いつものノープラン。


それはたんなる成り行きだったんです。
それはただの気分だったんですね。
代々木のイベントがどんな騒ぎなのか、その空気を感じてみようとは思っておりましたら、お昼過ぎに、今日もSMAP来てるって!メールが。
さいでございますか。
じゃあ、さっそく向かってみましょうと原宿駅に。
イベントはこちら、という矢印に従って歩いてみてますと、代々木体育館の前で固まっている人たちが。
そこから双眼鏡を使えば中にいる人たちが見える場所でした。
声がわんわんしているけど、中居さんの声がしてる気がする。
ま、後に、そこにずっといりゃあよかったんじゃねぇか、という気がしないでもないんですが、双眼鏡も持ってなかったし、ここにただ募金もせずにたたずんでいるくらいなら、どっか別のとこで別の活動しろよ、と魂がゆったんです(うそ)
ただ、そこからちょっと進んだら。
【最後尾】って看板を見つけてしまっただけなんです。
そこにむかって急いでくる人たちを見てしまい、それにつられて列に入ってしまっただけなんです…!
さっさかさっさか列が進むから、つい…、ついそれにのっかってしまっただけなんです…!
これを同じようなことを、明治神宮で体験したことがあります。
大昔、ホワイトシアターのカウントダウンライブに行った後、友達と別れ、そういえばここはかの有名な明治神宮。一体どんな騒ぎになってるのか、と思ったら、そんなに人がいないように見えたんです。お参りできるんじゃない?と、入っていって、さくさく進んで、きゃっ!と角を曲がったら。
ぎゃっ!!
ひろーーーーい参道がぎっちり人で埋め尽くされている!
ああっ!と思ったけど、後ろからもどんどん人がくる…!
か、帰れない!となったあの経験が再び…。
上の地図が見られればいいのですが、原宿駅から、代々木公園のよこをとおって、横断歩道を渡って、クーザの横に入って行き、歩いてー、歩いてー、第一体育館の前に到着するまでは順調。
途中、注意事項が書かれており、裏には参加タレントさんらの直筆の名前が書かれているちらしをもらいます。
これがすごいのは、こんだけたくさんの名前があるが、普通に綺麗な字ね、と言う人がなかなか見つけられないことでしょうか(笑)
で、第一体育館前まで行きましたら、そこから動かない。
そこから、ゆるゆるした歩みが続き、第2体育館前通過。さらに、なぜ、間に仕切りもないのに、人は、あの端までちゃんといって、そして戻ってくるんだ、という道のりをすごし、第一体育館の横をずーーーっと眺める場所で、大きく一往復。
そして、ようやくステージが見える、と言うか、声がはっきり聞こえる場所まできたら、もうぴたっ!と動かない。
苦しい時間が続きます。

◆第一から第二体育館に移動している間に見つめてくれていた方

 「大変じゃのー。がんばれよー」

◆そろそろステージに…!?

色んな人がいました。
小学生高学年くらいの男の子に、お母さん、おばさん、おばあちゃんというように見える集団から、お母さんらしき人が、息子を置いて離脱しようとしてるとか。
男子高校生二人組とか。
おー、春休みの宿題中かーと思わせておいて、ひたすら解答を写している中学生とか。
ベビーカーに一人と、幼稚園児くらいの子二人つれたママ友二人組もおり、子供らがそこで座りこんでいるのは、遊んでんのか、疲れてんのかどっちだとか。
そんな人らとともに、声が聞こえるあたりにきまして、うーん、これは誰の声だ?と思ったら、周りの人が、「絶対まつじゅんだよ!」
その時の私の気持ちは、大きな非難をあまんじて受ける覚悟で言いますと。
『嵐かよ!!』
いや、別に、嵐も私も悪くないよ。お互い興味がないだけじゃんか!
ほら。SMAPファンだから。ジャニーズファンじゃないからさー。
その後、声はずっと聞こえてるんですが、どうやら、ヒガシがいるようです。ヒガシにはまだ興味ある。そのうち、マッチさんが登場。マッチさんには、いつの間にそんな大物な感じになったのか解らないが、これといって興味はない。
その頃私は、ステージ前の、一番奥の場所に到達しておりました。
ここは、段差があるので、ステージのことが見えるとは言いにくい場所なんですが、そこで止まって、ステージを見ている人多数。
私には何も見えないけど、立ち止まってるあなたたちの熱心なファンアイズにはなんか見えるの?それとも熱心なファンイヤーで一言たりとも聞き逃さずいたいの?と思いました。もうここらで3時間くらい過ぎようとしてたんですかねぇ…。受付も終了し、会場設営の人たちも、ファンの塊を分断して、列を短くさせようとしてました。途中の道を封鎖して、そこを全部あけてから、次の人たちを入れる方式ですね。そうすると使わなくなった通路を早く撤収できる訳です。
合理的!と思うんですが、ゆるゆるでも進んでいたところが、止まってしまうため、疲れがど!っと!
そもそもが大して興味のない人たちが喋っているもんですから、もういい。早く募金させてくれ。そして解放してくれ!という気分がわきあがって来ます(笑)
途中、誰もいなくなった時があったのかな?迷子のお知らせをマッチさんとヒガシがしてた時があったな?V6がいるとかゆってたな?と、ステージが見えない中じわじわ動いておりましたら、一番ステージに近づける当たりで、嵐3人が登場ということで、ぎゃーーー!と騒ぎに。その時の私は、満員電車の中で、自ら足を運ばずとも前に進める、という楽なポジションでございました。
早く流れてくれ~~、と願いつつ、ようやく募金箱まで到着。
もう死人のような顔になって、ここでなはいどこか、中空を見つめているジュニアの子の前の箱に現金投げ込み、ステージを見ますと4人立っておりました。右から2番目がマツジュン、3番目が大野、4番目が、えーっとV6の、誰だ、坂本か、長野…、坂本か!いや、違うわ、これは、相葉!?えっ?あ、一番右が、V6のえーっと、坂本だが、長野だか、長野!?だったと思います(笑)
坂本と長野の顔の違いはちゃんと解るよ!メガネの度がほんと合ってなくて、ものすごく一生懸命みないとどっちがどっちかすぐには判別つかなかっただけだよ!
こうして、ようやく無事に募金を終えた私でございました。

◆私的一番の盛り上がり

原宿駅に降りたったのが、13時半ごろ。
そこで、中居さんの声をちょっと聞けて、しかもそれが、「木村くんが募金箱のところに」といった声で、おお、と思ったら、うっかり最後尾を見つけてしまい、ぐるーーっと回って、会場を出られたのが17時半頃。
なーんだ、たった4時間じゃーーん。
…何をやってたんだ、4時間も…。
もちろん「木村くんが募金箱のところに」のところでしたので、後はおまけでございます。
私がステージに近づく時には、ステージ上には誰もいない、という想定でしたので、興味ないにしてもタレントさんがおった、というのが私にしてはましな体験だったのではないかと思っております。
ちなみに、いくら募金したかといいますと、4時間分の私時給と同等、という感じでしょうか。
私時給というのがあって、1時間使って何かして、これだけ節約できるなら、私時給的にはOKという目安です。
例えば、1時間かけて遠いスーパーに行って、50円安い何かを買う、というのは、私時給的には赤字です。楽しさという観点を無視したらですけどね。
4時間突っ立ってるくらいなら、どっかで働いてそのお金を寄付すれば!?と己に言い聞かせないための金額設定といたしました(笑)
結局、三日間で38万9千人かー。一人で100億孫社長には勝てんなー。一人26000円平均だったら勝てた(笑)
集まったお金が、見事な使われっぷりをしますよう!

もどる