What’s up SMAP

11月7日

「結構将来、こんな仕事をしたいんですけど、知ってること教えて下さいってメッセージが届くんだよねーってことで、今日はこんなメッセージから」

将来スタイリストになろうと思っているけども、女性でもなれる?って質問が来ています。
女性スタイリストがいるかどうか知らない、という人は、そういう仕事は目指さない方がいいんじゃあ・・・?と思わないでもないですが。

「振り返ってみれば、僕これまであまりスタイリストって仕事の人に的を絞って詳しく喋ったこと無かったかも知れないですね。スタイリストという人は、僕にとっては非常に重要な、ただに重要じゃないですよ。非常に重要な人ですね。どの現場でもほぼ100%いる人じゃないですかね。いないのここくらいですよ。What’sくらいです。
スタイリストなんて話をしてる今日のWhat’sなんで、この曲を。僕のコマーシャルでおなじみです。1975年のヒット曲」

1曲目、スタイリスティックス「愛がすべて」

「この番組にスタイリストはいないって話しましたけど、もしかして、ラジオはみえないからスタイリングいらないでしょ、当たり前でしょと思った?
そんなつまらない話じゃないですよ。もっとふかーーい訳があるんですよ。今日は初めて言っちゃおうかな。このWhat’s、ここだけの話、毎週僕。
全裸でお送りしてるんです。
全裸だからスタイリングする必要なし。
ウソだとおもってる?信じられない?じゃあしょうがないですね。
ほれ。(ぺち)
ほれ、どう。なんか聞こえる?一応振ってんだけど♪
なにを振ってるかは言いません♪ほりゃ♪
マイクの感度ってすげーな(笑)」

『中居正広です』
何が!?と思ったら、どん兵衛のCMでした。
カップヌードルのCMがやりにくいからか?ちょっとラッキー(笑)

「長い間このラジオをやってきましたが、初めて大事な秘密を打ち明けてしまいました!
全裸の僕がお届けしてます!全裸です。もっかい振りましょうか?
あいたっ!
勘違いしてますか?全裸になってるのは僕の、心ですよ。心を真っ裸にしてお送りしてます。
さっき聞こえた音は心のソーセージです。ちなみにジャンボです♪
35歳最後の放送もこんな感じで申し訳ない!
今日はスタイリストを掘り下げる30分。
簡単に言えばタレントさんのビジュアルの後押しをする、服装とか靴のコーディネートをしてくれる人。テレビとか雑誌とか、タレントさんが着てる服は大体、私服じゃなくて、スタイリストさんが用意してくれたものあと思いますよ。
ただ選んで着せるだけの仕事ではないような気がしますね。僕に関してだけ言うと、メンズノンノの仕事があります。スタイリングは誰に御願いしますか?って聞かれる時もあれば、逆に、この人のスタイリングでお願いしたんですが、って言われることもあって。
雑誌の編集さんの人たちや、コマーシャルだったりすると、スポンサーとか監督と綿密に打ち合わせしないといけないし、コンセプトもあるだろうし、そういう打ち合わせををしてくれて、服屋さんに服を借りに行ってくれる。
一つの企画に対して色んな角度からアプローチしてくれ、びっくりするくらい選びやすく、自分の楽屋を小さ目のセレクトショップにしてくれてますね。
撮影中、そういうポーズするんだったらったら、ちょっと待ってよって、クリップって、そのカッコだったらこのジャケットの背中をちょっと絞って、クリップで留めちゃおうとか。着せたら着せたっきりって人は少ないですね。
ちょっとごめんなさーいって入ってきて、これ前開けちゃおっかって。セッションしてる感じですね。
その時期の流行ってるものとか、お店を知ってるってコネクションがあるとかだけじゃなくて、ずっと座らないんですよ。だからアシスタントの人なんてめっちゃ大変ですよ。
そういう現場を経験して独立して一本立ちすると思うんですけど、これ大人入んじゃないの?ってくらい大きいかばんをを3つくらい抱えて、入ってきて、シワになっちゃいけないものもあるから、すぐにかばんをあけて、ラックにかけて、アイロンかける必要があるものにはアイロンかけて、俺のズボンも丈合わせてないから、借りたパンツだから裾上げしてもらってないから、一回パンツの丈合わしたいから、下だけ履いてもらっていい?って丈見るじゃん。靴も履いた状態でこれくらいかなーってところで、ぴってつけると、アシスタントさんがすぐに裾上げ初めて、裁断はできないじゃないですか。裾上げして、ある風と言うか、一切解らない感じにしてますね。借り物として。すごい人はね。
中には、俺、脛毛にさっきからガムテに当たって痛んですけどっと人がいたりするんですけど。
服に詳しいとか、奇抜なスタイリングとか、こんなのにこんなの合わせちゃいますよってことじゃなくて、安心してられるって言うか。
この人が選んだこれだったら間違いねんだろねって。服が最初じゃないですね。
その人が人生経験において、こんな時代を過ごしてここにいて、この人によっかかっりたいなって人に毎回よっかからせてもらっている。
そんな人が、家でいる時はポロシャツ着てるでしょって言われた時は、ですよね!って説得力っていうか。それがすごいなぁと思うなぁ」

2曲目、スタイルカウンシル「??(聞こえなかった・・・)」

「世の中の人ってADさんってすごいきつい仕事ってイメージを持ってる人が多いと思うんですけど、下手したらスタイリストのアシスタントさんの方がきついんじゃないかって思います。
体力的にも精神的な面でも大変だと思います。
大久保さんのアシスタントのトキタくん。やばかったんですね。
監督の福沢さんがおまえに肉食わせるぞって脅してましたからね。あまりにも辛そうだったのか、お前肉食わせるぞっていっつもジャイさん言ってました。それくらいハードでしょう。
いや、だからその中に女の子とか全然いますね。バラエティ、ドラマの現場でADさんいらっしゃいますけど、そこにおける女性率より、スタイリストのアシスタントの女性率の方が全然高いですね。
どうやってこれ運んだのって量の服を持ってくるんですよ。まじで自分の体より大きいバック持ってきて、重くなったらそのかばんに入ったらいいんじゃない?って。
どこで売ってんだろ、アシスタントさんが担いでるバックって。どこで売ってんだろ。冗談抜きで、スタジオのテーブルくらいありますよ。これに取っ手がついてくらい。あれを担いで、お疲れ様でしたーって去っていく。
だからすごい斜めになってるんですよ。めちゃくちゃ斜めになってるんです。重い荷物持ってるから斜めになって、お疲れ様でーすって、大体走ってますよ。たたたたたたってテンポで、早くは走れないですけど、斜めになって小走りに行くわけよ。
しかも朝早く、多分夜遅いと思う。
自分のついてる師匠がお忙しい方だとするじゃないですか。雑誌の撮影が1日に、1本、2本重なる場合もあるわけじゃないですか。3つの取材が入ってたら、恐ろしい量の荷物になるわけですよ。それをこなせるように整えておかないといけないし、ただ借りるだけじゃなく、元通りにして、有名ブランドに帰しに行く訳ですよ。ありがとうございましたって。
すげー動かないといけないじゃん。青山のどこで借りて、ここで借りて、渋谷のどこどこ、銀座のどこどこに帰しに行く、また表参道のどこどこで借りて、すごい細かいですよ。
ショップから借りてきたリストがあって、リストに服のデザインだったり、細かいこと全部記入してて、値段まで全部把握してないといけないっていうか。
実は書いてあるんですよ。雑誌のページの端っこに書いてあるでしょ。あれはアシスタントさんが調べといた上で、編集さんに、これですってことで提出する部分ですね。
あのね、一番大変だと思う。靴さ。新品借りてきて、新品だから、ガムテで底貼り。綺麗に表から絶対見えないように底貼り。それもアシスタントさんが。
すれちゃうでしょ?お店にありがとうございましたって帰すときに、使ってんじゃん、この靴ってなっちゃうから。底貼りしてるんですけど、なんですけど、カメラマンの人が座ってもらっていいですか?って座った時に、足組んで、靴の裏見えちゃってるよって時は、苦労して貼った底貼りを、師匠の一言で、おい、って言われたら、はいって、すいません失礼しまーすって足の裏が見えてる時だけはがして、お待たせしました、お願いしますって撮影が始まると。
なりたいって気持ちは解るんですけど、ハンパな気持ちでやんないほうがいいと思う。
それはスタイリストだけじゃないと思うんですけど、学校出たらなれるってことじゃないと思うよ。そこは解った上で学校決めた方がいいと思うし。
What’sで最近かけてますが、いいでしょ。ソロですからね。てか、タイトルかなりはまってると思うんですけど。久保田利伸さんが楽曲提供。僕が歌ってまーす」

3曲目、木村拓哉「スタイル」

「リーバイスのスチール撮影前の楽屋に入った時、100本以上のデニムがあった時はぞっとしましたね。
あれ全部だって俺のサイズはかって、そのデニムにガムテープで貼って、全部その場で選べるようにした、見た目全く同じなんですよ。同じ見た目の501なんですけど、びみょーーーにサイズが、何センチ刻みじゃない。テン5センチ刻みでざーってあって、さすがにこれははけないでしょって細さまでありますよ。
普通に履くならこれ、靴をはくならこれで、丈はプラス0.5で、はいって、スタイリストの仕事でうすね。
あれきついわ。
今は全然なんの抵抗もないですけど、人の前で服を脱がなきゃいけないって作業じゃないですか。俺としては、おはようございますって、初めて会った人の前で自分が履いてた私服のデニムを脱いで、衣装さんが持ってきてくれたやつを履くってなったら、なんでこの人の前でパンツいっちょになってだろって、最初照れはありましたけどね。今全然ないですね。
最後になっちゃいましたけど、もう一つ裏話。スタイリストさんがお店から服を借りてくるって話をしたんですけど、そのスタイリストさんが用意してくれた服、着ていて、お、これ、いいなって思ったら、買い取ることができるんです。僕が。業界用語で買取って言うんですけど、僕は買取結構しますね。後あの、その場で買い取れなくても、サンプルって多いんですよ。実は衣装として着てるんだけど、まだ製品にはなってなくてサンプルなんですってこと多いんですよ。これから製品なりますよって多くて、そういう時は予約をさせてもらってます。
製品になる前から、これができる訳ですってサンプルを着させてもらって、これいいなってなったら、できたら買わせていただきますってことで予約をよく入れさせてもらってます。
衣装として着てるものを私服として着てる事多いです。勘違いしないでくdさいね。あ、私服のまんま出てんだーじゃなくて。衣装を私服として着てるんです。順番が逆ということですね。それが買い取りなんで。えぇ」

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