華麗なる一族

07/03/04

第8話

<池っぱたの鉄平しゃん>

昭和43年6月。池っぱたの鉄平しゃんは女将からの手紙を思い出しております。
じゃ、将軍占い。パンパンと手を叩くとやってくる将軍。
袖の肩のとこがちょっと上がっているのが、赤毛のアンの『袖のふくらんだ服』みたいでかわうーい。
鉄平しゃんのお父さんは、ちょいミス兄貴てっさんだと女将はゆっとるのです。
ナレ『自分は祖父敬介と、母寧子の間に生まれた子供なのだとか。鉄平の血液型はA型であり、寧子は0型であった。敬介がB型かO型ならば、父親は敬介でないことが立証される。鉄平は真意を確かめるために、かかりつけの病院にむかった』

<芦屋第一病院の鉄平しゃん>

確認したところ、ちょいミス兄貴敬介様の血液型はA型です。
母がOで、子供がAなら医学上、父親はAかAB。大介はAB型です。どっちもあり!
人波に逆らって、背広をひっかけ歩く鉄平しゃん・・・。
DNA鑑定しても、親子か、兄弟か、となると、なんか難しそうでうね。どうなんですかね。

<事後処理委員会での鉄平しゃん>

面倒くさそーな会議に阪神銀行もやってきました。
立ち上がって迎える鉄平しゃん。
そこで、財務調査の結果の重大な問題が判明。
えって顔あげる鉄平しゃん。阪神特殊製鋼は、事故発生以前に、20億という資金ショートを起こしていたのです!
えっ!?えっ??って、銭高を二度見する鉄平しゃん。
二度見はしてないですか?そうですか。
大同銀行、阪神銀行で20億ずつの追加したはずなのに!
司会「確かに大同銀行は追加融資を行っておりますが。阪神銀行は融資を行っておりません」
鉄「なんですって?」
司会「阪神銀行80億に対し、大同銀行は90億、サブバンクがメインバンクを上回るという常識では考えられない事態が」
鉄「そんなバカなことありえません、私たちは阪神銀行からの追加融資20億の確認しております!」
三「当行も確認した上で追加融資を行った訳ですから」
大「(びっくり!)三雲頭取まさか、お聞きになっていらっしゃらなかったんですか?高炉突貫工事計画のあまりの無謀さに危惧をいだき、当行としては、融資撤回を決定し、追加融資金20億を返還していただいたのですが」
大亀は、銭高に連絡したので、伝わっているものとばかりって言うんだけども、当然ゆってませんから、三雲さんも、鉄平しゃんも知りません。ゆってないんだもーーん。
司会「阪神特殊製鋼は、その追加融資撤撤回の穴埋めにあろうことか高利の金に手を出したため、その負債だけで相当な金額にふくれあがっているのです」
鉄「どういうことですか、銭高さん」
綿「なにをしてくれるんですか銭高さん!高利の金に手を出すというのはもっとも銀行から嫌がられるということです!」
きぃーーー!!といやらしい綿貫。銭高は、お父さんを見てるばっかし。
銭「高炉さえ完成すれば、資金繰りも好転すると考えました」
それに、とても支援なんか考えられませんよ!って綿貫。乗ってくる他行の面々。
綿「メインバンクの頭取としてどう決断されるおつもりですか。これじゃあ、会社更生法の適用するしかなくなるじゃないですか」
鉄「うちに倒産しろとおっしゃるんですか!」
三「出すぎた言葉は控えなさい」
綿「万俵頭取には同情しますけどね、こんな会社見放すしかないじゃないですか!」
三「綿貫くん!」
怒った三雲ですけども、へーーい、って感じの、感じわるーーーーい!綿貫。人の悪さがようでてます。
そして、会議は、会社更生法の選択しかないことを印象付けて会議は終了し。
『そして。大介は一度も鉄平と目を合わせなかった』

<会議後の鉄平しゃん>

鉄「どうしてなんですか、銭高さん。高炉完成にむけて、一緒に汗を流してきたあなたが、なんでこんなことを」
三「信じがたいことだが、会議の間中、あなたはずっと万俵頭取の顔色をうかがってた」
よれよれーーーな銭高。阪神特殊製鋼について責任を一人でとれるんですか?って言われても、勘弁してください、とよれよれーーー。
三「鉄平くん」
鉄「はい」
三「融資各行が支援を拒否して、その責任を阪神銀行にゆだねてしまった今、非常に申し上げづらいことですが、会社更生法の申請を覚悟する必要があります」
鉄「三雲さん」
三「辛い決断でしょうが、下請け企業を最悪の事態からすくうためえす。私は大同銀行頭取として、何があっても君の会社を支援するつもりですから。それと。君にはこの件の真実を明確にするという、義務もあります」
鉄「はい」

<実家にやってきた鉄平しゃん>

家族て食事してますが、いらっとしてる一子。
阪神特殊製鋼を買いたいという人がなんて話になると、二子もきー!
二「どういうことですか!鉄平お兄様の会社をお父様は売り払うおつもりですか!」
大「もうそんな状況じゃないんだ。鉄平の会社はどこかに買い上げてもらうしか生き延びる道はないんだよ」
二「でしたらわたくしはなんのために!」
パン・パン・パン。拍手しながら登場の鉄平しゃん
鉄「最初から僕の会社を売るつもりだったんですね。だから追加融資もしなかった。意図的に潰すために」
大「バカな憶測はやはめろ。息子の会社を父親の私が、どうして潰すような真似をする」
手紙出す鉄平しゃん。
鉄「お父さんが、僕の本当の父親だったら、そんな真似はしなかったはずです。小さい頃からずっと感じてたんです。僕はお父さんに愛されていないんじゃないかって。お父さんが銀平に向ける笑顔を、僕にも向けてほしかった」
うるっと、鉄平しゃん。
鉄「小さい頃から」
あああかわいい!!
鉄「ずっと・・・、ずっとずっとそう願ってました」
かかか・かぁわいいー!写メ撮っちゃう(笑)!by au
鉄「僕の記憶の中にあなたの笑顔はありません。たった一度でいい、笑いかけてほしかった。本当のことを教えてください。僕の父親は誰ですか!」
相子もびっくし。
え、相子も知らなんだとは、と私もびっくし。
鉄「僕はもう覚悟はできてます。僕の本当の父親は」
お父さんもうるっ。
振り返る鉄平しゃん。ちょいミス兄貴の肖像画があります。
鉄「万俵敬介ですよね」
寧子、がーん!
相子びっくり。
妹たちもびっくり!
鉄「だからお父さんが、子供の頃から僕のことがうとましかったんです。だから、お祖父さんが一番大切にしていた阪神特殊製鋼をこの世から無くしたかったんじゃないですか!」
大「だまれ!」
お父さんもうるうる
大「おまえは本気でそう思っているのか・・・」
首を振る鉄平しゃん。
鉄「僕はもうあなたにはだまされません」
寧「やめてくださいい鉄平さん!お願いですから、もうやめてください」
鉄「お母さん!辛いでしょうが、本当のことを教えてください」
寧「あなたは、わたくしが産んだ子です」
鉄「僕が聞いているのは父親のことです」
寧「あなたはわたくしの子です」
鉄「お母さん・・・。僕は今、真実を知ることが必要なんです。でなきゃこの先どうしていいか解らない。このことでずっと長いこと苦しんできたお母さんあったら僕の気持がわかるはずです」
大「いい加減にしろ鉄平!」
鉄「僕はお母さんに聞いてる!僕は。お母さんと、お祖父さんの間に産まれた子供なんですよね」
あの時のことを思い出すお母さん。そもそもだから何をすんねん、ちょいミス兄貴ですわ。ちょいミスちゃうでー!
鉄「お母さん・・・!」
寧「許して・・・!許してください・・・!私を許してください、ごめんなさい鉄平さん!」
鉄「お母さん・・・」
すがってくるお母さんを引き剥がすお父さん。
大「やめろ!何を謝っているんだ」
ぴしー!倒れるお母さんー!
鉄「触るなー!」
対峙する二人。
鉄「よく解りました。僕はあなたを父親とは認めません。これで本気で戦えます」
大「戦うだと?」
鉄「僕はあなたを訴えます」
大「おまえが私を訴える?正気の沙汰か。何をもって訴えるというのだ」
鉄「あなたは阪神銀行の頭取であると同時に、阪神特殊製鋼の非常勤取締役であることをまさかお忘れではないでしょうね。その取締役が、自社への背信行為を行ったんです。それによってこうむった損害に対して、あなたは責任を負うべきだ。僕は裁判おこして徹底的に戦います」
ああ・・・!と動揺する家族たち。しかし、美馬がすごいいやな顔した(笑)
お母さんを立たせる鉄平しゃん。
お父さん睨んで、失礼しますと、早苗の手をとって帰っていくのだ。
銀「やっと解りましたね。このうちにとりついてる亡霊の正体が」

<自宅の鉄平しゃん>

鉄「僕はもうこの家にはいられないな」
太郎また寝てます。寝る子と書いて猫か!
鉄「早苗。こんな家に嫁がせてほんとに悪かった。僕はもうじき無一文になる。すべての財産は、事故への償いにあてなければならない。これからの人生はその償いのための時間なんだ。君にはそんな人生送ってほしくない。だから・・・。太郎をつれて実家へ帰ってくれ」
早「わたくしは万俵鉄平の妻です。どんなひもじい生活でも、どんな人生でもあなたについていきます。あなたは何一つ間違ったことはしていません。堂々と胸はってください」
鉄平しゃんの手を取って。ぎゅと握る早苗。
早「わたくしの気持ちは、あなたと一緒ですよ?」
うるっときて、ぎゅっ!
鉄「ありがとう」
早苗は、何回、『わたくしは万俵鉄平の妻です』ゆーたんかな・・・(笑)

二日後、鉄平しゃんは家を出ていきました。
池のところでとまってます。
見送りにいかないのといわれてる銀平。
銀「今までずっとお父さんの片棒を担いできた僕が、今更兄さんに何をいうんだ。お父さんだって色々苦労してきたんだ」
万「結局、あなたはお父様の下でしか生きられないんですね。私も、この家をでようと思います」
万樹子の服、サイケで可愛い。
銀「好きにすればいい」
こんなうちに引き止めてどーするな銀平。
鉄平しゃんは、車降りて、池を眺めてます。
将軍占いをしようとして、やめまして、本宅を見ています。

<弁護士事務所の鉄平しゃん>

弁護士はぎー登場。若者たち以来ですか?そんなことはない?あれがどんなストーリーだったかもさだかではないですが(笑)
裁判に勝てたとして、請求しただけの金額をとれる可能性は、きわめて低いそうです。
鉄「金額は問題じゃない。この裁判の本当の目的は、は真実の究明と信用回復だ。それが当社の再建にとって最も大切なことなんだ」
はぎー「けど万俵。今のままあ、裁判に勝てる要素はない」
現状では、お父さんにはなんら問題ないんです。
お茶持ってくるはぎー。なんか、ポットとかが懐かしいわー。
はぎー「万俵頭取が、意図的に阪神特殊製鋼を倒産においこんだという決定的な証拠がない限りどうしようもないぞ」
鉄「やれることはなんでもやる」
はぎー「まずは財務資料を徹底的にあらうことだ」
鉄「解った」

<徹底的に洗っている鉄平しゃん>

資料運んでる四々彦。
鉄平しゃんは調べてます。
あれこれ見てますけど、とくになにがあるわけでなく^とうか、こういのって何オwやってる特に何がある訳でなく、ていうか、こういうのドラマとかでものっすご見てますけど、何をやってるんですかね、具体的に。
工場長「専務、決定的な証拠なんて、ほんとにみつかるんでしょうか」
四々彦が見ても解らなそうーー、ですけど、この方優秀な方なんでしょうね、きっとね。
工場長「寂しいもんですね、普段なら夜通し操業していた工場も、生産縮小でこんな時間なのに誰もいない。ほんとなら高炉が完成して、アメリカ進出の夢を果たしているはずなのに!」
四「お父さん!弱音を吐いてる場合ですか。裁判に勝てなければここで鉄が作れなくなるかもしれないんですよ」
銭高箱ごと持ってくる四々彦。はい!って資料を渡したら、その底に資料が。
43年一月の借入表。
ん?ってなる鉄平しゃん。
鉄「なんでこんなところにこれがあるんだ?」
なんでダイワハウスなんだ?
長期借入金のところに阪神銀行からの20億の融資が。
鉄「あった」
高炉建設が決まるより前に、融資は返還されとります。
工場長「専務」
鉄「一之瀬さん、ありましたよ。決定的な証拠が
工場長「はいっ」
鉄「ありがとう」
ぽんぽんされる四々彦。
かばんに借入表入れる鉄平しゃんです。大事大事。

<臨時取締役会の鉄平しゃん>

6月29日。臨時取締役会が開かれました。
社長「会社更生法の申請を決断いたします。続きまして、阪神銀行に対する民事提訴に賛成の方。挙手お願いします」
ドキドキしましたけども、賛成の方が多いです。よかったね、鉄平しゃんっ。
社長「賛成多数として、民事提訴することを決定いたしました。
銭高はあげてませんでした。

<裁判所にやってきた鉄平しゃん>

ハギー「」な、万俵、これは弁護士としてではなく、おまえの親友として言うんだが、ほんとに後悔しないのか。親子が裁判で争えば世間の風当たりは強くなる。おまえの家族が辛い思いをすることになる」
鉄「誰かが万俵大介と戦わなくては、家族は誰も自由になれない」
なんか、綺麗な建物に入っていきましたねー。民事提訴だと!とお父さんは激怒りです。

<銀平を迎える鉄平しゃん>

会社で新聞見てる鉄平しゃん。銀平やってきました。
銀「会社に泊り込んでたんですか兄さん」
鉄「酔ってるのか」
銀平、酒瓶持ってますからね。いやだこんな感じで歩いてくる人!
銀「ほんとに提訴したなんて聞いちゃ、飲みたくもなりますよ」
鉄「それでおまえは僕を説得しに来たのか」
銀「僕に兄さんを説得なんかできる訳ないじゃないですか。兄さんにはとてもかないませんよ」
向かいのソファに座る鉄平しゃん。
銀「兄さんは僕みたいにお父さんに愛されたいって言ってましたけど、僕はずっと兄さんの強さが羨ましかった。僕が兄さんに勝っていたことといえばお父さんに愛されていたこと。それしかありませんでしたから。でもそれだって、僕の人間性や才能を認めてくれてたからじゃない。僕だけが本当の息子だったからじゃないですか。兄さんだったらもしかしたらお父さんを越えられるかもしれない。お父さんの下で働きながら、心の中で兄さんに勝ってもらいたいと思ってる自分がいた。なのに・・・。どうして爆発事故なんて起きたんだ。兄さんが勝ったら、僕も一子も二子もお母さんも、お父さんからみんな開放されて自由に生きていけれると夢見たのに!」
鉄平しゃんに詰め寄る銀平。
鉄「銀平!僕はまだ負けてない!」
はぐっ!西洋男子ですから!マサチューセッツいましたからねっ(笑)
鉄「勝ってみせる・・・!」

高炉建設現場を見に行く鉄平しゃん。朝日なんだか、夕日なんだか。いや、朝日ですか。さっき夜でしたもんね。スーツのボタンとめて、やったるでーー!なお顔。

<証人尋問の鉄平しゃん>

昭和43年10月。第1回証人尋問。
先に座っている鉄平しゃん。傍聴席は関係者一同でいっぱいざんす。傍聴席では、四々彦がようやく衣装替えですよ(笑)
入ってくるお父さん。

「起立!礼」

鉄『そして、僕と父の、法廷での戦いが始まった』

<つづく>