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第9話「俺がずっとそばにいる」

<雨宮あぶなーーい!>
本を読みながら歩いている雨宮。100%お勉強の本!しかし、そんな雨宮の頭上には、石膏像があったのです!石膏像が降ってこようとしているのです!危ない!危ない雨宮!あぶなーーい!!
しかし全然気づかない雨宮は、そのまますったすったと歩いていき、真後ろで石膏像が割れたんです。
びっくりして振り向く雨宮。石膏・・・?と不思議ーな気持ちになりながら、危ないじゃなーい!と憤るのです。

<雨宮報告>
「当たってたらホント死んでましたよ、あたし!」
って主張する雨宮なのに、皆さん、危機感かなりゼロ。
部「運がよかったなぁ」
末「でも石膏像ですよぅ?」
江「そんなの落ちてくるか普通〜」
中「石膏像なんか持ってる人いるの?」
芝「美術室おいてあるやつだろ?」
遠「そういや美術室で女の子にフラれたな〜」

く「あー寝違えちった」

さ、仕事!って部長の言葉で、皆さん部屋に戻ります。そして一人残った雨宮。
雨「それで終わり?」

<皆さん仕事中>
今日は皆さん、きびきび!とお仕事中。
芝山は、刑が軽いも重いも、決めるのはこいっちなんだよ、ってぴしい!とゆって、中村は、部長から、起訴した被疑者の判決について聞いていて、江上は、1万円しか入ってなかった財布をすられていたのに、4万2千円くらい?ってゆっちゃう被害者に注意をしてます。
その頃、その足音は近づいてきてました。
まだ、何もしらないくりゅたん。痛ましいお顔で、大丈夫ですか?って聞いてます。
くりゅたんの前には、顔にひどいアザのある女性が。
雨宮は、きぱっ!と言います。
雨「ご主人が包丁を持ち出してきたら、タオルでも何でもいいですから、こうしてですね、突き出してください。こうすると、相手は距離感をつかめなくなるんです。そうすると包丁は体まで届きませんから」
く「雨宮さん、これは夫婦ゲンカなんだから・・・」
でも、立ちあがった雨宮はくりゅたんの側まで行って、
雨「久利生検事、ちょっと私の腕をつかんでください」
く「なに」
雨「いいからつかんで下さい」
いつもは突拍子もないこと担当のくりゅたんなのに、今日の雨宮はそれ以上におかしい。
く「・・・すみません、ちょっと待って下さい」
参考人に謝りつつ、雨宮の腕をつかんだくりゅたん。いきなり、ぐりっ!と腕をねじられ!
く「いててて!いて!!」
雨「少林寺拳法の型て送りごてって技です」
席に戻ってにこやかな雨宮。
く「おまえ、タップしてるじゃねぇかよ!ばーか!」
痛い、痛い、なくりゅたん!ううう、きゃわゆい・・・っ!
雨「暴力ふるわれっぱなしじゃダメ。2級でもあれくらいいきますから、どうでしょう。少林寺」
にっこりな雨宮に、
く「おまえ!口で説明すりゃいいじゃねぇかよ!」
痛い、痛い、くりゅたん!きゃわゆすぎるのぅーー!!

<ピザの宅配>
ピザの宅配がやってきた時、外にいたのは、芝山、江上、雨宮。スモーキーピザを頼んだのは誰ー!と言いますが、誰も出てきません。雨宮が3750円を立て替えたんですが、そのピザの入れ物から煙が!
3人がびっくりするのを見て、にやっと笑う宅配の男!
警備員もやってくるけど、相手が警棒みたいなのを出してきたもんで、思わず逃げちゃいました!
部屋の中を荒らしまわる音に、出てきたくりゅたんも、中村も、遠藤も、末次もものすごくびっくり!部長も出てきて雨宮にぶつかちゃって、雨宮の眼鏡は飛ばされ、蹴られ、踏まれて壊れてしまいます。
逃げていく男を追いかけるのはくりゅたん!階段を走り降りて1階まで行くけれど、もう男の姿はありません。どっち!と思いながら正面玄関から外に出るくりゅたん!
あぁ、でも、いない!
となった時の悔しそうな顔が、凛々しいーーー!!

<現場検証中>
城西支部は警官で一杯。くりゅたんたちは、部長の部屋でそれを見ています。
どんなヤツだったんですか、犯人は、って言われて、くりゅたんが気になっているのは、カチカチカチって音。
く「何の音なんだろ」
遠「靴に金具がついてたのかも!」
末「タップシューズ」
部「相手はテロリストだぞ?なんでタップシューズなんかはいてんだ」
雨宮は、手袋の人差し指が緑に汚れてたかもって言い、部長は170cmくらいでと言い、顔はどなたも覚えてらっしゃらないんですか?って刑事に言われちゃいました。
だって煙で何も見えなかったしぃ・・・。
中村は、あの刑事、検察に来て偉そうにできるのが嬉しいのよ、ってぷんすか。
で、くりゅたんは、大人しくできないお人柄ですから、ちゃっちゃと現場に入って、スモーキーピザの箱を持ち上げます。自分で作ったのかなってゆってて、刑事から怒られちゃいます。そう、指紋が・・・。
く「でもこれ狙ってんのかな。スモーキーピザから、煙出てんでしょ?」
でも、皆さんは、愉快犯じゃないの?って考えてます。検察を襲うってことは国家に対するテロ行為だし、警備も厳しくなるだろうし。もうこれで終わり!って思いたかったのに。
く「手紙来てるよ。これで、終わりだと・・・、これで終わりだと思うな!」
驚くみんなの方を見て、最後に、「スモーキー」って署名まで読み上げるくりゅたん。あぁ!また凛々しいぃーー!!

<記者会見>
次席アタック25検事を中心に記者会見。容疑者として、部長過去に起訴されたものの中から確認作業を行っております、と緊張しながら応えておりますね。

<確認作業中>
末「タダアキヒコ。江上さんをすごい目で睨んでいった被疑者ですよ。容疑者リストにいれとこ」
江「あ!こいつ末次さんのこと、自分をだました男に似てるって不機嫌だったでしょ。絶対恨んでるよぉ?よーうチェーーック!」
末「それ女でしょ?」
江「えっ?・・・タミヤジュンコ。ちっ」
末「なんですか、ちっ!て!」

雨「エノキイチロウ」
中「さんざいじめて起訴した窃盗犯だ」
雨「恨まれてる。シメジゴロウ」
中「泣くまでいじめた男だぁ」
雨「恨まれてるっと」
中「恨まれてるよねぇ〜」
雨「眼鏡、高かったんだよな〜」

芝「トネガワマコト」
遠「こいつ、お世話になりました、って頭を下げた途端、襲いかかってきた男だ!」
芝「おまえが例によって偉そうに、自業自得だよ、な!って、そのな!の2秒後に飛びかかってきた」
遠「何言ってんですか!芝山さんこそね、篭るような鼻声でネチネチ取り調べするからこういうことになるんじゃないですか!」
芝「ネチネチしてるのがいいんだろう!?」
遠「おい!」
びしぃ!と芝山を止める遠藤。
遠「こいつまだ服役中でした」
芝「・・・早く言って」

雨「久利生さんも恨み買ってそうな被疑者出してください?」
く「俺、いねぇもん」
雨「(棒読み)わぁ、驚いた!自分はみんなに好かれているとでも?」
く「なんだその言い方」
くりゅたんは、虫眼鏡でポラロイドをじぃーーっと見ているところです。
く「だって俺ここ来て日が浅いんだからさ、起訴したヤツなんか出てきてねっつの。それよりさぁ。こういう、デザイン文字って、どっかで見たことない?」
ポラロイドを雨宮に見せるくりゅたんだけど、雨宮は、さぁ〜?って全然見る気なし!
く「おまえ見る気あるのかよ。ちゃんと見ろよ!」
そしたら、しぶしぶ雨宮も見ようとしてますが、眼鏡が壊れてますから、目を細くしないと見られません。なんでしょう、その顔は(笑)!
く「その目つきやめろよ・・・」
雨「こうしなきゃ見えないんですよ」
く「じゃあ口閉じろよ」

<その頃・・・>
雨宮の画像をバックに、何かが作られてます・・・。
恐い!恐いーーー!

<翌朝の皆さん>
くりゅたん、自分の前を歩く雨宮に気がついてモーニン!って声をかけます。そして振り向いた雨宮を見て、目がまん丸!お口ぽかーん
く「なんだそりゃ・・・」
じーっと寄っていくくりゅたん。
く「うわ!超ガリベンじゃん!」
雨「大学の時使ってた眼鏡です。いけませんか?」
台無し!と近寄っていってたくりゅたんは、近いよ!と黒ずくめの男にどけられました!あぁ、黒いヘルメット、黒いライダーススーツのその男は、江上!
やな視線を感じる、犯人は多分俺を狙っていると思うって江上。
江「雨宮、甘いよ。そんな眼鏡じゃバレバレだよ。行こう」
建物の中に入っていく江上。バレバレって何?と思いつつ、くりゅたんは眼鏡変えた方がいいって、雨宮にいいつつゲートでひっかかる江上を見て、ひっかったりしてって笑ってたんですが。

エレベーターの前には、怪しい集団が!
あああ!素敵!なんて素敵なんでしょお!
うっとり!うっとりです!皆さん、変装してるんです(笑)!逆にダダ目立ちです(笑)!すてーーきぃーー!!
部「おまえたち・・・!無防備過ぎるぞ」
く「はい・・」
もちろんみんなとっても素敵なんだけれど、芝山さすが・・・!くくぅ・・・っ!中村のロシア!?ってカッコも素敵ぃ!
こんな素敵な人たちを、おどおどと見ていたくりゅたんたち。一緒のエレベーターに乗って、くりゅたんは、すかさず雨宮と江上の間に立つのです。お!さすがのフットワークだね♪

<捜査状況>
皆さんが出した容疑者リストは、全員にアリバイがありました。検察のことは相当恨んでましたけど。
なんでー!?って中村ですけど、検察の仕事なんてそんあんもの、って芝山・・・。
くりゅたんのカチカチって音も、雨宮の人差し指の緑色の汚れもまだわかりません。
江「ちゃんと捜査してんのかなぁー!警察わぁーー!!」
中「あたしたち、命狙われてるのよ?」
末「出前に毒でも入れられたらどうすんだぁ?」
遠「芝山さんなんかびびっちゃって仕事できませんよ」
芝「俺がいつびびったよ!」
遠「びびったじゃないですかぁ!」
芝「その通り・・・」
そこに出前のラーメンが(笑)芝山に(笑)

<毅然とした態度>
検事たちの士気は下がっていませんかって次席アタック25検事が電話をしてきて、もちろん!と答えた部長ですが。果たして本当でしょうか(笑)
芝山は、両肘をついて、お顔を支えて、じぃーっとラーメンを食べている遠藤を見つめています。
遠藤は、おずおずとラーメンを食べさせられてます。
芝「体が、しびれたりとかしない?」
遠「いいえ?」
と食べ続けようとしたラーメンはあっさり取り上げられ!ぐわーー!!と苦しむ真似をしたんだけども。
芝「おまえと何年付き合ってると思ってる」

江上と末次は、俺が殺したって言ってんだろって被疑者にも、私たちはあなたが憎くて言ってる訳じゃあ、とか、恨まないで下さいね?と激烈低姿勢(笑)

中「しばらく外であうのひかえましょう?」
芝「どして?」
中「こんな時にマスコミに嗅ぎつかれたら、大変じゃない。ね?」
芝「うん・・・」
そうして中村の部屋からこそっと出てくる芝山、がっくり!はー!がっくり!!
芝「いや、人生はプラマイゼロ!悪いことがあればいいことも起きる!」
そこに電話が鳴り。
芝「はい、芝山!・・・パパでちゅよ〜♪今日、すんごく早く帰るからねぇ〜。ママがなあに?え?ママが遅くなってもいいって?おじちゃんが来てる?いつもくるおじちゃん?誰っ!?」

<そしてくりゅたんは>
嬉しそうーー!幸せそうぅーー!!そんなかわゆーーい!お顔で、スカイウォーカーで体を鍛えています。もう嬉しくて仕方ないみたいに、ちらちらと雨宮を見て。
また、雨宮の後ろにひっつくくらいの位置で、なぞのライトを頭に装着して、やっぱり嬉しそう〜。かわゆーーい!ミッションインポッシブルの曲を口ずさみつつ、超ご機嫌でかわゆいかわゆい!きゃきゃ!!
雨「・・・すごくいやな視線を感じるんですけど」
く「んちゃ(笑)!ははははははは!よくそれで女子大生やってたねぇ、おまえ!コンパといか浮いてなかった?あたしは、もう、男子は禁止って(笑)」
この禁止のポーズも可愛いぃーー!!
雨「コンパはパスしてましたから」
く「はーん・・・。いっそのことさ。コンタクトに変えれば?寝顔い結構可愛かったじゃん」
なにを!って雨宮。くりゅたんは、いやいや、御宿で、ってくりゅたんです。でも雨宮、同様しちゃって、書き間違いをしてしまうんですね。んもう!って修正ペンをとって、カチカチカチカチ・・・!
はっ!としたくりゅたん。その修正ペンをとって、カチカチカチ!って鳴らしてみます。
く「こんな音、してたんだよな。こないだスモーキーが逃げていく時さ。こんな音したんだよ・・・」
考えぶかげなお顔ぉ〜!

<単独行動禁止!>
検事と事務官はペアで帰宅するように!と部長命令が下ります。
末「じゃ、江上さん、行きましょう」
江「俺バイクだから」
末「私後ろに乗りますから」
江「雨宮守らないと」
末「私のこと大好きなくせして♪」
連行されていく江上(笑)
芝「今日、おまえのとこ泊めろ」
遠「身の危険感じるんですか?巻き込まれるのイヤですよぉ?」
芝「家には俺の知らない謎のおじさんがいるようなんだ・・・」
雨宮は、中村に一緒に帰るように言いますが、女同士では意味がない。中村は部長と帰っていきます。
てことは、残るのはくりゅたんと雨宮。
寄るとこあるから一人で帰りますって雨宮でしたが、そんな訳にはいきません。
雨「私、少林寺2級ですから頼りにならないとおもわないんですよ」
く「別におまえに守ってもらおうなんて言ってねぇよ。バカ。いくよ」
雨「今バカっていいました!?」
く「バカ行くぞ」
軽やかに歩くくりゅたん。とっても可愛い!!
雨「バカっていいましたよねぇ!?」
いやーん、可愛い二人だわーー!

<帰り道>
狭い道を歩くくりゅたんと雨宮。どこにいくの?ってくりゅたんに、だから来なくていいですよって答えてる雨宮。
く「石膏像落ちてくるかもよ?」
雨「・・・あれは関係ないでしょう?」
上を向いて歩いているくりゅたんは、ふいに、危ないっ!ってゆって雨宮をびくっ!とさせます。うしっ!と小さなガッツポーズがかーわいー!
雨「感じ悪ー!」
そこまでは元気よかった雨宮も、前から男が歩いているのを見て、びくっ。
くりゅたんも見てますけど、何事もなくすれ違いました。
く「お前今日単独行動禁止な」
そりゃもう、びくびくなんですもん・・・!くりゅたん心配そう〜!

<眼鏡屋さん>
眼鏡屋さんで眼鏡を選んでいる雨宮。なんで眼鏡にこだわるの?コンタクトは?ってくりゅたんですが、次々とかけていきます。
く「これは?」
だったら、くりゅたんも、似合う眼鏡を探してあげましょう。いやーん!私にも探してー!!
雨「こういうのは・・・」
く「いいからかけてみなよ」
雨「じゃ・・・」
かけてみたら、すっきりとしていていい感じ。
く「お、いいじゃん。似合ってんじゃん」
雨「もう少し、きちっとした感じの方が」
く「なんだ?きちって」
雨「かりっ!て言うか」
く「かり?」
雨「いいじゃないですか。気に入らないって言ってんだから」
く「マジメさんさん、マジメさ〜ん♪」
でも、結局今日は買わないまま帰ります。もっとがちっ!としたのが欲しいんですもの。
く「なんだがちって・・・」
雨「ん?何これ」
何気なくあけたバックの中に白い包みが。
く「おまえのじゃないの?」
雨「知らない間に入ってた」
ぎゃっ!
くりゅたん、慌ててその包みを受け取ります。おまえのじゃないんだろ?って確認して、耳元に持っていくと、時計の音が!
ふざけんなよっと店を飛び出して、あたりにいた人を危ないからどいて!ってどかせておいて、空き地に包みを投げたくりゅたん!ぎゅっ!と耳を塞ぎましたが、いつまでも爆発しません。
あり?
と振り向いて、ちょっと前に行こうかな、とした時、ぼん!!と爆発!
急な物音にびっくりさせたら日本一の男くりゅたん!大きく見開かれた目がかわゆーーーい!!雨宮もびくっ!
走って戻ってきたくりゅたん、お店の人たちに170cmの男がいなかったかって聞きますが見られてません。
雨宮呆然と出口のところに突っ立ってるばっかり。その隣にくりゅたん戻ってあげます。
雨「・・・あたしが狙われたの・・・。どして・・・?」
くりゅたん、背中をぽん!と叩いてあげるくりゅたん。かばんばでたくて入れやすかったんじゃない?って。
雨「じゃあ、あの石膏像も?」
く「今夜、帰んない方がいいんじゃないの?おまえ」

<帰る二人>
かっ!かぁわいぃぃぃーーー!!なんて可愛いのぅぅぅーーー!!!
くりゅたんの革ジャンのすそを、きゅ、と握っているだなんてぇぇぇーーー!!!ううう、可愛い!可愛いすぎるぅぅ!
くりゅたんもそれみて、困ったなーって坐正にもたれます。その途中、ガレージにえがかれたデザインを見て、あれぇ?って思うくりゅたんなのです。

<くりゅたんのおうち!>
ほぅー!これがくりゅたんのおうちか!全部見せてー、全部全部ーー(笑)!
雨宮は、ソファに座っていて、くりゅたんは、ベッドを整え、箪笥からジャージを取り出してきます。くんっ、って匂い嗅ぐのが動物っぽくて、きゃわゆーーい!!
これをちゃんと洗ってあるからって雨宮に渡します。
久利生さん、どこで寝るんですか?って聞かれ、俺は、こことか?とぎこちなくソファを指差すもんだから、雨宮もぎこちなく立ちあがって、寝室の方へ。
ちょっと離れただけで、不安になったんでしょう。
雨「どこにも行かないでくださいね」
なんて可愛いことを!!
く「行かないっすよ」
ってこたえるくりゅたん。ホ、っとした雨宮は、今度はベッドをそしてベッドを見て。
雨「こっちにも来ない」
ぷぷ。可愛い(笑)きぱっというのが可愛いっ!
く「・・・はい。おやすみなさい」
雨「おやすみなさい」
くりゅたんは、ちょっと寝室の様子をうかがい、雨宮も、寝室の様子をうかがい、ふぅ、とベッドに座ります。
その目の前には。
「・・・・・・・・・ふら、ふーぷ・・・?」
そして壁には、マッキー・チュンのポスター。
「・・・・・・・・・誰・・・?」

<くりゅたん電話中>
くりゅたんは、荷物の中から、スプレー缶を出してきました。それを振ると、あのカチカチカチという音がします。あったよ・・・!と確信したくりゅたん。刑事さんに電話です。
顔料が固まらないようにいれてあるボールの音だと思うって。雨宮がいってた、人差し指の緑も、スプレー缶を間違った方向に持ってやったら指につくし!と。
だから、都内の工場に連絡をとって欲しいとお願いです。全部ですか?って驚きには。えぇ、全部。
そりゃ、雨宮の安全がかかってるんですから!ふむっ!
電話を切ったら、雨宮が寝室から出てきました。振り返るくりゅたん。
く「起こしちゃった?」
雨「眠れないんです・・・。少しだけ、一緒にいてもいいですか?」
く「あぁ。・・・いいっすよ」
そしてくりゅたんは、雨宮に湯のみを渡し、二人でお酒を飲むことにしました。ソファに並んで座って。きゃ!
く「飲んで寝ちゃうのが一番じゃないの?」
そんなくりゅたんにお酒を注がれて、ふぅ、と一息ついた雨宮。あのポスターは誰?と尋ねます。
く「ま、ブルース・リーじゃないことは確かじゃない?」
雨「知らないんだ」
く「いや。中学の時にさ、通販で買ったヌンチャクに入ってたポスター。なんかね、ツボにはいっちゃって捨てられいなだよね」
雨「その頃から通販で体鍛えてたんですか」
く「あのね。日本に2万人はいるのよ、そうい男の子は」
それなら!と雨宮は湯のみを置いて立ちあがり、片手送りごてを教えてあげます!と宣言。いいよ!痛いからいいってゆってるのに、まぁまぁと手を出します。
く「・・・痛くすんなよ?」
やだ、くりゅたん、かわゆいセリフ!!
雨「はい!つかまれた手の、判定の手を」
く「いててててて!!バカおめっ!」
雨「痛くなきゃ意味がないじゃないですか!」
ふふん!と得意げな雨宮は、湯のみを持って、座りなおします。でも、思い出しちゃうんですねぇ・・・。
雨「・・・でもねー。二級の技じゃ、通じませんよね。スモーキーには」
く「まぁでも、スモーキーもつかまるじゃないの?」
くりゅたんは軽く言ってあげます。
く「心配ないんじゃないの?」
湯のみをもって、斜め後ろからの横顔!!そして、くりゅたんったら!!

く「まぁ、ね、俺がそばにいてやっから」

こてん。

きゃっ!いっちゃった!と思ったら、雨宮の頭が肩にのっかってきて、おっ!いい感じ!?と思ったら。
く「・・・・・・おまえぐい寝かよぉ・・・:
寝てました。雨宮(笑)
ぷぷぷ!なんて美しいお約束なの!?様式美ね、様式美!素敵っ!
く「んもう、どぉーするんだよ、俺は・・・」
なるべく動かないようにしながら、自分の湯のみを後ろの窓辺に置き、雨宮の湯飲みもとって、後ろに置き、くてーーともたれてくるのをそのまんまにしてるくりゅたん!あああ!!愛らしい!!愛らしすぎるぅ!
今度は眼鏡に手を伸ばし、どんどんもたれてくるのを苦労しながら取って、ちょっと度を確かめてみたりして、また後ろにおいて!
はー、なんて可愛いのかしら・・・!
さすが、可愛いシーンやらさえたら日本一!!
それからは、いくらなんでもこのままじゃあ、と、ソファのてすりのとこをもって、うーん、って体をひねると、その動きで雨宮の体が、反対にぱたーんと倒れて、やれやれ。
でも、ちょっと残念かしら!くりゅたんったら!きゃっ!
立ちあがって、自分用に用意していた毛布を、雨宮にそっとかけてあげるくりゅたん。
と、電話です!

<高梨からの電話>
刑事さんからの電話で、あの落書きが見つかったって言うんです!すぐ行きます!ってくりゅたん。雨宮が枕代わりにしている革ジャンを取ろうとして。
・・・そりゃ取れないよ。
雨宮の手が。
きゅっ、って。
握ってるんだもの!
あああああ!!なんて愛らしいの!!
そりゃ、くりゅたんだって、その手から、革ジャンを引っ張り出そうとは思えないわ!思えないわよね、くりゅたん!!
しゃがんで、その寝顔を見つめるくりゅたんは、さみー・・・と思いつつも、どうすることもできないのです!ぷぅ、って膨れた顔がかーーわいーーー!!!
なんだっけ。んーと、んーと。昔の中国だかなんだかで、お気に入りのお小姓と寝ていた偉い人が、起きなきゃいけないんだけど、そのお小姓が自分の袖を枕にしてたんで、起こすのは忍びないって袖を切ったことがあるとかないとか・・・・・・・・・・なんかで読んだことがあるようなないような・・・・・・・・・・・・・
嘘かもしれないんで、人には話さないで下さい(笑)
ともかく、愛情表現の一つなのよ、それは!

<外なのに>
と言う訳で、雨宮への愛情表現ってことで、革ジャン無しで出てきたくりゅたん。えーーー!くりゅたん、他には防寒具持ってないんですかーーー(笑)!?
公園のトイレ(?)の壁に、スモーキーの落書きがありました。それはこの近辺にはたくさんあるものです。
さむーーーとなってるくりゅたんにマフラーを貸してくれる高梨。やっさしぃーー!
高「よく気がつきましたね。検事にとしとくにはもったいない」
く「これ、めちゃくちゃ暖かいですね」
高「カシミアです」
く「あ、カシミア・・・」
そりゃぬくぬくですねぃ・・・。

<翌朝。そしてフラフープ>
そのまま寝ていた雨宮が、目を覚まします。何これ。どこ?って感じでソファから落ち(お約束!でも許す!)眼鏡を探し、部屋の中をウロウロ。くりゅたんがいないので、あれー?とドアを開けてみたら外には人が!きゃあ!!!と驚いた雨宮ですが、それは、警官の大塚!
くりゅたんに言われて、雨宮の警護にあたっているのです。そしてくりゅたんは捜査に出ています。
さらに。大塚は、なぞのサークルの中に立たされています。
それは、くりゅたんの部屋にあったフラフープ。
何・・・?と雨宮が見ていると。
大「あ、いやこれは、私が雨宮事務官の寝顔を覗いたりすることのないように、ここから是対出るな!と(笑)」
大塚さん・・・。笑いながら言うところじゃないわ、それ・・・(笑)
そんな理不尽な扱いをされても朗らかな大塚さんと、雨宮の元にくりゅたんが帰ってきました。朝ご飯を買ってきたからってくりゅたんは、雨宮を部屋にいれ、自分も入り。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

出てきます(笑)
く「なんで入ってこないのかと思ってびっくりしちゃいましたぁ!すいませぇん!!」
フラフープから大塚を出してあげるくりゅたんです(笑)

<スモーキー捕まる!>
くりゅたんが一晩でとってきた写真で、スモーキーの大体の居場所は解りそうな状態です。夕べだけで25箇所見つかったんですからね。
捕まるのも時間の問題だってことで、よし仕事しよう!と元気だして皆さん、部屋に入ります。

と。部長の部屋からいきなり、スモーキーが捕まったぞ!!って声が!えぇ!?と飛び出してきた皆さんでした。

スモーキーは32歳のフリーターでした。取調室の外、マジックミラーで中を見ている、くりゅたん、雨宮、高梨。スモーキーは笑っていて、くりゅたんはじっとそれを見ています。雨宮は、間違いありません、と断言しました。これがスモーキーだと。
ともかくよかった。
二人は警察を後にしますが、くりゅたん、マフラーを返していませんでした。これを返しに行って、と雨宮にいってたら、雨宮にも電話。私、先にと雨宮は行ってしまいました。
もうスモーキーも捕まったしと、急ぐ雨宮の後ろついてくる影が・・・!

<スモーキーじゃなかった!>
高梨にマフラーを返しに行くくりゅたん。そこへ、スモーキーが出てきました。くりゅたんを見て、検察で追いかけてきたヤツじゃん!と異常なテンション。くりゅたん、スモーキーをとっつかまえて、なんで雨宮狙ったのかを聞いたんですが。
「雨宮?」
と首を傾げられました。
く「何とぼけてんの?眼鏡のやつ狙ってたじゃん」
ス「こいつ何言ってんのぉ?爆弾の?何それ」
くりゅたん、ショック!スモーキーは雨宮を知らないのです!雨宮は背が高くもないし、眼鏡ならチビもいたけどそうじゃないし、はげもいたけど、雨宮はそうじゃなーーーい!!

<その頃の皆さん>
今日こそはちゃんとピザが届きました。
無事に事件が解決して、やれやれの皆さん。てことは。
江「残る問題は、ジャンボくんだね」
末「結局誰だったんですか?謎のおじさん」
芝「遠藤・・・!」
遠「おもしろかったから、ついみんなに喋っちゃった♪」
悪気のかけらもない遠藤。そしてなり続ける電話には、仕方なく中村がでました。

<電話はくりゅたんから>
雨宮から連絡入ってないかな!って聞くくりゅたん。携帯も繋がらないのです!中村は聞いてないけども、と思いつつ他の人たちに話を聞こうとします。でも、芝山のうちにいるという謎のおじさんトークが盛りあがってばっかりで!
誰か雨宮から連絡受けた人!!
って怒鳴ってようやく解ったのは、眼鏡屋から連絡があったことだけ。
く「眼鏡屋!?はい、すいません!」
ブチっ!
中「切った!なんなのよぉーー!!」
お怒りの中村のことなんて考えもせず、眼鏡屋に電話するくりゅたん!あぁ、でも!眼鏡屋は定休日ーー!どーしたことーー!!
これはいかん!とくりゅたんダッシュ!急げくりゅたん!!

<雨宮危機一髪>
雨宮は、こないだの狭い道を歩いてました。
黒いコートの黒い雨宮の後ろを、真っ白なコートの白い人がついてきています。雨宮さん、と白いコートからよびかけられた雨宮、振り返って、あぁ!お久しぶりです!と笑顔を向けます。
白い女の人は、よく私のこと覚えてたわね、と言いながら近づいていくんです。その手にはナイフが・・・!
白い人「でも、殺される理由。どうせ解んないんでしょ?」
きゃーー!!!わかりませーーん!!

<くりゅたん登場!>
そこに走ってきたくりゅたん!雨宮!!と怒鳴ります。
雨「久利生さん!」
壁際に追い詰められていた雨宮、ナイフを避けようとカバンで振り払い、勢いで眼鏡がとんじゃいます。
そのまま、くりゅたんに向かって走る!くりゅたんも手を広げて迎えに行く!
あぁ!危ない!どうなってしまうの!二人は!!
必死にくりゅたんの元にたどり着いた雨宮を背中にかばい、くりゅたんは白い人にむかって、マフラーをつきつけるのです!
こうすれば相手は遠近感が掴めず、ナイフは体まで届きません!

が!

カシミアは一刀両断!こわーーー!!!
きゃーーー!と思わずくりゅたんを前に押してしまう雨宮は、まことに正直な生存本能の持ち主(笑)!
押されたくりゅたんも、ええええ!と思いますが、相手は女一人!
強いけど!
膝を腹に叩き込まれたりしてるけど!
なんとかナイフを落とさせ、雨宮の眼鏡を蹴ったり蹴ったりしながら戦うくりゅたん!
く「雨宮!どうすんだっけ!少林寺、少林寺!少林寺教えろ!早く!!」
その足元では、雨宮の呼び眼鏡が無残にも踏み潰されているのです。

<その頃の皆さん>
中「なんで?」
江「遠野カオル27歳。コンピュータプログラマーか」
芝「会社の金横領した」
遠「美鈴さんが起訴したんですよ」
中「どうして?」
部「犯人が二人いたとは」
末「女はチェックしてませんでしたね」
江「美鈴さんが起訴したんだろ?」
中「なんで恨まれるの?」
遠「懲役1年5ヶ月。執行猶予・・・執行猶予ついてんじゃん!」
芝「それに美鈴さんが起訴したんだろ?」
中「釈放されたのに、どうして恨まれるの?」
江「雨宮が狙われた理由も解んないですよね」
末「美鈴さんが起訴したんですよぇ」
部「そうだよなにも雨宮狙わなくても」

すくっ!!と立ちあがる中村。
中「何!?」

<その理由は>
反省してくださいっていったからでした。
遠野のプライバシーを根掘り葉掘り騒ぎたてて、守ってきうれようとした弁護士もやられやって、仕事もやめさせられ、結婚も破談になった。夢も希望も全部失って、本当に目の前がゆがんでくるのに、雨宮が涼しい顔で、反省してくださいって言ったんですもの!
遠「あんたの顔は絶対忘れない。あんたたちに、人を裁く権利なんてあるの?」
雨「・・・遠野さん」
く「ちょ、ちょと」
喋ろうとする雨宮を押しとどめて、くりゅたんは、椅子に座ります。
く「遠野さんねぇ。うーん。俺たち本当によくこうやって恨まれるんですよ。弁護士さんが、やっきになって、被疑者のことを守るじゃないですか。そしたら検察官っていうのは、犯罪の証拠を徹底的にあげますから。じゃないと、裁判官が正しい判断できないんですよ」
ちょっと微笑んでるくりゅたん・・・。
く「やっぱり、ねぇ。無実の人間を起訴したくありませんから。だから、真実を知るためだったら、絶っ対に!手は抜きません」
指を組み合わせつつ、じっと見ているー!くりゅたん、素敵ーー!!
く「だから、あなたの件にしても、事件の上っ面だけを見て起訴求刑を決めている訳ではありません。あなたがどんな男に振り回されて、どうしてお金が必要になって、どういう気持ちで横領しちゃったのか。それを考慮した上で、刑を決めてます。どんなに恨まれても。これは勝手な、言い方になっちゃうかもしれませんけど」
ふぅー・・・、と息を吐き、
く「機械が裁いてるわけじゃないですからね。やっぱり人間を裁くことができるのは・・・」
きゅるんと泳ぐ目もきゃわゆい!!
く「・・・人間だけじゃないですかね」
じっと遠野を見つめているくりゅたん。顔の白さが違うわーー(笑)くりゅたん、色黒(笑)!
そしてくりゅたんは席を立ちました。
雨宮も言います。
雨「あなたは、殺人未遂の罪で起訴されます。執行猶予中の犯行ですから、何年か服役することになるでしょう。でもそれは、今の自分をリセットするための時間だと思ってください。・・・反省して下さい」
同じ言葉を言う雨宮に、くりゅたんも小さくうなずいて、
く「うん。・・・反省してください」
って。

<そしてバーで>
朝ご飯を食べているくりゅたん。そこに雨宮がやってきます。新しい眼鏡です。
隣に座った雨宮、そっと紙袋を渡します。
く「何これ。俺?なんだよ」
くりゅたんが中身を見てる間に、雨宮は朝ご飯の注文。
雨「私も朝ご飯食べよっかな。梅がゆあります?」
マ「あるよ」
いいなぁーー!梅粥!たべたーい!でも、おなかにたまらないよ(笑)?
く「あっ!マフラーだ!すげー!カシミア100だ」
雨「それは高梨さんのです!・・・もう一つは、お礼です」
テレビでは、インストラクターの兄ちゃんまで、「あるよ」なんてゆってますけど、くりゅたんは、なんでこっちだけカシミア!?と思ってます。んもう。ぶつぶつと二つのマフラーを重ねて、サンキュって袋にしまいました。
そこで初めて。
く「それ、新しい眼鏡?」
雨「気がつきました?」
く「ふぅん。・・・それが、欲しいから、あんな危ない目にあったんだ」
雨「似合いません?これ」
く「うーん、前のよりかいんじゃない?」
雨「久利生さんが選んだんですよ?」
立ちあがって、あ、そうだっけ?みたいにとぼけちゃうくりゅたん。ううう!ぎこちない動きがかわゆーーい!!
く「ごちそうさま、俺、行くわ」
雨「今来たばっかりなのに」
く「これを、ね?高梨さんに。届けないと。まずいから」
紙袋を手に出ていこうとするくりゅたんの背中に、雨宮は投げたね。

雨「『俺が、側にいてやっから』」

ん?と振り向いて、なんだっけ・・・?と出ていこうとしたくりゅたん。
あぁっ!と振り向くのです!
してやったりな雨宮!
そして梅粥(笑)!!

あー、もー、可愛いなぁーーーー!!!君たちわぁーーー!!!


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