MR.BRAIN

2009/6/20

変人脳化学者VS美しき多重人格者!!結末は驚愕のアハ体験!?

<演奏会中、立ち上がったままのつっくん>
つっくん「ハホイニだ」
神田「え?ハホイニ」
つっくん「ドミラレはハホイニです」
神田「どゆこと?」
あぁ!かつて女子高生が、メールとかで使っていたとかいう、あれ!
ハホイニ=八木仁。
その頃、検証チームでは、白骨死体が5年前、強盗犯人として指名手配されていた人間だということに気づいてました。
はっ!となる和音ちゃん。
由里「あの!その事件って5年前の何月のものですか?」

<演奏会終了後のつっくん>
八木仁の大仰な感じがとても素敵。とても!
神田「暗号は解ったけど、どうする九十九ちゃん。これは証拠になんないよ」
丹原「証拠は俺たちが見つける!今鑑識が八木の車のトランクを調べてる!木下さんの血痕が出ればすべて終わりだ」
木下さんは、別の場所で殺され、車のトランクで運ばれたと考えられております。
ぜいぜいになってるリンダくんをパンフレットであおいであげるつっくん。
つっくん「じゃあ後は」
丹原「自白だけだ」
にやなつっくんでした。素敵。
そこから、4人で階段を降りてましたが、なぜか、後ろでリンダくんと神田さんは、じゃれあい。
なんだそれ??
丹原「そっちはどうやって解ったんだ」
つっくん「記憶は存在したんです」

<八木仁を優のアトリエに呼んでみた>
八木「話と言うのは?」
つっくん「木下さんを殺した犯人が解ったのでご報告までと思いまして」
八木「でもなんでわざわざ私に?」
つっくん「八木さん、あなたですよね、犯人は」
八木「は?」
つっくん「木下さんが殺された夜に、あなたの車がこの辺りを通ってる事は解ってるんです。あなたは優さんに罪をなすりつけようとして、ここに遺体を運んだんですよね」
八木「私は、曲のアイディアに詰まると一人で車を走らせてドライブすることがあるんです。でも、それで犯人にされちゃね」
つっくん「いやいや。優さんは毎日譜面を書いてるんです。それがところどころ、無くなってるんです。それもあなたが盗んだんですよね?」
つっくん、目ぇでか!
八木「何か証拠でもあるんですか?」
つっくん「あ、ありますよ。あなたのCDです。こちらのピアノソナタ追憶。この曲を優さんが聞いた時、湖、星が降ってくるみたいだっておっしゃってるんです。これ見てください」
ぱかっとあけたCDの中には、優のメモが。
『2006年8月20日。姉さんと湖、ボート、星が降る』
つっくん「同じなんです。そしてこの日の楽譜も、無くなってるんですよ」
八木「それで?」
つっくん「優さんはその日の体験を譜面に残したんです。あなたはその譜面を盗んで曲として発表した。だから優さんはこの曲を聞いてその時の体験を思い出したんです。優さんにとって、曲は、感情の記憶ですから」
八木「そんなのよくある偶然にしか思えませんけどね」
つっくん「じゃあ、あなたは木下さんを殺してないし、優さんの譜面も盗んでないとおっしゃる」
八木「当然でしょ」
つっくん「おっかしいなぁー。忘れちゃったんじゃないですか?あ。じゃあ念のためにあなたの記憶力をテストさせて下さい。これから、僕と神経衰弱で勝負してもらいます。あなたが勝ったら犯人じゃないと認めます」
八木「負けたら私が犯人ということ」
つっくん「はい」
八木「・・・いいでしょ。やりましょ」
つっくん「はい。じゃあ行きますよー」
トランプをピアノの上から、テーブルの上からあっちこっちに広げるつっくん。
八木「そんなに広げるんですか?」
つっくん「せっかくだったら、部屋全体を使っちゃいましょうよ。ここにも置きましょう」
ピアノの譜面台のところにもトランプを置いて、全体に広げ完成。
つっくん「はい!じゃ始めましょう。公平を期するために皆さんには外に出てもらいます」
丹原さん、リンダくん、神田さんを外に出すつっくん。
つっくん「あの、でも、大ファンなんで、握手。いいですか」
神田「すいません、じゃ」
神田さんは、八木と握手して嬉しそう。じゃあ!とリンダくんも握手しようとして、丹原さんから押さえ込まれてしまいました。痛い痛い痛い!
神経衰弱は、つっくんからスタート。
そして、八木は、譜面台のところにいって、ぬ。と。
つっくん「どうしました?次は僕ですね」
それぞれ取っていく。優も見てます。きょとーん、ですよ。
そして最後のペアをつっくんがとって、神経衰弱終了ー。
つっくん「皆さん、お待たせしました。数えてみましょうか」
数える?と、厚みのある束を見せる八木。
つっくん「・・・口にしたくないですけどー、僕の負けです」
八木「じゃこれで無罪放免ですね。それでは」
大仰なお辞儀をして、帰ろうとする八木を止めるつっくん。
つっくん「あの」
指先がそっくりかえる手が可愛いーーーーー!!
八木「これ以上されると私も手段を考えざるを得ないんですが」
つっくん「すいません、説明不足で。ここからがテストなんです。はい!皆さんにも問題です。先ほどと、今現在、どこか1ヶ所違うところがあります。はいどこでしょうか!」
神田「(棒読み)私たちもやるんですかー」
つっくん「当然です」
丹原「(棒読み)やれやれ、どーしてそんな面倒なこと」
つっくん「八木さんもご一緒にどうですか?」
八木「いや、私は次の予定があるから」
林田「(棒読み)あー解りましたー!楽譜が一枚無くなってるー!」
つっくん「正解!譜面台の上の楽譜が無くなってるんです。八木さん。渡してもらっていいですか?それとも、押収させてもらったほうがいいですか?」
八木、すごい汗。コントクラスの汗が!
えぇーい!とトランプ捨てて楽譜出す八木。
2009年6月8日の楽譜でした。
つっくん「事件があった時、優さんがとっさに犯人の名前を書き込んだんです。あの時のあなたは、これが自分の名前を指し示すものだと気づかなかったんです」
事件当時を再現してみると、急に死体をもってやっていた八木に、当然ながら、優、びっくり。覚えとかなきゃ、と、ハホイニと楽譜に記入。ハホイニって呼んでたんでしょうね、自分の中で(笑)
八木「今何書いた」
でも、その時は、気づかなかった八木。これはおまえがやったんだと優に言って、メモさせます。
2009年6月8日、アトリエ、僕が殺した。
おわおわしている優がかわゆらし。
つっくん「ドレミファソラシド。それの日本語の音階名は、ハニホヘトイロハですね」
神田「そのルビは僕がふりました♪」
つっくん「ドミラレは、ハホイニになります。でもこれ、ハホイニじゃなくて、八木仁さんですよね。あなた神経衰弱をやってる最中に自分の名前を指し示してるものだと気づいた。それで慌てて隠した」
おお!悪い顔!八木が悪い顔に!
つっくん「よく考えてみて下さい。それって、自分が犯人だって告白したようなもんですよね。だって犯人以外にはただのドミラレですし、ただのハホイニですもんね。あなたは偉大な作曲家だったんですよね。でも才能が尽きて曲が書けなくなってしまった。けれど昔の名声が忘れることができない。記憶があなたを犯罪者にしちゃったんですよ」
悪い顔だなー!
つっくん」あの、1つだけ教えてもらっていいですか。なんであなたは、優さんの曲を盗むことが出来たんですか?そこだけが解らないんですよ」
八木「はははは。パンドラの箱だよ。今おまえが開けたのは」
つっくん「パンドラの箱?・・・開けてはいけない箱。そうか・・・!」
由里「九十九さん!」
飛び込んでくる和音ちゃん。
つっくん「はい?」
そこで渡されたファイルには驚く内容が。
つっくん「え?」

<科警研に帰ってきたつっくん>
パソコンいじって、映像を出すつっくん。
つっくん「これが殺された連続強盗殺人犯」
由里「もちろん何の関係もないかもしれませんが」
つっくん「・・・これが始まりか」

<いつもやたらムーディーな取調室にて>
純「犯人は八木先生」
つっくん「あ。やっぱり、優さんがやったと思ってたんですね」
純「だってそれ」
つっくん「違うんです。八木さんが作り出した状況を、あなたが見て、優さんがやったって勘違いしちゃったんです。そしてはあなたは、優さんのことを庇おうとして、必死で自分が犯人だと言う振りをしていた。んですね」
純「あのメモは?」
林田「八木が書かせたんです」
純「はぁ・・・そっか・・・八木さんだったんだ・・・」
丹原「ここからは別件です。西崎みのるといいます」
写真を出す丹原さん。
丹原「5年前から消息不明だったんですが、白骨で発見されました」
林田「この男をご存知ですよね。あなたはそれをネタに八木に脅されて、優さんの楽譜を渡し続けた。八木が全部喋りました」
純「やったのは私です。5年前のあの日、私はアトリエにいて。優は散歩に出てて」
強盗に襲われて、殺してしまったという純。
純「警察に言うべきだと思ったけど、私がいなくなったら、あの子は暮らせなくなる。バラバラにしてあちこちに捨てに行きました。でもある時」
八木に見つかってしまったのでした。
純「それからは、八木さんの言いなりになるしかありませんでした。
八木さんは弟の曲を自分の曲として発表し始め、私は悔しかったけど、優は何も解らないから嬉しそうに聞いてて。それだけが救いでした」
いい曲だね、ってゆってる優もかわゆらし!
林田「木下さんは?」
純「ほんとにいい人で、優のことも受け入れてくれてて。でも、私が八木さんに脅されてることに気づいて」
『裁判になったら必ず僕が君を守る!』
そうやってもめてるところを見て、優は姉ちゃんを困らせていると思ったのやらしれません。
純「一人で八木さんに話をしに言って、殺されたの」
丹原「そう言っています」
純「そうですか・・・私、何年くらいの罪になりますか?」
丹原、写真を取る。
丹原「西崎をやったのは、優さんですよね」
純「違います。あたしです」
丹原「じゃ何も知らないんですか?優さんは」
純「現場にいたのは私だけだもの」
丹原「現場を見てもいない。何も知らない」
つっくん「じゃあなんで優さんは、あの日作った曲を聞くと、過呼吸になっちゃうんですか?」
純「やったのは私です」
つっくん「優さんは、あなたのことを守ったんじゃないですか?結果はどうであれ、優さんはあなたのことを守ったってことは、真実じゃないですか?それもウソにしてしまっていいんですか」
純「よかった、記憶障害で。優はこんなこと全部忘れちゃえるものね・・・」
つっくん「忘れないと思いますよ、人間って言うのは前にあったこととか、昔のことをよく忘れちゃったりするじゃないですか。例えば自分が好きな人の、顔とか名前とか、何を話したとか、どんな楽しい時間を過ごしたとか。でも、実際に偶然そういう人にあうと、自然とふわーっと笑っちゃったりするんです。人を好きになった気持ちは覚えてるんです。どうしてそういうことが起こるのかというと脳の海馬と大脳新皮質以外に、記憶をためておく隠しポケットが一杯あるんです。誰かに愛されたり愛したりって記憶、一番純粋な記憶は脳の一番深いところ。大脳辺縁系って言うんですけど、そこにしまってあるんです。最後まで忘れないように。だから、(えへ)忘れません」
純「そんな慰め、いいわ」
由里「慰めじゃありません。優さんは、泣き王女のためのパヴァーヌをすごく優しい表情で弾いていました。パヴァーヌを作曲したラベルは
記憶障害になりました。その後自分で作ったその曲を聴いて、言ったんです。この曲は素晴らしい。誰が作ったんだろうって。優さんにとっての、亡き王女のためのパヴァーヌはお姉さんなんです。だから、お姉さんは、だから・・・」
ううう・・・!和音ちゃん。
つっくんは素敵な横顔♪
つっくん「あなたは永遠なんです」
純「そう・・・ですか・・」
ううううう・・・!うるうるで一杯の取調室でした。
優はピアノを弾いているのです。
にしても、まったく喋らないまま。やることねーー、な、収録であったろうと思われます(笑)

<土手のつっくんたち>
土手を行くつっくんと和音ちゃん。ふと立ち止まるつっくん。空が綺麗ね〜。
由里「どうしたんですか?」
つっくん「(あくび)ちょっと寝ていきます」
由里「え?」
つっくん「先に帰っててください」
土手でころーんするつっくん。
由里「じゃあ私も」
つっくん「は?」
由里「いしょ」
ころーんする和音ちゃん。即寝。
そんな寝てる和音ちゃんを見てるつっくん。
つっくん「面白いところもあるんですね」
由里「ぐかっ!:」
いびきかき気味の和音ちゃんの鼻をつまむと、苦しむばかりの和音ちゃんでした。そらそうだ。
そして、つっくんは空を見上げるのでした。青い空〜。

<ミステリー研究室ご一同様>
科警研でバナナを食べながらの休憩タイム。バナナをちょいちょい盗む手も見えますが、皆さん、お話に夢中。
神田「変ホ短調の曲がクライマックスに達したの瞬間、その時です」
マリコ「空からドミラレが現れて囁きかけたんでしょ?ハホイニって」
神田「なんで知ってるの?」
マリコ「一週間毎日聞いてるから」
神田「言った?そんなこと言った?」
がつーん!
神田さんは、掃除のお姉さんに物理的に突っ込まれてますが。
お姉さん「うぜぇーよ」
由里「白骨死体の話を聞いた、その時です!」
マリコ「びびっと右脳が震えたんでしょ?」
難波「いつからここはミステリー研究室になったですかね」
休憩にきた難波さんは、つーん、な感じ。
夏目「自分が一番活躍してたのに」
難波「したくてしたんじゃない。結果的に大活躍してしまっただけです♪」
佐々「九十九菌の感染が広がってるようですね」
神田「でも一番やりがいがあるのはもちろんっ」
佐々「(無視)みなさんに都庁から要請がきました」
科学捜査の今と未来というテーマの講演をしなくてはいけません。
最新の科学捜査を知らしめるだけでも、犯罪抑止につながります。
佐々「科警研の魅力、偉大さ、恐ろしさを最大限にアピールして下さい」
きりっ!な佐々さん、きっ!と睨みも効かせます。
佐々「そこでバナナを盗んでる人!あなたもですよ!」
ひゃっ!と顔を隠すつっくん。口の中バナナで一杯すぎ!

<リンダくんは、銃が怖い←普通誰でもそうですね>
かなり陰惨な事件現場にて、弾丸を取り出してみたところ。
鑑識「45口径ですね」
林田「ふぉーてぃふぁいぶ・・・!」
丹原「何で英語なんだこの野郎!」
犯人が拳銃を使っている以上、警察側も、拳銃携行での捜査になるやもしれません。
林田「あの、あ・・・、実はですね、僕の祖母が倒れましてですね。出来れば今回の件から外してもらえないかなーなんてー」
と、右上を見ながらゆって、丹原さんに叱られる。
丹原「おまえ今、思いっきり右上みてただろうが!」
くちょー・・・!なリンダくん、野次馬の中に『綺麗なお姉さん』発見。
一瞬、うわぁーー・・・♪てなるのです。可愛い子です。ほんとに(笑)

<科学捜査の今と未来>
本当にそんな講演があったら、絶対客席もっと埋まる。ていうか、私なら絶対行く。
夏目さんの講演は退屈なのか、寝てる人続出。切れて爆発物を実際に爆発させる夏目さん。
難波さん、神田さん、岩淵さんは、喋りが相当上手いことが判明。
つっくん「皆さん上手いですね」
舞台袖で感心しているつっくん。
由里「いいですか?九十九さん、間違っても客席に下りてこんな(顔ぐーーーっ!)距離で喋ったりしちゃダメですよ?」
つっくん「大丈夫です。今日はとっておきの実験を用意してありますから」
由里「後くれぐれも失言だけは」
夏目「まままま。いっぱい飲んだら?」
由里「勤務中でしょ!」
夏目「大丈夫。佐々さんには黙ってるから」
神田「飲んだ方がいいよ。落ち着きない人がいたら、みんな落ち着かなくなるから」
舟木「飲んで飲んで!」
由里「はい、じゃ少しだけ」
受取る和音ちゃんを見てるつっくん。そんなことに一切気づかず、一気に飲みきった和音ちゃんは。
由里「はー!ちょっとだけ落ち着いてきました!もう一杯いただけます?」
どんどんいこう!とどんどん飲まされる和音ちゃん。このまま、本番へ!

<講演中のつっくん>
つっくん「人間の脳と言うのはとてもだまされやすいです。それではここで、実験を皆さんと一緒にやってみたいと思います。準備いいですか?」
客席「はぁーい・・・」
つっくん「元気ないですね。準備はいいですかー!」
客席「はーい」
つっくん「はいそれではいきましょう!ミュージックスタート」
流れるジャンプ。踊るつっくん。袖で同じく踊ってる和音ちゃん。酔っ払いなのでのりのり。
難波「あいついつの間にこんなの作りやがって」
楽しそうなつっくんの後ろのスクリーンには文字がでますんで、それを読んでいくという実験。
あか・くろ・きいろ、と続いたところで、青い背景の中に、「あか」という文字が。
中には、ひっかかって、あお、と言ってしまう人も。
つっくん「今、青って言いましたね。他に青って言った人、手を挙げて下さい!」
袖では和音ちゃんまで手を挙げる。なんと普通な!
つっくん「ははははははは!いやすいません。これは、文字の意味に注意してるつもりでも周りの色に気を取られてしまって正しい判断ができなくなってしまったんです。これを僕たちはストループ効果って呼んでます」
つっくんの解説は続きますが、ビール飲みすぎの和音ちゃんは、トイレにいきたくなって、その場を離れ、トイレに一直線。
つっくん「続いてですね、人間の脳は何かものを見た時に色・形の順番で認識するのか。それとも形・色の順番で認識するんでしょうか。これについてもとても面白い実験を用意してあります」
和音ちゃんは、ぎりぎりでトイレに入り、はーーよかった。
由里「九十九さんなかなかやるじゃない」
と講演の面白さにも満足。
しかし、そこに男の声が。女子トイレなのに!しかも、爆弾を仕掛けたなんてゆってる!
これは大変!

<実験は大成功>
つっくん「もうしばらくおまち下さい。実験結果が解ると思います。それまで僕と脳を活性化させるゲームを」
どん!
ステージに駆け込んできてつっくんにぶつかる和音ちゃん。演台にぶつかり、いったー!なつっくん。あっちこっちで、どつかれたり、ぶつかられたり、大変な職場です。
由里「今、この会場に爆弾が仕掛けられました!すみやかに避難してください!」
全員「・・・」
由里「ウソじゃないんです!ホントに爆弾がしかけられて」
おぉーーーと拍手が起こり、え?ええ??な和音ちゃん。
つっくん「えーごらんの通り、実験は成功しました」
拍手ー!
つっくん「はい。今ご説明させていただきました通りにに、人間の脳は
条件によって形よりも色を認識してしまうことがこれで証明された訳です。助手の由里和音さんでしたー」
由里「どう言うことですかどう言うことですか!」
悪い顔!和音ちゃんが悪い顔に!
つっくん「なに・・・!」
由里「どういうことで・・・!」
つっくん「ありがとうございます!」
由里「どういうこと!」
舞台袖に連れてかれる和音ちゃん。つっくんもやられぎみ。
つっくん「だから!いいですか?僕はあらかじめトイレのマークを形をそのままに、赤と青にしといたんです」
由里「はっ!」
つっくん「君は赤い色を見て、とっさにそこを女子トイレと判断した」
由里「あぁ!」
つっくん「ほらほらほら。で、後から神田さんと夏目さんにそのトイレで爆弾を仕掛けたって話をしてもらったんです。君が血相を変えて戻ってきたら実験成功。まず色で判断してしまうことが証明できたということで」
由里「人を実験台にいー!うーうーうーーー!」
つっくん「しーしー!」
まだ次の講演やってますんで、袖でそんなに暴れられちゃ困る。しかし、袖がうるさかろうが、静かだろうが、波越さんの声は、まったく客席に届くことはなかったのでした。

<帰り道のつっくんたち>
由里「どうしちゃたんでしょうね、浪越さん」
せっかく男前なのにね。
間をあけて1つの傘に入っていたつっくんたち。そんくらい離れてたら二人ともだだ濡れだと思いますが、その二人の間を通っていく仲間由紀恵。つっくん振り返る。
由里「どうしたんですか?」
つっくん「えっ?今、すごく容姿的に不自由な方が」
由里「ものすごく美人な方が通ったってことですね」

<秋吉かなこについて説明を受けるつっくんたち>
15年前に誘拐された女の子が、今回容疑者として浮かび上がっております。ついでに、殺害現場でお弁当を食べております。
つっくん「弁当!!お弁当食べたんですか!」
難波「弁当ひっかかったよ!」
つっくん「そのかなこさんが食べた弁当っていったいどういう」
丹原「おまえ調べたか。近所のコンビにで、被害者が買ったと思われるもんだ」
つっくん「コンビニ弁当ったって色々あるじゃないですか、和風ハンバーグとか、のり明太とか、ピラフとかっ」
丹原「普通の、何だ。幕の内!」
つっくん「幕の内!となると、かなりのおかずの点数になりますよね。それ全部食べたんですか」
佐々「報告を続けていただけますか!」
帰れっ!ハウスっ!とつっくんを目で威嚇する佐々さん。
林田「で、未解決の事件なんで、当時の証拠はすべて保存してありますし、かなこちゃの指紋とDNAは行方不明者の登録されていて、今回一致したと言うことです」
難波「被害者が加害者になったと言うことか」
スクリーンには、かなこの誕生日の映像が。
丹原「秋吉かなこ容疑者は、現在もまだ拳銃を所持したままの状態です。また誰かを狙う可能性がないともいえない」
一刻も早く捕まえることが肝要。
にしても佐々さん綺麗・・・♪
佐々「浪越さん、今回の捜査チームのリーダーをあなたにお願いします」
波越「え?僕?」
佐々「秋吉かなこ容疑者の空白の15年。その15年間、どこでなにをしていたのか、その調査には時間を要するものと思われます。私たちが現在得られる証拠は犯行現場の足跡だけです。そこから、人物像を特定し、何をするのか予想する。これができるのは、行動科学のあなたしかいません」
波越「でもあの」
佐々「では、一刻も早い犯人逮捕をお願いします」
解散!となったところで、リンダくんをつかまえるつっくん。
お弁当って!?となおお弁当を掘り下げようとし、丹原さんに邪魔され、その丹原さんの口をふさいで。
とにかく大騒ぎでした。

<波越リーダーの下働く人々>
子供の頃の写真から、15年後の顔を作ってみようチーム。
子供の頃の音声から、15年後の声を作ってみようチーム。
現場の様子から、犯人の動きを測定してみようチーム。
まぶたは死んだ後閉じられたというので、そこから指紋を採取してみようチーム。
それらの情報は、ぞくぞく波越リーダーに集まりますが、波越リーダーはおどおどと落ち着かない。
なんかあったらいえよ!と、夏目さんやら難波さんに言われてますが、とにかくおどおど。

<つっくんはお弁当について考える>
由里「お弁当がどうしたんですか?」
つっくん「人を殺したその場でわざわざ食べる理由ってなんですかね」
由里「おなかがすいた」
つっくん「あぁ、おなかがすいたね。でなけりゃので犯行現場で食事しないですもんね(←ノリツッコミ!?)。でもね、人間は興奮状態になると通常、脳の中にドーパミンが分泌されて、空腹感を感じないはずなんです」
由里「熱中してるとおながすいてるの忘れますね。林田さん?」
林「え?えぇ・・・」
由里「どうかしたんですか?」
林田「怖くないですか、この事件」
由里「怖いですけど、竹神とかの方が私的には」
林田「でも、あの時は包丁だったじゃないですか。銃を持ってるんですよ!」
つっくん「何をゆってるんですか!お弁当ですよ!」
林田「は?」
つっくん「お弁当の方が怖くないですか!もー解んないなーほんとに」
とんとん!と脳の映像を出すつっくん。
つっくん「あーーでも、秋吉かなこさんの脳は調べてみたいですねー」

<リンダくんは、ほんとに銃が怖い>
ついに、拳銃携行となり、受け取りにいくリンダくん。もうどっきどき。受け取ったはいいけど、階段すべりおちそう。
いいです。大変可愛い(笑)

<波越さんを助けようー>
つっくん「秋吉かなこさんは一人じゃないかもしれません」
由里「共犯がいるってことですか?」
つっくん「おぉっ!」
何気なく上を見て、椅子から転げ落ちそうになるつっくん。上から波越さんが覗き込んでます。
由里「なにやってるんですか!波越さん!」
波越「助けてくださーい。お願いしますーー・・・」
つっくん「はいっ?」
場所を移動して3人で書類を検証。
つっくん「読めば読むほど解らないですね。秋吉かなこさんは一体何を考えたんですかね」
波越「九十九さんもそう思いますか」
つっくん「とりあえず夏目さんの検証を下に、行動を再現してみましょう」
由里「はい!」
つっくんが秋吉かなこ役。和音ちゃんが被害者の松下役となって再現スタート。
つっくん「えーと。まず、秋吉かなこさんは、比較的遠目から松下さんを狙い」
由里「やめて下さい、やめて下さい!」
つっくん「左足を撃った。ばん!」
そこですぐ殺すこともできたけども、秋吉かなこはそうはしなかった。和音ちゃん、左足をひぎつりながぁ、あぁ!あぁっ!と痛がりつつ逃げる。女優魂!
由里「あぁっ!」
つっくん「逃げる逃げる。そしてこの位置まで追い込んで、今度は、1メートルほどの距離から右足を撃たれれます。ばん!そして何かの拍子に上がった手が撃たれます。ばん!」
由里「痛い!」
つっくん「そして松下さんは、両足を右手を撃たれた状態で、逃げようとしてドアまで這っていき。はい、這って這って!そして背後から背中に一発。秋吉かなこは、被害者がようやくドアのところまで来た時に、後頭部を撃った。ばん」
由里「うっ」
がくっ!
由里「ずいぶんもったいぶった殺し方ですね」
つっくん「殺すことが目的ならこんなことしませんね」
由里「被害者をいたぶってから殺してるってことですね」
つっくん「次は毛布ですよね」
殺した後、被害者には毛布がかけられていました。
由里「それが何か?」
つっくん「説明をお願いします」
波越「犯罪心理学の立場から言うと、遺体に、毛布をかけてやるという行為は、遺体になんらかの畏怖の念があって、埋葬しようとしたと考えられます。難波さんの追加検証からまぶたから秋吉かなこの指紋も検出されてます」
由里「まぶた?」
波越「遺体のまぶたを閉じさせたと言うことで、これも非常に丁重な弔いの儀式」
つっくん「腕の圧迫痕も」
由里「圧迫痕」
波越「両腕に圧迫された跡が残っていた。おそらく秋吉かなこが遺体に抱きついてゆすった。遺体の着衣から唾液も検出されています」
由里「なぜ唾液だえきが検出されたり?」
つっくん「すがりついて泣いたんじゃないですか?あたかも。生き返って!って言わんばかりに!?その後おそらく、まぶたを閉じて毛布をかけたんですね」
立ち上がったつっくんにすがりつかれそうになって、どきっ!な和音ちゃん。
波越「はい」
由里「殺す前と後ではやってうることが別人ですね」
つっくん「お弁当なんてもっと謎ですよ。隣の部屋で何事もなかったかのように幕の内弁当を食べてる」
だから、共犯がいたってことか!と由里ちゃんは思うのですが、それもなさそう。
波越「その可能性は低いと思われます。DNAも足跡もそれを示してます」
つっくん「犯人は3人なんじゃないでしょうか」
由里「でも証拠は?」
つっくん「一人なんだけど、3人だったんです。つまり、一人の人間の中に、3人の人間がいた」
由里「それって・・・」
つっくん「そうです。秋吉かなこさんは、多重人格なんじゃないでしょうか」
その頃、現在の秋吉かなこと思われる顔と声が完成。
波越「多重人格はかなりまれです。可能性は・・・」
つっくん「極めて高いと思います」
きりっ!と言い切るつっくん。
つっくん「だとしたら早く捕まえなければ・・・大変なことになるかもしれない!!」
うわーーって座るつっくん。手が震えてますよ!