HERO

01/03/12

第10話「別れの予感」

<取調べ中>
お。今日はジャケットですか?素敵素敵!今日も素敵なくりゅたん。おっきな衿も好きー!色も好きー!
今日の被疑者は、うっすら森きゅん風味(じゃない!?)の古田シンイチ。ニュースキャスターを襲ったといわれています。
これに間違いありませんか?とくりゅたんが聞いても、返事をしない古田。
く「どうなの?」
雨「どうなんですか?」
って、じぃーーっと眺めても、なんにも言わないし、弁解することもないらしく、じゃあ、後は裁判になると思うけど、いいよね、ってゆって、つれてってもらうようにお願いしたところ。
古「
そんなことしてない・・・・・
く「んぁ?ちょっと待ってもらえます?今なんつった?」
古「だから、俺、暴行なんかしてないって」
きょとんっ?って顔になって、ん?と雨宮を見るくりゅたんと、くりゅたんを見る雨宮でした。

雨「被疑者が、取調べの途中で、証言を変えることは、そう、珍しくは、ない。その時はまだ、この事件がいつもとかわりないものだと、誰もが、思っていた」

<探してる皆さん>
芝山と遠藤、床に這いつくばって何やら探しています。
芝「あれ無いとまずいよな」
遠「そりゃまずいでしょ」
そうやってごそごそ探していると、二人のおつむとおつむがごっつんこ!すんごい痛がる二人ですが、さらに飛び出していく雨宮にもぶつかりそうになって、おい!ってなってるのに、雨宮振り返りもせずいっちゃいます。
芝「あいつまた久利生とおでかけか?」
遠「そう!例の大騒ぎになったエノモトユキ暴行事件!」
芝「あれまだ起訴してなかったの?」
遠「いつものことでしょうが!時間をかけるのが好きな男、久利生公平!探して!もう!!

<時間をかけてるくりゅたん>
現場で、おじいちゃんに話を聞いているくりゅたん。でも、おじいちゃん、あのキャスターはべっぴんさんで、って話になりません。

そこで、雨宮は、とんでもない笑顔を浮かべ、もういいんじゃないですか?って言います。もう二十日間もかけてるのになにも進展もないんですもん。
く「拘留期限、11時間残ってんだろ!」
そしてテレビ局へおでかけです。
うわー!ってモニターに映って嬉しそうな顔のくりゅたん!かわゆいっ!!小走りに走ってたりして、ピースとかしてたりして、とっても可愛いーー!!
ほらほら、そっちいっちゃだめでちゅよっ、くりゅたんっ!って。よちよちしてあげたーーい!
襲われたキャスターに雨宮が話を聞いてまして、目出し帽をかぶっていたのに、よく古田だとわかりましたねってゆってます。でも彼女も報道に携わる人間。よほどの確信がない限りそんな証言はしませんと言います。
く「顔が見えなかったのに、よくそんな確信持てますね」
くりゅたん、デスクにあるものをいじりながら言います。
く「服だって、黒いジャンパーとGパンでしょ?そんなのどこにだっていません?」
キ「いいですか?彼には私を襲う動機があったんです。もう1度取材テープごらんになったらいかがですか?」
く「でも、どうきだけで確信持っちゃうってどうですかね」
そこで、他のアナウンサーも来ちゃったので、話はそこまで。くりゅたんの楽しいテレビ局見学も終わりになりました。

<その頃の皆さん>
今度は末次も一緒に探してます。
末「そりゃまずいですよねぇ」
芝「かっこつかないよな」
部屋から出てきた中村は、床をごそごそしている三人にぎょっ!
中「なにやってんの?」
江「芝さん、検察官のバッチ無くしちゃったんだって」
もちろん手伝ってるはずのない江上(笑)
中「そりゃまずいでしょ」
遠「どっかではずして置き忘れてるんじゃないんですかっ?」
末「案外、人に行けない場所だったりして」
なんだと!?と中村を見てしまう芝山。いやいやそんな!と思い返し、
芝「夕べはまっすぐ家に帰ったんだよ!」
中村だって、あたし関係ないわよって歩いてたら、
中「きゃあ!」
足元には部長まで!
部「あのバッチはな、厳正な検察官の職務と理想像をだなぁ!」
江「部長。はじまってますよ」

それは、あのキャスターのニュース番組です。
いそいそとやってきた部長は、相変わらずいいねぇ、と嬉しそう。
中「末次さんの別れた奥さんに似てるんでしょ?」
部「こんな美人だったのかい?」
末「若かった頃の話ですが」
えへ、って嬉しそうな末次に、遠藤ったら(笑)
遠「言ったもんがちですね」
テレビでのキャスターのコメントを聞きながら、江上はイヤそうな顔。
江「コメントがイチイチ辛らつなんだよ、こいつー」
芝「その点、誰かと似てるな」
ぷっ!って膨れる中村が可愛い!そして中村すかさずテレビを消しちゃいます(笑)こ、こわいっ!とバッジを探そうとする芝山(笑)
そして、この事件をまだくりゅたんが起訴してないってことが話題に。これでもし不起訴になっちゃったら、ってところで帰ってきたくりゅたん。

<お帰りくりゅたん!>
く「ただーいま」
雨宮と帰ってきたくりゅたんは、どうした!?っ起訴?て聞かれて、
く「いや?まだ、6時間残ってますから」
部「また、12時かよ!」
くりゅたんは、時間一杯まで、じーっと資料を見ているくりゅたん。ぱたん!と置いて、ハンコ押して。

く「お願いします」
部「え!?」
く「証拠不充分で不起訴」
その夜、くりゅたんは、古田がキャスターからとがめられている、不法投棄の取材テープをじーっと見ていました。

<翌朝の皆さん>
古田は釈放されまして、その話で朝から皆さん盛りあがり中。
あれで不起訴!と驚いております。警察も異例のスピード逮捕だったんですしねぇ。
遠「出ましたね!流れってものを考えない男、久利生公平」
雨「ちょっと待ってくださいよ!証拠が揃わないんだから、当たり前のことでしょう?」
江「また、久利生検事の味方ですか」
しょんぼりな江上に、敵とか味方とかって問題じゃなくって!ってゆってたら部長が飛び出してきました。
例のキャスターが、くりゅたんの不起訴を不服だって、検察審査会に審査をお願いしたのです!
部屋に飛び込んでいく部長。そして、それを外で聞いている皆さん。
雨「検察審査会?」
江「検察の判断が正しいいかどうか、第三者の機関が審査するんだよ、前にもあったろ」
遠「やっちゃってかんじですね」
芝「全治1週間の傷害で、審査会」
中「お固いキャスターのやりそうなことだわ」
末「検事も呼ばれちゃったりするんでしょ?」
江「久利生検事、初の不名誉記録だな」
そんな風に扉に耳をつけて、皆さんがごそごそしている時、部長は、がっくりしているくりゅたんをなだめようとしてました。
部「まぁ、だから、おまえがあれだけ時間かけた結論だからね?そんなに気にしないで・・・・・・・おい?」
く「おぉっ!え?なんすか」
もんのすごくびっくりしてふりむいたくりゅたん、お耳から出てくるのは・・・
部「おまえそれ」
耳栓(笑)!
く「これね、集中する時いいですよ。はい。してみて?」
部「くれんの・・・?」
く「見本ですから」
ふって吹く部長!きゃー!!くりゅたんのみみあかじゃないの!煎じて飲まなきゃ(笑)!
でも、すごく性能のいい耳栓らしく。
く「その眼鏡、変すよ」
と、有る意味眼鏡マニアのくりゅたんがゆっても聞こえてません(笑)

<その頃キャスターと警察は・・・>
検察審査会に申し立てしてくれて、と面目が施せると喜ぶ警察と、別に警察のためじゃないですってキャスターが、ひょっとしたらTMCでお茶してました(笑)
SMAPさんが通るかも(笑)!

<検察審査会>
よいしょ、よいしょ、と力を合わせて段ボールを運んでくるくりゅたんと雨宮。
すごい豪勢なお部屋で、久利生検事はまだでしょうか、なんて言われちゃいます。服装のことでも文句を言われて、ぷっ、と吹いちゃう雨宮ですが、くりゅたんは、いつもこんな感じなんで、変えるのもどうかなと思いましてと話を進めます。
あの事件で、古田をなぜ不起訴にしたかって言いますと、警察の取り調べでは見とめていた証言を一転させ、無実を主張したことに始まってます。
・・・・・・・・・・・
で、色々とあったんでしょう。会場になった建物から出てきた二人ですが、雨宮は、絶対服のこと言われるって言ったでしょ?って。
でもいつもと違うことやるのがおかしい、ってぷくーなくりゅたん。
そこに、テレビが!
くりゅたんは不機嫌ですが、くりゅたんの前に出た雨宮は、素敵な笑顔(笑)
不機嫌な顔で、ばん!ってカメラのレンズを押さえていくくりゅたんてば、男前・・・!

<番組への挑戦>
そんな折、キャスターの元へ番組を降板するように脅迫状がきたとですよ!これは番組への挑戦です!とうきーー!!なってるキャスター。くりゅたんへも文句たらたらです。あんな服装で、若者の味方と言いたげにHEROを気取ってるなんて言われて、雨宮、ぷちっ!!
全員で見ていたもんだから、一番後ろにいたくりゅたんはゆっくり振り向かれて、へへって笑うのです。
く「言いたいこと言ってるっ」
って。

<ぎゅいぎゅいがかわゆい♪>
くりゅたんお部屋でぼけーー。そんなくりゅたんの前で、雨宮ったら、なぞのマシーンを腰につけて、私も腹筋鍛えようかなーー!
く「それ、背筋鍛えるやつ」
雨「あっ?」
そして、マシンについてるハンドルをひっぱって、ぎゅいぎゅいやってる姿がかーわいーー!!もー!雨宮ったらかーわいーー!!
く「おまえ、俺を励まそうとしてんの?」
ニヤ、なくりゅたん(笑)
雨「(汗っ)べつに?ただ、体を動かそうかなと思って」
く「ふん・・・」
でも、あんまり元気の出ないくりゅたん。雨宮も、心配・・・。
雨「でも、あんな言われ方したら、誰だって腹立ちますよ?時間かけて散々調べ直しての不起訴なんだから、非難される理由なんてどこにもないじゃないですか。大体なんで服装のことまで言われなきゃいけないんです!?関係ないじゃないですか!」
く「お前が一番いってんじゃん」
雨「あれ?」

<再び襲われたキャスター>
そんなことは知らない皆さん、まだ芝山のバッチを探してます。脚立にのって2階をのぞきこんでる芝山に、金属探知機の遠藤に、ダウジングの末次!
そこに部長が飛び出してきて、キャスターがまた襲われたって言うですよ!
く「は!?」
くりゅたんびっくり!!古田は行方不明です!
江「不起訴にした被疑者がさらに反抗をかさねてしまったかぁ」
中「最悪のパターンね」
芝「検察審査会に訴えられたの恨んじゃったんじゃないのか?」
く「ちょっと待ってよ、古田がやったって決まった訳じゃないよ」
末「じゃなんで行方をくらましたんだろ」
むむぅ・・・。困ったくりゅたんです。

<しかし!>
脅迫状に1つだけついていた指紋は、古田のものじゃなかったんです!
襲われた時キャスターが見た腕の傷は、古田にはなかったのです!
犯人は、古田じゃあないのです!
キャスターは、このことを公表しようとするんですが、警察は止めます。公表したのはそっちだって。何もしないで、あとは警察に任せるようにって言いましたです。
古田は古田で帰ってきたんですが、部屋に警察がいるもんだから、慌てて逃げたりなんかして。
その時部屋にいた警察は、とにかく古田を逮捕!と決めつけて、それまで世間の目をよそに向けさせるため、ある方法を・・・。

<えーー!くりゅたんったらーー!>
おはようございますとやってくる雨宮。皆さんが新聞をよんでいるのを見て、また大きな事件でも?って。
中「知らないんだ」
雨「はい?」
中村に渡された新聞には、担当検事に逮捕歴って文字が!
雨「・・・いい加減なこと、書きますよね」
江「事実なんだよ」
雨「え?」
芝「高校ん時ね、傷害でパクられてるんだって」
中「本人も認めてる」
末「誰がこんな情報流したんでしょうねぇ」
遠「警察のリークに決まってるでしょ」
芝「不起訴にした報復だな」
雨「でも、逮捕にされたら検事になんか・・・」
江「なれるんだよ。久利生は不起訴になったんだから」
なんか、がーーんがーーんがーーん!もうよく解りませんっ!ってなっちゃってる雨宮は、くりゅたんが今部長に呼ばれてるって聞いて、部長の部屋に突進!

<部長室では>
く「・・・どうしてだめなんすか?」
部「そういことなんだから、仕方ないだろ」
く「でも・・・」
きゃーーー!!とってもシリアスな状況になってますぅーー!
雨「部長!逮捕歴が何だって言うんですか!久利生さんは誰よりも仕事してるじゃないですか!」

く「・・・・・・・・・おまえ、何言ってんの・・・?」
きょとん?なくりゅたん。
雨「だって、新聞に・・・」
いやいや、そうじゃなくて、検察審査会から、もう一度調査をやりなおすように言われてて、それは担当を替えないといけないんですよ。それで、くりゅたん、ぶーーなんです。
雨「あー・・・」
く「やっぱ、俺がやっちゃダメなんすかね」
そう。担当検事を変えるもんだから、くりゅたんじゃだめ。
く「途中で投げたしたみたいじゃーん・・・」
部「しばらく大人しくしてろ。後は江上にやらせるから」
そんな部長、席に戻りながら、イタタ、と胃を押さえちゃって・・・。
く「大丈夫ですか?」
部長としては、そんなことより、少しは自分のことを心配してほしいんです。
はいって大人しいくりゅたん。
部「大変だぞ。これから」
ひょいと眉をあげるくりゅたん、ちょっと会釈して、はい、です。

<電話>
大人しくったってー・・・と部屋にいるくりゅたん。そもそも、古田はどこへいっちゃったんだろう。
と、雨宮のとこの電話がなり、相手が古田!うわ!と慌てて電話を変わるくりゅたんです!
く「もしもし!?おまえ今どこいんの!」
古「検事さん。俺、ほんとに何もやってないんだよ」
く「うん、だからおまえは今どこにいんのって」
でも、古田は慌ててて、よく解りません。ただ、二回目の事件があった時は、お母さんの墓参りに行っていたんです。函館のお墓まで!飛行機のチケットの半券も持ってます!
古「検事さんなら、信じてくれるよね?」
そりゃもう、信じます!ってところで、古田は近くを通るパトカーにびびっちゃって、電話を切っちゃいます。
これはいかん!と飛び出すくりゅたん!
びっくりするのは外にいた中村。
中「「今、表すごいことになってるわよ!」

<その表>
マスコミが殺到です。
くりゅたんと雨宮もすぐ囲まれちゃいましたが、気にせず歩いています。でも、レポーターのいらん一言には反応。
レ「逮捕歴があると、犯人に甘くなるんじゃないですか?」
く「あ?なんすか?」
ものっすご凶悪な顔で近寄っていくくりゅたん。レポーターたちがひるんだ隙に、ダーーッシュ!雨宮の手をとるのかと思ったら、かばんを引きうけてダーーーーッシュ!!うーん、現実的(笑)!

<その頃の皆さん>
テレビでは、不起訴にしたくりゅたんに非難が集中しています。
遠「久利生公平、大バッシングだと」
芝「あいつもこんどばかりはやばいなー」
中「バッチなくした方がマシよね。外さなきゃならなくなるより」
芝「いかにも」
遠「な!な!」

部長は次席検事のところです。高等検察丁では、相当話題になっていて、処分されることもありそうで・・・。
部長は次席!って慌てますが、次席だって解ってるんです・・・。

<アパートで>
くりゅたんと雨宮、アパートまでやってきたら、江上と末次が。
江「なんだよ。俺たちじゃ信用できねぇのか?」
雨「そういうつもりじゃないです」
末「久利生さん、大人なしくしといた方が、いいですよ?」
江「いいよ末次さん。こいつは自分の目で確かめないと気が済まないんだよ」
ま、江上ったら、すっかりくりゅたんになれちゃって(笑)
雨「このことは・・・」
江「心配すんなよ、遠藤みたいにべらべら喋らないから」
ほんわか。
なんとなくほんわかしたムードの中、やってくるのは警察。夢芝居刑事(笑)!
夢「あなたですか、話題の久利生さんってのは」
なんて言われて、ん?ってくりゅたん。不機嫌なお顔です。もちろん、顔だけじゃなく、全体的にとぉっても不機嫌なくりゅたん。古田くん、どこにいるんですか?って聞きます。
それを探してるって警察に、
く「それって2度目の事件も古田くんだってことですか?」
刑「他に誰がいるんだ!」
く「それを探すのが、誰かさんの仕事じゃないですか?」
なにおぅーー!!ってなる刑事ですが、夢芝居刑事はとめます。
夢「気をつけた方がいいよ。その検事さん、昔は相当な武闘派だったようだから」
雨「(カッチーーン!)それはどう意味ですか?」
く「雨宮、いいから」
ちょっと大人になってみたくりゅたんですが、そこに驚くべき知らせが!!

<古田自殺!>
なんてことでしょう!古田がビルから飛び降りてしまったのです!
運ばれる古田を見ている、くりゅたんと雨宮、夢芝居刑事ったら、たかが傷害事件で死ぬことねぇのになんってゆって、雨宮をきぃぃぃーーーー!!!ってさせてます。
く「・・・すいません、所持品見せてもらっていいですか?」
くりゅたん、渡された所持品をみて、ノートをぺらぺらしたり、財布を見たりしてますが、あれがありません・・・。
く「これだけですか?」
これだけなんです。おかしい。だって、あれがない・・・。

<アタック25の語るくりゅたんの過去!>
上はかなり熱くなってますが、次席検事はとても落ちついています。
次「でもね。久利生くんが悪いことした訳じゃありませんからね」
部「あの・・・、次席はその、ご存知だったんですか?」
次「はい?」
部「久利生が以前、傷害事件を・・・」
次「私の同期に、沼田という検事がいましてね。ある時、17歳の少年を、取り調べたことがありました。目撃者の証言から、明かにその少年は、友人をかばって相手を傷つけた。しかも、正当防衛の可能性もあった。なのに、彼はがんとして、そのことを話さなかったそうです。彼は、拘留期限の二十日缶。ずっと黙秘して、起訴されることも覚悟してたんでしょう。しかし沼田は彼を不起訴にした。もちろんきちっと証拠をそろえてね」
部「その少年が・・・」
次「沼田と言う男は、厳しい中にも、どこか、温かさのある男でした」

気っ!気になるぅぅぅーーーー!!!
この事件はとても気になるわ。
くりゅたんが庇って、庇った友人って・・・!一体17歳の久利生少年になにが!!気になるわーーー!!
くりゅたーん!!!
17歳のくりゅたん・・・。
さぞ可愛かったんでしょうね・・・。もちろんオリジナルスマイルの髪型で想像しますわ。
うっとり・・・・・・・・・・♪

<バーで>
並んで座っているくりゅたんと雨宮だけど、会話はありません。
雨「・・・も、もしね。もし、久利生さんが、自分のせいだーって思ってるんだったら、それ、違いますよ?」
く「・・・取調べの時、あいつ、すんげえ震えてたよな。・・・よっぽどしつこく取り調べ受けたんだろうな。うーん・・・あの部屋に泊められるだけで結構キちゃうんだよね。そんで、取り調べでしょ?やってもないこと、やったって言って楽になりたい気分になっちゃうのよ」
雨「久利生さん・・・」
く「経験者は語るってヤツですけどね」
マスターもちらりと気にしてるみたい・・・。くりゅたんはタバコを吸います。
く「でもぉ。俺の場合は、担当の検事がさ、ちょっと、変わったオヤジでさ。すっげーおっかねぇ顔してんだけど、どこで買ったか解んねぇよな、よれよれのジャケット着て。甘いもん、すんげ好きで」
ふーっと煙を吹くくりゅたん・・・。
く「俺ずっと黙秘してたんだけどさ」
思い出したように、靴ヒモを結びなおしてます。
く「バカみたいに時間かけて、異常にしつこいぐらい証拠集めてさ。ホント、変な・・・。うん、変なオヤジだったわ」
しんみり。
二人で、しんみり・・・。
雨「久利生さんの、理想の検事?」
靴ヒモを結びなおしたくりゅたん。タバコを手にして、煙を吐いて、むぅ!!キリリ!!

<その頃キャスターと警察は>
古田は犯人じゃなかったのに、自殺しちゃうなんて!もう黙ってられない!ってキャスターですが、なおも夢芝居刑事は止めるんです。世間から非難されますよって。そして、番組降板を勧めました。そうすれば、被害者でいられるって。それが一番いい方法だって。

<翌朝>
雨宮が、中村の仕事を山盛りもって部屋に入ってきたら、くりゅたんはいません。
あれ?と外にでて、電話機を拭いている末次に聞いても、まだ見てませんって。

部「まったく心配ばっかりかけるヤツだな」
芝「家で寝てんじゃないのか?」
雨「かけたけど留守です、携帯も・・・」
江「どっかで気晴らしでもしてるんじゃないか?」
中「意外と参ってるのかもね。古田の自殺で」
末「雨宮くん、どうだった?」
雨「確かに、少し責任感じてたみたいでした」
遠「まさか!後を追ったってことは!ないよね!」
ひぃぃーーー!!雨宮蒼白!
雨「探してきます!」
遠「あ、ごめん、今のっ!」
遠藤の訂正も耳に入らず、とにかくいかなきゃ!な雨宮!
中「雨宮!」
そして中村は、雨宮にコートを投げるのです。
いやーん!かっちょいーー!!素敵ーー!中村ったらぁーーー!!

<探す雨宮>
数の減ったマスコミに目もくれず、雨宮は走ります。自殺現場にも、アパートにもいきましたがくりゅたんはいません。電話をかけてもでません。もう夜になっちゃって、疲れた雨宮がバーにやってきたら、電話です!
雨「久利生さん!?」
く『
雨宮・・・悪いんだけど・・・
あぁ!なんて弱々しい声なのでしょう!久利生さんダメ!と雨宮、渾身の力で言います!
雨「はやまっちゃだめ!はやまっちゃだ・・・っ!」
く『何言ってんの?』
雨「へ?」
く『今からちょっと来てくんねぇかな』
雨「は?」

<雨宮アターーーック!>
一人たっていたくりゅたん。やってくる雨宮に、悪いな遅くに、と挨拶しようとしたけれど、雨宮アターーック!が炸裂。かばんごとフライング雨宮アタックをくらっちゃいました。さすがK1マニア!
雨「もっ!!こめんじゃないでしょ!?一体どこ行ってたんですか!みんな心配してたのに!なんの連絡もしないで、勝手なことばっかりして!いなくなられた方の気持ちとか、考えたことあります!?」
可愛いーーー・・・・・・・・。
雨宮ってなんて可愛いのかしら!
ちっちゃい子がかんしゃく起こしてるみたいで、かーわいーーーよぅーー!!!
くりゅたんも、まぁまぁ、ってなだめつつ。
く「あのさ」
雨「なんですかっ?」
く「知ってるよね、エノモトユキ、あの番組降板したの」
雨「えっ?」
く「うん」

<キャスターと現場検証>
部屋までやってきたくりゅたん。どうしても確かめたいことがあるから、最初に襲われた場所まで来て欲しいってお願いします。もういいじゃないですかって、キャスターですが、そうはいきません。
く「真実が知りたいんですよ。・・・番組降板しても、報道に携わるもの、ですよね?」
こうして、仕方なく出てきたキャスター。現場で、もう1度事件が再現されるのを見ています。
雨宮がキャスター役で、くりゅたんが犯人。後ろからってことだったんで、雨宮の後ろからがっ!とつかまえて、うりゃ!!とひじうちされてます(笑)
く「いてっ!!おめ、本気で!」
雨「本気じゃなきゃ意味ないじゃないですか!」
でも、二人して、こう?こう?後ろからきて、こう??と確認してる二人はかわゆらしぃ〜〜♪
はー、もう・・・とうんざりしているキャスターですが、なんと彼女の前に、目無し帽の男が!えっ!と驚くキャスター。男は彼女に近づいてきますが、くりゅたんは、雨宮を羽交い締めにしたまま、助けに行きません。
近づいてくる男に後ずさるキャスター。
キ「なんなの!いい加減にしてよ!なによ!もういいでしょ!」
へたり込んで恐がってるんで、雨宮は、これはいかん!!とくりゅたんを振りきり、こらぁーー!!と走りよって、うりゃっ!と軽々捕まえちゃいました。
しかし、なんとそれは江上だったのです!
えーー!江上が犯人だったなんてーーー!
あるかーーい!
これはもちろん、くりゅたんの仕掛けです。びっくりしてるキャスターにくりゅたん言います。
く「今、なんて言いました?もういいでしょってなんすか。犯人、古田くんなんですよね。だったらもう、襲われる心配なんてしなくていいでしょ」
そして上を向くくりゅたん
く「・・・古田くん、もう死んじゃったんですから。あなた、何を知ってるんですか?隠してること話してください。真実を」
じーっとみているくりゅたん。
くりゅたんは、目を反らしたりしないのよ!

<やってきた夢芝居刑事>
江上に呼ばれたとやってきた夢芝居刑事。ここでも、被疑者が自殺するなんて、残念な結果に終わりましたね、なんてゆって、皆さんを鼻白ませてました。
そこで部屋から出てくるくりゅたん。
く「あ、矢口さん」
夢「どうも」
く「あ、そうだ。警察の人たちって、空手とか、柔道とか、剣道とかってやってるんですか?」
夢「あ?」
く「いや、うちら検察官ってダメなんですよ」
そして、江上って検察官が、キャスター暴行犯と間違えられて、こいつ(ま、やだ、こいつだって!雨宮のことっ!)に思いっきり投げ飛ばされたりしたんですよ、ってご披露です。
夢「・・・あんた何言ってんですか」
く「エノモトさんがね、まだ犯人が生きてるって思ってるみたいで」
夢「そんなはずないでしょう、暴行犯の古田は自殺したんですよ?」
く「ええ、なんですけど、じつはね、彼、自殺する前に、うちに連絡くれたんですよ。ほんで、二度目の事件があった時は、ちょうど、函館にお母さんの墓参りに行ってたみたいなんですよね」
夢「でたらめに決まってるでしょう」
く「それがホントなんですよ」
くりゅたんが1日いなかったのは、函館まで調べにいっていたから。証人も見つけてみました。
夢芝居刑事、ピンチ!
夢「証人なんてどうにでもなりますよ。物的証拠があるんですか?」
く「ありません。ないんですよねー。古田が電話で持ってるって言ってたえあチケットの半券がないんですよ。矢口さん見てませんか?」
夢「見ませんよ!」
く「じゃあ、誰かが捨てちゃったのかな・・・」
でももうくりゅたんには解ってるんです。古田は犯人じゃないって。そして、それは夢芝居刑事もわかっていたはずなんです!
く「矢口さんもそう思ってるんでしょ?いつですか?確信したの。彼が犯人じゃないって。自殺する前じゃないですか?」
夢「なにをそんなデタラメ言ってんだよ!」

<やってきたキャスター>
江上と末次に連れられて、キャスターがやってきました。もう全部喋っているんです。
江「エノモトさんはね、2度目に襲われた時に、男の腕に傷があったのを見て、犯人は古田じゃないって確信したそうです。古田には、そんな傷、ありませんよね?あなたはそれを知った上で、彼を追い詰めちゃったんですね」
夢「いいがかりもはなはだしいよ!」
く「矢口さん、もう辞めましょうよ」
夢「どうかしてるよ!」
と、ここで、ソファに座ってた芝山。その隙間から、バッチ発見!!
夢「こんな検事の言うこと信用するんですか!?」
立ちあがった夢芝居刑事を下から睨むくりゅたん・・・!あぁ!!怒りの上目遣い爆弾!!
夢「こんな事件終わったんだよ、被疑者が死んだような事件、いまさらむしかえしてどうすんだよ!」
なんだってぇーーーー!!!!
と思ったら、いっちゃうくりゅたん。
く「あんたが殺したようなもんだろうがよ!!」
掴みかかって怒ってます。
きゃーー!!とくりゅたんにすがりつく検事たち。
くりゅたん、奥歯ごりごりいいそうな顔で、ていっ!と胸倉を離しました。

く「俺たちみたいな仕事ってな、人の命奪おうと思ったら簡単に奪えるんだよ!あんたら警察も、俺たち検察も、そしてマスコミも!これっぽっちの保身の気持ちでな?ちょっと気ぃ緩めただけで、人を簡単に殺せるんだよ!・・・俺らはそういうこと、忘れちゃいけないんじゃないですか?」
あぁ、くりゅたん・・・!「これっぽっちの」って手、好き・・・!うるうるきてるくりゅたんの目も好き!好きぃぃーー!!

夢「・・・・・・誰でも最初は、そう思ってんだよ。でもな、現実はそうはいかないんだよ。そんなの、ただの理想だよ!」
雨「理想を持って仕事しちゃいけないんですか!?」
部「矢口さん。我々が突けている、このバッチの意味をご存知ですか?」
芝「秋霜烈日って、ごぞんじですよね。秋に降りる冷たい霜と、夏の強い日差しを表している。それは権力を持たされた我々に、人を罰する仕事の厳しさを教えている。言わば、検事の理想の有り方みたいなものなんです。我々はその理想を胸に、検事をやってるんですよ」
って、バッチを取り戻した途端、ぴしっ!となっちゃった芝山。そのおっきな芝山の前で、くぅーーーー!!って仁王立ちになってるくりゅたん!パパからGOが出たら、俺はいつでもいってやるぜ!ってのをこらえてる感じが好きーー!!目が涙目でーーー!うるうるでぇぇーーーー!!!
部「我々は、警察に真犯人の捜査を強く要請します」
はー、かっちょいいわー。この人たち・・・。全員揃った時の迫力ったらないわよね!素敵よね!素敵よねぇぇーーー!!

く「矢口さん。改めて、被疑者、古田シンイチを不起訴処分にします。いっすね」

<はー、やっとおわったーー!>
ようやくご飯も食べられる!とお出かけするくりゅたんと雨宮。
く「あ、久々にどっかで落ちついて飯食わない?」
雨「30分で戻ります」
く「えーー!?」
雨「仕事が、山のよおに溜まってるんですよ?」
く「じゃんけん!」
って手を出すのですが、雨宮は、やってくる人を見て、あ、ってなります。それは、アタック25次席検事。
次席検事、って声で、あれ、と思ったくりゅたん、ぺこ、って会釈です。
次「鍋島です」
く「あ、どうも、はじめまして」
次「不起訴。しっかりと、受けとりましたよ、久利生検事」
く「はい。よろしくお願いします」
じゃ、って行こうとするくりゅたんは、中に入ろうとしている次席検事を振り仰ぎます。
く「あの!」
次「なんです?」
く「俺って、結構、迷惑かけてます?」
次「いいえ。まったく!」
にっこり笑顔の次席検事!力づよーーい!

くりゅたんもにこって笑ってて、へっ!って眉があがって可愛いーー!歯も見せた笑顔が可愛いーーー!!!
最後はちゃんとお口閉じて、もっかいぺこっと会釈するのでした。

く「俺、迷惑かけてないってさ♪」
雨「気ぃ使ってくれてるんですよ。そゆこと解らないかな」
く「ていうかさ、おまえさ、俺のこと、結構心配しちゃったろ」
雨「全然!?」
く「嘘だぁ。おまえ、俺がいなくなったら、どうしよって思ったろ!」
雨「まさか」
く「じゃ、何あれ。『はやまっちゃだめ!はやまっちゃだめ!』ってあれ何(笑)?」
ふいって先に行く雨宮に、後ろで、とぉーーーーっても!嬉しそうなくりゅたん!可愛いーー!かぁわいいぃーーー!!

雨「その時は、まだ。私たちは、気づいていなかった」
じゃんけんしてる二人!あぁ、無邪気でとっても可愛いのに!
雨「この事件が、本当の意味で、終わっては、いなかったことを」


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