MR.BRAIN

2009/6/27

変人脳化学者VS悲劇の多重人格トリック!!脳トレは嘘発見器!?

<『大変なことになりますよ!』って?>
由里「あの、大変なことって?」
つっくん「秋吉かなこさんが多重人格であった場合ですよ。まったく違う人格が、入れ替わり立ち替わり、彼女の体を支配するんです。それと同時にその行動は非論理的になってきます」
由里「行動予測が不可能ってことですか?」
つっくん「じゃなくて、それを踏まえておかないと振り回されるってことですよ。第2、第3の犠牲者が出る・・・!」

<そしてまんまと第2の犠牲者でました>
島根で、秋吉かなこを監禁していた男が殺される。そこからも、秋吉かなこの指紋とDNAが検出。
男の実家の倉庫の地下ですよ。
林田「15年間、ここに監禁されていたのではないかと思われます」
あ〜〜・・・。
その監禁場所には、『かなこへ、俺がお前を助けてやる俺はヤツらを絶対に許さない 俊介』というメッセージが残されてました。
佐々「共犯がいたということですか?」
林田「その可能性が出てきました」
由里「それって」
多重人格!と言おうとする和音ちゃんの口を押さえるつっくん。うぐぐぐぐ!
そうやって二人が押し合いへし合いしてる間に、現在の秋吉かなこと思われる復元写真と声が流されます。
その顔を見て、あれ?ってつっくん
つっくん「これ、信じられないことに、この人と僕会いましたよ」
丹原「どこで!」
つっくん「東京タワーのお寿司やさんのとこで」
林田「信じられないことに僕も会いました!」
丹原「どこで見たんだよ」
林田「松下ゆうこの事務所の前で」
丹原「なんでそん時に気付かないんだよ!」
林田「気づきましたよ、綺麗な人だなって」
つっくん「なに言ってんですかかなり不自由な人でしょ!」
佐々さん、気にせずリーダー浪越に、行動予測を聞いてみる。
浪越「リーダーは九十九さんでお願いします!」
え?って、片方の足だけブーツ?なつっくん。
浪越「的確な予想ができると思います!」
由里「ちょっと冷静になってください!リーダーが九十九さんだなんてありえません!」
難波「考え直せ、おまえ!この世で最も迷惑なのは無能な上司やで!自分はできる!と思ってる無能な上司や!」
つっくん「ダメですよ難波さん!そんなこと言っちゃあ!丹原さんも佐々さんも頑張ってるんですよ!何言ってんですか!」
丹原さんはともかく、佐々さんにまでそんなことを(笑)!かっちーん、な二人はさっさと現実的なお仕事へ。
つっくん「新しいニューリーダー九十九龍介です。かなこさんは多重人格の」
新しい、ニューリーダー、とかゆっちゃうところがもうダメ(笑)
つっくんのところにやってきてくれるのは、浪越さんと、和音ちゃんだけでした。

<つっくんは会議に寄せてもらえない>
みんなが打ち合わせしているのに、つっくんは自分の部屋に押し込められてます。
つっくん「大丈夫なんですかねー。秋吉かなこは多重人格だってみんなに知らせた方が」
由里「話聞いてなかったんですか?俊介って共犯がいたんです。複数犯だったんです。だから九十九さん抜きで会議をしてるんです。解りましたか!」
つっくん「解りましたっ」
由里「はい」
つっくん「僕が一人で捕まえなきゃいけないってことですね」
しっかりしてこの人ーー!!と思っていたら、また頭上から浪越さん(笑)
浪越「あのぉ、僕やっぱり多重人格じゃないかなぁと」
由里「えー!」
つっくん「リンダくんに連絡取ってもらっていいですか?」

<リンダくんは銃が怖い>
渡されてる拳銃を、つんっ、つんっっ、と指で押しやっているリンダくん。大変かわゆらしい。
そしたらつっくんが島根に行きたいというので、これ幸いとくっついていくことに。でも、大丈夫かなぁ、丹原さんに怒られないかなぁ・・・。
林田「僕行ってきても・・・」
丹原「いいよ。行ってこいよ」
林田「えっ?」
ぱああ・・・!喜びのリンダくん。
丹原「秋吉かなこがまだほっつき歩いているかもしれないしなぁー。銃持ってよ」
林田「え?え・・・!」
丹原「いってらっしゃい!」
林田「えぇーーーーっ」

<その列車は一体・・・?>
東京駅に、つったらつったらと楽しげにやってくるつっくん。
林田「九十九さんはどうして島根に?」
つっくん「もちろん、秋吉かなこさんを捕まえるためです」
林田「まだ島根にいるってことじゃないですよね」
つっくん「僕たちは、秋吉かなこさんが15年間監禁されたって事実をリアルに想像できていないんじゃないんでしょうか。だから行動を読み取ることができない。行けば、きっと解りますよ。秋吉かなこさんが、これから、どこに向かおうとしてるのか」
うきうきとホームでもスキップ。片足がおかしなことになってますけど。
ホームに入ってきた列車は、サンライズ出雲!と思ったけど、寝台車じゃない!普通の列車で、自由席もあり!これで島根まで!?
つっくん「これですよね」
とつっくんたちが乗ろうとしている列車から下りて来る秋吉かなこ。
島根から!?これで!?ガッツありすぎだぜ!

<島根のつっくんたち>
秋吉かなこが監禁されていた地下室に案内されるつっくんたち。ふたをあけると、結構なバッドスメルがしているご様子。
つっくん「え!これ中に明かりは」
刑事「ありません」
つっくん「じゃつけないで入りましょう」
鼻つまんで暗闇に降りていくつっくん」
由里「どこ触ってるんですか!」
林田「触ってませんよ!」
がががが!どんがらがっしゃーん!的、落下音。
浪越「あーいったー!」
つっくん「大丈夫ですか!」
林田「波越さん!」
つっくん「懐中電灯持ってるじゃないですか」
浪越「九十九さんがつけるなって」
つっくん「中入ったらつけないと!」
でも、懐中電灯の明かりで見ても、中は大変暗い。
由里「こんなに暗かったんですね。どうやって暮らしてたんだろ」
つっくん「テレビが明かり代わりだったのかもしれませんね。リモコンは?」
由里「こんなところに何年も・・・足になにか・・・わぁ!」
きゃー!あーー!ゴキブリが!大騒ぎ!
ベッドもありましたけども、ロープがあって、血の跡があって・・・。
つっくん「どんな扱いを受けてたんでしょうね・・・」
それを理解するために、実験してみましょう。和音ちゃんの様子をうかがいつつ、男性二人に。
つっくん「あの。お昼食べにいきません・・・?」
浪越「え」
林田「はい!」
リモコンをぽっけにいれ、こそーっと出ていきつつ、早く出て!そしてふたをして!と指示するつっくん。
残された和音ちゃんは、突然真っ暗になりますから、もうびっくり。
由里「九十九さーん!」
林田「ほんとにいんですんか」
蓋の上にドラム缶まで乗せながら言うことじゃないです。
つっくん「彼女は、今から、彼女にしかできない仕事をやってます!」
由里「九十九さーん!」
どんどん!
つっくん「(気にしない)秋吉かなこはここを出て、一体まず何を見たんですかね」
扉から出ていくつっくん。外に広がるのはのどかな風景と、青い空。
監禁されるまえの映像で、秋吉かなこは青い空だーいすき!と言ってました。ちょっと計算しすぎじゃなかろうかとは思いますけれども、そういうお嬢さんでした。
果たして彼女は何を考えていたのか、を、和音ちゃんに教えてもらうべく、おそばを食べて時間を潰しましょう。

<島根といえば出雲そば>
そばを食べながら喋ってる浪越さんとリンダくん。つっくんはお手洗いに。
林田「浪越さん、刑事だったんですか」
浪越「ええプロファイリングを担当してたんです」
林田「じゃ、なんで科警研に」
浪越「ある事件があって・・・」
そこで犯人のプロファイリングをしたんだけども、結果は全然違ってて、犯人中学生。
浪越「それ以来現場を直接指揮するのが怖くなって。科警研ならそんなこともないかって、それで来たんです」
その話を後ろで聞きながら、ハンケチをごちゃごちゃさせてるつっくん。そのまま首でも締めるのかと思ったよ。
つっくん「よかったじゃないですか、波越さん!」
浪越「え?」
つっくん「ね、これからはあなたの意見なんて誰も求めませんよ。仕事を放り出してる人間は誰もあてにしませんから」
林田「九十九さん!」
つっくん「これ上にかけて?」
おそばの食べ方を聞いてますけど、たぶん、上にはかけなさそうな・・・。
林田「ちょっと・・・!」
つっくん「何」
浪越さん、しょんぼり。
つっくん「あれ。なんでそんな顔してるんですか?これからは、あなたがどんだけぶっとんだプロファイリングしようと自由なんですよ?」
浪越「自由?」
ずぞーと、お出汁をかけたそばをすするつっくん。
つっくん「何でも勝手にやっちゃっていんですよ。誰も聞いてませんから。美味しい!」
浪越「そう、ですよね・・・」
ぱああ・・・、と笑顔になっていく浪越さん。ほ、っとするリンダくん。

<ランチ休憩終了>
林田「もういいんじゃないですか」
つっくん時計見て、いいですよとドラム缶をどかすように指示を。
浪越「開けますよ」
と、こっちから働き書けする間もなく、がん!とものすごい勢いでぶっ飛ぶ蓋。
うわ!男3人が飛びのくと、その蓋の勢いとは裏腹に、じわりじわりとせりあがってくる和音ちゃんの頭・・・!
由里「うーーー・・・・・・」
目ぇぱちぱちしてるつっくんの可愛いことーー!
由里「うわーーー!」
林田「うわーーー!!!」
由里「九十九ぉーー!またやりやがったなーーー!」
つっくん「実験じゃないですか!」
由里「九十九ー!!」
鉄パイプ振りかざして駆け寄ってくる和音ちゃん。
つっくん「本気!本気っ!本気!」
逃げ惑う男3人。
由里「このーー待てーーー!!」
のどかな農道を、鉄パイプ振りかざしながら男を追う女がいる。
なんという横溝正史的光景であることよ。

<地下室に戻ってくるつっくんたち>
落ち着いて!落ち着いて!という声に、魔神様はようやくお怒りをおしずめ下さり、地下室に戻ってくることができました。
つっくん「そんなに怖かったんですか?」
由里「なんなら閉じ込めたげましょうか?(冷淡)」
あっ。お怒りはそんなにおしずまりじゃなかった。
つっくん「15年ですよ、15年!15年閉じ込められたらどうなります?」
波越「僕なら、確実におかしくなりますね」
『俺がおまえを助けてるやる』という俊介からのメッセージを見る一同。
浪越「やはり、俊介はかなこさん自身ですよ」
林田「え?」
浪越「かなこさんは解離性同一性人格障害。つまり多重人格だったんです。多重人格のほとんどは、幼い時繰り返し虐待に会うことによって起こります。今こんな目にあってるのは自分じゃない。別の誰かなんだって思いこむんです。ある種の防衛本能です。そうやって、いくつもの人格が生まれ、それぞれの人格はやがて一人歩きを始める。勝手なことを始め、制御できなくなる。殺人を犯したのは俊介と言う人格でしょう。二つの事件を考え併せると、少なくともその他に2つの人格がいると思われます」
林田「じゃあ、とりあえず多重人格だとして次に俊介が狙うのは誰なんですか?」
波越「次?」
林田「え?」
くしゃみ出そうなつっくん。ポケットからリモコン出して、テレビつけました。
波越「テレビです!秋吉かなこはずっとここに閉じ込められていたんです。15年後誰かの情報しる術は他にありません。なぜ松下ゆりこだったのか。松下ゆりこは公人です。行動を把握しやすい」
林田「じゃあ、次に狙うのは」
波越「事件の関係者でテレビに出ていて、居所が比較的簡単に特定できる」
つっくん「リンダくん。それ報告した方がいんじゃないですか?」
林田「あ、はい!」
そのまま丹原さんに報告しましたが、どーも反応が悪い。
凶器が東京で捨てられていて、もう犯行を起こさないんじゃないか、という空気になってたんですね。
つっくん「拳銃を捨てたのは俊介ではない、別の人格です。それに拳銃が1丁って誰が決めたんですか」
丹原さん、はっ!
テレビ番組だー!探せー!ってことで、同窓会があることを知り、現地にいったんですが、当時の同級生が一人殺され、負傷者多数。秋吉かなこはテーブルの下で震えてるところを発見されました。
殺された人の、足のまっすぐ揃ってるところが面白かったです。まっすぐだなーーー!

<秋吉かなこの様子を見る科警研一同>
丹原「秋吉かなこは精神鑑定の結果、乖離性同一性人格障害多重人格と診断されました。現れる人格は全部で三つです」
俊介と言う人格の映像では、カメラあるのか、と気にしていて、場所を教えるとそこに大変男らしく向かい合う俊介。
俊介「殺したのは俺だ。俺がやらなきゃかなこはいつまでもあそこに閉じ込めれたままだ」
丹原「彼は支配的な性格で、すべての記憶を受けついでいるそうです」
え?ってつっくん。
二人を殺した動機は、かなこを無視したから。
二人がかなこの話を聞かなかったため、かなこ拉致監禁されたと。
それを聞いて、前髪かきあげ、うわあって顔のつっくんも好き〜♪
俊介「かなこにしてみりゃ、青山もあいつらも一緒なんだよ」
二人目のショウコは、しょうこはさばけた人格。ものっすごい大食いなので、犯行現場でもお弁当食べてます。ステーキハウスで大食いもやります。
丹原「最後がかなこという彼女本来の人格、主人格というそうですが、気の弱い、おどおどした性格です」
そのかなこが帰り際、ちらっと目線を上げたのに気付くつっくん。
かなこは、俊介、ショウコのことを知りませんし、記憶も残ってません。
波越「それこそが解離性同一性人格障害の特徴です。他人格にネガティブな経験や感情を体験させてしまうことで自分の身を守るんです」
なんにせよ、皆さんの協力で逮捕できました。ありがとうございましたと挨拶する丹原さん。
つっくん「あー、あの!」
丹原「なんすか」
つっくん「いや」
丹原「はい」
つっくん「なんでもありません」
あれ?って和音ちゃん。難波もあれ?
丹原「気になることあったら言ってくれよ・・・。言いかけたら言ってくれよ!ちょっとよー!おい!せんせ!」
だけども、つっくんは階段を上がって去っていく。

<写真週刊誌見てるつっくん>
休憩スペースでかなこの記事を見ていると、隣に難波さんが。
難波「なんや。まだなんかひっかかってるんか」
つっくん「秋吉かなこさんのこれからは天国か、地獄かですね」
難波「え?」
つっくん「多重人格か、そうじゃないかで」
真剣な顔のつっくんも、リンダくんやってきて、九十九さん!って呼ばれると、はいって手をあげる。そんなつっくんを見ている難波さんなのです。

<綺麗なお姉さんは好きですか?>
つっくんの部屋にて。
林田「精神鑑定の結果なんですが、どう思われましたか?」
つっくん「報告を聞く限りでは典型的な多重人格かなーって思いましたけど」
林田「でも、いないんですよ僕が見た彼女がこの中には。最初に見たときの彼女は、なんていうか、綺麗なお姉さんって感じだっていうか。つまり、この3つの人格は芝居で僕が見たのが本当の彼女だったんじゃないかなって」
つっくん、とん!とパソコン叩いて、それぞれの映像を出してみる。ショウコは、なかなか綺麗なお姉さん風かと思いますが、あかるすぎのきらいが?
林田「・・・気のせいですよね。すいません。お邪魔しました」
そのリンダくんの中の指、3本をつかむという特殊な方法でつかんだつっくん。
つっくん「彼女に会わせて貰うことってできます?」
リンダ「はい!」
って握手。

<FMRI、毎回毎回大活躍>
丹原「多重人格って言ったのどこのどなたでしたっけ?」
つっくん「いや、今でもそう思ってますよ」
丹原「なんのためにこんなことするんですか。精神鑑定で出たんですよ?」
つっくん「多重人格じゃないっていう可能性を消すためです」
検査の後は、真白な病室へ。真白だなー。広いなー。
つっくん「自己紹介もしないで失礼しました。脳科学者の九十九と言います漢数字で99と書いてつくもです」
かなこ「脳科学の先生?」
つっくん「はい。あのー、あなたの脳を調べさせてもらいたいんです」
かなこ「脳が悪いんですか」
つっくん「そういう訳じゃないんですけど。多重人格と言う病気の治療に役立てればなーと」
かなこ「治療?」
つっくん「将来的には俊介とショウコと言う別の人格をあなた一人に統合していくことになると思います」
かなこ「そんなことできるんですか?」
眉を上げる素敵な表情〜〜。
つっくん「おそらく」
つっくんはそんな素敵な表情だったけども、かなこは表情が変わる。
俊介「ふざけんてじゃねぇぞ・・・」
つっくん「はい?」
立ち上がり襲い掛かる俊介。
つっくん「なになになに!」
和音ちゃん放り出され、つっくん蹴り飛ばされ、首締められ!
つっくん「俊介くんですか」
俊介「今までどれだけかなこに尽くしてきたか解ってんのか!あぁ!?」
丹原「おい何やってんだ!おい!」
俊介「俺が引き受けてきたんだ!そんバカな話があるかー!」
カッコいいわーーー!ケンカ強そうーーー!

<色々と検討してみる科警研一同>
病室の様子を見ているつっくんチーム丹原チーム御一同様。
林田「あれからずっと俊介のままですね」
由里「自分が消させると思ってがんばってるんですかね」
丹原「FMRIの結果はどうだったんすか」
つっくんの椅子にあぐらかいて座ってる丹原さん。
つっくん「じゃ一回どいてもらって」
と、ぐるぐる回す。降りられないくらいぐるぐる回す(笑)
丹原「何で回すんだよ!こっからここに行くのに!あー、目ぇ回った!」
つっくん「記憶を司る海馬の機能が多少低下してるんですけど、これは解離性同一性人格障害には多く見られるパターンなんです。でも。そうじゃない場合でもこれはありえるんです」
由里「それって?」
つっくん「どちらとも判断できない」
由里「他に診断方法はないんですか?」
つっくん「FMRI中に人物が変わった場合には検査になりませんから。それにその脳がこういう場合、多重人格だって明確なものはないんです」
丹原「なんだよー」
林田「やっぱり僕の勘違いなんですかね・・・」
リンダくんがしょんぼりしそうなところで舟木さん登場。
舟木「九十九さん!ちょっと来て頂けますか!」
はいよーと出ていくと、難波さんも。
つっくん「はい?」
難波「秋吉かなこの映像もっかい見直してみた。お願いします」
注目すべきは、やっぱりかなこが帰る時の目線を上げたところ。
つっくん「あ」
難波「おまえが気付いた通り、一瞬カメラの方見てる」
由里「それがどうしたんですか?」
難波「あの資料映像は、初日に収録したもんで、別の機会に主人格のかなこがカメラの位置を知ることはできんかったらしい」
林田「つまり」
難波「主人格であるかなこが、別人格の情報を知ってるってことになる。単なる偶然ならそれまでやけど無視するわけにはいかん」
由里「難波さん。なんで難波さんがそんなこと」
難波「批判を覚悟で言えば、俺は精神鑑定を科学と認めてない。推理ごっこは大嫌いや!でもな、こんなもんで人がだまされるのは気にいらん。被害者遺族だって納得できないはずや。違うか」
眉上げて近づくつっくん。いいわーーー。好きだわーーー。
つっくん「探してみます。白黒つける方法」
にこ。
んー、かわいいーー!!
そうは言っても、どうしたものかとかなこたちの映像を見ながら頭抱えるつっくん。
かなこ「気がついたら人が死んでてよく見たら、松下先生で」
あ・・・って顔あげる。
空には、やたらと赤い太陽が。

<つっくん、俊介に痛い目にあわされる>
こそーっと病室にやってきたつっくん。
つっくん「俊介くんですか」
俊介「何しにきた」
つっくん「見せたいものがあるんです」
廊下を歩くつっくんたち。
つっくん「ここで結構です。あそこにあるあの赤いドア。赤い色は、隔離病棟に繋がってます。隔離病棟って言うのは、暴力的な患者が入れられる場所です。おそらくあなたがいる限り、かなこさんは一生あの扉の中で過ごすことになるでしょうね。そしてもう一方、こっちの青い扉。あのドアは、一般病棟につながってます。あの扉の向こうは、外の自由な世界に繋がってます。あなたが消えない限り、かなこさんはどうやってもあの扉の向こうには行けません。青い空を見ることもできない。あなたがかなこさんのためにできることって言うのは、自分自身を殺すことなんじゃないでしょうか」
俊介「・・・結局そういうことか。勝手なこと言ってんじゃねぇぞ」
つっくん「え?」
つっくんに向き合ったかなこは、どん!と組んだ両腕でつっくんを壁に突き飛ばし、倒れたところで胸を蹴っ飛ばして、首を絞める。
なんと流れるような一連の流れであることか!
つっくんはやられっぱなしでございます。

<つっくんはかなこを散歩に誘う>
ベッドサイドでかなこが目を覚ますのを待ってるつっくん。
目が覚めて、目の前につっくんの顔かぁ。
いいよねぇ・・・(笑)
つっくん「おはようございます今は、かなこさんですね?」
かなこ「はい・・・今日はどうして」
つっくん「ちょっと外のく空気でも吸いに行きませんか?」
かなこ「え?」
つっくん「せっかくあんな地下室から出られたのに、こんなとこに閉じ込められたままだといやでしょう」
かなこ「でも、そんなことしたら・・・」
つっくん「いや大丈夫です。もしばれても僕が出しましたって言いますから」
かなこ「ほんとに?」
つっくん「ほんとに」
にこーっと嬉しそうなかなこ。
つっくん「じゃあ、10分後に、一般病棟の方で待ち合わせしましょう。廊下のつきあたりに一般病棟に繋がってる扉がありますんで。一般病棟ですよ。間違えないでください。誰にもみつからないように。鍵は開けときますから」
病室を出ながら、扉の鍵も開けときますってつっくん。
かなこは嬉しくって、ベッドから出て窓に駆け寄る。その後ろ姿を見ているつっくんは、苦しそうな顔に。

<一般病棟で待ってるつっくん>
スキップしつつ、片手を上げて丹原さんとこにやってきたつっくん。
丹原「ほんとのとこ、先生は、どっちだと思ってるんだ」
つっくん「まだ解りません。だからこんな残酷なことをやってるんです」
丹原「確かに、残酷だなこれは。来るとしたら」
つっくん「必ずこの階段できます」
手がぐにぐにしている。かなこは病室を出て、廊下を急ぎ、青い扉を抜けて一般病棟へ。
その間、フォーリンラブのごとく、背中合わせのつっくんと丹原さん。イエスフォーリンラブ。
丹原「先生、ほんとは来て欲しくないんじゃないのか」
つっくん「丹原さん」
丹原「ん?」
つっくん「どんなに辛い真実でも、隠されるよりはマシなんですよね」
あー。丹原さんにはそんなこともありましたー。
そして聞こえてくるかなこの足音。ぽんと叩かれるつっくん。
かなこ「九十九さん!」
なんとも嬉しそうなかなこに、ぐっ!と気持ちを振りきって笑顔で答えるつっくん。
かなこ「九十九さん!」
つっくん「丹原さんっていう、刑事さんです」
かなこ「俊介って人が出てきて、暴れるかもしれないから?」
つっくん「いえ、俊介さんはもう2度と出てきません。と言うより、最初からいなかったんでしょうね。なぜなら、あなたは、多重人格じゃなかったからです。ね?」
かなこ「あの・・・?え?」
つっくん「あなたがもし多重人格者だったとしたら、今ここには、あなた、いないはずなんです」
かなこ「どういうことですか?」
つっくん「あなたは、先入観によってここまで辿り着いちゃったんです」
かなこ「先入観?」
つっくん「はい。僕は俊介くんに、ある先入観を与えた。あなたは、自分の人格、主人格に戻ってもその先入観にとらわれて行動してしまったんです」

<廊下の突き当たりに戻る一同>
つっくん「あなたは先ほどあの青い扉を通って、さっきのホールまで来られたんですよね。それ間違いないですか」
かなこ「(こくり)」
つっくん「でしたらあのプレートの文字を、読んでもらっていいですか。どうぞ」
遠く離れて見えないんで、近づいてよく見てみると。
おっと。青いマークの横には隔離病棟と書いてある。
つっくん「一般病棟と隔離病棟のプレートを、入れ替えておいたんです。ですから、ほんとだったらあの文字通り歩いてきたのであれば、隔離病棟のホールに行ってしまったはずなんです。でもあなた、さっき、ちゃんと一般病棟のホールに来ましたよね。なぜでしょう。その文字のプレートを読まなかったからです。なぜ読まなかったのか。青い扉が一般病棟とつながってるとあなた知ってたからです。人間の脳って言うのは、場合によって、形や、文字の意味でなく、色で判断してしまう傾向があるんですよ。青い扉は一般病棟につながってると知っていたため、文字を読まずに色で判断してしまった。赤い扉の方は、閉ざされた世界、青い扉の方は自由の世界。でもこれは、あらかじめ、わざと、俊介くんだけに、与えておいた、先入観なんです。
なのにあなたは、俊介さんしか持ってない先入観に従って行動した。おかしくないですか?俊介さんが経験したことは覚えていないはずなんですよね。なぜでしょう。答えは一つです。あなたは、多重人格を演じていただけ。だからです」
思わず駆けだすかなこ。でもすぐ立ち止まる。
かなこ「いつ気付いたんですか」
つっくん「あなたが監視カメラをちらっと見た時からです。でも、最後まで確証はありませんでした。あなたがあのホールにくるまでは」
振り返ったかなこは、いわゆる一つの綺麗なお姉さん。
林田「どうして?こんなことを。あなたはただ逃げればよかったじゃないですか。どうして、どうして、殺さなきゃいけなかったんですか」
かなこ「最初はそのつもりだった。・・・空が綺麗で、15年ぶりに見た空がすごく青くて、こんなものを奪ったあの人たちをやっぱり許せないと思った。私、やっぱりどっかおかしいんですか?でも、だったら嬉しい。本当はもう、ずーっと、狂ってしまいたかったから」
手を出す綺麗なお姉さん。
かなこ「どうぞ。閉じ込められるのは慣れてますから」
手錠かけられるかなこ。
つっくんの手が震えてて、和音ちゃんはそれを見ていました。
仲間由紀恵ファンには、色んな表情が見れて、大変お得であったろうと思われます。

<帰り路のつっくんと和音ちゃん>
由里「九十九さんは、秋吉かなこさんに似てますね」
バナナ食べてるつっくんは不本意そうに振り向く。
つっくん「いや僕は!容姿的にあんな不自由してませんよ!」
由里「そっくりですよ!芝居ばっかりして人をだまして、ほんとの自分を隠してる」
つっくん「じゃ、今度は波越さんの助手でもやりますか」
由里「やりません。私は脳科学をやります。ちゃんと勉強します」
もぐもぐとバナナを食べながら、そうですかとつっくんは答えたんですが。
精神の脳科学って本を抱えて、科警研を楽しげに歩いていた和音ちゃんは立ち聞きしてしまったのです・・・!
つっくん「アメリカ?」
小林「向こうで以前君が書いた論文が評価されてね。君さえよければって話なんだが」
つっくん「はぁ・・・でも、アメリカですか」
小林「考えといてください」
由里「アメリカ・・・」
あら最後も男前ね!海老蔵様も、大変な男前ね!