南極大陸〜神の領域に挑んだもっちーとひむろっくの物語〜

第9話

走るもっちー、そこにいたひむろっく

学術会議なんちゃらまで走って戻ってきたもっちー。
入口には南極のあれこれが展示がされています。SMAPショップにあったのと同じか?と疑われる、もっちーの衣装も飾られています。
犬の写真を見つつ、なお急いで、と南極観測用の部屋、なのかなんなのかに入るもっちー。
もっちー「失礼します」
ひむろっく「倉持!」
もっちー「次の、観測隊が決まったって聞いて」
星野リーダー城島「それで戻ってきはったんですか」
もっちー「だって、もう一度だけ、南極に行きたいんで」
うわぁってひむろっく。星野リーダー城島もうわぁ。
もっちー「どうかしたんですか?」
星野リーダー城島「実は私も志願するつもりやったんですけど」
渡された選考基準を見て、えっ、ってもっちー。
星野「白崎はんは責任者として今回も行くことになってんですが、私らは行けへんのですわ」
うわー!やられたーー!もっちーがっかり!
しょぼん、と演台的なとこに座るもっちーと星野リーダー城島とひむろっく。ちょちょっと寄っていくリーダー可愛い!
星野「倉持はん、北海道はご苦労様でしたな」
もっちー「いえ。大概の方は話すら聞いてくれませんでした」
んむー、ひむろっく。
もっちー「でも、古館さんのお孫さんたちだけは、リキの話を聞いてくれて」
星野リーダー城島「そらよかったですな」
もっちー「そしたら、その子たちが、言ってくれたんです。リキたちは、犬たちは生きてるんじゃないかって」
ひむろっくは見ている。
そこに、白崎先生も登場。
もっちー「先生」
白崎「倉持くん」
星野リーダー城島「第三次に志願しようと来てくれたんですわ」
白崎「そうですか」
目がうる、なもっちー…。
白崎「元気だったか」
もっちー「…はい」
白崎「そうか」
ひむろっくは見ている。
白崎「第三次のこと、少しだけ待ってくれないか。どんなことをしても、何回でも何度でもぶつかってみるつもりだ」
21:04:29キャプチャ(笑)
星野リーダー城島「こうなったら私もできる限りお手伝いさせてもらいますよ」
白崎「お願いします」
ひむろっくは見ている。

建物の外の階段に座るもっちー、見ているひむろっく

あちこちで座るもっちーね。
千羽鶴を見ているもっちー。
後ろの扉から出てくるひむろっく。
もっちー「生きててくれ…!」
ひむろっくは見ている。

もっちー、造船所で働く

よいせ、よいせ、と、材料を運んでいるのかと思いきや。
畠野「手伝ってもらって悪いね」
もっちー「僕の方こそ手伝わせてもらってありがたいです。今は待つしかないんで」
畠野「今度こそ完璧な宗谷にしないと。でも行けなくなったらどうするの。大学辞めちゃったんだろ?」
もっちー「どうしましょうか」
畠野「はははは」
もっちー「よかったらどうぞ」
畠野「悪いね、もらうよ」
水を運んでいたのでしたー。
釣りあげられる壊れたスクリューを眺めるもっちー…。

進言するひむろっく

ひむろっく「今回の越冬こそ経験を踏まえた国の威信がかかってると思うんです。ですからもう一度白崎先生がおっしゃってる通り」
次官「君にまた1年行かれると困るんだ。君の南極はもう終わったんだよ」
むぅ。
どんだけほど有能なのかひむろっく。
ひむろっく「いえ、僕が言ってるのは」

思い出にひたるもっちー

もっちー「お待たせしましたー!水でーす!」
と、飲んでもらってる最中、犬舎はどうするのという会話を耳に。
もう、犬は連れていかないので、あの檻は取っ払うということなんで、その犬舎に入ってみるもっちー。
もうすっかり綺麗なもんですが、床に爪跡が。
ゴロが引っ掻いた跡です。
もっちー「どうしてんだよ、ゴロ」
そして、隊員たちに思い出されるたびに、倒れていく犬たち!
あー、でもいいわ、もっちーの横顔ー!

おうちに帰って来たひむろっく

すげー家!
すげー廊下!
父「いつになったら約束を守ってくれるんだ?南極から戻ったら跡を継ぐ約束だったろう」
ひむろっく「もう少しだけ、待ってもらえませんか」
その後、実際選考がどうなるのかの会議をやっている部屋のドアを、ひむろっくは見ている。

もっちーはなお、働いている

造船所に犬塚登場。
犬塚「倉持さん!」
もっちー「犬塚!今行くわ」
犬塚「はい」
外で、千羽鶴を見る犬塚。子供たちが作っていたもんです。
犬塚「倉持さんはやっぱり第3次の交渉を待ってるんです?」
もっちー「自分こそ。これからどうするんだよ」
犬塚「ずっと、僕こっちに帰って来てからも、結局どうすればいいか解らなくて。電話待ってたんですよ」
あ、忘れてた。ってゆーか、最初からする気なかった(笑)
もっちー「あぁ、悪かった」
犬塚「冗談です。けど本当にこれからのことを色々考えたんです。僕なりに、あの南極での1年の事とか。本当に、本当に考えて。ようやく、これかなって」
オーロラ研究のノートを見せる犬塚。
もっちー「あぁ、オーロラ」
犬塚「これは僕が最初にやり通したものだし、ここに僕の南極が詰まってるっていうか。だから、大学に残ってこれからもずっと研究をやっていこうと思います。ちゃんとした研究者になればまたいつか南極にだって行けるかもしれないし」
もっちー「そうか」
犬塚「僕の決意、どうしても一番最初に聞いてもらいたかったんで」
ふふと微笑むもっちー。
犬塚「本当に感謝してます。あの時、最後までやり通してみろって言ってくれたこと」
そういう犬塚の顔が、なんか奥目のはっちゃん…。なんだろう。眩しいのか?なんか、イケメン部分を探すのが大変じゃないか?
もっちー「あぁ」
にことするもっちーは可愛いと思うの。ヘルメットかぶっても可愛いと思うの。
犬塚「今更ですけど、ありがとうございました」
もっちー「またな」
握手。
犬塚「密かに倉持さんが第3次隊に入れること祈ってますから」
もっちー「ありがとう。じゃあな」
そこに、古館さんから電話が!

電話を受けるもっちー

北海道で、シロコのリードを引っ張ったけど、シロコが動かず、うーーーんと力を入れてたらちぎれて転んだ、という経験を持つ古館先生が言うことにゃあ、寒さで革が弱っているから、自分と変わらないくらいの体重の犬たちが、本気でひっぱればちぎれるんじゃないか。
本当に、犬たちは生きてるんじゃないか!?
さらに、餌がなくて痩せてくれば、余計に首輪が抜けやすくなるはずだろうと。
古館「全部は無理かもしれんが何頭かは生き延びてるかもしれん」
がし!
思わず犬塚の腕をつかむもっちー。
もっちー「あいつらが本当に生きてる…」
古館「本当に生きてるかもしれないんだ」
もっちー「わざわざありがとうございました。失礼します」
まぁ、実際生きてるんですけどね。

学術会議にダッシュするもっちー

もっちー「星野さん!」
星野リーダー城島「しーー……っ!」
特別委員会の部屋で、またもや白崎先生が玉砕中。
この人はなんど玉砕すれば気がすむのか。
星野リーダー城島「白崎はん」
白崎「倉持くん。私だけ、本当にすまない」
もっちー「なに言ってるんですか。ここまで、がんばってくれて、ありがとうございました」
犬塚「倉持さん、でも…!」
もっちー「もし、南極に行って、あいつらがまだがんばってたら、そしたら、僕たちの分まで思いっきり、抱きしめてあげてください」
白崎「もちろん…!」
もっちー「よろしくお願いします」
白崎「これからどうするんだ。大学に戻ってこないか?」
もっちー「ありがとうございます。でも宗谷の修理を手伝います。微力なんですけど。僕なりに、最後まで精一杯、やりたいんで。その後、この学術会議で、働いてみたいなって」
白崎「ここで」
もっちー「えぇ。ここが、日本で一番南極に近いのかなって。じゃあ、宗谷の現場に戻ります。失礼します」
犬塚をぽんと叩いて去っていくもっちー。
犬塚「さっき、古館教授から電話があったんです」
星野リーダー城島「古館はんから」
犬塚「犬が、本当に生きてるんじゃないかって」
帰りがてら、南極の資料を見るもっちー。
ひむろっくが骨折した後の写真は、隣の横峰も頭怪我した人みたいで、友達同士で事故にあったところ、他の友達が大勢で見舞いに来た、みたいな写真になってますな。

ひむろっく、お父さんと直談判

大蔵省の自分の席に座って、うーーん、と考えていたひむろっく。
うちに帰っても、玄関の上がりがまちに座って、包帯(なんでしょう!?)を手に、お父さんを待つ。
そしたら、お手伝いさんたちが、先生のお帰りですーー!とざーーーっと出てきて、二人がかりで引き戸を開けて、先生のお出迎え。
そこに出ていくひむろっく。
「お父さん。話があります」

もっちーは古代の奴隷か!

もっちーなおも水運び中。
ですが、水が重くて、肩から血が!
そんなに!?
え!?昭和33年8月とかいう時に、水運んで、肩から血!?
古代の奴隷か君は!
足首に、じゃりじゃり鎖でもついてんのか!あれか!南極の犬らの気分か!
もっちー「はいお疲れ様ー、はいどうぞー。塩もちゃんと取って下さいねー」
水やら、おにぎりやら配っていると、内海たちが手伝いで登場。内海、横峰が通信室に。ダリ鮫島、嵐山が機械室に。
そして、なおもっちーは古代の奴隷として。
え!?なんか、機械作業的なことはできないの(笑)!?

ひむろっく、しゃきーんと職場に登場

大蔵省に到着し、きりっと階段を見上げるひむろっく。
きりっ!
カッコいい!
その後、廊下を行くひむろっくもかっちょいい!!

宗谷再び完成

毎年毎年、何をもって完成となっているんだ宗谷よ、の宗谷を見ている5人。
犬塚「いよいよ、後は荷物を積み込むだけですね」
もっちー「あぁ」
ダリ鮫島「そうだ大将。荷物の中に潜り込んで行っちゃえよ。わかんねーんじゃないの」
嵐山「そっかその手がありますね!隠れて行っちゃえばいんですよ!」
ダリ鮫島「ばか冗談だよ」
もっちー「でもそれ、真剣に考えました」
一同「え!?」
もっちー「冗談ですよ。冗談です!」
畠野「おい!倉持くん!次の越冬隊に、星野さんが決まったらしいぞ!」
内海「星野さんが!」
もっちー「そっか!」
内海「倉持…」
もっちー「それでよかったんですよ」
にこ。風に前髪がさらさら♪
空を見上げて、にこ。
それでいいんです。
かーわいいなーー!んもぉーーー!!!!!ぎゃーーー!ぎゅーー!っとさせろー!

千羽鶴を見るもっちー。学術会議へ向かう

ぎゅ!とした千羽鶴を託すため、学術会議へまたまたやってきたもっちー。
ノックして入った部屋は、真っ暗。
あかりつけて、南極の地図の前にいくもっちー。昭和基地のところに触れていると星野リーダー城島が。
急に声をかけられたら、びくっ!として、ぴょんっ!と飛びあがってくれてもよかったんですが、まぁ、普通に(笑)
星野リーダー城島「お久しぶりですね」
もっちー「あ」
星野リーダー城島「宗谷も完成したようで」
もっちー「はい。聞きました、第3次に入られたって」
にこーー。
もっちー「ほんとに、おめでとうございます」
星野リーダー城島「…」
もっちー「それで、南極に持って行って貰いたいものがあるんです。これ古館さんのお孫さんたちが。次に南極に行く人たちに渡しておくって、約束したんで、お願いします」
千羽鶴を渡すもっちー。
星野リーダー城島「私も聞きました。犬は生きてるかもしれへんってそうおっしゃってるらしいですなー」
もっちー「はい」
星野リーダー城島「ほな、倉持はんが、行ってくれますか。私なりにぎょうさんあれこれ考えて、やっぱり、倉持はんが行くべきやと思ったんですわ」
もっちー「でも」
星野リーダー城島「ここだけの話、最近腰をやられましてな。1年間の越冬生活のつけが、今になって出てきてしもーて」
黒板に書いてある参加者の名前から、自分の名前を消すリーダー城島。
星野「ドクターストップなんですわー、はははは。せやから、倉持はん。行ってきてくれませんか。いえ。今度こそ、迎えに行ってくれまへんか。行って、私らの分まで、思いっきり抱きしめてあげて下さい。倉持はん」
千羽鶴を、えい!ともっちーの胸元に突き返し。
星野リーダー城島「行ってきなはれ!」
もっちー「星野さん」
はいはい、と、手にももたせるリーダー城島。
写真を見るもっちーは、千羽鶴をぎゅーっと抱きしめて、涙が!可愛い!
今回の私のうるうるポインツはこちら。
もっちー「ありがとうございます」
星野リーダー城島「礼を言うんなら、ぎりぎりこの参加をこぎつけた、その人に言うたって下さい。自分の仕事か、いや、人生をかけて、動いてくれたみたいですよって」
もっちー「…?」
星野リーダー城島「まったく。不器用なんですわー」
えっ!はっ!

退職ひむろっくに会いに行くもっちー

はっきり言おう。
大蔵省と、学術会議の建物の区別がつかない。
まぁ、どうでもいいことです。
退職しますので、机の荷物を片付けて、風呂敷に入れてきゅっとしめるひむろっく。
うわーん。似合うよー、風呂敷もーー!
かちゃ、お、もっちー?と思ったけども。
次官「氷室くん。何もここまでしなくても」
ひむろっく「僕のけじめですから」
ぺこ。一礼して、かつかつかつと階段を下りていると。
もっちーが階段の下で。
もっちー「おう」
『来ちゃった』と、待っている。

階段でお喋りするもっちーとひむろっく

階段の上の方で、並んで座ってお喋りするもっちーとひむろっく。
ひむろっく「あのくじらの残骸、まだ残ってるかな」
もっちー「もし行けたら見てくる」
ひむろっく「うん。倉持、おまえさ、前に俺の運命がなんだって聞いたよな」
もっちー「聞いたっけ?」
ふふっと笑うひむろっく。
ひむろっく「ようやく見つけたよ。さっき大蔵省辞めて来た。おやじの跡を継いで政治にいく。勘違いすんなよ。夢で日本を変えられるのか、別の場所で見て行きたいだけだ」
もっちー「そっか…」
ひむろっく「南極観測はこれからも続いていくよう見守っていこうと思ってる。だから、おまえ行ってこい。俺が日本で見てるよ」
あぁ、思い出される、この場所での再会。
南極観測計画書出して鼻で笑われたりとか。倉持、もっと足元見ろとか言われたとか。
思い出し笑いなもっちー。
ん?なひむろっく。
もっちー「南極って、すげえな」
ひむろっく「うん。すげえよ」
微笑むひむろっく。
ひむろっく「すげえよ南極って。だけどこれからだぞ」
もっちー「ん?」
ひむろっく「出発するまでにちゃんと会って来いよ。俺は大蔵省を辞めたことをちゃんと美雪ちゃんには伝えたよ」
もっちー「なんだよおまえ、それ」
ひむろっく「ちゃんと会って、伝えてこい。もう決めてるんだろう」
荷物持って立ちあがるひむろっく。
ひむろっく「倉持、会いに来てくれてありがとうな。嬉しかったよ、ほんとに」
ふふって微笑むもっちーに、じゃなと階段を下りていくひむろっく…。
もっちーも立ち上って。
もっちー「氷室!」
そこで、お辞儀。それを見上げてるひむろっくの頼りなげな顔ー!」
もっちー「ありがとうな」
ひむろっく「生きてるって、俺も信じてるぞ」
そしてひむろっくは帰っていく。

また永遠に大きくならない子供たちが…!

美雪に会いに小学校までやってきて、永遠に大きくならない赤ん坊を背負った、永遠に大きくならない子供はるおに妨害されるもっちー。
犬の話してよー!という話の中に、タロジロは子供だけど、お父さんが一緒にいたから大丈夫というのを織り込みますが、そりゃあどうかな。
クマ、リキに乱暴を働いて返り討ちにあった、というのが、もっちーが知るすべてだし。
お父さんに野球教えてもらったよ!という子供に、だったら俺が見てないところで教わってたのかも。野球、とボケてみるもっちー。
もっちーの、3話に1回くらい差しはさんでくるボケも結構好きです。
迎えにいかないの?という子供たち。
無茶言わないでって美雪。
いや、行くんだ、というもっちー。
頼むから1回くらい、決まったと同時に美雪にもゆーたって!
その挙句、見合いとかせずに待ってて欲しいとも。
いや、あの。
いつの間に私のことを!?え!?なんか、そんなきっかけあった!?ねぇ!と、美雪の友達だったら、とりあえず、何がどうして、見合いでもして幸せになってが、見合なんかせずに変わったんか聞いてこい!と言いたくなるであろうもっちーでした。
まぁ、大人しく『お帰りお待ちしてます』けどね!?

宗谷に千羽鶴を持ってきたもっちー

星野リーダー城島「生きてるといいですなぁ」
もっちー「はい」
星野リーダー城島「ただ、あれから1年近くたってますよって」
もっちー「生きてたら、奇跡ですよね」
星野リーダー城島「奇跡ですなぁ。」
もっちー「でも、今度は、どんなことがあっても、見届けて来ようと思ってます。最後の最後まで、生きてるって信じて」

33年11月12日第3次隊出発

ものすごいお見送りの中、もっちーやってくる。第1次隊の面々が待ち受ける。
星野リーダー城島「気ぃつけて行って来て下さい」
握手。
もっちー「はい」
内海も手を重ね。
内海「しっかり見てこいよ」
もっちー「はい」
ダリ鮫島「大将。またな」
みなも次々に。そしてひむろっくは、父親と車に。秘書的なことをやってるんですかね。
空を見上げ、心でお見送りかしら。
かっちょいい!!かっちょいいっっ!
古館先生も、また新たな千羽鶴を持って登場。
古館「倉持くん、これを持ってってくれたまえ」
子供たちが作った残りの千羽鶴。
古館「奇跡が起きるぞ!気をつけてな!」
お見送りされながら、全員敬礼。そこに駆けてくる美雪。岳志さん!がんばってー!って岳志さんって急に自分!
と、あんまりびっくりしたので、たゆんたゆんしてたのかどうか確認するのを忘れましたよ。衝撃でしたよ。

妄想劇場南極大陸

「とりあえずリーダー犬として、全員分の首輪くらい食いちぎってったらどうですかね」
「…それに関しては、その通りだと思っている。あれはおかしい」
「解りますよ。大体一番の不良が、委員長に助けられるもんですよ。悪いやつがちょっといいことしたら、すんごいいい奴見たいに見えますからね。でもね?悪いことをせず、淡々とやってきたもんを置いていくっていうのは、リーダー犬としてはどうです?」
「だって、なんか、監督とかが、いいから走ってとか言うからーー」
「ちょーしにのって、どんどん走ってってー。そんなの制作サイドの犬ですよー」
「いや犬だし」
「………」
「てか、あれ失礼じゃね!?『○○の犬!』とかってさ!」
「あー、『この泥棒猫!』みたいな?」
「泥棒猫は、泥棒がついてんだから悪いに決まってんだろうよ。違うよ、○○の犬、って、ただの犬なんだよ?なんだよ犬そのものが悪いみたいに!」
「もーいいですよそんな話ー。そのアザラシの塊に免じて許してあげますから、さっさと首輪取っちゃって下さいよ」
「はーい、すいませーん。クマさんお願いしまーす」
自律して動く重機、風連のクマ、そこらの首輪を食い散らかすの巻。



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