南極大陸〜神の領域に挑んだもっちーとひむろっくの物語〜

第8話

犬小屋でぼーーっとするもっちー

また、あの人はもぉー、と、自分の子犬と代わりゃあしねぇとやってくる母犬をぎゅう、もふもふするもっちー。
お母さん、ご面倒おかけします。

南極での話をしてあげているひむろっく

食堂で、ここまで犬ぞりは、などと地図を見ながら説明してましたが、中華鍋からやたらいい音が。
ダリ鮫島「山里何やってだよ」
山里「皆さんの食事を作ってるんです。助かった僕たちが体壊したら、犬たちに悪いじゃないですか」
山里!やっといいセリフもらった!

今後の予定を告げられるもっちーとひむろっく

宗谷はもう日本まで人を乗せて帰れないかもねーという満身創痍っぷり。
しかも、第三次隊はどうなるか解らんけんね、と政府からの電文も。
絶対に、終われません…!の白崎先生。
そして一同、食堂に集合。
白崎「明日ケープタウンについたら、空路で帰国します。それと、みなさんに報告があります。
国は、第三次南極観測を見送りを含め検討に入ったそうです」
岩城「検討ってどういうことですか」
白崎「今回の、越冬断念と、犬たちを置き去りにしたことが政府の中で問題視されてるようです」
内海「世界共同観測はこれからじゃないですか!俺たちってそのための一次隊じゃなかったんですか」
横峰「中止になったら、僕たちがしてきたことは無駄だったってことですか?」
ダリ「じゃあ犬たちだって無駄死にじゃないですか!」
白崎「無駄じゃない!犬たちも、一次隊も二次隊も、1年間頑張って来たんです。無駄になんかしません。日本に帰ったらすぐに政府に掛け合います。これだけは、南極観測の継続だけは絶対譲れません」

食堂に残る一次隊の皆さん

星野リーダー城島「第三次隊のことは、まず、白崎はんと私でがんばってみます。第一次隊からやってきた白崎はんと私のけじめですよって。
倉持はん、自分を責めるなって言っても無理でしょうが、あれは誰のせいでもない、どうしようもなかったと思います。
皆さん、顔を上げませんか。辛いのは解りますけど、皆さんは、日本初の越冬観測を成功させた皆さんなんですよ?
日本中の期待に応えようと必死で頑張って、あの南極大陸を1年間、生き抜いた皆さんなんですよ。顔を上げませんか。顔を上げて、胸張って、日本に帰りましょう。私らが胸を張らんと、犬たちに顔向けできませんよ」
ウルウルしつつ立ち上るもっちーたち。
星野リーダー城島「皆さん、これからの人生、あの南極で体験したこと、学んだことを活かして歩んで行って下さいね。伝えていって下さいね。私は、それが」
もっちーの涙がぽろりー!
星野リーダー城島「皆さんのけじめやないかと思います」
ひむろっくはどこ、ひむろっくはどこ!と探すばかりの私なり。
部屋では、明日帰るからと荷物作る犬塚。背後でもっちーが犬日誌を眺めてます。
犬塚「けじめって、どうすればいいんですか」
日本では、はるおの背中に、永遠に大きくならない子供がはりついております…!怖い…!

甲板にいるもっちー

もっちー「けじめか。俺に何ができるんだよ…」

少年ジャンプか!

かつて死闘を繰り広げた相手の窮地を助ける主人公。
複雑な想いのかつてのライバル。
どうなる!リキVSクマ!
タロジロはのほほーんだ!
家庭教師ヒットマンリボーンでゆったら、リキがツナ、クマがザンザス、タロジロが、ハルと京子ちゃんだ!
タロジロがのほほんすぎだ!

帰ってきました、もっちーとひむろっく

東京学術会議ビルで、最後のお別れとなる一次隊の皆さん。
ダリ鮫島「大蔵省」
もう松葉づえはないひむろっく。
ダリ「またな」
ひむろっく「はい」
ぎゅっと握手。
メガネ(乱暴なまとめ)「白崎さん、星野さん、こちらにお願いします」
白崎「はい。それでは、我々はここで失礼します」
一同「ありがとうございました」
はい、ここもっちーとひむろっくの横顔がよかったので、ちょっとキャプチャ(笑)
内海「第三次隊の話だな」
ひむろっくはもっちーを見ている。
もっちー「犬塚。しろこたち、俺が北海道に連れていく」
犬塚「僕もおいきますよ、リキのこともあるし」
もっちー「おまえはまず胸張って、おやじに会いに行け」
犬塚「でも」
もっちー「俺もまだいつ行くか決めてないし、決まったら連絡する」
犬塚「解りました」
ひむろっくはなお見ている。
もっちー「船木、海上保安庁の倉庫どこか借りれないかな。しろこたちを」
船木「これから庁舎に戻るので話してみます」
もっちー「俺も後からすぐ行く」
内海に、ぽんとされ。
ダリ鮫島「大将」
と呼び掛けられ。
もっちー「ありがとうございました」
そして、目が合う二人…!
もっちー「じゃあ」
しかし何も言わず、千羽鶴持ってもっちーで出ていくのであった。
内海「少しは回復したみたいだよな」
でもひむろっくは心配…。

地質学研究室のもっちー

犬日誌を見ているもっちーですが、あぁやっぱり倉持フォント欲しい。大人字だー。綺麗だーー。
もっちー「おまえたちは、無駄死になんかじゃないからな」
きっ!
便箋だして、と。
南極大陸では、少年ジャンプか!という一同がペンギンを襲っている頃、白崎先生へのお手紙を書きました。
『白崎先生へ
お世話になりました。
退職届は学長に提出しておきました』
あぁ〜、倉持フォントー!…木村さんの字ではないよぅ。
地質学研究室に残されたのは、綺麗に片付いている机だけ…。

海上保安庁の倉庫のもっちーとひむろっく

子犬たちが、いやー可愛いーー!不思議な形状ね。大きくなる犬はこういうものなのか。父親は誰よ!
船木「僕、ちょっと報告書書かなきゃいけないんで」
もっちー「解った。ありがとな」
子犬を抱き上げるもっちー、いやー、もふもふ!もふもふもふもふ!
もっちー「すぐに北海道連れてってやるからな」
ひむろっく「大学辞めたんだって」
ひむろっくは来ていた。
もふもふもふもふ!と子犬セラピーで気を落ち着けるもっちー。
港に出る二人。
もっちー「ここ出てく時はすごかったよな」
ひむろっく「期待されてたからな。俺たちも、犬たちも。倉持おまえ、第三次隊を成立させるために大学を辞めたのか。…どうするつもりだ。これから」
もっちー「あいつらが、無駄死にじゃないってこと、飼い主の人たちに伝えに行こうと思ってる。伝えることが今の俺があいつらにできる唯一のことだと思うから」
ひむろっく「辛い旅にならないか?」
2118キャプチャ(笑)
壁紙とかによさそうです(笑)

ひむろっく仕事中

持ってる布は?あれ何?
包帯?包帯くさい?

もっちー小学校へ

放課後なので、誰もいません。帰るか…と引き返そうとしたら。
美雪「もう、みんな帰りましたよ!」
待ってましたと美雪登場!
もっちー「あ、あぁ…」
美雪「お帰りなさい!」
もっちー「ただいま」

お墓参りのもっちーと美雪

美雪「大学を辞めたんですか」
もっちー「これから北海道に行って、飼い主の人たちに犬のこと話して来ようと思ってる。失った命を、無駄にしたくないから」
美雪「そこまで、お兄さんが背負わなくても…」
もっちー「あいつら、俺たちが帰ってくるのずーっと待っててくれたはずなんだ。待ってくれたのに」
美雪「私も待ってました」
もっちー「え?」
美雪「北海道から帰って来たら、また南極に行くんですよね。頑張って下さいね」
もっちー「もう行かないと思う」
美雪「え?」
もっちー「第三次隊のこともまだ検討中だし、もし行けることになったとしても、俺は」
美雪「お兄さん…」
もっちー「とにかくこれが終わったら、これが終わったら、連絡する」
美雪「はい」
美雪が樺太犬でしたら、間違いなく、繋がれたまま、じーーーーっとして死んでます。死んでも動かない忠犬美雪。いやーー!いざって時は逃げてーー!美雪ー!

札幌で3輪トラック運転中のもっちー

北海道大学で、南極犬ぞり隊には選ばれなかった犬たちと再会。
覚えててくれたかーとわしわししていたら、美しき未亡人、綾子に怒られる。
あなたがリキを殺したんじゃないですか!あの子たちはあなたを信じてリキを預けたのに、あなたがリキを見殺しにしたんですよ!早く帰って下さい!早く帰って!
うわーーって言われるもっちー。止めに入る美し未亡人の父古館先生。
綾子「やっと忘れかけたのに!」
古館「やめんか!」
そこからもっちーは、古館先生の研究室に。
古館「さっきは、娘がすまなかったね。いやーあいつもあいつで大変だったんだよ。りょうはお兄ちゃんだからまだいいんだが、はるかがちょっとなぁ」
写真を見ている古館先生。
もっちーうるうる。
もっちー「古館さん。大切な犬たちを、置き去りにしてしまって、すいませんでした」
古館「君たちも、大変だったんだろう」
もっちー「いえ…」
古館「これは、ベックにテツか」
もっちー「ベックは、腎臓病をわずらって亡くなりました。テツは、もう、大往生でした」
古館「そうかー」
もっちー「ベックもテツも、危篤になった時、僕は基地にいなかったんですけど、2匹とも、僕が帰るのを頑張って待っててくれて。アカも紋別のクマも風連のクマも、アンコもジャックもシロも、ほんとに、よく頑張ってくれました。昭和基地を建てるのも、ボツンヌーテンに登れたのも、ほんとにみなが頑張ってくれたからです」
古館「そうか。あいつら、頑張ったのか」
もっちー「あの、それで、シロコと一緒に、南極で生まれた子犬たちを連れて帰って来たんですけど、あの、もらっていただけませんか」
古館「おぉ喜んで飼わせてもらうよ」
もっちー「ありがとうございます」
古館「君もわざわざ東京から大変だったね。仕事があったんだろうに」
もっちー「いえ大学は辞めたんで」
古館「どうしてだね」
もっちー「あいつらを、置き去りにしてきたからです」
その後、クロの家へ。クロは方向感覚に優れててってゆってたんだけども、そのクロ、南極に捨ててきたのは誰よ!と言われ、写真を置いていくもっちー。
モクのおうちは留守。
もっちー「また来るからな、モク」

ひむろっくは仕事中。

次官「第三次南極大陸予算計画?」
作ってきた書類を出すひむろっく。
ひむろっく「勝手だと思ったんですが、ご検討下さい」
次官「氷室くん」
ひむろっく「あそこで一年間生きた僕が考えました」

戻ってきた宗谷のところに集まった人たち。

犬塚「やっと宗谷帰って来たんですね」
星野「このおんぼろがよー頑張ってくれました」
次に向けての修理はどうしますかと言われましたけども、こちらは、もう少し待ってもらうことに。
ひむろっくは見ている。
犬塚「あれ?そう言えば倉持さんは?」
ひむろっく「あいつは北海道に行ったよ」
犬塚「えっ?」
犬塚置いてけぼり〜。

リキ宅にやってきたもっちー。

しおしおとやってきて、子供らに発見されたもっちー。
約束は守れなかった。でも、二人に南極にいた頃のリキの写真を渡したいとゆって、あっさり断れるの巻。

飲んでます、ひむろっくと内海

内海「で、どうなんだよ。第三次隊は行けそうなのか」
ひむろっく「まだなんとも言えないすね」
手の中に、包帯?と持ってるひむろっく。
内海「何だよそれ」
ひむろっく「あぁ、ボツンヌーテンで遭難した後の戦利品です。なんか捨てられなくて」
内海「もし。もし…、なんとか首輪を抜けでたら、どいつかはあそこにいってるかもな」
ひむろっく「いってますかね」
ちょっと小首、がいぃぃーー!

もっちー美しき未亡人に発見される

何キロ歩いているのか、というもっちーを車から発見した美しき未亡人。
もっちーの目的地は、すでにない桧山農場。
タロ、ジロ…と思い出にふけるもっちーを、綾子は見ている。
綾子「倉持さん」
びくっ。かばんぎゅ、ぺこ。
綾子「父から聞きました。一軒ずつ回ってるって。うちも」
もっちー「すいません、いや、ほんとに勝手なんですけど、あいつらが、南極で生きてたことを。力一杯走って、耐えて、力一杯生き抜いたことを、それを、あいつらもきっとみんなに知ってもらいたいんじゃないかなと思って。みんな、生きてたから」
綾子「あの子たちの心の中では、今でも生きてます。リキ、南極では、どんな顔してましたか?あの子たちに、教えてあげてくれませんか」

リキの話をするもっちー

子供たちに写真渡し、その顔はきっと喜んでるんだよと。
子供「楽しそうにしてた?」
もっちー「うん。でも正直、最初はちょっと大変だったんだ。南極について最初の日に、犬ぞりを走らせようとしたんだけど、風連のクマがリキに噛みついちゃったんだ」
子供「リキ大丈夫だった?」
もっちー「怪我は大したことなかったんだけど、それでリキが負けちゃって、元気無くしちゃって走れなくなったんだ。でも、風連のクマがまた他の犬に噛みついた時にリキが勇気をふりしぼってクマに飛びかかって行った。
きっとあれは、リキの先導犬としての誇りだったんじゃないかな。
それでリキはクマに勝って、また元気になって、みんなのこと引っ張ってくれた」
子供「それから?」
もっちー「リキは、僕の命の恩人なんだ。僕、南極で遭難、迷子になっちゃって、その時、僕の仲間たちを呼びに行ってくれたのが、リキと、タロとジロっていう、兄弟の犬だったんだ。
だから、今こうやって生きていられるのは、こうやってお話ができるのは、本当にリキたちのおかげなんだよ。リキたちとはいっつも一緒だった。昭和基地って基地をたてたときも、山に登りに行った時も、いつもそばにリキたちがいてくれた。なのに、約束を」
立ち上るもっちー。
もっちー「必ず連れてかえるって約束を守れなくて本当にごめん」
お辞儀。
リキがんばってたんだね、元気にいきてたんだよねって子供たち。
子供「ジャンプしてワンしてた?」
もっちー「うん。してた」
子供「そっかー」
綾子「一つ、教えてもらってもいいですか。倉持さんにとって、リキって、なんだったんですか」
もっちー「仲間です。南極で、命を預けあった、かけがえのない仲間です」
綾子「そうですか…。ありがとうございました」
帰りには、第一次の時には間に合わなかった千羽鶴を渡されるもっちー。
たえ「もし次の観測隊がいかれたら」
もっちー「解りました。僕から必ず渡しときます」
たえ「はい」
そこで、リキはもう天国にいっちゃったんだよ?そうかな?という子供の会話が。

少年ジャンプか!2

その頃、リキが崖から滑落。
あれー、落ちちゃったーとうろうろするタロジロ。
てぇい!と助けに行くクマ。
リキがちぎった鎖を垂らすことで見事リキを引っ張り上げたクマ!
えーっと、ザンザスはそういうことしなさそうなので、ブリーチで言いますと、リキが一護、クマが、阿散井恋次。タロジロが、あのマンガあんまりのほほんとした人がいないからなー。水色とケイゴで。
いや、それにしても、クマがリキを心配しすぎだよ!

包帯持ってるひむろっく

包帯なのか?
いや、包帯なのか。
その包帯らしきもののところで、犬もなくなってます。

犬ぞりの練習していたところにやってくるもっちー

千羽鶴抱いて。
もっちー「今どんな顔してんだ、リキ。今どんな顔してんだよ、タロ、ジロ。会いたいな、もう一回…」
と、脳裡によみがえる、リキはもう天国に行っちゃったんだよ?そうかな。リキは強いんだよという会話。
ん!?ってもっちー。

電話を受けるひむろっく

じりりん!
ひむろっく「もしもし。解りました」
そして、急ぐひむろっく!
もっちーと再会した階段を、たたたたたーーー。

古館先生の研究室に戻ってきたもっちー

もっちー「僕は、間違ってました。あいつらは、生きてるって信じてやることが、僕にできることだったんです」
古館「そうかね」
もっちー「どうなるか解りませんが、第三次隊につなげるようにがんばってみます。色々、お世話になりました」
古館「いや、こちらこそ」
そこに電話が。失礼しますと帰ろうとするもっちー。
古館「お失敬。はい古館です。おぉ、星野くん」
お!?と、足を止めるもっちー。
古館「え!?倉持くん!次の観測隊の結成が正式に決定されたそうだ!」
もっちー笑顔。
先生たちは、ようやく決まったことに安堵と喜び。
星野「ここからですな」
白崎「はいここからです」

決定した後の、もっちーとひむろっく

もっちーは走る。
ひむろっくは、次官室へ。
ひむろっく「次官、観測隊の人員はこれから決まるんですよね」
次官「一応採用基準だけは決めた」
見るひむろっく。あっっ!
ひむろっく「そんな。これって…」
ひむろっく驚愕。
そんなことも知らず、もっちー小学校の廊下を走る!
もっちー「美雪ちゃん!もう一度、南極に行こうと思う。どうなるか解らないけど、あいつらのこと迎えに行こうと思う」
美雪「はい」
忠犬美雪のお洋服がいちいち可愛い。あぁいう格好がしたい。ただ、アイロンかけないので、ぴしっとしたブラウスとか無理だけど〜。そこはてろっと化繊のブラウスで♪

ひむろっく「第一次、および第二次越冬隊に参加したものは除く。倉持…」
そんなことになってるなんて知ることもなく、言うだけ言って帰って行くもっちー。
ひむろっくのお力で、無事三次隊に入れるのか!

今週も少年ジャンプ的妄想中

「よく走ったね」
「走ったー」
「エネルギーに満ち溢れてるね」
「ペンギン、燃費いいねー」
「いいねーー!」
「しかし」
きりっと、リキは言う。
「そろそろ、さらなる大物に取り掛かりたい」
「たとえば?」
「アザラシ、オットセイあたりだな」
「そんな大物を…!」
「大丈夫!俺たちには、友情、努力、勝利がある!」
「あー、流れ星銀せんぱーーい!」
少年ジャンプでの連載を狙っている、したたかな犬たちであった。


go page top