南極大陸〜神の領域に挑んだもっちーとひむろっくの物語〜

第6話

先週の復習

昭和基地的には、もっちーたちと連絡がつかなくなってもう四日。
山里がお茶持って来てます。なかなか食事のシーンがないんでね。
その頃、もっちーたちはくじらの中でまだ起きてはいますが、もう死にそう。
ひむろっく「犬塚寝るな、寝るな…!」
犬塚「はい…」
この二人に比べると顔色のいいもっちー。二人はあれだ、世界一美しい死体ってやつだ。
…そんなんじゃなかったでしたっけ。ツインピークス?(ツインピークスは美しい死体、だったようですな)
基地に帰るように言われた犬たちは走ってます。
リキが途中立ち止まり、えーーっと?きょときょと。あ、こっち!と再度ダッシュ。はいよっ!とついていくタロジロ。
犬塚を励ましていたひむろっくも、あ、もー寝る。眠い…。
もっちー「氷室、おい…氷室…!」
きょとと目が開いて、うん、ってうなずくのが可愛い〜♪
ひむろっく「大丈夫だ…。倉持。あいつらさ…」
もっちー「犬たちのことか」
ひむろっく「来るよな…」
もっちー「絶対に来る」
はいはい、よっせよっせと走ってますよ〜。
内海とダリ鮫島は、雪上車で遭難ポイントを回ってましたが、コンパスの狂いに気付き、これで倉持たちも!?と思ったところ。
そこにリキタロジロが!
んまぁーー!犬のかっちょいいこと!
しかも、はいこっちー!と雪上車を先導して走るタロジロリキ。
いやー、かっちょいい〜。
そんなことも知らず、クジラの残骸の中では、美しい死体が2丁上がりしそう。
もっちー「犬塚…、氷室…、目ぇ覚ませよ…!犬塚…!あいつらは、必ず来るから…」
うっ、がくっ!と二人の上に崩れ落ちるもっちー。
というところが先週までのことだったんんですね

助けられるもっちーとひむろっく。そして犬塚。

まーーまた綺麗な空だこと!
しかし、鯨の中は日が差さず、どんどん死にかけているもっちーでしたが、ワン!に反応。
外の犬らがワンワンゆーてます。んん…、とよてよてと出来るもっちー。
いやもう綺麗な空!
つか海?
その海を背景にリキが!リキタロジロが!後ろから雪上車も。
リキ「はーい!お待たせ!帰って来ましたよー!」
もっちー「来た…、来たぞ…。氷室…!氷室!おい!おい!帰ってきたぞ…」
よいせ、よいせと、ひむろっくを押してるのはもちろんもっちー。
リキ、ほっそりした犬と思ってましたが、正面から走ってる姿を見ると、結構でかいというか。印象違いますな。
リキ「ただいまー!」
もっちー「リキ!よーし!ありがとな。ありがとな」
内海「倉持ー!氷室!犬塚ー!」
もっちー「内海さん」
ダリ鮫島「大将!」
よかったー!と駆け寄る内海、ダリ鮫島。ダリ鮫島は、ひむろっくのところへ。
ダリ鮫島「大丈夫か、おい、足折れたんじゃねぇか?」
がし!
そのダリ鮫島にがしっ!といくひむろっく。
ひむろっく「ありがとうございます」
ダリ鮫島びっくり(笑)
ダリ鮫島「お、おう、でも、お礼は、こいつらに言えよ。な」
ずりずりとリキのとこにいくひむろっく。リキを、ぎゅっ。
ひむろっく「ありがとな。すまなかった」
ぎゅーー!
ひむろっく「生きてるよ。けど生きてるよ。生きてるよ俺たち」
もっちー「あぁ生きてるよな」
内海「氷室ー!」
リキ、少々迷惑顔。
リキ「走っただけっすよ…」
もっちー「生きてるよ」
こうして南極の厳冬期が終わった。
山岳部同期&先輩に運ばれるひむろっく。
遊んで遊んで!とタロジロリキに絡まれる犬塚とダリ鮫島(笑)

きゃっきゃうふふな昭和基地

内海「リキ行くぞ」
もっちーとリキで記念写真撮影。
内海「犬塚」
犬塚「はい」
内海「行くぞー!」
と、あっちこっちで記念撮影。
ひむろっく「みなさん、日本から電文です」
松葉杖をついて電文を持って出てくるひむろっく。
ひむろっく「宗谷が第二次観測隊を乗せて日本を出発したそうです」
犬塚「じゃあ、もうすぐ終わるんですね」
内海「俺たち、よくがんばったぞー!」
よーし!ときゃっきゃ喜ぶ一同。きゃっきゃ具合が、世界戦で勝ったスポーツ選手並み。
もっちー「リキ帰れるぞ!氷室おまえも来いよ」
ひむろっく「いいよ。俺はこれ(松葉づえ)だから」
なんですって?先輩。よし、と、アイコンタクトの、もっちーと内海。
はー、疲れると松葉づえで帰ろうとするひむろっくの背後に近寄り。
内海「氷室!ちょと来い。」
もっちー「ほら!」
ひむろっく「折れてんだよ!」
それを気にせず両脇からかかえて急ぐ二人。ひむろっくけんけん♪
ひむろっく「先輩!ちょと!」
もっちー「ほらシロ!氷室来た、氷室来た」
シロとはしゃがされるひむろっく。
こうして残りの南極生活を満喫した人々。

トイレに苦しむ昭和基地一同

トイレが開きません。
はたしてどうなっているのかと苦しむ一同ですが、最後の人まで回るには後何分かかるのか(笑)
星野リーダー城島「…あ、おかげさまで…」
内海「ずいぶんすっきりしてたよな」
星野リーダー城島はいろんなことを気にしなさそうです。
また、1年間の締めくくりとして、それぞれの研究成果をまとめてました。
もっちーは、最後の旅として、まだ地図に載っていなかった未踏のオラフ海岸への調査を。
しかし、基地へ帰ったその夜、留守番をしていたテツが、老衰で息を引きとりました。
もっちー「テツ。ありがとな」
6歳で老衰。
犬の早く死ぬことったら、体のでかさに対して納得いかない部分です。
そして、比布のクマも、鎖を引きちぎって逃亡。4歳で行方不明。
犬塚「1年の間に3頭も減っちゃいましたね」
内海「おい!生まれるぞ!早く早く!」
シロコの出産です。
出産の立会が多すぎ(笑)
もっちー「頑張れシロコ」
ひむろっくもやや後ろから見ている。
無事白い子犬を筆頭に8頭が産まれてきました〜。
谷「南極で初めて生まれた命ですね」
ひむろっくも微笑んだ〜!ひむろっくも微笑んだ〜!

宗谷はなんだかんだとトラブル続き

横峰「宗谷の接岸予定日は1月8日のようです」
星野リーダー城島「ほな、こことも後2週間でお別れってことですな」
もっちー「そう考えるとなんかちょっと寂しいですね」
横峰「そうですねー…」
もっちー「星野さん、こいつ後1年残るみたいです」
星野リーダー城島「そらええアイディアですな」
横峰「いやちょっと!言ってないですよ。ちょっと子供に会えなくなるじゃないですか!言ってないですよ!」
そして、宗谷は、またもやまんまと氷の閉じ込められ身動きとれなくなる。宗谷ー!

大地くん、友ちゃんの誕生日他、まとめて色々パーティーのもっちーとひむろっく

もっちー「横峰。おめでとう!」
一同「おめでとー!」
横峰「ありがとうございます」
もっちー「じゃパパ、火ぃ消して」
ひむろっく「倉持!まだ星野さん来てないだろ」
もっちー「堅いんだよ…」
ひむろっく「何がどう堅いんだ!」
もっちー「なんだよ!」

またこの二人は、あっはっは、と場が和んだところで。
星野リーダー城島「メリークリスマスですー!」
またサンタコスプレで登場。
星野リーダー城島「今日はクリスマスやありまへんかー」
もっちー「よっし、乾杯しよ。氷室音頭とって」
ひむろっく「なんで俺が!」
もっちー「やっぱ堅いのいいや。いい、いい!はいパパ!せーの」

ふーっとろうそくを消して、大地くん友ちゃんおめでとう!わーー!って乾杯する一同。
横峰「ホントに皆さんのおかげで、僕もなんとかこの1年過ごすことができました。これで胸を張って、妻と子供たちの元へ帰れます」
星野リーダー城島「こんな機会なんで一つ。はい。皆さん、この1年、ほんとによう頑張ってくれました。第一次越冬隊隊長としてお礼を言わせて下さい。どうもありがとう」
船木「こんなんで、よかったんですよね。特に、世紀の大発見した訳じゃないけど、こんなんでよかったんですよね」
星野リーダー城島「何を言ってるんです。船木はんは毎日こつこつ基地の補強して、私らを南極の寒さから守ってくれたやありませんか!嵐山はんだって、鮫島はんたちとブリザードから基地を命がけで守ってくれましたよね。ありがとうございました。
横峰はんもオーロラの真下で、よぉ電波が届くようにしてくれました。
これで第二次越冬隊も大助かりでしょう。ほんまにありがとうございました。谷はん」
谷「はい」
星野リーダー城島「こんな環境の中、皆さんの健康管理から、犬の治療までやってくれて、ほんまにありがとうございました」
もっちー「僕からもありがとうございました」
一同「ありがとうございました」
谷「こちらこそ」
星野リーダー城島「山里はん、毎日、工夫こらして美味しい食事を作ってくれて、ほんまにありがとうございました。そして犬塚はん」
犬塚「すいません、僕は迷惑かけっぱなしで」
星野リーダー城島「でもあの後、毎日毎日、しっかりオーロラの観測をやってくれたやないですか。あれは日本にとって初めての貴重なオーロラの記録になってるはずです。ありがとうございました。氷室はん」
ひむろっく「はい」
星野リーダー城島「政府と、私らの間で御苦労をおかけしました。いや実は、あなたのいっつも冷静な意見が、私にとてっ振り返れる場所でした。ほんまにありがとうございました」
ひむろっく「こちらこそ。ですがまだ、終わった訳ではありませんから」
もっちー「…どんだけ堅いんだお前」
星野リーダー城島「内海はん。この1年間、私らの記録を映してくれてありがとうございました」
内海「こちらこそ」
星野リーダー城島「それから最後に倉持はん。こういう話をまとめるのは下手ですよって、後はお願いします」
ダリ鮫島「よ!まとめ上手!」
もっちー「じゃあせっかくなんで、僕も真面目に。…まだ終わってませんけど」
ひむろっくを見ていうひむろっく(笑)
もっちー「ほんとに皆さん、ここまでお疲れ様でした。そしてありがとうございました。
僕たちが南極に残した足跡は、ほんとに小さな一歩だったと思います。
もしかしたら一歩でもない、半歩だったのかもしれません。
でもその半歩がとても大事なんだと今僕は思ってます。僕らが、歯を食いしばって生き抜いたこの1年間は第2次第3次越冬隊に引き継がれて、必ず、日本の国際社会復帰の足がかりに、今の日本の力になってくれると信じてます。
だからこの南極で学んだことや経験したことをしっかりと、後に続いてくれる人たちに引き継ぎましょう。それが、第一次南極越冬隊の最後の使命だと思います」
ひむろっく、もっちーを見ていて、顔伏せる。ちょっと涙?
星野リーダー城島「ほな乾杯と行きましょうか!」
一同「はい」
もっちー「横峰大地くん、友ちゃんの誕生日を祝って。そして、僕らの、昭和基地に。全部まとめて乾杯!」
かんぱーーい!

気象観測を続けるひむろっく。そしてもっちー。

また綺麗な青空ー!の下、百葉箱に向かうひむろっく。
もっちー「なんだかんだ言って最後まで気象観測だけは続けたな」
もっちーは、犬のいるあたりでごそごそ。
ひむろっく「なんだ、その赤い札は」
犬の名前がついた札を地面に。
もっちー「こうしておけば色々第二次越冬隊も解りやすいだろうと思って」
ひむろっく「そうだな」
もっちー「ただ、リキだけは連れて帰る。なぁ。家族みんな待ってるもんな」
ひむろっく「子犬は?」
もっちー「子犬は置いとく。樺太犬は1年で立派な成犬に成長するし、それに、死んでいったベックやテツの意志もちゃんと引き継いでくれるだろうから」
ひむろっく「意志?」
もっちー「テツもベックも、仲間が帰ってくるのを見届けてから死んだだろ。俺思うんだよ。犬たちにも、自分の生き方を自分で決める意志があるんじゃないかって」
ひむろっくは見ている。
もっちー「おまえ、これからどうすんだよ」
そろそろわしの地盤を注ぎたいって話かと父親に言われたことを思い出す。
ひむろっく『もし、運命なら受け入れる覚悟です。ただ、後少しだけ待って下さい』
もっちー「とりあえず前に進むか」
ひむろっく「お前にとやかく言われる筋合いなんかないよ」
近場の犬をわしわしするひむろっく。そして、松葉杖で去って行く。

食べ物がさすがに減ってきました昭和基地

何せ宗谷が来ないものですから、食料も残り少なく。くじらの缶詰がそのまま登場。
山里「すいません、今日はこれで」
犬塚「宗谷ってまだ来ないんですかね」
横峰「なんで止まったまんまなんだろう」
嵐山「もしかして、最悪、迎えに来ないってないですか?」
もっちー「あるわけないだろ。心配すんなよ」
いやでもー、と不安げなみんなを見てるもっちー。

もっちー、ひむろっくを抱えて急ぐ

よっせよっせと通信棟に急ぐもっちーたち。
星野リーダー城島「宗谷がもうじき上陸します」
一同、やったー!
星野リーダー城島「ただなんでも自力で上陸できなくなったらしく、アメリカの砕氷艦に助けを求めたそうです」
ひむろっく「アメリカに。白崎先生がですか?」
星野「えぇ」
その後、白崎先生とも通信が可能に。
白崎「こちら宗谷」
もっちー「先生!」
白崎「皆さん、お久しぶりです」
星野「星野です。お久しぶりです」
白崎「星野さん…!」
わぁ〜!って昭和基地は持りあがってるけども、白崎先生はつらい。
白崎「早速ですが、明朝天候が良ければそちらにセスナを飛ばします
それで、セスナが到着したら、一旦全員、こちらに帰って来てもらえますか」
ダリ「え?こっちで引き継ぎするんじゃないのか?」
もっちー「先生倉持です。一旦全員帰れっていうのはどういうことでしょうか。第二次越冬隊がこっちに来るんじゃないんですか?」
白崎「実は、救援を要請していたバートンアイランド号が後6日間しかとどまれないといってきたんです。こちらは今ブリザードが続いていていつ迎えにいけるか解らない状態なんです。一旦全員を船に収容して、こちらで引き継ぎを行いたい。そのために、アメリカに日にちを伸ばせないか交渉します」
もっちー「そうは言っても、船に戻ったとしても6日の間に戻ってくれるんですよね」
白崎「当然そのつもりです。いったんこちらに戻って下さい。お願いします」
ぶちっと通信終了。
内海「宗谷で引き継ぎなんかできるのかよ」
星野リーダー城島「向こうの状況が逼迫してるのは解りますが、まず人を寄越すのが筋やと思います。白崎はんらしくない」
ダリ「政府のお偉方に何か言われてるんじゃないのか?」
もっちー「でも6日の間に一度戻れるって言ってました」
ひむろっく「政府から誰が来てるんですか?」
星野リーダー城島「気象庁の、岩城という人です」
ひむろっく「岩城さんか」
もっちー「知ってるのか」
ひむろっく「名前だけはな。星野さん、僕を先に行かせてもらえませんか?ちょっと話がしたいんです」
星野リーダー城島「解りました」
もっちーはひむろっくを見ている。

もっちーフォントが欲しい!

犬日誌を見ているもっちー。
とんとん。
もっちー「はい」
犬塚「とりあえず犬は置いていくんですよね」
もっちー「すぐに戻れるとしても、1週間分の餌をおいていこうか」
犬塚「子犬はどうします?まだおっぱい飲んでます」
もっちー「シロコと子犬たちは連れてこう」
犬塚「解りました。それ、犬の日誌ですか」
もっちー「うん」
犬塚「じゃあ失礼します」
まー、もっちーの字の綺麗なこと
倉持フォント欲しいーー!

昭和基地を先にはなれるひむろっく

セスナが到着。
あー、この操縦士の人は、あれとかあれとか出てたわ!と、色々思い出される方(笑)
1度に300sを積んで、さっさと移動することになります。
さて問題です。300sで4人ずつ、ということは、一人に許された重量は何キロでしょう?
ひむろっく「75kgだよ」
山里「えー!?」
ダリ鮫島「いや、おまえは脱げ。全部脱げ!」
山里「そんなー」
もっちー「すいません、しろこと子犬たちも船に連れて行きたいんですけど」
ダリ「…。おーい荷物減らずぞ」
もっちー「氷室。冷静にな」
ひむろっく「おまえじゃないんだ」

とにかく服を脱がされる山里。助けてー!と、もっちーに助けを求めるが放置される(笑)
またこれ綺麗な夕日だこと!
もっちーは、最後に基地を離れるので、犬日誌見てるのでした。

交渉するひむろっく

ひむろっく「セスナを飛ばせるなら、今日中にも第二次越冬隊を基地に
送り込むべきじゃありませんか」
岩城「当初の計画通り条件が整ってから行う。それが一番だと思っている」
ひむろっく「それが政府の判断だから、ですか?私は、南極の生活は現場判断こそ全てだと思っています。引き継ぎはあちらで行うべきです」
岩城「氷室。解ってるだろう」
ひむろっく「1年間南極で生き抜いたからこそ言ってるんです。霞が関にいたら解らないことでした」
岩城「明日天気が回復したら物資の輸送から始めるよ」
ひむろっく「岩城さん!」
岩城「国の計画なんだ」

以下、犬のシーンは妄想にてお送りします。未来を想像するのがいやなら妄想すればいいと、誰かも言っていました。

すぐに戻ってくるからなとかノンキなことをゆってるけど、この人ら戻ってきませんよ?
犬の超感覚で理解していた犬たち。
しかし大丈夫。
そんな時のために、リキは手を打っていました。
頼んだぞ、比布のクマ!

「てか、あいつ、なんで自分が逃げられたのか解ってますかね」
「…うん。まぁ…。タロか、ジロにしときゃよかったかな」
「タロジロ、もっちーのお気に入りだから、本気で探されますよ」
「うん…。ま、いけんじゃん?」

ばいばーい!
ばいばーーい!!
セスナに向かって挨拶しつつ、一抹の不安も覚えるリーダー犬リキであった。

宗谷でこそこそもっちーとひむろっく

宗谷で人間チームは集合。
1年間ご苦労様でした!など艦隊される。
もっちー「どうだった…?」
ひむろっく「計画に縛られてる」
こりゃいかんな、と、前に出るもっちー。
もっちー「どうも。副隊長の倉持です。岩城さん、できるだけ早く引き継ぎをしませんか。今現在基地は空ですし、犬たちも置いて来てるんで」
白崎「みなさん!」
もっちー「先生!」
白崎「倉持!」
握手握手!わーいわーい!先生だー!と喜ぶ第一次越冬隊一同。
星野リーダー城島「バートンアイランド号はどないでした?」
白崎「こちらの意向は伝えましたが、残念ながらすぐに結論は出せないと言われました」
星野リーダー城島「交渉は平行線ですか」
もっちー「先生、犬たちを置いてきてるんで」
白崎「余裕を持って引き継ぎができるように必ず日程を伸ばします」
もっちー「はい」
白崎「乾杯しましょう」

もちろん、天候が回復するとかないわけですよ

船に乗ってると必ずおこる、どーん!きゃーー!ジャックー!ローズー!きゃーー!なシーン。(半分はタイタニックより)
犬塚「何ですかこれ!」
斜めってしまっている宗谷。
もっちー「氷室!」
松葉づえで急ぐひむろっくを発見し、ひっつかんで先生の部屋に急ぐもっちー。もう小脇に抱えてしまえ!
もっちー「先生!」
白崎「倉持くん」
ひむろっく「すいません!この状況ではセスナは飛ばせませんよね!?」
岩城「当たり前だろう」
助けに来た船は沖に脱出したいと言うし、このままだと二隻とも脱出できなくなるそうですよ。
そうなると、岩城は、いやそれシャレならん!と沖に戻ろうとするし。
白崎「しかし時期が時期だけに、二度と大陸に近づけなくなる」
もっちー「だったら一度基地に戻して下さい。犬たちを船に連れてきます」
岩城「樺太犬は放っておいたってしばらくは大丈夫だろ!」
ひむろっく「あなた樺太犬の何を知ってるんです!」
岩城「氷室、頼むから今は黙っていてくれ」
ひむろっく「そういう訳には」
もっちー「白崎さん」
岩城「乗組員の安全のだめにも」
もっちー「万が一上陸できなかったらどうするんですか!」
岩城「犬の話をしているんじゃない、人の話をしてるんだぞ!今すぐここを脱出するべきです」
もっちー「今ならセスナ飛ばせますよね!」
星野リーダー城島「白崎はん」
もっちー「あいつらは、1年間南極の地でお互いに命をあずけあって一緒に戦ってきた仲間なんですよ!お願いします。セスナとばして下さい。俺が行きますから。俺が行きますから!早く!」
どうなるもっちーー!


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