南極大陸〜神の領域に挑んだもっちーとひむろっくの物語〜

第4話

越冬隊一同の写真、ひむろっくはどんなだ?

歯が見えない(笑)
他の方々は歯が見えてますが、ひむろっくは見えません。
その写真とともに白崎先生は帰ってしまわれました。

釣りをするもっちーとひむろっく

予備の食糧も全部海に持ってかれたもっちーたち。
宗谷が来年来られなかったら…!こんなところで遭難したくねぇすよ!と焦る隊員たち。
もっちー「落ち着けよ!」
ん?ってひむろっく。
もっちー「大丈夫だって、みんなで食糧を切り詰めて行けばなんとかなる」
谷「南極では2倍のカロリーを消費しますから、切り詰めるのは無理ですよ」
うぬぅ…。がんばりでは無理か…!
星野リーダー城島「ほなー、みんなで、釣りでもしまへんか?」
え?ってひむろっく。可愛らし〜〜。
星野リーダー城島「ここは海の上ですよって」
精神論じゃないんだ!物理的な食糧は足元にある!あらゆる場面でかっちょいい星野リーダー城島♪
11人、並んで釣りしてる姿がまた可愛いーこと!ひむろっくは、ちょっとだけ離れているのがまた可愛い!
最初に釣ったのはダリ鮫島。
ダリ鮫島「ハゼ1号だ!ハゼ!」
星野リーダー城島「アムンセンはんや、スコットはんみたいに、南極では多くの探検家が遭難してますが、どうしてだと思いますか?みなさん。それは南極を征服しようとしたからです」
もっちー「…征服するんじゃなくて、南極に生かしてもらってる。そう思えばやってけるってことですか?」
星野リーダー城島「そうすれば、困難も楽しい探検になるはずです」
ダリ鮫島「自給自足だね」
犬ズ「わんわん!」
もっちー「ベック?」
ひむろっくは見ている。監査なんだか監視なんだか(笑)
その頃日本では、食糧が流されたけど、現地調達しますの連絡が届き、「人間モルモットになることを承知で越冬したはずだからな」と言われてました。
証明写真の証明っぷりが証明でしたなー(意味不明)

昭和基地で犬の面倒を見ているもっちー

貧血を起こした乙女のごとく崩れ落ちたベックは医務室に。
谷「疲れたのかもしれませんね」
もっちー「少し休むかベック」
しんみりしていたら、外では誰か捕まえてくださーい!の声。
もっちー「すいません」
医師に断って出ていくと、タロとジロが!
もっちー「あーー!」
犬塚「犬小屋からタロとジロが!」
もっちー「解るよ!見りゃ!」
まずジロは。
内海「今日からここが我が家か。星野さん、1年間、よろしくお願いします!」
なんて朗らかにやってる現場に突入。
通信機の机にとーん!と軽やかに飛び乗る。でかいくせに。
下ろして下ろしてー!犬ダメだって!と大騒ぎ。
そしてタロは、一目散にダリ鮫島の元へ。
もっちー「タロタロ!」
ダリ鮫島「頼むよ大将〜」
そして、またそそうを。
ダリ鮫島「またかよー!」
もっちー「縄張りじゃないんだ、タロ」
もう、ダリ鮫島の足はタロの縄張りなのやもしれません。
ということで、犬は屋外へ。

南極料理人の料理を楽しうもっちーとひむろっく

内海「犬を外で飼うのかよ」
もっちー「犬小屋の中だと落ち着かないらしいんですよ。元々樺太犬は氷点下30度で快適らしい」
内海「そんな強いんだ。羨ましい」
ひむろっくが…、ひむろっくが南極料理人の料理を食べてる(笑)!
ダリ鮫島「俺が釣ったハゼ!」
ダリ鮫島も楽しそう。
もっちー「星野さん」
と、ビールを注ごうとするもっちー。
星野「あーいやいやいや。もう手酌にしませんか。ただでさえかたっ苦しい生活ですよって食事の時間くらい無礼講にしましょ」
一番下っ端の犬塚には関係ないことかもしれませんが。
星野リーダー城島「ほな、この手酌を南極憲法一条にしましょう」
内海「そりゃいいや。他にはどんな法律がありますかね」
星野「そうですねぇ。南極憲法第2条。一年間、誰も死なへんこと」
内海「死なない」
星野「私ら越冬隊の一番の目的は、この南極の地でどうやって生きていくかを身を持って確かめることですから」
もっちー「あ、人間、モルモットってことですね」
星野リーダー城島「ま、私は、それでええと思ってます。せやけど、生きて行くためにはもっと南極を学ばんといけません。ではここからは倉持はん」
どうぞと。
そしてひむろっくは何を言うのかと見ている
もっちー「せっかくこの、未知なる大陸に来てる訳ですから、それぞれ、テーマみたいなものを決めて、南極を研究、してみてはどうでしょう」
ひむろっく「星野さん。監査役として言わせていただきますが、皆さんそれぞれ
決まった職業があるはずです。例えば、内海さんは報道、横峰さんは通信。それぞれの仕事をこなすだけで精いっぱいだと思いますが」
内海「研究くらい俺だってできんだよ」
ひむろっく「先輩はそうかもしれませんが」
もっちー「だったらおまえは1年間、ずーっと監視だけしていくつもりか」
ひむろっく「余計なことをして問題を起こされたら俺の立場として困るんだよ」
内海「そういえば氷室、大学で気象専攻したよな」
ひむろっく「内海先輩…」
内海「昔、山登る時とか助かったことあったよな」
ひむろっく「昔の話はやめて下さい」
ダリ鮫島「学のあるやつはいいけど、研究とか言われてもなー」
もっちー「別に大きく前に一歩進まなくてもいいんですよ。ここで僕たちが経験することは、半歩であっても新しいことなんですから」
ダリ鮫島「そう言われるとなー♪」
横峰「僕は日本で初めて南極から電波飛ばしました!」
ダリ鮫島「おまえはいいよー!机にかじり付いてがーがーってやってりゃいいんだから!」
星野リーダー城島「まぁまみなさん、まぁみなさん、何でもええから、考えて、やってみなはれ」
困ったなぁ、な犬塚を、もっちーは見ている

犬の世話は当然屋外よ、なもっちー

犬塚「ベック、元気になれよ」
もっちー「大学院で研究してたのは本当なんだろ?」
犬塚「いやでも、今の日本じゃ研究自体進んでないし、それに、大学の教授だって実際にオーロラ見たことなかったんですよ。なのに僕がエラそうに研究してますなんて言えないって言うか…」
もっちー「やってみろよ。こんな機会、一生に一度あるかないかだぞ」
犬塚「じゃあ、はい…」
もっちー「え?」
犬塚「あ、がんばります!」
にこ、と、プレッシャーをかけるもっちー(笑)
犬塚「倉持さんは?」
もっちー「俺は専門が地質だから、鉱物を採取したりとか。でもほんとは」
犬塚「ほんとは何ですか?」
もっちー「ボツヌーテンって山に登りたいんだ」
犬塚「何でその山に登りたいんですか?」
もっちー「何で?うーん…」
と空を見るとオーロラ」
犬塚「あーオーロラだー」
初オーロラに対する感動が薄い!!
もっちは、暗い大陸の奥の方に目を。
倉持父「ここにボツヌーテンってでっかい山がある。もう一度南極に行くことができたら、その山に登りたい。それが父さんの夢」

気遣われるひむろっく

横峰「外務省からの伝聞です」
と電文を渡され。
横峰「監査役も大変ですね」
ん、ん?ってひむろっく。
横峰「いつも僕たちと政府の板挟みで、大変だと思いますよ」
ひむろっく「…」
リアクションに困ってらっしゃるのか。

綺麗な朝ーー!!のもっちー

内海「犬塚は今日連れてかないのか」
綺麗な朝ーーー!!でございます。うわー、綺麗!
もっちー「しばらくはオーロラの方に専念させようと思って」
内海「オーロラの観測ってすごい難しんだろ?大丈夫かあいつ」
もっちー「大丈夫ですよ」
内海「ベックは?」
もっちー「今日は置いてきます」
ベック「ワンワンワン!」
内海「お!連れてけってってよ」
もっちー「ほんと大丈夫か?」
ベック「きゅんきゅんきゅん」
もっちー「行くか?よし行こ」
犬塚が観測機材の使い方でまず悩んでいる中、犬ぞりで走っていく御一同。
まーー、綺麗!
綺麗な風景ーー!
ペンギン可愛いーー!その可愛いペンギン!の写真撮る内海。
星野リーダー城島は水を採取。
もっちーはお父さんの写真を見ている。
内海「おやじさん、おまえが南極にいるって知ったらびっくりするだろうな」
星野リーダー城島「親子2代で南極に来たのは、世界でも倉持はんが初めてかもしれまへんね」
もっちー「おやじが連れて来てくれたんだと思います、ボツヌーテンに登れって」
星野リーダー城島「ボツヌーテンですか」
もっちー「おやじの夢だったんです。でも今は僕の使命だと思ってますけど」
星野リーダー城島「それが倉持はんが南極に来た本当の理由ですか」
もっちー「ま、それもあります」
内海「タロとジロと風連のクマも使命だと思ってんのかな」
もっちー「こいつらが自分と同じしらせ探検隊の血を引く犬だと聞いた時は運命かもしれないって思いました。だから、一緒に行けたら言うことないんですけどね。な」
星野リーダー城島「解りました。厳冬期に入ってしまう前に、ボツヌーテンまでの安全な経路調査しましょう」
もっちー「ありがとうございます!」
美しい景色の中の和やかな人々…。いいですねぇ。

百葉箱とひむろっく

犬塚「どーなってんだよこれ、もう…」
実際に外に出してみても、なんのことやらさっぱり、という観測機材。
ひむろっく「本当は使ったことがないんじゃないのか?」
犬塚「いつも使ってますよ!」
百葉箱を開けるひむろっく。わぁ、百葉箱!百葉箱とひむろっく(笑)!
中には、温度計、気圧計が。ノートに数値を書き入れていくひむろっく。
ひむろっく「火の元はチェックしろよ」
犬塚「??」
ひむろっく「カブースの中でストーブを使う時日の元に注意しろって言ってるんだ」
そっかー、と、消火器の動作チェックをする犬塚。
恐ろしいほどの火事フラグを立ててドラマは進んでいくのです。

ベックが大変!どうするもっちー!

うわー綺麗な夕方!
そろそろ戻りますか、と穏やかな空気でしたが、ベックが!ベックが!血が!
もっちー「ベック!大丈夫、大丈夫だ。外します」
急いで基地に戻ったら、腎臓病ではないかと。
谷「血尿が出たこと考えると多分腎臓病ですね」
犬塚「ベックが…腎臓病…」
もっちー「大丈夫だベック」
谷「とにかく今安静にしましょう」
もっちー「はい」

翌朝のもっちーとひむろっく

もっちーの部屋で寝ているベック。
もっちー「今日は行けるとこまで行ってボツヌーテンまでの経路を調査してきます」
ひむろっくは見ている。
ひむろっく「星野さん」
星野リーダー城島「協力せん訳には行きませんやろ。これは倉持さんの使命ですよって」
もっちー「研究は研究ですけど、すいません、これだけは誰にも譲りたくないんで」
犬塚「あのやっぱり僕も…」
もっちー「おまえはベックの面倒と、まずはオーロラ観測、先に進めとけって。本番の時は力借りるから」
犬塚「はい…」
ひむろっくもさらになんかゆーてやろうかと思ったけども、てこてことベック登場。
内海「倉持、あれ」
犬塚「おいベック!ダメだろ寝てなきゃ!」
もっちー「ベック、お前何やってんだ」
星野リーダー城島「ベックは犬ぞりが自分の使命やと思ってるんでしょうな」
もっちー「ありがとな。な。でもおまえだけ置いてけぼりなんかしないから。今日は休め。よし」
ぎゅーーって抱き締めるもっちー。
犬たちも、きゅーん、やらワンワンやら。
そんな使命を持った犬の姿に、基地の守ることを使命にするんだとか、オーロラ観測やろっかとか、色々な人たちが。

しかし、ベックの容体が!早く帰ってきてもっちー!

美しい雪原でございます。
星野リーダー城島「どのくらい走りましたかねー」
もっちー「30kmくらいだと思いますけど」
星野リーダー城島「ボツヌーテンまで後170kmですか」
もっちー「星野さん。犬塚のことなんですけど…」
星野リーダー城島「もう少し、任せてみませんか?」
お弁当も美味しそうだ!
もっちー「そう言うと思ってました」
ふふ、と朗らかな気分のところ、ベックが危篤!との無線が。
もっちー「ベックが?」
30kmの道のりを取って返し、医務室に入ったら診察台でぐったりしているベック。
でも、ベックは目を開けて、わん!と。
ん?って顔上げ気味のひむろっく。
ベックは起き上がろうとさえ。
もっちー「おまえ…!びっくりさせんなよ!」
犬塚「いや、でもさっきまで動かなかったんですよ」
ダリ鮫島「大将の顔見て元気になったんだろ」
もっちー「おまえー、心配してわざわざ引き返して来たんだぞ」
ひむろっくも安心した顔ですが…。
そのままベックは…。
もっちー「…ベック。ベック!」
谷「ちょっとすいません」
もっちー「よーしよしよし…」
谷「息を、引き取ってます」
もっちー「そんなはずある訳ないじゃないですか!だって今…!」
さっき目を開けて、ないて、立ち上がろうとして、今死んでるって!
内海「最後の力振り絞ったんだ」
あぁー!悲しんでいるもっちーの前髪具合とかがーー!すーきーー!
内海「倉持の帰りを見届けようって必死に持ちこたえてたんだよ。…南極憲法で決めたのにな。誰も死ぬなって」
ひむろっくも残念そう…。
もっちー「そうか、待っててくれたか…。ベックー…」
事態を察してか、鳴く犬ら。
これまた綺麗な夕焼けねぇ!
ベック3歳。腎臓病にて死去…。

ベックのお葬式をするもっちー

箱に国旗をかけて。
犬塚「ベック」
海に流すのよーー。
手袋をはずし、手を合わせるもっちー。
もっちー「もっと色んなものを見せてやりたかったな。活躍させてやりたかった。胸を張って日本に連れて帰ってやりたかった」
犬塚「あの、僕…」
もっちー「俺たち、ベックの分まで一生懸命生きてかないとな。もう道具の使い方くらい覚えたか?オーロラの研究だよ」
星野リーダー城島も来ています。
犬塚「僕、大学で専攻してたっていうのは本当なんですけど、講義を受けたことなかったんで(何が!?)、研究テーマを考えろって言われてもどうしようか迷ったんです。やってみたいけど僕にできるのかなって。けど、倉持さんがやってみろってゆってくれて、だけどやっぱり全然解んなくて。みんなは前に進んでるのに僕だけ何もできなくて、気持ちばっかり焦っちゃって。僕昔から何やっても中途半端なんで、南極に来たんだって、ほんとは実家の仕事つぎたくないから逃げて来たんです。親父にも、認めてもらえなくて…。だから、最後まで必死に生きたベックに恥ずかしいです」
妹が、美雪に、絶対迷惑かけてると思うんです!と謝るほどの中途半端っぷりだそうです。
もっちー「前に、言ってたよな。人生のきっかけをつかむためにここまでやって来たって。犬塚。俺も、基地のみんなも、こいつらも、きっとベックも、誰もおまえのこと中途半端な奴なんて思ってないよ。最後までやりとげてみろよ」
犬塚も、誰かに似ている。久本雅美とか?クリス松村?
犬塚「はい!でも、犬ぞりの仕事もやらしてください。どっちも頑張りますから」
もっちー「あぁ」
細くてしわっぽい顔…。
そうして、しずしずとベックは南極の海へと沈んでいくのでした。
手を合わせる星野リーダー城島。シルエットがとってもとっても可愛い!
まーー、ここの映像も綺麗なこと綺麗なこと!

調子を上げてきた越冬隊の皆さん、そしてもっちー

犬塚と一緒に、オーロラの観測中の星野リーダー城島。
もっちー「ペンギンの研究したい?」
もっちーは、将棋中。ノー電源のエコレクリエーション。
ダリ鮫島「うちのガキが喜ぶと思ってよ」
もっちー「それいいんじゃないですか?」
ダリ鮫島「そうか!いや、なんかガキの声聞きたくなっちまったな〜〜♪」
もっちーのとっくりが可愛い〜〜。
夜は夜で、ひむろっくがさっぶい中出てきて、明かりのついてるカブースの様子を見て、気温と気圧の計測。
どんどん立つ火事フラグ。
ダリ鮫島はペンギンの研究のため、犬ぞりに駆け込み乗車。
もっちー「初乗り80円!」
ダリ鮫島「80円!?」
そんな冗談も出てくるもっちー。犬塚は徹夜続きながらも元気そうで、ダリ鮫島は、ペンギンを海へと追いやる。追いやってどうする(笑)
ここの風景も綺麗だわーー!でっかいテレビで見たいわーー。

思いついたもっちー

オーロラ観測中の犬塚におにぎりの差し入れに行ったもっちー。
犬塚「あ、おにぎり!ありがとうございます」
もっちー「あんまり無理するなよ」
犬塚「やるって決めたんで。これだけは無理しないと。親父にまた中途半端って言われちゃうし」
同じ、そしてガキの声。
もっちー「あ、そーだ」
思いついたことがあるので、星野リーダー城島に相談。
もっちー「すごくいい案だと思うんですけど。これができたら、すごくないですか?」
星野リーダー城島「法律上厳しいでしょうなぁ」
もっちー「例えばなんですけど」
その話がまとまったおかげで、美雪は学校で呼ばれて、またゆっさゆっささせながら走ることになったのです。ゆっさゆっさ。

カブースが燃えたー!のもっちーとひむろっく

あれだけ盛大な火事フラグが立っておりましたので、カブースで火事が。
吠える犬!
目を覚ますもっちー。
もっちー「寝かせてくれよー、何時だと思ってるんだよ。どうしたおまえら」
犬たち「火事!」
とゆったかどうか知りませんが、火事です。
もっちー「…犬塚!犬塚ー!おい!」
中に入って犬塚をひっかかえて出ようとするもっちー。
犬塚「ノートと機材が!」
もっちー「爆発するぞ!」
ドーン!
なんだなんだと出てくる越冬隊の人々。
カブースの横に燃料のドラム缶が。
ひむろっく「油が爆発したら基地に燃えうつるかもしれんぞ、倉持」
もっちー「犬塚お願いします!」
ていっ!と犬塚を捨て、雪をかけに走るもっちー。
ひむろっく「ばっか…!」
はいここ!
も、ナイスセリフじゃない?今週いいセリフたくさんありましたけど、一番キュンキュンきたセリフここ!
追いかけるひむろっく、内海。ドラム缶に雪をかける人々。

大変だったけど朝〜のもっちーとひむろっく

もっちー薄汚れたまま食堂に入ってくる。
もっちー「星野さんは」
内海「部屋にこもって出てこないんだよ」
犬塚「すいません、すいませんでした!」
もう死んだ方がましくらいの気分のことでしょう。
ひむろっく「どうしてあんなことになったのか説明しろ」
犬塚「居眠りして…」
ひむろっく「それで気付かなかったのか」
犬塚「すぐに気付いて消火器を取りに行ったんですけど、出なくて。この前試した時はちゃんと使えたのに」
ダリ鮫島「消火器ってのは一度試したら使いものにならないんだよ!そんなことも知らないのか!」
もっちー「すいませんでした!俺がちゃんと説明しておくべきでした。いいから立て」
ひむろっく「何がもういいんだ」
もっちー「氷室」
ひむろっく「全焼したんですよ?来年の本観測で使うカブースが灰になったんです」
もっちー「こいつだって悪気があった訳じゃない」
ひむろっく「他の建物に燃えうつっていたとしても、同じことが言えるのか。だから言ったんだよ。素人に余計なことさせるなって。初めから国家の方針に従っておけばよかった」
もっちー「研究することが悪いことじゃないだろ」
ひむろっく「だから悔しいんだよ!こんな結果になって!」
もっちー「でもまだ俺たち終わった訳じゃないだろ」
ダリ鮫島@お天気屋さん「いや、俺もう研究辞めるわ。研究なんかよけいなことしないで粛々と生活した方がいいって死んだら何もかもおしまいなんだしさ」
乙女心くらいころころ気分の変わるダリ鮫島です。

燃えたカブースを見ているもっちー

ぽん、と肩叩かれたら内海が。
そして、部屋に閉じこもっていた星野リーダー城島は何やら完成させて、ひゃっほーい!
星野「出来ましたー!」
何が!?と思いつつ、電文を渡す横峰。
横峰「星野さん!あの、日本からの伝聞です」
星野リーダー城島「カブースのお叱りの電文ですか?」
にこにこ笑顔のリーダー。
外では、やや深刻ムード。
内海「犬塚大丈夫かな。あいつ一番年下だし、精神的にも弱そうだろ」
もっちー「実はあいつ…」
星野リーダー城島「倉持はん!皆さん無線棟に呼んで来てもらえますか?」
もっちー「じゃあ!?」
星野リーダー城島「はい!」
オッケーってリーダー、かぁわいーーー!!
南極越冬隊公式グッズは、ちっちゃい星野リーダー城島。グッズでいいと思う。タロジロと同じくらいのサイズの星野リーダー城島。可愛いーー!おなかを押すと、色々セリフを喋る。可愛いぞー!

無線棟に集合したもっちーとひむろっく

ベックの首輪を手に、あぁ、いっそ俺が代わりに沈みたかった、と思ってるかどうか知りませんが、犬塚しょんぼり。
家族と連絡取ってもらったから無線棟に集合!と言われても、いいです、どうせ連絡ないから、とスネスネ。
内海「あいつ言ってたぞ。おまえがいたから、タロやジロやリキと出会えたんだって」
…そうだっけ…?とも思いますが、ともかくそうやって無線棟に全員集合。
星野リーダー城島「いまからみんなで南極放送を聞こうと思います」
船木「なんですか?南極放送って」
星野リーダー城島「倉持はんの提案で」
ん?ってひむろっく。
星野リーダー城島「政府にかけあって、日本にいるみなさんの家族の声を送ってもらったんです」
おぉー!盛り上がる一同。
星野リーダー城島「急でしたので、今回は出席できなかった人もいるみたいですけど、それはまた後日。ほな」
横峰「はい。こちら昭和基地。初めて下さい。…放送が始まります」
子供の声『これに喋ればいいの?』
この子供の声がやたらと可愛かった。見た目と声が違うんじゃないかと。でっかい猫の鳴き声がめちゃ可愛いみたいな。
ダリ鮫島「けんたか!」
けんた『もしもし父ちゃん、聞こえる?』
ダリ鮫島「よーく聞こえてるぞ!」
横峰「これ、会話できないんです…」
ダリ鮫島「うるせぃ」
けんた『父ちゃん、もうペンギンみた?帰ったらペンギンの話、聞かせてね、じゃあね』
磁気嵐の影響で短めにしてるんだそうです。
ダリ鮫島「せこいんだよ…。研究で、ペンギン見といてよかったよ」
もっちーにお辞儀。いやいや、ってもっちー。
横峰嫁『パパ元気?』
横峰「ぼ、僕です」
嫁『大地と友が早く会いたいって言ってるわよ』
横峰「大地、友…」
嫁『体に気を付けて、無事に帰ってきてね』
星野リーダー城島「次は誰ですかねぇ」
はるお『倉持の兄ちゃん!』
もっちー「はるお?妹の学校の生徒です」
なんと!はるおの背中にはまだ赤子が!永遠に大きくならない赤子が…!
美雪『お兄さん、美雪です。あまり無茶しないで下さいね。それと氷室さん』
え?ってなるひむろっく、可愛いーーー!
美雪『お兄さんのこと、よろしくお願いします』
ひむろっく「美雪ちゃん…」
星野さんに微笑まれ、ぷいっ!てするひむろっく。こら!こらおまえ可愛いぞ!
よーし雪の中ひきずりまわしちゃる(笑)!
そんなほのぼのムードに耐えられず出ていこうとする犬塚。
もっちー「おい!どこ行くんだ」
犬塚「僕がいてもしょうがないんで…」
みつこ『お兄ちゃん聞いてる?勝手に南極に行って、お父さんかんかんだよ?』
犬塚「みつこ…」
父『あ、あー、な、夏男』
犬塚「親父」
父『今度、…今度、うちに帰ってくるときは、胸張って堂々と帰ってこい。いいな!堂々と帰ってこい!』
南極放送は以上。参加できなかった家族の方が圧倒的に多い、ということに(笑)
ウルウルしている犬塚の前にしゃがむもっちー。
もっちー「おい。成功に始まりがあれば、失敗にも始まりがある。そうやって、一年間生きてくことが俺たちの使命なんだ。だからもう一回やれよ。オーロラの研究」
犬塚「でも、僕みんなに迷惑かけて…」
もっちー「俺たちは、もうおまえを手ぶらで帰す訳にいかないんだよ。聞いたろ今。いいよな氷室」
あぁってうなずくひむろっく。
美雪に名前呼ばれて、ひむろっくの永久凍土が溶けたとでも!?
星野リーダー城島「そういえばー、あれは学生の頃でしたかね。私も自分の人生について悩んだことがありました。何か、大きなことをしたい、せやけど自分に自信がない。その時、ちょうど兄が外交官をやっていたもんですから、来日したある外国人の科学者の京都見物に付き合わせられましてね。その科学者が私に言ったんです。人のやらないことをやれ。失敗をおそれたらいかん。人は経験を積むために生まれてきたんや。せやさかいみなさん、とにかくやってみなはれ」
内海「はい!」
星野リーダー城島「やってみなはれ。あぁ、それと犬塚はん。これ」
犬塚「これ…!?オーロラの…」
観測機材を自作していた星野リーダー城島。カッコよすぎるでしょう!
もっちー「あれ!?あ!あ、だからずーっと部屋にこもってたんですか」
星野リーダー城島「壊れたら作ればいいだけですよ」
かか、カッコいーーーー!!
焼けたなー、壊れたかー、ほな作ろかーー。憧れーーー。
犬塚の頭を下げさせるもっちー。
室内なのに眩しそうな顔のひむろっくでした。

アインシュタインはん!?なもっちーとひむろっく。

最初に通信を確かめていた時にちっさいテントを観測小屋に。
船木「しょうがねぇな犬塚」
そりゃしょうがねぇです。
もっちー「人は経験を積むために生まれてきた。あれホントは星野さんの言葉ですよね?」
星野リーダー城島「ホントに言われたんです。アインシュタインはんに」
もっちー「アインシュタインはん。…え!?アインシュタインですか!?」
星野リーダー城島「はい。アインシュタインはんに」
もっちー「アインシュタイン……」
すごいすごーいと思っていると、ひむろっくが。
ひむろっく「倉持。おまえほんとに行くつもりか、ボツヌーテンに」
もっちー「あぁ」
ひむろっく「判断、間違えるなよ」
21:51:32キャプチャ(笑)
南極に厳冬期が近づいてきていた。

そして次週!

寒いところが舞台の物語はいつだって遭難とセットさ!と思っていたら、まさかのもっちー&ひむろっく、W遭難!
わくわくするわーー!


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