MR.BRAIN

2009/5/30

史上空前の脳科学ミステリー始動!!
変人脳科学者VS蘇る美しき幽霊!!脳トレで人は蘇る!?

<1年前の話>
東京拘置所で、竹神死刑囚の刑が執行される。
彼は僕は蘇るという言葉を残した。

<1年後の2009年5月>
IPSでつっくんは、バナナを前に実験中。
和音ちゃんが取ろうとすると引っ張る。取ろうとするけど取れない和音ちゃん。
つっくん「なるほどね。好きな時に取って下さい。まだまだ。まだ」
つっくんは、和音ちゃんを見ずモニターを見て、反応が出たところで取ろうとするのを認識して、ひょっ!とバナナを引き寄せる。
つっくん「思ってた通りの素晴らしいサンプルです。これ以上ないほどに近い原始的な構造。非常にサルに近い!」
由里「何で解ったんですか?」
つっくん「うぷぷぷぷぷ!これは僕が独自に開発した脳波形なんです」
由里「脳波形?そんなことで解るんですかぁ〜?横からちらっと見てたんじゃんないですか?ちらっと」
ぼん!って脳波計を叩くつっくん。
つっくん「ここが、君がバナナを取ろうとした時。でもその0.8秒前に変化が表れてるんです。0.8秒前に君の脳が君に指令を出していたんです!」
は!って和音ちゃん。
つっくん「この装置はその指令を読み取った。この脳の働きを僕たちは準備電位と呼んでいます!」
由里「これですよ、これ!研究テーマ、それで行きましょう!その指令を読み取ることができたら、あらゆる犯罪を未然に防ぐことができるじゃないですか!」
つっくん「0.8秒で現場に駆け付けることができるんですか?」
由里「あーそっかーだめかー」
このあたり、素の綾瀬はるかちゃんっぽくもあり大変かわゆい。
つっくん「でも、これ使えるかもしれない」

<じゃんけん必勝法を語るつっくん>
座り方が偉そう!で素敵♪
じゃんかんで次に何を出すか読み取る方法を見つけちゃったんです!って誇らしげ、なのに笑われる。
夏目「脳の準備電位の話って聞いたことあるけど、実験段階だって」
つっくん「じゃあ、勝負しましょう。たぶん僕が勝つと思います」
よいせっ!と上から夏目の頭をつかむつっくん。
払いのけられる(笑)
夏目「おもしれぇじゃん」
じゃーんけん!のその瞬間。
つっくん「ちょっと待って下さい!」
顔を近づけてじーっと夏目を見るつっくん。背中が階段のへりからのけぞっちゃう夏目。
つっくん「・・・はい。解りました。後出しなしですよ!」
じゃーんけん!
と、楽しそうな科警研ですが、その頃、殺害現場では、死んだはずの竹神の指紋が検出されていたのです。
つっくんはパーで勝ち、
夏目「そんな・・・!」
和音「勝った」
ふふーっ!って手をあげるつっくん。ぱんって見得も切ってみる。マタドールか!
由里「ほんとだと思いませんでした。じゃんけん必勝法」
つっくん「え?信じてたんですか?あれは、僕が向こうにグーを出させるように仕向けたんです。脳が出す指令を読み取るふりをしだだけなんです。夏目さんは読み取られないよう、最後までどれを出すか決断できなくなってしまった。可哀想に。読み取られる!だから、チョキとかパーを出すには、その前に何を出すかを決めて指を広げ始めないといけないんです。その決断が遅れてしまうと、グーを出すしかできない。だからパーで勝てるんです」
由里「なぁんだそんなことだったんですか」
つっくん「そんなことも解らなかったんですか」
由里「え?」
林田「九十九さん!」
バナナの束を持ってやってくるリンダくん
つっくん「じゃんけんしよう、じゃんけん!」
林田「じゃんけん?」
おそらくぼっこぼこにされたと思わるる。100回やってもリンダくんはグーを出すと思わるる。

<つっくんは幽霊?>
林田「先生は幽霊を信じますか?」
バナナを皮ごとくわえてるつっくん。なんでしょう。フラメンコの踊り手がバラをくわえる的イメージでしょうか。
つっくん「それ、いい質問ですよ。君がね、今見ているものってのは、実は君の脳が見えていると思って作ったものにすぎないんです。だから僕が幽霊じゃないということの証明はできない」
林田「先生!」
腕をつかまれ、話を切られるつっくん。リンダくんは、3年前の竹神の話をするんですが、痛そう。
林田「何の罪もない人を殺して、その体の一部を持ち返って家で食べていたそうです」
うひぃ〜って和音ちゃん。つっくんもうひぃ〜。
取り調べの時に、そこにあったペンで手のひらつき通したなんて話に、いたーーってつっくん。自分の指も食いちぎったに、うわーーー!!
自分の手を組み合わせてわしわししてますが、解るわーー。解るーーーー!それやりたくなるーー!
精神鑑定の結果では、心身喪失による無罪を訴えていたんだけども、4人目の被害者、後藤秀樹さんの婚約者が死刑を訴えて、世論も動き、竹神は責任能力ありで昨年刑が執行されたと。
しかし、夕べ3年前と同じような事件が起こり、現場から竹神の諮問が出てきました。
由里「それならこないだと同じ手を使って、犯行現場に持ち込んだんです」
林田「それじゃ説明がつかないんです。あちこちから出てるんです」
つっくん「だとしたら、幽霊以外ありえませんよね」
林田「そうなんです」
由里「幽霊・・・」
つっくん「これからその現場に連れてってもらっていいですか?」

<現場のつっくん>
つっくん「ずいぶん荒らされてますね。なんで荒らして行ったんでしょうか。探し物でもしたんでしょうか」
林田「揉み合った時とか」
がつん!とかもいに頭をぶつけるリンダくん。あぁ、でかいのが無駄キャラ(笑)!
つっくん「幽霊が?」
林田「あ、そっか」
がんからかーーん!
やかんを蹴っ飛ばすつっくん。
林田「やっちまった、すいません!」
つっくん「へへへ!蹴って(笑)」
その蹴ったやかんは、もともとここにあったもの。指紋採取のための緑の粉だらけ。テレビで見て白だとばかり思ってましたが、最新は緑なんですかね。
林田「ここに置いてあったやかんですね。竹神の指紋が残ってました。おそらく被害者はお湯を沸かしてたんだと思うんですよ。電熱器にスイッチが入ったままでした」
つっくん「だとしたら、指紋がくっきりとっておかしくないですか?」
林田「え?」
つっくん「普通、あちってなりません?」
林「でも、幽霊も、あちってなるんですかね」
つっくん「あぁなるほど。なるほど。そうですねそうですね・・・。でもあち!って・・・」
そこに連絡。また竹神が現れた!
つっくん「南無妙法蓮華経〜、危ない危ない・・・」
手を合わせてるつっくん可愛い〜〜!

<現場のつっくん>
到着した現場でリンダくんより先に行こうとして、待って下さい!と車に投げられるつっくん。
いたーい。
林田「ここにいてもらえませんか」
つっくん「何でですか」
林田「丹原さんに見つかるとほんとまずいんでお願いします。すいません」
現場を覗こうとするつっくん。鼻の下のびー。で、離れて見ている男に気づいて反り返って見る。綺麗な髪ねぇーー!!
その後、さくっと現場に入り込んだつっくん。
現場でうわぁってなってるリンダくん。被害者のそばにしゃがんでいる丹原さん。そして丹原さんのすぐそばにいるつっくん。
つっくん「ここあまりあらされてませんね」
丹原「おそらく犯人はな」
と振り向いたら、顔近い!転ぶ丹原!
つっくん「津村さんちはあれだけ荒らされてたのにね、リンダくん!」
丹原「林田ーーー!!」

<和音ちゃん、笑われる>
その後、事件経過を科警研で見ていた人たちの中で、幽霊に関する過去の事例をお持ちの方はいないか?って聞かなきゃいけなくなった和音ちゃん。
夏目「は?」
由里「私は信じてないんですよ、でも、聞けって」
難波「きみも科学者なんだから」
はははと笑われ、ははは・・・と力なく笑う和音ちゃんでした。
また、丹原さんは、4人目の被害者の婚約者の様子をうかがいに。
綺麗な人ですね。
丹原さんは、気になってるんですね。そんなんじゃねぇっていってますけどね。

<帰ってきたつっくん?>
由里「なんですかこれ」
ぼん!とデスク型ディスプレイにデジカメを置きますと、そこからワイヤレスでデータ転送。おされーーー。無線LANつきのSDカードだけでもおされーーと思うのに、おいただけで転送。おされーー。たぶん充電もできる。おされーー。

つっくん「3年前の竹神の捜査資料です。幽霊のデータは?」
由里「無いそうです。そんなことやるより研究テーマ」
つっくん「あのUFOみたいなやつ、お願いします」
そこからデータを立体化して投影できると。あー、これライブDVDでできたらいいでしょうねーー。後からも横から見れる。
つっくん「3年前に竹神の脳をFMRIで調べた時のものです」
竹神『僕は蘇る、だから死ぬことなんか怖くないんだよ』
つっくん「竹神は死を恐れたなかったみたいなんですよ。死への質問に答えるとき、脳の前頭前野の外側部が反応してないんです。つまり嘘ついてないってことなんです。生き返るって知ってたんじゃないですかね」
由里「だとしても、幽霊なんか」
つっくん「あ、そうだ。君に渡したいものがあったんです。指輪。ダイヤの」
えっ!?お目目きらーん!
そんな和音ちゃんにはいってピンクのケースを渡し、たかと思うと取り上げるつっくん。
つっくん「表になんて書いてあったでしょうか」
由里「なんとか宝飾店」
つっくん「ぶー」
正解は、田崎饅頭店。どんな饅頭だ!
つっくん「ダイヤって聞いて判断力が無くなってしまったんですね。でもこれしょうがないんですよ。僕たちはサルだった時代から獲物を前にすると観察力も判断力も極端に抑制されるようにできちゃってるんです。目の前にある獲物にうわ!って食いついちゃった」
由里「私は非常にサルに近いですしね!」
つっくん「3件目の時の竹神がまさにその状況なんですよ。獲物を前にしてうわっと!なのに四件目は妙に冷静だし、証言も矛盾がないんですよ。それに、3件目までは、指紋が出てこないようにあえてしてるのに、4件目から出て来てる。おかしい。あ、4件目の死体遺棄現場連れてってもらっていいですか」

<荒川土手のつっくん>
なんだかへんてこな歩き方のつっくん。
和音ちゃんは事件の説明を細かくやってます。
由里「ここです」
つっくん「お?」
由里「竹神の供述によると、捨てたのはこげ茶色の屋根の体育館の前」
つっくん「あ」
由里「あれですね。その体育館の前の土手を下りた1本の木が植えられているところのゴミ箱。あれだ」
つっくん「手と足は出てきたけど、頭と胴体が出てないんですね」
由里「供述だと胴体と頭は海に捨てたとなってます」
つっくん「どうして一緒に捨てなかったんですかね。竹神が手と足を捨てた時間って何時でしたっけ」
由里「夜中の2時ごろです」
両手で頭くしゃっ。
つっくん「ん!?だとしたら、街灯もないしこの辺真っ暗だったはずでしょ。なんであれがこげ茶色って解ったんですかね。やっぱり幽霊だから、暗いところとか得意なんですかね」
にこー、と笑うつっくんです。しかし溜息ばかりの和音ちゃん。
由里「車で待ってます。」
つっくん「そのまま帰っていいですよ。あ、みんなに言っといてください。3年前のこの事件、もう1度検証するように。これはやっぱりおかしいでしょ。おかしいと思わないのは。おかしい。です」
そして行こうとするつっくんに、和音ちゃん爆発。
由里「私がそんなこと出来る訳無いじゃないですか!相手は一流の科学者で上司で私は下っ端の助手なんですよ!ちょっと立場考えてみて下さいよ!」
でも、戻ってきたつっくんは、和音ちゃんの顔じーっと見て。
つっくん「じゃあ、君は他に何ができるんですか?」
うわわわわ。
刺さるーーー。心に刺さるーーーー。
そんなこと言われて去られたら刺さるーーーっ。
しかし、和音ちゃんはキレてますので、追いかけていって、前に回って、言い切る。
由里「実!験!台!です!」
ふんっ!って帰る和音ちゃん。なんとも素敵なお天気。
振り返り、お互いの背中を見るばかりの二人。つっくんは、去っていく女の子の背中を見るのが好きなのかも。
口元ふにゅと笑顔でした。

<働く女子として正しい和音ちゃん>
クリームっておまけですよね。コーヒーってメニューはあってもクリームってメニューはないし。役たたず。
そんな風に凹んでみても、クリームがないとコーヒーが飲めない人もいると言われ、すぐ様立ち直る。そんな置き上がりこぼしような和音ちゃんは、とても正しい。
勝手にエマージェンシーコールを押して職員を集め、再度調査をするように進言。
もう刑も執行されてるのにって一同に、じゃあなんで指紋が出るのか。これが、指紋が出たことに対する科学者の態度か!と。
由里「私は小さい頃、理科が全然できませんでした。でもどうしても科学者になりたい思ったのは、世界を救ってきたのは科学だと思ったからです。世界は謎だらけで、どうして昼と夜があるのか、どうして季節があるのか、どうして?なんで?みな解らない。解らなくて怖い。解らないから怖い。そういうものを命がけで解明してきたのが科学者じゃないんですか!」
佐々「・・・容疑者も被害者も死亡。物証もほとんど散逸しています。再検証は限りなく不可能かつ、無意味です。・・・私たちがやるのでなければ」
浪越「でも警視庁の要請がないと」
佐々「会議をはじめます」
その頃、まだ土手にいたつっくんは、じーーっと木を見ている。かと思いきや、寝てました。

<捜査する科警研の人たち>
ルミノールかけてみたり、鑑識倉庫から証拠を持ってきたり、DNAを鑑定してみたり、かっちょいい。
そこで、あれ??ってなる科学者たち。
竹神の復活をサイトでどやこやゆってた男は、Nシステムで調べてみたら、最近2件の事件の時は長野にいたことが判明。
でも、最近の放火事件の場所によくいるってことで、殺人じゃなくて、放火事件の犯人であることがついでに判明。

<つっくん、雑貨屋さんに行く>
つっくんが宮瀬久美子のところに。
あら、あの車は?と、またぐいーって反って見てる。
宮瀬「あのう・・・」
つっくん「九十九です。漢数字で99と書いて九十九です。表の方って誰なんですか?」
外の車から出てくる岸川。
宮瀬「私を警護してくださってます」
つっくん「ずいぶん熱心な方ですね」
そこにあった写真立てを手にとるつっくん。映っているのは宮瀬さんと後藤さん。
宮瀬「ご用件は」
つっくん「いや、実は3年前の事件を調べなおしてるんです」
宮瀬「調べ直してるって」
つっくん「犯人が竹神じゃないって可能性がでてきたんです」
宮瀬「そんな・・・。警察の人だって間違いなくあの人が犯人だって言ったし」
つっくん「でも、もし犯人が他にいたとしたら、多分あなたの婚約者の命をうばい、罪を竹神にきせて、今ものうのうと生きてるんです。そんなやつがいたらどうします?」
宮瀬「もしほんとにそんなやつらがいるとしたら、私がこの手で殺してやります」
ぐっとネックレスを握る久美子。
その頃、科警研では、遺体に残っていた手のサイズを鑑定。あら!?という結果が出てました。
つっくんは雑貨屋を出て、岸川のところに。
つっくん「どうもこんにちは。3年前の事件なんですけど、他に犯人がいたとしたら、どうでしょうか」
岸川「あるわけないだろ!そんなこと!」
つっくん「でも、おかしいんですよ、あのちょっと!」
あぁん!車がいっちゃう!いっちゃったーって見送っていたら。
丹原「何やってんですか、脳味噌先生」
つっくん「あっ!3年前の事件の関係者データ集めてました」
丹原「事件の邪魔するのが科警研の任務なんですかね!」
鼻ぐりぐり。二人とも、他人との距離感があまりに近い(笑)
林田「科警研に向かうように指示がありました!」
丹原「行けるわけないだろ!いつ岸川が」
つっくん「それはないですよー。僕結構強く言ったんで、ここで犯行におよぶってことはないです」
丹原「解んねぇだろそんなこと!」
つっくん「あの人携帯持ってる?」
林田「持ってんじゃないですか?・・・GPS!」

<科警研に帰ってきたつっくん>
手をひらひらさせながら軽やかに階段を降りてくるつっくん。軽やか〜。
それを凛!と出迎える和音ちゃん。
つっくん「進化しましたね。サルから助手に」
佐々「では初めて下さい」
ここでの報告されたのは。後藤さんの着衣から出てきた皮膚辺などからのDNA鑑定。
これは、殺された津村、高田のもの。もう1つ誰か解らないものもありました。
遺体に残っていた手のサイズは竹神のものにしては小さく、当てはまるのは津村。
一同「え!?」
難波「4件目の事件に関しては、竹神じゃなかったってことです。津村、高田、もう一人不明の誰か」
丹原「二人は今回の被害者ですよ!」
それに、やっぱり現場に残っていた指紋は竹神のもの。
これにはどういう説明がつけられるのかというと。
つっくん「データベースは改ざんされたんじゃないでしょうか。データベースの中の竹神の指紋と津村さんの指紋を入れ替えたとしたらどうですか?事件を担当した高田さんは鑑識だった。不可能じゃない」
難波「入れ替えたってさ、指紋を取り直せば」
はっ!
竹神は自分の指を!!
つっくん「だとすると、殺された津村の部屋から、死んだはずの竹神の指紋が出てきたことの説明がつきますよね。部屋から出てきたのは、竹神の指紋ではなく、津村さんの指紋だった」
大内「指紋のデータベース、書き換えられたかどうか調べてみます」
続いて、男前浪越さんからの報告。
トンネルの入口じゃ目につきすぎるだろってことで、全体にルミノールをかけたら、血の跡が奥の方にあって、そこのボルトから、後藤さんの脳の一部が検出されたと。
そして、音声の神田は、当時の通話記録の後ろで、しっかりしろ!聞こえるかって声がしているのを発見。
丹原「3年前行動の記録を調べてくれ」
津村、高田と一緒にいたのは岸川。そして岸川のGPSは、久美子の自宅の方に向かっていたのでした!

<竹神のデータをむきあうつっくん>
リンダくんたちは久美子の家に。つっくんは、まだ立体化されたデータをじーっと見ています。
つっくん「どうして竹神は死ぬことが怖くなかったんでしょうかね」
とんとんとノック。
難波「おまえの言う通りやった。指紋のデータベース書き換えられてた」
由里「え?」
竹神『僕は蘇る。だから死ぬことなんか怖くないんだよ』
つっくん「あーそうか」
にこーー!

<久美子の家にいくつっくん>
久美子の家のそばで岸川は殺されておりました。
緊急手配の要請もされましたが。
つっくん「犯人はまだこの部屋の中にいますよ。これで、殺したかった人間をついに全員殺しましたね」
振りかえる久美子。
丹原「何言ってんだあんた」
つっくん「3年前、あなたの婚約者だった後藤秀樹さんを殺害したのは、津村さん。高田さん、岸川さんの3人。あなたはそれを知って、その3人に復讐したんです。いやここから先は、科学的捜査に基づく僕の推論です。3年前の4月21日、3人目の犠牲者が出て、非常線を張っていた警察に、北千住で怪しい人物を見たと言う通報がありました。3人はすぐにそこに駆けつけて、たまたま通りがかった後藤さんに
声をかけたんです。でも後藤さんは、きっとあなたとの約束があって急いでいた。怪しいと思った津村さんたちは追いかけて、そして」
揉み合ったところで、ボルトに頭をぶつけてそのまま・・・。
つっくん「3人はとりあえず、遺体をどこかに隠した。その3日後に、竹神が逮捕された。その時の取調べの担当がが津村さんと岸川さんだった。竹神は取調べ中に、津村さんと岸川さんの様子がおかしいことに気づいたんじゃないでしょうか」
竹神『あんたたち、人を殺した。僕には解るんだよ。人を殺した人間には、匂いがあるんだ。それ、僕がやったことにしてあげてもいいよ?どうせ僕は死刑になるんだ。後一つ罪が増えたって、どうってことないよ』
つっくん「3人はそれを受け入れた。手と足を切断したのは竹神の犯行に見せかけるのと同時に、手と足を見つけさせることで、後頭部を打った痕跡を隠すため。でも、遺体には、津村さんの指紋が残っています。そこで高田さんは、鑑識であることを利用して、指紋を入れ替えたんです。そして竹神は、自分の指を食い千切った。二度と指紋が採取されないように。
でも、本当の目的は3人を助けることじゃなかった。何らかの方法であなたに、本当の犯人が誰かを教えた。そしてあなたは3人を。死体から手足を切断したのは、犯行現場についている指紋が被害者のものだってことを確認できないようにするためです。そして2件目、高田さんを殺した時は指紋の残ったナイフを使った。そして岸川さん。彼はすべての真実を知ってるんじゃないかと思って、あなたのことを監視していたんです」
宮瀬「あの・・・、それで私が犯人だって証拠がどこかにあるんですか?」
つっくん、頭くしゃ。それは特にないらしい。首もこきこき。
つっくん「あ。あれ?ネックレス、してませんでしたっけ」
宮瀬「あぁ、切れてしまって。そこに」
つっくん「でもこれだったらすぐに直りますよね」
ネックレスが丁寧におかれてるトレイを見るつっくん。
丹原「それより証拠は!」
つっくん「それは、自分でそういうふうに言ったんです」
久美子は、そんなやつらがいるなら、私が殺してやりたいと言っていて、つっくんは、やつ『ら』に反応。犯人は竹神と言われていたのに、複数で言うってことは、知ってるってこと。
丹原「言葉のあやだろ!死刑を求めるってすごい勇気いることなんだよ!心ない中傷受けるんだよ!でもこの人は戦いぬいたんだよ!そういう人なんだよ」
つっくん「あの、じゃあ、これから、岸川さんが殺された場所にみんなで行きましょうよ。何か見つかるかもしれませんし」
ほいほいほいっ!跳ねる足取りで出ていくつっくん。いつだって軽やかね、つっくんは。

<殺害現場のつっくん>
丹原「なんか見つかりましたかね、先生!」
つっくん「あれ?あの奥の赤いの、なんですかね」
宮瀬「ただの草だと思いますけど?」
と、明らかに挙動不審な久美子。
つっくん「最後に僕とじゃんけんしませんか?」
宮瀬「は?」
つっくん「それでもしあなたが勝ったら、僕はもう何も言いません。二度と顔も出しません。でももし僕が勝ったら、あなたは自分が犯人だと自白して下さい」
丹原「どこまでふざけたら気がすむんだ!」
つっくん「いいじゃないですか。最後ですから!最後!」
跳ねる駄々っ子つっくん♪
宮瀬「それで気がすむなら」
やった!で、じゃんけんしますが、いつものやりくち。
じーーっと久美子を見て、何を出すか解ったと。
つっくん「後出しなしですよ!」
でじゃんけんしたら、久美子はグー、つっくんはパー。
宮瀬「・・・じゃあ、私が何を自供したらいいか教えてもらえますか」
つっくん「僕がなんで勝ったか解りますか?あなたがグー歯しか出せないって知ってたからです。手を開いて見せてもらえますか」
その手の中には、ネックレスの赤い玉が1つ。
つっくん「ほんとはあのネックレス、ここで岸川さんを襲った時、切れたんじゃないですか?一粒だけ拾い損ねてた。それを見つけて、ここで拾ったんです」
宮瀬「よく見つけましたね、こんなの」
つっくん「ほんとは、あなたの家にあったものをさっきそこに置いたんです。犯人じゃなかったら拾う必要もないし、隠す必要もないですよね。
死刑が確定になった後も、竹神脳は死をまったく恐れていませんでした。生き返る方法を見つけたから。あなたを使って。結局、竹神に操られちゃっただけなんですよ、あなたは」
宮瀬「・・・人を、幽霊にするのは、憎しみだけかもしれませんね」
丹原に申し訳なそうな久美子。丹原大変お気の毒・・・。
つっくん「あのー、もう少しお話をうかがってもいいですか?」

<つっくん倒れる!>
丹原さん、リンダくん、和音ちゃんが科警研に。
事件の全貌のお話を。
林田「宮瀬久美子が、あ、久美子さんが、全部自白しました。死ぬ前に寺事件の真相を書いた手紙が届いていたらしいです」
由里「事件がひっくりかえされて、警察も大変じゃないですか?」
当然、丹原さんがっくり。
丹原「どんな辛い真実も隠されたままでいられるよりましだ」
そんな話には加わらず、つっくんはちょりーす!と総司のお姉さんにじゃんけん勝負をしかけます。
お姉さん「ちょりーっす・・・」
あの、僕脳科学を研究してまして、君がじゃんけんで何を出すのか、確実に当てることができるんですけど、勝負します?」
お姉さん「いっすよ」
それで、いつものように、ちょっと待って下さい!って近くに顔寄せて、じーーっと見た者の、お姉さんには届かず。
パーとチョキで負けちゃったつっくん!
お姉さん「ふんっ」
つっくん「え???解らない・・・・・・」
負けたショックで倒れるつっくん。貴婦人か!いやいやそれで倒れた訳じゃないですが、何にせよ、さすが倒れさせたら日本一ですね!