09/04/20 『草食男子が就活で婚活!?』
<ゆっきーのこれまで>
『子供の頃から、なぜか肝心なところで間が悪かった』
あらゆる場面で間の悪い少年ゆっきーは、結構な美形。
『思い出の写真も、なぜかいつも俺は目をつぶっていた』
ドラクエねー。懐かしいねー。ゆっきーは、復活の呪文を書き間違えてて復活できなかった子供だったはず。
<そんなゆっきーが大人になると>
妻も子もいる同僚がリストラされそうになると、代わりに自分が退職しようと思います。でも、ほんとにいいのかな、と思っている間に、あれよあれよと上司のところに流れ着いていっちゃう訳です。
こうして、会社を辞めることになったゆっきー。
退職の日、本当はリストラになるはずだったおじさんから、ゆっきーのおかげで私はリストラを免れたとお礼を言われ、これからどうするのか聞かれます。
ゆっきー「大丈夫ですよ、まだ若いですし、あてもありますから、ご心配なく。じゃあ!(にこ!)」
このにこ、が可愛かったですよー。
後から見た番組特番によると、お茶の間の視聴者を魅了するような、といわれてましたが、魅了された・・・(笑)!
ところが、あらゆる場面で間の悪いゆっきーなので、リーマンショック的なものを引き起こしてしまってました。
まさかねー。世界同時不況が、ゆっきーの退職のせいだったとはねー。
<就職活動中のゆっきー>
せっせと電話でアポ取ろうとするものの、まったく取れず。実家のとんかつ屋とんくにに帰ってくると、当然とんかつの匂いが充満。
うっわ、といやな顔のゆっきー。
ゆっきーは、とんかつ嫌いのとんかつ屋のせがれ。生まれた時から間が悪い(笑)?
カウンターには、同じく就職活動中の幼馴染の春乃が。幼馴染といっても、12歳下。ゆっきーはやんちゃな妹の言うことを聞いてあげてるお兄ちゃんな感じ。
春乃「また今日もだめだったんだ」
ゆっきー「おまえは?」
春乃「私も1つ断られた」
邦夫「食うかとんかつ」
ゆっきー「あぁいらない」
邦夫「とんかつ屋のせがれがとんかつ嫌いなんて、ほんと情けねぇなーー」
ゆっきー「だってダメなもんはダメなんだからしょうがねーだろー?」
春「とんかつもダメなら、就活もダメか」
邦夫「店やれよー!」
しかし、ゆっきーは春乃の定食から、漬物を取っていって齧るばかり。
ゆっきー「俺どーしよ・・・」
<深澤酒店のゆっきー>
こちら、4つ年下の幼馴染、深澤茂の実家。
あいよー、といったのか、なんなのか聞き取りにくい挨拶をしながら入ってくるゆっきー。お店の中は、バイクがかなり邪魔。
ゆっきー「あーあ、いつもの貰うよ」
茂「あいよー!」
ゆっきー「あーあ・・・また全滅だよ。なぁ聞いてるの」
茂「え?聞いてるよ。だってほら、これが最後の失業保険金なんでしょ?」
ゆっきー「返せよ!」
茂「あそうだ!」
ゆっきー「茂、何?これ邪魔じゃね?」
茂「触んないでよ!いま磨いてんだから!」
ゆっきー「何やってんのよ」
茂「邦之くんのつけ!早く回収しとかないとね!お願いしまーす!」
ちらしの裏で作ったメモを渡されるゆっきー。げんなり。
ゆっきー「人がこんな思いしてんだからさ、こんなもん見せんじゃなぁ〜いの!ん?」
と置いたメモには、臨時職員募集という文字が。
ゆっきー「これ」
茂「え?計算違った?」
ゆっきー「じゃなくて」
裏紙メモの山をひっくり返すゆっきー。
茂「ちょちょちょ!無駄にしないで!」
ゆっきー「いいから!」
集めて出来上がったのは、ザ!お役所!的な臨時職員募集チラシ。使われているイラストは、具満タンなどでおなじみのあれ。
リアル・・・(笑)!
<ゆっきー面接へ>
面接を受けにいったら、かなりな行列。そりゃ今時、臨時とは言え、区の職員、といわれたらのっかっとかなきゃ損な気がしますもんね。
そして、向かいに座ったのが、後に同僚にいなる桜田さん。
ゆっきーはそんな運命露知らず、面接を受け、結婚が応募条件だったことを知ることに。
職員「御存じ、ですよね」
しかし、深澤酒店にあった裏紙メモは、7枚。肝心な場所は、もうすでに使われていたのか、その時は発見されず。
『子供の頃から、なぜか、肝心なところで間が悪かった』
だからといって34歳の就活中に、こんなところで動揺する訳にはいかない。
ゆっきー「近々結婚する予定です」
職員「予定、ですか?」
ゆっきー「はい。実は本当ならとっくにしてるはずなんですけど、それが、職を失ってしまって、でもそれでも彼女は待っててくれてます。そんな彼女のために。男としてきっちりけじめをつけなきゃいけないなと思ってまして。・・・結婚します」
きりっ、とは言いにくい表情のゆっきーでした。
<親から草食認定のゆっきー>
婚活に興味のある茂がとんくにに持ち込んだ雑誌には、結婚できいない草食男子という記事が。
邦夫「邦之のことだよー!ほらこれ!結婚できない草食系男子。まさにこれだ。あー情けないなー」
草食系男子は、結婚「できない」んじゃないんですよ。結婚に興味があんまりないので、草食系男子。結婚したいなーと思ってるくらいなら、草食系ではないと思う。多分。
草食系男子が、本気で結婚したいなーと思ったら、結構早く結婚できるような気がする。優しくて穏やかで、美味しいものを食べたり自分磨きしたりするのが好きでガツガツせずに。結婚したらだんなに食わせてもらう!という女の人には向かないかもしれないけど、仲良く暮らしたいなーというニーズにぴったり。
またその頃、ゆっきーの就職も決まってました。履歴書の字が!履歴書の字がすごい(笑)!いい!
<祝杯ゆっきー>
茂「けどよかったよね、決まってね」
ゆっきー「ほんと茂のメモ帳のおかげだよ」
茂「このミラクルな活躍が」
と、大喜びしていたところに、やさぐれた春乃が。
春「しげ日本酒!一番安いやつ」
ゆっきー「またダメだったの」
春「アーーもうほんとに腹立つ内定切りー!今ごろ代官山のオフィスでさ」
茂「一杯目サービスしとくから」
春「ありがと」
茂「邦之くんみたいにばっちり仕事決まるって!」
春「邦、区役所決まったの」
ゆっきー「なんとかね」
春「よかったじゃーん!邦ーー!」
ゆっきー「おまえもがんばれって、な?」
春「さすがにこんだけフラれ続けると萎えるんだよねー、このまま就活上手くいかなかったら結婚しちゃおようかなー」
ゆっきー「相手いんの」
春「いないよ?でも就職の一環と言えば一環な訳じゃ。女の場合はね。しげはどうなのよ、婚活やりたそうだったじゃん?」
ゆっきー「何、おまえそうなの」
茂「俺は早くから結婚したい派だから、情熱的な愛、情熱的な結婚!次々と生まれてくる可愛い子供たち!」
ゆっきー「情熱的だねー。キャベツ持ってきて」
春「自分で行きなよ!そうやってキャベツばっかり食べてる草食系男子?結婚できないらしいよ」
ゆっきー「いや別に結婚しなきゃいけないって訳じゃないし、金ないし」
茂「俺はしいたいなー結婚。ま、俺も金はねぇけどね」
ゆっきー「一人でいるより金かかるんだもん!結婚式だ新婚旅行だ引っ越しだって。どんだけ金かかるんだよ、ぜってー無理だよ」
春「確かにお金がない男より、ある男」
茂「そうなの!?そういうあーだこーだを二人で乗り越えて行くのが結婚じゃないの?」
ゆっきー「ぜってー疲れるぜ?いちいち合わせたりとかさ、いちいち気ぃ遣ったりする訳だろ?人間そういう気分じゃない時あるじゃんか」
春「おばあちゃんが結婚は忍耐と努力って言ってた」
ゆっきー「だったら一人の方が気楽でいいじゃん」
春「じゃあ何?邦は結婚しないの?」
ゆっきー「しないよね、っていうか、別に興味ねぇし」
春「えぇー」
茂「おれは結婚したい!」
春「あたしは就職したい!しげおかわり!」
ゆっきー「ソース持ってきて」
<ゆっきー初出勤>
初出勤の日、一緒に入ってきたのは、伊藤勝。エリート様。
ゆっきー「あ!おたくももしかして今日から?新しく出来た部署の」
勝「えぇ」
ゆっきー「じゃ一緒だ。よろしく。お互いよかったよね、臨時職員だろうが仕事が見つかって、ね!」
元気で明るいゆっきーだけども、勝は偉い人なので、最上階の都市開発化のオフィスへ区長自らご案内。
ゆっきーは、その後やってきた桜田さんと、どこにあるかよく解らない少子化対策課へ。
<少子化対策課のゆっきー>
どこにあるのか職員もよく知らない少子化対策課は、倉庫的なところに。
そこで、課名のプレートを下げようとして失敗している匠が。
匠は覇気のない男前(笑)ゆっきーの同級生で幼馴染。
ゆっきー「あそっかー、区役所勤めって言ってたもんな。ここにいるってことは俺の上司ってこと?」
匠「まぁね」
ゆっきー「なんだよそっかー」
桜「どういうお知り合い?」
ゆっきー「ガキの頃から。なぁ」
匠「まぁね」
ゆっきー「なんだよ、匠ー、せっかく会えたのに、何その暗さ」
匠「左遷」
ゆっきー「左遷?」
桜「ここそういう部署?」
ゆっきー「・・・匠、仕事、何すればいいの」
匠「じゃあ、あれ直してもらおうかな」
こうして、課名のプレートを下げることになったゆっきー。しかし、どうしても水平にならないのか、延々それをやっているところを、こんにちは区長です、の撮影部隊に撮影されちゃいました。
そして区長が、あれは誰?となり、前の会社を辞めたために結婚が延期になった人ですという話を聞き、じゃあ、春見区の臨時職員募集によって、結婚できることになったのね!これは宣伝しなくては!とケーブルテレビにて大々的にゆっきーの結婚を発表。
ということで。
<さくら地蔵商店街大騒ぎ>
何をやっても間が悪いゆっきーなので、課名プレートを真っ直ぐにするのにも何時間もかかってしまい、うでだるっ!と言いながらの帰り道。
匠も一緒にさびれた商店街に戻ってきたら、まったく寂れていない。
匠「どこが寂れてんの?」
ゆっきー「そんな訳ないんだけど」
しかし、特にとんくにが大騒ぎ。
ゆっきー「なんで?どうした?」
茂「邦之くんの結婚祝いに決まってんじゃん!」
何!?
驚くゆっきーですが、茂はそんなことに斟酌せず、主役の登場ですよー!ととんくにへ。
商店街の人たちが集まって大騒ぎしていて、そこでこんにちは区長ですが再度上映され、区長じきじきに結婚おめでとうといわれたことをしるゆっきー。
区長に雨宮さんおめでとう!といわれ、おばちゃんたちから喜ばれ、報告のなかった邦夫ちゃんは、ばかやろっ、とつぶやいてますが、新婚さん用布団は届くし、山田優の残念な弟がキャベツ持ってくるし、北海道から新巻鮭とともにお祝いに駆けつける人あるし、匠はようやく茂に気づかれるし。もう大変。
茂「人の幸せっていいもんだよね」
匠「まぁね」
茂「・・・匠ちゃん!?匠ちゃんじゃない!」
匠「やっと気づいてくれた」
なにせ匠は覇気のない男前ですから。春乃も帰ってきて、匠と再会。
春「匠ちゃん?匠ちゃーん!!元気だったー!」
匠「春乃ちゃん!すっかり綺麗になっちゃってー!」
春「またもうー!」
きゃっきゃやってましたけども、ゆっきーが結婚すると聞いて、春乃もびっくり。
わたなべじゅうさぶろう先生も生きててよかったとよてよて登場。
二次会の場所も決まり。茂の店でも飲み放題。大騒ぎ。
<祭りの後のゆっきー>
とんくにと、深沢酒店の間でぽっつーん、のゆっきー。
呆然。
とんくにから春乃も出てきて、ばったり。
春「ねぇ、何で教えてくれなかったのよ、結婚のこと」
ゆっきー「うっ?」
春「おめでと。今度ちゃんと紹介してね、彼女のこと」
ゆっきー「・・・うん」
春「じゃ、おやすみ」
帰り道で、結婚なんてどうでもいいなんて、ウソばっかりっの春乃でした。
いつまでも突っ立っててもしょうがないので、店に入るゆっきー。
邦夫「お疲れ!」
ゆっきー「うん」
邦夫「茂にちゃんとお礼いっといたか?おまえのためにつって差し入れてくれたからなぁ」
ゆっきー「・・・」
邦夫「ご祝儀も随分いただいた」
ゆっきー「ああ」
邦夫「ありがたいよな、町の仲間ってのは」
そして、お母さんに報告。亡きお母さんは恵子。
邦夫「邦之が結婚だってさ」
ゆっきー「なんでこんなことに・・・」
<翌日、春見区役所でのゆっきー>
おめでとー!と職員から花をいただく騒ぎ。
桜「雨宮くん、すっかり有名人だ」
ゆっきー「困っちゃいますよね」
桜「明るい話はみんな嬉しんだよ」
匠「そうだよ邦之、社会に貢献してるよ〜」
そんな社会に貢献している部署なので、よその部署のコピー30部も取ります。
電話もなります。匠は偉い人なので出ませんから、ゆっきーが代わりに。
そしたら区長で、呼び出しを受けることに。
<春見区長はなしえた女>
なしえた女ですんで、人の言うことは基本聞きません。
区長「区民からの反響がすごいのよ。あなたの結婚のニュース?春見区はよくやったって」
ゆっきー「ほんとに採用していただいたのは感謝しております」
区長「式はいつなのかしら?」
ゆっきー「は?」
区長「こんにちは区長ですで、あれだけ大々的に言ったんだからなるだけ早くしてもらいたいの。区長の信用にもかかわるから。一ヶ月後くらい?」
ゆっきー「えっ?」
区長「じゃあ二ヵ月後」
ゆっきー「・・・」
区長「そ、解った。じゃあ三ヶ月後に結婚式ね♪」
ゆっきー「へあ・・・」←文字では表現しにくい声。
区長「あぁよかった!私もその頃だったら時間とれるのよ。何だったら仲人も!」
ゆっきー「いやそれは!」
区長「そうよね、もう決まってるわよねー。ほんとだったらもう結婚してるんだもんねー♪」
ここで、区長は仕事で退室。
区長「じゃあ楽しみにしてるわ。結婚式、主賓で結構よー。結婚式のスピーチ、最高の考えとくわね♪」
勝「いいね、仕事しなくてもこんなことで話題になって。結婚おめでとうどうぞお幸せに」
<ゆっきー、告白する>
家に帰ってきたら、お父さんは、紋付かモーニングかをお母さんに相談中。
うっきうき。
いたたまれずに、深澤酒店に行くゆっきー。
いつものように入っていき、いつものようなセリフを言うものの、なんか違和感が。あれ?あれ??とあちこち見るゆっきー。
茂「昨日なんかほんとに最高だったね、みんなほんとに嬉しいんだろうな。俺も最高嬉しいもんね」
ゆっきー「騒ぎすぎじゃね?あれ?」
茂「なんでよ!だって邦之くんが結婚すんだよ!昨日しみじみ思った。邦之くんの結婚が、こんなに俺のことまで幸せにしてくれるんだ!って、30年の付き合いは伊達じゃないよね」
ゆっきー「重いよ。あれ・・・?」
茂「まぁまぁまぁ?そういうわけでさ。これ」
す、っと出てくるそっけない白封筒。
ゆっきー「ちょ、おまえこういうのやめてよ」
茂「俺のせい一杯の気持ち!」
えー・・・って封筒の中をみたら、きゃあ!という金額。友達に出すご祝儀の範囲を大きく逸脱。
ゆっきー「なんでこんな大金!」
茂「皆まで言うな!」
ゆっきー「なんでこんな大金持ってんだ!?・・・あっ!おまえまさか・・・、バイク!」
そう。
酒店の大きなスペースを占領していたバイクがなくなっており。
茂「ほんといいの!いいから!ね!俺の気持ち!全然いいから!おめでとう!」
ゆっきー「はぁ・・・」
もう黙ってなんかいられない・・・。
茂「えーーー!うそーーー!!!」
慌てて扉を閉めるゆっきー、羽織袴で出てくる邦夫ちゃんがよかったなーー。
茂「いやいやいや!それ相当やばいって。え?解ってる?あのお祭り騒ぎだよ?新婚用の布団だよ、なべせんの生きる希望だよ!」
ゆっきー「・・・」
茂「おじさん、どんだけご祝儀貰った?こーんなんだよ!いや、それ以上におじさん、邦之くんの結婚、どんだけ喜んでる?どーすんのよ!」
ゆっきー「・・・ごめん・・・まじほんとごめん」
茂「ちょっとどーするか考えようよ」
ゆっきー「えーー・・・。あ、な、こういうのどうだろう。おまえさ、婚活がどうのこうの言ってたじゃん、とりあえず誰か見つけて事情話して芝居うってもらうってのは。・・・あぁ!ダメだよ!そんなの人としてダメじゃんか!」
茂「それだったらさ、そんな周りくどいことしないで、普通に婚活したらいいじゃん。てダメ!ウソをほんとにするための結婚なんて基本的に結婚を冒涜してるよ、絶対ダメ!」
ゆっきいー「ダメ!」
茂「だから、ホントに本気で婚活して、結婚すればいんじゃねぇの?・・・目がやだっていってるーー!」
ゆっきー「婚活なんてぜってー無理だもん・・・」
<しかし、もう婚活するしかなくなったゆっきー>
お見合いパーティーにやっていたゆっきー。2分間のアピールタイムを前に、桜田さんに遭遇。
桜田さんこそ、既婚者であることが条件の臨時職員のはずなのに。しかし、単に年齢的に結婚してるに違いないと思われただけ。
その辺り、結構アバウトです。
ともかく、ゆっきー、茂、桜田さんの3人で仲良くパーティーに参加。
しかし上手くいきません。
看護師って言葉に過剰に反応してみたり。
公務員といっても臨時職員で、といって引かれたり。
綺麗な人だなーー、と立ち位置の村瀬優子には、やる気がないと見抜かれてぴしゃり!と断られたりと散々。
フリータイムでも結局3人で集まるだけ。
茂「なんで僕らだけ男3人で集まっちゃてんですかね」
桜「こういうの、自然淘汰って言うんだよね」
桜田さんは、優子に声かけてこようかなーと、と勇気ある発言。茂にリスペクト(笑)されるはず(笑)
ゆっきー「いや、でもさ2分で席変わるってどうなんだろうね工場に乗せられた商品みたいでさ」
よく、お見合いパーティーでは、2分で挨拶をして、というような話を聞くんですが、実際どうなんですかね。まずはこれをやることで結果がよくなる、という具体的なデータがあるのかしら。時間を変えるとかの検証があったりとかするのか??
茂「じゃこれでどう!」
茂が推薦するのは、水族館で行われるアクア合コン。
ゆっきー「いや、俺はいいわ」
茂「なんでよ」
ゆっきー「うん。ちょっとトイレいってくるわ」
もうすっかり心折れたゆっきー。そんなゆっきーを待ち構えていたのは。
<女の子はいくらでも綺麗になる>
クール系美女の出迎えを受けるゆっきー。邦!と呼ばれても、きょとーん。
真「久しぶり。高倉真琴!」
ゆっきー「え?真琴って」
真「ほら、昔こんなんだったキャッチャーの真琴!」
ゆっきー「あの真琴?え・・・?」
近寄っていっても、少女の時の面影なし。でも、いつもの合図をやってみると、真琴!
ゆっきー「うわー!真琴だー!いえー、久し振り!全然解んなかったよ!さっき司会してたよね」
真「あ!スターマリッジにご登録いただきまして、ありがとうございます♪」
ゆっきー「え、社長!うわーー・・・」
小学校の時に少々可愛くなかった子でも、びっくりするほど可愛くなってる可能性もありますので、同窓会も楽しみかもしれませんね。
逆もありますけどね(笑)
<おでん屋台のゆっきー>
あこがれるわー。おでんの屋台。というか、屋台という存在に憧れる。いくつになっても、なかなか座る度胸はでないもんですね。システムが解らん!
真「どうだった?初めての婚活は」
ゆっきー「まぁなんかねー」
真「あー、その顔は、あたしの出したサインを首を横に振った時の顔だ」
ゆっきー「だって、2分ごとに機械みたいにくるくる回ってさ、あんまりいい感じではないよねー。大体、2分で人の何が解るの?」
真「邦、ほんとに結婚したいと思ってる?」
ゆっきー「え?」
真「ほんとに結婚したいと思ってる人は何分だろうが、たとえ何秒だろうが何かをつかもうと努力するの」
ゆっきー「それにしたって次から次へなんだもん。数打ちゃじゃないでしょ?」
真「打たなきゃあたんないー」
ゆっきー「だからその感じが」
真「がっついてるように見える?」
ゆっきー「傍から見たらね?」
真「何、傍から見てんの?当事者だよ?・・・あのね、邦。結婚って、悪くないよ」
ゆっきー「えーーっ」
真「だから真剣にもなるし、貪欲にもなって当たり前だと思うんだよね。それを恥ずかしいと思ってる人は確かにいて、そういう人たちのために、私はあぁいう場所を提供したいと思ったのね。生きてる以上幸せになることに臆病になってほしくないもん。私は別れちゃったけどね」
ゆっきー「えっ!?」
しげしげと真琴の横顔を眺めるゆっきー。
真「ん?」
ゆっきー「ううん。なんか大人になったなーと思って」
真「やだな、当たり前じゃない。大人だよ。34だよ?邦だって大人でしょー?」
そうかしら。34歳は大人かしら・・・。じゃあそれより上は・・・
ううん。気にしちゃだめ、気にしちゃ・・・!
<ランチ中のゆっきー>
桜「しかし楽しかったねぇ、おみパ」
ゆっきー「おみぱ?」
桜「お見合いパーティー。略しておみパって言うんだってさ」
ゆっきー「でも楽しかったですか?フリータイム結構振られてたじゃない。あ、すいません」
桜「いいのいいの。いいのよー。あたしだって解ってましたよ。どんだけ浮き上がってたか」
ゆっきー「そんなことないっす・・・」
桜「だけどね。そんなこと関係なく、心が躍ったんだよねぇ、久しぶりにあぁやってたくさんの人と出会ってさ、話して、人生に希望がわいてくるんだよね」
ゆっきー「あれちょっとたくさんすぎません?」
桜「何言ってんのよ、たくさん人がいるって訳でしょ?人間ってやっぱ一人で生きてる訳じゃないって言うか、人生もそう捨てたもんじゃないなって改めてね、思ったんですよ。必要に迫られて始めた婚活だけどさ、あたしこれからね、本気でいきますよ!」
決意する桜田さんの後ろでは、匠がふらふらふらとお昼ごはんを持ってやっていきてます。
桜「だから雨宮くんもね、アクア合コン」
匠「アクア合コンってなんですかー?」
ゆっきー「匠・・・!」
匠「合コン行くんですか?」
桜「アクアゴードンって言うんですかね?いい飲み屋があるとかないとか・・・」
ゆっきー「そう・・・!」
匠「ふーん。合コンじゃなくてゴードンねー。あぁ、駅の向こうの」
ゆっきー「!!」
匠「今夜行く?」
春見区にはなんでもあります。
<邦夫ちゃんと話すゆっきー>
家に帰ったら、邦夫ちゃんが自分の火傷を手当て中。それを手伝うゆっきー。
邦夫「彼女とデートだったのか」
ゆっきー「あ、いや、区役所のみんなと飲んでた」
邦夫「いいよ、自分でやるから」
ゆっきー「いいじゃんか」
邦夫「いてて!そっとやれよ痛いんだから!」
そんな最中、しんみりという邦夫ちゃん。
邦夫「大切にしろよ」
ゆっきー「だからちゃんとやってやったじゃねぇか」
邦夫「違うよ。彼女のこと」
ゆっきー「・・・」
邦夫「おまえみたいなやつと待ってでも結婚してくれるって言うんだから。心の広い優しい子なんだろうな。俺はいいから母さんにはちゃんと紹介しろ」
ゆっきー「そんなのいいよ・・・」
邦夫「待てよ!」
ゆっきー「何よ!」
邦夫「人が必死に!穏やかに話してんのに何だその態度は。俺は最初からずっと腹立ってんだよ!親に何も言わないで結婚だなんだって勝手にやって!今まで会わせないってどう言うことだよこれ!そんなに俺と会わせたくないのか!?母さんにもその言い草なんなんだよ!」
ゆっきー「大きい声出すなよ・・・」
邦夫「奇跡なんだぞ!」
ゆっきー「え?」
邦夫「おまえと彼女の出会いは奇跡なの!俺と母さんがそうだったように、じいちゃんとばあちゃんがそうだったようにさ、奇跡なんだよ。そういう奇跡が順番にずーっと続いてさ、おまえがきおの世に生まれてきたんだよ。おまえが中途半端な気持ちでいるなら彼女が可哀想だ。もういい年だし、そろそろ結婚しとくかくらいの気持ちだったら結婚なんかすんな。奇跡をバカにしちゃいけない」
ちょっとうるうるゆっきー。
<アクア合コンで張り切るゆっきー>
『どちらからいらっしゃったんですか?僕は春見区なんですけど』
を挨拶言葉として用意し、次々に話しかけていくゆっきー。
最初に言う言葉を決めてあると、話しかけやすいですよね。
しかし、桜田&茂コンビは二人になりがち。そこを振り切って、優子のところに行くと、優子からゆっきーにクレームが。
優「あなたのお友達、どうにかなりません?連れて帰ってください。私はね、この2年というもの、心から本気で、心から真剣に婚活してるの。あなたたちみたいな人にだまされたくないんです」
釈由美子の顔と体で二年本気で婚活しても結婚できないって、どんだけハードル高いんですが、婚活!
ゆっきー「僕たちが、区役所の臨時職員だからってことですか?」
優「別にそんなことは・・・」
ゆっきー「え、じゃなんでですか?」
優「あなたたちには本気さが感じられないの」
ゆっきー「あの二人は最初から本気だったよ」
優「じゃあ、あなたはどうなのよ。年収もまともに答えなかったじゃない」
ゆっきー「あのさ」
優「なによ」
ゆっきー「奇跡って信じる?」
優「は?何言ってんの?訳わかんないだけど」
ゆっきー「俺も解んないんだけど、だから、婚活してみようかなと思ったんだ。本気でね」
きゅぴーーん!なゆっきー。よし!CG班は、ゆっきーの顎のラインを削って!
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