2010/5/30
座頭市 THE LASTの舞台挨拶に行ってきました!
映画が終わって、19:02。フジテレビ笠井さん、ステージ右手から登場。いわゆるひとつの可上手から。
こんばんは、のご挨拶のあと、撮影録音はお控え下さいというのをやっていて。
笠井「げっほっ!…さっきさー、ポップコーン食べなければよかったかもしれない。すいやせん」
市の、「すいやせん」よかったなー。好き〜。
29日から数えて、10回目の舞台挨拶となり、慎吾、監督と笠井さんの3人で、最終地点の豊洲に到着。
上手から登場した慎吾、真中でにこーー。左から、笠井さん、慎吾、監督。
この頃、テレビで慎吾を見倒していたので、あまり感慨なし(笑)また慎吾見てるって感じ(笑)
晴れやかで明るい雰囲気。
慎吾「皆さんこんにちは」
笠井「スクリーン大きいです」
慎吾「すっごいでかいですね!」
こちらの、35mmのフィルムをかけられる最もスクリーンの大きい劇場なんだそうです。
慎吾「大きいスクリーンで見ていただけてほんとに嬉しいです。見ていただけて完成すると思うので、嬉しいです」
監督「視線は慎吾のままで」
どっと受ける客席(笑)
監督「一番受けるんです」
そのフレーズを、真面目ーな顔で、淡々と言う監督(笑)
監督「印象の強い映画を目指して作っているので、心に残ったシーンがあったら持ち帰って下さい」
笠井「慎吾くん。後ろのシートがゴージャス」
慎吾「椅子の形も違うじゃないですか!」
最後列に、プレミアムシートがある劇場で、あのシートで見るのが、一番いいのかもしれないねーって笠井さん。
今、35mmのフィルムを使う監督はあまりいないそうです。大体、24デジタルというのを使うところ、昔堅気の伝統でフィルムを使う監督。
デジタルと何が違うかと言いますと。
慎吾「大きいところで言いますとモニターがないので。よーいスタート、OK おしまい。チェックしない。集まってチェックがなかった。プラス、目をつぶっていたんで、相手の顔も見てない」
なので、出来上がって初めて、こうなったんだー!というのが解った慎吾。
慎吾「桜のシーン、好きだったシーンなんですけど、スクリーンで見た時に一番。実際綺麗ではあったんですけど、あんなに綺麗に映ってるって感動しました。一枚の絵みたいな」
監督は、フィルムは化学反応なので、デジタルより、光と影のさじ加減で焼きつける方が好きなんだそうです。
笠井「じゃあ実際に切って、編集?」
フィルムを切って、はって、編集してるそうです。学生の映画撮影みたいに!
デジタルの場合、監督はビジコンの前で、モニターを見てる訳ですが、フィルムですから、モニターの前にいない。
笠井「どこに?」
慎吾「カメラの横、下。カメラ前にこのぐらいで」
カメラの下にしゃがみこんでいたりされたそうです。
笠井「やりにくくない?」
慎吾「あんま経験ないけど、僕見えてないので」
監督は、カメラの目線でいたいんですね。だから、アップを取る時は、カメラが近寄れば、監督も近寄る(笑)
若い人とかに、なんでいるんですか?って言われませんか?って聞かれてました。
でも、原田さんは、『ビジコンでモニターじゃなくて、実際に見てて欲しい。監督に微修正してもらいたい』ってお話されてたんですってー。
慎吾「反町さんが1回だけ、ちけーよって言ってましたね(笑)」
続いて、音の話。
音の設計にもこだわりがあります。見えない人の感覚は音。
監督「サラウンド使えばいいって話じゃなくて、狭い部屋の中と、外に出た時の使い方。千との戦いで、障子の隙間から女の人が見てる時、カメラは中にあって、音を押さえてて、障子が倒れた時にばーん!と使うとか」
こういうのは、映画館じゃなきゃ解らないことなんです。DVDじゃ表現ができない。
そんな音声は、83歳の橋本さんが徹夜して作ってました。
83歳の音声さん。
笠井「黒澤さんなんかやってるのかな」
監督「天皇とはやれないって断ったって(笑)」
慎吾「もう今まで経験ない、目をつぶっていると、いろんな音が聞こえてきて、近くにいる人の鼓動まで聞こえるくらい研ぎ澄まされて。海のシーン行くと、波の音とか気持ちいいじゃないですか。でも離れたところでケンカしてて、いかなきゃっていうのが波の音で聞こえてこなくて動けない。監督に相談して、一人の人が大きい声でなんだてめ!って言ってもらって動けるなって。キューも見えないんで、音がないと動けない」
笠井さん、山形の映画村に行ったそうなんですが、海はCGで、と思ったら、本当の海で撮影。
映画村と同じセットを、実際の浜に建てたんですね。
監督「俳優さんが、後で合成するからって言われても、気分でない。できるだけちゃんと、あるものはあるものとして作ろうと」
そういう、本物の映像なのでした。
笠井「奥さん」
慎吾「石原さとみちゃん。始まる前、監督と3人で食事して、この二人の関係が大事だからってお話して、始まって何日かしたら、石原さとみさんクランクアップでーす!あれはショーゲキ的でした!台本呼んで知ってるんですけど、本人がいないシーンでもいつでも胸に抱き…。でも、クランクアップでーす!ありがとうございましたー。ちょっと待ってくれ。話が違う(笑)」
監督「妻を失うって話でしたから」
笠井「でも、石原さとみちゃんは、この映画にすごく思いがあって、これでキャンペーン終わっちゃうんですかー?ってね」
監督「杖を置く、刀を置く理由は、妻であった。テーマで、出ているシーンは短いですけど、刻んでいただかなきゃいけない。巻いてもらった赤いえりまきを巻いて、してない時も懐に入れていいですか?って。触ってるんだよね」
慎吾「入ってるって、でも解んないところなんですけど、入ってたんで。自然に胸元に手が行ってる時は、赤いえりまき握ってました」
映像で抱き合うシーンとか見てどうでした?って聞かれ。
慎吾「とっても恥ずかしかったです。仲々恥ずかしいことも少なくなってきたんですが、お地蔵さんのところで、顔を触るところとか愛してるんだって時の頬骨のぴくぴく(笑)好きな人に触れると、こんなとこ動くんだ!って(笑)」
ここで、各会場で書いてきた、パネルが登場。
有楽座、TOHOシネマズ、TOHOシネマズ市川、京成ローザ、TOHOシネマズ船橋ららぽーと、品川プリンスシネマ、ユナイテッドシネマ豊洲。
これらから、座TO市ザらスとが完成。
しかし、これ、ぱっとみると。
慎吾「ざ・といざらす!字の感じも、監督が発見して(笑)」
といざらすとタイアップした方がよかったんじゃないかってくらい、といざらす。
ちなみに、最初に書いたのは、TO。こちらが、メローン!と言われて大変でした。
慎吾「最初聞いた時は、は?」
監督「関西人としてこれはないよな」
慎吾、最後の「と」を書きいれて、完成。
監督「デザインですね。色の選択といい、アーティストです」
慎吾「完成した。まさかこんなに嬉しいとは(笑)!あのヒルズで、仲代さんもいて、苦笑ですよ!(笑)TO書いて下さい。TOですか?メローン!なんだこの企画は」
笠井「この突き抜けたとは?」
慎吾「ちょっとしこみ杖をイメージしました。よかったです。
こんな企画でも感動できます(笑)」
そして最後は慎吾のご挨拶。
慎吾「今日はありがとうございます。見ていただいて、完成するのかな。スタッフ、キャスト、監督。想いがつまった映画を見ていただいて、完成しました。1人でも2人でも、多くの方にみていただきたいと思います。ありがとうございました」
にこにこーーっと手を振りながら退場する慎吾でした。可愛かったなー!