まずは舞台挨拶

情報を探すために、アンテナを高く上げているタイプではなく、もし本当に自分に必要な情報なら、自分のところに届くはずだろうと運を天に任せて生きています。
そんな私の目に、突如入ってきた、twitterフォロワーなんちゃら記念、レッドラインのプレミアム試写会に、5名様ご招待。という文字。
twitter上で申し込んだ!と宣言するだけでオッケーという気軽さで宣言したら、当選しました。
…つぶやいた人みんなに行ったんちゃうんか、という疑惑も捨てきれないところですが、招待券まで届きゃあこっちのもんだ!
と、招待券を見たら。

という気になる言葉の数々が。
1枚で2人来るのと、1人でくるのとじゃあ、人数倍違うもんね。早めに行かなきゃいけないんだなー。と思っていたら。
その直後に見たジャニーズウェブで、木村さんが参加する試写会への募集が始まっている。
同じ10月6日。こっちのプレミアム試写会には、原作者と監督が来る。
その状況で、木村さんが独立した試写会とは考えられん。
これは、木村さんも来る…!!
さて、こうなった場合、いつ、指定席券と交換すればいいんでしょう?
会社を早めに出てとかゆってる場合じゃないですよ?
朝からいって、前の方の席を狙うべきではないでしょうか?
でも、徹夜はいやですよ。
徹夜は、徹夜そのものが友達と楽しむとかいうイベントじゃない限りしたくない。早朝行くわ、早朝と思いながら寝て、目が覚めたら4時。
…まだ電車動いてないだろ。
しかし次に起きたら6時。
もう全然電車動いてるだろ!
いやー、まいったまいったと思いましたが、バルト9に到着した頃には、2・30人並んでる感じでしたでしょうか。まぁこれくらいなら、入れるのは間違いないし、そこそこ前の方でしょう。
明らかな徹夜組から、さっき来ましたという人まで色々でした。
すげえなと思ったのは、ずーーーっとしゃがんでる人。ぺたっと座ってるならともかく、しゃがんでるんですよ、ずーーーっと。
立ってる方が楽だろ!と思いました(笑)
その後、どんどん風が冷たくなり、さぶいさぶいっっ!と待つこと、1時間半くらい(←十分おかしなことをしている)
一人で複数枚招待券を持ってる人もおり、私に渡された整理番号は33番。
この順番で、指定席と交換。席は、余ってるところから自分で選べます。
まだまだ前の方もあったので、そこそこ前、スクリーンに向かって、ちょっと右、といったところを選択。
やれやれー。
よかったよかった。

この日は午前半休して、午後から仕事。そしてライブの時のように定時で飛び出して劇場へ。
バルト9で映画を見るのは今回が初めてで、何を食べるかとコンセッションの前で悩んでおりました。
何が悩むって、フライドベジポテト。
ポテトは、ベジですが…!?(ニンジン、ゴボウも入ってるってことでした(笑))
そして、枝豆好きなので、枝豆ナゲットとフライドベジポテトを購入。二人で分け合って食べることに。
そして席についたら。
スタッフ多っ!
以前、いわしくんが別のイベントでまったく同じ場所に入った時には、B列からお客が入っていたけども、今回はAB全部スタッフで、Cからお客。壁際にもカメラがずらっ!
あら。
招待券には、舞台挨拶は8時以降、みたいなことが書いてあったような気がするけど、先にやるのね…!
よかったーー。
間に合わなくても、映画は後でも見られるしーと思っていたーーっ!

6時半が過ぎ、ステージには視界の伊藤さとりさんという女性が登場。
原作の石井さんと、監督の小池さんが呼びこまれました。
地味。
地味ーず。
加瀬亮が二人いるような雰囲気(笑)
そして、後一人!となったら、前にいたカメラマンたちが、ばっ!と立ち上がって、後ろを向いたんです。え?後ろ?どこ?え?と見たら、劇場の右側に上の方にも出入り口が。
スクリーンにJPの映像が現れて、木村さんは、後ろから登場~。
きりっ、と真面目顔。
ややリーゼント風で。後ろ髪をはねちらかせています。飛べそう!
ステージに向かって、一番左に石井さん、真ん中に木村さん、右端に小池監督。

最初に、一言ずつご挨拶。

石井「ありがとうございます。ほんとに感無量でございます。生きててよかったなー」
小池「すごく長い時間かかりましたけど、皆さんこういう映画を届けられるのが嬉しいです」
木村「ありがとうございます。お忙しい中、ありがとうございます。ホントに自分が大好きな監督と原作者と一緒に、自分が今回レッドラインという作品に関われたことをすごく嬉しく思っています。ぜひぜひ皆さん、僕は声だけなんですが、絵を描かれた小池さん、ストーリーを作り上げた石井さんの世界を楽しんでいただければと思います。ありがとうございます」

豪華ボイスキャストについて、木村さんで行きたいと思ったのはだいぶ前という石井さん。イメージするのは自由なので、イメージだけで先行したと。
小池監督は、木村さんの声を聞いて。
小池「すごいしびれましたねえ。優しいキャラってことだったんで弱くなるかなと
思ったんですが、木村さんに声をしていただいたってことで、男っぽい感じにもなりましたし、優しい感じにもなってすごく楽しみです」
最初に映像をみた印象は?
木村「そうすね。これはどこまで言っていいのかよく解らないですが、実は、レッドラインの映像を一番最初に見たのは、アフレコを行うスタジオでもなく、まったくレッドラインに関係する場所ではなく、いいですか?」
と、石井さんに聞く木村さん。
木村「えー。じゃいいます。石井監督とコマーシャルの撮影してたんですけど、コマーシャルの撮影に行ったら、コンコンと石井さんが来られて、この日の撮影の打ち合わせを珍しくするのかなと思ったら、『ちょといいですか』『はい、なんでしょ』『ちょ、ちょっと、ちょっと…』ちょっとこれ見てと言われて、控室にあった DVDで、そのレッドラインのトレーラーが入ったDVDを入れて、その時初めて知って、で、何も言わないで立ってるんですよ。で、まそのトレーラー見終わって、すっげーじゃんって言って、カッコよかった、これ何?って言ったら、ありがとうございますって言って、それで、石井さんなんすかこれって言って、今、作ってるんですって話になって。
その時初めてでしたね。僕が言う立場じゃないですけど、率直な感想が、ポップアートってあるじゃないですか。ポップアートが一瞬たりとも止まらないで、ずーっと続いている。その後に表情が感情があって、それを感じて。
その場で、実は、JPってっキャラクターがあるんですけど、皮ジャン来たとさかのやつです。それ、やってもらっていいすかって。えっ?
全く違う、コンピューター系のCMの撮影だったんですけど、言っていただきまして、あの、石井さんが自分にそんなことを求めてくるのがすごく嬉しくて、やらせて下さいって。そんな感じです」

JPと自分は似てる?

木村「そうですね、あの、あそこまで頭を盛ったことはないんですけど、髪型については、JPなりの味じゃないのかなと思うんですけど。スピード感覚しかり、なんか、その、後は、なんすかね。彼って、一途なんですよ。ソノシーってキャラクターがいるんですけど、蒼井優さんがほんっとに魅力的な、パワーを吹き込んでて。最初、僕スタジオで石井さんからも監督からも蒼井さんの声って知らない状態で、多分プロの声優の方が、ガイドで入れてらっしゃるものを僕は聞きながらやってるんだろうって思いこんで、70%位まで作業が進んだところで、あ、これ本人の声ですって聞いて。やばいです。やばいです、蒼井さんのソノシー。
浅野さんがやってくれたフリスビーって僕の相棒的な存在が出てくるんですけど、ほんとに浅野さんにしても葵さんにしても現場で会うことはできなかったんですけど、すごく引っ張られて」

石井さんと、監督に。製作期間7年。ぶつかりあったりとかは?

石井「まったくないです。進め方は、僕等脚本チームで脚本作って、絵コンテおこして、その後、小池さんは朝8時から夜10時半まで360日
1年のうち、360日その生活だったそうですよ!
木村「10万枚絵を描くって、言葉で言えば簡単だと思うんですが、10万枚絵を描くって、あまり普通の人がやらない。7年って、考えたら、中学入学して、とっくに高校出てますから。その間ずっと絵を描かれた人なので、無条件に尊敬します」
実際の作画は4年。その後は石井さんに戻って、音楽が入って。
もちろん、そんなにかかるつもりはなく、全体で3年くらいで終わるだろうと思っていた監督。
アニメスタジオで、時間なんか気にしないでくださいと言われてやっていたら、途中でいい加減にしろよ!と言われたりとか(笑)

アフレコの大変だったところは?

木村「はい。あの、ストーリーが始まって、エンディングを迎える前に、何度かレースに、自分はJPとして体験させてもらってるんですけど、これは小池さんからも石井さんからも指示がありまして、きっと、順序通りにやると喉が死んじゃうんで、レースシーンは最後にやろうと。順序通りやった方がいいんじゃないかなと思ったんですけど。冒頭から出てくるんで、台本を読んで、うぉーとか、おりゃーとか書いてあるんですけど、想像してたおりゃーー、じゃなくて、映像を見させていただいたら、JPの顔がとんでもない状態になっていて、あ、これは、小池さん石井さんの言うとおり、後回しにしましょうって。
なのでレース以外のところから入らせていただいて、レースの、作業は、その日の工程の一番最後になりました」
司会者「ずっと声を荒げてるのが、最後出し切った感じ?」
木村「そうですね、石井さん、コマーシャル撮影の時もそうなんですけど、撮影終わったら、石井さんが声をかけてくれて、はいカットって言った後に、必ず、『いいですね、いいですね、いいですねー、素晴らしいー。じゃ、もっかいお願いします』っておっしゃってくれるので(笑)それが、アフレコのスタジオでもその言葉は終始飛び交っていたのでくじけることなく(笑)

こういう見方も楽しめるよ?

石井「音がもう素晴らしくて。レースが始まると音楽始まりますけど、その音楽に浸れると思うんで、楽しみに」
小池「レースシーンはアトラクションみたいな感じで。音響を体感する感じで見ていただいて、後は恋愛と友情が話の軸になっているんで、楽しんでいただけたらと思います」
木村「いやもう、きっとこれから上映、スクリーンに映し出されてスピーカーから大音量で音が流れて。多分アニメ映画って、気楽な感じで着てくれた方にはちょと申し訳ないんですけど、これを人間が、自分の手で作っちゃったんだって知った上で見ていただけると口があんぐり状態だと思います。ほんとにストーリーの内容もそうですけど、ほんとに圧倒されるとおもいます。思いっきり圧倒されてください」

JP以外で好きなキャラクター

木村「キャラクターの名前を僕が今ここで言っても解らないと(笑)頭がクエスチョンになると思うんですけど、一応言っておきますと、もぐらおやじ。全然見ためはもぐらじゃないんですけど、名称がもぐらおやじってっキャラクターがいまして、ソノシーもフリスビーも魅力あるんですけど、見ていただければ、僕が好きなのは解ってもらえるかと。すごく職人気質なキャラクターで好きです」

ここで、司会者よりビッグなニュース。
まず、初日から、劇場では、フィルムを切ったものがプレゼントされるとのこと。
また、日米同時公開が決定。アメリカだと10月8日公開になるんだそうです。
そして最後に、この日米同時公開にからめて、木村さんからメッセージをと言われ。
木村「…!?すいません、日米同時公開は今ここで聞いたので(笑)。自分にとってもえっ?と思ったんですけど、すごく嬉しい限りで、そうですね、自分は声だけの参加ですので、大きいことは言えないんですけど、とても、このご時世、コンピュータの力にすごく振り回されてる中で、ほんとに手作業で手作りで1枚1枚絵を描いて、やられたことをホントに楽しみにしてますし、ホント皆さんの、製作スタッフの、集大成というか執着心と言うか、思いっきりやればできるってことを体感していただければなと思いますので、ぜひぜひ、僕たちの作った世界を楽しんでいただきたいと思います。よろしくお願いします」
これで、挨拶は終了。マスコミフォトセッションの準備のため、3人は右手側にひっこむ。
一番右側にいた小池さんが歩き出し、真ん中の木村さんは、石井さんに、どうぞと先に行かせ、たと思ったけど、ほぼその横に並んでひっこむ(笑)
最近は、とにかく客席に背中を向けて撮影というのがお約束なので、3人の立ち位置がC列の前に作られて、そこに向かってカメラが集中。
私たちは入場の時に渡された旗を振れと言われる。
この旗。マラソンの時に沿道で振るやつと同じ印象。これをぱたぱたふると、それは単にマラソンの応援している人じゃなかろうか。と、いわしくんと二人、無駄にチェッカーフラッグ風に振ってみる(笑)
さらに、司会者の声に合わせて、「限界を超えろーーー!」という練習もさせられる。
13人の刺客の「切って切って切りまくれー!」という映像を見たこともないから、レッドラインでも、この言葉が入った映像が使われることはないと思う(笑)
3人が戻ってきて、最初はカメラでの撮影。フラッシュの数々に、これ小さい子がみたらテンカン起こすやつやろと無駄口たたきながらフラッグをぱたぱたさせる私たち。
映像になったら、チェッカーフラッグ的に振っていて、最後に、限界を超えろーー!と言ったらいろんな色のテープが飛んできました。なにせテープは飛ぶんだなと。オレンジ色っぽいのが落ちてきたのでそれキャッチしましたわ。
ここで、舞台挨拶終了。
木村さんたちは、おとなしく帰って行かれましたー。
そして、ぱたぱたー!と振っていた私の旗は、自然に丸まってしまわれていくのでした(笑)

木村さんは革ジャンに、人の顔がプリントされたTシャツで、指輪とかがきらきらのもの。しかし、長靴でした。私が長靴だったねと言ったら、シャッターアイを持ついわしくんは、長靴だったらまだ光るからいいよ!まったく光らない!地下足袋みたいな!と、光らない!ということがいたくお気に召さないようでした。安全靴みたいな。そしてマットな、そんな足元の木村さん。JPぽくはない。
そして、終始、真面目な顔でおりました。ごくたまーーに我慢できずに笑うという感じ。私の位置からは、左側の顔がよく見える感じ。左手でマイクを持つと、眼つぶし!みたいに指輪がきらきらしていたのでした(笑)

続いて映画の本編

実際の映画は、楽しい!とにかく楽しい!可愛くもあり、楽しくて、笑えて、音がすごいので、これは劇場で見るのがいいよなーーと思いました。
映像のスピードも速いし、小さい画面で見ても、めがちかちかしちゃうかも。音も、思いっきり出せないだろうしー。
木村さんは、木村さんっぽいイメージの役のど真ん中。さすが本人がイメージされただけのことはある。
ソノシーは綺麗で可愛く、しかし、私は最初、ん!?宮崎あおい、蒼井優どっちだっけ…!?蒼井優だ。蒼井優ってことはおせんちゃんだ。えっと!?と、しばし混乱。混乱するようなことじゃない。
たくさんいるキャラクターがいちいちよかったです。物理的にちびっこいキャラクターがとりわけ可愛らしい。
お父さんとレースに来た男の子とかー、レースの賭けチケットを売ってる子たちとかー、たばこやのおばあちゃんとかー、後、姫!姫可愛い~~!関西弁の可愛い姫!
たまに出てくる動物たちも可愛いし、メカメカしいものが好きな人はたまらんだろうし、ルパン3世が好きな人も(一瞬だけど)たまらんシーンがあるし、楽しいったらありゃしない!
映画見たー!すかっとしたーー!というのをお求めの方にはぜひ!と思います。
楽しい!

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