東京国際映画祭前夜祭 『武士の一分』

2006/10/20

武士の一分のワールドプレミアがあるっちゅーことで、見に行ってきました!
会社も休みました(笑)!
とは言え、何をするということもないのです。レッドカーペットは土曜日の本番だっていうし、木村さんをどっかで見られたりするかどうかはまったく不明。
なので、のんびり目に六本木ヒルズへ到着。49階のライブラリーに行こうーとエレベーターホールにおりましたら。
武士の一分のスタッフカードをつけた人が、自分が案内しますなんて話をしているじゃないですか。

なぬ!?じゃあ、51階に!?
六本木ヒルズの51階は会員制のフロアになってまして、ちょいちょいそういったぱーちーなどが行われていたりもするようなんですな。
私が入れるのは49階だけ。気になるーーー!
しかし入れないフロアのことを気にしていてもしょうがありません。他に、イベントをやるようなところはないのか偵察に行きましょう。
おっ。
六本木ヒルズアリーナにステージが!
なるほどここでイベントをするんですね!!!
と、思ったんですがね。
・・・無理ですね。見えません。エスカレーターを降りてる時には見えるんですけど、アリーナを見下ろすことができる場所には近づけないようにバーが張り巡らされております。
そこらにいる人たちもいますけど、テレ朝壁面のディスプレイぐらいしか見えないですよ。
なーるほどねーー、と、再び49階に戻りましたら、49階は49階でなんかばたばたしています。
なんじゃ?と思ったら、そこはワーナーの記者会見?だかなんだかをするようなんです。記者も集まってきておるようです。

うーむ、私はどうすればよいの!?

と、このままもう映画始まるまで、本でも読んでるか、というダメ人間になりそうな私の元に、いわしくん到着(笑)
5時半から始まるというプレミア記者会見(???)がどっかから見えるか探ることにしました。いわしくんたちは、2年前の2046の時に色々探っておってですね。ここから見えるよーって場所を教えてくれたんですが。
・・・2年の月日は伊達じゃない。
2年前には見えてた場所は、全部潰されておりました・・・。も、もういっか・・・。そうまでして見せないつもりなら、もういいか・・・!
と思っていたら、一番人が集まってる場所を発見。ステージもちょっとは見えそう・・・な感じになってるんですね。
その場所で、ほんの40分ばかり立ちまして(笑)
ほんの40分ばかり!!!立ちまして!
でも40分立っても、何かが見える気がまったくしないという場所に40分立ちまして!!!
ようやく何かが始まったようです。カメラのフラッシュがものすごたかれてるんですが、何が起こってるのかがさっぱり解りません(笑)
ステージそのものよりも、目の前にいる人の後頭部しか見えませんから(笑)!
がーーー!っと押され、がーーーっと流され、どうやらステージ上には人が出てきた模様。おっ!?
見えるかも!山田監督の頭が見えるかも!隣に黄色い着物の壇さんがいるかも!で、その隣が木村さんかも!
しかしこれが!もうみごっとに見えないんです(笑)!ちょうど、ガラスの仕切りになってる縦のバーがきれーーにかかるんです!くりんくりんの頭の一部しか見えんがなーー!
かと思えば、またどどどーーーっと人波が揺れ、前の人の双眼鏡を持つ手の上と、さらにその前の人の髪の毛の間から、顔が見えてます。
まめっぷ越えたサイズです。
苦しい30分でした・・・。おしくらまんじゅう状態で大変あったかかったんですが、もうなんか、よれっよれ。そこで何が行われているかはまったく解らない状態でした(笑)
音声も聞こえないですしねー。
あ、でも、木村さんたちが登場するより前、スクリーンに予告編が映りました。初めてみた長めの予告編を見て、私といわしくんは・・・。

『め、めがね部!!めがね部の部長がいる!!!』

と思ったのです。なんでそんなに似てんんだ!めがね部部長に!!たぶん、ヅラの関係からでこが長すぎるんでしょう(笑)まさか時代劇に登場してくるとは思いませんでした、めがね部部長。

続きまして、7時半からの舞台挨拶&プレミアム試写会。
の、前に、かつくらで晩ご飯をいただきました。
木村さんの試写会記念っちゅーことでちょっと贅沢しようぜーー、などとゆっていたバカな私たちに、(特にいわしくん、中居ファンだし!)お店の人がいいました。
いつもは、このお肉なんですが、11月いっぱいまで、特別にこの肉があります、と紹介してくれたんです。
なんですか、かつくらの中でも、新宿店でしか扱ってない豚肉で、新宿店が改装してる間だけ六本木にくるって。
あーーのーーーー!そんなプレミアム感を出されたら食べざるを得ないんですけどぉぉぉーーー!!
まんまと頼みましたよ。美味しかったですよ!また、かつくらのいいところは、どんだけご飯の友があんねん!ってほどに漬物が多いことでしょうか(笑)
だからごはんをたんまり食べますよね。かつも食べますよね。時間がないと思って急いで食べますよね。
食べ終わった後は、やばい・・・、このまま薄暗いところに連れていかれたら確実に寝る・・・!というほど胃に血液が終結(笑)危険な状態でございます。
果たして無事に試写会を見ることができるんでしょうか!!

映画館は、いつもとちょっと違う雰囲気。
この日までは、通常の映画も見られるはずなんだけども、他の映画を見に来てる人は、なんか、いない感じ。
招待されてる方々もおられるようなので、有名人見られるかしら、と思ったら。見られました。
林家正蔵師匠(笑)
なんか近くにいた人が、一瞬坂東三津五郎さんに見えて、なんでキャストが!?と思ったんですが、そりゃそんなわきゃないですわね(笑)全然違う人でした。後、土井たかこさんもおられましたね。舞台挨拶始まる頃に会場に入ってきたんで、終わるまで入り口のとこで立って待ってましたけども(笑)

会場内に入るには、まず警備員の前で携帯の電源を切って、封筒に投入。警備員がそれをホッチキス止めするという手順が。何がなんでも携帯は使わせん!というスタンスでございます。
ステージ上には、映画のポスターなんかのパネルが登場。
司会はテレ朝、武内アナ。で、武内アナが司会スタートさせたら、その後通訳の方が英語で挨拶を。
・・・ん?
あっ!そうか!ワールドプレミアだから!海外の人も席にいるから!しかし、これがですね、結構面倒っていうか(笑)日本語で喋った後、英語になるから、なんか間延びするんです。
まず映画の紹介があり、キャストの紹介が。
そこで木村さん、2046でカンヌに参加とか言われて(笑)
ぷぷぷぅう、な感じ。いわしくん、私のメモに、さむいーーーーって書きやがりました(笑)
そして、登場してきた人たちは、山田監督、壇さん、木村さん、桃井かおりさん。さっきのアリーナでは、着てるものなんかまったく解ってなかったんで(壇さんが黄色い着物だってこと以外は)、桃井さんの真っ赤なロングジャケットに、おぉーとなったり。木村さんは、真っ黒でとてもシック。髪はくるくるですな。
絵にしてみようとすると、星の王子さまになりました。

王子さま


黒のベロアなタキシードに、黒シャツ、黒ネクタイ、黒革靴。
そして、いわしくんにだけ見えた、ゴールドのバックル!ものすごごっついバックルだったらしく、なんで全部シックにできへんのや!!とファッション担当いわしくんをちょっとイラっとさせたりしました(笑)
壇さんの着物は黄色に蝶って感じの華やかな振袖でした。
左側の出入り口、いわゆる一つの下手から4人が登場しまして、ステージ上では、左から監督、壇さん、木村さん、桃井さん、武内アナ、通訳さんA。と並んでおります。知らない間に、山田監督の外側に、もう1人通訳さんが来られてました。 
この通訳さん、いわしくんも何度も見たことがある通訳さんで、ヴィゴ・モーテンセンのお気に入り通訳さんでもあるそうです。なんでも知ってるな!いわしくんは(笑)!

では、まず挨拶を。
監督が挨拶して、2番目が木村さん。失明によって過酷な運命を余儀なくされる三村新之丞役です。
三村!三村かよ!と心の中でさまぁ〜ず的つっこみを一応いれといて、と(笑)
木村「みなさん、今日はお集まりいただいてありがとうございます。木村拓哉です。先ほども、ちょっと違った場所でみなさんにご挨拶させていただいたんですけど、やっぱりスクリーンというものを背にして、自分が存在する、この違和感というのはすごく不思議なものを感じます。実際山田監督を始め、スタッフの皆さん、共演者の皆さんと一緒に71日間というとても贅沢な時間をすごした上での撮影だったんですけど。確かに出演していますし、皆さんと一緒に作らせていただきました。でも、このスクリーンの前にいる自分というのは、もう客席に今日集まっていただいた皆さんに対する単なる届け役に過ぎないというか、もう、客席に皆さんが座った時点で、その作品はもう皆さんのものなので、各自で色々な受け取り方、感じ方、楽しみ方、して欲しいと思います。以上です。ありがとうございます」
献身的な妻、加世の挨拶があり、その後が桃井さん。役柄の紹介が。
『おせっかいながらも憎めない新之丞の叔母』
そんな紹介で何を喋れというのか!という桃井さん(笑)
桃井「こうして、3人で並んでると、愛人の役だなと。思う方がいっぱいいると思うんです。これで恋をするんだな。全然そういう話じゃないですから(笑)。日本映画の一番キレイな心をもった監督が撮ったちゃんとした映画なので。ちゃんとしてない映画を撮ってるあたしとしてはですね、あの、ほんとに、今日はみんなにこうして見ていただけて、すごく幸せな気分です。1カットも見逃さないようにゆっくり見てやってください」

割とですね、木村さんが固い表情なんです。
笑顔はないんですけど、桃井さんが喋る時だけ、ちょっと笑うというか。ちょっと受けてるっていうか(笑)

続いて、鶴岡で試写会はやったものの、ちゃんとチケットを買ってもらっての完成披露試写会が今日ってことになるので、それに対してどう?という質問が。
監督は、これまでの2作品とはかなり違うと思うとおっしゃって。
前の2作品を見ていないので、それがどーゆーことなんか解らず・・・!ちょっとドキドキ。
今日来てる人は、映画に詳しい人だと思うともゆってましたけど、かなりの確率で単なる木村ファンが多いと思いますよ。えぇ・・・。

木村「えーとですね。今、ここから客席を見回すだけで、ほんとに色んな方が今日見てくださるんだなって感じてます。えー、ですが、先ほども言わしていただいたんですけど、客席に座っていただいた以上、皆さんそろれぞれの受け取り方があると思います。それぞれ自由に、この時間を思いきり楽しんでいただければと思っております。でも1つだけ。やっぱり舞台設定が設定なので、ひとつお願いとして携帯電話の電源だけ切っといてください。お願いします」
壇さんも挨拶して、再び桃井さん。
もうなんか喋ろうとするだけで、客席は笑ってしまいます(笑)
桃井「とにかく、早く見た方がいいと思います(笑)。みんなが期待するほど私は出ていないので。あら?と思いながら見ていただければ。それさえ解っていただければ安心して見ていただけると思います(笑)」

この後、マスコミ関係のフォトセッションが。
4人並んで、写真ですけども、こっちのカメラー、こっちのカメラーってゆってる人が、どんどん右へ、右へと向かっていったのが面白かったです(笑)
あまり表情のなかった木村さんも、ちょっと笑ってました。
一番右側まで行って、左側にも向く4人。その時、木村さん、端にいた桃井さんに、前にどうぞ見たいにしたんです。したんですけど、あ、やっぱり!って思ったのかどうなのか、左腕で、がっしり腰抱いて引き戻してました。
桃井さんは、カメラマンを撃つ真似してみたり、ものっすごい気取ったポーズをしてみたり、自由でよかったっす!!
客席の一番後ろにはテレビカメラがたくさんあったんで、そっちに向いたり。その時は、顔を上げるからよく見えてよかったですわーー♪
そこで全部終了。4人は帰っていきました。引っ込む時は、監督がどうぞってことで、壇さん、桃井さん、木村さんの順番で帰っていきました。木村さんの背中を軽く押しながら帰っていく監督でしたー。

4人が喋っていた時間は結構短かったんですけど。英語でもう1度やらなきゃいけないことで、倍時間がかかっておりました。ほんで、何がびっくりするって、英語字幕がついてるんですよ!本編始まったら(笑)!
なんだそりゃあ!!でございました。もー、その字幕が気になって気になって(笑)
「女!」って時に、「Girl!」って字幕が出るんですよ。すっごいいいシーンなんですよ!なんだ、ガールってよ(笑)!
さらに、木村さんが携帯の電源切れって言い、そもそも、会場に入る前に電源切って封筒にいれさせられており、武内アナもダメ出しで携帯の電源切ってくださいってゆったのに。
映画の最中ものっっっすご!!
狙ったようなタイミングで流れた、ギャッツビーの曲。
BGMはいるわ!っていうタイミングにどんぴしゃで流れたもんだから、えっ!ここでこの曲って、また思いきったなーー!って、0.4秒ほど思ってしまったほどでした。
またこれが、延々流れるんだ!
あれはやめてほしかったですなーー! 映画はすごくよかったからなー。好きな映画でよかったっす!