MR.BRAIN

2009/6/6

透明人間が仕掛けた連続殺人!!脳トレが暴く透明の謎

<検査されてるつっくん>
いつもパジャマで便利ねつっくんは。
じゃんけんに負けたショックで倒れたのでした。お姫様か!
いえいえそうではありません。
寝不足と糖分の不足です。
つっくん「じゃ問題は」
杉本「PETでのテストの結果、君の脳は異常なほどエネルギーを消費する。特に直感を司る右脳」
つっくん「僕はどうなるんでしょうね」
杉本「解らないが、あまりいい予感はしないね。また脳に変化が現れるかもしれない」
くしゅーんって顔。可愛いっっ!
どうなっちゃうことやら、と思いつつ病室を出て、一緒に来ていた和音ちゃんと帰るつっくん。
由里「大丈夫なんですか?」
つっくん「バナナをもっと食べるべきだと言われました」
由里「は?」
つっくん「脳内の糖分が不足してるんです」
由里「そんなことで倒れたりするんですか?」
つっくん「もう一つのの要因は寝不足だそうです。確かに事件に追われて、8時間か9時間しか眠れてませんでしたから」
由里「そんなに寝てたんですか!?」
そこで、おじいちゃん医師とすれ違い、あれ?ってつっくん。
振り返る。
由里「どうかしたんですか?」
つっくん「先に戻ってて下さい」
そして追いかけていくつっくん。
一生懸命走って、走って、どんくさく走って、叫び声がしたりもして、つっくんは、若い医者とぶつかる。
でも気にせず走るつっくん。そのうちエマージェンシーコールがして、つっくんは閉じ込められてしまうのでした。びびってるのが可愛いねーー。閉所恐怖症とかでしょうかしら。

<捕まるつっくん>
しばしば捕まるつっくんですが、今回も捕まりました。
その前に、さくさくと指紋もとられてます。すごい簡単。指も汚れない優れもの。
また、リンダくんは、犯人は透明人間!とテンション上げてます。
そこで不審者として確保されたのが、つっくん。
警備員につかまえられて、だから!と騒いでいるところに丹原さん、リンダくん到着。
林田「あ!」
丹原「何やってんですか、先生」
つっくん「今日、ちょっと検査で」
林田「あ、体の方は大丈夫なんですか?」
つっくん「ほらっ!聞きましたか?僕は患者なんですよ!」
警備員「ただの患者がなぜこんなところに隠れてるんだ!」
どうやらつっくん、ロッカーの中に隠れていたようです。大声で言われて、耳がキーーン!となってるつっくんはまったく閉所恐怖症ではないですね(笑)
林田「九十九さん?!」
つっくん「・・・すいませんでした。僕がやりました。犯人は僕です」
林田「九十九さん、なんで・・・!」
丹原「おまえ、どういうことだ。理由なんだ理由!」
つっくん「彼みたいな危ない男を泳がせておくわけにはいかなかった。
彼に僕が気づいたのは、あるおじいさんとすれ違った時で、彼は」
丹原「そのおじいさんって、ひょっとしてこの人か」
つっくん「あー!そうです」
林田「九十九さんは透明人間を見たってことですか!」
丹原「誰なんだ!おまえが見たって!」
つっくん「それは。彼です」
はいって手の中にいるねずみを見せるつっくん。おぉ、かわゆいのぅ〜〜!
でも、丹原さんは、あぁっ!ああーー!と倒れる騒ぎ。
つっくん「いや、あの。いや、病院の中を彼が走り回ってたら、大変なことが起こると思って必死になって探してたんです。病院の中をほんとに散々走り回って、ようやくここで捕まえたんです。気づいたら、ここは立ち入り禁止エリアだったんです・・・。エマージェンシーコールを鳴らしちゃったのは、僕なんです・・・」
丹原「・・・帰れ。帰れ帰れ!金輪際死ぬまで、死んでしまうまで俺らの前に現れるな!」
つっくん「はーい!」
でも、そんなのつっくんにはどうでもいいことです。
つっくん「あそうだ。お二人、今日はなんで?さっき、透明人間がなんとか」
丹原「関係ない!」
林田「そうなんです!透明人間が人殺しをしたんです!」
つっくん「透明人間が殺人!」
丹原「林田ーーー!!」
怒鳴られるリンダくんの肩をぽんぽんと叩くつっくん。
つっくん「透明人間ってぜひ会ってみたいですね。(ネズミ出して)僕も会いたいです♪」
丹原「あーあーわー!!!」
束になって転がる3人。かーわーいーー!!

<リンダくんは、ド天然だ>
捜査会議でも、犯人は透明人間です!と言えてしまうリンダくんは、ド天然。和音ちゃんとお付き合いしたら、ド天然同士、すごいことが起こりそうで見てみたいです。
その捜査会議から、あれこれ頼まれる科警研。
凶器の特定に、画像の分析にあれこれ。
夏目「由里を借りてもいでいいですかね」
今回は脳科学の出番はなさそうだからと借り出される和音ちゃん。
佐々さんはどうですか?とつっくんに聞きますが、つっくん聞いちゃいねぇ。
佐々「九十九さん!」
つっくん「ふわっ!」
佐々「いいですか?」
つっくん「リンダくんが行ってた透明人間の話なんですが、ひょっとしたら凶器も透明なんじゃないでしょうか」
はいはいってされるつっくん。
つっくん「だから見つけることができないんですよねー」
でも誰もいない。
つっくん「ね、皆さん!透明人間は不可能じゃないですよね!」
んもーってつっくんでしたが、舟木さんは付き合ってくれる。
舟木「不可能じゃないですよ。不可能じゃないです」
拍手!

<つっくんとしりとり>
和音ちゃんは凶器の形状を特定中。でも合わない。そして合わない。
夏目「見つけるまで帰れると思うなよー!」
うえ〜ん、もうやだ〜。と研究室を逃げ出す和音ちゃん。
そしてつっくんは、舟木研究室に。
つっくん「その光ファイバーを身にまとえば透明人間には」
舟木「すべての色を迂回させることができ、波面を揃えることができればカメラには映りません」
つっくん「光ファイバーの全身タイツ的なものを」
舟木「九十九先生、助手が来ましたよ。ご自分の研究室にお戻りになられては?」
つっくん「透明凶器は見つかりましたか?」
舟木「元気ないですね」
由里「夏目先生に怒鳴られっぱなしで。頭使いすぎてふらふらしてきてちゃって」
つっくん「じゃあしりとりやりましょ」
由里「なんで?どこでじゃあなんですか?」
つっくん「苦手なんですね、ふーん」
由里「得意ですよ!自慢じゃないですけど、負けたことありませんっ」
つっくん「どうしてそういうウソをつくんですか」
由里「いいですよ、じゃあ勝負しましょう。鉛筆」
つっくん「はい舟木さん、つ」
舟木「私もやるのー?津。津市の津」
つっくん「通信機」
由里「機関車」
舟木「矢」
つっくん「焼き栗製造機」
由里「そんなのあるんですか?」
つっくん「5・4・3」
由里「気球」
舟木「鵜」
つっくん「ウソ発見器」
由里「え?記憶」
舟木「区」
つっくん「空気清浄機」
由里「狐」
舟木「根」
つっくん「ねずみ取り器」
由里「なんでさっきから」
つっくん「5・4・3」
由里「切れ痔」←和音ちゃん・・・(涙)
舟木「字」
つっくん「自動販売機」
由里「きりん!」
ぶーーーー!
つっくん「推定すると、あなたの脳年齢は54歳です。実年齢以上に大幅の老化したその脳には過酷な労働だと思いますが、お仕事頑張ってくださーい」
和音ちゃんの頭にバナナをのっけてあげるつっくんんでした。親切ぅ〜♪
こっちは頭使いすぎてくたくたくなんだっつーのとバナナを齧りながらぶちぶち言う和音ちゃん。つっくんは、楽しげに駆け回ってます。
しかし、そこで和音ちゃんはしりとりは、左脳の言語領域、ウェルニッケ野に働きかけて、頭をリフレッシュする効果があることを知るのでした。
んもぅ〜、とご機嫌になってバナナをかじる和音ちゃんの目の下で、光ファイバー持って戻ってくるつっくん。
まとって、光をつけて、まったく透明人間ではないですが、なってる?なってる?と確認するために見た画面に人がいるのを発見。
つっくん「あれ?」
舟木「どうですか?透明人間になれましたか(笑)?」
つっくん「今んとこもう一度見せて。あ!ここの、この人!この人には透明人間が見えてるんじゃないですか?」
舟木「フィルターかけて。もっともっと。もっと!」
そこに映っていたのは、つっくんがぶつかった、しかしつっくんがまるで気にしてなかった和久井でした。

<男子より、女子が気になるつっくん>
和久井「なんでしょうか」
林田「日向教授が殺された時現場近くにいらっしゃいましたね」
丹原「どうして黙ってたんですか」
和久井「考えごとしてたんで、覚えてなくて、すいません」
丹原「不審な人物はみかけませんでしたか?」
そうやって話してる和久井よりも、後ろの後藤恵を見ているつっくん。恵、もじもじ。
丹原「妙だな」
つっくん「みんな見えてるんですよ、透明人間じゃないです」
丹原「まだいたのかよ、せんせー!」
透明人間じゃなぁ〜い、と軽やかに去っていくつっくん。
けれども、その後事件について話そうとしていた恵が階段から落ちて怪我。その時も監視カメラに犯人は映っていませんでした。

<リンダくんより説明を受けるつっくん。連れ去られる和音ちゃん>
もう凶器の特定はいやぁ〜!な和音ちゃん。脳科学研究室に張り付いてますが夏目に連れていかれる。
つっくんはリンダくんから説明受ける。
つっくん「階段にカメラは」
林田「経費削減でそこまでは」
つっくん「襲われた後藤さんは」

<杉本哲太登場>
これまでもちらちら出てましたが、最長連続出演中。
杉本「凶器による傷は浅いんですが、落ちた時に頭を強く打って、広い範囲にわたって脳に損傷を受けてます。特に、言語能力を司るウェルニッケとその周囲。言葉は理解できないし、上手く操れませんから思ったり感じたりしても、聞きだしたりすることは・・・」
林田「彼女が犯人の顔を見ていたとしても覚えたないってことですか」
杉本「記憶自体は残ってるかもしれませんが、意識の上にのぼらせたり表現したりするのは無理だと思います」
和久井「何かできることはないですか?多少実験的な方法でもいんで」
つっくん「あのう。僕やってもいいですか」
つっくん、ベッドの横に座って、恵に話しかけていきます。
つっくん「喉が乾いてるんじゃないですか?お水飲みましょうか」
コップに水を入れて、
つっくん「はい、お水です。どうぞ」
口元まで持っていって飲ませようとすると、冷たかったようで、いやんっ!と手でおしてこぼす恵。
つっくん「冷たいですよね。じゃ、この布巾で、拭きましょう。怖いんですか?自己紹介もしてませんもんね。僕の名前は、九十九です。漢数字で99と書いて、九十九です」
林田「それは・・・、治療なんですか?」
つっくん「人間の脳っていうのは、みなさんが思ってるよりも、ずーっと強くできてるんです。傷ついても、傷ついても、働くべく再生する。そのためには手を貸してあげないといけないんです。たくさん話しかけて、いろんな体験をさせてあげるんです。外からの刺激って言うのは脳の働きの再生をとても促してくれるんです」
丹原「そんなことで治るのかよ」
つっくん「少なくとも一人、治った人を見たことあります」
と、鏡の中の自分を見る。いいお顔っ!
微笑む杉本哲太。
そこで、和久井も参戦。
つっくん「あ!ゲームでもいんです。しりとりとか」
和久井「やってみます」

<現場を見るつっくん>
階段で何かないか探している丹原さん。そこにつっくんも参加。
つっくん「上からも下からも警備員さんが来て、ここで発見したんですね」
丹原「あぁ」
つっくん「でもその時は、すでに現場には誰もいなかった」
つっくん階段駆け上がる。
つっくん「あの物影に数時間前から隠れて、恵さんを襲ったって事はありえないんですか」
防火扉の影には人が隠れられるスペースあり。
でも、事件が起きる前に階段に入った人は、全員階段から出たことが確認されてます。
丹原「つまり、犯行時刻に階段にいた人物は存在しない」
つっくん「じゃ、やっぱり透明人間ですか」
丹原「そんなことあるか」

<綺麗な朝ね〜>
そんな綺麗な朝。病室では、恵がリハビリ中。
和久井「恵、これ好きだったろ。たーまーご。これがごで始まる、ごーー」
恵「ま」
和久井「すごいな、恵。ごま」
単語ながらしゃべれるようになっている恵。
林田「すごいですよねー、和久井さんは。仕事もいつも通りやってるのに、恵さんをここまで回復させて」
和久井「ほんとはボロボロです。けど、希望がありますから」
つっくん「希望」
和久井「えぇ」
つっくん「希望ですか・・・」
その後、屋上に出てふらふらしてるつっくん。バナナを持って、指で丸を作って太陽を見てる。目に悪いよ。それやっちゃいけないって皆既日食の説明してくれたサイエンスライターの人がゆってたよ!

<あぁその映像が欲しい!>
舟木「なにやってんですかー」
同僚が楽しそうにやってるところにやってきた舟木さん。
九十九さんが病院を走り回ってる映像があまりに面白かったので、映像を時系列で並べたんだそうです。
それを下さい。Mr.BRAINDVDボックス初回特典にしてください。
そんなことされたら買わないかんがな!!
大変可愛ゆらしいつっくんの出たり入ったり映像でしたが。
舟木「ん?ちょっと戻して」
ぱっと扉の影から出てくるつっくんったらなんというポーズか!好き!
そんなに可愛いんですけども、舟木うーんと考えこむことに。
凶器も特定されつつありました。発売前の新機種医療機器。その医療機器の打ち合わせをやっていたのだから、それを使うことは可能。
あぁっ!調べます!と出ていくリンダくんは、研究室の出口で立ち止まって、丹原さんの邪魔をして、また怒られる。
林田「丹原さん!恵さんが思い出したかもしれないそうです!」

<透明人間はあなただ!>
和久井「恵、話してごらん。誰が恵に怖いことしたのかな」
恵「ながいかみ」
うわっ、てつっくん。
和久井「長い髪の人なんだね」
恵「ねずみいろのものさし」
和久井「ねずみ色の物差し」
恵「しろいふく」
和久井「白い服」
恵「黒いメガネ」
和久井「メガネをかけてるのか。他には何かないかな」
恵「なれなかったひと」
和久井「何になれなかった。言ってごらん?」
恵「んーーー!んんーーー!」
これらの情報を総合しますと、千原先生にどんぴしゃすぎ。
和久井「・・・千原先生のことかもしれません」
丹原「なれなかった人っていうのは」
和久井「日向先生に准教授にしてもらうはずだったんです」
丹原「知ってたんですか」
和久井「憶測でものをいうのは好きじゃないんで」
つっくん「ちょっと待ってください。千原先生は、透明人間じゃないですよね?」
どうしても透明人間が見たいつっくんですが、突如入ってきた舟木さんに言われます。
舟木「九十九先生!」
つっくん「はい」
舟木「透明人間はあなただ!」
えーーー!!僕ーっ!?ってつっくん。これまたかわゆらし。
では検証しましょう。
Mr.BRAINDVDボックス初回特典映像になるはずの(え?)階段出たり入ったりつっくん映像を見てみましょう。
3階の廊下から北階段を降りてきて、2回に現れるかと思いきや、南階段から出てきたつっくん。通常、どこかで廊下を通らなきゃ北階段から南階段にはいけないのに。
舟木「何をしたんですか」
つっくん「何をって」
ねずみちゃんをおっかけて走っていた自分を思い出す。
つっくん「こうやって壁際を走ってたかも」
舟木「やっぱり」
つっくん「なんだそういうことかー」
丹原「え?」
つっくん「あ、そういうことだ」
丹原「全然解んないっ」
つっくん「簡単な話です。カメラには死角があるんです。こうやってカメラの下に立てば映りません。犯人は、階段口から備品倉庫までカメラの死角を通って壁に沿って歩いて備品倉庫までやって来ます」
丹原「こっからじゃドア開けられねぇじゃねぇか」
つっくん「歩いていけばいいじゃないですか」
丹原「映っちまうだろ!この道中が!」
つっくん「この幅だけ、あちらのカメラにも、こちらのカメラにも映ってなかったとしたら?こうやって、扉を開ければ、中に入れます。この扉は幅が広いんで、真ん中が映ってなくても違和感を覚えなかったのかもしれませんが」
丹原「監視カメラだぞ、普通そんな死角できねぇようにすんだろ」
つっくん「誰かが角度を変えてたとしたら。犯人は千原先生だったとした場合。千原先生がカメラの死角を通って、備品倉庫に入り込み、日向先生殺害。来た道をを戻って、3階の研究室に顔を出し、今度は日向先生を呼びにいく芝居をして、監視カメラにわざと映るようにして備品倉庫までやってきた。そして日向先生の振りをして、声を上げた」
あーーー!!って声を上げながら中に入るつっくん。
つっくん「その声を聞いて警備員さんたちが駆けつけてきたんです」
舟木「監視カメラは音声を拾わないから。その性質をうまく利用したんですな」
丹原「でも、これじゃまだ証拠がない」
つっくん「運がよければいじった時の指紋が残ってるかもしれません」
林田「丹原さん!荒木の新型の医療器具から血液反応が出ました!」
由里「凶器100%確定しました」
ド天然二人組も駆けつけ!
運よく、指紋も出ました。もうそろそろ間違いないと言うところですが、つっくんは階段が気になってます。

<音声確認中>
サングラス、ヘッドフォンという姿で何やら聞いてるつっくん。
由里「何聞いてるんですか?」
返事がないので、ばっと前に出てみる。反射!反射で動く和音ちゃん。
つっくん「うわ!」
由里「えっ?」
つっくん「いや、恵さんの証言テープです」
由里「解決したんじゃないんですか?」
つっくん「まだ気がついていない死角があるような気がするんですね。・・・あ、やっぱり」
てってってと走るつっくん。舟木さんの研究室まで行って、ちょっとごめんなさい!と舟木さんをどかせ、監視カメラの映像を見ている。
じーっと見ている。
由里「あの・・・。何がどうなってるんですか?」
つっくん「みーつけた!」
由里「何も映ってないって・・・」
つっくん「見えました。犯人」

<FMRI大活躍>
冒頭ではつっくん。今度は恵を検査するFMRI。
もう一度ここで証言してもらいましょう。
つっくん「恵さん、誰があなたに怖いことをしたのかな?」
恵「ながいかみ」
つっくん「長い髪の人なんだね」
恵「ねずみいろの、ものさし」
つっくん「ねずみ色の物差し」
恵「しろいふく」
つっくん「白い服」
恵「くろい、めがね」
つっくん「黒いメガネをかけてるんだ。他には何かないかな」
恵「なれなかった人」
つっくん「え?何になれなかったの?言ってごらん?」
恵「んー!んーんー!」
つっくん「恵さん。スコープの中を覗いてください。・・・はい結構でーす」
恵はFMRIから降りて車いすに。介助するのは和音ちゃん。
つっくん「恵さんを襲った犯人が解りました」
林田「え?」
つっくん「和久井さん、あなたですよね」
林田「和久井さんは恵さんの婚約者ですよ??いくらなんでもそんな」
つっくん「もう一度このテープをよーく聞いて下さい」
恵の証言テープを聞いてみると、怖いことしたのかな→ながいかみ。長い髪の人なんだね→ねずみいろのものさし。と続く。
由里「しりとり」
つっくん「そうです。質問と答えがしりとりになってるんです」
林田「どういういことですか?」
つっくん「恵さんは犯人のことを思い出したんじゃないんです。あなたにしりとりしながら、教えこまれたことをその通りに喋ってるだけなんです」
和久井「しりとり。・・・気づきませんでしたけど」
つっくん「ここが、過去の記憶を司る部分です。もし本当に犯人のことを思い出していたのなら、僕が質問した時に海馬傍回とその後ろの領域が活発に反応するはずなんです。でも反応してないんですね。言葉と記憶が結びついてない。反対に、一番活発に反応してるのが前頭前野。ここは一時的に記憶を貯めておく領域で、恵さんの脳は壊れた働きをおぎなうためにここを使ってるんです。つまり、恵さんが喋った言葉は、つい最近覚えた記憶だという証拠なんです。ここから先は僕の推測です。でもすべてに折り合いのつく、唯一の説明です」
お鼻とんとんつっくん♪
つっくん「あなたは偶然、千原先生が日向先生を殺害するたえい備品倉庫に入っていくのを目撃しちゃったんじゃないですか。その異様な姿を見て監視カメラを避けてること、そしてそのトリックにも気づいたのかもしれませんね。日向先生が殺害されたと聞いた時ぴんと来た。犯人は千原先生なんじゃないか。でもあなたは話さないという選択をした。確か、憶測でものを喋るのは嫌いでしたよね。反対に恵さんは、黙っていられなかった。千原先生が動機があることを告白しようとした。あなたは止めようとしたが止まらなかった。そこであなたは千原先生の使ったトリックを使って、恵さんを殺すことにした。凶器にも見当がついていたんでしょう。適当な理由をつけて荒木さんからサンプルを借り出し、恵さんが2階の階段を下りるようおびき寄せた。あなたは警官が通り過ぎるの見計らって千原先生のようにカメラの死角を通って恵さんのおりる階段に向かった。そしてあなたは恵さんを襲った。
悲鳴を聞いて、みなやってくる。そこであなたあそこにあった防火扉に隠れて、自分も悲鳴を聞いて駆けつけたかのように跡から合流したんです。
恵さんは一命を取り留めましたが、都合のいいことに記憶を失ってしまいました。あなたはその状態を利用して、恵さんにダメ押しのウソの証言をさせたんです」
和久井「面白いお話ですけど、どうして僕が恵を殺そうとしなければいけないんですか。動機がないじゃないですか」
つっくん「そうなんですよ。どうしたら自分の恋人にあんなひどいことができるのか。その理由を教えていただけませんか?」
和久井「名誉毀損で訴えますよ?」
そこに入ってきた丹原によって、和久井が荒木から裏金を受け取っていたことも判明。
恵は千原医師が貰ったと思ってたけども、実は和久井。これで千原医師が調べられたら、和久井の名前が出てきちゃうのは必至。
丹原「前途洋洋のお前には避けたいスキャンダルだったろうな」
和久井「だとしても恵を襲ったという証拠にはならない。FMRIのデータなんて証拠にならないでしょうし、そんなことで婚約者を殺そうとするなんて」
つっくん「証拠になる映像があります。監視カメラに映ってました。よーく見て下さい。
これは恵さんが悲鳴を上げた直後、みんなが駆けつけてくる様子です。1階から4階まで全ての廊下の監視カメラにあなたは映っていません。それが証拠です。あなたは恵さんの悲鳴を聞いて階段に駆けつけた。だとしたらどこかに映ってるはずなんです。でも映ってませんでした。なぜか。答えは一つです。
あなたは、死角の中に隠れていたから。あなた透明な犯罪者を演じようとして、自分を透明にしすぎちゃったんですよ」
和久井「・・・いつ頃から僕を?疑ってたんですか」
つっくん「希望と言う言葉を聞いた時から、です。希望とはおそらく、恵さんが記憶を取り戻すことなんじゃないかなー、でも、もしかしたらこのまま記憶を取り戻さないことなんじゃないかなと思ったんです。ほんとはどっちだったんですか?」
和久井「多分、どっちもだったんじゃないでしょうか」
なんですってーー!リンダくん、つかみかかる!
林田「どうしてそんなことができるんですか!どんなすごいことかしりませんけど、たかが研究ですよ、どうして・・・!そんなことで人を・・・!」
和久井「研究には金がかかるんだ。どんな汚いことをやっても金を作ってきた。そうやって何年も続けてやっとここまで来て、これからだったんです。だからここで潰すわけにいかなかった」
びしっ!とレントゲン?写真を出すつっくん。
和久井「なんですか」
つっくん「恵さんにあなたの写真を見せた時の脳の状態です。扁桃体が活性化してるの解りますか?これは、愛するものの姿を見た時に非常に多く見られる脳の反応なんです。考えるよりも先に無意識にここが反応してしまうんです!どうぞ」
和久井は受けとり、その和久井を見ている恵。
つっくん「愛、と呼ばれる感情の、正体ではないかと言われています。きっと、あなたの脳も同じように映るんじゃないでしょうか。だってあなた、あの時迷ったんでしょう?だから、殺せなかった」
恵「まー、どうした?」
あら、可愛らしい!まぁくん、とか言われるより、だいぶん可愛い感じになりますね。
和久井「・・・なんでもない。なんでもないよ」

<帰り道のつっくんたち>
病院から帰るつっくんと和音ちゃん。
由里「すごいですね脳科学って。あんなことまで解るなんて。でも、・・・なんか怖いです」
つっくん「僕もです」
はたしてつっくんの脳はどうなってしまうのでしょうー!