OL進化論28巻より (秋月りす著)
●35歳で独身で
1コマ目:祖母「なんであんた結婚しないのぉ?」孫娘「ん〜〜おばあちゃんはどうして結婚したの?」
2コマ目:祖母「そりゃ死んだじーちゃんは働き者でいい人だったし、だいたい女は嫁にいかなきゃ食べてけないもの」
3コマ目:孫娘「おばあちゃんの時代はそれで幸せだったと思うけど、今はそれほど単純じゃないからさ」
4コマ目:祖母「そうかねぇ、あんたがややこしくしてるんじゃないの?ふぇっふぇっ」孫娘『意外とわかってやがる・・・くそー・・・』
09/06/29 『もう泣かせない』
<見られていたゆっきーたち>
『もう俺は、春乃の兄貴でなんか、いたくないよ』と春乃をぎゅっと抱きしめたゆっきー。
そしてそれを見ていた山田優の残念な弟。
彼はあらゆることを知っている男です。
その視線を感じ、ん?ってゆっきー。顔を上げる春乃。でももう報告のため、彼は行ってしまってました。
ぱっと手を離すゆっきー。照れる〜。照れる二人〜。
<報告の輪は続く>
山田優の残念な弟「茂さん!邦之さんがついにやりました!」
まず深澤酒店でカップラーメンを食べながら報告を受け、ふっって笑顔の茂。
続いて、そば屋で、茂と、ゆっきー弟が。
茂「おまえといい、邦之くんといい、ほんとによかった」
弟「しかしあの兄貴がついにね〜」
茂「23年の時を経て生まれた恋!そしてぷろっぽーず!」
弟「え、プロポーズ、もうしたの」
茂「まだだけど」
すでに、ブライダル司会ハンドブックを見ている茂です。
続いて、とんくにで、弟と、父。
弟「ていうことは春乃が俺の姉貴になるんでしょ」
邦夫「気が早いよ、やす。結婚前に愛想つかされることも十分ありえるだろ」
弟「てかさ。さっきから何書いてんの?」
すでに孫の名前を男女ともに考えている邦夫ちゃん。
弟「気が早いのどっち」
邦夫「孫可愛いってみんなゆーし」
続いて、ZESTCANTINAで苦労してハンバーガー食べてる邦夫ちゃんと、真琴。
子供の名前はおじいちゃんがつけた訳じゃないということを聞いてました。
ダメだったんだよね、真琴ちゃんと失礼なことを言われつつ。
続いて、レストランで、真琴と優子。
真「くにと春乃ちゃんがついに結婚かー」
優「可愛いんでしょうねー」
そんな優子は、もう合コンには行きません。
優「恋っていいですよね」
続いて、バーで、優子と周五郎さん。
優「あの二人お似合いのカップルですよね」
この二人が無事結婚することになれば、ゆっきーは区長にウソをついてなかったことになりますから、この恩に報いるべく周五郎さんはちゃんと相手を見つけねば!と決意。
優「見つけられるといいですね」
桜「えぇ」
優「世の中には変わってる女もいますから」
続いて、野外ランチの周五郎さんと匠。
桜「めでたいでしょ」
匠「そりゃめでたいよなー、そーかー邦之のヤツ、ついにねー」
愛妻弁当食べてる匠♪
匠「めでたいといえば、僕。パパになります」
桜「えっ!」
匠「来年の春、子供が生まれるんです」
続いて古きよき喫茶店で、匠といとかつ。パフェいただいてます。
匠「そういえば聞いた?あの邦之と春乃ちゃん、結婚するんだって」
勝「結婚!?」
匠「これで縁結びの町にもはずみがつくってもんだ。めでたいついでに言うとさ、僕、子供ができたんだ♪」
勝「・・・・結婚・・・・・・・」
匠「聞いてる?」
勝「(はっ!)あぁ悪い。ごめん、何?」
匠「子供ができたの!」
勝「子供・・・!」
続いておでんの屋台で、いとかつと、ゆっきー。
いとかつ、かなり酔っ払い風味。じとーっとした雰囲気。
勝「おめでとう。季節の名前がつく女と結婚するんだろ」
ゆっきー「季節?あぁ。え?何。おまえにまで伝わってんのかよ」
じとーっと見られるゆっきー。
ゆっきー「え?」
勝「いや」
ゆっきー「なに」
じとーっと見てるけども。
勝「何でもない」
ゆっきー「なんだよ」
勝「何でもない」
ゆっきー「何でもないだろ、なに」
勝「出来ちゃった結婚ってのはどうかと思うぞ」
ゆっきー「・・・えっ!?」
続いて、深澤酒店で、ゆっきーと茂。ゆっきーはさくら地蔵パンを試食しつつ。
ゆっきー「うーん・・・」
茂「おぉ!邦之くんではあーりませんか!」
ゆっきー「ちょっと。ちょっと座んなさい。なんで出来ちゃった結婚とかになってんだよ」
茂「嘘、何!?」
ゆっきー「なわけねーだろ」
茂「おぉーびっくりした!」
ゆっきー「またおまえが誰かに誤解を与えるような伝え方をしたんじゃないんですか?」
茂「いやいやいや!けどさ、出会い、恋ときたら、次は結婚でしょ。出会ってからもうも23年の歴史があるんだからここは一つとんとんとーんと!」
ゆっきー「とんとんとーん!といくようなタイプじゃないだろ」
茂「そうね」
ものすごく落ち着く茂(笑)
ゆっきー「でもさ、1つだけ決めたことあるの」
茂「え、何?」
ゆっきー「俺は、もう春乃のことを、泣かせない」
最後は、イタリアンで、茂と春乃。
茂「あれから会ってないわけ。恋人同士がばったり会うだけ?」
話してる最中にもぞくぞく出てくるお料理の数々。
ゆっきーは忙しいけど、私には茂から貰ったお守りがあるから大丈夫!という春乃でした。
これらの店たち、どこもおいしそうーーー!
婚カツ!からは、グルメ本が出てもいいと思う(笑)
<商店街の真面目な話>
ゆっきー「借地料の未払い!?」
勝「地主である神宮寺氏は長年の未払いを盾に、立ち退きをせまってくるようだ」
匠「皆さん、神宮司さんに支払をしてこなかったのは事実なんですよね」
邦夫「全く払ってこなかったわけじゃねんだけどな?」
スミ「先代の神宮司さんはね、商売が苦しい時は無理しなくていい。ある時払いでいいって。構わないって言ってくれてねぇ」
茂「俺もそう聞いてた。払える時は払ってきたんだけどね」
勝「その方は亡くなり、息子に代替わりをした。その理屈は通らない」
ゆっきー「それじゃあ払ってない分を払えば済むってこと?」
邦夫「何十年分もなんてまとめて払える訳ないよ」
茂「分割は!?」
勝「分割は拒否された。なんとしてもあの土地を買い取りたい川端社長の入れ知恵だろう」
桜「いずれにしても、神宮寺って人が鍵を握ってる訳ですね」
勝「あ。僕行ってきます。僕会って、話してきます。あ・・・神宮司ってもしかして俺ガキの頃ボールぶつけて」
邦夫「100万の壺割っちまった、あの神宮寺さんだ」
ゆっきー「いやーー!てかさ、100万の壺をさ、そこらへんにおいとくのが問題じゃないの?」
勝「この状況でその話は最悪だな。やっぱり心配だ。私も行こう」
匠「僕ら区長に頼みにいきましょう」
とんかつを出る二組4名。
そしたら春乃が帰ってきました。
春「あ、邦ー」
ゆっきー「おぉ春乃」
勝「春乃?」
春「あのねこれから」
ユザワヤの袋をもって、マスコット作りに励もうとしてますが、ゆっきー、聞いてる時間なし。
匠「春乃ちゃん聞いたよー!」
桜「春乃さんよかったね」
春「はい♪」
そして、最後にやってきたのは、出来ちゃった結婚だと思い込んでいるいとかつ。
勝「春乃・・・?伊藤勝と申します」
春「飛田春乃です」
勝「(にこ)」
その微笑みに、思わず後ずさる春乃(笑)
ゆっきー「おい、いとかつ、行くぞ。じゃな春乃、いってきます」
<説得チームたちがんばる>
もう無理なのって区長に、そんな区長は怖くありません!お考え直しください!って匠。
ゆっきーの結婚を報告する周五郎さん。
桜「雨宮くん、頑張ってますよ。あの商店街のために。失礼します」
区長室の外で。
桜「二瓶さん。むちゃくちゃ強くなりましたねー」
匠「いえそんな。でも、来年にはパパになりますから」
<説得チームたちがんばる2>
神宮寺邸までやってきたゆっきーといとかつ。
神「100万の壺割ってくれた子か」
ゆっきー「あの時は本当に申し訳ありませんでした」
神「大人になって、今度は何億をいう金を諦めろと言いに来るとはな。呆れたもんだ」
勝「神宮司さん、過去のことは置いていただき、あの商店街の存在価値についてお考え願いたいと思うんですが」
神「シャッター商店街になんの価値がある」
ゆっきー「今は確かに閉まってる店が多いですけど、でもこれからは」
神「口ではなんとでも言える。自分たちの不甲斐なさで商店街をだめにしてしまったやつらに今更何を期待しろと言うのかね」
ゆっきー「確かに、不甲斐なかったかもしれません。でも今は違うんです。みな頑張ってるんです」
その頃、春乃はとんくにでマスコットづくり。
茂「ずいぶんできたね」
春「ん。あたしにはこんぐらいしかできないからね」
スミ「大丈夫ですかね、邦之くん・・・」
商店街のおっちゃんらは、とんくにでどんより中。
そんなもんですから、神宮寺さんから色々言われてんですよ。
神「先代に甘やかされて図に乗ったり、情にすがろうとばかりする人間は、そう簡単に、変わると思えんがな」
ゆっきー「だったら会って下さい。一度町を見に来て、みんなに会って見て下さい」
神「その必要はない。会うのも無駄。こうやって君らと話をするのも無駄。帰ってくれたまえ」
そこで、床に座りなおすゆっきー。
ゆっきー「お願いします!人は変われるんです!あの町にチャンスを下さい。お願いします!」
土下座!なにせ、お願いごとには土下座!いとかつも土下座!
勝「お願いします!」
おぉっ!てゆっきー。
神「そんなことされても、迷惑なだけだ。帰りなさい!」
神宮寺は出ていき、顔を上げたいとかつはメガネが斜め。
<おっさんらもがんばる>
茂「俺らここで待ってる場合じゃないよ。邦之くんもいとかつも頑張ってくれてるんだよ。匠ちゃんも周五郎さんも、春乃だってマスコット作ってくれた。俺たちだってやることやらなきゃ!先代も商店街頑張ってるから、この商店街のために借地料はいいよって言ってくれた訳でしょ
?だったらその先代のためにも頑張んなきゃいけないんじゃないの?」
邦夫「茂の言う通りだ」
スミ「それはそうだな」
おっちゃんズ「俺たちはは店あける準備しっかりやらないと!」
さくら地蔵パンのレシピも完成させねば!とおっちゃんらは自分の店に。
残るのは春乃と邦夫ちゃん。
邦夫「春乃ちゃん、ごめんな」
春「え?」
邦夫「寂しい想いさせちゃってるんじゃないかってさ」
春「邦のことー?大丈夫。そんなことないよ」
邦夫「あいつ不器用だからさ」
春「知ってる!」
にこーーっ、な春乃。
そんなほのぼのした空気の中、入ってきたお客さんは区長さん。
区長「こんにちは」
邦夫「その節はせがれのことで本当に申し訳ありませんでした」
春「邦のことでウソついちゃってすみませんでした」
区長「でも、嘘じゃなくなったんでしょ?」
春「はい(嬉しい)」
区長「とんかつ、いただけます」
邦夫「はい」
区長は、ここでも、ゆっきーが商店街のことでがんばってることを知るのでした。
<神宮寺邸からの帰り道>
とぼとぼ帰ってる二人。
ゆっきー「なんか悪かったな、おまえにまで」
勝「人生最初の土下座が無駄になって残念だ。で、どうするんだ」
ゆっきー「ま、こうなったら、もうやれるとこまでやるしかないだろ。商店街を商店街として勝負するしかないってことだよ」
勝「いたって単純な思考だな」
ゆっきー「何。文句あんのかよ」
勝「ない。だってそこがいいとこだから。邦の」
ぐっ!と泣きそうになってるのをこらえるべく口元を押さえるいとかつ(笑)あぁもう泣いちゃうっ!
ゆっきー「え?」
勝「君のことは諦めるけど、この恋は後悔していないっ」
ゆっきー「は!?」
勝「彼女と幸せになれよ」
ゆっきー「・・・うん。えっ!?」
勝「とりあえず宣伝だな。行くよ、邦」
ゆっきー「うん、えっ?えっ!?」
いとかつーーーー(笑)!!これ以上、好きにさせないでよ、いとかつーーー!!ぐっとこらえて口元押さえてる時の可愛いことったら(笑)!
そんで何がおこってるか、まったく理解できないゆっきーがまたかぁわいいーーー!
<最終回らしく、あちこちまとめていかねば>
かつて、周五郎さんがいとかつをやってきて、それを優子が目撃していたマンゴーパフェの美味しい店にて、優子が婚活女王の面目躍如。
優「じゃあ、マンゴーパフェが来るまでに(周五郎さんを好きな女性を)見つけて下さい」
桜「からかわないでくださいよ。優子さんにそういわれると、これでも結構、なんか、傷つくっていうか」
優「周五郎さんを好きになるような変わりものをみつけたらいいんですよ?」
桜「変わり者たってー」
優「もちろん。彼氏がいる人はだめー」
桜「そんなこといったらーここにはもう。・・・・・優子さん?」
優「見つけてくれました?」
桜「見つけました」
二人はラブラブとマンゴーパフェをいただくことになるのでしょう。
<周五郎さんからも報告>
深澤酒店に集まってる一同に驚愕の報告が。
茂「えーーーー!!優子さんとーー!」
ゆっきー「えええーーまじでかーー!!」
桜「あの告白されちゃいまして」
匠「またまた冗談を〜」
ゆっきー「まぁ、彼女変わってるもんねー」
桜「そうなんだよね、変わってるよね」
茂「怒んねんだ、そこ(笑)」
ともかくやったねーー!と大喜びの一同。さらに、リニューアルオープンのちらしも出きてておぉーー!!!とさらに大喜び。
周五郎さんは、ゆっきーに一緒に結婚式あげない?って誘ったんだけども、まぁまぁそれはまぁまぁまぁ。
桜「もしかしてまだプロポーズしてないのかね」
茂「みたいですね。草食系なんで」
匠「あーー」
<ゆっきーは真琴のところへ>
できたばかりのちらしを持って真琴のところに急ぐゆっきー。
春「あ、邦ただいま」
ゆっきー「おぉ、おかえり」
春「どこ行くの?」
ゆっきー「真琴のとこに届けてくるわ、じゃな」
春「いってらっしゃい〜・・・!」
くしゅーん。
<リニューアルオープン事前キャンペーン>
ゆっきー「それではみなさん、よろしくお願いします!」
ちらし配り隊がさくら商店街を出発。縁結びの町、さくら地蔵商店街リニューアルオープンのお知らせをしていきます。
ゆっきー、半ズボン可愛いね♪
また、HPも作成しなければなりません。いとかつがそちらの担当でしたが。
ゆっきー「こっちの方がいいんじゃないか」
と、いとかつが持ってたマウスの上に、手を重ねるゆっきー。
勝「あ・・・っ」
はっ!と手を離す二人(笑)
?????な茂。
もー、ダメだよ、イトカツ〜(笑)
<明日はリニューアルオープン>
商店街の店を巡り、近所の店でもポスターを張ってもらい、女の子たちは、とんくにのカウンターに並んでマスコットをつくりながら邦夫ちゃんの目を楽しませ、そうして、リニューアルオープン前日。
ちらしさばいたし、いよいよ明日だぞ!とおっちゃんらは深澤酒店の前で、かんぱーい!
そんな騒ぎの中、神宮寺がやってきました。しかし誰も神宮寺の顔を知らないので、そのままするーっと深澤酒店の中へ。
茂「いらっしゃいませー」
神「いいかな」
茂「何しましょか、飲み物」
神「日本酒もらおうか」
茂「あいよー」
神「表、ずいぶ賑やかそうだな」
茂「明日から商店街がリニューアルオープンするんでね。おじさんチラシとか見てない?」
神「知らないねー」
茂「あっ!これ。はいよろしくー」
ちらしを渡す茂。
神「ここ、売っぱらわれるんじゃないのか。」
茂「よく知ってんねえ、ここら辺の人?」
神「まぁな」
茂「でも大丈夫!みんな新しい商店街のために超気合入れてがんばってるから。ジュニアも売る気なんかなくなっちゃうよ」
おっちゃん1「茂、さすがにジュニアって年じゃないだろ、神宮寺ー」
おっちゃん2「俺より年上なんじゃないか、神宮寺」
おっちゃん3「悪代官みてぇな顔してんじゃないか?神宮寺は」
神「おい青年!ずいぶんやなやつみたいね、その神宮寺ってのは」
茂「まぁ、やな野郎だろうね、神宮寺はね」
神宮寺名前連発。どうする神宮寺!
<父と息子のしんみりトーク>
夜遅くとんくに帰ってきたゆっきー。
ゆっきー「ただいま」
邦夫「おぉおかえり」
一人飲んでる邦夫ちゃん。ゆっきーは春乃が作ってくれたマスコットを見て、1個手にとり、疲れたーー。
ゆっきー「さすがにばてたぁー。宣伝自転車」
邦夫「最近、春乃ちゃんに会ってるか」
ゆっきー「ん?たまーに顔合わすけども、そう言えば喋ってないかなー。まぁ、忙しいからさ」
邦夫ちゃん、ビール持ってくる。
邦夫「昔、母さんに言われたことあるんだ」
ゆっきー「ん?」
邦夫「女はちゃんと言葉にしてもらえないと解らないって。あの時代の女でも言うんだから、今の若い女の子はなおさらなんじゃないか?」
ゆっきー「何言葉って。例えば?」
邦夫「おぉだから、愛してるよとか?」
ゆっきー「えっ!それは恥ずかしくね?」
邦夫「だよなぁ!ほんと女ってのは解んないこと言うよな!けどよ、言葉はやっぱり、伝えられる時に伝えとかなきゃな。母さんにも、もっと一杯言ってやりゃよかったって。今更後悔しても遅いんだよな。だから、おまえはさ」
うなずくゆっきー。
ゆっきー「解ってるよ」
じーっとマスコットを手にしているゆっきーなのでした。
<さくら地蔵商店街リニューアルオープン当日>
シャッター開き、花火も上がる。おっちゃんらも、ゆっきーたちもいよいよ!緊張!
しかし誰も来ない。
邦夫「みな頑張ったな!」
でも、誰も来ない。
匠「あぁ邦之、オープニングセレモニーでスピーチしたいって」
ゆっきー「区長もこの商店街に乗り気になってくれたってことだよね」
だけども、誰も来ない。
桜「でもいい商店街になりましたね優子さん」
優「そうね、周さん」
ひゅーひゅー!な二人がいるけれども、誰も来ない。
勝「うん、なかなかいい」
されど、誰も来ない」
弟「後はあれだな」
嫁「何あれって」
弟「・・・・・」
ゆっきー「後はもうお客さんだよね」
あー、ゆっちゃった!ゆっきー、ゆっちゃった!
お客さんたちより前に、区長がやってきちゃうし!
匠「お客さん来る前に区長来ちゃって・・・」
区長「区長がマイクのテスト中♪」
増「雨宮くん、そろそろ区長の時間だが」
ゆっきー「申し訳ありません。少々お待ちいただけますか」
秘書「それは無理です。次の予定がつまってますから」
ゆっきー「お客さんが・・・」
区長「かまわないわよ。商店街の方たちには私からお話しするから。あ。来たわよ」
はぁっ!と思ったら、真琴と子供たち。
真「邦。オープンだね、おめでとう」
ゆっきー「おぉ、肝心のお客さんがさ、まだ一人も来てないんだよね」
真「何言ってんのよ。ほらね」
そこから、何?手前にゲートがあって、そこで止められてたん?とうほどに流れてくるお客さんたち。
区長はフレンドリーにご挨拶。
区長「みなさん!こんにちは、区長です!本日は縁結びの町、さくら地蔵商店街リニューアルオープンにお越しいただき、まことにありがとうございまーす。私もこの町に再生を心から喜んでいます。ですからぜひともスピーチをと思いました。でもどうやらこの壇上は、私のためではなかったようです。この町を愛し、この町の復活のために先頭を切って走って、ここの壇上に立つのに最もふさわしい人。雨宮邦之くん」
ゆっきー「へっ?」
区長「あなたが、スピーチを」
ゆっきー「いや僕はあの」
ゆっきーがもじもじしつつ、壇上に上げさせられるうちに、神宮寺さん、川ちゃん酒場の社長も様子うかがいに登場。
マイクをごそごそして、ようやくスピーチ開始。
ゆっきー「え、みなさん、本日は、お越しいただき、ありがとうございます!この商店街は、今日から、人と人を結ぶ町として、生まれ変わります。それができるのは、この町がずーっと、人と人との繋がりを何よりも大事にしてきてからだと思います。あ!あの、ぼくは、そこのとんかつ屋の息子です。この町で生まれ、この町に守られ、この町で育ってきました。ですから今度は、僕自身が、この町を守り、育てていく番だと・・・・・」
言葉が止まるゆっきー。ざわざわする人々。
ゆっきー「・・・実は僕、最近まで婚活をしておりました。その婚活をきっかけに、この町を、婚活の町、出会いの町、縁結びの町にしようという想いが生まれました。そして、縁結びの町、さくら地蔵商店街のスタートを今日迎えることができました。ぜひともみなさん、素敵な出会いを見つけてください。そして、これからも、くれぐれもよろしくお願いします。今日はほんとにありがとうございました」
拍手を受けるゆっきー。にこー。
ゆっきー「あっ、すいません、それから。もう1つ。僕の婚活は、今日で終わりました。それは、僕にとって、守りたいって思える人、泣かせたくないって思える人、そばにいて欲しいって思える人を、見つけたからです」
ちょっと横にずれて、春乃がちゃんと見えるようにする茂。
ゆっきー「春乃。・・・結婚しよう」
うんってうなずく春乃。
さらに大きく一同拍手。嬉しい顔が可愛いゆっき〜。いとかつがどうなってるのか気になったけど、大丈夫だったわーー。いとかつ〜(笑)
神宮寺「川端さん。ここを売る必要はなくなりました」
前日、散々言われたにも関わらず、神宮寺さんは大人だ。
神宮寺「ほら。これじゃあ、こんな町を売る理由が、ありませんもんね」
ゆっきー「それじゃみなさん!楽しんでってくださーい!」
<これをラブシーンといってもいいのか、という二人のいちゃいちゃシーン>
素敵な公園にあるベンチに座ってるゆっきーと春乃。(このご近所に住んでる方が撮影ごらんになったそうですよ!こんな公園が近くにあるなんてー!)
ゆっきー「春乃。俺さ、ちゃんと仕事みつけっからね」
春「大丈夫だよ。邦は商店街も守ったんだから。仕事だってすぐにみつかる」
ゆっきーの肩に、頭こてんとする春乃。
そこにこてんと、するゆっきー。
そのまま手も握って、しかも恋人握りで!で!それだけっ!?
昭和の少女マンガでももうちょっとどーにかなりましょうに、という二人でした。
<ゆっきーの再就職活動>
とんくにでランチを食べていた増岡さん。そのおぼんの下にあった、少子化対策課職員、緊急募集のお知らせ。
区長「今回の採用条件は、結婚してることですが、あなたは結婚されてますか?」
ゆっきー「結婚はしてませんが、予定はあります。・・・いえ、結婚します」
区長「採用〜」
ゆっきー「スピーチ、よろしくお願いします」
<結婚式当日>
カメラ持ってくる茂かわいー。
でも、ウエディングドレスのすそをもっててこてこやってくるゆっきーの可愛さにはかなわないー!
でも、最後に可愛いちゅっ、を期待していたので、ああん!でありました。ああん!可愛さのダメ押しが必要だったのにっ!
そして、流れるウエディングベルは、いとかつのための曲でした。二次会で歌って、空気を凍りつかせればいいと思う(笑)