OL進化論29巻より (秋月りす著)
●35歳で独身で
1コマ目:娘「35歳になって、これからは美容的にはっ下り坂だと思ってたけど、そうでもないかも」
2コマ目:娘「見てママ。胸が大きくなったの♪80が83に。へへっ」
母『背中に脂肪がついたんだよ』
3コマ目:娘「ほら、胸に谷間もできるし(くいっ)ほら♪」母『張りがなくなってきただけだよ』
4コマ目:娘「「まだ成長してんの♪」母は思った。この子はポジティブすぎて独身なのかも。母「はいはい・・・」
09/05/18 『女の涙、男の涙』
<陶芸合コンのゆっきー>
なんだそれ、という合コンですが、男性が女性をお手伝いする、というのが作法のようです。
ゆっきー「(低音)お手伝いしましょうか」
けども、女性の手ごと、ぐちゃっ!とさせる粘土の王国的ゆっきー。
うわーーって頭を抱える真琴でした。
こりゃ参加してもいいことないわ、と、真琴と喋ってしまうゆっきー。まったく自身の婚活は進まないままに、春乃と茂の話で盛り上がってしまう二人。
ゆっきー「まだ返事貰えてないって」
真「そっかー、ま、仕事始めたばっかりだと春乃ちゃんも大変だろうしね」
ゆっきー「まぁね」
口元に手!口元のその手!その手が好物です!うまうま。
真「邦の仕事の方は?」
ゆっきー「ここまではまだちょっと無理かな」
真「こういうカルチャーものは指導者とかあるからね」
ゆっきー「イベントやってもイマイチ人が集まらなかったりするし、もっと日常的にやれることってないのかなって思うんだよねー」
真「日常的かー」
ゆっきー「区役所やってる時間にこられる人って限られちゃうしさ」
区役所は、今日も周五郎さんの仲間たちで大賑わい中。
ゆっきー「もっと若い人たちが気楽に集まれるようなさ」
真「婚活バー」
ゆっきー「とんかつバー?最低だな」
真「違う!婚活バー独身の男女が一人でも気楽にこられて。うちではやってないけど」
ゆっきー「店作るってそれこそお金かかるじゃん」
真「じゃ、邦んちは?婚活とんかつ屋!」
ほわんほわん、と想像する二人。キャンドルライトもムーディーなとんくに。ワインを楽しむ男女。そして、すごい顔の邦夫。
邦夫「いいかげんにしろ!いちゃいちゃしてるヒマあったらとっとととんかつ食いやがれ!」
ゆっきー「ないだろ」
真「ないわ」
とは言いつつノンキなゆっきーに、楽しげな周五郎さん。けれども、匠だけはどんより。さくら地蔵商店街再開発計画のことを憂うばかり。
<その頃のさくら地蔵通り商店街>
とんくにには客はこないわ、茂はじっと待ってるわ。
プロポーズの返事は、明日の朝でもいいから!って短いよ、茂。
そこに飛び込んでくる山田優の残念な弟。
茂「おめーなんか待ってねーんだよ!」
残念です。色々と。
<帰り道のゆっきー>
真琴と一緒にのんびりとした帰り道。
真「待ってる茂の方が辛いか。あの子一途だからね」
ゆっきー「俺も責任感じちゃってね」
真「なんで」
ゆっきー「だってほら、春乃が俺が首にならないように区長の前で婚約者の振りしてくれたじゃん」
真「ああそっか。それで今茂のプロポーズ受けたらなんかまずいんじゃないかとか」
ゆっきー「茂だって、あれがなかったら、あそこで慌ててプロポーズしなかったかもしれないし。普通だったら、もっと落ち着いて二人きりになった時にするだろうし」
真「まぁねー」
ゆっきー「そうだ真琴。婚約者のふりをしてくれたお礼に」
真「私はいいよ」
ゆっきー「金はないけど、気持ちだけはどーんとさ。あれは?肩たたき券」
真「母の日か」
ゆっきー「犬を散歩させます券」
真「犬いなーい」
ゆっきー「あなたの執事に1日なります券?」
真「あ、それ」
ゆっきー「マジで?」
真「今度の日曜空いてる?」
<春乃と優子inイータリー>
渋谷区でバイトを始めた春乃のお店に優子来店。代官山イータリーにて
一緒にランチ。
こちらも、自分の婚活以上に、春乃が気になる様子の優子。
いったい、結婚相手についてどんな希望を持っているのか聞き取り、若さにかまけてぼやーっとした意見ね、という診断。
あぁん、好きな人と結婚したいじゃないのよぅ〜、婚活女王〜。
でも、どうにもぐずぐずぐずる春乃。
優「解った!好きな人がいるんだ!」
しかし、そんな人がいたら話は早い!という春乃でした。
<茂と邦夫inとんくに>
しげる、どんより・・・。
邦夫「お前が発するそのくらーいオーラのせいでうちに客が寄り付かないんじゃないかなぁ!だいたいお前がいきなりすぎんだよ!」
こちらで茂もぐずってます。
茂「春乃のこと好きになっちゃって、俺がプロポーズしたってことは今までの3人の関係が崩れるかもしれないのに。ほんとおっちょこちょいだね、俺。でもさ、好きになっちゃったんだよね・・・情けねぇな」
邦夫「情けねぇなんてことねぇよ!誰かをちゃんと好きになれるってことはちっとも情けねぇことなんかじゃねぇ!」
邦夫ちゃんは、熱い男です。
<匠と勝in屋上>
勝「何か用かな。君たちと違ってこっちは忙しんだわ」
匠「さくら地蔵商店街。君の仕事とどんな関係があるのかな。再開発事業って、何」
勝「うちの部署では晴海区の経済の活性化にむけて、区内全域の商店街の状況を把握する必要がある。それがなにか?」
匠「なにかって」
勝「君の仕事は婚活だろう。もしくは、ウソをついて区役所に居座ってる部下をかばってやることだ。どっちにしても次元の低い話だ。その上、書類の盗み見か」
匠「それは!」
勝「はっきり言っとくぞ、俺が区長に一言言えば君だって首にできるんだ。少なくとも君はリーダーの器じゃなさそうだ。小心者は小心者らしく、地下で大人しくしてろ」
つーん!と去っていく勝。
勝「あぁ。前から気になってたんだけど。そのバンソウコウ、奥さんから何だろ?余計な散策するより早く帰って女房の面倒でもみるんだな」
ゆっちゃだめー!ゆっちゃだめ、勝ー!
<匠と周五郎さん、inスパイ活動>
春見区の未来はあなたにかかってる!と区長に言われた勝が帰ろうとするところ、サングラスをかけ、後をつける匠。
その匠を見つける周五郎さん。
桜「もう帰ったんじゃないんですか?」
匠「しーー!」
桜「なんでサングラス」
目だってしょうがないサングラス。区庁舎の中でのサングラス。
もちろん、町に出たって目立つもんは目立つサングラス。
周五郎さんも参加してのスパイ活動。
桜「あの商店街をなんてとんでもないね!」
匠「まだはっきりした訳じゃないです」
桜「その証拠をつかむわけね」
匠「ついでにあいつの弱みが掴めるとさらにいいです・・・!」
憎しみがメラメラな匠(笑)
<春乃と真琴、at横断歩道>
横断歩道でばったり出会った二人。
あれこれ聞かれた挙句。
真「もしかして好きな人がいるとか」
いないってーー、って春乃です。
<勝と優子、inホテルの最上階レストラン>
レストランまで二人をつけてきた匠たち。仕事相手と会食かなと思ったら、相手は優子。
激昂する周五郎さん。止める匠。店員さんに見つかり、二人の後の席について、ビールで乾杯。
窓ガラスに映りそうですよぅ。
婚活女王の優子は、なんだか楽しそうに、将来二人が結婚して子供ができたら、二人の名前を取って、優勝、ってすごくないです?なんてお話を。
テク?これってテク、テク?勝がひいたようにも見えたけども、それはいいの?女王!
<ゆっきーと茂、in深澤酒店>
バイトも終わり、帰ってきた春乃。ちょうどその時、深澤酒店にはゆっきーが。
ゆっきー「そっか今日も返事なかったか」
茂「うん。邦之くんが責任感じることないからね!」
ゆっきー「そうだけどさ」
茂「仕事を頑張ってくれればいいの。春乃もさ、邦之くんに仕事がんばってもらいたくて、一生懸命婚約者の芝居した訳だ」
ゆっきー「そうだよね」
茂「その気持ちを大事にしたげてよ」
春乃、外でをれを聞いて、うぐぐぐぐ!
<ゆっきーと真琴ファミリー、in遊園地(としまえん)>
女の子と、ジェットコースターやら何やら乗ってるゆっきー。中居正広本人が得意じゃなかったはず、と思うと、相当がんばってる感があります。(酔い止めをご所望したらしいし)
降りた時は、もうよてよて。
まゆ「大丈夫ですか?」
ゆっきー「全然大丈夫だよ」
まゆ「別に無理しなくていいですよ」
ゆっきー「え?」
まゆ「ママに無理やり頼まれたんでしょ?」
ゆっきー「そんなことないよ」
まゆ「ふーん」
まゆは、真琴の娘で、弟はしんたろう。ゆっきーは、絶叫マシン担当として一日執事中。
真「ほんとありがと。私、さっきみたいなの、ほんとダメなんだ。だからいつも付き合ってやれなくて」
ゆっきー「けど、あの真琴がバツ1の二人の子持ちなんて」
真「まぁ色々あってね。親子3人になって6年。あの子たちにも苦労かけてるなー」
子供らに手をふる真琴を見るゆっきー。
<春乃と弟、inダイナー>
春乃と弟がいる店、行ったことあるかも!あのハンバーガーショップかも!っていうか、高いハンバーガーショップは、大体あの手の作りか(笑)
弟「ね、もしかして」
春「好きな人ならいないよ?」
弟「なんで解ったの?」
<ゆっきーと真琴ファミリー、in遊園地(としまえん)2>
メリーゴーラウンドに乗ってるゆっきー&真琴ファミリー。のんきだ!ほのぼのだー!
真「なにかいいアイディアあった?」
ゆっきー「なかなかねー。でもなんか1つ柱になるもの設けなきゃなと思ってさ」
真「柱ねー」
ゆっきー「まぁ、みんなに助けてもらったとはいえ、いつまでも嘘ついとく訳にもいかないし。いずれ区役所辞めるにしても?なんか1つきちんと仕事したいなーと思って」
真「そっか。覚悟はできてるんだ」
ゆっきー「まぁね」
もう完全に自分の婚活やる気なし、なゆっきー(笑)
まゆ「あれに乗ろう!」
ゆっきー「うわーー・・・」
どどーん!とそびえるバイキング。これは絶叫というよりも、内臓にくるタイプですね。酔う。苦手な人も多いタイプのまっしーん。
<匠、スパイ活動中>
休日出勤で大盛り上がり中の周五郎さんに、スパイ匠からの電話が。
匠「ターゲットが外出。尾行開始します。後ほど同流お願いします」
きりっ!
そして周五郎さんもきりっ!と楽しい会を解散させて合流。
その間に、前回、ゆっきーに可愛く手をひらひらさせながら婚活について熱く説得された、弟の友達もやってきて。
ぬ。君も婚活をするのかね?
<ゆっきーと真琴ファミリー、in遊園地(としまえん)3>
真「じゃあ、いってらっしゃい」
ゆっきー「乗ろうか」
まゆと一緒にバイキングに向かうけども、素直に、うわあってなってるゆっきー。
そしたら、弟も。
しんたろう「僕も乗る。ママも乗ろ?」
真「無理無理、ほんとママ怖いんだもん」
ゆっきー「(はっ!)一緒に乗ろうよ」
真「え?」
ゆっきー「ママと一緒に乗りたいんだよな?」
まゆ「うん!」
ゆっきー「ママと一緒ならしんたろうも乗れるんだろ?」
しんたろう「うん!」
ゆっきー「一緒に乗ろ」
真「でも」
ゆっきー「大丈夫だよ、二人がちゃーんと守ってくれるから。ほらママと手ぇつないで」
両方から手をつながれる真琴。
息子「大丈夫だよ」
ゆっきー、にこ。
そして向かい合わせに座る、ゆっきーと真琴ファミリー。
ゆっきー「怖い?」
ってゆってる顔がかなりげんなりなゆっきー。
真「うん」
まゆ「大丈夫?」
真「うん」
しんたろう「僕たちがついてるからね」
もー、子供たちにそんなこと言われたらさー、ママがんばっちゃうしかないじゃーん!
<匠と周五郎さん、inスパイ活動2>
匠「料亭ってところが密談の香りしますよねー」
桜「美味しいんだろうねぇ」
門の外でうろうろしてると、中から勝が出てきて、車をお出迎え。
その車から出てきたのは、川ちゃん酒場の、川ちゃん!
誰!川ちゃん酒場の川ちゃんってさ!
<ゆっきーと真琴ファミリー、in遊園地(としまえん)4>
真「今日はほんとにありがと」
ゆっきー「結局怖い思いさせちゃったね」
真「ううん。乗ってよかった。子供って成長するよねー」
ゆっきー「二人ともママのために一生懸命でさ、頑張って育てたんだなーって」
真「ダンナにさ、好きな人ができてね?離婚した時、しんたろうはまだ1歳だった。まゆが一生懸命面倒見てくれて私も必死だった。初めはきつかったなー」
ゆっきー「どうしたの子供たちは」
真「保育園と、ご近所のママ友達が助けてくれた。なんとかここまでね。彼女たちがよく笑ってたなー。離婚したのに人に結婚勧める会社作るなんて変わってるって。けどね、最初こそキツかったけど、子供たちが大きくなって行くのを見て、一緒に生きてるうちに結婚ってよかったなーって。ダンナと出会って結婚して、まゆとしんたろうが生まれて、それってすっごいことだなーって。ダンナとは別れることになったけど、でも、悪い思い出ばっかりだった訳じゃないし。私に、まゆとしんたろうって家族を与えてくれたことを感謝してるの。家族ってさ、そうさせる力、持ってるんだよ守られて大きくなって、そして、誰かを守ってく。私もあの子たちにいっぱい助けられていっぱい守られてるの」
そんな真琴にじーんとしているゆっきー。
まゆ「しんたろうがお腹すいたって」
しんがろう「お姉ちゃんもだって」
ゆっきー「ご飯食べにいこっか!」
<春乃と邦夫、inさくら地蔵通り商店街>
商店街で、配達にでる茂と、帰ってきた春乃がばったり。
びみょ〜〜。
びみょ〜〜な空気。
なので、そそくさと二人は離れて。
邦夫「おかえり、春乃ちゃーん!」
春「おー、ただいまー。どした?」
邦夫「ヒマなんだよ、昨日も今日も客来なくて」
春「そっか。じゃあ後で来るね」
邦夫「春乃ちゃん。聞いていい?」
春「なぁに?」
邦夫「もしかしてさ、好きな人いるの」
春「いないよ、ていうかこの質問、4回目」
もう、計4回にもなりましたが、すべていないと答えてきた春乃。
なぁに?なんて時の顔は、さっすがに可愛い!ですねー!
邦夫ちゃんは、どんな返事でも早くしてあげてくれないかなとお願い。
邦夫「イエスでもノーでもそれが春乃ちゃんの本当の気持ちなら、あいつは受け止める男だよ」
うぅん〜、と困る春乃。そこに、そらもう楽しげにゆっきーたちが帰ってきましたが、もう、親子!仲良しファミリー丸出し!素敵ファミリーですよーっ!
邦夫「真琴ちゃんの子供!?」
ゆっきー「こっちのちびがしんたろう。こっちがお姉ちゃんのまゆ」
真「へー、こんなおっきいんだ」
まゆ「こんにちは」
真「こんにちは」
春「こんにちは!」
ゆっきー「真琴がさ、おやじのとんかつ子供たちに食わしたいって」
邦夫「そっか!美味しいの揚げてやるからな」
よその子でも、孫のように可愛いんでしょうね。客も来なかったことだし、いそいそと準備にかかる邦夫ちゃん。
ゆっきー「あれ?春乃は?飯食ってけばいいじゃん」
春「あ、じゃあ荷物おいてく」
ゆっきー「じゃ、待ってるから」
春「うん」
しかし、あれ?ってなる春乃。
あの仲良しファミリー丸出しのゆっきーと真琴が・・・!
<匠と周五郎さん、inスパイ活動3>
料亭ふたばにて、あれこれ刑事ちっくに探る周五郎さん。
野呂盆六だったり、赤かぶ検事だったり、茶屋次郎だったり、杉浦恭介だったりしますからね。
匠「どうやって調べたんですか?」
桜「ま、色々とね。来ましたよ」
調べ上げてる周五郎さんのかっちょいいこと!
<ゆっきーと春乃、inとんくに>
ようやく春乃が戻ってきた時、ゆっきーは駅からの帰り。子供たちが眠くなっちゃったので、真琴たちを送っていった帰り道。
春「そうなんだ」
ゆっきー「はいんなよ」
春「うん」
とんくにに入ったものの、深澤酒店が気になる春乃。
お店は、夕方の光が、なんだかわびしくも感じられるしずかーーな様子。
ゆっきー「何だよ、店開けっぱなしで。どこいったんだろ」
春「昼間、真琴さんたちとどっか行ってたの?」
ゆっきー「遊園地行ってきた。いや、真琴がさ、すげーいいお母さんでちょっと感動しちゃったな。結婚っていいなーって。離婚した真琴が言うから、なんか説得力あってさ。あの3人見てたらほんとにいんだなーって」
春「真琴さん離婚してんの」
ゆっきー「ま、人生色々あるよね」
春「うん」
ゆっきー「春乃もさ、茂、返事待ってるよ」
春「うん」
ゆっきー「俺の仕事のことだったら、気にしなくていいからな」
春「えー?」
ゆっきー「区長の前で婚約者のふりしてくれてさ、ほんと助かったし、おかげで仕事も続けられてるし、だけど、この事と、春乃と茂の人生は、まったく、別だからさ。だから、俺の仕事のことは気にしないで、自分の気持だけをしっかり考えろよ」
春「邦は、どう思う?」
ゆっきー「俺ねーー。なんだろ。いや茂が、春乃にプロポーズしたのは、うーん、最初はやっぱり、正直、びっくりしたかな。うーん。俺は、春乃のこと、ほんとに、ほーんとに、だぁい好きだし」
きゅん(はぁと)な春乃。そしてきゅん(はぁと)な見ていた私(笑)
ゆっきー「同じくらい茂のこともだぁい好きだし。兄弟みたいなもんだーってずーっと思ってた。でもさ、あまりにも身近すぎて、解らなかった気持ちに、ある時突然気がつくって、そんなのもあるんだなって。親父がさ、そういうの、奇跡だって言ってた。その奇跡が、茂にも起きたんだなって・・・。春乃?」
春乃うるうる。
邦夫「お、帰ってたんだ」
ゆっきー「なんだよ、店開けっぱなしで」
邦夫「回覧板持ってって話しこんじゃって」
春「あたし、行ってくる。」
深澤酒店へ向かう春乃。
ゆっきー「春乃。春乃!おい春乃!」
邦夫「どした!」
そうして、二人は対峙するのでした。
<ゆっきー、in深澤酒店>
勝手に飲んでるゆっきー。いい雰囲気。
邦夫ちゃんは店に戻るよ。
<春乃と茂、atさくら地蔵商店街みちっぱた>
春「ごめん。プロポーズ受けられない。色々考えたよ。ちゃんとちゃんと考えた。あたしと茂の今までとか、いつも可愛がってくれて、大好きな、大好きなお兄ちゃんで。もし、プロポーズ断ったら、今までみたいな関係じゃいられなくなるのかなって怖かったのかもしれないし」
茂「そんなことない」
春「自分の気持ちがね、なかなか解らなくて」
茂「・・・もしかして春乃。好きなヤツいんのか」
春「・・・いるよ。だから、ごめんなさい」
5回目にようやく気付いた春乃。あの、仲良しファミリーの映像は、すざましいインパクトでしたね。
茂「ちょ、ちょっと!なんで春乃が謝るんだよ!春乃は別に悪いことしてないじゃん!俺なら大丈夫。こういうケース想定してたから。そりゃ上手くいくのも想定してたけど。今の発言も大丈夫じゃないやつの発言みたいになってるな!いや考えてたの!カッコいい振られ方。『俺のことは気にしないで、春乃、幸せになれよ』みたいなね!・・・いやまぁ、ぐだぐだになってるけど・・・そう。そんで、予定だと、俺が『ありがとう』って言ったら、春乃も笑顔で、『ありがとう、私がんばる』って、なんかよくない?そういう方がさ」
春「ありがとう・・・」
茂「・・・ちがーう!違うよこんな!しんみりすんのなし!もっと明るく!明日も仕事早いんだろ!?な」
春「うん」
茂「じゃあな」
春「うん。じゃあね」
春乃も辛いけども、茂だってそりゃつらい。そんな茂をお店でまってるゆっきー。
<ゆっきーと茂、in深澤酒店2>
茂「はいよー」
ゆっきー「はいよー」
茂「ふー。邦之」
ゆっきー「ん?」
いい!可愛い!!『ん?』攻撃!何、今週可愛いゆっきー多いなーー!!
座り込む茂の横に、ビール持っていって座るゆっきー。
ゆっきー「はい」
茂「ありがと」
ゆっきー「飲むか」
茂「うん。いただきまーす。・・・にげえ」
ゆっきー「苦いか」
茂「・・・終わっちゃった。ま、でもさ、俺は春乃のお兄ちゃんだからさ、で、春乃は、俺の、可愛い妹だからさ。うん。そうだよ」
ゆっきー「泣くか笑うか、どっちかにしろよ」
茂「本気で惚れてたんだ」
そんな、いいよねー、男の友情って、という出来事の中、商店街にタクシーが到着。降りてきた勝は深澤酒店の様子をうかがいつつとんくにへ。その後をつけてきた、匠&周五郎さんは深澤酒店へ。
茂「俺は今決めた。俺は春乃の事を全面的応援するね!」
匠「大変だよ大変!」
茂「大変じゃない!」
匠「のっとりだよのっとり!伊藤勝とんでもないことを」
ゆっきー「伊藤?」
桜「開発部の」
ゆっきー「あー。あの伊藤」
匠「この商店街を潰して新しい店を誘致しようとしてるんだよ」
ゆっきー「あー!?」
匠「居酒屋で川ちゃんの社長と会食してて、いまとんくににいる」
ゆっきー「うちに!?」
<勝と邦夫ちゃん、inとんくに>
あちこちみている勝に、なんなの?な邦夫ちゃん。
勝「ご主人。今日はどれくらいお客いらっしゃいました?」
邦夫「まぁぼちぼち」
勝「ぼちぼち・・・。向かいのお店なんかもぼちぼちですか?」
邦夫「まぁ、今の時代、こういう商店街はなかなかねー。はい、ロースカツ定食。おまちどうさま」
<ゆっきーと茂と匠と周五郎さん、in深澤酒店>
匠「以上が、この数日間の伊藤勝の動きです」
茂「素人がよくここまで調べたね」
なんとウソ臭いサングラス姿なのか、茂よ!
匠「周五郎さんがすごいんだ。まるでベテランの老刑事みたいでさ」
桜「ベテラン刑事でいいじゃないの」
ゆっきー「言ってくれれば俺も手伝ったのにさ」
匠「最初は単に腹が・・・!ま、確証もなかったから大げさにするのもね?」
茂「どうなっちゃうのよ、俺たちの商店街!」
ゆっきー「少子化対策課つぶしも」
桜「優子さんだけでなく、少子化対策課も私から奪おうと!」
それぞれ、色んな思惑で勝潰しにかかりたい人たち(笑)
ゆっきー「俺たちでなんとかしないと」
匠「でもどうやって。伊藤の計画には区長も関係するんだからそう簡単には」
ゆっきー「けど、指くわえて見てる訳にはいかないし」
<勝と邦夫ちゃん、inとんくに2>
ロースカツを前に厳しい顔の勝。一生懸命衣をはがして塩でいただく。
な、なんで・・・!油は極力排除なのか、勝よ!
そりゃ邦夫ちゃんも怒るよ。
こうして、店から叩き出された勝は、よく解んねーけどほっとく訳いかねぇだろ。とりあえずと、とんくにに行こうとしたゆっきーと正面からぶつかる羽目に。
どうなるさくら地蔵通商店街!