一度飛べなくなって、よかったです。空飛ぶってことが俺にとってこんなに大事なことだってちゃんと解りました。俺この場所で、太陽に一番近づけるこの場所で、空飛ぶこと、一生楽しんでいきます」
きりり、な元ちゃんだわぁ〜。いいわぁ〜。
香「しかし綺麗だったな」
元「はい?」
香「さっきの朝日だよ。・・・君に礼を言わなければならない。今日の君の姿を見て思い出したよ。初めて空を飛んだ時のことを。飛ぶのが楽しくて仕方なかった時のことを」
丸い目が素敵よ、元ちゃん!
香「新海」
元「はい」
香「ありがとう・・・(うるうる)」
サイボーグの目にも涙ね!さびるわ!さびちゃうわ、サイボーグが!
そうして、二人は握手を交わすのです。
香「明日の降り返し便も業務だ。合格したからといって羽目を外さんようにステイしろ」
元「はい」
<キャビン>
富樫おねいさまも、まだお仕事中。日報だかなんだかを書いて、はーって座っていると、サイボーグ香田と元ちゃんが出てきました。
富「お疲れ様でした」
配電盤の修理のことも言いますが、もっともっと気になっているのは元ちゃんのこと。
富「あの。監査フライトの結果は・・・?」
元「ぎりぎりで合格もらいました」
富「あっ!よかったぁ・・・!おめでとお!もう心配してたのよー、この厳しい監査員に当たっちゃってー!」
きゃあきゃあとはしゃぐ富樫おねいさま。かわいらちい・・・!
元「あ、そうだ。富樫さん。あの(袖口叩いて)4本線になるまで、よろしくお願いします」
富「こちらこそ♪」
元「俺、あの、先いきます」
富「お疲れ様です(微笑み)」
元「お疲れ様でした!」
キャビンから出ながら、二人に向けて、グッドラック!な手の元ちゃんでした。
<アダルティながらもアホほどキュートな二人組>
富「ご苦労様。大変なフライトでしたね」
香「確かに疲れたよ」
あーあ、と、客席に座るサイボーグ香田。そして、立ったままの富樫おねいさまに。
香「お座りになりませんか?」
と、手でプリーズとしたりして!
おぉ!我が社のたろちゃんが、正座するわーー!!!と騒いでましたが、私もうぉーーー!!いっそ膝の上にぃーーーー!!と思っておりました。えへ。
富「よろしいですか?」
香「どうぞどうぞ」
軽く言うサイボーグ香田の隣に、お上品に座る富樫おねいさま。
香「・・・旅行にでもいくか」
富「え?」
香「キャプテンとCAではなく、こうやって、客として飛行機に乗って」
富「もしかして・・・。それ、言おうとしてたのフライト前?」
おねいさまに笑われて、横を向いちゃうサイボーグ香田。ちょっと、ちっ、気分でしょうか。照れくさいんでしょうか!こらぁーーー!!おまえもかわいこちゃんなのくわぁーーー!!!
くすっと笑ったおねいさまは、その上を行くかわいこちゃんぶりを発揮。
富「で?どこへ連れてって下さるの?」
香「どこへ?」
富「そうねー・・・やっぱり、パリかしら」
うわ!んもー、さっすがおねいさま!サイボーグ香田も、はー・・・と横を向き。
香「パリは今月、3回も行った。ロンドンはどうだ」
ひやーーーー!!かっちょいーーー!!パリなんて!だよ!パリなんか飽きちゃっただよ!ひょーーー!!
富「ロンドン?前の路線の時、ロンドンばっかりだったのよー」
やるぅー!おねえさま!やるよ!あんたたち!!あんたたち輝いてるよぉ!
香「じゃ、どこがいいんだ」
こてん。
サイボーグ香田に胸に、頬寄せるおねいさま。
きゅ、キュート!
富「そぉねー・・・。ストックホルムは素敵だけどー・・・。でも寒いのよねー」
ぐぉぉぉぉーーー!!!可愛いーー!!おねいさまったらかわいいーー!!
<ビーチ>
歩「遅い」
元「しょうがねぇじゃん。監査の結果とかさ、色々あったり。おまえだって知ってんだろ?乗客がおりないと、俺らおりらんねんだから」
制服のままビーチにやってきた元ちゃん。
歩「で?どうだったの」
サングラスもしとります。眩しいからね。
元「合格。つかトーゼン」
歩「奇跡だね!」
元「当然!」
むふっ、と言い切る元から体を反らし、海にむかった歩実は。
歩「おめでとー(棒読み)」
元「はい?」
誰かそっちにいんのかよと、海の向こうを覗く元ちゃん。
元「なんでそんな気持ちがこもってないの」
歩「だってこめてないんだもん」
元ちゃんは、はー・・・ってサングラスを外します。
元「・・・で、自分どうだったの。怖くなかった」
歩「怖がってるヒマなんかなかったよ」
元「まあね」
歩「でも、ばっ!ちり見たよ」
元「何を?」
歩「空。雲の上の」
ビーチから、空を指差し、
歩「すっ!ごい!綺麗だった」
元「俺が言った通りだったでしょ」
歩「・・・うん」
元「ていうか、やっとこれたな」
歩「うん。やっと飛べた」
嬉しそうな歩実に、眩しそうに微笑む元ちゃん。いや、歩実がってゆーか、日の光が??なんですが(笑)。
元「よかったな」
歩「よかった」
うん、とうなずき、ちょいと隣を見る元ちゃん。歩実もちらっと元ちゃんを見て、そして、無事についてしまったからには・・・!と、正面から元ちゃんと向かい合います。
そぉう!
ついたからにはちゅう!
ちゅうですよ!
ちゅう!!
その覚悟は元ちゃんにも伝わり、ん?って表情に。
当然、覚悟を決めるのはいつだって女。よし来い!と目を閉じて顔を上げる歩実。やや必死感あり。
よし行くぜ!とちゅうしようとして元ちゃんでしたが・・・!
元「(足元)あ!カニ!やべやべやべっ!ほら!」
と、カニを歩実に見せたりなんかして。
歩「・・・なんなのよ!あんた!」
元「カニだって!見てみ!」
そんなもん、珍しくもなんともないんじゃあ、ぼけぇぇーーー!!とむぅぅーーーっと膨れる歩実が・・・!また可愛いんだよ。
なんだよおまえら!
いくつなんだ!ばかっ!もぉっ(笑)!
そしてまた飛行機が二人の上を通り、それを見上げる歩実に、自分のキャップを被せる元ちゃん。
斜めに、大昔風に言えば、こまわりくんのように(笑)
何よぅって顔をする歩実の頭の上の帽子を、もうちょっとこっちかなーと、さらに横にしつつ、ちゅっ!とちゅうしちゃう元ちゃん。
うーーーぎゃーーーーーーー!!!!じたばたじたばたじたばたっっ!!
ちゃぶ台あったらひっくり返しちゃうっ!可愛いからっっ!
ロボロフスキーハムスターサイズ(極小)にした二人を、手の中で、ぎゅうぎゅうおにぎりにしてやりたいっっ!可愛いからっっ!
かくも彼らは、私の理性を失わさせるのですわ・・・!
歩「・・・へたくそ!」
元「・・・は!?」
そんで、自分からちゅーするのか歩実よーーー!!!
じたばたじたばたじたばたじたばた・・・・・・・・・・・!!
結構な身長さがあっていい感じ。歩実の背中に回ってる元ちゃんの腕の組み方がいい感じ。なんか、余裕あり、って感じ!うふっ!!
その上でこにもちゅってしたな!?大好きだ!でこちゅう!!
し、しかし!その上お姫様だっこもしますか!
まわしますか!!
海にも入りますかーーーー!!!
羽目はずしすぎですわーーー!!!制服が海まみれーーーー!!!!
死ぬまでやっとれーーーー(笑)!!
はー、たまらん・・・。さすが可愛いラブシーン日本一。
その上、アダルティチームが、アダルティでありながらキュートとは!おーそーるーべぇーーーーし!!
<そして>
どうしても遅刻癖は治らない元ちゃん。やっべ!!と飛行機から帽子で顔を隠しながら、並走。サイボーグ香田のシップでしょうか。でも、大丈夫。元ちゃん側に座ってるのはコーパイだよっ!
サイボーグ香田は、本日もオンタイムでいこうと、わずかに微笑みながらブリーフィング。サイボーグの口元にも笑み。
CAさんたちは。
加「ま、新海のことは諦めなよ」
う「もうとっくに諦めましたよ?」
加「じゃあジェーンに乗り換え!?」
う「ありえません♪」
しかも、なんでいきなりジェーン様(笑)
仮面ライダー要潤も、いましたよ、って感じでちらりと登場。
そぉして私たちのラブリージェーン様。
ジ「グッモーニン♪エブリバディー♪」
安「おはようございます。今日よろしくお願いします」
ジ「なんで」
安「一緒に飛ぶんですよ」
ジ「やだよぉ」
空港内を歩いている元ちゃん、よその会社のCAさんを見て、思わず足をとめてます。おやー、どんな美女がいたというのでしょう。
元「・・・・・・まさかなー・・・」
ななな!なーんと!そのCAさんは!!ユンソナ!
ユ「逃げてもムダよ、しょうちゃん♪」
うぉーー!!素敵だーーーー!DVDの特典映像は、ユンソナのショートフィルムにして欲しいほどにーー(笑)!
ハンガーで、自転車に乗りつつ、飛行機を見上げる歩実もいて、釣り舟屋は今日も繁盛。
船の上から飛行機を見上げるいかりや父さん。
父「えらっそーに・・・」
弟「たけーとこ飛びやがって」
そんな自分の口真似する弟くんに、ふと微笑むいかりや父さんなのでした。
<コックピット>
富樫おねいさまも、パーサー太田も働いている機内。元ちゃんの機内アナウンスです。
元「コックピットよりお伝えします。皆様、長時間のフライトお疲れ様です。副操縦士の新海です。本日も皆様のご協力を得て、無事に目的地まで到着できますこと、乗務員一同感謝を申し上げます。現在地上では、世界的に少々荒れ模様になっておりますが、この後必ず、近いうちにまた晴れ間がさすことを皆様といっしょに願いたいと思います。この空の上での出会いを大切に、いつの日か再び皆様とお会いできますよう、心からお待ちしております。それでは皆様、よい旅を」
よし、ゆーてやった!とマイクを降ろす元ちゃん。
あ、と、もう一度マイクをとって。
元「グッドラック」
そぉして、ラストは何度か続いて元ちゃんアーップなのですわ!えへ!うふ!!
あーー楽しかったー・・・好きだったわー。
色々好きポイントはあるんだけども、例えば「ぶっちゃけ」を後半使わなかったところとかすごく好き!
一気に有名になりつつ、どーなんそれ、仕事してる人がと言われた言葉を、元ちゃんがしっかりしていくところで使わなくなったりするのが、なんかかっちょいいと思ったんです。好きだー。だから、最後まで使わないでいてくれて嬉しかったー。
でもごめんなさいは所々あって可愛くて好きだったー。好きー。
最初にでてきたことが、最後にまた出てきたりするところも好きだったー。
ユンソナが最初から最後まで意味不明ってゆーのがまたよかったしー。
原作本とか、DVDとか、あんまり買わないんだけど、卑怯にもDVDにはメイキングがあるとかゆーしぃー。欲しくなっちゃうよー、困ったにゃー。
原作本にも、インタビューがあるとかゆーしー。もぉー。
私、着メロを、あの、サントラのやつにしちゃったしぃなぁ〜。盛り上がり場面でかかるやつなー。
でも、ホントは、別の曲も欲しいなーと思っていてなー。サイボーグ香田登場のところとかー。欲しいなー。着メロー。
好きだったなー。楽しかったー。幸せな3ヶ月だったー、ほんとにーーー!