南極大陸〜神の領域に挑んだもっちーとひむろっくの物語〜

第3話

接岸できるのか?のもっちーとひむろっく

南極圏に入って一か月。プリンスハラルド海岸に到達できません。
宗谷は、氷塊を巻き込み、ドリル的部分が破損。これ以上の侵入は無理。これぞ、インアクセスシブル。
そんな話を聞いているひむろっく。
ひむろっく「予定よりかなり遅れています。早く他に接岸できる場所を探さないと」
飛び込んでくるもっちー。
もっちー「先生、オングル島なら行けるかもしれません」
白崎「オングル島?」
もっちー「はい。ここから50km、ほど南下したところにあるこの島です」
その写真によると、氷のところどころに裂け目があるので、一度外洋に出て、その裂け目に突入できればいけるだろうと。
ひむろっく「島に接岸できたとして、そこから大陸までどうするつもりだ」
もっちー「氷の上を行く」
ひむろっく「え?」
もっちー「島から大陸まで、残りはおそらく、氷床です」
ひむろっく「ひょうしょう…」
星野リーダー城島「何十万年も凍ったままで大陸の一部と化してる頑丈な氷ということです」
もっちー「これなら船はなくても行けると思います」
白崎「よし。進路をオングル島に変更して下さい」
船長「解りました」

氷室隊員として電文も送るひむろっく

オングル島を基地の候補地に定めた、と電文を送ったんですって。氷室隊員ですって。うぷぷ(笑)
接岸したよ!もっちー!
犬のお世話中のもっちー。
犬塚「もしオングル島も接岸できなかったら、他にできそうな場所ってないんですよね」
もっちー「おまえがそんな心配すんなよ」
犬塚「ほんとに着くんですかね」
もっちー「着くよ!…着くに決まってんだろ」
もっちーの後ろの、ミネって誰だ。ミネって前からいたっけ…。
横峰が子供の名前を、大洋と洋子にしました、とか、食堂で揉める、とかあれこれある中、
どーん!
わー!っと転げるもっちー。
宗谷が接岸!
日本を出発して82日。
昭和32年1月29日。オングル諸島に上陸を果たしました。

上陸したもっちーたち

おーーペンギン!ペンギン可愛いーー!
もっちー「ここが南極…」
後から旗持ってくる走ってくるダリ鮫島たち。
21:05:51。ひっそりキャプチャポイント(笑)
旗を立てて子供みたいな笑顔のもっちー。可愛らしい〜…!
白崎「敗戦から10年。我々はいつも外国の、戦勝国の足跡をたどってきた。しかし、今日からは、自らの足で歴史を歩んで行くんだ」
足元の地面を、ぎゅ、ってやるもっちー。
白崎「もはや、もはや戦後ではない。我々がこの南極に残す足跡は、5年後10年後、いや50年後の日本に必ず大きな意味をもたらすでしょう。
この地から、この南極の地から日本の新たな歴史の道を切り開いていき、そして、我が国初の南極越冬観測を実現させましょう」
一同「はい!」
茂おじいちゃんの笑顔もいい!
そしてひむろっくは眩しい!
もっちー「呼吸してる…」
犬塚「え?」
もっちー「南極は、生きてるのかもしれない」

犬ぞり隊デビューのもっちーとひむろっく。

1月29日に到着して、2月の半ばまでに基地建設をしないといけません。
そうでないと本格的な冬に入るので、帰れなくなります。
建設予定地までは、20qなんですが、途中にパドルという水たまりや、クラックと言う氷の上に大きな裂け目があるので気をつけねばなりません。
さらに、荷物を一気に運ぶ雪上車は、まだ氷の厚さが解らないので出せません。
星野リーダー城島「まず倉持はん、犬ぞりで偵察して来てもらえますか」
もっちー「解りました」
谷「いよいよ犬ぞり隊の出番ですな」
うーん、なひむろっく。
この観測基地の完成をもって第一次観測隊は帰国し、越冬隊はそのまま残って観測を続けることになります。
こうしてデビューを迎えた犬ぞり隊は、大変な歓迎を受けております。みんなものっすごい期待を犬ぞりに持ってます。
そしてひむろっくは犬ぞりを見ている。
もっちー「リキ頼むぞ、みんなこと、引っ張ってくれよ。な?」
リキ「くーん」
そうしてひむろっくも見ている中元気に走り出した犬ぞりは、あ、あれマジペンギン?リアルに?ガチに?と思ったかどうか定かではないですが、魔犬クマが進路を強引に変更。
えーーっ!?
もっちーも犬塚も転げ落ちるわ、そりは横倒しになるわ、てめふざけんなよ!というリキに、あぁ〜?チビが何言ってんだぁ〜?と、おまえヤクザか!的クマが襲い掛かりもー大変。
星野リーダー城島「こりゃーあかんな」
去るひむろっく。
うっわー、あいつマジシャレならーん…!と、離れた場所できちんと座るリキ。
大丈夫かって言われても、大丈夫ちゃうわー!
うえーん!
そっと目を閉じるリキでした。

犬ぞりが上手くいかないもっちーと、外でも働くひむろっく

もっちー「申し訳ありませんでした」
白崎「気温が下がってくれたおかげで今回は雪上車をだせて良かった。できるだけ早く走れるように、頼むぞ」
もっちー「はい。失礼します」
どよーーん、と白崎先生の部屋から出ていくもっちー。
星野リーダー城島「このへんは広い平坦地ですし、建設地にしましょう」
へーって地図を見ようとするひむろっく、渡さない堀野リーダー城島。なんなんでしょう、この小競り合い(笑)
最終的に奪い取ったのか、渡してもらえたのか、地図を見ているひむろっくの寒い顔。
もっちーは、ひたすら犬ぞり。
引っ張れどもリキ動かず。
犬塚「走り方忘れちゃったんですかね」
リキ「くーんくーん」
もっちー「リキ」
顔をぺろぺろすれども、リキ動かず。
ひむろっくは、プレハブ建設に従事。
船木「思ったよりも早くできそうですね」
星野リーダー城島「竹中工務店様様ですな。問題は…」
そうです。問題は走らない犬ぞり…!
ついでに通信もうまく繋がりません。
横峰「電気出てるはずなんだけどな」
星野「ひょっとしたらここオーロラ帯の真下かもしれまへんな」
内海「オーロラ帯って何ですか?」
星野「オーロラがでる地域のことです。磁気が通信を乱すそうなんです」
横峰「そんなぁ」
星野「まぁ、繰り返しやってみて下さい」
内海「はい。おいがんばろう!」
しかし、犬走らず。
もっちー「走ってくれリキ!」
リキはクマを見ている。
もっちー「ほらリキ!」
そんなもっちーをひむろっくは見ている。
ダリ鮫島「大将!早く走れるようにしてくれよな!」
嵐山「こっち手伝って下さいよ、時間ないすから」
もっちー「解ってる。申し訳ない」
犬塚「こっちだって苦労してんだよ…」
もっちー「鮫島さん」
ダリ鮫島「あっ?」
もっちー「犬塚も連れてって下さい」
犬塚「え、なんで」
もっちー「こっち俺一人でやるから、設営回ってくれ。基地建設が第一優先だから。な?」
そしてひむろっくは見ている。

大蔵省呼ばわりのひむろっく、犬ごと引っ張るもっちー

プレハブはどんどん建ってます。
はー、疲れた、ってひむろっく。
ダリ鮫島「もうへばったのか大蔵省!」
内海「がんばれ氷室!ここは俺たちの我が家なんだからよ」
ひむろっく「我が家ですか…」
ぐったりぎみですが、目標のまでどうにかなりそう。
おぉー!と盛り上がる一同。
ダリ鮫島「ほい大蔵省!」
犬塚「あれ、倉持さん」
もっちー、物資、そり、犬を引きずってやってくる。
星野「御苦労さまでした」
もっちー「すいません、これくらいしか運んで来られなくって…」
ダリ鮫島「20kmも引っ張ってきたのかよ」
もっちー「すいません。もう少し走れるようにしますから」
犬塚「倉持さん、トムが怪我してます」
もっちー「どした、骨折かおい。大丈夫か。すぐ先生見てもらおう」
ひむろっくは見ている。

犬は怪我するわ、荷物は流されるわ、もっちー大変

谷「骨折してますね」
犬塚「越冬させずに日本に帰すんですか」
谷「そうするしかないでしょ」
もっちー「よくがんばってくれたな。トム、ありがとな」
そんなしんみりムードをブチ壊す氷が流れてます放送。
外の荷物を確保しないといけません。
もっちー「すいません、お願いします!」
荷物は流されるわ、人間が乗ってる場所が割れて流れていきそうになるわ、ぎゃーー!たいへーん!
星野「まるで、生き物のようですな、南極は…」
もっちー「生きてる…」
ボートとかで取りに行く訳にはいかないんっすか!無理なんすか!

会議するもっちーとひむろっく

白崎「こんな時に言いづらいんですが、思ってた以上に、冬の到来が早まっています。なので基地の設営を今まで以上に急いでもらわなければいけません」
山里「本当に越冬できるんですかね」
ひむろっくは立ったまま。
帰りたきゃ、帰れ!ぎゃーー!って揉める中、ひむろっくはあくまでもクール。
ひむろっく「教授、一つ提案があるんですが。この際、作業の効率化を図るべきだと思います。できるだけ、たくさんの時間を基地の建設にあてるため、物資の輸送を必要最小限に抑えてみてはどうでしょう。樺太犬の物資や食料を最後にまわすとか」
もっちー「何言ってるんだ」
ひむろっく「犬ぞり隊が最初から走っていれば失わずにすんだんだ。皆さんすでにお気づきでしょうが、犬は使い物なりません」
もっちー「何勝手に決めつけてるんだ」
ひむろっく「倉持、おまえは越冬隊の副隊長だろ。犬なんじゃなかく基地のことを最優先に考えるべきじゃないのか」
犬塚「そんな…」
ばん!とテーブルを叩く星野リーダー城島。
星野リーダー城島「解りました!解りました。犬がいらへんのやったら、酒もたばこも嗜好品、全部船に置いていきましょう!そうしましょ!」
ダリ鮫島「やや!それは勘弁して!全部運ぶ!全部!」
星野「そうですか。そうですか。ほなみなさん、一つ一つ運んでいただけますか?ほなよろしゅうお願いします!」
その後を追いかけるもっちー。
もっちー「星野さん、あの」
星野「必要ないものは、何ぃ一つありまっせん」
もっちー「はい」
星野「なにかきっかけあれば、絶対に走りますよ」
もっちー「きっかけ…」

さらに揉める犬ぞり隊ともっちー

観測基地に運ぶ物資は、宗谷から内陸に1kmほど入った安全地帯に移されました。
どんどん建設が進み、主屋棟もでき、もっちーは犬ぞり。先導犬をリキからシロに変えてみたけど動きません。
リキも先導犬、シロ見ている。
2月9日。
後は移動式観測小屋カブースを残すのみ、で、犬ぞり隊のもめごとがピークに。
クマが非常に効率的にほかの犬を攻撃します。
足狙い!
足の骨砕いだる!の効率がよすぎる!
これでもう一頭骨折、ミネはぐったり。リキも元気ない。
はーまったく…、と、犬部屋にリキを連れていくと、山里が餌を持って待ってました。
山里「倉持さん、犬の餌持ってきました」
もっちー「おぉ、ありがとう基地の方は?」
山里「後はカブースだけです」
もっちー「万平も厨房と基地の両方で大変だと思うけどよろしく頼むな」
山里「文句言ったら鮫島さんに噛みつかれますからね。リキもなー、あんな野蛮なのに噛みつかれたらな、縮こまっちゃうよなー、じゃ、寸胴はここに置いときますね」
もっちー「ありがと」
部屋に入ると、クマとかががうがう威嚇してきて、いやーん!なリキ。
もっちー「ほらほら大丈夫だ。縮こまってないでちゃんと走ってくれるよな、リキ」
びーびーびー。
船長「大型ブリザードが近づいてます!」

ブリザード中のもっちーとひむろっく

基地の建設は一時中断。でも、ブリザードの中で基地は大丈夫なのか?と心配になった隊員たちは、雪上車で様子を見に行き…。
ひむろっく「主な建物は大丈夫でしょうか」
星野リーダー城島「まだ仕上げ段階ですからな」
白崎「今行くのは危険です。ブリザードが収まるのを待ちましょう」
そんな話してるうちに、雪上車はとっとと出ていってしまったと。
リキは餌を食べてません。ものすご考えてる風な。瞑想中的な横顔。
そしたら、雪上車が燃料切れで立ち往生!
星野リーダー城島「責任感で行ったんでしょうなぁ」
ひむろっく「これが責任ある行動でしょうか!?」
星野リーダー城島「自分らが汗水流して建てた基地を守りたい。その立派な責任感ですよ」
ひむろっく「しかし、このままでは…!」
あの落石事故を思い出すもっちー。
もっちー「先生。僕が犬たちと一所に燃料運んできます」
ひむろっく「犬はまだ走らないだろ」
もっちー「走らなくたって、こうするしかないだろ。最悪の場合、俺一人でも言ってきます」
ひむろっく「倉持!」
もっちー「何だよ!一刻を争うんだよ!」
ひむろっく「今出ればお前も危険だ。監査役として認める訳にはいかん!」
もっちー「氷室。俺はもう誰も失いたくないんだよ」
2132あたりもキャプチャで♪
白崎「倉持くん。犬ぞりで、救援に向かって下さい」
ひむろっく「先生!」
白崎「犬ぞりは必ず走る。君はずっとそう信じて来た。そうだろ?」
もっちー「はい」
星野リーダー城島「倉持はん、やってみなはれ」
白崎「何かあったらすぐに連絡を」
もっちー「解りました。ありがとうございます」
ひむろっくを見る。ひむろっくは見ていない。
犬塚「僕も行きます!」
白崎先生に、肩を叩かれ、はっと我に返るひむろっく。

リキ復活を見守るもっちー

犬塚「先頭はリキで行きますか?」
リキは見ている。
もっちー「いや、シロで行こう。シロ」
白崎先生、結構な軽装で出てくる。
もっちー「シロ。頼んだぞ。な。よし」
ひむろっくも宗谷のデッキまでは出てきて見ている。
もっちー「リキどうした。行くぞ」
ここで、いや、とにかく誰が強いんか見せたらなあかんのです!とクマが暴れだす。
犬ばかりか犬塚まで襲うクマは、まさに魔犬だ魔犬。
もっちー「クマー!」
棒(ひのきの棒?誰がドラクエの勇者だ)を持って魔犬に立ち向かおうとするもっちー。
ひむろっく「無理だ!」
レベル1ですからね。ひのきの棒じゃね。
しかし、え?氷室さん行くんすか。まじっすか。あいつマジ乱暴っすけど、いいんすか。じゃ、俺も行くっす!
と、クマにつっこむ!
163cmくらいの子が、195くらいの相手の、首めがけて、いきなりドロップキックかましたようなイメージでしょうか。
でかいだけで強いと思うんじゃねぇぞ!とやるときゃやる!とクマを叩きのめす!
その後ろで、わー!マジー!やべーやべーー!ってくるくる回っている犬がまた可愛い(笑)!
もっちーウルウルしながらリキを見守る。
もっちー「おいリキ―!リーダーの意地を見せてみろ!」
犬塚「え!?」
もっちー「あいつは誇りかけて戦ってんだよ」
犬塚「倉持さん」
でかいだけの犬がでかい顔してんじゃねぇ!とリキの勝利。
犬塚「勝った」
ひむろっくも見ている。
犬塚「リキが勝った!」
リキ「きゅーん」
もっちー「リキ、大丈夫か。ん?リキ。仲間が待ってる。時間がないんだ。走れるな」
先導犬をリキに戻して、よし、行くぞ!
リキは、今度こそ言うこと聞かんかったら俺何するか解らんからな!的勢い。
こうして無事に犬ぞりは走り出したのです。
もっちー「リキー行けー!」
星野「はーははは!走りましたなー!おめでとうさんですー!」
でもひむろっくは心配。
白崎「頼むぞ!頼むぞ倉持ー!」
でもひむろっくは心配。

無事到着したもっちー

雪上車まで犬ぞり到着。
犬塚「いた!いました!」
もっちー「みんな無事ですか、よかった…!」
内海「絶対に来てくれるって信じてた」
何可愛いことゆってんだ、内海!女子か(笑)!来てくれるまで待ってる!って言い放って、彼を待ってた重たい女子か(笑)!
もっちー「こいつらが、諦めなかったおかげです」
鮫島「よくやったありがとな!」
宗谷では。
星野「ほな皆さん、そのまま基地に向かったんですか」
船長「そのようです」
白崎「はー」
うーんなひむろっくは退室。
資材のものすごい飛ばされっぷりったら、危ない危ない。
もっちー「行くぞ!」
雪上車隊は基地の保持へ。
先生たちは宗谷で朝を待つ。
犬は外で。さささ、さーぶーー!
はい、そして、それはそれは美しい朝が…!

ブリザードの後の、もっちーとひむろっく

白崎「応答願います応答願います。こちら白崎」
もっちー「はいこちら倉持です」
白崎「みんな無事か!」
もっちー「はい、建設中の基地の一部が破損しましたけど、すでに全員で修復作業にかかっています。ただ、人手が足りないので、これから一度雪上車で基地に戻って」
その話を雪上車の無線でやってたら、何やら騒ぎが。
白崎「どうした?倉持くんどうした」
もっちー「ちょっと待って下さい」
はー、それにしてもいいお天気だこと。
そんな美しい空の下、ひむろっくが荷物を引っ張ってきている。ひむろっく隊が来ている。
もっちー「すいません、今氷室たちが来てくれました!」
白崎「氷室くんが?」
星野リーダー城島「おぉー♪」
もっちー「氷室」
ひむろっく「ぐずぐずしてる時間はないだろ」
笑顔なもっちー。ひむろっくのそりを押すもっちーたち。
このひむろっくが、トタン屋根を止めるのにかなづちでとんとんやってるのを横で見てるもっちー!
小さい雪の塊を投げつけてみたりするもっちー!
んっ?と投げられたことには気づくものの、いや、ぐずぐずしてる時間はない、と、新しい釘を取り上げるひむろっく!
真面目!可愛い!

色々順調にいってる間の、もっちーとひむろっく

移動式観測小屋も完成に近づきます。
居住性も高いです。どんなブリザードでもしのげるはず。
それも作ってるひむろっく。
無線もつながりました。
大急ぎの一同。
ひむろっくでさえ、ちょっと微笑む(笑)
そして、犬が走っている映像の綺麗なこと。青空と、白い地面の間を犬が走って、レフ版効果というか、綺麗な綺麗な!
そして基地完成。
国旗掲揚。
内海「ここ、なんて名付けますか」
白崎「昭和基地と名付けようと思う」
もっちー「昭和基地」
白崎「この建物は、日本が世界と肩を並べる昭和という時代の観測基地です」
星野リーダー城島「ええ名前ですなー、ねぇみなさん」
ひむろっくは眩しい。
もっちー「いよいよ越冬だぞ。ん?」
犬たちに向かってゆってると。
ひむろっく「たった11人の越冬隊で何を得られるんだろうな」
もっちー「11人じゃないだろ。こいつらだって立派な越冬隊員だ」
にこ、と笑うもっちー。
もっちー「紹介するよ先頭が…」
と思ったら、その指差した先に、先生たち。
白崎「南極に来ることが私の夢でした」
星野リーダー城島「私も子供の頃からずっと夢見ていました」
白崎「星野さん、来年、第2次観測隊を連れて、必ず迎えに来ます」
手袋外す白崎先生。
白崎リーダー城島「それまで、越冬隊のこと、よろしくお願いします」
握手。
星野「任せて下さい」
それを、もっちーは見ていた。
ちなみに、大洋と洋子となるはずだった子供は、大地くんと友ちゃんに変更されました。

第一次南極観測隊が帰る日のもっちーとひむろっく

白崎「本日第一次南極観測隊は任務を終了して日本に帰国します。そして今日からの第一次南極越冬隊の検討を祈ります」
内海「よし。横峰いくぞ」
横峰「はい」
続々と船を降りる越冬隊の人たち。
ひむろっくは、きりっ!と。きりっ!と。
もっちーたちは犬小屋から犬を出して。
もっちー「よーし、みな行くぞー。リキ頼むぞ。みんなのことひっぱってくれ。よし行け!」
船内を走って出ていく犬たち。滑る滑る(笑)
結局3頭は残していくことになったんですが、ドアを閉めたら犬が鳴いている…。
越冬隊を残し、宗谷は出ていく。
一同、またなーー!って手を振ってるけど、ひむろっくはやらないのだ。そういうキャラクターじゃないのだ。
白崎先生が出てきて、敬礼。
みんなも敬礼。
さすがにひむろっくもここは敬礼。
もっちーは泣きそう。うるうるお目目で。でも、ひむろっくは眩しい、というように見えるよ(笑)
白崎「頼むぞー!」
越冬隊員11人と、樺太犬19頭が残された、ということです。
…あ、何?怪我した子らも残ったん??
もっちー「さて帰りましょうか」
犬塚「帰るって」
内海「そうだよ!今日から昭和基地が我が家なんだよ!」
ダリ鮫島「残りの物資運んじゃいましょうか!」
星野リーダー城島「ほなそうしましょうか!」
ひむろっくは微笑んでもっちーを見ている
なぜ微笑むひむろっく!
『不安などなかった。夢が果てしなく駆け巡った。しかし」
もっちー「ウソだろ…」
星野「こらあかん。また流された」
もっちー「南極は、生きてる…」
荷物がぷかぷか浮いている…。
そのショックのあまりか、がく!と倒れる犬一頭。
な、何があったーーー!


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